JP2014038817A - 蓄電器の電極タブとタブリードの接続構造及び接続方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の負極集電箔14と複数の正極集電箔18とをセパレータ20を介して積層して成る積層電極体22と、各負極集電箔14及び各正極集電箔18から延出される電極タブ24,28と、上記電極タブ24,28と接続されるタブリード26,30を有する蓄電器10における上記電極タブ24,28とタブリード26,30との接続構造であって、負極集電箔14から延出される電極タブ24の先端部24aと、負極側のタブリード26の先端部とを略垂直に起立した状態で接続すると共に、正極集電箔18から延出される電極タブ28の先端部28aと、正極側のタブリード30の先端部とを略垂直に起立した状態で接続する。
【選択図】図1
Description
各負極集電箔64から延出された3本の電極タブ72の先端部72aは積層接続されており、斯かる積層部分に負極側のタブリード74の先端部74aが接続されている。
各正極集電箔68から延出された2本の電極タブ76の先端部76aは積層接続されており、斯かる積層部分に正極側のタブリード78の先端部78aが接続されている。
このため、図10において破線Yで示したように、電極として機能しない無効領域Yの平面積が、蓄電器60全体の平面積に占める割合が大きくなり、この結果、蓄電器60の平面積全体に対する電極として機能する有効領域の平面積比率(以下、電極の有効面積比率と称する)が相対的に減少していた。
複数の負極集電箔と複数の正極集電箔とをセパレータを介して積層して成る積層電極体と、上記各負極集電箔及び各正極集電箔から延出される電極タブと、負極集電箔の電極タブと接続される負極側のタブリード及び正極集電箔の電極タブと接続される正極側のタブリードを有する蓄電器における上記電極タブとタブリードとの接続構造であって、
上記負極集電箔から延出される電極タブの先端部と、負極側のタブリードの先端部とを、略垂直に起立した状態で接続すると共に、
上記正極集電箔から延出される電極タブの先端部と、正極側のタブリードの先端部とを、略垂直に起立した状態で接続することを特徴とする。
複数の負極集電箔と複数の正極集電箔とをセパレータを介して積層して積層電極体を形成し、上記各負極集電箔から延出される電極タブの先端部に負極側のタブリードの先端部を接続すると共に、上記各正極集電箔から延出される電極タブの先端部に正極側のタブリードの先端部を接続して成る蓄電器における上記電極タブとタブリードとの接続方法であって
先ず、負極集電箔の電極タブの先端部を積層電極体から略水平外方に引出し、略水平に配置された負極側のタブリードの先端部と積層すると共に、正極集電箔の電極タブの先端部を積層電極体から略水平外方に引出し、略水平に配置された正極側のタブリードの先端部と積層し、
次に、略水平状態で上下方向に積層された電極タブの先端部及びタブリードの先端部を略垂直上方に折り曲げて起立させ、
次に、タブリードの後端部を折り曲げて積層電極体の略水平外方へ向かって引出すことを特徴とする。
略水平状態で上下方向に積層された電極タブの先端部及びタブリードの先端部とを接合した後、電極タブの先端部及びタブリードの先端部を略垂直上方に折り曲げて起立させることを特徴とする。
このため、電極として機能しない無効領域の面積を、従来の蓄電器60に比べて減少させることができ、コンパクトで面積効率の良い蓄電器を実現できる。
また、上側に配置された2本の電極タブ24は、その中途部24bを略水平に延出後、積層電極体22の端面に沿うように略垂直下方に折り曲げると共に、先端部24aを積層電極体22の端面に沿うように略垂直上方に折り曲げることにより起立させている。
尚、上記において略垂直とは、垂直(90度)である場合と共に、多少傾斜している場合も含むことを意味し、例えば80度〜100度の範囲が該当する。
図1及び図2において、26はアルミニウム等の低電気抵抗の導電材で構成された厚さ100〜400μm程度の負極側のタブリードであり、該タブリード26は、略垂直に起立した先端部26aと略水平に延びる後端部26bを有しており、略垂直に起立した先端部26aが、3本の電極タブ24の先端部24aの接続部分に接続されている。
また、上側に配置された電極タブ28は、その中途部28bを略水平に延出後、積層電極体22の端面に沿うように略垂直下方に折り曲げると共に、先端部28aを積層電極体22の端面に沿うように略垂直上方に折り曲げることにより起立させている。
図1及び図3において、30はアルミニウム等の低電気抵抗の導電材で構成された厚さ100〜400μm程度の正極側のタブリードであり、該タブリード30は、略垂直に起立した先端部30aと略水平に延びる後端部30bを有しており、略垂直に起立した先端部30aが、2本の電極タブ28の先端部28aの接続部分に接続されている。
このように、従来の蓄電器60における接続部分の幅dはmmオーダーであるのに対し、電極タブ24,28及びタブリード26,30の厚さはμmオーダーであり、従来の蓄電器60の接続部分の幅dに比べて、電極タブ24,28及びタブリード26,30の厚さが非常に小さいものとなっているのが現状である。
このため、負極集電箔14及び正極集電箔18の電極タブ24,28とタブリード26,30との接続部分の幅W(図1及び図2参照)を、従来の蓄電器60における負極集電箔64及び正極集電箔68の電極タブ72,76とタブリード74,78との接続部分の幅dより小さくすることができる。
その結果、負極集電箔64及び正極集電箔68の電極タブ72,76の先端部72a,76aを略水平に所定長さ延出した上でタブリード74,78の先端部74a,78bと接続していた従来の蓄電器60の無効領域Y(図10)に比べ、本発明の蓄電器10は、電極として機能しない無効領域X(図1)の面積をを減少させることができ、コンパクトで面積効率の良い蓄電器10を実現できるのである。
尚、略水平とは、必ずしも水平(重力と直角に交わる方向)である必要はなく、電極タブ24の先端部24aとタブリード26の先端部26aを上下方向に積層できる範囲であれば良い。
3本の電極タブ24の先端部24a同士の接合、及び、3本の電極タブ24の先端部24aの接続部分とタブリード26の先端部26aとの接合は、例えば超音波溶接法を用いることにより一度に行うことができる。
この超音波溶接法は、アンビルの加工面上に、3本の電極タブ24の先端部24a及びタブリード26の先端部26aを重ね、この上からアンビルに対して平行に振動する超音波発振ホーンを押し当てて加圧すると共に超音波振動を与え、そのその超音波振動によって生じた摩擦熱により、3本の電極タブ24の先端部24a同士、及び、3本の電極タブ24の先端部24aの接続部分とタブリード26の先端部26aとを溶接するものである。
この状態においては、タブリード26の後端部26bは略垂直下方に向かって配置されている。
そこで最後に、図6に示すように、タブリード26の後端部26bを半時計回り方向へ略90度折り曲げ、積層電極体22の底面と略面一となるように、タブリード26の後端部26bを積層電極体22の略水平外方へ向かって引き出せば良い。
すなわち、先ず、正極集電箔18の2本の電極タブ28の先端部28aを、積層電極体22から略水平外方に引出し、略水平に配置された正極側のタブリード30の先端部30a上に積層する。この際、正極側のタブリード30の後端部30bは、上記積層電極体22の底面に沿って配置される。
次に、2本の電極タブ28の先端部28a同士及び2本の電極タブ28の先端部28aの接続部分とタブリード30の先端部30aとの接合を行った後、略水平状態で上下方向に積層された電極タブ28の先端部28a及びタブリード30の先端部30aを略垂直上方に折り曲げて起立させる。最後に、略垂直下方に向かって配置されているタブリード30の後端部30bを半時計回り方向へ略90度折り曲げ、積層電極体22の底面と略面一となるように、タブリード30の後端部30bを積層電極体22の略水平外方へ向かって引き出すのである。
この状態においては、タブリード26の後端部26bは略垂直上方に向かって配置されている。
そこで最後に、図9に示すように、タブリード26の後端部26bを時計回り方向へ略90度折り曲げることにより、積層電極体22の上面と略面一となるように、タブリード26の後端部26bを積層電極体22の略水平外方へ向かって引き出せば良い。
すなわち、先ず、正極集電箔18の2本の電極タブ28の先端部28aを、積層電極体22から略水平外方に引出し、略水平に配置された正極側のタブリード30の先端部30a上に積層する。この際、正極側のタブリード30の後端部30bは、正極集電箔18の電極タブ28の引出し方向と同様、積層電極体22の略水平外方に向かって配置される。
次に、2本の電極タブ28の先端部28a同士及び2本の電極タブ58の先端部28aの接続部分とタブリード30の先端部30aとの接合を行った後、略水平状態で上下方向に積層された電極タブ28の先端部28a及びタブリード30の先端部30aを略垂直上方に折り曲げて起立させる。最後に、略垂直上方に向かって配置されているタブリード26の後端部26bを時計回り方向へ略90度折り曲げ、積層電極体22の上面と略面一となるように、タブリード26の後端部26bを積層電極体22の略水平外方へ向かって引き出すのである。
12 負極合剤
14 負極集電箔
16 正極合剤
18 正極集電箔
20 セパレータ
22 積層電極体
24 電極タブ(負極側)
24a 電極タブ(負極側)の先端部
24b 電極タブ(負極側)の中途部
26 タブリード(負極側)
26a タブリード(負極側)の先端部
26b タブリード(負極側)の後端部
28 電極タブ(正極側)
28a 電極タブ(正極側)の先端部
28b 電極タブ(正極側)の中途部
30 タブリード(正極側)
30a タブリード(正極側)の先端部
30b タブリード(正極側)の後端部
32 ラミネート外装
32a ラミネートシート
32b ラミネートシート
W 電極タブとタブリードとの接続部分の幅
X 無効領域
Claims (3)
- 複数の負極集電箔と複数の正極集電箔とをセパレータを介して積層して成る積層電極体と、上記各負極集電箔及び各正極集電箔から延出される電極タブと、負極集電箔の電極タブと接続される負極側のタブリード及び正極集電箔の電極タブと接続される正極側のタブリードを有する蓄電器における上記電極タブとタブリードとの接続構造であって、
上記負極集電箔から延出される電極タブの先端部と、負極側のタブリードの先端部とを、略垂直に起立した状態で接続すると共に、
上記正極集電箔から延出される電極タブの先端部と、正極側のタブリードの先端部とを、略垂直に起立した状態で接続することを特徴とする蓄電器の電極タブとタブリードの接続構造。 - 複数の負極集電箔と複数の正極集電箔とをセパレータを介して積層して積層電極体を形成し、上記各負極集電箔から延出される電極タブの先端部に負極側のタブリードの先端部を接続すると共に、上記各正極集電箔から延出される電極タブの先端部に正極側のタブリードの先端部を接続して成る蓄電器における上記電極タブとタブリードとの接続方法であって
先ず、負極集電箔の電極タブの先端部を積層電極体から略水平外方に引出し、略水平に配置された負極側のタブリードの先端部と積層すると共に、正極集電箔の電極タブの先端部を積層電極体から略水平外方に引出し、略水平に配置された正極側のタブリードの先端部と積層し、
次に、略水平状態で上下方向に積層された電極タブの先端部及びタブリードの先端部を略垂直上方に折り曲げて起立させ、
次に、タブリードの後端部を折り曲げて積層電極体の略水平外方へ向かって引出すことを特徴とする蓄電器の電極タブとタブリードの接続方法。 - 略水平状態で上下方向に積層された電極タブの先端部及びタブリードの先端部とを接合した後、電極タブの先端部及びタブリードの先端部を略垂直上方に折り曲げて起立させることを特徴とする請求項2に記載の蓄電器の電極タブとタブリードの接続方法。
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