JP2014036719A - 針付き縫合糸 - Google Patents

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Abstract

【課題】 引抜荷重のバラツキが小さく、使い勝手のよい針付き縫合糸の製造方法を提供する。
【解決手段】 アイレス縫合針10の基端面13aから、アイレス縫合針10の長さ方向に沿って止まり穴14を明け、該止まり穴14に縫合糸18を挿入してカシメて形成する針付き縫合糸であって、アイレス縫合針10の前記止まり穴14の径の大きさに応じたカシメ量を加え、カシメ部の断面形状が円形であり、且つ、カシメ部の軸方向長さが、アイレス縫合針10の径未満になるようにカシメた。このような構成により、縫合糸18が所定範囲の大きさの引抜荷重でアイレス縫合針から抜け出るようにし、かつ、引抜き力のバラツキを小さくすることができた。
【選択図】 図3

Description

本発明は縫合糸にアイレス縫合針を付けた針付き縫合糸に関し、特に、縫合糸と縫合針との結合力が一定の範囲内にあり、縫合糸と縫合針との間に一定以上の引張力を加えると縫合針を引き抜くことができる針付き縫合糸に関する。
医療用縫合針は、その用途に応じて多様な種類がある。その中で代表的なものとして、角針、丸針が挙げられる。角針は、一般的に皮膚、筋肉等の硬組織の縫合に用いられ、鋭利に尖らせた先端と多角錘状のテーパー部と、その基端側に形成され所定の断面形状を有する胴部と、を有し、テーパー部における所定の稜線がそれぞれ切刃となって組織を切り開いていくものである。胴部の断面形状は、三角形、四角形、等の多角形の他、円形や長円形状のものがある。
丸針は、先端と、円錐状のテーパー部と、その基端側に形成され所定の断面形状を有する胴部と、を有する。円錐状のテーパー部や胴部の断面形状は、円形のもののほか、ほぼ平行な2平面を有する長円形状や、4平面を有するものや、鼓形状のもの等がある。ただし、角針のように稜線を鋭くして切刃として使用することはない。
丸針は、針先端で組織に穿孔した後、テーパー部でこの穴を拡大していくが、角針のように切刃が無いので、組織をみだりに切断することがない。そのため、穿孔部の生体組織が糸の表面に密着し、縫合部から体液などが漏洩することを防止できる。このような特性から、丸針は、主として血管や、軟組織の縫合に用いられている。
医療用縫合針は、通常、次のようにして製造される。まず、所定の太さの円形断面の線材を所定の長さに切断する。次に、この素材の一端に、縫合糸との係合部を形成する。この係合部としては、たとえば、軸方向に穿設された止まり穴や、弾機孔などがある。次いで、角針の場合は素材を所定の断面形状にプレス加工し胴部を形成した後、研削加工により切刃を形成し、テーパー部および鋭利な先端を形成する。丸針の場合は、鋭利な先端部分を砥石等により研削し、切刃のないテーパー部を形成する。そして、粗いバフ研磨や、細かい砥石等による研削を行った後、細かいバフ研磨や電解研磨等により研削条を取り去って鏡面に仕上げ、所定の形状に曲げ、必要に応じて熱処理、表面処理をして完成する。
図6に医療用アイレス縫合針の従来例として丸針を示す。アイレス縫合針10は、上述したように、鋭利に尖った先端11と、この先端11から円錐状に延びるテーパー部12と、その基端側に形成され所定の断面形状を有する基端部13と、を有する。円錐状のテーパー部12や基端部13の断面形状は、円形のもののほか、ほぼ平行な2平面を有する長円形状や、4平面を有するものや、鼓形状のもの等がある。
アイレス縫合針10は、基端部13の端面である基端面13aに、長さ方向に沿って縫合糸18との係合部としての止まり穴14を有する。この止まり穴14を穿設する方法としては、レーザーを照射することで穿設するレーザー加工法、真空中で高速に加速された物質に衝突させることにより運動エネルギーを熱エネルギーに変え、針材を瞬時に溶融させて穴明けする電子ビーム加工法、穴径と同じ径の電極と、加工物との間に放電を発生させ、加工物を加工する放電加工法、縫合針の端面に細いドリルで穴を穿設するドリリング法などの方法がある。止まり穴14は、一般に、アイレス縫合針10の径の2倍以上の長さを有する。
縫合糸18としては、太さ、材質(ナイロン、シルク等)、モノフィラメントかマルチフィラメントかといった構造等、多数の異なる種類のものが提供されている。そして縫合すべき生体組織及び縫合部位に応じて適切な種類の縫合糸を選択して用いている。縫合糸18が撚糸や編糸の場合は、切断したとき端部がほつれるので、切断する前に引っ張っておいて樹脂を塗布し、固めてから切断するか、又は加熱により固まる材質の場合は端部を加熱して固めてから切断する。
止まり穴14が穿設されると、縫合糸18の先端が止まり穴14に挿入され、プレス機などで止まり穴14を潰してカシメることによってアイレス縫合針10の基端部13に縫合糸18が固定されて、針付き縫合糸20となる。図7は、カシメた後の針付き縫合糸20の基端部13の拡大図で、(a)は上面図、(b)は(a)のB−B断面図である。針付き縫合糸20は、縫合針10に必要な長さの縫合糸18が最初から固定され、アイド針のように糸を孔に挿通する手間が不要であるという利点を有する。止まり穴14をカシメる長さとしては、止まり穴14の長さの2/3程度の長さである。前述のとおり、止まり穴14の長さとしては、一般に、アイレス縫合針10の径の2倍以上の長さであるので、カシメる長さはアイレス縫合針10の径より長く(アイレス縫合針10の径に対して4/3程度以上の長さ)なる。
針付き縫合糸20による縫合では、まず、縫合針10の先端11を縫合すべき生体組織の切れ目等の一方側に刺通し、そのまま押し込んで切れ目を越えて他方側から、先端11を突き出させ、引き続きテーパー部12までを突出させる。突き出したテーパー部12を持針器でつかんで、縫合針10を抜き出し、縫合針10に接続している縫合糸18を引き出す。縫合糸18が適当な長さ引き出されると、切れ目の一方側に残っている縫合糸18と結び、余った縫合糸18をハサミで切断する。
縫合回数が多い場合など、縫合時間を短縮したいときには、外科医は縫合針を挿通して抜き出した後、縫合糸が適当な長さになるまで引き出し、その後、縫合糸と縫合針との間に引張力を加えて縫合糸から縫合針を抜き取り、縫合針のみを取り去る。こうすることによって縫合作業に必要な時間を短縮させることができる。
このような目的に対し、ある程度以上の引張力を加えると、縫合針から縫合糸を抜き取ることができる針付き縫合糸が知られている(たとえば特許文献1)。ただし、あまり小さい引張力でも抜き取れるようにすると、縫合作業中に縫合糸が抜けてしまうおそれがあるので、ある程度以上の引張力までは抜けないようにすることが必要である。
特許文献1では、引抜荷重が3オンスより小さくなく、26オンスより大きくない針付き縫合針が記載されている。このような目的を達成するには、針の止まり穴の直径が均一であること、縫合糸の直径が均一であることが必要であるとしている。そして、針の止まり穴の直径については、熟達した当業者であれば、ドリルによる穴明けで、±0.0005インチ(12.7μm)の範囲内に納めることができると記載している。一方、縫合糸の直径を一定にすることについては、編組された縫合糸を緊張状態に保持し、針の止まり穴に挿入する部分を接着剤又は結合用樹脂中に浸し、固化させることにより、ほつれを防止して一定の太さに保つことができると記載されている。
特開昭50−73480号
しかし、上記特許文献1の針付き縫合糸は、引抜荷重が3オンス(85.05g)より小さくなく、26オンス(737.1g)より大きくないとなっている。すなわち、引抜荷重の最低と最高の差が652.05gである。かなりバラツキが大きくなり、使い勝手が悪いという問題がある。
本発明は、この問題の解決を図ったもので、引抜荷重のバラツキが小さく、使い勝手のよい針付き縫合糸を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明の針付き縫合糸は、アイレス縫合針の基端面から、アイレス縫合針の長さ方向に沿って止まり穴を明け、該止まり穴に縫合糸を挿入してカシメて形成し、該縫合糸が所定範囲の大きさの引抜荷重で前記アイレス縫合針から抜け出るようにした針付き縫合糸であって、前記カシメ部の断面形状がほぼ円形であり、且つ、前記アイレス縫合針の基端から設けられた前記カシメ部の軸方向長さが、前記アイレス縫合針の径未満であるとともに、前記縫合糸の端部が、前記止まり穴において、前記カシメ部より奥側に位置することを特徴としている。ここで、「ほぼ円形断面」とは、角部が無いか、あっても丸い角部で、相互に直交する2方向でカシメ部の径を測定したとき、2つの径の比が0.95〜1.05の間に入る範囲を指すものとする。また、前記止まり穴がレーザーにより明けられているとともに、前記止まり穴の径を5μmきざみで複数のグループに分け、各グループのカシメ量を一定にすることが好ましい。
本発明によれば、引抜荷重のバラツキを小さくすることができ、安定した引抜きが可能となり、縫合に要する時間を短縮することができる、という優れた効果を奏する。また、カシメ部の断面形状がほぼ円形なので、角が無く、縫合するときに、体組織を損傷することが少なくなる。また、カシメ部が基端から設けられていたり、カシメ部の軸方向長さが縫合針の径未満の長さであるとともに、縫合糸の端部が、止まり穴において、カシメ部より奥側に位置していたりするので、バラツキが小さくなるとともに体組織を損傷することが少なくなる。止まり穴がレーザーにより明けられているとともに、止まり穴の径を5μmきざみで複数のグループに分け、各グループのカシメ量を一定にした場合は、さらにバラつきが小さくなる。
本発明の縫合針の止まり穴径を示す図で、(a)は穴径が標準より小さい場合、(b)は穴径が標準の場合、(c)は穴径が標準より大きい場合である。 カシメに使用する金型の図である。 (a)〜(d)は、カシメ作業を説明する図である。 カシメが完了した縫合針の基端部とカシメ部との外観を示す図である。 本発明によるカシメ部の変形例を示す図である。 医療用アイレス縫合針の従来例としての丸針の斜視図である。 カシメた後の針付き縫合糸の基端部の拡大図で、(a)は上面図、(b)は(a)のB−B断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
本発明は、アイレス縫合針の基端面13aに穿設された止まり穴14に縫合糸を挿入し、断面形状がほぼ円形で、且つ、アイレス縫合針の基端から設けられたカシメ部の軸方向長さが、アイレス縫合針の径未満であるとともに、縫合糸の端部が、止まり穴14において、カシメ部より奥側に位置するようにカシメることによって、縫合糸が所定範囲の大きさの引抜荷重でアイレス縫合針から抜け出るようにしたことに特徴を有するものである。
図1は本発明の縫合針の製造過程において、アイレス縫合針10の基端面13aに針の長さ方向に沿って止まり穴14を穿設した状態を示す。止まり穴14の穿設方法は、特に限定されないが、この実施例ではレーザー加工法を採用している。縫合針の針径は0.98mmφで、止まり穴14の径の標準値は0.47mmφ(470μm)である。また、縫合糸18は、毛羽立ちを防止するために、縫合針10と結合する端部を加熱して硬化させたものを使用した。
本発明の実施例では、止まり穴14は、レーザー加工法により明けている。ドリリング法の方が穴径の精度は上がるのであるが、レーザー加工の方が短時間で穿設でき、作業能率がよいので採用した。本発明は、レーザー加工による穴明けであっても、引抜荷重のバラツキを小さくすることができることにも特徴がある。
図1(a)は、止まり穴14の径R1が標準より小さい場合で、止まり穴14に、465μmφのゲージが入り、470μmφのゲージが入らない大きさのグループである。図1(b)は、止まり穴14の径R2が標準の場合で、止まり穴14に、470μmφのゲージが入り、475μmφのゲージが入らない大きさのグループである。図1(c)は、止まり穴14の径R3が標準より大きい場合で、止まり穴14に、475μmφのゲージが入り、480μmφのゲージが入らない大きさのグループである。このように、止まり穴14の穴径のバラツキが5μm以内となるようにグループ分けしている。
図2は、カシメに使用する金型の図である。金型は、下金型21と、上金型22とから構成される。下金型21と上金型22には、楕円の1/2の凹部21a、22aが形成され、下金型21と上金型22を重ねると、2つの凹部21a、22aで図3に示すように、楕円状の孔を構成するようになっている。
図3は、カシメ作業を説明する図である。(a)に示すように、まず、上下の金型21、22間に縫合針10の基端部13の基端面13aを、カシメ部となる部分の軸方向長さがアイレス縫合針10の径未満となるように挿入する。(a)は止まり穴14に縫合糸18が挿入された状態である。このとき、縫合糸18の端部は、カシメ部となる部分より奥側に位置するようになっている。(b)は、1回目のカシメ作業が完了し、基端部13が、楕円状にカシメられた状態を示している。このとき原則として上金型22と下金型21との間は密着しないで隙間ができる状態である。次に、(c)に示すように、上下の金型21、22を開いて1回目のカシメ作業で楕円形状にカシメられた基端部13を、90゜回転して挿入する。そして、(d)に示すように、2回目のカシメ作業を行い、基端部13が断面円形のカシメ部13bとなった状態を示す。これらの図で縫合針の基端部13や、カシメ部13b'、13bにハッチングを施したが、見やすくするためであって、断面を表示するものではない。
図4は、カシメが完了した縫合針10の基端部13とカシメ部13bとの外観を示す図である。本発明では、図3(d)に示すように、カシメ部13bを断面形状で円形にするために、カシメ作業を、楕円形の凹部を有する金型で直交する方向から2回行っている。なお、カシメ部13bは基端部13の端から形成し、軸方向の長さLは、すべてのケースで0.5mmとした。その際、縫合糸18の端部は、止まり穴14において、カシメ部13bより奥側に位置させており、カシメ部13bの長さL全体に縫合糸18が位置することを確実にしている。カシメ部13bは、基端部13の端から形成するほうが、ドリリング法、レーザー加工法等の穴明け方法に関わらず、バラツキを少なくすることができる。理由としては、基端部の端側のほうが、穴明けした際の径のバラツキが少ないからである。たとえば、レーザー加工法では、穴形状が、穴の中央部が膨らんだ紡錘状になることが多いため、端側のほうが径のバラツキが少なくなっている。また、基端部13の端から形成するほうが段が少なくなるため、生体組織を傷つけることが少なくなる。本件発明者の実験によると、カシメ部13bの軸方向の長さLは、縫合針10の径未満の値である場合にバラつきが少なく、その中でも特に、縫合針10の径の40〜90%程度である場合、バラツキの少ない結果を得ることができた。
図5は、本発明によるカシメ部13bの変形例を示している。(a)は円形断面の場合で、(b)は正方形の角が丸まった断面形状の場合である。図3に示すカシメ方法であれば、カシメ部13bの断面形状は円形に近いものになるが、必ず円形になるものでもない。図5(b)のような形状の場合、相互に直交する2方向でカシメ部13bの径を測定し、a1、a2の値を得た場合、本発明のカシメ部は、a1/a2=0.95〜1.05の範囲に含まれている。そこで、本発明では、この角部が無いか、あっても丸い角部であってa1/a2=0.95〜1.05となる範囲内を「ほぼ円形」と定義している。
図5(b)に示す断面形状の直径については、図5(c)に示すような測定方法もある。この場合も、相互に直交する方向で測定すると、b1/b2=0.95〜1.05の範囲に含まれている。
縫合糸18を止まり穴14に挿入してカシメる場合、プレス機の荷重で制御する方法と、カシメ量で制御する方法とがあるが、本発明では、カシメ量で制御している。
図3に示すプレス機では、下金型21は、固定されており、上金型22が昇降する構成になっている。基準位置30はプレス機独自のもので、(a)、(c)に示すh0は、上金型22の初期位置と基準位置との距離を示す。これに対し(b)、(d)に示すh1は、1回目と2回目のカシメ作業が終了したときの上金型22の下面の停止位置を、基準位置30からの距離として示している。この距離h1が大きいと、カシメ部13bの径が小さくなり、h1が小さいとカシメ部13bの径が大きくなる。すなわち、この距離h1によって、カシメ部13bの径が決まるので、本願では、距離h1をカシメ量と定義した。
カシメ量h1を大きくすれば、止まり穴14は大きく潰され、引抜荷重は大きくなり、カシメ量h1を小さくすれば止まり穴の潰れは小さくなり、引抜荷重は小さくなる。本願発明の実施例における縫合針10の外径は0.98mmなので、この径の縫合針の場合は、引抜荷重が、336g前後が望ましい。この値は経験値などにより決定される。
図1(a)は、止まり穴14の径が標準より小さい場合で、止まり穴14に、465μmφのゲージが入り、470μmφのゲージが入らない大きさのグループである。この大きさの止まり穴14を持つ縫合針10の止まり穴14に縫合糸18の硬化させた端部を、端部がカシメ部となる部分より奥側に位置するように挿入し、金型21,22間において、縫合針10を、カシメ部となる部分の軸方向長さが縫合針10の径未満となるように位置させ、図3に示すように2回のカシメを行い、ほぼ円形の断面形状を得た。そして、カシメ量h1の値を種々に変化させて10本の引抜荷重の平均値と標準偏差を求めたところ、
h1=34.061mmのとき、
引抜荷重の最大値=480g
引抜荷重の平均値=367g
引抜荷重の最小値=205g
標準偏差 = 100g
となった。以上から、この穴径のグループは、カシメ量h1を34.061mmと決定した。
上記のデータから分かるように、本発明のカシメ量はμm単位で制御する必要がある。通常のプレス機ではこの目的を達成できず、押圧する距離をμm単位で正確に設定できるプレス機を使用する必要がある。本発明ではカシメ量をμm単位で制御するため、止まり穴14の穴径のバラツキが5μm以内となるようにグループ分けしてカシメたとき、カシメ部13bの穴径のバラツキも、5μm以内となっている。
図1(b)は、止まり穴14の径が標準の場合で、止まり穴14に、470μmφのゲージが入り、475μmφのゲージが入らない大きさのグループである。この大きさの止まり穴14を持つ縫合針10の止まり穴14に縫合糸18の硬化させた端部を、端部がカシメ部となる部分より奥側に位置するように挿入し、金型21,22間において、縫合針10を、カシメ部となる部分の軸方向長さが縫合針10の径未満となるように位置させ、図3に示すように2回のカシメを行い、ほぼ円形の断面形状を得た。
そして、h1の値を種々に変化させて10本の引抜荷重の平均値と標準偏差を求めたところ、
h1=34.038mmのとき、
引抜荷重の最大値=586g
引抜荷重の平均値=367g
引抜荷重の最小値=113g
標準偏差 = 91g
となった。以上から、この穴径のグループでは、カシメ量h1を34.038mmと決定した。
図1(c)は、止まり穴14の径が標準より大きい場合で、止まり穴14に、475μmφのゲージが入り、480μmφのゲージが入らない大きさのグループである。この大きさの止まり穴14を持つ縫合針10の止まり穴14に縫合糸18の硬化させた端部を、端部がカシメ部となる部分より奥側に位置するように挿入し、金型21,22間において、縫合針10を、カシメ部となる部分の軸方向長さが縫合針10の径未満となるように位置させ、図3に示すように2回のカシメを行い、ほぼ円形の断面形状を得た。
そして、h1の値を種々に変化させて10本の引抜荷重の平均値と標準偏差を求めたところ、
h1=34.120mmのとき、
引抜荷重の最大値=486g
引抜荷重の平均値=317g
引抜荷重の最小値=98g
標準偏差 = 79g
となった。以上から、この穴径のグループのカシメ量h1は34.120mmと決定した。
上記の実施例では、断面形状がほぼ円形になるようにカシメているが、この円形断面にすることと、基端部の端からカシメることと、カシメ部13bの長さを縫合針10の径未満にすることと、穴径の大きさでグループ分けすることで、引抜荷重のバラツキを小さくすることができた。また、カシメ部13bの断面形状がほぼ円形なので、カシメ部13bに角部が形成されず、患部を縫合する際にカシメ部13bで患部を損傷させることを防止することができる。
また、各縫合針ごとに止まり穴14の径の大きさを測り、各径の大きさに応じたカシメ量を設定することが望ましいのであるが、作業能率が悪くなる。そのため、止まり穴14の径をグループ分けし、各グループごとのカシメ量を一定にする方法を採用した。グループ分けを5μm刻みとしたが、これも一例にすぎない。止まり穴のグループ分けの間隔を小さくするほど、バラツキを小さくすることが可能である。
上記の実施例において、カシメ量を基準位置から上金型22の停止位置までの距離h1で決定したが、その他の方法、たとえば、カシメ部の径を直接測定することで決定してもよい。
10 アイレス縫合針
11 針先
12 テーパー部
13 基端部
13a 基端面
14 止まり穴
18 縫合糸
20 針付き縫合糸
21 下金型
22 上金型
30 基準位置
h1 カシメ量

Claims (2)

  1. アイレス縫合針の基端面から、アイレス縫合針の長さ方向に沿って止まり穴を明け、該止まり穴に縫合糸を挿入してカシメて形成し、該縫合糸が所定範囲の大きさの引抜荷重で前記アイレス縫合針から抜け出るようにした針付き縫合糸であって、前記カシメ部の断面形状がほぼ円形であり、且つ、前記アイレス縫合針の基端から設けられた前記カシメ部の軸方向長さが、前記アイレス縫合針の径未満であるとともに、前記縫合糸の端部が、前記止まり穴において、前記カシメ部より奥側に位置することを特徴とする針付き縫合糸。
  2. 前記止まり穴がレーザーにより明けられているとともに、前記止まり穴の径を5μmきざみで複数のグループに分け、各グループのカシメ量を一定にしたことを特徴とする、請求項1に記載の針付き縫合糸。
JP2012179308A 2012-08-13 2012-08-13 針付き縫合糸 Pending JP2014036719A (ja)

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