JP2014038489A - 処方情報管理装置、処方情報管理システム及び処方情報管理装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】調剤薬局における薬剤等の処方に関する処方情報を有し、処方情報は、対象者に提供する薬剤等の処方可能範囲に対応する基準生体情報である処方可能基準生体範囲情報を有し、対象者の測定後の生体情報である測定結果生体情報を記憶する測定結果生体情報記憶部を備え、測定結果生体情報が処方可能基準生体範囲情報に該当するか否かを判断する構成となっている処方情報管理装置。
【選択図】図1
Description
また、医師等は、患者の生体情報が、一定の範囲内であることを条件に、一定の期間、一定の薬剤を処方する処方箋を患者に提供する場合がある。このような場合、患者は、その期間内であれば、調剤薬局等で同様の薬剤等の提供を受けることができる。
しかし、この一定期間内においても患者の生体情報等が変化するため、患者はその変化等について、医師等の診断等を受けねばならず、依然として、調剤薬局及び病院の双方に通うことを強いられるおそれがあるという問題があった。
さらに、処方情報管理装置は、生体情報測定装置から取得した生体情報が処方可能生体範囲情報に該当するか否かを判断する構成となっている。
したがって、調剤薬局の処方情報管理装置は、対象者に対し引き続き薬剤等の提供をすべきか否かの判断を行うことができ、その判断は、医師の処方情報に基づいて実施されるため、安全且つ適切な判断となる。
すなわち、処方情報管理装置は、対象者の測定結果生体情報等から、その症状等の変化等を迅速に把握し、変化前の症状等を基礎とする薬剤等の処方を停止すると共に、迅速に対象者の担当医師等にその症状等の変化等を報知する構成となっている。このため、対象者の症状等の変化等に伴い、適切に担当医師等の診断等を受けさせるよう促すことができる。
このため、対象者は複数種類の生体情報を計測する複数の生体情報計測装置からの生体情報を一つの生体情報計測装置で一元的に取り纏めて収集、記憶及び管理することができ、複数種類の生体情報を収集、記憶するために生体情報計測装置以外の別個の装置を準備する必要がなく、複数種類の生体情報を効率的且つ漏れなく取得することができる。
このため、生体情報計測装置は、当該対象者の生体情報のみを他の生体情報計測装置から取得し記憶するので、他の対象者の生体情報を誤って同じ対象者の生体情報として記憶し管理することがなく,生体情報の信頼性が担保される。
したがって、対象者は、自己の複数種類の生体情報を収集、記憶するための装置を別個に用意する必要がないだけでなく、通常、生体情報を計測するために携帯している生体情報計測装置を所持するだけで、自己の複数種類の生体情報を収集、記憶することができるので、複数種類の生体情報の収集等をし忘れることがなく、簡易且つ確実に生体情報を収集、記憶することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
また、バイタルデータ管理システム1は、医師による処方箋に基づいて薬剤等を対象者である患者に提供する調剤薬局に配置される処方情報管理装置である例えば、調剤薬局サーバ30を有している。
さらに、バイタルデータ管理システム1は、患者の自宅や介護施設等に配置される通信装置である例えば、患者宅通信装置50を有している。患者宅通信装置50は、好ましくは患者が使用しているベッドサイドに設けられる。
この患者宅通信装置50は、図1に示すように、調剤薬局サーバ30と通信可能な構成となっている。また、調剤薬局サーバ30は、患者宅通信装置50と通信可能な構成となっていると共に、病院サーバ10とも通信可能な構成となっている。
活動量計60は、例えば、3軸加速度センサ等を有し、活動の強さと睡眠や散歩、仕事、家事等1日の総消費カロリーなどのバイタルデータを計測する装置である。
電子血圧計53は、人間の血圧というバイタルデータを測定する機器であり、血糖計54は、人間の血糖値というバイタルデータを計測する機器である。
また、病院サーバ制御部11は、図2に示す各種記憶や各種の情報処理部(プログラム)等を制御しているが、これらの具体的な内容は後述する。
また、調剤薬局サーバ制御部31は、図3に示す各種記憶や各種の情報処理部(プログラム)等を制御しているが、これらの具体的な内容は後述する。
活動量計側ディスプレイ60aは、時刻データを表示する時刻ディスプレイや測定対象者(以下「対象者」という)の2分毎の上述のメッツデータ等を表示するメッツ等ディスプレイ60bを有している。
このメッツ等ディスプレイ60bには、メッツデータの他、目標達成時の、キャラクタ表示による「バンザイマーク」や「OKマーク」等も表示可能な構成となっている。
また、活動量計側ディスプレイ60aには、円弧状に配置された中強度活動時間等の目標に対する達成程度を表示する達成度情報表示部である例えば、達成ゲージを有している。
また、活動量計60には、その外側に設定変更ボタン60d及び記憶呼び出しボタン60eが配置されている。
また、活動量計制御部61は、図4に示す各種記憶や各種の情報処理部(プログラム)等を制御しているが、これらの具体的な内容は後述する。
本実施の形態では、図1の患者が、血糖計54と、基本的に自宅に常備している電子体温計51、体組成計52,電子血圧計53等と、患者が携帯して使用する活動量計60を用い、これらのバイタルデータを取得、記憶し、さらに管理する例を以下、糖尿病患者を例にして、説明する。
この処方箋は、例えば、血糖値が所定の範囲内となるように、最大で2ヶ月間投与することができる長期の処方箋である。
したがって、この処方箋が発行されると、直ぐに、調剤薬局を訪問して、処方箋に基づき、基本的には本人確認をして、最大で2ヶ月間投与できる薬剤(インスリン)を受けることができるシステムとなっている。インスリン製剤には、作用発現時間や作用持続時間によって超速効型、速効型、中間型、混合型などがあり、また、その投与方法には、インスリン製剤は、カートリッジ製剤、キット製剤、バイアル製剤がある。
この処方箋を、担当医師は、患者の識別情報である例えば、「患者ID」及び担当医師の識別情報である例えば、「医師ID」と関連付けて、病院サーバ10の図2に示す「病院側患者/医師関連処方箋データ記憶部16」に記憶させる。
具体的には、担当医師が外来等の端末から、患者ID、医師ID及び処方箋データを入力すると、図2の「病院側患者/医師慣例処方箋データ生成処理部(プログラム)15」が動作して処理する。
この状態で、患者は自宅で生活するのであるが、患者は、自宅内で自己のバイタルデータを随時若しくは定期的に計測することになる。
例えば、体温を計測するときは、電子体温計51で体温を計測し、体組成を計測するときは、体組成計52で計測する。また、血圧を測定するときは、電子血圧計53を用い、血糖値を計測するときは、血糖計53を用いて計測することになる。
このとき、各電子体温計51等で計測された体温等のバイタルデータは、その計測の時刻情報及び上述の患者ID情報と関連付けて、各電子体温計51等の機器内に記憶される。
この通信可能範囲は、例えば、2m以内等であり、患者が活動量計60を携帯して、他の機器である例えば、電子体温計51等に近接したときに通信可能となる「近距離通信」装置が各機器に搭載されている。
FeliCaの通信技術では、13.56MHzの電波で通信し、10cm程度までのごく近距離で非接触に100〜400kbpsの通信が行なわれる。Bluetoothでは、2.45GHz帯の電波を利用し、最高24Mbpsの速度で通信を行うことができる
したがって、ST3では、患者が携帯している活動量計60の図4の活動量計通信装置63と電子体温計51等の通信装置が動作することで、相互に通信可能か否かを判断することができる。
この判断は、図4の「通信可能機器検知部(プログラム)64」が動作して判断する。
具体的には、図4の「ID情報判断処理部(プログラム)65」が判断処理する。
この当該機器内に記憶されているバイタルデータが、測定結果生体情報の一例である。
したがって、患者はその消費カロリー等の活動量を計測するための活動量計60を計測ために携帯しているだけで、他の電子体温計51等の機器のバイタルデータを取得、記憶でき、バイタルデータを蓄積するための特別な機器を準備する必要がなく、複数種類の異なった機器が計測したバイタルデータを効率的且つ漏れなく取得、記憶、表示することができる。
また、体温、体組成、血圧、血糖、血中酸素飽和度、体水分量のデータが所定日数、例えば5日以上取得できない場合、測定を促すアラームを発生/表示するようにしてもよい。
すなわち、本実施の形態では、上述のように、図1の活動量計60が患者の自宅の電子体温計51等から取得し、蓄積したバイタルデータ、所定時間の経過後、図1の調剤薬局サーバ30に送信する構成となっている。
このため、本実施の形態では、活動量計60が、患者宅通信装置50を介して、自己が取得し、蓄積したバイタルデータを調剤薬局サーバ30に送信する時間が到来したか否かを判断する。
具体的には、図4の「通信時刻判断処理部(プログラム)67」が動作して処理する。
そして、受信した「活動量計側時刻情報付きバイタルデータ」を当該「患者ID」のデータと関連付けさせ、「調剤薬局サーバ側バイタルデータ」として「調剤薬局サーバ側バイタルデータ記憶部36」に記憶させる。
この「調剤薬局サーバ側バイタルデータ記憶部36」が、測定結果生体情報記憶部の一例となっている。
この動作は、図3の「調剤薬局サーバ側バイタルデータ生成処理部(プログラム)37」が実行する。
したがって、調剤薬局サーバ30には、当該患者の詳細なバイタルデータが保持されることになる。
このとき、上述のように、担当医師から提供された「長期の処方箋」の有効期限は2ヶ月であり、未だ、有効期限内であるので、患者は再び、同様の薬剤の提供を受けるため調剤薬局に行くことになる。
そして、調剤薬局に着いた患者は、自己の「患者ID」情報(番号等)を調剤薬局サーバ30に入力する。
ST9で、「患者ID」の入力があったと判断したときは、ST10へ進む。ST10では、図3の「入力患者データ特定処理部(プログラム)38」が動作して、入力のあった「患者ID」の「調剤薬局サーバ側バイタルデータ」を図3の「調剤薬局サーバ側バイタルデータ記憶部36」から特定する。
また、入力された「患者ID」から当該患者の「長期の処方箋」データ等を含む「調剤薬局側患者/医師関連処方箋データ」を図3の「調剤薬局側患者/医師関連処方箋データ記憶部35」から特定する。
すなわち、前回の調剤薬局からの薬剤の提供後に、自宅の血糖計54等で測定した、当該患者のバイタルデータ(血糖値等)の変化が、当該「長期の処方箋」で定めている「バイタルデータ」(血糖値等)の範囲内であるか否かを判断する。
換言すれば、上述のように、「長期の処方箋」は、「当該患者の血糖値、血圧等が所定の範囲内である場合に、2ヶ月間、特定の薬剤を特定回数、特定量服用すること」が記載されているので、患者が自宅で計測した「バイタルデータ」が、この「所定の範囲内」に留まっているか否かを判断する。
したがって、調剤薬局における薬剤の提供に際し、その薬剤の提供の可否が医師の処方箋情報い基づいてされるので、その症状等と乖離した薬剤の提供等を未然に防止することができる。
そして、この「病院側患者/医師関連処方箋データ」と関連付けて、当該調剤薬局サーバ側バイタルデータを「病院側バイタルデータ」として、「病院側バイタルデータ記憶部17」に記憶される。
具体的には、図2の「病院側バイタルデータ記憶処理部(プログラム)18」が動作して処理する。
次いで、ST15へ進む。ST15では、病院サーバ10が「患者ID」の入力があったか否かを判断する。
ST15で、「患者ID」の入力があったと判断したときは、ST16へ進む。ST16では、図2の「病院側バイタルデータ検索出力部(プログラム)18」が動作して、入力のあった「患者ID」の「病院側バイタルデータ」を当該担当医師が視認している医師端末10aのディスプレイに表示する。
また、このように本実施の形態によれば、調剤薬局サーバ30は、患者が自宅で測定したバイタルデータ等から、その症状等の変化等を迅速に把握し、変化前の症状等を基礎とする薬剤等の処方を停止すると共に、迅速に患者の担当医師等にその症状等の変化等を報知する構成となっている。このため、患者の症状等の変化等に伴い、適切に担当医師等の診断等を受けさせるよう促すことができる。
Claims (7)
- 調剤薬局における薬剤等の処方に関する処方情報を有する処方情報管理装置であって、
前記処方情報は、対象者に提供する薬剤等の処方可能範囲に対応する基準生体情報である処方可能基準生体範囲情報を有し、
対象者の測定後の生体情報である測定結果生体情報を記憶する測定結果生体情報記憶部を備え、
前記測定結果生体情報が前記処方可能基準生体範囲情報に該当するか否かを判断する構成となっていることを特徴とする処方情報管理装置。 - 前記処方可能基準生体範囲情報と前記測定結果生体情報は、それぞれ対象となる対象者の識別情報と関連付けて記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の処方情報管理装置。
- 治療機関に配置され、当該治療機関で生成された前記処方情報を記憶する治療機関側処方情報管理装置と、
前記処方情報管理装置と、を有する処方情報管理システムであって、
前記処方情報管理装置は、前記測定結果生体情報が前記処方可能基準生体範囲情報に該当しないときは、薬剤等の提供の停止を表示すると共に、当該前記処方情報を生成した前記治療機関側処方情報管理装置に当該前記測定結果生体情報を送信する構成となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の前記処方情報管理装置を有する処方情報管理システム。 - 対象者の前記測定結果生体情報を測定し記憶する生体情報計測装置を有し
前記生体情報計測装置は、複数種類の他の前記生体情報計測装置が測定した複数種類の前記測定結果生体情報を取得し、前記処方情報管理装置に通信装置を介して送信する構成となっていることを特徴とする請求項3に記載の処方情報管理システム。 - 前記生体情報計測装置及び前記他の生体情報計測装置は、前記測定結果生体情報を、その対象者の識別情報と関連付けて記憶し、
前記生体情報計測装置は、その対象者の前記識別情報と前記他の生体情報計測装置の対象者の前記識別情報が合致したときに、前記他の生体情報計測装置の前記測定結果生体情報を取得する構成となっていることを特徴とする請求項4に記載の処方情報管理システム。 - 前記生体情報計測装置は、対象者が携帯することで、当該対象者の活動に関する生体情報を計測することができる構成となっていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の処方情報管理システム。
- 調剤薬局における薬剤等の処方に関する処方情報を有する処方情報管理装置制御方法であって、
前記処方情報は、対象者に提供する薬剤等の処方可能範囲に対応する基準生体情報である処方可能基準生体範囲情報を有し、
対象者の測定後の生体情報である測定結果生体情報を記憶し、
前記測定結果生体情報が前記処方可能基準生体範囲情報に該当するか否かを判断する構成となっていることを特徴とする処方情報管理装置の制御方法。
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