JP2000201937A - 医療用糸付縫合針 - Google Patents

医療用糸付縫合針

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JP2000201937A
JP2000201937A JP630999A JP630999A JP2000201937A JP 2000201937 A JP2000201937 A JP 2000201937A JP 630999 A JP630999 A JP 630999A JP 630999 A JP630999 A JP 630999A JP 2000201937 A JP2000201937 A JP 2000201937A
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thread
suture
medical
diameter
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Kanji Matsutani
貫司 松谷
Yoshimasa Tochimura
美正 栃村
Haruo Isaki
春夫 伊崎
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Mani Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、糸付部に段差を形成して糸の
太さと針本体の径との関係を断ち切ることにより、針本
体の径の種類を少なくすることができ、もって同じ誘導
具で複数種類の太さの糸が取付けられた糸付針を取り扱
えることができる医療用糸付縫合針を提供することにあ
る。 【解決手段】本願発明の医療用糸付縫合針3は、糸付部
3cと、該糸付部3cと連続したボディ部3bと、さら
に該ボディ部3bに連続する先端部3aとからなる針本
体3Aと、前記糸付部3cに固定される医療用糸3Bと
から構成され、誘導具を用いて該誘導具の針立て部から
針受け部に受け渡すことにより生体組織を縫合する医療
用糸付縫合針であって、前記糸付部3cは段差3dが形
成されて小径部となり、該小径部に穿孔したかしめ穴3
eに前記医療用糸3Bの端部を挿入して該小径部をかし
めることにより該医療用糸3Bを前記ボディ部の径(mm)
×0.5kgf以上の取付け強度で前記針本体3Aに固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方の顎から他方
の顎へ医療用糸付縫合針を受け渡す誘導具に用いられる
専用の糸付縫合針であって、特に、糸のサイズにより規
定される針本体と糸との結合力と、誘導具の針受け部の
針把持力との関係を断ち切ることにより、器具の使用に
伴って発生する医療用糸付縫合針の糸抜け事故を防止す
ることを可能とした医療用糸付縫合針に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、腹部の切開を最小限に食い止め、
小さな切開部から器具を通し、内視鏡等を用いて作業を
行うことによって、患者の負担が少ない内視鏡下手術が
広く実施されるようになっている。
【0003】かかる手術や、また、一般的な開腹、開胸
等の手術であっても、奥深く、狭い場所での結紮、縫合
を行うため、例えば、特開平9−56719号公報に示
すような、一対の顎を接近させて一方の顎に形成した針
立て部に起立させた糸付針を他方の顎に形成した針受け
部に受け渡す誘導具が提案されている。かかる誘導具を
用いることにより、内視鏡下手術や、体内の深い部位や
狭い部位の、手術者の作業が難しい場所の手術を可能と
している。
【0004】この誘導具に使用される糸付縫合針は、一
般にボディ部の一端に形成された先尖状の針先端部と他
端に形成された糸付部とから構成され、医療用糸は、基
本的には従来の誘導具に使用しない糸付縫合針と同様に
糸付部に穿孔されたかしめ穴にその端部を挿入し、かか
る糸付部を周囲から圧力を加えて潰し、この部分をかし
めることにより取り付けられている。
【0005】かかる従来例の一例を図4に示す。この糸
付縫合針53は、針本体53Aに糸53Bを取付けたものであ
る。針本体53Aは針先部53aと、これに連続する円柱状
のボディ部53bと、さらに端面にかしめ穴53fを有する
糸付部53cとから構成されている。
【0006】一方、ここで従来の医療用糸付縫合針の糸
取り付け力は、誘導具に使用する物、使用しない物に関
わらず糸のサイズによって規定されており、糸のサイズ
が大きくなるにつれてその糸取り付け力を大きくする必
要があった。
【0007】従来の医療用糸付針の縫合方法を図5及び
図6によって説明する。図5は生体組織Eを、医療用糸
付縫合針63と持針器61を使用して縫合している図で
あり、図6はそれを繰り返して連続縫合を行っている図
である。
【0008】糸取り付け力が糸のサイズに規定されてい
る理由は、糸のサイズが大きくなるにつれて生体組織に
通して引き抜く際に糸と生体組織との摩擦抵抗が増える
ためであり、また、その摩擦抵抗は、従来の医療用糸付
縫合針を使用するに際し生体組織間を幾重にも連続して
刺通し、最後に持針器で針を掴んで引っ張り傷口を閉じ
るという、図6の様な連続縫合作業を行うことがあり、
その刺通抵抗つまり糸にかかる力は単なる1刺通に比べ
て何倍にもなるので、僅かな糸のサイズ(径)の増大も
大きく影響することとなるためである。
【0009】よって縫合作業中の糸にかかる力のピーク
はその傷口を閉じるとき訪れ、そのため、従来の針本体
と糸との糸取り付け力はボディ部の径にはあまり関係な
く、ボディ部の径、又は縫合針とそれを操作する器具と
の関係によって糸付縫合針の糸取り付け力を規定すると
いう発想は無かった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが実際にこの誘
導具を使用すると、縫合作業中又は縫合作業終了後に、
糸を掴んで、糸と生体組織との間に発生する摩擦力以上
の力で引っ張ることにより針受け部から針を外すとい
う、従来の持針器と縫合針との関係ではあり得ない作業
を、頻繁に、しかも体内深部で行わなければならないと
いうことが分かった。
【0011】また、上記従来の縫合針を使用する際の連
続刺通による生体組織と糸との摩擦抵抗の蓄積も、この
器具を使用する上ではありえないことが分かった。
【0012】ここで、この誘導具の使用方法を図7を用
いて簡単に説明する。まず図7(a)(b)に示すよう
に、レバー1の針立て部4に糸付針3を立て、目的の生
体組織Eに対してレバー1,2を接近させることで、糸
付針3が生体組織Eを刺通すると共にレバー2の針受け
部5に受け渡される。
【0013】次に図7(c)に示すように、レバー1,
2を離し、器具を手前に戻すことで糸3Bを生体組織に
くぐらせて持ってくることが出来、さらに図7(d)の
様な位置に両レバーを持っていった後に糸3Bを強く引
っ張ることで糸付針3を針受け部から針立て部に戻し、
次の縫合作業に備えることが出来る。
【0014】つまりこの誘導具では、圧縮された時の幅
が縫合針全長の約1/2程度の生体組織を1回刺通し、
針受け部に受け取られた針を外し、針立て穴に再度針を
立てて2回目以降の刺通を繰り返すことになり、従来の
ような連続刺通による糸と生体組織との摩擦抵抗力の蓄
積による糸及び糸取り付け部にかかる力のピークはな
く、針を針受け部から外す際に、針と針受け部との摩擦
抵抗力による糸及び糸取り付け部にかかる力のピークが
くることとなる。その際に問題となるのは、針受け部の
針把持力が糸取り付け力よりも大きいために糸が針から
抜けてしまう事である。
【0015】針受け部が針を把持する機構は、スリット
型の針受け部と針ボディ部との摩擦力によって成り立っ
ており、針受け部を構成する一組の挟持アームは、それ
ぞれ片持ち梁として可撓性を有するため、所定の径の糸
付縫合針を把持することができるものの、手術中の針の
脱落事故を防止するため、誘導具の針受け部に所定の挟
持力を持たせようとした場合、それに応じて針受け部と
針ボディ部との摩擦力を増大させるべく挟持アームや針
ボディ部の径を設定しなくてはならない。
【0016】そして、結果として増大させた針受け部と
針ボディ部との摩擦力は針本体と糸との取り付け強度に
勝ってしまい、糸を引っ張った際に針本体から糸が抜け
てしまう事故が発生する可能性を高める事となる。この
様に、針受け部に針を残したまま糸が抜けてしまうと、
その器具を使用しての手術の続行は困難になってしま
う。
【0017】また、針受け部と針ボディ部の摩擦力に対
応して、サイズの大きい糸を選択することにより針本体
と糸との結合力を増加させることができるが、針の結合
端面を押圧面とし、その押圧面を針軸方向に押して組織
又は組織間を通過させ、針受け部の挟持アームに勘合さ
せる構造を持つ誘導具に使用可能な医療用糸付縫合針の
場合、糸サイズ(糸の径)を大きくすると前記押圧面が
狭くなり、縫合作業の際に十分に力を伝えることができ
なくなってしまう。
【0018】そこで、本発明の目的は、糸のサイズによ
り規定される針本体と糸との取り付け強度と、誘導具の
針受け部の針受け力との関係を断ち切ることにより、器
具の使用に伴って発生する医療用糸付縫合針の糸抜け事
故を防止し、確実で安全な手術を遂行することをができ
る医療用糸付縫合針を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明の医療用糸付縫合針は、糸付部と、該糸付
部と連続したボディ部と、さらに該ボディ部に連続する
針先部とからなる針本体と、前記糸付部に固定される医
療用糸とを有し、誘導具を用いて該誘導具の針立て部か
ら前記針のボディ部を保持する針受け部に受け渡すこと
により生体組織又は生体組織間を通過する医療用糸付縫
合針であって、前記糸付部に穿孔したかしめ穴に前記医
療用糸の端部を挿入して該糸付部をかしめることにより
該医療用糸を前記ボディ部の径(mm)×0.5kgf以上の取付
け強度で前記針本体に対し結合させる。
【0020】
【発明の実施の形態】図を用いて本発明の実施例を具体
的に説明する。図1は本実施形態に係る誘導具の全体の
側面図、図2は同誘導具の針立て部ならびに針受け部の
説明図、図3は本実施形態の医療用糸付縫合針の構造を
示す側面図、そして図4は従来の医療用糸付縫合針の構
造を示す側面図である。
【0021】本実施形態の医療用糸付縫合針(以下、糸
付針という)の誘導具Aは、図1に示すようにロッド型
の誘導具である。このロッド型の誘導具Aは、腹腔内に
炭酸ガス等の気体を供給し、その圧で腹腔内に空間を形
成して手術を行う気腹法と呼ばれる方式に主に用いられ
るものである。この方法においては、腹部の切開部に筒
状で内フランジ型の弁を有するトラカール(図示せず)
を嵌め込み、このトラカール内を通して誘導具を腹腔内
に挿入することにより、腹腔内のガス圧を逃がさないよ
うにして手術を行う。
【0022】本実施形態の誘導具Aは、第一の顎となる
ロッド状本体1の先端に針立て部4が形成され、さらに
ロッド状本体1の先端近傍には可動ロッド1bにより開
閉される第二の顎となるスイングアーム2が枢着され
て、その先端には針受け部5が形成されている。これら
ロッド状本体1及びスイングアーム2はステンレスによ
り構成されることが好ましい。
【0023】ロッド状本体1の後端側にはハンドル7が
取り付けられており、ロッド状本体1に固定されたハン
ドル基部7aに対してスプリング7cで付勢されたトリ
ガー7bが枢着されている。このトリガー7bとスイン
グアーム2とは可動ロッド1bにより連結されており、
トリガー7bを動かすことによりスイングアーム2が回
動し、針受け部5を針立て部4に対して離接させること
ができる構造となっている。
【0024】また、このハンドル7にはラックバー7d
を有しており、トリガー7bの先端に形成したラチェッ
ト7eと噛合することにより、針立て部4と針受け部5
の離接状態を固定することができる。
【0025】次に、図2を用いて、針立て部4と針受け
部5の構造を説明する。同図(a) は、誘導具Aの先部、
すなわち針立て部4と針受け部5の部分を拡大した側断
面図であり、同図(b) は同部分の上面図、同図(c) は同
部分の正面図である。
【0026】ロッド状本体1の先部に形成される針立て
部4には、図示しないスリットが形成されており、この
スリットの両側にかかるように上方に開口する針立て穴
4aが形成されている。針立て穴4aは、糸付針3の針
本体3Aの径よりわずかに大きい穴であって、図2に示
すごとく、針立て部4及び針受け部5の間に横になって
いる針3Aの元端側に取り付けられる糸3Bを軽く引っ
張りながら針受け部5を針立て部4から引き上げること
により、針本体3Aをこの針立て穴4aに嵌合させるこ
とができる。
【0027】また、針立て部4のスリット4bに沿っ
て、糸3Bの案内通路9が形成されている。案内通路9
の表面は、滑らかに仕上げされており、操作時に糸が傷
つく事を防止する。
【0028】針受け部5は、スイングアーム2の先端に
形成されており、針本体3Aの径より小径の幅Wを有す
るスリット5bが形成されて、両側には挟持アーム5
a、5aが形成される。この幅W1は、針本体の径より
も僅かに狭く形成されている。また、針受け部5が針立
て部4と当接する部分には、それぞれの挟持アーム5a
が上記スリット5bを挟んでハの字型に傾斜した空間で
ある、針保持部5cが形成されている。
【0029】この針保持部5cは針立て部4と針受け部
5を当接させて糸付針3を倒した状態で保持することが
できるとともに、糸付針3を立設させ、針立部4から針
受け部5へこれを受け渡す際は、針先をスリット5bへ
受け入れやすくする案内の役目を果たす。なお、針保持
部5cは誘導具の先端側で狭くなるか、無くなっていて
も良い。
【0030】針受け部5は、針立て部4に針3が起立し
た状態でこれを当接させると、スリット5bにこの幅W
1より僅かに大きい径を有する針本体3Aが進入するこ
とになるため、両側の挟持アーム5aが広がることによ
り、摩擦係合によってこれら2本の挟持アーム5aが両
側から針本体3Aを確実に把持することとなる。
【0031】なお、針受け部5の糸付針3を把持する力
は、スイングアーム2の材質及び針本体3Aの表面状態
等によっても異なるが、針本体3Aの径を一定とした場
合、主として針受け部5に形成されるスリット5bの長
さ及びその幅を多様に変えて適当な把持力を設定するこ
とが出来る。
【0032】また、針受け部5のアーム5aの内壁に
は、一部がさらにスリット5bへ隆起して、スリット5
bの幅W1よりさらに狭い幅W2を有する第一の小隙間
部5d及び第二の小隙間部5eが形成される。第一の小
隙間部5dは針受け部4の先端部に形成され、反対に第
二の小隙間部5eは第一の小隙間部5dよりも針受け部
4の中央付近に設けられる。両小隙間部5d、5e間の
距離は、針本体3Aの長さよりも短く設定される。
【0033】これらの小隙間部5d、5eは、針受け部
5に把持された針本体3Aが糸3Bに張力がかかって回
動する際に、その針先及び/又は後端を強い力で把持す
ることにより回動支点をコントロールして、針本体3A
の脱落を防止する。
【0034】次に、図3を用いて、本実施形態の糸付針
の構造を説明する。この糸付針3は針本体3Aとこれに
固定された糸3Bとにより構成される。針本体3Aは円
錐状に尖った針先部3aと、これに連続する円柱状のボ
ディ部3bと、さらにこれに連続する糸3Bを固定する
糸付部3cとから構成されている。この糸付部3cは、
ボディ部3bの径Dに比べて小さい径d1を有する凹状
溝3dとなっており、糸3Bと糸付部3cとの境界部に
は結合端面3eが形成されている。
【0035】針の糸結合端面3eの直径は、十分な押圧
面を確保すべく、ほぼ針ボディ部3bの外径と同じであ
ることが好ましい。
【0036】この針本体3Aは、棒状のオーステナイト
系ステンレス線から切削加工により一体的に成形され
る。また、糸付部3cの結合端面には糸3Bの端部を挿
入可能なかしめ穴3fが穿孔されているが、このかしめ
穴3fはレーザー加工やドリル加工、又はそれらを組み
合わせる加工方法等により形成される。
【0037】針本体3Aの各寸法は、前記の誘導具Aの
針受部4が有する隙間5dの幅や挟持アーム5aの高
さ、手術部位等により決定されるが、一例として、本実
施形態の針本体3Aは、ボディ部3bの直径Dが0.6
8mm、全長Lが7.00mmの寸法を有する。尚、この誘
導具に適する針のこれらの関係は、全長Lが4D≦L≦
15Dであることが好ましい。
【0038】また、凹状溝3dの底面外径d1はボディ
部3bの径Dより小さくなる。本実施例ではこの径d1
を0.58mm、また、穿孔されたかしめ穴3fの長さl
1を1.30mmとしている。尚、この誘導具に適する針
の凹状溝の底面外径は、全長Lが4D≦L≦15Dであ
ることが好ましい。
【0039】このように、医療用糸付縫合針であって、
針の糸結合端面直径がほぼ針ボディ部の外径と同じと
し、また、上記糸付部の外周方向に凹状溝を形成し、該
糸付部に穿孔したかしめ穴の深さがボディ部の径(mm)×
1.5 以上、ボディ部の径()×3.5 以下、上記凹状
溝の底面外径の前記ボディ部径に対して70〜88%と
することもできる。
【0040】これにより、図4に示すような従来の糸付
縫合針53の問題を解決できる。すなわち、糸53Bの一端
を糸付部53cのかしめ穴53fに嵌入し、治具を用いて糸
付縫合針53の端部を圧潰して固定しているが、このよう
な構造ではかしめ穴が浅く、誘導具が糸付縫合針53に力
を伝える押圧面となる、結合端面53eの面積も小さいも
のとなってしまうために、力を効率よく伝えることが難
しい。
【0041】また、別の問題として針のかしめた部分と
いうのは断面が真円になりづらく、従ってそのかしめ部
分を誘導具の針立て穴4aに立てても、針を安定して直
立させることが出来なくなってしまう。すると、組織を
刺通した後、針受け部5のスリットに進入せず、目的を
果たせなくなってしまう可能性がある。
【0042】よって、かかる糸付部の端部から離れた位
置をかしめて、凹状溝3dを形成することより、糸付部
の端部が潰れることにより起こる、上記問題を解決する
ことができる。
【0043】その他、この誘導具に使用可能な医療用糸
付縫合針の実施形態としては、ボディ部3bが直状で、
針先部のテーパー長さl2がl2≦5Dであること、さ
らに誘導具の針受け部が針を挟持しやすいように、ボデ
ィ部の、テーパーに近接する部分の断面形状が実質的に
円形で、円周上に均一な表面を有しており、硬度が50
0Hv以上であることが好ましい。
【0044】糸3Bとして、例えば、シルク(絹糸)、
ナイロン、ポリプロピレン、吸収糸(PGA)等の多様
な材質のものが用いられる。糸3Bの端部は、前記した
糸付部3cのかしめ穴3fに挿入され、このかしめ穴3
fの周囲をプレスする(かしめる)ことで凹状溝を形成
し、両者を摩擦係合させて固定している。なお、穴の径
は糸の太さに応じて設定される。
【0045】以上の条件において、糸3Bの針本体3A
への取付強度はボディ部の径(mm)×0.5kgf以上の取付け
強度としている。誘導具Aを用いて手術を行う際、針立
て部に立てられた針を生体組織に刺通、通過させるが、
一般的に太い針を使用する骨組織や皮膚等の生態組織に
対して行う手術では、相対的に大きな力を針にかけ、反
対に細い針を使用する血管、器官、神経等の生態組織の
手術では、相対的に小さい力を針にかける。そして針が
生体組織を通過した後に、針のボディ部の、テーパーに
近接する部分が針受け部のスリットに挿入されて把持さ
れるが、その挿入する際の抵抗力(針把持力)は、針の
径に比例して大きくならなければならない。
【0046】つまり手術者は針本体3Aが確実に針受け
部5に渡っているかをモニターで確認することが難し
く、手術者にとっては針がどんな状態にあるかを把握す
ることが手術を成功させる上で重要な事になる。そこで
手術者は、針受け部5の針把持力つまり手術者の感じる
針挿入時(針が針受け部5のスリットに進入する時)の
感触が重要な情報となり、それを元に針本体3Aの位置
を知ることになる。その感触は大きな針を使用する際は
これにあった大きな感触が得られなければならない。
【0047】よって、針本体3Aのボディ部3bの径で
あるDが大きくなるにつれて相対的に針受け部5の針把
持力も大きくなり、同様に糸3Bの針本体3Aへの取付
強度も大きくする必要があることが分かる。
【0048】これらのことを鑑み、糸3Bの針本体3A
への取付強度はボディ部の径に係数0.5 を掛けた強度
(kgf )以上であることを導いた。この係数により導い
た糸取り付け強度は、特に上記の全長L、テーパー長さ
l2等の関係を持つ縫合針に適用することが、それに使
用する誘導具のサイズ、縫合部位等の関係から、最も効
果的であることを確認した。
【0049】この糸取り付け強度を実現するための具体
的な実施例として、図3に於ける糸付部3cに穿孔した
かしめ穴の深さl1がボディ部の径(mm)×1.5 以上、
糸付部3cの外周方向に形成した凹状溝の底面外径d1
をボディ部径Dの70〜88%とすることが好ましい。
【0050】また、糸付部3cに凹状溝を設けることに
よって、結合端面3eに影響を与えることがない。すな
わち、端部をかしめた従来の糸付針に比べて(図4参
照)、結合端面3eの面積を従来例に比べて広く確保す
ることができる。
【0051】上記した糸付針3が誘導具Aを用いた生体
組織の手術に使用される際は、結合端面3eが誘導具A
から力を受ける押圧面となり、その押圧面を針軸方向に
押して組織又は組織間を通過させることになる。この
際、この広く確保された押圧面は、その際に手術者の力
を糸付針3に効率よく伝え、特に糸付針3のサイズが大
きくなり、それに伴って手術者の力がより多く糸付針3
にかかる場合に効果を発揮することになる。
【0052】さらに、縫合針3の糸付部3cに凹状溝を
設けた事で、針結合端にボディ部外径を残し、誘導具の
針立て部4の針立穴4aに、針の径が大きく、精度の良
い部分を勘合させることになるので、より安定して立て
ることが可能になる。
【0053】なお、前記かしめ穴の深さl1、凹状溝の
底面外径d1の設定以外にも、糸をかしめずに接着によ
って針に取り付けたり、かしめ穴の内面にタップを切る
ことによって糸とかしめ穴内面との摩擦係合力を増大さ
せる等、様々な方法があり、糸取付強度をボディ部の径
に係数0.5 を掛けた強度(kgf )以上とすることができ
ればどんな方法を用いても良く、その場合も、針の糸結
合端面直径をほぼ針ボディ部の外径と等しくすることが
好ましいことには変わりない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる医
療用糸付縫合針では、糸のサイズにより規定される針本
体と糸との取り付け強度と誘導具の針受け部の針把持力
との関係を断ち切ることができるようになった。
【0055】このため、器具の使用に伴って発生する医
療用糸付縫合針の糸抜け事故を防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の医療用糸付縫合針を取り扱う誘導
具の側面図である。
【図2】同誘導具の針立て部ならびに針受け部の説明図
である。
【図3】本実施形態の医療用糸付縫合針の構造を示す側
面図である。
【図4】従来の医療用糸付縫合針の構造を示す側面図で
ある。
【図5】
【図6】従来の医療用糸付縫合針の縫合方法の説明図で
ある。
【図7】本実施形態の医療用糸付縫合針を取り扱う誘導
具の説明図である。
【符号の説明】
A …誘導具 1 …ロッド状本体(第一の顎) 2 …スイングアーム(第二の顎) 3 …糸付針(医療用糸付縫合針) 3A …針本体 3B …糸 3a …針先端部 3b …ボディ部 3c …糸付部 3d …凹状溝 3e …結合端面(押圧面) 3f …かしめ穴 L …針全長 l1 …かしめ穴深さ l2 …テーパー長さ D …ボディ部(針本体)の径 d1 …凹状溝の底面外径 61 …持針器 63 …従来の縫合針 E …生体組織
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊崎 春夫 栃木県塩谷郡高根沢町大字中阿久津743 マニー株式会社内 Fターム(参考) 4C060 BB12 BB18 BB23 DD09 MM24

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸付部と、該糸付部と連続したボディ部
    と、さらに該ボディ部に連続する針先部とからなる針本
    体と、前記糸付部に固定される医療用糸とを有し、誘導
    具を用いて該誘導具の針立て部から前記針のボディ部を
    保持する針受け部に受け渡すことにより生体組織又は生
    体組織間を通過する医療用糸付縫合針であって、前記糸
    付部に穿孔したかしめ穴に前記医療用糸の端部を挿入し
    て該糸付部をかしめることにより該医療用糸を前記ボデ
    ィ部の径(mm)×0.5kgf以上の取付け強度で前記針本体に
    対し結合させたことを特徴とする医療用糸付縫合針。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006522656A (ja) * 2003-04-10 2006-10-05 スミス アンド ネフュー インコーポレーテッド 縫合糸ループを備える医療用組織固定デバイス
WO2014027634A1 (ja) * 2012-08-13 2014-02-20 マニー株式会社 針付き縫合糸及びその製造方法
CN104887284A (zh) * 2015-05-29 2015-09-09 珠海拓爱医疗科技有限公司 一种低温相变记忆合金组织吻合器

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