JP2014039754A - 吸収性物品 - Google Patents

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【課題】他の吸収性物品や下着に取り付けて用いることができる吸収性物品であって、他の吸収性物品や下着に取り付ける際に、接合手段として粘着層と留め具のいずれかを任意に選んで用いることができる吸収性物品を提供する。
【解決手段】トップシート2とバックシート3とこれらの間に配された吸収性コア4とを有する吸収性物品1であって、バックシート3の外側面に粘着層7が設けられ、粘着層7に、係合部を有する留め具11が剥離可能に貼着されている吸収性物品。
【選択図】図6

Description

本発明は、尿パッド(失禁パッドを含む)、生理用ナプキン等の吸収性物品に関するものであり、特に、使い捨ておむつ等の他の吸収性物品やパンツ、ショーツ等の下着等に取り付けて好適に使用することができる吸収性物品に関するものである。
従来、使い捨ておむつ等の他の吸収性物品やパンツ、ショーツ等の下着の内側面に取り付けて使用する吸収性物品が知られている。このような吸収性物品には、バックシートに、他の吸収性物品や下着等に吸収性物品を取り付けるための接合部材が設けられており、例えば、特許文献1にはバックシートに接合部材として粘着層が設けられた吸収性物品が開示され、特許文献2,3にはバックシートに接合部材としてフック部材等の留め具が設けられた吸収性物品が開示されている。
特開2011−229868号公報 特開2003−210524号公報 特開2007−044139号公報
ところで、他の吸収性物品や下着等に取り付けて用いる吸収性物品において、バックシートに設けられる接合部材はその種類によって一長一短がある。例えば、粘着層は、他の吸収性物品や下着に対する接合力が強く、高いズレ止め効果を発揮することが期待されるものの、それが故に、吸収性物品を他の吸収性物品や下着から取り外す際に、粘着層が他の吸収性物品や下着に残ってしまうおそれがある。一方、フック部材等の留め具は、着脱が容易であるものの、それが故に、吸収性物品がずれたり脱落したりする心配が生じる場合がある。従って、これらの接合部材は、吸収性物品の取り付け対象となる他の吸収性物品や下着等の構成材料や、吸収性物品の使用条件(例えば、着用者が激しい動きをするか否か等)に応じて、着用者が適宜選択できれば便利である。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、他の吸収性物品や下着に取り付けて用いることができる吸収性物品であって、他の吸収性物品や下着に取り付ける際に、接合手段として粘着層と留め具のいずれかを任意に選んで用いることができる吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の吸収性物品とは、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有する吸収性物品であって、バックシートの外側面に粘着層が設けられ、粘着層に、係合部を有する留め具が剥離可能に貼着されているところに特徴を有する。本発明の吸収性物品は、バックシートの外側面に粘着層が設けられ、粘着層に、係合部を有する留め具が剥離可能に貼着されているため、吸収性物品を他の吸収性物品や下着に取り付ける際、接合手段として粘着層と留め具の好ましい方を選んで用いることができる。すなわち、接合手段として留め具を利用する場合は、留め具が粘着層に貼着された状態で、留め具により本発明の吸収性物品を他の吸収性物品や下着に取り付けることができる。接合手段として粘着層を利用する場合は、留め具を粘着層から剥がして粘着層を露出させて、粘着層により本発明の吸収性物品を他の吸収性物品や下着に取り付けることができる。
係合部は、柱状に形成されていることが好ましい。係合部が柱状に形成されていれば、他の吸収性物品や下着から吸収性物品(留め具)を取り外す際に、留め具の係合部が他の吸収性物品や下着に引っ掛かりにくくなり、他の吸収性物品や下着を傷付けにくくなるとともに、留め具が粘着層から誤って剥がれて、留め具が他の吸収性物品や下着に残ることが起こりにくくなる。一方、留め具を他の吸収性物品や下着に取り付けた状態では、留め具には他の吸収性物品や下着との剪断方向に対抗する力が作用し、ズレ防止効果が発揮されるようになる。
柱状の係合部は、頂部に向かって断面幅が拡大しないように形成されていることが好ましい。このように係合部が形成されていれば、留め具を他の吸収性物品や下着から取り外しやすくなる。
柱状の係合部は、高さ(H)と頂部の端面の幅(WA)との比WA/Hが0.1以上1.5以下であることが好ましい。また、柱状の係合部は、高さ方向の1/2以上の長さにわたって、断面幅の変動が10%以内となるように形成されていることが好ましい。係合部がこのように形成されていれば、留め具によるズレ止め効果が好適に発揮されるようになる。
柱状の係合部は、留め具に16〜900個/cm2の密度で設けられていることが好ましい。係合部がこのような密度で留め具に設けられていれば、留め具によるズレ防止効果が十分発揮されやすくなる。
粘着層は、吸収性物品の幅方向に延びるストライプ状に設けられていることが好ましい。粘着層が吸収性物品の幅方向に延びるストライプ状に設けられていれば、粘着層によるズレ止め効果が十分発揮されやすくなるとともに、留め具を粘着層から剥がしやすくなったり、粘着層を他の吸収性物品や下着から剥がしやすくなる。粘着層は、好ましくは、吸収性物品の長手方向に8以上に分割して設けられる。
本発明の吸収性物品は、バックシートの外側面に粘着層が設けられ、粘着層に、係合部を有する留め具が剥離可能に貼着されているため、吸収性物品を他の吸収性物品や下着に取り付ける際、接合手段として粘着層と留め具の好ましい方を選んで用いることができる。
本発明の吸収性物品に設けられる留め具の例を表し、図1(a)は円柱形状の係合部を有する留め具の斜視図を表し、図1(b)は図1(a)に示した留め具の断面図を表す。 本発明の吸収性物品に設けられる留め具の例を表し、図2(a)は切頂円錐形状の係合部を有する留め具の斜視図を表し、図2(b)は図2(a)に示した留め具の断面図を表す。 本発明の吸収性物品に設けられる留め具の例を表し、図3(a)は円柱の上に切頂円錐が配された形状の係合部を有する留め具の斜視図を表し、図3(b)は図3(a)に示した留め具の断面図を表す。 本発明の吸収性物品に設けられる留め具の例を表し、図4(a)は切頂円錐の上に円柱が配された形状の係合部を有する留め具の斜視図を表し、図4(b)は図4(a)に示した留め具の断面図を表す。 本発明の吸収性物品(失禁パッド)をバックシート側から見た平面図を表す。 図5に示した吸収性物品のA−A断面図を表す。
本発明の吸収性物品は、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有する。本発明の吸収性物品は、例えば、尿パッド(失禁パッドを含む)や生理用ナプキン等に適用できる。本発明の吸収性物品は、使い捨ておむつ等の他の吸収性物品やパンツ、ショーツ等の下着等に取り付けて好適に使用することができるものである。
吸収性物品は、長手方向と幅方向を有する。本発明において、吸収性物品の長手方向とは、吸収性物品を着用者が着用した際、着用者の股間の前後方向に延びる方向を意味する。吸収性物品の幅方向とは、吸収性物品を平面状に広げた状態で吸収性物品と同一面上にあり、長手方向と直交する方向を意味する。吸収性物品の内側面とは、吸収性物品を着用した際、着用者の肌に向く側の面を意味する。吸収性物品の外側面とは、吸収性物品を着用した際、着用者とは反対側を向く面を意味する。
トップシートは、吸収性物品の着用の際に着用者側に位置するシートであり、液透過性であることが好ましい。トップシートとしては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシートとして、織布、編布、孔が形成されたプラスチックフィルム等を用いてもよい。
バックシートは、吸収性物品の着用の際に着用者とは反対側、すなわち外側に位置するシートであり、液不透過性であることが好ましい。バックシートとしては、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。本発明において、液不透過性とは撥水性の意味も含まれる。
トップシートやバックシートとして不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれらの製法の組み合わせ等により製造されるものが好ましい。また、スパンボンド法とメルトブロー法を組み合わせたSMS法により製造された不織布を用いてもよい。
吸収性コアは、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収性コアとしては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいは吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布等のシート部材で覆ったものを用いることができる。吸収性コアに含まれる吸収性材料としては、例えば、セルロース繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維)等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸収性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ナイロン等のポリアミド繊維等の熱融着性繊維が含まれてもよい。これらの熱融着性繊維は、尿等の体液との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。
吸収性コアの形状(平面形状)は特に限定されない。吸収性コアの形状は、用途に応じて適宜決定すればよく、例えば、略長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が挙げられる。
吸収性物品には、幅方向の両側に立ち上がりフラップが設けられてもよい。立ち上がりフラップは、例えば、吸収性物品の内側面に、吸収性コアの両側縁に沿って設けられてもよく、吸収性コアの幅方向両外側に設けられてもよい。立ち上がりフラップを設けることにより、尿等の排泄物の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップは、トップシートの幅方向両側に設けられたサイドシートの内方端が立ち上げられて、形成されてもよい。立ち上がりフラップおよびサイドシートは、液不透過性であることが好ましい。
本発明の吸収性物品には、バックシートの外側面に粘着層が設けられている。本発明の吸収性物品は、粘着層により、使い捨ておむつ等の他の吸収性物品やパンツ、ショーツ等の下着の内側面に取り付けることができる。
粘着層は、粘着剤により形成されればよい。粘着剤としては、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等を用いることができる。ゴム系粘着剤としては、例えば、天然ゴム、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)等が挙げられる。なかでも粘着剤としては、SIS、SBS、SEBS、SEPS等のゴム系のホットメルト粘着剤を用いることが好ましい。前記例示した粘着剤は、1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
粘着剤には、粘着付与剤、酸化防止剤、可塑剤、軟化剤、粘度調整剤等が含まれていてもよい。粘着付与剤としては従来公知のものを使用すればよく、例えば、ジシクロペンタジエン樹脂、C5系またはC9系炭化水素樹脂、脂環族系炭化水素樹脂、ロジン類、テルペン類等を使用することができる。
粘着層は、バックシートの外側面に設けられる限り、設けられる領域は特に限定されない。粘着層はバックシートの外側面の全領域に設けられてもよいし、バックシートの外側面の一部の領域に設けられてもよい。また粘着層は、バックシートの外側面の所定領域に連続的なパターンで全面に設けられてもよいし、断続的なパターン(例えば、ストライプ状、格子状、点状)で設けられてもよい。
本発明の吸収性物品には、粘着層の外側面にさらに、係合部を有する留め具が設けられている。留め具は、粘着層に剥離可能に貼着され、粘着層を覆うように設けられている。本発明の吸収性物品は、留め具によっても、使い捨ておむつ等の他の吸収性物品やパンツ、ショーツ等の下着の内側面に取り付けることができる。
留め具は、基材と、基材の外側面に配された係合部を有しており、基材は、内側面が粘着層と剥離可能に貼着され、外側面に係合部が複数設けられている。留め具としては、例えば、フック・ループ・ファスナーのフック部材を用いることができ、鉤形、錨形、きのこ形等の形状の係合部を有するフック部材が一般によく知られている。なお、係合部の形状はこれらに限定されず、他の吸収性物品や下着等に係合可能であれば、特に形状は限定されない。
係合部は、基材から突出する基点となる部分を基部と称し、係合部の先端を頂部と称する。また係合部は、基部から頂部に至る方向を高さ方向と規定し、高さ方向と垂直な方向を幅方向と規定する。
留め具が粘着層と剥離可能に形成されるために、留め具は、基材の内側面がプラスチックで構成されたり、基材の内側面に剥離層(例えば、プラスチックフィルムやシリコーン加工を施した剥離紙等)が設けられることが好ましい。留め具はまた、基材と係合部を含む全体がプラスチックで構成されることも好ましい。留め具がプラスチックから構成されていれば、留め具に可撓性と使用上十分な強度が付与されやすくなり、留め具の取り扱い性が向上する。
本発明の吸収性物品は、バックシートの外側面に粘着層が設けられ、粘着層に、係合部を有する留め具が剥離可能に貼着されているため、吸収性物品を他の吸収性物品や下着に取り付ける際、接合手段として粘着層と留め具の好ましい方を選んで用いることができる。接合手段として留め具を利用する場合は、留め具が粘着層に貼着された状態で、留め具により吸収性物品を他の吸収性物品や下着に取り付けることができる。接合手段として粘着層を利用する場合は、留め具を粘着層から剥がして粘着層を露出させて、粘着層により吸収性物品を他の吸収性物品や下着に取り付けることができる。例えば、激しい動きをしても吸収性物品がずれたりしないようにしたい場合などは、接合手段として粘着層を用い、一方、吸収性物品を他の吸収性物品や下着に着脱可能に取り付けたい場合などは、接合手段として留め具を用いればよい。
本発明の吸収性物品に設けられる留め具としては、係合部が柱状に形成されているものが好ましい。すなわち係合部は、鉤形や錨形のように曲がって形成されずに、基材からまっすぐ突出するように形成され、頂部に端面が形成されているものが好ましい。柱状の係合部は、例えば、柱形、切頂錐形、またはこれらを組み合わせた形状を有する。なお柱形や切頂錐形には、頂部の縁が丸まった形状も含まれる。柱状の係合部の幅方向の断面形状は特に限定されず、円形であってもよく、多角形であってもよく、不定形であってもよい。
係合部が柱状に形成されていれば、留め具を粘着層から剥がす際、使用者の指が係合部に触れても痛みを感じにくくなり、留め具の取り扱い性が向上する。また、他の吸収性物品や下着から吸収性物品(留め具)を取り外す際に、係合部が係合対象部材に引っ掛かりにくくなり、係合対象部材を傷付けにくくなるとともに、留め具が粘着層から誤って剥がれて、留め具が他の吸収性物品や下着に残ることが起こりにくくなる。留め具を係合対象部材に取り付けた状態では、留め具の係合部が係合対象部材を構成する繊維等の間隙に入り込み、留め具の剪断方向(すなわち係合部の幅方向)に対して留め具を動かそうとしても係合部には剪断方向に対抗する力が作用し、ズレ防止効果が発揮されるようになる。なお、「係合対象部材」とは、留め具の取り付け対象となる他の吸収性物品や下着等の構成部材を意味し、例えば、不織布、織布、編布等の布材料や、孔が形成されたプラスチックフィルム等が挙げられる。
図1〜図4には、柱状の係合部を有する留め具の例を示した。図1(a)は円柱形状の係合部を有する留め具の斜視図を表し、図1(b)は図1(a)に示した留め具の断面図を表す。図2(a)は切頂円錐形状の係合部を有する留め具の斜視図を表し、図2(b)は図2(a)に示した留め具の断面図を表す。図3(a)は円柱の上に切頂円錐が配された形状の係合部を有する留め具の斜視図を表し、図3(b)は図3(a)に示した留め具の断面図を表す。図4(a)は切頂円錐の上に円柱が配された形状の係合部を有する留め具の斜視図を表し、図4(b)は図4(a)に示した留め具の断面図を表す。
留め具11は基材12と係合部13を有し、基材12の内側面12Aが粘着層と剥離可能に貼着され、基材12の外側面12Bに複数の柱状の係合部13が配されている。係合部13は基材12の外側面12Bから突出して設けられ、係合部13は、基材12から突出する基点となる基部13Bと、柱状の先端に相当する頂部13Aを有する。
留め具11のズレ止め効果を高めるために、留め具11の係合部13は係合対象部材を構成する繊維等の間隙に入り込みやすく、剪断方向の力に対して好適に対抗できる形状を有していることが好ましい。従って、係合部13は、高さ(H)と頂部13Aの端面の幅(WA)との比WA/Hが0.1以上であることが好ましく、0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、また1.5以下であることが好ましく、1.2以下であることがより好ましく、1.0以下であることがさらに好ましい。前記比WA/Hが0.1以上であれば、係合部13が高さ(H)に対してある程度の幅を有することとなり、係合部13が剪断方向の力に対して十分対抗しやすくなる。つまり、剪断方向の力に対して係合部13が曲がったりして十分な抗力が発揮されなくなることが起こりにくくなり、また、係合部13の頂部13Aの端面がある程度の面積を有することとなるため、係合部13の頂部13Aにおいても係合対象部材との間に摩擦力が働いて、係合部13が剪断方向に対する抗力を十分に発揮しやすくなる。前記比WA/Hが1.5以下であれば、係合部13がある程度細長に形成されることとなり、係合部13が係合対象部材を構成する繊維等の間隙に入り込みやすくなる。なお、頂部13Aの端面の幅(WA)とは、頂部13Aの端面における最大長さを意味する。
係合部13は、断面幅がほぼ一定に形成されている部分がある程度の割合を占めていることが好ましく、このように係合部13が形成されることにより、留め具11に剪断方向の力が働いても、係合部13が係合対象部材を構成する繊維等の間隙から抜けにくくなる。具体的には係合部13は、高さ方向の1/2以上の長さ(より好ましくは2/3以上の長さ)にわたって、断面幅の変動が10%以内となるように形成されていることが好ましい。なお断面幅とは、係合部13の幅方向断面における最大長さを意味し、これを係合部13の高さ方向に測定することにより断面幅の変動を測定できる。断面幅の変動は、係合部13の高さ方向の所定の範囲で最も広い断面幅を基準に計算し、断面幅の変動が10%以内とは断面幅が90%〜100%の範囲で変動することを意味する。
係合部13が柱状に形成されている場合は、図1〜図3に示すように、係合部13は頂部に向かって断面幅が拡大しないように形成されていることが好ましい。係合部13が頂部に向かって断面幅が拡大しないように形成された柱状を有していると、留め具11を他の吸収性物品や下着に取り付けても、留め具11を取り外す際に係合部13が係合対象部材を構成する繊維等に引っ掛かりにくくなり、係合対象部材を傷付けることがほとんどなくなる。また、留め具11を他の吸収性物品や下着から取り外すことが容易になる。一方、留め具11を係合対象部材に取り付けた状態では、係合部13が係合対象部材を構成する繊維等の間隙に入り込んでいるため、留め具11が係合対象部材に対してずれにくくなる。なお、留め具11の係合対象部材への係合力を高めたい場合は、図4に示すように、係合部13が頂部に向かって断面幅が拡大する部分を有していてもよい。
係合部13が頂部に向かって断面幅が拡大しないように形成される場合、係合部13は、頂部に向かって断面幅が変わらないか、頂部に向かって断面幅が減少するように形成される。係合部13はまた、頂部に向かって断面幅が変わらない部分と減少する部分との両方から構成されていてもよい。図1〜図3に示した留め具11は、いずれも頂部に向かって断面幅が拡大しないように形成された柱状の係合部13を有している。図1に示した留め具11の係合部13は頂部に向かって断面幅が一定に形成されており、図2に示した留め具11の係合部13は頂部に向かって断面幅が減少するように形成されており、図3に示した留め具11の係合部13は頂部に向かって断面幅が一定の部分と減少する部分との両方を有するように形成されている。
係合部13が頂部に向かって断面幅が拡大しないように形成される場合、係合部13は、頂部13Aの端面の幅(WA)と基部13Bの断面の幅(WB)との比WB/WAが2.0以下であることが好ましく、1.8以下であることがより好ましく、1.5以下であることがさらに好ましい。前記比WB/WAが2.0以下であれば、係合部13が係合対象部材を構成する繊維等の間隙に深く入り込みやすくなり、また、留め具11に剪断方向の力が働いても、係合部13が係合対象部材を構成する繊維等の間隙から抜けにくくなる。なお係合部13は、頂部に向かって断面幅が拡大しないように形成されている場合、前記比WB/WAは1.0以上となる。
柱状の係合部13の大きさとしては、例えば、高さ(H)が0.10mm〜1.00mm(より好ましくは0.20mm〜0.75mm)であることが好ましい。係合部13がこのような高さで形成されていれば、係合部13が係合対象部材の繊維等の間隙に入り込んで、ズレ止め効果が十分発揮されやすくなる。また、係合部13が非常に小さく形成されるため、係合部13に肌が触れても痛みを感じにくくなり、留め具11の取り扱い性が向上する。
柱状の係合部13は、留め具11に16〜900個/cm2の密度(より好ましくは64〜625個/cm2の密度)で設けられていることが好ましい。係合部13がこのような密度で留め具11に設けられていれば、留め具11を係合対象部材に取り付けた際に、ズレ止め効果が十分発揮されやすくなる。
基材12は、例えば、厚みが0.01mm〜0.40mm(より好ましくは0.05〜0.30mm)に形成されていることが好ましい。基材12の厚みが0.01mm以上であれば、基材12が十分な強度を有しやすくなる。基材12の厚みが0.40mm以下であれば、基材12が柔軟に形成されやすくなり、留め具11を粘着層から剥離しやすくなる。
次に、本発明の吸収性物品の構成例について、図5および図6を参照して説明する。なお、本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。図5は、吸収性物品として失禁パッドをバックシート側から見た平面図を表す。図6は、図5の吸収性物品のA−A断面図を表す。なお図面では、矢印xが吸収性物品の幅方向、矢印yが吸収性物品の長手方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が吸収性物品の上下方向zを表す。
吸収性物品1は、トップシート2とバックシート3とこれらの間に配された吸収性コア4とを有する。トップシート2は、着用者の肌に面するように配置され、尿等の排泄物を透過する。トップシート2を透過した排泄物は、吸収性コア4により収容される。
トップシート2と吸収性コア4との間には上側台紙5が設けられることが好ましく、バックシート3と吸収性コア4との間には下側台紙6が設けられることが好ましい。上側台紙5と下側台紙6は、尿等の体液の拡散性を向上させたり、吸収性物品1が型くずれしにくくするために設けられる。上側台紙5は液透過性であることが好ましく、下側台紙6は、液透過性であっても液不透過性であってもよい。上側台紙5と下側台紙6としては、ティッシュペーパーや薄葉紙、クレープ紙等を用いることができる。
バックシート3の外側面には粘着層7が設けられ、粘着層7に、係合部を有する留め具11が剥離可能に貼着されている。吸収性物品1は、留め具11により他の吸収性物品や下着に取り付けたり、留め具11を粘着層7から剥がして粘着層7により他の吸収性物品や下着に取り付けることができる。
粘着層7は、図5に示すように、吸収性物品1の幅方向xに延びるストライプ状に設けられることが好ましい。すなわち、粘着層7は、吸収性物品1の幅方向xに連続的に延在し、吸収性物品1の長手方向yに断続的に設けられることが好ましい。このように粘着層7が設けられていれば、留め具11を粘着層7から剥がす際や、粘着層7を他の吸収性物品や下着に取り付けた状態から剥がす際、留め具11や下着を吸収性物品1の長手方向yに引っ張ることにより粘着層7から留め具11や下着を容易に剥がすことができるようになる。また、粘着層7を他の吸収性物品や下着に取り付けた際、粘着層7によるズレ止め効果が十分に発揮されやすくなる。これらの効果がより奏効されるようにするために、粘着層7は、吸収性物品1の長手方向yに8以上に分割して設けられることが好ましく、12以上に分割して設けられることがより好ましい。
なお、図面には示されていないが、粘着層7は吸収性物品1の長手方向yに延びるストライプ状に設けられることも好ましい。このように粘着層7を設けても、粘着層7によるズレ止め効果を確保しつつ、留め具11や下着を粘着層7から剥がしやすくすることができる。この場合、粘着層7は吸収性物品1の幅方向xに4以上に分割して設けられることが好ましく、6以上に分割して設けられることがより好ましい。
1: 吸収性物品(失禁パッド)
2: トップシート
3: バックシート
4: 吸収性コア
7: 粘着層
11: 留め具
12: 基材
13: 係合部

Claims (8)

  1. トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有する吸収性物品であって、
    前記バックシートの外側面に粘着層が設けられ、
    前記粘着層に、係合部を有する留め具が剥離可能に貼着されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記係合部は、柱状に形成されている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記係合部は、頂部に向かって断面幅が拡大しないように形成されている請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記係合部は、高さ(H)と頂部の端面の幅(WA)との比WA/Hが0.1以上1.5以下である請求項2または3に記載の吸収性物品。
  5. 前記係合部は、前記留め具に16〜900個/cm2の密度で設けられている請求項2〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記係合部は、高さ方向の1/2以上の長さにわたって、断面幅の変動が10%以内となるように形成されている請求項2〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記粘着層は、吸収性物品の幅方向に延びるストライプ状に設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記粘着層は、吸収性物品の長手方向に8以上に分割して設けられている請求項7に記載の吸収性物品。
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