JP2014036762A - 組立式カーテン - Google Patents

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Abstract

【課題】フレーム間に隙間のない組立式カーテンを提供する。
【解決手段】枠状のフレーム12と、前記フレームを床面上に自立させる脚部20と、隣接する複数の前記フレーム12を連結する連結手段22と、前記フレーム12に懸架され、連結された前記複数のフレーム12を幅方向にわたってカバーする1枚のシート部18と、を備えた組立式カーテン10。
【選択図】図1

Description

本発明は組立式カーテンに関する。
例えば医療検査を行う場合には医療検査専用の施設であっても多様な目的(検査種目など)に応じて部屋の広さや数をフレキシブルに変更する必要がある。
施設の限られたスペースにおいて、用途に応じて部屋の広さや数をフレキシブルに変更できる機能を備えたものとしては、組立式カーテン(パーティション)が存在し、主に室内床面に自立させて空間を隔てるための道具として用いられている。例えば、病院や診療所では、布製のシート部材をパイプフレームの上下に張った形式の組立式カーテンが広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
実開平6−13636号公報
しかし従来の組立式カーテンは例えばアルミパイプなどからなる複数のフレームを組み合わせた構造が多く、カーテン生地も各々のフレームごとに貼る構成であった。このため、組み立て式カーテンを並べて配置しても個々のフレームの間に隙間が生じ、本来の目的であるプライバシー性の確保が難しい。
またパイプフレーム上部がアーチ型などの場合、隣接するフレーム同士の間はフレームの上部ほど必然的に広くなるため、これもまたプライバシー性を阻害する要因となっている。
本発明は上記事実を考慮し、並べて配置した際にフレーム間に隙間の生じない組立式カーテンを提供することを目的とする。
請求項1に記載の組立式カーテンは、枠状のフレームと、前記フレームを床面上に自立させる脚部と、隣接して配置された複数の前記フレームを連結する連結手段と、連結された複数の前記フレームに懸架され、横方向に張り渡された1枚のシート部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成の発明では、複数のフレームを一枚のシート部でカバーする構造としたため、フレーム同士の隙間に、シート部(カーテン)で覆われていない部分が生じることを防ぎ、プライバシー性を確保することができる。
請求項2に記載の組立式カーテンは、請求項1に記載の構成において、前記フレームは丸パイプで形成された長方形状であり、前記シート部は前記丸パイプに懸架されることを特徴とする。
上記構成の発明では、フレームを丸パイプで構成したため、フレームの結合部などに鋭角の部分が生じないのでシート部に負担が少なく、またフレームが長方形状であるためアーチ型などのフレームに比較して、フレームの結合部でシート部が弛み難い構造とすることができる。
請求項3に記載の組立式カーテンは、請求項1または請求項2に記載の構成において、前記シート部の上縁部および左右縁部から突出する複数の係止部と、前記係止部の先端および根元、または前記シート部の縁部に設けられた面ファスナーと、を備えたことを特徴とする。
上記構成の発明では、上縁部および左右縁部から突出する複数の係止部を備えたことで、フレームの左右幅一杯にカーテンを展開でき、また面ファスナーを使用することでカーテンの脱着が容易な構成とすることができる。
本発明は上記構成としたので、フレーム間に隙間のない組立式カーテンとすることができた。
本発明の実施形態に係る組立式カーテンを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る組立式カーテンを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る組立式カーテンのシート部を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る組立式カーテンのフレームを示す正面図である。 本発明の実施形態に係る組立式カーテンの一部を示す斜視図である。
<装置概要>
図1、2には本発明の実施形態に係る組立式カーテンが示されている。
図1、2に示すように、組立式カーテン10は複数の枠状のフレーム12を連結手段22で連結し、例えば3個一組のフレーム12を一体として、1枚のシート部18でカバーする構成とされている。
フレーム12は例えばアルミで形成された丸パイプで、上下方向に延設された一対の縦フレーム14と、一対の縦フレーム14を上端で繋ぐように接合され床面と平行に張り渡された横フレーム16と、一対の縦フレーム14の下端を繋ぎ、床面と平行に設けられた略波形あるいは略S字型の脚部20と、から構成されている。
フレーム12は全体として上下方向に長い長方形であり、強度を確保するため上下方向の適切な位置に適宜、横棒24、26が設けられている。
フレーム12は床上に設置される脚部20にて、床面から直立するように自立可能に保持されており、脚部20はフレーム12の床上における位置決めを行うと同時に直立状態を維持する。すなわち脚部20は床面と平行に設けられた略波形あるいは略S字型とされたことで、床上において種々の方向へのフレーム12の転倒を防ぐ構造とされている。
フレーム12は単独でも自立可能とされているが、連結手段22で複数のフレーム12を連結することで、屏風状あるいは平面視でコの字型に展開した際等にはさらに転倒し難くされている。脚部20は略波形あるいは略S字型とされているので、複数連結されたフレーム12を平面視でジグザグ状に折り畳んだ際にも脚部20は互いに干渉せず、省スペース化が可能となる。
シート部18は連結されたフレーム12の幅方向にわたって1枚でこれをカバーしており、図2に示すようにシート部18側から見れば幅方向両端を除いて縦フレーム14は見えない構造とされている。
またシート部18は上縁部18Aと横縁部18Bに複数の係止部30を備えている。係止部30はシート部18に縫合された帯状部材であり、横フレーム16および縦フレーム14に巻き掛け、先端をボタンや面ファスナーなどでシート部18に係止することでシート部18をフレーム12に懸架する。
すなわち図3に示すように、シート部18の上縁部18Aおよび横縁部18Bから複数の係止部30が延設されており、先端には面ファスナー32が設けられている。また係止部30の根本付近には、シート部18の同じ側に面ファスナー34が設けられており、面ファスナー32、34は互いに噛み合うように一方がフック面、他方がループ面とされている。
シート部18の上縁部18Aおよび横縁部18Bに設けられた係止部30は図1、2に示すようにそれぞれ横フレーム16、縦フレーム14に巻き掛けられ、折り返して面ファスナー32、34が噛み合うことでシート部18を横フレーム16、縦フレーム14に係止し、シート部18はフレーム12に固定される。
<各部分の詳細>
図4、5には本発明の実施形態に係る組立式カーテンの一部が示されている。
図4に示すように、フレーム12の上端は横フレーム16とされており、横フレーム16の両端は端部16Cとして縦フレーム14と接合され、全体として長方形のフレーム12を形成している。
横フレーム16の両端は端部16Cに代えて図4に示す端部16Bのように丸められた端部とされていてもよいが、端部16Cのように直線的に設けられた横フレーム16と縦フレーム14とが接合される形状であった方が、シート部18の上縁部18Aに設けられた係止部30が係止される箇所が多くなるため、シート部18の弛みなどを防ぐ目的で望ましい。
図5(A)(B)に示すように、縦フレーム14は連結手段22で他の縦フレーム14と回転可能に連結される。連結手段22は例えば樹脂製で断面が略数字の「3」形状をした治具であり、一端が開いた略「C」形状断面の部品をふたつ結合したものでよい。
1個のフレーム12において縦フレーム14に1個または複数の連結手段22の一端を嵌合し、連結手段22の他端を他のフレーム12の縦フレーム14に嵌合させることで2個のフレーム12を、上下方向を軸として互いに回転可能に連結することができる。
2個、あるいは3個以上のフレーム12を連結手段22で連結することにより、全体として所望の横幅をもつ組立式カーテン10を形成するためのフレーム12とすることができる。このとき、2個のフレーム12を連結していればV字型、3個のフレーム12を連結していればN型に畳むことで自立状態のまま収納することもできる。あるいは図1に示すようにジグザグ状の脚部20をフレーム12ごとに備え、複数のフレーム12を一直線に伸ばした状態で自立可能とする一方で、互いに脚部20同士が干渉しない構成とすることもできる。
<作用効果>
本発明は上記構成としたので、以下のような優れた効果を有する。
すなわち、本発明の実施形態に係る組立式カーテン10は、複数のフレーム12を連結手段22で回転可能に連結し、一枚のシート部18を係止部30で複数のフレーム12に跨って係止することで、フレーム間にシート部18の隙間のない組立式カーテン10とすることができる。
図5(B)に示されるように、一枚のシート部18で複数のフレーム12を被覆しているため、連結手段22で連結されたフレーム12の縦フレーム14は、一方の側からシート部18で完全に被覆され、縦フレーム14とシート部18との間に隙間が生じることはない。
すなわち、一枚のシート部18が1個のフレーム12を被覆している場合、本実施形態のように係止部30でシート部18をフレーム12に固定すれば、図5(A)に示すように縦フレーム14とシート部18の横縁部18Bとの間に間隙18Aが生じる虞がある。
これに対して一枚のシート部18で複数のフレーム12を被覆する構成であれば、図5(B)に示すように縦フレーム14の周囲に間隙が生じる虞はない。これにより、フレーム12の間に隙間のない組立式カーテン10とすることができる。
以上、本発明の実施例について記述したが、本発明は上記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
たとえば本実施形態では面ファスナー32、34を用いた係止部30でシート部18をフレーム12に係止する構成としたが、これに限定せず紐やスナップなど種々の方法でシート部18をフレーム12に固定することができる。
10 組立式カーテン
12 フレーム
14 縦フレーム
16 横フレーム
18 シート部
18A 上縁部
18B 横縁部
18C 間隙
20 脚部
22 連結手段
24 横棒
30 係止部
32 面ファスナー
34 面ファスナー

Claims (3)

  1. 枠状のフレームと、
    前記フレームを床面上に自立させる脚部と、
    隣接して配置された複数の前記フレームを連結する連結手段と、
    連結された複数の前記フレームに懸架され、横方向に張り渡された1枚のシート部と、
    を備えた組立式カーテン。
  2. 前記フレームは丸パイプで形成された長方形状であり、
    前記シート部は前記丸パイプに懸架されることを特徴とする請求項1に記載の組立式カーテン。
  3. 前記シート部の上縁部および左右縁部から突出する複数の係止部と、
    前記係止部の先端および根元、または前記シート部の縁部に設けられた面ファスナーと、を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組立式カーテン。
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