JP2014038697A - バックライト装置および液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光ダイオードを用いたバックライト装置において、十分な明るさを確保しながら、簡単な構成で安価なバックライト装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数個の発光ダイオードおよびレンズからなる光源部3と、この光源部3を収容する筐体4と、この筐体4の開口部を覆うように配置される拡散板5と、前記光源部3から出射した光を前記拡散板5側に反射させる反射シート6とを備え、前記光源部3は中央部に直線状に配置し、かつ前記光源部3のレンズは、発光ダイオードからの光が入射する入射面と、入射した光を拡張して出射する出射面とを有し、前記出射面は上面および正面から見た投影形状が四角形状で、レンズの配列方向の側面から見た投影形状がほぼ円弧形状であり、かつ前記拡散板は、被照射面にシリンドリカルレンズ部を形成した。
【選択図】図1
【解決手段】複数個の発光ダイオードおよびレンズからなる光源部3と、この光源部3を収容する筐体4と、この筐体4の開口部を覆うように配置される拡散板5と、前記光源部3から出射した光を前記拡散板5側に反射させる反射シート6とを備え、前記光源部3は中央部に直線状に配置し、かつ前記光源部3のレンズは、発光ダイオードからの光が入射する入射面と、入射した光を拡張して出射する出射面とを有し、前記出射面は上面および正面から見た投影形状が四角形状で、レンズの配列方向の側面から見た投影形状がほぼ円弧形状であり、かつ前記拡散板は、被照射面にシリンドリカルレンズ部を形成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、発光ダイオードを光源として用いるバックライト装置および液晶表示装置に関するものである。
従来の大型の液晶表示装置のバックライト装置では、冷陰極管が液晶パネル直下に多数配置され、これらの冷陰極管が拡散板や反射板等の部材と共に使われていた。また、近年では、バックライト装置の光源として発光ダイオードが使用されるようになっている。発光ダイオードは近年効率が向上し、蛍光灯に変わる消費電力の少ない光源として期待されている。また液晶表示装置用の光源としては映像に応じて発光ダイオードの明暗を制御することで液晶表示装置の消費電力を下げることができる。
液晶表示装置において、発光ダイオードを光源とするバックライト装置では、冷陰極管の代わりに多数の発光ダイオードを配置することとなる。多数の発光ダイオードを用いることで、バックライト装置表面で均一な明るさを得ることができるが、発光ダイオードが多数必要で安価にできない問題があった。1個の発光ダイオードの出力を大きくし、発光ダイオードの使用する個数を減らす取り組みがなされており、例えば特許文献1では、少ない個数の発光ダイオードでも均一な面光源が得られるようにするレンズが提案されている。
また、特許文献2のように1次元的に並べて配置された複数の点光源と、その複数の点光源上に設けられた、長い形状のシリンドリカルレンズとを有する光源も知られている。
本発明はこのような現状に鑑みなされたもので、発光ダイオードを用いたバックライト装置において、十分な明るさを確保しながら簡単な構成で安価なバックライト装置および液晶表示装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために本発明のバックライト装置は、複数個の発光ダイオードおよびこの発光ダイオードからの光を拡張するレンズからなる光源部と、この光源部を収容する筐体と、この筐体の開口部を覆うように配置される拡散板と、前記光源部から出射した光を前記拡散板側に反射させる反射シートとを備えたバックライト装置において、前記光源部は中央部に直線状に配置し、かつ前記光源部のレンズは、発光ダイオードからの光が入射する入射面と、入射した光を拡張して出射する出射面とを有し、前記出射面は上面および正面から見た投影形状が四角形状で、レンズの配列方向の側面から見た投影形状がほぼ円弧形状であることを特徴とする。
また、本発明の液晶表示装置は、液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの背面側に配置され、液晶表示パネルに対応する大きさのバックライト装置とからなり、前記バックライト装置は、複数個の発光ダイオードおよびこの発光ダイオードからの光を拡張するレンズからなる光源部と、この光源部を収容する筐体と、前記液晶表示パネルと光源部との間に配置される拡散板と、前記光源部から出射した光を前記拡散板側に反射させる反射シートとを備えた液晶表示装置において、前記光源部は中央部に直線状に配置し、かつ前記光源部のレンズは、発光ダイオードからの光が入射する入射面と、入射した光を拡張して出射する出射面とを有し、前記出射面は上面および正面から見た投影形状が四角形状で、レンズの配列方向の側面から見た投影形状がほぼ円弧形状であることを特徴とする。
本発明によれば、発光ダイオードを用いたバックライト装置において、液晶表示パネルの中央部と対向するように直線状に複数個のレンズを配列して光源部を構成したことにより、十分な明るさを確保しながら簡単な構成で安価なバックライト装置および液晶表示装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態によるバックライト装置およびそのバックライト装置を用いた液晶表示装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態によるバックライト装置を用いた液晶表示装置の全体の概略構成を示す分解斜視図、図2は図1のA−A線で切断した断面図である。
図1、図2に示すように、液晶表示装置は、長方形の平板形状で透過型の液晶表示パネル1と、この液晶表示パネル1の背面側に配置され、液晶表示パネル1に対応する大きさの直方体形状のバックライト装置2とにより構成されている。
バックライト装置2は、液晶表示パネル1の長辺方向に沿って液晶表示パネル1の中央部と対向するように直線状に配置された光源部3と、この光源部3を収容する直方体形状の筐体4と、この筐体4の開口部を覆うように配置されるとともに、前記液晶表示パネル1と光源部3との間に配置される拡散板5と、前記光源部3から出射した光を液晶表示パネル1側、すなわち拡散板5側に反射させる反射シート6とを備えている。
拡散板5は、液晶表示パネル1との間の前面側に、液晶表示パネル1に対応する大きさの光学シート積層体7を備えている。この光学シート積層体7は、例えば、拡散板5からの入射光を前方の液晶表示パネル1側に向けて集光させるプリズムシート、拡散板5からの入射光をさらに拡散させる拡散シート、入射光の偏光面が液晶表示パネル1の偏光面に対応するように特定の偏光面を有する光を透過させる偏光シート等により構成されている。
図3はバックライト装置の光源部を示す平面図、図4は図3のA−A線で切断した断面図である。
光源部3は、裏面側に所定の配線パターンを形成した短冊形状の絶縁性の基板8の表面上に、複数個の発光ダイオード9を所定の間隔で実装し、その個々の発光ダイオード9に対応させて、円柱を長軸方向に半分に切断したほぼ半円柱形状の複数個のレンズ10を前記発光ダイオード9に被せるように配置することにより構成されている。なお、図示していないが、発光ダイオード9は、空気に触れないように、エポキシ樹脂またはシリコンゴム等の封止用の樹脂で覆われている。
レンズ10は、光源である発光ダイオード9からの光を拡張して被照射体に照射するもので、例えば1.4から2.0程度の屈折率を有する透明な材料で構成されている。レンズ10を構成する透明材料としては、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネイト等の樹脂、硝子、またはシリコンゴム等のゴムを用いることができる。中でも、発光ダイオードの封止用の樹脂として用いられるエポキシ樹脂またはシリコンゴム等を用いることが好ましい。
ここで、図1〜図4においては、前記光源部3は、複数個の発光ダイオード9とそれぞれに対応するように複数個のレンズ10を一列に配列した状態の例を示しているが、複数個の発光ダイオード9と複数個のレンズ10を二列、三列となるように複数列で配列することにより配置してもよく、また配列形状も千鳥状に配列してもよい。要は、液晶表示パネル1の中央部のみに対向するように直線状に配置されればよい。また、本実施の形態においては、光源部3が液晶表示パネル1の中央部に対向するように配置されることによりバックライト装置2のほぼ中央部のみに配置されることとなる。
次に、光源部3のレンズ10の構成について、さらに詳細に説明する。
図5は本発明の一実施の形態によるバックライト装置において、光源部3の基本構成を説明するための図である。図6はレンズを配列方向の側面から見た断面図である。
まず、図5に示すように、光源である発光ダイオード9とレンズ10とは、互いの光軸Aが合致するように配置されている。レンズ10は、発光ダイオード9からの光を拡張して被照射面に照射するもので、被照射面の照度分布は、レンズ10の設計上の中心線である光軸A上が最大で、周囲に行くほどほぼ単調に減少する。
レンズ10は、発光ダイオード9からの光が入射する入射面11と、入射した光を出射させる出射面12とを有している。また、レンズ10は、入射面11の周囲で出射面12と反対側を向く底面13を有している。さらに、出射面12と底面13との間には、外側に張り出す外縁部14が設けられており、この外縁部14の外面で出射面12の周縁と底面13とがつながれている。なお、外縁部14は設けなくてもよく、出射面12の周縁と底面13とが直線状または円弧状の端面でつながれていてもよい。
発光ダイオード9からの光は、入射面11からレンズ10内に入射した後、出射面12から出射されて、被照射面に到達するもので、発光ダイオード9から放射される光は、入射面11と出射面12の作用で拡張され、被照射面の広い範囲に到達することとなる。
また、図6に示すように、レンズ10の入射面11は、連続する凹面で、上面からの投影形状が光軸Aに対して楕円形である。また、入射面11の周囲の底面13は、平らな平面であるが、底面13にピラミッド状の加工面や摺り状の加工面などを形成してもよい。
レンズ10の出射面12は、上面および正面から見た投影形状が長方形などの四角形状で、レンズ10の配列方向の側面から見た投影形状が連続する凸面部を有するほぼ円弧状の形状である。この出射面12において、側面から見たときの中心部分の曲率は、実質的にゼロであることが好ましい。ここで、「中心部分」とは、光軸Aから所定半径、例えば、光軸方向から見たときの出射面12の最外周の半径(有効径)の1/10以内の領域をいい、「実質的にゼロ」とは、光軸A上の基点Qから出射面12上の任意の点まで光軸方向に測った距離をサグ量(sagY)とした場合、前記中心部分における最大サグ量と最小サグ量の差が0.1mm以下のことをいう。このような形状であれば、成形がし易くなり、公差に強いレンズを作ることが可能となる。
また、図6に示すように、レンズ10の出射面12は、光軸を含む断面における出射面12上の微小区間の曲率Cが、凸面部間であるx−y間の中央Mよりも外側の位置で最大となるような形状に形成されている。図6において、θiは、微小区間の位置を表しており、微小区間の中心と光軸A上の光源位置とを結んだ線Liと、光軸Aとのなす角度、すなわちθi≒(θi(n+1)+θi(n))/2である。
すなわち、本発明におけるレンズ10の出射面12は、配列方向の側面から見た光軸を含む断面において、出射面12上の微小区間の曲率Cは、60°<θi<80°で規定される範囲内において最大となるように構成されている。なお、より好ましくは、出射面12上の微小区間の曲率Cは、65°<θi<75°で規定される範囲内において最大となるように構成すればよい。
出射面12上の微小区間の曲率Cが、60°<θi<80°で規定される範囲の上限を超えると、配光特性を確保するための公差が厳しくなり、面光源としたときに面内での輝度ムラが大きくなる。下限を超えると、配光特性が狭くなり、面光源としたときに面内での輝度ムラが大きくなる。
ここで、微小区間の曲率Cについて、図6および図7(a)、(b)を用いて説明する。光軸上の光源位置を基準として、微小区間の曲率Cは次のように定義する。なお、「光軸上の光源位置」とは、光軸が光源の発光面と交わる位置である。
図7(a)、(b)に示すように、出射面12上の点Aと点Bの間の、光軸からn番目の微小区間を考え、点Aと光軸上の光源位置とを結んだ線と、光軸とのなす角度をθi(n)とし、点Bと光軸上の光源位置とを結んだ線と、光軸とのなす角度をθi(n+1)とする。ただし、θi(n+1)−θi(n)を0.1°程度とする。点Aでの出射面12の接線が光軸に垂直な面となす角度をθs(n)とし、点Bでの出射面12の接線が光軸に垂直な面となす角度をθs(n+1)とする。点Aと点Bとの間の出射面12の長さをΔd(n)とする。点Aと点Bの間の出射面12は、点Aと点Bの間隔が十分小さいとして、単一曲率半径Rで構成されるものとすると、Rの中心Oは点Aでの出射面12の法線と点Bでの出射面12の法線が交差したところであり、2つの法線のなす角度∠AOBはθs(n+1)−θs(n)で表せる。Oを中心とし、点Aと点Bの間の円弧の半径RはΔd(n)/(θs(n+1)−θs(n))で表せる。曲率Cは1/Rである。よって、n番目の微小区間の曲率Cは、(θs(n+1)−θs(n))/Δd(n)となる。ただし、θs(n)およびθs(n+1)はラジアンで計算する。また、上記の定義では、曲率Cの符号は、曲率中心Oが出射面12よりも光源側にあるときが正、その反対側にあるときが負となる。
このような構成により、入射面11から入射した光を出射面12から広い範囲に出射するレンズ10を実現することができる。
さらに、本発明におけるレンズ10の出射面12は、出射面12上の任意の点と光軸A上の基点Qとを結んだ直線と光軸Aとの角度をθ、光軸A上の基点Qから前記出射面12上の任意の点まで光軸方向に測った距離をsagY、θが0°のときのsagYをsagY0、としたときに、sagYはsagY0を最大として単調に減少し、出射面12は、光軸Aの近傍を除き、出射面12上の微小区間の曲率Cが最小となるときのθをθminとするとき、θminは、10°<θmin<30°の範囲を満足することが好ましい。ここで、「光軸Aの近傍」とは、光軸Aから所定角度(例えば、θ=2°)以内の領域をいう。
このように出射面12の形状を規定することにより、発光ダイオード9のサイズが変化することによって同時に変動するフレネル反射成分が少なくなる。また、出射面12上の微小区間の曲率Cが最小となるθminが、10°<θmin<30°の範囲の下限を超えると、上述のフレネル反射成分が発生し易くなり、上限を超えると、レンズ10のサイズ、例えば光軸方向の長さが大きくなりすぎる。
図8〜図11にレンズ10の具体的な実施例を示している。なお、汎用品の発光ダイオードを光源とし、指向性を広げることを目的とした例であり、発光ダイオードの発光面のサイズは、例えば、3.0×3.0mmであり、1.0×1.0mmであってもよく、3.0×1.0mmであってもよい。
図8および図9中のθは、光軸A上の基点Qと入射面11および出射面12上の任意の点とを結んだ直線と光軸Aとの角度である。さらに、図中のsagXは、光軸A上の基点Qから前記入射面11上の任意の点まで光軸方向に測った距離であり、sagYは、光軸A上の基点Qから前記出射面12上の任意の点まで光軸方向に測った距離である。
図10は、図8に示す実施例のレンズ10について、θと、sagXおよびsagYについてグラフ化したもので、sagYはsagY0を最大として単調に減少する形状であることを示している。
図11は、図9に示す実施例のレンズ10について、θと、sagXおよびsagYについてグラフ化したもので、sagYはsagY0を最大として単調に減少する形状であることを示している。
ところで、上記実施の形態においては、光源部3は、ほぼ半円柱形状の複数個のレンズ10を配列して構成したが、液晶表示パネル1の長辺の長さに対応する長さの長尺のレンズで構成してもよい。この構成の場合も、発光ダイオード9は複数個配置し、その発光ダイオード9に対応する入射面11を複数個形成した構成とする。
なお、長尺のレンズで構成する場合に比べ、複数個のレンズ10を配列して構成した場合は、レンズ10を成形により作製する際の加工が容易で、安価に作製することができる。また、画面サイズの異なる液晶表示パネル1に対しても、液晶表示パネル1の長辺方向についてはレンズ10の配列する個数などを調整するだけで対応可能であり、液晶表示装置としても安価に提供することが可能である。
次に、光源部3の個々の光源の配列について説明する。
図3、図4に示すように、上記実施の形態においては、光源部3は、図5に示す構成のレンズ10の配列方向の長さLと、隣り合うレンズ10間の間隔lとの関係がL<lで、かつレンズ10間の間隔lがほぼ均等となるように配列している。このような構成とすることにより、バックライト装置として十分な明るさを確保し、しかも少ない個数のレンズ10で光源部3を構成することができ、安価に装置を構成することができる。
ところで、図1、図2に示すように、液晶表示パネル1の中央部と対向するように一列に直線状に配置して光源部3を構成した場合、本発明者らが実験により確認したところでは、バックライト装置の端部において、拡散板5から出射される光が少なく、十分な明るさを確保しにくくなる。このような場合は、出力が大きい発光ダイオード9を使用すればよいが、価格が高くなってしまう。一方、液晶表示装置としては、画面の中央部が周辺部に比べてより明るいことが要求される。
本発明においては、図12に示すように、光源部3の個々の光源の配置間隔を変更することで、全体的に均一な明るさで発光する面光源とすることができ、また液晶表示装置の画面の明るさに対する要求も満足させることができる。
すなわち、図12に示すように、本発明の光源部3は、中央部3aと周辺部3bにおける個々のレンズ10の配置間隔を狭くして密に配置し、中央部3aと周辺部3bの間の中間部3cにおける個々のレンズ10の配置間隔については、前記中央部3aおよび周辺部3bに比べて広くなるように配置している。また、中央部3aと中間部3cとの境、および中間部3cと周辺部3bとの境については、徐々にレンズ10の間隔が変化するように配置している。
さらに、本発明において、液晶表示パネル1の中央部と対向するように直線状に複数個のレンズ10を配列して光源部3を構成することにより、画面サイズの異なる液晶表示パネル1に対しても、液晶表示パネル1の長辺方向についてはレンズ10の配列する個数などを調整することで対応可能であるが、液晶表示パネル1の短辺方向を含めた画面全体の明るさについては、本発明者らが実験により確認した結果によると、レンズ10の外形形状と、レンズ10の配置間隔を所定の条件を満足するように構成することにより、十分に満足させることができることがわかった。
すなわち、本発明の光源部3において、レンズ10の配列方向に直交するレンズ10の短辺の長さをd1とし、レンズ10の配置間隔lの最小間隔をd3とした場合、d3<(2×d1)とすることにより、画面全体における明るさを十分に確保することができる。さらに、前記条件に加え、レンズ10の配列方向の長辺の長さをd2とした場合、d2<(2×d1)とするのがより好ましい。さらには、レンズ10の光軸A上における厚みをd0とした場合、d0<(d1/3)とする条件も組み合わせることが好ましい。
次に、バックライト装置2の拡散板5の構成について、さらに詳細に説明する。
バックライト装置2において、拡散板5は、光源部3側の裏面である被照射面に照射された光を表面側の面から拡散された状態で光を放射する。光源部3の個々の光源、すなわちレンズ10からは拡散板5の被照射面に広い範囲で均一化された照度の光が照射され、この光が拡散板5で拡散されることにより、面内での輝度ムラが少ない面光源ができる。また、光源部3からの光は、拡散板5で散乱されて、光源部3側へ戻ったり、拡散板5を透過したりする。光源部3側へ戻って反射シート6に入射する光は、反射シート6で反射されて再度拡散板5に入射することとなる。
このような拡散板5は、例えばアクリル樹脂などの板状体からなり、一方の面から入射した光を拡散させて他方の面から出射させるために、表面に凹凸形状を有し、微小な粒子を分散させた半透明な樹脂板により構成されている。
また、図13に示すように、拡散板5は、光源部3に対応する中央部で透過率が低く、周辺部で透過率が高くなるように、光源部3側の裏面である被照射面に透過率分布層5aが設けられている。この透過率分布層5aは、白色顔料を含有する白色インキなどからなる反射する部材によって形成され、前記反射パターンは中央部で面積占有率が大きく、周辺部で面積占有率が小さくなるように形成されている。白色インキは、透明バインダ内に酸化チタンなどの高屈折率透明材料からなる微粉末を分散したインキにより構成され、スクリーン印刷により所定のパターンの透過率分布層5aが形成されている。
このような構成により、中央部からの光出射を抑制して、約50mm程度の比較的薄い構造で前記適切な輝度分布を実現することができる。
また、この拡散板5としては、図14(a)、(b)、(c)に示すように、光源部3側の裏面である被照射面にシリンドリカルレンズ部5bを形成してもよい。
すなわち、拡散板5の水平方向をX、垂直方向をYとすると、X方向およびY方向にアナモフィック曲面などの曲率を持ち、拡散板5の四隅の厚みが薄くなるように成形することにより、拡散板5の光源部3側の裏面である被照射面に、シリンドリカルレンズ部5bを形成している。
本発明による具体的な実施例として、アナモフィック曲面によるシリンドリカルレンズ部5bを形成した本発明による拡散板5と、曲面を形成していない比較例の拡散板5とを作製し、それぞれの拡散板5を図1、図2に示すように配置し、それぞれの輝度を求め、中心値に対する輝度分布を測定したところ、本発明による拡散板5は、比較例のものと比較して、四隅の値が約5%程度向上することがわかった。
このように拡散板5の光源部3側の裏面である被照射面に、所定の配光特性を有するシリンドリカルレンズ部5bを形成することにより、所望の輝度分布を持つバックライト装置を実現することができる。なお、拡散板5の曲面形状をアナモフィック曲面で形成したが、他の自由曲面で構成してもよい。
次に、バックライト装置2の反射シート6の構成について、さらに詳細に説明する。
図1、図2に示すように、反射シ−ト6は、光源部3を中心にして、バックライト装置2の長辺側端部に向かって湾曲したほぼ円筒面状の形状を有し、光源部3の個々のレンズ10に対応する部分に開口部6aを設けた構成である。
本発明においては、反射シート6の中央部、すなわち光源部3の発光ダイオード9の発光面と、反射シート6の湾曲した先端部、すなわちバックライト装置2の長辺側端部とを結ぶ線が、光源部3のレンズ10の光軸Aに対して、60°≦θm≦80°の範囲内の角度となるように構成されている。
すなわち、本発明者らが実験した結果に基づき、検討した結果、図1、図2に示すように、液晶表示パネル1の中央部と対向するように、直線状に複数個のレンズ10を配列して光源部3を構成したバックライト装置において、反射シート6の中央部と、反射シート6の湾曲した先端部とを結ぶ線が、光源部3のレンズ10の光軸Aに対して、60°≦θm≦80°の範囲内の角度となるように構成することにより、輝度ムラが少なく、しかも十分な明るさを持つ面光源とすることができる。
なお、上記実施の形態においては、反射シート6の形状が、光源部3を中心にして、バックライト装置2の長辺側端部に向かって湾曲した形状としたが、湾曲した形状でなく、直線状の形状であってもよい。
以上説明したように本発明によれば、発光ダイオードを用いたバックライト装置において、液晶表示パネルの中央部と対向するように直線状に複数個のレンズを配列して光源部を構成したことにより、十分な明るさを確保しながら簡単な構成で安価なバックライト装置および液晶表示装置を提供することができる。
以上のように本発明によれば、十分な明るさを確保しながら簡単な構成で安価なバックライト装置および液晶表示装置を得る上で有用な発明である。
1 液晶表示パネル
2 バックライト装置
3 光源部
4 筐体
5 拡散板
6 反射シート
7 光学シート積層体
8 基板
9 発光ダイオード
10 レンズ
11 入射面
12 出射面
13 底面
14 外縁部
2 バックライト装置
3 光源部
4 筐体
5 拡散板
6 反射シート
7 光学シート積層体
8 基板
9 発光ダイオード
10 レンズ
11 入射面
12 出射面
13 底面
14 外縁部
Claims (2)
- 複数個の発光ダイオードおよびこの発光ダイオードからの光を拡張するレンズからなる光源部と、この光源部を収容する筐体と、この筐体の開口部を覆うように配置される拡散板と、前記光源部から出射した光を前記拡散板側に反射させる反射シートとを備えたバックライト装置において、前記光源部は中央部に直線状に配置し、かつ前記光源部のレンズは、発光ダイオードからの光が入射する入射面と、入射した光を拡張して出射する出射面とを有し、前記出射面は上面および正面から見た投影形状が四角形状で、レンズの配列方向の側面から見た投影形状がほぼ円弧形状であり、かつ前記拡散板は、被照射面にシリンドリカルレンズ部を形成したことを特徴とするバックライト装置。
- 液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの背面側に配置され、液晶表示パネルに対応する大きさのバックライト装置とからなり、前記バックライト装置は、複数個の発光ダイオードおよびこの発光ダイオードからの光を拡張するレンズからなる光源部と、この光源部を収容する筐体と、前記液晶表示パネルと光源部との間に配置される拡散板と、前記光源部から出射した光を前記拡散板側に反射させる反射シートとを備えた液晶表示装置において、前記光源部は中央部に直線状に配置し、かつ前記光源部のレンズは、発光ダイオードからの光が入射する入射面と、入射した光を拡張して出射する出射面とを有し、前記出射面は上面および正面から見た投影形状が四角形状で、レンズの配列方向の側面から見た投影形状がほぼ円弧形状であり、かつ前記拡散板は、被照射面にシリンドリカルレンズ部を形成したことを特徴とする液晶表示装置。
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Family Applications (1)
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-
2010
- 2010-12-16 JP JP2010280134A patent/JP2014038697A/ja active Pending
Cited By (4)
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US10539825B2 (en) | 2016-12-22 | 2020-01-21 | Mitsubishi Electric Corporation | Planar light source apparatus, display apparatus, and method of manufacturing planar light source apparatus |
CN107957603A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-04-24 | 宁波正特光学电器有限公司 | 一种反射透镜及其超薄型背光模组 |
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