JP2014039437A - 充放電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部との物理的な電気的接点を用いなくとも、外部から充電し外部に放電することのできる充放電装置を提供する。
【解決手段】電池10は、内部を密閉し電磁波を透過させる素材で形成された筐体を有し、筐体内に電池10の構成要素を有している。具体的には、受電用コイル11は、電磁誘導方式で外部から受電する。蓄電部14は、受電用コイル11と電気的に接続され、受電用コイル11からの交流電圧をAC/DCコンバータ12で変換した直流電圧を用いて蓄電(充電)する。送電用コイル16は、蓄電部14と電気的に接続され、同心円状に配置した平面コイル161,162を有する。電池10が外部に放電するときには、駆動回路17は、蓄電部14の出力電圧をインバータ回路15により交流電圧に変換し、電磁誘導方式で外部に給電するための磁場を筐体外に発生させるよう送電用コイル16に交流電流を流す。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部からの充電及び外部への放電が可能な装置に関する。
非接触給電を利用して充電する技術が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1は、電源部が被給電部に電界結合方式を用いて非接触給電を行い、被給電部が電源部から受け取った電力を用いて充電池に充電することを開示している。
特開2012−34447号公報
特許文献1に記載の技術では、電源部は、蓄電池又は送電線を介して送電された交流電力を直流電力に変換する交流/直流変換装置を電源として有する。すなわち、この電源部は、蓄電池を充電する構成を有しないか、又は、外部電源との物理的な電気的接点を介して送電用の電力を得る構成のいずれかとなる。また、特許文献1に記載の被給電部が充電した電力は、この被給電部を備えた電気機器が駆動するために使用される。
これに対し、本発明の目的は、外部との物理的な電気的接点を用いなくとも、外部から充電し外部に放電することのできる充放電装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の充放電装置は、内部を密閉した筐体と、外部から受電する受電部と、前記受電部と電気的に接続され、前記受電部の出力電圧を用いて蓄電する蓄電部と、前記蓄電部と電気的に接続され、同一の点の周りに同一平面上で線材を巻き回したm個(ただし、m≧2)の平面コイルを径方向内側から外側に向かって配置した送電用コイルと、前記蓄電部の出力電圧を交流電圧に変換し、前記筐体外に磁場を発生させる交流電流を前記m個の平面コイルに流す駆動回路とを備え、前記受電部、前記蓄電部、前記送電用コイル及び前記駆動回路が前記筐体内に設けられている。
本発明の充放電装置は、内部を密閉した筐体と、外部から受電する受電部と、前記受電部と電気的に接続され、前記受電部の出力電圧を用いて蓄電する蓄電部と、前記蓄電部と電気的に接続された空芯のソレノイドコイルを有する送電用コイルと、前記蓄電部の出力電圧を交流電圧に変換し、前記筐体外に磁場を発生させる交流電流を前記送電用コイルに流す駆動回路とを備え、前記受電部、前記蓄電部、前記送電用コイル及び前記駆動回路が前記筐体内に設けられている。
本発明の充放電装置において、前記送電用コイルの内側からk−1番目及びk番目(ただし、2≦k≦m)の平面コイルの前記線材の長さの差が、当該k番目の平面コイルの外周の長さ未満としてもよい。
また、本発明の充放電装置において、前記送電用コイルの内側からk−1番目及びk番目(ただし、2≦k≦m)の平面コイルに直流電流を流したとき、前記径方向において、当該k番目の平面コイルの内周に対応した位置の強度が当該位置の両側の強度よりも高い静磁場が発生するようにしてもよい。
本発明の充放電装置において、前記受電部は、受電用コイルと、前記受電用コイルと電気的に接続され、前記筐体外で発生させられた磁場に応じた電磁誘導により前記受電用コイルから出力された交流電圧を直流電圧に変換するコンバータとを有し、前記蓄電部は、前記コンバータと電気的に接続され、前記コンバータから出力された直流電圧を用いて蓄電するようにしてもよい。
本発明の充放電装置において、前記受電部は、受電用電極と、前記受電用電極と電気的に接続され、前記筐体外の送電用電極との電界結合により前記受電用電極から出力された交流電圧を直流電圧に変換するコンバータとを有し、前記蓄電部は、前記コンバータと電気的に接続され、前記コンバータから出力された直流電圧を用いて蓄電するようにしてもよい。
本発明の充放電装置において、前記蓄電部は、前記筐体に設けられた太陽電池から入力された電圧、又は、商用電源から入力された電圧を用いて蓄電するようにしてもよい。
本発明によれば、外部との物理的な電気的接点を用いなくとも、外部から充電し外部に放電することのできる充放電装置を提供することができる。
電池の電気的な構成を示すブロック図(第1,第2実施形態)。 送電用コイルの構成を示す図(第1実施形態)。 電池の物理的構成を説明する図(第1実施形態)。 電池が充放電を行うときの動作を説明する図(第1実施形態)。 受電装置の一例である照明装置の構成を示す図。 静磁場特性を示すグラフ。 静磁場特性のシミュレーション結果を示すグラフである(2A)。 静磁場特性のシミュレーション結果を示すグラフである(500mA)。 静磁場特性のシミュレーション結果を示すグラフである(2A)。 送電用コイルの構成を示す図(第1実施形態)。 電池の電気的な構成を示すブロック図(第2実施形態)。 電池の電気的な構成を示すブロック図(第3実施形態)。 電池が充放電を行うときの動作を説明する図(第3実施形態)。 充放電装置の電気的な構成を示すブロック図(変形例1)。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態では、本発明の充放電装置を電池(電池10)に適用した態様を説明する。電池10は、外部との物理的な電気的接点を用いなくとも、外部から充電し外部に放電することのできる電池である。また、電池10は、一般的な乾電池や充電池などとは異なり、正極や負極といった電極が外部に露出していない電池である。この理由から、電池10は、無接点電池や無極性電池と称することができる電池である。電池10は、本実施形態では、電池10を電源として動作する電気機器などの受電装置に着脱可能な電池であるが、受電装置に内蔵される電池であってもよい。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態における電池10の電気的な構成を示すブロック図である。電池10は、受電用コイル11と、AC/DCコンバータ12と、過充電保護回路13と、蓄電部14と、インバータ回路15と、送電用コイル16と、駆動回路17とを備えている。
受電用コイル11は、線材を平面状に巻き回した平面コイルである。受電用コイル11は、電磁誘導方式を用いた非接触給電により電池10の外部から受電するための二次コイルである。受電用コイル11は、外部からの受電により発生した交流電圧を出力する。以上の構成の受電用コイル11は、電池10の外部との物理的な電気的接点を用いずに受電する受電部として機能する。
AC/DCコンバータ12は、受電用コイル11の一端及び他端と電気的に接続され、受電用コイル11から入力された交流電圧を直流電圧に変換して出力するコンバータである。AC/DCコンバータ12の具体的構成は特に問わないが、例えば、全波整流を行うブリッジ整流回路で例示される整流回路や、整流回路の出力電圧を平滑化する平滑回路を備える。
過充電保護回路13は、AC/DCコンバータ12と電気的に接続され、蓄電部14を過充電から保護するために、AC/DCコンバータ12から入力された直流電圧を調整して出力する。過充電保護回路13の具体的構成は特に問わないが、例えば、過充電保護回路13はレギュレータを備える。蓄電部14は、過充電保護回路13と電気的に接続された二次電池であり、例えば、リチウム電池やニッケル・カドミウム電池である。蓄電部14は、受電用コイル11の出力電圧を用いて蓄電する。
インバータ回路15は、蓄電部14及び駆動回路17と電気的に接続され、直流電圧を交流電圧に変換して出力する。インバータ回路15は、例えばスイッチング素子を有するインバータ回路であり、駆動回路17から供給された駆動信号に応じてスイッチング素子がオンオフ駆動することにより、蓄電部14から入力された直流電圧を特定周波数の交流電圧に変換して出力する。
送電用コイル16は、互いに並列接続された平面コイル161及び平面コイル162を有し、一端及び他端がインバータ回路15を介して蓄電部14と電気的に接続されている。
駆動回路17は、例えばPWM(Pulse Width Modulation)制御回路であり、インバータ回路15と電気的に接続されているとともに、スイッチSWを介して蓄電部14と電気的に接続されている。駆動回路17は、蓄電部14から供給される電力を電源と動作し、スイッチSWがオンしたときに蓄電部14と導通する。一方、駆動回路17は、スイッチSWがオフしたときには蓄電部14と非導通となり、このときには動作しない。スイッチSWは、例えば、電池10が装着された受電装置をオンオフするための機械式スイッチと接続されていて、この機械式スイッチのオンオフと連動してオンオフする。すなわち、ユーザが受電装置のスイッチをオンしたときに、スイッチSWもオンして駆動回路17が動作を開始し、ユーザが受電装置のスイッチをオフしたときには、スイッチSWもオフして駆動回路17が動作を停止する。
なお、電池10のスイッチSWは、受電装置に装着されていないときはオフされているものとする。また、スイッチSWのオンオフはこれ以外の方法で切り替えられてもよい。例えば、電池10がスイッチSWと物理的に接続されたつまみを有し、ユーザがこのつまみを手動操作することでスイッチSWがオンオフされてもよい。
駆動回路17は、スイッチSWがオンしているときに、特定周波数(例えば、100kHzから300kHz)の駆動信号をインバータ回路15に出力する。インバータ回路15は、駆動回路17からの駆動信号に応じて、蓄電部14の出力電圧をこの特定周波数の交流電圧に変換して出力する。駆動回路17は、駆動信号を出力することにより、特定周波数の交流電流を送電用コイル16に流す。送電用コイル16に交流電流が流れたとき、送電用コイル16は、電磁誘導方式で外部に送電するための磁場(交流磁場)を電池10の外部に発生させる。
なお、駆動回路17が出力する駆動信号の周波数はどのような周波数でもよいが、商用電源周波数(日本国では50Hz又は60Hz)よりも高い周波数であることが望ましい。また、この実施形態の電池10の電気的な構成はあくまで一例であり、前述した回路動作を実現するための別の構成が採られてもよい。例えば、電池10は、インバータ回路15と送電用コイル16との間に設けられた共振コンデンサを有していてもよいし、送電用コイル16に流れる電流を調整するための抵抗を有していてもよい。
図2は、送電用コイル16の構成を示す図である。図2(a)は送電用コイル16の平面図であり、図2(b)は、図2(a)のI−I線に沿って送電用コイル16を切断した場合の断面図である。
図2に示すように、送電用コイル16は、内径の大きさ(つまり内側空間の大きさ)が互いに異なる二つの平面コイル161,162を同心円状に配置した構成である。具体的に、平面コイル161は、同心円の中心の回りに線材を巻回きして構成される。平面コイル162は、平面コイル161と中心点を共有するように、平面コイル161の外側に同じ方向に線材を巻回きして構成される。平面コイル161,162は、同一平面上に配置され、コイル径方向が同じである。言い換えれば、送電用コイル16は、径方向内側から外側に向かって、平面コイル161,162を配置した平面状のコイルである。この径方向は送電用コイル16のコイル径方向であるとともに、平面コイル161,162のコイル径方向である。また、図2に示すように、平面コイル161の外周と平面コイル162の内周との間には隙間が形成されている。
平面コイル161,162の線材は、同種の線材で同一の長さとなるように形成されている。これにより、平面コイル161,162の直流抵抗の抵抗値は、理論上は同一となる。また、平面コイル161,162は、図1に示すように互いに並列接続されている。よって、平面コイル161,162には、蓄電部14の出力電圧に基づいて、同一周波数、同位相で、且つ、同じ大きさの交流電流が流れることとなる。
以上説明した構成の送電用コイル16を電池10に採用することで、送電用コイル16が発生させる磁場に置かれた導体での渦電流の発生を抑え、この渦電流を原因とした導体の発熱を抑制することができるという知見を発明者らは得た。この根拠については後で説明する。
図3は、電池10の物理的構成を説明する図である。図3は、図2(a)I−I線に沿って送電用コイル16を切断した場合の電池10の断面図である。
電池10において、AC/DCコンバータ12、過充電保護回路13、インバータ回路15、送電用コイル16及び駆動回路17を構成する電子部品や蓄電部14は、回路基板101に実装されている。また、電池10において、回路基板101の位置から一方向(後述する充電装置200が置かれる方向)に、第1の磁性シート102a、放熱シート又は樹脂シートからなるスペーサ103a、受電用コイル11が順に設けられている。また、電池10において、回路基板101の位置から反対方向(後述する受電装置300が置かれる方向)に、第2の磁性シート104、放熱板105、第1の磁性シート102b、放熱シート又は樹脂シートからなるスペーサ103b、送電用コイル16が順に設けられている。
磁性シート102a,102bは、いわゆる電磁ノイズ削減用のシートである。磁性シート102aは、受電用コイル11が電池10の筐体18を介して面する空間(後述する充電装置200が置かれる方向)の反対側から受電用コイル11を覆うように、受電用コイル11から離間して設けられた磁性体である。磁性シート102bは、送電用コイル16が筐体18を介して面する空間(後述する受電装置300が置かれる方向)の反対側から送電用コイル16を覆うように、送電用コイル16から離間して設けられた磁性体である。放熱板105は、回路基板101に伝導する熱を放熱するために設けられている。放熱板105は、熱伝導率の大きい材料(例えば、アルミニウムや銅などの非磁性体)を使用することができる。受電用コイル11や送電用コイル16に交流電流が流れた場合であっても、磁性シート102a,102bが磁気シールドとして機能するから、放熱板105の誘導加熱が防止される。
電池10では、回路基板101、磁性シート102a、スペーサ103a、受電用コイル11、第2の磁性シート104、放熱板105、第1の磁性シート102b、スペーサ103b及び送電用コイル16は、筐体18の内部に収容されている。筐体18は、内部を密閉し電磁波を透過させる素材で形成された筐体であり、例えば樹脂材料を用いて形成されている。筐体18は、例えば外観が直方体で中空の箱状の部材であり、例えばユーザ容易に持ち運ぶことができる程度の大きさである。また、受電用コイル11及び送電用コイル16は、筐体18内の外部空間に比較的近い位置に設けられる。また、受電用コイル11及び送電用コイル16は、互いに電磁結合しにくいようになるべく距離を離して設けられている。
なお、筐体18の素材は、樹脂材料でなくてもよいが、少なくとも一部が電磁波を透過させる性質を有するとともに、筐体18内外の磁場の伝搬に大きく影響しない素材であることが好ましい。また、筐体18は、内部への水分の浸透を防ぐために、防水性に優れた素材で形成されていることが好ましい。
図4は、電池10が充放電を行うときの動作を説明する図である。図4(a)は、電池10の充電時の様子を示し、図4(b)は、電池10の放電時の様子を示す。図4(a)においては、電池10のうち充電時の動作に関わる部分だけを図示し、図4(b)においては、電池10のうち放電時の動作に関わる部分だけを図示しているが、図示していない部分の構成は図1に示す構成と同じである。
まず、充電時の電池10の動作を説明する。充電時においては、ユーザは、充電装置200に電池10を近づける。充電装置200は、例えば、電磁誘導方式で非接触給電を行う卓上タイプの充電装置であるが、少なくとも送電用コイル201を筐体の表面近くに有している。送電用コイル201は、ここでは平面コイルである。充電時において、電池10を扱うユーザは、電池10が有する受電用コイル11と、充電装置200が有する送電用コイル201とを対向させる。そして、充電装置200は送電用コイル201に交流電流を流す。送電用コイル201に流れた交流電流により、充電装置200外の空間に発生させられた磁場に応じて、送電用コイル201と電池10の受電用コイル11とが電磁結合する。筐体18は、電磁波を透過させる素材で形成されているので、送電用コイル201と受電用コイル11とが電磁結合することが可能である。電池10では、この電磁結合に応じて、受電用コイル11に誘導起電力である交流電圧が発生させられる。受電用コイル11は、この電磁誘導により発生させた交流電圧をAC/DCコンバータ12に出力し、AC/DCコンバータ12及び過充電保護回路13を介して、充電装置200からの受電電力が蓄電部14に充電される。
なお、充電時においては、スイッチSWがオフしており駆動回路17が動作しないようになっている。また、充電時においては、電池10では、受電用コイル11と蓄電部14とが導通している。
次に、放電時の電池10の動作を説明する。放電時においては、電池10を扱うユーザは、電磁誘導方式で受電を行う受電装置300に電池10を近づける。受電装置300は、電池10からの給電を受けて動作する装置であればよいが、少なくとも受電用コイル301を筐体の表面近くに有している。受電用コイル301は平面コイルであり、例えば受電用コイル11と同等の構成を有している。このとき、ユーザは、電池10が有する送電用コイル16と、受電装置300が有する受電用コイル301とを対向させる。放電時においては、スイッチSWがオンして蓄電部14を電源として駆動回路17が動作し、駆動回路17は送電用コイル16に交流電流を流す。これにより、電池10の送電用コイル16と受電装置300の受電用コイル301とが電磁結合し、この電磁結合により受電用コイル301に誘導起電力である交流電圧が発生させられる。受電装置300は、受電用コイル301を用いた受電により発生した交流電圧を用いて動作する。
図5は、受電装置300の一例である照明装置(ここでは、懐中電灯である。)の回路構成の一例を示す図である。
図5に示す受電装置300は、受電用コイル301と、受電用コイル301と電気的に接続された発光ダイオード302とを備えている。受電装置300では、受電用コイル301により受電による交流電圧が発生すると、この交流電圧に応じて流れた電流により発光ダイオード302が発光する。
受電装置300の構成はこれに限らず、整流回路及び平滑回路を用いて交流電圧を直流電圧に変換して、発光ダイオード302に直流電流を流してもよい。また、受電装置300は、直列接続又は並列接続された発光ダイオード302を複数有していてもよい。また、受電装置300は、照明装置以外であってもよく、例えば各種の電気機器とすることができる。こ受電装置300は、例えば、スマートフォンや音楽プレーヤなどの各種携帯機器や、ペースメーカや補聴器などの各種医療機器などの機器である。
次に、送電用コイル16を図2に示す構成とした根拠について説明する。
図6は、送電用コイル16に直流電流を流した場合に、送電用コイル16が面している空間(受電装置300が配置される空間)に発生させられる静磁場の様子を示すグラフである。図6に示すグラフによって表される、送電用コイル16の径方向(コイル径方向)における静磁場の磁束密度の分布を、以下では「静磁場特性」と称する。静磁場特性は、この磁場内に受電装置300などの導体がない状態での特性を示す。磁場内の透磁率は一定であるから、磁束密度が大きいほど磁場の強度は高い。以下、送電用コイル16の径方向に広がる平面をxy平面とし、送電用コイル16の上面の法線方向を向くz軸を定めたxyz直交座標系を用いて説明をする。図6に示すグラフにおいて、横軸はx軸方向における位置を表し、原点Oが送電用コイル16の中心(同心円の中心)に対応している。x=−x1,x1の位置は、それぞれ平面コイル161の内周の位置に対応する。x=−x2,x2の位置は、それぞれ平面コイル161の外周の位置に対応する。x=−x3,x3の位置は、それぞれ平面コイル162の内周の位置に対応する。縦軸は、送電用コイル16の中心からz軸方向に所定距離離れた位置における、z軸方向の磁場の強度(ここでは、磁束密度Bzで表す。)を表す。
図6に示すように、送電用コイル16の静磁場特性では、平面コイル161の内周に対応したx=±x1の2箇所において、磁束密度Bz=Bp1となり、磁束密度Bzがピークとなる。磁束密度Bp1は、送電用コイル16の中心に対応する磁束密度Bz=Boよりも大きい。そして、平面コイル161の内周に対応する位置(x=±x1)から、原点Oの反対方向に更に離れると、磁束密度Bzは次第に小さくなる。そして、平面コイル161の外周に対応する位置(x=±x2)から、原点Oの反対方向に離れると磁束密度Bzは再び大きくなる。そして、平面コイル162の内周に対応したx=±x3の2箇所において磁束密度Bz=Bp2となり、磁束密度Bzがピークとなる。そして、平面コイル162の内周に対応する位置(x=±x3)から、原点Oの反対方向に更に離れると、磁束密度Bzは次第に小さくなる。
以上のとおり、静磁場特性は、平面コイル161の内周に対応した2箇所、及び平面コイル161と平面コイル162との境界部分に対応した2箇所において、送電用コイル16の径方向における両側よりも磁場が相対的に強くなる(磁束密度が相対的に大きい)ことを示す。本実施形態の電池10によれば、平面コイル161と平面コイル162とが電磁結合したことにより、平面コイル161の内周の上部と、平面コイル162の内周の上部とに分散して、磁場が相対的に強い領域が現れたと考えられる。この領域の発生により、電池10では、仮に送電用の平面コイルを1つだけ用いた場合に比べて、局所的に強い磁場が発生するのを抑えられると考えられる。局所的に強い渦電流が発生することが抑えられることで、渦電流に起因する導体の発熱も、平面コイルを1つだけ用いた場合に比べて抑制されると考えられる。
送電用コイル16を有する電池10が、導体の発熱を抑制しつつ給電するためには、例えば、平面コイル161と平面コイル162とに、共通の周波数で位相差が小さい交流電流を供給すればよいと考えられる。また、例えば平面コイル161と平面コイル162との線種が同じであるとすれば、平面コイル161と平面コイル162との線材の長さの差(以下、「線長差」という。)をなるべく小さくすべきである(理想的にはゼロ)。これにより、平面コイル161と平面コイル162とに流れる交流電流の位相差の発生が抑えられるからである。平面コイル161と平面コイル162とに流れる交流電流に位相差が生じると、この位相差に起因して高調波成分が生じる。よって、平面コイル161と平面コイル162との許容される線長差は、高調波成分に起因する発熱が問題となりにくいように、1MHz以上の高調波成分が発生しない大きさ以下であることが好ましい。また、平面コイル161と平面コイル162とに流れる交流電流の位相差の発生を抑えることを考えれば、平面コイル161,162の直流抵抗値の差はなるべく小さいことが望ましく、ゼロであることが理想である。
平面コイル161,162の線長差を極力小さくするために、例えば、平面コイル161,162の巻数を、両コイルの線長差を最小にするような巻数にするとよい。例えば、平面コイル161の巻数が先に決められた場合、平面コイル162の巻数を両コイルの線長差を最小にする巻数にすればよい。このとき、両コイルの線長差は、少なくとも、平面コイル162の外周の長さ未満となる。例えば、平面コイル162の巻数が先に決められた場合、平面コイル161の巻数を両コイルの線長差を最小にする巻数にすればよい。このとき、両コイルの線長差は、少なくとも、平面コイル161の外周の長さ未満となる。
[実施例]
以下、上述した静磁場特性の発生を実証するシミュレーションを実施例として、具体的に説明する。この実施例では、送電用コイル16の条件を以下のとおりにしてシミュレーションを行った。平面コイル161,162として用いたリッツ線は、線径0.05mmΦ、抵抗率0.13mΩ/mm、線材皮膜厚0.001mmのポリウレタン銅線(JIS C 3202)を54本撚り合わせたものである。
(平面コイル161の条件)
線長 :2238.38mm
外径(直径):41.0mm±0.30mm
(半径20.5mm±0.20mm)
内径(直径):16.00mm±0.30mm
(半径8.00mm±0.20mm)
抵抗値 :290.99mΩ
巻数 :25
(平面コイル162の条件)
線長 :2199.11mm
外径(直径):57.00mm±0.30mm
(半径28.50mm±0.20mm)
内径(直径):43.00mm±0.30mm
(半径21.50mm±0.20mm)
抵抗値 :285.88mΩ
巻数 :14
平面コイル161,162の平均距離:1.00mm(巻数2相当の隙間)
平面コイル161,162の線長差:39.27mm
平面コイル161,162の抵抗差:5.11mΩ
図7及び図8は、図6の静磁場特性の発生を実証するシミュレーション結果を示す図である。図9は、従来の非接触給電装置のように平面コイルを1つだけとした場合の静磁場特性のシミュレーション結果を示すグラフである。静磁場特性のシミュレーションにおいては、平面コイル161,162のそれぞれに、2A(図7、図9の場合)又は500mA(図8の場合)の直流電流を流し、それぞれ、送電用コイル16からz軸方向に1mmの位置における磁束密度をビオ・サバールの法則を用いて求めた。図7から図9において、(a)はz軸方向の磁束密度[mT]を表すグラフであり、(b)はx軸方向の磁束密度[mT]を表すグラフである。
これらのシミュレーション結果からも、従来のように平面コイルを1つだけ用いた場合とは(図9参照)、平面コイル161,162の境界部分における磁場の発生の仕方に違いがあり、平面コイル162の内周に対応する位置(x≒±22mm)での静磁場の強度に関する発明者の知見が確かであることを確認できた。図9に示すように、平面コイルを1つだけとした場合には、磁場の比較的強い領域が複数領域に分散して発生する傾向は確認できず、平面コイルの中心付近においてのみ磁束密度が高くなっている。このことから、平面コイル161の外周と平面コイル162の内周との空隙を設けることも、図7及び図8に示す静磁場特性の発生に寄与していると考えられる。
また、図7と図8とを比較すると、直流電流が小さい場合ほど、平面コイル161の内周に対応する位置の磁束密度Bzと、平面コイル162の内周に対応する位置の磁束密度Bzとの差が小さくなり、送電用コイル16の径方向における位置に対する磁束密度の変化がより抑えられる。すなわち、平面コイル161,162を流れる直流電流が小さい場合ほど、静磁場特性はより平坦な特性に近づき、位置に応じた磁束密度の変化が抑えられる。
ところで、この測定においては、線長差はおよそ39mmであり、直流抵抗の値の差はおよそ5.1mΩであるが、ここから線長差や直流抵抗の値の差が多少大きくなっても、受電装置の受電用コイルが配置される空間の導体の発熱量が極端に増大したり、静磁場特性が大きく変化したりすることはないと考えられる。よって、送電用コイル16において、少なくとも線長差が平面コイル162の外周の長さ未満であれば、従来の平面コイルを1つだけとした場合に比べて、受電用コイルの配置空間にある導体の発熱が抑制できるはずである。また、例えば、平面コイル161,162の直流抵抗の抵抗値が異なっていても、それぞれが発生させる磁場の強度に変化は生じるが、平面コイル161と平面コイル162との電磁結合が発生することで、前述した傾向の静磁場特性が発生すると考えられる。
以上が、送電用コイル16の構成を採用した根拠の説明であるが、この根拠に基づけば、平面コイルの数を3つ以上としてもよいはずである。
送電用コイル16を構成する平面コイルを、平面コイル161,162,163とした場合、送電用コイル16は、図10に示すような構成となる。図10(a)は送電用コイル16の平面図であり、図10(b)は図10(b)のII−II線に沿って送電用コイル16を切断した場合の断面図である。
図10に示すように、送電用コイル16は、互いに内径の大きさが異なる三つの平面コイル161,162,163を同心円状に配置した構成である。平面コイルの数を3つ以上とした場合の条件は、平面コイルの数を2つとした場合を基に考えると、以下の条件であればよいと考えられる。具体的には、送電用コイル16は、同一の点の周りに線材を巻き回したm個(ただし、m≧2)の平面コイルを径方向内側から外側に向かって配置した構成である。そして、駆動回路17は、m個の平面コイルに交流電流を流す。その際、送電用コイル16は、内側からk−1番目及びk番目の平面コイルの線材の長さの差が、k番目の平面コイルの外周の長さ未満であることが望ましい。また、送電用コイル16は、内側からk−1番目及びk番目(ただし、2≦k≦m)の平面コイルに直流電流を流したときには、この径方向において、k番目の平面コイルの内周に対応した位置の強度がこの位置の両側の強度よりも高くなるように静磁場が発生すればよい。
なお、上述した実施形態では、送電用コイル16は、m個の平面コイルが同心円状となるように配置されていたが、各平面コイルの中心がずれていても構わない。また、送電用コイル16を構成する平面コイルの数が多いほど、磁場が相対的に強い領域を多くの箇所に分散させることができ、渦電流に起因する発熱の抑制効果が高まると考えられる。
以上説明した第1実施形態のように、電池10は、受電用コイル11を用いて電磁誘導方式で外部から受電して蓄電部14を充電し、且つ、送電用コイル16を用いて電位誘導方式で外部に放電する。これにより、電池10は、外部(前述の充電装置200や受電装置300)との物理的な電気的接点を用いなくとも充放電することができる。これにより、仮に受電装置300が水中で用いられる懐中電灯などの装置であったとしても、電気的接点が水分に接触しないため、受電装置300に装着する電池10の新品との交換や、受電装置300に装着した電池10の充電を水中で行うことが可能となる。また、受電装置300においては、受電用コイル301と、受電用コイル301を用いて受電した電力を用いて動作する構成を少なくとも有していればよく、受電装置300の構成も簡単である。
また、電池10は、送電用コイル16を前述の設計で複数の平面コイルを用いて構成したから、受電装置300への給電を効率的に行いつつも、外部にある導体の発熱を抑えることに貢献させることができる。
[第2実施形態]
上述した第1実施形態では、受電用コイル11及び送電用コイル16を平面コイルを用いて構成していたが、この第2実施形態では、空芯のソレノイドコイルを用いて送電用コイルを構成する。この実施形態の電池10の回路構成は図1と同じでよい。以下、第1実施形態と対応する構成の符号の末尾に「a」を付して現す。
図11は、電池10における受電用コイル11a及び送電用コイル16aの周辺の構成を説明する図であり、図11(a)は、電池10の充電時における受電用コイル11aの周辺の構成を示し、図11(b)は、電池10の放電時における送電用コイル16aの周辺の構成を示す。図11(a)においては、電池10のうち充電時の動作に関わる部分だけを図示し、図11(b)においては、電池10のうち放電時の動作に関わる部分だけを図示しているが、図示していない部分の構成は図1と同じであってよい。
まず、充電時の動作を説明する。図11(a)に示すように、充電装置200の送電用コイル201aと、電池10の受電用コイル11aとは、互いの内径を異ならせるようにそれぞれ線材を螺旋状に巻き回した空芯のソレノイドである。図11(a)に示すように、ここでは、送電用コイル201aの内部に発生した磁場が受電用コイル11aの内部を通過しやすいように、送電用コイル201aよりも受電用コイル11aの方が内径が大きい。充電時においては、送電用コイル201aが受電用コイル11aの内部に位置するように挿入されることとなる。
次に、放電時の動作を説明する。図11(b)に示すように、電池10の送電用コイル16aのソレノイドコイル161aと、ソレノイドコイル162aと、受電装置300の受電用コイル301aとは、互いの内径を異ならせるように、それぞれ線材を螺旋状に巻き回して空芯のソレノイドを構成する。図11(b)に示すように、ここでは、送電用コイル16aの内部に発生した磁場が受電用コイル301aの内部を通過しやすいように、受電用コイル301aよりもソレノイドコイル161a,162aの方が内径が大きい。また、ソレノイドコイル161aよりもソレノイドコイル162aの方が内径が大きく、ソレノイドコイル162aの内部にソレノイドコイル161aが位置した構成になっている。放電時においては、受電用コイル301がソレノイドコイル161a,162aの内部に位置するように挿入されることとなる。
ここでは説明を省略するが、この実施形態の電池10であっても、受電用コイル11a及び送電用コイル16aは内部が密閉された筐体18内に設けられる構成となっている。
この実施形態では、送電用コイル16aとしてソレノイドコイルを用いているが、前述した第1実施形態のように平面コイルを用いた場合と同様に、放電時においては、ソレノイドコイル161a,162aとの電磁結合が生じることとなる。よって、ソレノイドコイル161a,162aの条件を上述の第1実施形態と同じにし、ソレノイドコイル161aと162aとの線材の長さの差をどちらか一方の外周(1周分)の長さ未満とすることで、上述した第1実施形態と同等の作用により、渦電流に起因する発熱の抑制効果を奏すると考えられる。また、ソレノイドコイル161a,162aの内径を同じにして、互いの線材を沿わせるようにしてもよい(例えば、複数の線材を束ねる)。また、ソレノイドコイルを用いた場合も、送電用コイル16aをm(ただし、m≧2)個のソレノイドで構成してよい。
また、この第2実施形態の電池10によれば、鉄芯を内部に設けたソレノイドを用いたトランスとは異なり、鉄芯ロスが生じないため、鉄芯ロスに起因した発熱も生じない。また、この電池10では、鉄芯ロスに起因した給電効率の低下も生じない。また、この実施形態の電池10においても、外部との物理的な電気的接点を用いなくとも充放電することができる。
[第3実施形態]
上述した第1及び第2実施形態では、電池10は、電磁誘導方式で充電装置200から受電していたが、これ以外の非接触給電方式で受電してもよい。例えば、電池10は、電界結合方式で充電装置から受電してもよい。以下、第1実施形態の電池10に、電界結合方式で充電する構成を適用した態様を説明する。
図12は、この実施形態の電池10の電気的な構成を示すブロック図である。電池10は受電用電極21,22と、AC/DCコンバータ12と、過充電保護回路13と、蓄電部14と、インバータ回路15と、送電用コイル16と、駆動回路17とを備えている。過充電保護回路13と、蓄電部14と、インバータ回路15と、送電用コイル16と、駆動回路17の構成及び動作は上述した各実施形態と同じでよいから、ここではその説明を省略する。
受電用電極21,22は、それぞれ平板状の導電体であり、それぞれがAC/DCコンバータ12と電気的に接続されている。受電用電極21,22は、筐体18内において外部空間の近くに配置され、外部からの受電がしやすい位置に設けられている。以上の構成の受電用電極21,22は、電池10の外部との物理的な電気的接点を用いずに受電する受電部として機能する。
図13は、電池10の充電を行うときの動作を説明する図である。図13においては、電池10のうち充電時の動作に関わる部分だけを図示しているが、図示していない部分の構成は図12と同じであってよい。
充電時においては、ユーザは、電池10を電界結合方式で非接触給電を行う充電装置200に近づける。充電装置200は、例えば非接触給電を行う卓上タイプの充電装置であるが、少なくとも電界結合方式で送電するための送電用電極202,203を筐体の表面近くに有している。送電用電極202,203間の距離は、受電用電極21,22間の距離と等しい。さらに、充電時には、送電用電極202と受電用電極21とが平行に対向し、且つ、送電用電極203と受電用電極22とが平行に対向するように、充電装置200及び電池10は構成されていることが好ましい。充電時においては、送電用電極202と受電用電極21とが対向することで結合コンデンサが構成され、送電用電極203と受電用電極22とが対向することで結合コンデンサが構成されて、電界結合方式の給電が行われ、受電用電極21,22は交流電圧を発生させる。受電用電極21,22は、この受電により発生した交流電圧をAC/DCコンバータ12に出力し、AC/DCコンバータ12及び過充電保護回路13を介して蓄電部14に充電される。
電池10のこれ以外の構成及び動作は上述した第1実施形態と同じである。この実施形態の電池10においても、上述した第1実施形態と同等の作用により、渦電流に起因する発熱の抑制効果を奏すると考えられる。また、電池10は、外部との物理的な電気的接点を用いなくとも充放電することができる。
この実施形態の電池10において、上述した第2実施形態のように、送電用コイル16をソレノイドコイルを用いて構成してもよい。また、電池10は、本実施形態のように電界結合方式で受電する構成と、上述した第1,第2実施形態のように電磁誘導を利用して受電する構成とを併用してもよい。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。本発明は、例えば、以下のような形態で実施することも可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した各実施形態では、本発明の充放電装置を電池に適用した態様を説明した。これ以外にも、例えば、本発明の充放電装置を、非接触給電で充放電を行う卓上タイプの充放電装置として提供してもよい。この充放電装置100は、電池10の場合と同等の構成を有していればよい。また、充放電装置100は、USB(Universal Serial Bus)ケーブルなどの充電用ケーブルを用いて充電する電気機器の充電に使用することもできる。この場合、電気機器を収容するケースに受電用コイル301と、この受電用コイル301と電気的に接続された充電用ケーブルとを設けておく。そして、電気機器を充電するときには、電気機器に充電用ケーブルを接続した状態で、電気機器をケースに入れておき、電気機器が収容されたケースを充放電装置100の送電用コイル16,16aに近づければよい。
(変形例2)
変形例1の充放電装置において、充電を行うための構成としては電気的な接点を用いてもよい。以下、第1実施形態の電池10に電気的な接点を用いた充電を行うための構成を適用した態様を説明する。
図14は、この変形例の充放電装置100の回路構成を示す図である。充放電装置100は、受電用コイル11と、AC/DCコンバータ12と、過充電保護回路13と、蓄電部14と、インバータ回路15と、送電用コイル16と、駆動回路17とのほか、電源プラグ31と、電源制御部32と、太陽電池33とを備えている。電源プラグ31は、商用電源と接続されたコンセントと電気的に接続する接続端子である。電源制御部32は、電源プラグ31を介して商用電源から入力された交流電圧を制御して、AC/DCコンバータ12に出力する。太陽電池33は、過充電保護回路13と電気的に接続され、光起電力効果を利用して光エネルギーを電力に変換する電力機器である。太陽電池33は、光起電力効果を利用して得た電圧を過充電保護回路13に出力する。過充電保護回路13は、太陽電池33から入力された電圧を蓄電部14に出力する。このように商用電源や太陽電池を併用して充放電装置100の充電を行うことで、充電時間の短縮などの効果を奏する。
この変形例のように、電源プラグ31と、電源制御部32と、太陽電池33とを用いる構成は、上述した第1〜3実施形態のように電池10として提供される充放電装置に適用してもよい。また、充放電装置100は、商用電源から充電する構成と、太陽電池を用いて充電する構成との一方のみを有していてもよいし、電気的接点を用いた他の方法で蓄電部14を充電するようにしてもよい。
(変形例3)
上述した第1,3実施形態の電池10において、送電用コイル16を平面コイル161,162を用いて構成していたが、平面コイルが1つだけの構成としても、外部との物理的な電気的接点を用いなくとも充放電することができる。また、上述した第2実施形態の電池10において、送電用コイル16aをソレノイドコイル161a,162aを用いて構成していたが、空芯のソレノイドコイルを1つだけとした構成としても、外部との物理的な電気的接点を用いなくとも充放電することができる。
(変形例4)
上述した各実施形態の電池10において、電磁誘導方式で給電を行うために送電用コイル16,16aを用いていたが、電界結合方式で非接触の給電を行ってもよい。この場合、電池10は、送電用コイル16,16aに代えて、蓄電部14及びインバータ回路15と電気的に接続された送電用電極(送電用電極202,203と同等でよい。)を有していてもよい。この場合の受電装置300は、受電用電極21,22と同等の受電用電極を有し、電池10の送電用電極とこの受電用電極とで結合容量を構成すればよい。
(変形例5)
上述した第1,第3実施形態では、電池10が有する平面コイルは円形であったが、外周が円形でなくてもよく、例えば楕円形であってもよいし、六角形や八角形などの等の多角形であってもよく、平面コイルと観念される限りその形状は特定の形状に限定されない。
(変形例6)
上述した第1,第3実施形態では、送電用コイル16が並列接続された複数の平面コイルを有し、1の駆動回路17がこれらの複数の平面コイルに交流電流を流していた。これに代えて、送電用コイル16が有する2以上の平面コイルを並列接続せずに、電池10において、平面コイル毎に独立して駆動回路17が設けられてもよい。この構成であっても、複数の駆動回路が、各平面コイルに共通の周波数の交流電流を流せば、上述した実施形態と同等の作用効果を奏する。また、この場合の電池10において、送電用コイル16が有する平面コイルに同じ電流値の交流電流を流す構成でなくてもよく、平面コイル毎に電流値が異なっていてもよい。上述した第2実施形態の電池10でも同様の変形が可能であり、送電用コイル16aが有する複数のソレノイドコイルが互いに並列接続されていなくてもよいし、これらの複数のソレノイドコイルに流れる交流電流の電流値が互いに異なっていてもよい。
また、電池10において、送電用コイル16,16aが有する複数のコイルにおける交流電流の位相差を検知する検知回路を設け、この位相差を小さくするように送電用コイル16,16aが有する複数のコイルに流す交流電流の位相を制御してもよい。
10…電池、100…充放電装置、101…回路基板、102a,102b…第1の磁性シート、103a,103b…スペーサ、104…第2の磁性シート、105…放熱板、11…受電用コイル、12…AC/DCコンバータ、13…過充電保護回路、14…蓄電部、15…インバータ回路、16,16a…送電用コイル、161,162…平面コイル、161a,162a…ソレノイドコイル、17…駆動回路、18…筐体、200…充電装置、201,201a…送電用コイル、202,203…送電用電極、300…受電装置、301,301a…受電用コイル、302…発光ダイオード、31…電源プラグ、32…電源制御部、33…太陽電池

Claims (7)

  1. 内部を密閉した筐体と、
    外部から受電する受電部と、
    前記受電部と電気的に接続され、前記受電部の出力電圧を用いて蓄電する蓄電部と、
    前記蓄電部と電気的に接続され、同一の点の周りに同一平面上で線材を巻き回したm個(ただし、m≧2)の平面コイルを径方向内側から外側に向かって配置した送電用コイルと、
    前記蓄電部の出力電圧を交流電圧に変換し、前記筐体外に磁場を発生させる交流電流を前記m個の平面コイルに流す駆動回路と
    を備え、
    前記受電部、前記蓄電部、前記送電用コイル及び前記駆動回路が前記筐体内に設けられている
    充放電装置。
  2. 内部を密閉した筐体と、
    外部から受電する受電部と、
    前記受電部と電気的に接続され、前記受電部の出力電圧を用いて蓄電する蓄電部と、
    前記蓄電部と電気的に接続された空芯のソレノイドコイルを有する送電用コイルと、
    前記蓄電部の出力電圧を交流電圧に変換し、前記筐体外に磁場を発生させる交流電流を前記送電用コイルに流す駆動回路と
    を備え、
    前記受電部、前記蓄電部、前記送電用コイル及び前記駆動回路が前記筐体内に設けられている
    充放電装置。
  3. 前記送電用コイルの内側からk−1番目及びk番目(ただし、2≦k≦m)の平面コイルの前記線材の長さの差が、当該k番目の平面コイルの外周の長さ未満である
    請求項1に記載の充放電装置。
  4. 前記送電用コイルの内側からk−1番目及びk番目(ただし、2≦k≦m)の平面コイルに直流電流を流したとき、前記径方向において、当該k番目の平面コイルの内周に対応した位置の強度が当該位置の両側の強度よりも高い静磁場が発生する
    請求項1又は3に記載の充放電装置。
  5. 前記受電部は、
    受電用コイルと、前記受電用コイルと電気的に接続され、前記筐体外で発生させられた磁場に応じた電磁誘導により前記受電用コイルから出力された交流電圧を直流電圧に変換するコンバータとを有し、
    前記蓄電部は、
    前記コンバータと電気的に接続され、前記コンバータから出力された直流電圧を用いて蓄電する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の充放電装置。
  6. 前記受電部は、
    受電用電極と、前記受電用電極と電気的に接続され、前記筐体外の送電用電極との電界結合により前記受電用電極から出力された交流電圧を直流電圧に変換するコンバータとを有し、
    前記蓄電部は、
    前記コンバータと電気的に接続され、前記コンバータから出力された直流電圧を用いて蓄電する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の充放電装置。
  7. 前記蓄電部は、
    前記筐体に設けられた太陽電池から入力された電圧、又は、商用電源から入力された電圧を用いて蓄電する
    請求項1から6のいずれか1項に記載の充放電装置。
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