JP2012005538A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の股間部付近での収まりが良好で、横漏れを効果的に防止できる吸収性物品を提供する。
【解決手段】液透過性のトップシート2と液不透過性のバックシート3とこれらの間に配された吸収性コア4とを有し、長手方向と幅方向とを有する吸収性物品1Aであって、吸収性物品1Aは、長手方向に延び幅方向に並んで設けられた2つの上向きの折り目8と、2つの上向きの折り目8の間に設けられ長手方向に延びる下向きの折り目9で折られて、断面略M字状に形成されている吸収性物品。
【選択図】図2

Description

本発明は、尿パッド、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に関するものである。
従来、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有し、長手方向と幅方向とを有する吸収性物品であって、吸収性コアの幅方向両側が上向きに折り曲げられた吸収性物品が知られている(特許文献1)。この吸収性物品は、吸収性コアの幅方向両側が上向きに折り曲げられた部分によっても尿等を吸収でき、横漏れを防止している。
特開2002−78736号公報
しかし、特許文献1に開示される吸収性物品は幅方向断面が凹形状に形成されており、着用者の股間部付近では吸収性物品が嵩張ったりして、着用感が低下するおそれがある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、着用者の股間部付近での収まりが良好で、横漏れを効果的に防止できる吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の吸収性物品とは、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有し、長手方向と幅方向とを有する吸収性物品であって、吸収性物品は、長手方向に延び幅方向に並んで設けられた2つの上向きの折り目と、2つの上向きの折り目の間に設けられ長手方向に延びる下向きの折り目で折られて、断面略M字状に形成されているところに特徴を有する。本発明の吸収性物品は断面略M字状に形成されているため、着用者の股間部付近で断面略M字状の折り目に従って折ることにより幅狭に形成することができ、吸収性物品の着用者の股間部付近での収まりが良好となる。また、尿等の体液が排泄された際、尿等が下向きの折り目に沿って長手方向に拡散しやすくなり、幅方向の横漏れが防止されやすくなる。
バックシートには接合手段が設けられ、接合手段により各上向きの折り目の両側が接合していることが好ましい。吸収性物品がこのように構成されていれば、吸収性物品は断面略M字状に安定して形成されやすくなる。
吸収性コアは、長手方向に延び幅方向に並んだ2つのスリットを有し、上向きの折り目がスリットに形成されていることが好ましい。この場合、スリットでは吸収性コアが存在しないため、吸収性物品はスリットが形成された部分で容易に折り曲げられ、スリットが形成された部分で上向きの折り目を形成することが容易になる。
スリットは端部が幅広に形成されていることが好ましい。このようにスリットが形成されていれば、吸収性物品が折られることにより生じる歪みがスリットの端部で緩和され、吸収性物品に意図せぬ歪みやしわが生じにくくなる。
スリットは端部が幅方向外方に湾曲していることが好ましい。このようにスリットが形成されていれば、尿等が下向きの折り目に沿って吸収性物品の長手方向に移動した際、スリットの端部付近で尿等が幅方向にも拡散しやすくなる。従って、吸収性コアの長手方向端部では吸収性コアの幅方向全体で尿等が吸収されやすくなり、尿等の長手方向の漏れを防ぎやすくなる。
トップシートとバックシートはスリットで互いに接合していることが好ましい。トップシートとバックシートがスリットで互いに接合していれば、尿等がスリットに沿って長手方向に拡散しやすくなる。その結果、尿等が吸収性コアに速やかに吸収されやすくなる。
本発明の吸収性物品は、断面略M字状に形成されているため、着用者の股間部付近での収まりが良好となる。また、尿等の体液が排泄された際、尿等が下向きの折り目に沿って長手方向に拡散しやすくなり、幅方向の横漏れが防止されやすくなる。
本発明の吸収性物品の一実施態様として、吸収性物品(尿パッド)をトップシート側から見た平面図を表す。 図1の吸収性物品のA−A断面図を表す。 図2に示した吸収性物品の変形例を表す。 本発明の吸収性物品の一実施態様として、吸収性物品(尿パッド)をトップシート側から見た平面図を表す。 図4の吸収性物品のB−B断面図を表す。
本発明の吸収性物品は、トップシートとバックシートとの間に吸収性コアが配され、長手方向と幅方向とを有する。本発明の吸収性物品の態様としては、尿パッド(失禁パッドを含む)、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等が示される。
吸収性物品の形状としては、長手方向と幅方向とを有するものであれば特に限定されない。吸収性物品が、例えば尿パッド、生理用ナプキンである場合、吸収性物品の形状としては、略長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が示される。
吸収性物品が使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、後背部または前腹部の左右に一対の止着部材が設けられ、この止着部材により着用時にパンツ型に形成するオープン型使い捨ておむつであったり、前腹部と後背部とが接合されることによりウェスト開口部と一対の脚開口部とが形成されたパンツ型使い捨ておむつであってもよい。
吸収性物品が、例えば使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、前腹部と、後背部と、これらの間に位置し吸収性コアが備えられた股部とから構成されていることが好ましい。吸収性物品が使い捨ておむつである場合、吸収性物品としては例えば、内側シートと外側シートとからなる積層体が前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とからなるおむつ本体を形成し、おむつ本体の股部に吸収性コアを有する吸収性物品が備えられていてもよい。このとき、吸収性物品の形状としては、略長方形等が示される。また、吸収性物品が使い捨ておむつである場合、吸収性物品としては、例えば、吸収性物品が前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とを形成し、この股部に吸収性コアが備えられていてもよい。
前腹部、後背部、股部とは、使い捨ておむつを着用の際に、着用者の腹側に当てる部分を前腹部と称し、着用者の尻側に当てる部分を後背部と称し、前腹部と後背部との間に位置し着用者の股間に当てる部分を股部と称する。
吸収性物品の長手方向とは、吸収性物品を着用者が着用した際、着用者の股間の前後方向に延びる方向を意味する。吸収性物品の幅方向とは、吸収性物品を平面に広げた状態で吸収性物品と同一面上にあり、長手方向と直交する方向を意味する。また、長手方向と幅方向とから形成される面に対して垂直方向を上下方向とする。
吸収性物品の形状が略長方形状の場合、吸収性物品の長手方向は、一般に、略長方形の長軸方向(長辺が延びる方向)となる。吸収性コアの形状が砂時計型やひょうたん型や羽子板型の場合、吸収性コアの長手方向は一般に各形状の対称軸方向となる。吸収性物品が前腹部と後背部と股部とを有する場合、前腹部から後背部にかけての方向(またはその逆方向)が長手方向となる。
トップシートは、吸収性物品の着用の際に着用者側に位置するシートであり、液透過性であればその材料は特に限定されない。バックシートは、吸収性物品の着用の際に着用者とは反対側、すなわち外側に位置するシートであり、液不透過性であればその材料は特に限定されない。なお、本発明において、液不透過性とは撥水性の意味も含まれる。
トップシートとしては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシートとして、織布、編布、孔が形成されたプラスチックフィルムを用いてもよい。
バックシートとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。
前記説明した各シートの材料として不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれらの製法の組み合わせ等により製造されるものが好ましい。また、スパンボンド法とメルトブロー法を組み合わせたSMS法により製造された不織布を用いてもよい。
吸収性物品が、前記説明したように、内側シートと外側シートとからなる積層体から形成されるおむつ本体の股部に備えられるものである場合、内側シートは親水性または液不透過性であることが好ましく、外側シートは液不透過性であることが好ましい。
吸収性コアは、尿等の排泄物を吸収できるものであれば特に限定されない。吸収性コアとしては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいはその成形体を紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布シート等のシート部材で覆ったものを用いることができる。吸収性コアに含まれる吸収性材料としては、例えば、粉砕したパルプ繊維、セルロース繊維等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸水性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の熱融着性繊維が含まれてもよい。これらの熱融着性繊維は、尿等の体液との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。なお、熱融着性繊維とは、熱可塑性樹脂からなる繊維を意味する。
吸収性材料は、吸収性コアの吸収速度を高める点から、親水性繊維を含むことが好ましい。また、吸収容量を高める点からは、吸収性材料は吸水性樹脂を含むことが好ましい。吸収性材料は、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
吸収性コアの形状は特に限定されない。吸収性コアの形状としては、例えば、略長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が挙げられる。
吸収性コアはトップシートとバックシートに接合していることが好ましい。吸収性コアがトップシートとバックシートに接合していれば、後述するように吸収性コアが折られた際、トップシートとバックシートが吸収性コアの折り曲げに追従して、吸収性物品が所定形状を保ちやすくなる。トップシートとバックシートの吸収性コアへの接合手段としては、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いればよい。
吸収性物品には、吸収性コアの幅方向両側に立ち上がりフラップが設けられてもよい。立ち上がりフラップは、例えば、吸収性コアの上側に、吸収性コアの両側縁に沿って設けられてもよく、吸収性コアの幅方向両外側に設けられてもよい。立ち上がりフラップは、例えばトップシートや、トップシート上面に折り返されたバックシート、あるいはトップシートとバックシートの両方に接合される。立ち上がりフラップを設けることにより、尿等の排泄物の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップは、トップシートの幅方向両側に設けられたサイドシートの内方端が立ち上げられて、形成されてもよい。立ち上がりフラップおよびサイドシートは、液不透過性であることが好ましい。
吸収性物品は、長手方向に延び幅方向に並んで設けられた2つの上向きの折り目と、2つの上向きの折り目の間に設けられ長手方向に延びる下向きの折り目で折られて、断面略M字状に形成されている。ここで上向きの折り目とは、吸収性物品を上側すなわち着用者側から見たときに山折りとなる折り目を意味し、下向きの折り目とは谷折りとなる折り目を意味する。吸収性物品は、このように折られることにより、幅方向断面が略M字状に形成される。そのため吸収性物品は、着用者の股間部付近で断面略M字状の折り目に従って幅狭に形成することができ、吸収性物品の着用者の股間部付近での収まりが良好となる。また吸収性物品は、尿等の体液が排泄された際、尿等が下向きの折り目に沿って長手方向に拡散しやすくなり、横漏れが防止されやすくなる。着用者にとっても、吸収性物品に不定形の折り目が形成されにくくなり、着用感が向上する。
吸収性物品は、各上向きの折り目を挟んだ両側に吸収性コアが存在する。上向きの折り目が形成される部分には吸収性コアが存在しても、存在しなくてもよい。後述するように、上向きの折り目が形成される部分には、吸収性コアが存在しない部分(スリット)が形成されていてもよい。
吸収性物品は、下向きの折り目を挟んだ両側にも吸収性コアが存在する。下向きの折り目が形成される部分には吸収性コアが存在しても、存在しなくてもよい。しかしながら、下向きの折り目が形成される部分には吸収性コアが存在することが好ましい。下向きの折り目には着用者から排泄された尿等が溜まりやすいため、下向きの折り目が形成される部分にも吸収性コアが存在して、当該部分で尿等が吸収されることが好ましい。
吸収性物品に形成される上向きの折り目と下向きの折り目では、折り目線が明確に形成されなくてもよい。すなわち、上向きの折り目では吸収性物品が山状(凸状)に折られればよく、下向きの折り目では吸収性物品が谷状(凹状)に折られればよい。吸収性物品はある程度の厚みを有するため、折り目線が明確に形成されるとは限らず、通常は一定の丸みを有する。
吸収性物品は幅方向断面が略M字状に形成されるが、これは、吸収性物品に長手方向に延びる上向きの折り目が2つ形成され、2つの上向きの折り目の間に長手方向に延びる下向きの折り目が1つ形成されることを意味する。なお、吸収性物品は、例えば2つの上向きの折り目の幅方向外方が、長手方向と幅方向により形成される面と略平行に形成されてもよい。
下向きの折り目は、吸収性物品の幅方向の中心線とほぼ一致するように形成されることが好ましい。このように下向きの折り目が形成されれば、尿等が下向きの折り目に沿って長手方向に拡散しやすくなる。また、吸収性物品を着用した際、着用者の排尿部が下向きの折り目に位置しやすくなり、着用感が向上する。
さらに、上向きの折り目は、吸収性物品の幅方向の中心線に対し略線対称に形成されることが好ましい。このように上向きの折り目が形成されれば、2つの上向きの折り目により形成される山部の高さが互いにほぼ同じになり、尿等の排泄物が幅方向に均等に拡散しやすくなる。また、2つの山部が着用者の股部に左右均等に当たりやすくなり、着用感が向上する。
長手方向に延びる上向きの折り目と下向きの折り目は、吸収性物品の長手方向の一部または全部に形成されればよいが、好ましくは吸収性物品の長手方向の一部に形成される。具体的には、吸収性コアが長手方向に前方部と後方部とこれらの間の中間部とを有し、各折り目が中間部に形成され、前方部と後方部に形成されないことが好ましい。この場合、各折り目は着用者の股間部付近に形成されやすくなり、吸収性物品が着用者の股間部付近で好適に収納されるようになる。また、前方部と後方部では吸収性コアの幅方向全体がフラットとなりやすく、吸収性物品の当該部分でのフィット性と着用感が向上する。さらに、前方部と後方部では吸収性コアが幅方向全体で吸収能力を発揮しやすくなり、尿等の長手方向の漏れを防ぎやすくなる。
前方部とは、吸収性物品を着用の際、中間部より前方(着用者の腹側)に位置する部分を意味する。後方部とは、吸収性物品を着用の際、中間部より後方(着用者の背側)に位置する部分を意味する。
中間部の長さ(長手方向に対する長さ)は、吸収性コアの長さの20%以上が好ましく、30%以上がより好ましく、75%以下が好ましく、65%以下がより好ましい。中間部の長さが吸収性コアの長さの20%以上であれば、吸収性物品が着用者の股間部付近で断面略M字状が形成されやすくなる。中間部の長さが吸収性コアの長さの75%以下であれば、前方部と後方部が好適に形成され、当該部分でのフィット性が向上する。
吸収性物品に上向きの折り目と下向きの折り目を形成するには、吸収性物品を製造する際、吸収性物品を所定位置で長手方向に折ればよい。このとき、吸収性物品にはある程度の折りぐせが形成されれば十分であり、吸収性物品に折りぐせが形成されれば、吸収性物品を使用時に断面略M字状に折り曲げやすくなる。また後述するように、吸収性コアに長手方向に延びるスリットを形成することも好ましい。このように吸収性コアにスリットが形成されていれば、吸収性物品をスリットが形成された部分で折り曲げやすくなる。
本発明の吸収性物品の実施態様の一例を、図面を参照して説明する。図1および図2には、本発明の吸収性物品の一実施態様を示す。図1は、吸収性物品として尿パッドをトップシート側から見た平面図を表す。図2は、図1の吸収性物品のA−A断面図を表す。なお、本願の図では、矢印xが幅方向を表し、矢印yが長手方向を表す。矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が上下方向zを表す。
吸収性物品1Aは、液透過性のトップシート2と液不透過性のバックシート3とこれらの間に配された吸収性コア4とを有し、長手方向yと幅方向xとを有する。トップシート2は、着用者の肌に面するように配置され、尿等の排泄物を透過する。トップシート2を透過した排泄物は、吸収性コア4により収容される。バックシート3は、排泄物が外部へ漏れるのを防いでいる。
トップシート2の幅方向xの両端には、長手方向yに延在するサイドシート5が接合している。サイドシート5は、液不透過性のプラスチックフィルムや液不透過性の不織布等により構成される。サイドシート5には、幅方向xの内方端に起立用弾性部材7が設けられている。サイドシート5は、起立用弾性部材7の収縮力によりサイドシート5の内方端が着用者の肌に向かって立ち上がり、これにより立ち上がりフラップ6が形成され、尿等の幅方向xの横漏れが防止される。立ち上がりフラップ6は前後端部の内面がトップシート2上に接合されてもよく、これにより尿等の長手方向yの外方への漏れが防止される。
吸収性物品1Aは、長手方向yに延び幅方向xに並んで設けられた2つの上向きの折り目8と、2つの上向きの折り目8の間に設けられ長手方向yに延びる下向きの折り目9で折られて、図2に示すように、断面略M字状に形成されている。吸収性物品1Aは、長手方向yの中間部で断面略M字状に形成され、当該部分が着用者の股間部付近に当てられることとなる。従って吸収性物品1Aは、着用者の股間部付近で断面略M字状の折り目に従って幅狭に形成することができ、吸収性物品を着用者の股間部付近での収まりが良好となる。また吸収性物品1Aは、尿等の体液が排泄された際、尿等が下向きの折り目9に沿って長手方向yに拡散しやすくなり、幅方向xの横漏れが防止されやすくなる。
吸収性物品を断面略M字状に安定して形成するために、バックシートには接合手段が設けられ、この接合手段により各上向きの折り目の両側が接合していることが好ましい。これについて図3を参照して説明する。図3は、図2に示した吸収性物品に接合手段を設けた実施態様を表す。なお、下記の説明において、図2の実施態様と重複する部分の説明は省略する。
図3に示した吸収性物品1Bは、バックシート3に接合手段10が設けられ、接合手段10により各上向きの折り目8の両側が接合している。なお、上向きの折り目8の両側とは、上向きの折り目8の幅方向xに対する両側を意味する。接合手段10により各上向きの折り目8の両側が接合していれば、上向きの折り目8により形成される山部が安定して形成され、その結果、山部の間に下向きの折り目9により形成される谷部も好適に形成されるようになる。従って、吸収性物品1Bは断面略M字状に安定して形成されやすくなる。
接合手段はバックシートどうしを接合できるものであれば特に限定されない。接合手段としては、ホットメルト接着剤等の接着剤、粘着テープ等の粘着剤、フック・ループ・ファスナー等を採用すればよい。接合手段として粘着剤を採用する場合は、吸収性物品の未使用時には粘着剤に剥離部材が被せられ、吸収性物品の使用時に剥離部材を剥がして粘着剤で上向きの折り目の両側を接合するものであってもよい。接合手段としてフック・ループ・ファスナーを採用する場合は、上向きの折り目を挟んだ一方側にフック・ループ・ファスナーのフック部材を設け、他方側にフック・ループ・ファスナーのループ部材を設ければよい。なお、バックシートが不織布等のフック部材が係合可能な素材で構成されている場合は、ループ部材は設けなくてもよい。
接合手段は、上向きの折り目に沿って、長手方向に延びるように設けられることが好ましい。また、接合手段は、上向きの折り目から幅方向に35mm以内の領域(より好ましくは30mm以内の領域)に設けられることが好ましい。このように接合手段が設けられれば、上向きの折り目を好適に形成しやすくなる。
吸収性物品を上向きの折り目で折りやすくするために、吸収性コアは長手方向に延び幅方向に並んだ2つのスリットを有し、上向きの折り目がスリットに形成されていることが好ましい。スリットでは吸収性コアが存在しないため、吸収性物品はスリットが形成された部分で容易に折り曲げられ、スリットが形成された部分で上向きの折り目を形成することが容易になる。また、スリットが形成された部分は着用者の肌に比較的強く接触するが、スリットでは吸収性コアが存在しないため、着用者は、尿等の体液を吸収して湿った吸収性コアが接触することによる不快感を覚えにくくなる。
スリットは、長手方向に延びる限り、特にその形状は限定されない。スリットの形状としては、例えば、長手方向に延びる直線状や、長手方向に延びる曲線状が挙げられる。
スリットは、上向きの折り目が形成される長さと同程度の長さで設けられればよい。つまり、スリットは中間部に設けられればよい。従って、スリットの長手方向に対する長さは、吸収性コアの長さの20%以上が好ましく、30%以上がより好ましく、75%以下が好ましく、65%以下がより好ましい。スリットの長手方向に対する長さが吸収性コアの長さの20%以上であれば、吸収性物品は着用者の股間部付近で断面略M字状を形成しやすくなる。スリットの長手方向に対する長さが吸収性コアの長さの75%以下であれば、スリットが設けられない部分(長手方向に対する部分)では吸収性物品がフラットになりやすく、この部分でのフィット性が向上する。
スリットは、端部が幅広に形成されていることが好ましい。なお、端部とは、スリットの長手方向に対する端部を意味する。このようにスリットが形成されていれば、吸収性物品が折られることにより生じる歪みがスリットの端部で緩和され、吸収性物品に意図せぬ歪みやしわが生じにくくなる。つまり、吸収性物品は、中間部で断面略M字状に形成され、前方部と後方部で断面フラット状に形成されるが、中間部から前方部または後方部に移行する過程で、吸収性物品の幅方向断面の形状が略M字状からフラット状にスムーズに移行しやすくなる。従って、吸収性物品は着用感が向上する。
スリットは、両端部とこの間に位置する中央部とを有し、中央部は略同幅に形成されていることが好ましい。このとき、中央部の長さ(長手方向の長さ)はスリットの長さの30%〜75%(より好ましくは40%〜70%)であることが好ましい。
スリットの端部が幅広に形成される場合、スリットの端部の幅(最大値)はスリットの中央部の幅の1.2倍以上であることが好ましく、2.0倍以上であることがより好ましく、10.0倍以下であることが好ましく、8.0倍以下であることが好ましい。スリットの端部の幅がスリットの中央部の幅の1.2倍以上であれば、吸収性物品がスリットの端部近傍で歪みにくくなる。スリットの端部の幅がスリットの中央部の幅の10.0倍以下であれば、吸収性物品は吸収性コアの存在しない部分が少なくなり、尿等の吸収能力が向上する。
スリットは、端部が幅方向外方に湾曲していることが好ましい。具体的には、スリットの幅の中心線が、端部で吸収性物品の幅方向外方に湾曲していることが好ましい。このようにスリットが形成されていれば、中間部に排出された尿等が下向きの折り目に沿って長手方向に拡散して前方部または後方部に達すると、尿等が前方部または後方部で幅方向に拡散しやすくなる。従って、前方部と後方部では吸収性コアが幅方向全体で吸収能力を発揮しやすくなり、尿等の長手方向の漏れを防ぎやすくなる。
スリットでは、トップシートとバックシートが互いに接合していることが好ましい。トップシートとバックシートがスリットで互いに接合していれば、尿等がスリットに沿って長手方向yに拡散しやすくなる。その結果、尿等が吸収性コアに速やかに吸収されやすくなる。トップシートとバックシートの接合手段としては、ホットメルト接着剤等の接着剤やヒートシール等を採用すればよい。
また、トップシートとバックシートがスリットで互いに接合した上で、スリットの端部が幅広に形成されていれば、尿等が吸収性コアにさらに速やかに吸収されやすくなる。この場合、排泄された尿等が一旦スリットの端部に溜まって、そこを中心に吸収性コアに拡散しやすくなるため、尿等が吸収性コアにさらに速やかに吸収されやすくなる。
吸収性コアにスリットが形成された吸収性物品の実施態様の一例を、図4および図5を参照して説明する。図4は、吸収性物品として尿パッドをトップシート側から見た平面図を表す。図5は、図4の吸収性物品のB−B断面図を表す。なお、下記の説明において、図1および図2の実施態様と重複する部分の説明は省略する。
図4に示した吸収性物品1Cは、吸収性コア4が長手方向yに延び幅方向xに並んだ2つのスリット11を有し、上向きの折り目8がスリット11に形成されている。スリット11では、トップシート2とバックシート3が互いに接合している。吸収性物品1Cでは、スリット11で吸収性コア4が存在しないため、吸収性物品1Cはスリット11が形成された部分で上向きの折り目8を形成することが容易になる。
吸収性物品1Cでは、スリット11は端部が幅広に形成され、さらにスリット11の端部が幅方向xの外方に湾曲している。このようにスリット11が形成されていれば、吸収性物品1Cが断面略M字状に折られることにより生じる歪みがスリット11の端部で緩和され、吸収性物品1Cに意図せぬ歪みやしわが生じにくくなる。また、断面フラット状の部分に移行した尿等が幅方向xに広がりやすくなり、当該部分での吸収能力が向上する。
なお、吸収性物品1Cでは、バックシート3に接合手段が設けられていないが、吸収性コア4にスリット11が形成される吸収性物品1Cにおいても、バックシート3に接合手段が設けられ、この接合手段により各上向きの折り目8の両側が接合されてもよい。
1(1A,1B,1C): 吸収性物品(尿パッド)
2: トップシート
3: バックシート
4: 吸収性コア
8: 上向きの折り目
9: 下向きの折り目
10: 接合手段
11: スリット

Claims (6)

  1. 液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有し、長手方向と幅方向とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性物品は、長手方向に延び幅方向に並んで設けられた2つの上向きの折り目と、前記2つの上向きの折り目の間に設けられ長手方向に延びる下向きの折り目で折られて、断面略M字状に形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記バックシートには接合手段が設けられ、
    前記接合手段により、前記各上向きの折り目の両側が接合している請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収性コアは、長手方向に延び幅方向に並んだ2つのスリットを有し、
    前記上向きの折り目が前記スリットに形成されている請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記スリットは端部が幅広に形成されている請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記スリットは端部が幅方向外方に湾曲している請求項3または4に記載の吸収性物品。
  6. 前記トップシートと前記バックシートは前記スリットで互いに接合している請求項3〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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