JP2014039407A - 同期電動機の磁極位置検出方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】同期電動機の磁極位置を制御装置で安全に検出する手段を提供する。
【解決手段】同期電動機11に正方向のトルク指令を与え(S12)、ロータが回転したか否かを監視しながら、同期電動機11に供給する電流の位相を変更する(S18)。位相を変更しても前記同期電動機11のロータが回転しない場合は、トルク指令を増加する(S26)。この動作をロータが回転するまで繰り返す(S14〜S26)。ロータが回転したらトルク指令を0にする(S28)。ロータが回転した時の電流位相に基づいて、位置検出器12の電気角オフセット値を補正する。
【選択図】図2
【解決手段】同期電動機11に正方向のトルク指令を与え(S12)、ロータが回転したか否かを監視しながら、同期電動機11に供給する電流の位相を変更する(S18)。位相を変更しても前記同期電動機11のロータが回転しない場合は、トルク指令を増加する(S26)。この動作をロータが回転するまで繰り返す(S14〜S26)。ロータが回転したらトルク指令を0にする(S28)。ロータが回転した時の電流位相に基づいて、位置検出器12の電気角オフセット値を補正する。
【選択図】図2
Description
本発明は、工作機械の主軸、送り軸等の駆動源に利用される同期電動機の磁極位置検出方法及び装置に関する。
従来より、工作機械の主軸、送り軸等の駆動源に同期電動機が利用されている。
図4には、従来の、同期電動機及びその制御手段が例示されている。比例増幅器21は、位置指令θ*と同期電動機11のロータ(図示せず)の磁極位置の検出値との差分値を受け取るとともに、その差分値を増幅する。磁極位置の検出値は、位置検出器12から送られる。増幅後の信号は、同期電動機11のロータの回転速度指令V*となる。
微分器26は、位置検出器12による検出値(検出位置)を微分する。比例増幅器22は、回転速度指令V*と、微分された検出値との差分値を増幅する。積分増幅器24では、当該差分値を積分する。比例増幅器22の出力信号と、積分増幅器24の出力信号が加算されてトルク指令T*が生成される。
電流分配器23は、トルク指令T*の入力を受けて、3相電流指令Iu*、Iv*、Iw*のうち、2相分の電流指令値Iu*、Iv*を生成して電流制御部25へ出力する。後述するように、電流指令値Iu*、Iv*の生成に当たり、位置検出器12の検出値を反映させる。
電流制御部25は、電流分配器23から入力された電流指令Iu*、Iv*、及び、Iu*+Iv*+Iw*=0の関係式から導出される電流指令Iw*の3者と、電流検出器29によって検出された電流検出値iu、iv、iwとの偏差から、3相電圧指令eu*、ev*、ew*を生成して、3相PWMインバータ28へ出力する。3相PWMインバータ28は、3相電圧指令eu*、ev*、ew*に基づいて、直流電源27から供給される直流電圧を3相交流電圧に変換する。同期電動機11は、変換された3相交流電圧を印加して駆動される。
上述したように、電流指令値Iu*、Iv*の生成に当たり、トルク指令T*に加えて、ロータの磁極位置に応じて、電流指令Iu*、Iv*が生成される。図5には、ロータを停止させた状態で、電流位相を変化(スライド)させた場合の、同期電動機11の出力トルク特性が示されている。位相差θが0°の状態とは、ロータの磁極位置(位相)と電流位相が一致した状態を指している。図より、同期電動機11の出力トルクは、磁極に対する電流位相が90°となるように制御したとき、同一電流における最大トルクが得られる。このように、同期電動機11のトルクを効率良く発生させるためには、ステータに通電する電流位相が、ロータの磁極位置に対して所定の位相差となるように制御する必要がある。このため、電流指令値を生成する際には、ロータの磁極位置が反映される。
ロータの磁極位置を検出する位置検出器12は、同期電動機11と特定の位置関係となるように組付けられる。この組み付け位置に応じて、最適な電気角オフセット値を制御装置に設定する方法が知られている。ここで、電気角オフセット値とは、位置検出器12が検出したロータの電気角と、実際のロータの電気角との誤差を補償する値を指している。
図6には、同期電動機11の側面が示されている。同期電動機11は、例えば3相のACサーボモータであって、三相巻線を有するステータ31と、周囲に永久磁石がN極とS極とが交互になるよう配置されているロータ32とを備える。位置検出器12は、センサ33と、センサ33の検出対象となる検出歯車34を備えている。検出歯車34は、例えば、歯車の周方向に複数のスリットが形成されたA相と、A相とは周方向に位相をずらして複数のスリットが形成されたB相と、センサ33がカウントしたパルス数をリセットするスリットが形成されたZ相が形成されている。ステータ31は、ステータハウジング36に取付けボルト60によって固定されている。また、センサ33も、ステータハウジング36に固定されている。検出歯車34は、ロータ32に取付けボルト61によって固定される。
ステータ31、ロータ32、センサ33、及び検出歯車34が一定の位置関係を保つように、位置検出器12を同期電動機11に組付ける。例えば、図6のように、ステータ31のU相スロット中心とセンサ33の中心が一致する、つまり、ロータ32の径方向に延伸する軸上にU相スロット中心とセンサ33の中心が配置されるように、センサ33をステータハウジング36に組み付ける。また、ロータ32の永久磁石のS極と検出歯車34のZ相35のスリットが一致するように、検出歯車34をロータ32に組み付ける。このようにすることで、位置検出器12が検出したロータの電気角と、実際のロータの電気角との誤差をなくす、つまり、オフセット値を0にすることが可能となる。
また、電気的に磁極位置を検出する方法が、特許文献1に示されている。任意の位置関係となるように位置検出器12を同期電動機11に組み付けた後、U相ポールの位置を基準とした所定の電流位相角となるように直流電流をステータの各相に印加する。印加された電流に応じてロータが回転する。回転角の変化に応じてトルクが減少し、やがてロータが停止する。ロータの始点位置、ロータの停止位置、及び直流電流の位相角から、U相ポールに対するロータの電気角の原点を推定する。原点を求めることで、U相ポールに対するロータの磁極位置を求めることができる。
ところで、同期電動機の磁極位置を機械的に位置決めする方法では、同期電動機と位置検出器を正確な位置に取付けなければならないため、同期電動機の生産コストが増加するという課題がある。また、組み付け後には、同期電動機や位置検出器の取付け穴やタップのガタツキにより位置決め精度が悪化しトルク低下を招くという課題がある。また、ロータに直流電流を供給して磁極位置を検出する方法では、直流電流を供給した際に、ロータが最大で電気角にして180°回転するおそれがある。同期電動機に機械を接続した場合、同期電動機の回転に応じて機械も回転する。機械の周辺に加工器具などが配置されている場合などは、機械と加工器具が衝突し、どちらかが破損するおそれがある。
本発明は、上記問題点を解決するもので、磁極位置を検出する際に、従来よりも同期電動機の回転を抑制させることの可能な、検出方法を提供することを目的とする。
本発明は、同期電動機のロータの磁極位置検出方法に関するものである。当該方法は、トルク指令と、前記ロータの磁極位置の検出値とに基づいて、ステータに供給する電流の実効値と位相を定めるステップと、前記ステータへの電流供給後に前記ロータが回転しない場合に、前記電流の位相を変更するステップと、前記ロータが回転したときの前記電流の位相に基づいて、前記ロータの磁極位置の検出値を補正するステップと、を含む。
また、上記発明において、前記ロータの磁極位置の検出値には、実際のロータ位置に対する検出値の誤差を補償するオフセット値が含まれることが好適である。この場合において、前記ロータ回転時の前記電流の位相に基づいて、前記オフセット値が補正されることが好適である。
また、上記発明において、前記電流の位相を変更させる前の前記トルク指令にて設定された、前記ロータの回転方向とは異なる方向に、前記ロータが回転したときに、位相変更前の前記電流位相と、ロータ回転時の前記電流の位相との差に180°加算した値に基づいて、前記オフセット値を補正するステップを含むことが好適である。
また、上記発明において、前記電流の位相が360°変化する間に前記ロータが回転しないときに、トルクを増加させるようにトルク指令を変更するステップを含むことが好適である。
また、上記発明において、前記ロータの回転を検知するステップと、前記検知時に前記ロータを停止させるステップと、を含むことが好適である。
また、本発明は、同期電動機のロータの磁極位置検出装置に関するものである。当該装置は、前記ロータの磁極位置を検出する位置検出器と、トルク指令を設定するトルク指令設定部と、前記ロータの磁極位置の検出値と前記トルク指令に基づいて、ステータに供給する電流の実効値と位相を定める電流分配器と、を備える。さらに、前記ステータへの電流供給後に前記ロータが回転しない場合に、前記電流の位相を変更するとともに、前記ロータが回転したときの前記電流の位相に基づいて、前記ロータの磁極位置の検出値を補正する制御部を備える。
本発明によれば、磁極位置検出の際にロータが大きく回転することを抑制できるので、安全に磁極位置を検出することができる。
図1に、本実施形態に係る、同期電動機の磁極位置検出装置10の構成を示すブロック図を示す。磁極位置検出装置10は、位置検出器12、微分器26、電流分配器23、及び制御部40を含んで構成される。制御部40は、中央演算処理装置(CPU)42、メモリ44及びトルク指令設定部46を含むように構成されてよい。
また、磁極位置検出装置10の周辺には、同期電動機11、比例増幅器21、22、積分増幅器24、電流制御部25、直流電源27、3相PWMインバータ28、及び電流検出器29が設けられている。これらの周辺機器は、上述にて説明したことから、以下では説明を省略する。
位置検出器12は、図示しないロータの磁極位置を検出する検出手段である。位置検出器12は、例えば、ロータリーエンコーダやレゾルバであってよい。ロータリーエンコーダの検出歯車やレゾルバの回転子は、同期電動機11のロータに固定されていてよい。また、ロータリーエンコーダのセンサやレゾルバの固定子は、ステータハウジングに固定されていてよい。
位置検出器12の検出値には、実際の磁極位置に対する検出値の誤差を補償するオフセット値θ0が含まれていてもよい。オフセット値は、例えば、磁極の電気角の実際の原点(0°の位置)と、位置検出器12が検出する電気角の原点の角度差であってよい。例えば、位置検出器12が検出したロータの電気角をθreとすると、位置検出器12は、ロータの磁極位置として、オフセット値θ0を加えた、θre+θ0を出力する。
微分器26は、位置検出器12が検出した磁極位置を微分して、当該微分値をトルク指令設定部46に送信する。磁極位置の値を微分することで、ロータの回転速度を得ることができる。これにより、ロータの回転有無を検出することができる。
トルク指令設定部46は、ロータの磁極位置検出処理時に、比例増幅器22及び積分増幅器24に代わり、トルク指令T*を電流分配器23へ出力する。また、微分器26からの出力信号に応じて、トルク指令T*を0にする。トルク指令設定部46は、自動的に又はオペレータによる手動操作に応じて、同期電動機11のトルク指令T*を設定して電流分配器23へ入力する機能を有する。トルク指令設定部46は、手動操作用のためのスイッチ、キーボード、ダイヤルなどの入力手段を含んでもよい。
電流分配器23は、トルク指令T*及び位置検出器12の検出値に基づいて、2相分の電流指令値Iu*、Iv*を生成して電流制御部25へ出力する。電流指令値Iu*、Iv*は、それぞれ、電流の実効値と位相が定められている。例えば、U相を電気角の基準にした場合、実効値をIaで表すと、電流指令値Iu*、Iv*は、下記数式(1)のような値であってよい。
制御部40は、ステータへの電流供給後にロータが回転しない場合に、電流の位相を変更するとともに、位相変更後、ロータが回転したときの電流の位相に基づいて、ロータの磁極位置の検出値を補正する。検出値の補正は、位置検出器12のオフセット値θ0を補正することで行ってよい。
中央演算処理装置42は、メモリ44から磁極位置検出プログラムを読み出して実行する機能を有する。メモリ44は、磁極位置検出プログラムを予め記憶したROMや、検出データ等を書換え可能に記憶するRAMなどから構成されている。
次に、本発明の実施形態である同期電動機の磁極位置検出処理の手順を、図2、3を用いて説明する。まず、オフセット値θ0を変化させた場合の、同期電動機11の出力トルクについて説明する。以下では、オフセット値θ0に磁極位置補正値θcを加えることで、オフセット値を変化させていくものとする。また、オフセット値を変化させる前の初期状態において、磁極位置補正値θcは0であるとする。
上記の数式(1)に照らせば、磁極位置補正値θcの変更に伴い、オフセット値が変更する。これにより、電流指令値Iu*、Iv*の位相が変化する。さらに、位相の変化に伴い、同期電動機11の出力トルクが変化する。図3は、同期電動機11が静止した状態でトルク指令T*を与えたときの、磁極位置補正値θcと出力トルクの関係を表した図である。図中、複数示す線はそれぞれ、トルク指令T*1、T*2、T*3を与えた時の出力トルクであり、T*1<T*2<T*3の関係にある。また、T*3は、ロータ及びロータ取付軸の静止摩擦トルクより僅かに大きい値であって、T*1及びT*2は、ロータ及びロータ取付軸の静止摩擦トルクより小さい値であるとする。
例えば図3において、一定のトルク指令T*を与えた場合、磁極位置補正値θcの変更に伴い、出力トルクはsin波のように変化する。例えば、磁極位置補正値θcが最適補正値になると、出力トルクが最大となり、最適補正値を中心に180°の範囲内では最適補正値から離れる程、出力トルクが低下する。磁極位置補正値θcの最適補正値とは、例えば、オフセット値θ0と磁極位置補正値θcの和が、ロータの実際の電気角の原点(0°)と等しくなるような、磁極位置補正値θcの値であってよい。
同期電動機11のロータは、同期電動機11の発生トルクがロータ及びロータ取付軸の静止摩擦トルク以上になると回転し始める。磁極位置補正値θcが最適補正値であるとき、トルク指令T*をT*1からT*2、T*3と徐々に大きくすると、静止摩擦トルクより僅かに大きいT*3になったときにロータが回転し始める。一方、磁極位置補正値θcが最適補正値からずれていると、トルク指令T*をT*3にしても回転しない。よって、トルク指令T*3を与えた状態で、磁極位置補正値θcを変更していき、ロータが回転し始めたときの磁極位置補正値θcが最適補正値であると判断することができる。
なお、上記関係を利用して最適な磁極位置補正値を求めるには、ロータ及びロータ取付軸の静止摩擦トルクを知る必要がある。しかし、実際には静止摩擦トルクを知ることは困難である。そこで、磁極位置検出初期は、トルク指令T*を十分小さい値にしておき、そこから徐々に大きくするようにしてもよい。例えば、最初に与えるトルク指令T*は、静止摩擦トルクより十分小さい値にしておく。この値は、トルク指令設定部46にて設定可能なトルク指令T*の最小値であってもよい。この状態で、磁極位置補正値θcを0°から360°まで変更し、ロータが回転しなければ、トルク指令T*を予め設定したΔT*だけ増加させ、再度磁極位置補正値θcを変更する。この工程を、ロータが回転するまで繰り返すようにしてもよい。こうすることにより、静止摩擦トルクが分からなくても、最適な磁極位置補正値θcを求めることが可能となる。
なお、出力トルクの極性は、磁極位置補正値θcが180°変わるごとに異なるため、例えば、正方向のトルク指令T*に対して負方向のロータ回転が検出された場合、その磁極位置補正値θcに180°加算した磁極位置補正値を最適補正値としてもよい。
次に、図2を用いて、本発明の実施形態による磁極位置検出方法の手順を説明する。この磁極位置検出方法は、制御部40に含まれる中央演算処理装置42によるソフトウェア制御によって実行されてもよいし、又は、その手順の一部がハードウェア要素によって実現されてもよい。
図2を参照すると、まず、ステップS10において、磁極位置補正値変更回数カウンタnを初期化する。
次に、ステップS12において、トルク指令設定部46により設定された正方向のトルク指令T*が電流分配器23に入力される。
一方、制御部40のメモリ44には、位置検出器12の検出原点とロータの磁極位置の位相差を指定する電気角オフセット値θ0と、前記電気角オフセット値θ0を補正する磁極位置補正値θcとが予め記憶されている。
次に、ステップS14において、トルク指令T*を与えた状態でロータの回転速度および回転方向を検出し、続くステップS16においてロータが回転したかどうかを判定する。ロータが回転しなければステップS18において磁極位置補正値θcを360°/Nだけ変化させ、続くステップS20で磁極位置補正値変更回数カウンタnをインクリメントする。次に、ステップS22において磁極位置補正値θcをN回以上変更したかどうかを判定する。ここで、Nとは磁極位置補正値θcを変更する最高回数であり、例えばNを360に設定すると磁極位置補正値θcを1°ずつ、最高360回(360°)変化することになる。
ステップS22において、磁極位置補正値θcの変更回数がN回以下であれば再度、ステップS14およびS16でロータ回転速度を検出しロータが回転したかどうかを判定する。一方、磁極位置補正値θcの変更回数がN回を超えれば、ステップS24において磁極位置補正値θcおよび磁極位置補正値変更回数カウンタnの初期化を行い、ステップS26においてトルク指令をΔT*だけ増加し、再びステップS14〜S22を繰り返す。この動作をロータが回転するまで繰り返す。
そして、ロータが回転する磁極位置補正値θcが見つかれば、直ちにステップS28においてトルク指令を0にする。これによりロータが停止する。
続いて、ステップS30において、ロータの回転方向を判定し、トルク指令通り正方向の場合は、ステップS32において、磁極位置補正値θcをメモリ44に記憶する。トルク指令とは逆に負方向であった場合は、ステップS34において磁極位置補正値θcに180°加えた値をステップS32において、その値をメモリ44に記憶する。
この補正値により電気角オフセット値を補正する。例えば、新しいオフセット値θ0’=θ0+θcとする。新しいオフセット値θ0’を制御部40から電流分配器23へ入力して同期電動機制御に用いる。
上述したように本実施形態によれば、磁極位置検出の際にロータが大きく回転することがないため、同期電動機11を機械に取り付けた状態でも安全に磁極位置を検出することができる。
また、任意の位置関係に同期電動機11、位置検出器12を組み付けても、上述の位置検出により、同期電動機11の磁極位置検出が可能となるため、同期電動機11と位置検出器12を正確な位置に取付ける必要がなくなる。その結果、同期電動機11の生産コストを削減できる。また、同期電動機11と位置検出器12の組み付け後も、上述の位置検出を行うことができるから、同期電動機11や位置検出器12の取付け穴やタップのガタツキにより位置決め精度が悪化しても、これを補償することが可能となる。
10 磁極位置検出装置、11 同期電動機、12 位置検出器、21,22 比例増幅器、23 電流分配器、24 積分増幅器、25 電流制御部、26 微分器、27 直流電源、28 3相PWMインバータ、29 電流検出器、31 ステータ、32 ロータ、33 センサ、34 検出歯車、35 検出歯車のZ相、36 ステータハウジング、40 制御部、42 中央演算処理装置、44 メモリ、46 トルク指令設定部、60,61 取付けボルト。
Claims (6)
- 同期電動機のロータの磁極位置検出方法であって、
トルク指令と、前記ロータの磁極位置の検出値とに基づいて、ステータに供給する電流の実効値と位相を定めるステップと、
前記ステータへの電流供給後に前記ロータが回転しない場合に、前記電流の位相を変更するステップと、
前記ロータが回転したときの前記電流の位相に基づいて、前記ロータの磁極位置の検出値を補正するステップと、
を含むことを特徴とする、同期電動機の磁極位置検出方法。 - 請求項1に記載の磁極位置検出方法であって、
前記ロータの磁極位置の検出値には、実際のロータ位置に対する検出値の誤差を補償するオフセット値が含まれ、
前記ロータ回転時の前記電流の位相に基づいて、前記オフセット値が補正されることを特徴とする、同期電動機の磁極位置検出方法。 - 請求項2に記載の磁極位置検出方法であって、
前記電流の位相を変更させる前の前記トルク指令にて設定された、前記ロータの回転方向とは異なる方向に、前記ロータが回転したときに、位相変更前の前記電流位相と、ロータ回転時の前記電流の位相との差に180°加算した値に基づいて、前記オフセット値を補正するステップを含むことを特徴とする、同期電動機の磁極位置検出方法。 - 請求項1から3のいずれかに記載の磁極位置検出方法であって、
前記電流の位相が360°変化する間に前記ロータが回転しないときに、トルクを増加させるようにトルク指令を変更するステップを含むことを特徴とする、同期電動機の磁極位置検出方法。 - 請求項1から4のいずれかに記載の磁極位置検出方法であって、
前記ロータの回転を検知するステップと、
前記検知時に前記ロータを停止させるステップと、
を含むことを特徴とする、同期電動機の磁極位置検出方法。 - 同期電動機のロータの磁極位置検出装置であって、
前記ロータの磁極位置を検出する位置検出器と、
トルク指令を設定するトルク指令設定部と、
前記ロータの磁極位置の検出値と前記トルク指令に基づいて、ステータに供給する電流の実効値と位相を定める電流分配器と、
前記ステータへの電流供給後に前記ロータが回転しない場合に、前記電流の位相を変更するとともに、前記ロータが回転したときの前記電流の位相に基づいて、前記ロータの磁極位置の検出値を補正する制御部と、
を備えることを特徴とする、同期電動機の磁極位置検出装置。
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WO2020100234A1 (ja) * | 2018-11-14 | 2020-05-22 | 三菱電機株式会社 | モータ制御装置、アクチュエータ装置及びモータ制御方法 |
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