JP2014036393A - 画像符号化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
動物体の、符号化による画質劣化を抑制する。
【解決手段】
動き予測部(102)は、符号化対象画像の予測画像に対する動きを検出し、差分画像を直交変換部(105)に、マクロブロック(MB)単位の動き判定結果を動物体検出部(103)にそれぞれ供給する。動物体検出部(103)は、動き予測部(102)からのMB単位の動き判定結果に周囲MBの動き/静止状況を加味して、動物体領域を判定する。量子化制御部(104)は、動物体領域に対して、通常よりも小さな量子化ステップを量子化部(106)に設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は動画像データを圧縮符号化する画像符号化装置に関し、より具体的には、動体の動きに応じて適応的に量子化を制御する画像符号化装置に関する。
現在、動画像を圧縮する符号化方式として、MPEG−2、MPEG−4、H.264/MPEG−4 AVC等が代表的な方式として知られている。これらの圧縮符号化方式では、画像をマクロブロックと呼ばれる16×16画素単位に分割し、そのブロック単位で動きベクトル検出、周波数変換、量子化処理及び可変長符号化処理等からなる符号化処理を行っている。
量子化処理においては、量子化の度合いを示す量子化ステップサイズがマクロブロックごとに変更可能である。通常、目標符号量と発生符号量の乖離に従い、予め定められたビットレートに収まるようにマクロブロックごとに量子化ステップサイズを制御する。
画像の特徴に応じて適応的に量子化ステップサイズを制御することで視覚的に良好な画像が得られることが知られている。例えば、通常の量子化ステップサイズに対して、劣化が目立つ部分には量子化ステップサイズをより小さくしてより多くの符号量を割り当てて劣化を抑制する。他方、劣化が目立たない部分に対しては量子化ステップサイズをより大きくして符号量を抑える。このような量子化ステップサイズの制御により、定められたビットレートに収めつつ、視覚的に良好な画像を得ることができる。
劣化が目立つ特徴としては色々なものが挙げられるが、その一つとして静止している背景のなかの動いている物体(動物体)がある。例えば、画像内で、静止した背景上に動いている人物等の物体が写っている場合、この動物体の周辺にはモスキートノイズが発生し、符号化劣化が目立ちやすくなる。動物体の量子化ステップサイズをより小さくすることで、符号化による劣化を目立ちにくくすることができる。
動物体を検出する技術が特許文献1に記載されている。マクロブロックごとの動きベクトル、変換係数及び前フレームとの画素差分から当該マクロブロックが静止状態か動状態かを判定し、動状態のマクロブロックを包括する最小の長方形を検出する。
特開2000−197064号公報
従来の技術では、動物体を長方形でしか検出できない。画像内の動物体は長方形とは限らず、様々な形状であると考えられる。長方形でしか動物体を検出できない場合、実際の動物体の形状と異なるので、検出精度が低くなる。低い検出精度のままで適応量子化符号化を適用とすると、実際には動物体ではない部分も動物体として処理してしまうことになり、例えば、必要のない部分も量子化ステップサイズを小さくしてしまう。すなわち、動物体の検出精度が低いと、符号化効率を損なってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決し、動物体を精度良く検出し、効率良く符号化する画像符号化装置を提示することを目的とする。
本発明に係る画像符号化装置は、画像を所定の大きさのブロックを単位として圧縮符号化する画像符号化装置であって、前記画像を符号化する符号化手段であって、ブロックごとに量子化ステップを変更できる量子化手段を具備する符号化手段と、前記ブロックごとに動か静止かを示す動き状態を判定する動き判定手段と、前記動き判定手段による前記ブロックごとの動き判定結果に従い、前記ブロックごとに動物体領域か否かを検出する動物体検出手段と、前記動物体検出手段の検出結果に応じて前記量子化ステップを制御する量子化制御手段とを備え、前記動物体検出手段は、前記動き判定結果を周囲のブロックの動き状態に応じて変更し、変更後の動き状態に応じて前記動物体領域か否かを検出することを特徴とする。
本発明によれば、静止している背景上の動物体の領域を精度良く検出できる。動物体領域として検出されたブロックの量子化ステップサイズを通常の量子化ステップサイズよりも小さくすることにより、動物体領域の劣化を抑制でき、良好な画像を得ることができる。
本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。 図1の動物体検出部の概略校正ブロック図である。 動き判定保持部の処理フローチャートである。 判定結果変更処理の説明例である。 判定結果変更処理の別の説明例である。 動物体領域判定処理のフローチャートである。 動物体検出の画像例である。 図7に示す画像例に対する処理途中結果である。 図7に示す画像例に対する処理途中結果である。 図7に示す画像例に対する処理途中結果である。 図7に示す画像例に対する処理途中結果である。 図7に示す画像例に対する動物体領域判定結果である。 本発明の実施例2の概略構成ブロック図である。 実施例2の動物体領域検出処理のフローチャートである。 図7に示す画像例に対する実施例2による処理途中結果である。 図7に示す画像例に対する実施例2による処理途中結果である。 図7に示す画像例に対する実施例2による処理途中結果である。 図7に示す画像例に対する実施例2による処理途中結果である。 図7に示す画像例に対する実施例2による処理途中結果である。 図7に示す画像例に対する実施例2による動物体領域判定結果である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。ここでは、動画像圧縮符号化方式として、H.264符号化方式を例に説明する。
フレームバッファ101には、符号化しようとする動画像の画像データが複数フレーム分、格納され、符号化順序で動き予測部102に読み出される。詳細は後述するが、参照フレームバッファ112には、符号化した画像データを局所復号化して得られる再構成画像データが所定フレーム数だけ格納されている。参照フレームバッファ112の再構成画像データは、動き予測部102による動き予測のための参照画像データとして利用される。
動き予測部102は先ず、フレームバッファ101の符号化対象の画像データと参照フレームバッファ112の参照画像データとの間でブロックマッチングをとり、動きベクトルを検出する。次に、動き予測部102は、検出した動きベクトル位置での参照フレーム画像データと符号化対象の画像データとの差分(差分画像データ)を算出し、算出した差分画像データを直交変換部105に供給する。
動き予測部102は更に、動きベクトル検出の他に符号化対象画像データがマクロブロック(MB)単位で動状態か静止状態かを判定し、その動き判定結果を動物体検出部103に出力する。注目するマクロブロックが動状態か静止状態かを判定する方法にはいろいろな方法が考えられる。例えば、動きベクトルが原点位置である場合に静止状態とし、動きベクトルが原点以外を指している場合に動状態とする。他には、原点位置の符号化対象画像と参照画像とのマクロブロック単位での画素差分絶対値和を算出し、その値が閾値よりも小さい場合に静止状態とし、閾値以上の場合に動状態とする。本実施例では、何れの判定方法を採用しても良い。また、マクロブロックの動状態/静止状態を判定する動き判定部を動き予測部102とは別に設けても良い。
動物体検出部103は、動き予測部102からのMBごとの動き判定結果を用いて静止している背景上の動物体領域を検出し、その検出結果を量子化制御部104に出力する。動物体領域検出方法の詳細は、後に説明する。
直交変換部105は、動き予測部102からの差分画像データを離散コサイン変換し、得られた変換係数データを量子化部106に出力する。量子化部106は、直交変換部105からの変換係数データを量子化制御部104により指示される量子化ステップサイズで量子化する。量子化部106は、量子化変換係数データをエントロピー符号化部107と逆量子化部108に供給する。
エントロピー符号化部107は、量子化部106からの量子化変換係数に対してジグザグスキャン又はオルタネートスキャン等を行い、可変長符号化する。エントロピー符号化部107は更に、動きベクトル、量子化ステップサイズ及びマクロブロック分割情報などの符号化方式情報を、可変長符号化による符号データに付加して、符号化ストリームを生成する。エントロピー符号化部107はまた、マクロブロックごとの発生符号量を算出し、量子化制御部104に供給する。
量子化制御部104は、動物体検出部103からの動物体領域検出結果と、エントロピー符号化部107からの発生符号量情報に従い、符号化しようとする注目MBに対する量子化部106の量子化を適応制御する。詳細は後述するが、量子化制御部104は、動物体領域ではない注目MBに対して、エントロピー符号化部107からの発生符号量情報に従い、発生符号量が目標符号量になるように量子化部106の量子化ステップサイズを制御する。動物体領域である注目MBに対して、量子化制御部104は、通常よりも小さくした量子化ステップサイズを量子化部106に設定する。これにより、動物体領域の画質劣化を抑制できる。
逆量子化部108は、量子化部106からの量子化変換係数データを逆量子化する。逆直交変換部109は、逆量子化部108の逆量子化で得られた変換係数データを逆離散コサイン変換して、差分画像データを生成する。生成された差分画像データは、動き補償部110に供給される。
動き補償部110は、動きベクトル位置の参照画像データを参照フレームバッファ112から読み出し、逆直交変換部109からの差分画像データに加算して、画像データを復元する。復元された画像データは、デブロッキングフィルタ部111に出力される。デブロッキングフィルタ部111は、動き補償部110からの復元画像データをデブロッキングフィルタ処理する。デブロッキングフィルタ後の画像データが、ローカルデコード画像又は再構成画像として参照フレームバッファ112に格納される。
このような動作により、符号化ストリームとローカルデコード画像データが作成される。なお、直交変換部105及び量子化部106が符号化手段又はその一部を構成し、逆量子化部108及び逆直交変換部が局所復号化手段又はその一部を構成する。
図2は、動物体検出部103の概略構成ブロック図を示す。図2を参照して、動物体検出部103の動作を説明する。動き判定保持部201,判定結果変更部202及び動物体領域判定部203は、各MBの動き判定結果が動物体検出部103に入力する都度、逐次的に相応する処理を実行するが、理解を容易にするために、各処理を個別に説明する。
動き判定保持部201は、動き予測部102からのMBごとの動き判定結果を取り込み、注目MB及び当該注目MBに対して所定の位置にあるMBの動き判定結果に応じた動き状態を保持する。図3は、動き判定保持部201により保持される動き状態情報決定処理のフローチャートを示す。
動き判定保持部201は、MBの動き判定結果を4つの動き状態に分類して保持する。第1状態は注目MBの動き判定結果が静止状態を示す状態である。第2状態は、注目MBの動き判定結果が動状態であり、且つ、動き判定結果が静止状態を示すMBで注目MBが囲まれている可能性がある状態である。第3状態は、注目MBの動き判定結果が動状態であり、且つ、動き判定結果が静止状態を示すMBで注目MBが囲まれている状態である。第4状態は、注目MBの動き判定結果が動状態であり、且つ、動き判定結果が静止状態を示すMBで注目MBが囲まれていない状態である。第2状態は、後続するMBの動き状態に従い第3状態又は第4状態に変更される可能性のある暫定的な状態である。
動き判定保持部201は、入力する注目マクロブロックの動き判定結果が静止状態を示すか否かを判断する(S31)。静止状態を示す場合、動き判定保持部201は、注目MBに対して第1状態(静止状態)を保持する(S32)。
注目MBの動き判定結果が動状態を示す場合(S31)、動き判定保持部201は、同じ画面上で注目MBの一つ左のMBと一つ上のMBの動き状態を調べる(S33)。一つ左のMBの動き状態が第1状態又は第2状態を示し、且つ、一つ上のMBの動き状態が第1状態又は第3状態を示す場合(S33)、動き判定保持部201は、注目MBの動き状態として第2状態を保持する(S34)。ステップS33の条件が成立しない場合、動き判定保持部201は、注目MBの動き状態として第4状態を保持する(S35)。ステップS33の条件が成立しないケースとは、注目マクロブロックの動き判定結果が動状態であり、且つ一つ左のMBと一つ上のMBのどちらかの動き状態が第4状態にあるケースである。このケースは、注目MBが静止状態のMBには囲まれていないことに相当する。
判定結果変更部202は、動き判定保持部201に保持される注目マクロブロックの動き情報に従い、動き判定保持部201に保持されている他のMBの動き状態を変更する。図4及び図5は動き状態の変更例を示す。具体的には、同じライン上で動き状態が第1状態を示すMBに続けて動き状態が第2状態のMBが連続する場合に、動き状態が第1状態のMBが出現したときには、挟まれたMBの動き状態を第2状態から第3状態に変更する。これは、第1状態(静止)に挟まれることが確定したからである。また、同じライン上で動き状態が第1状態を示すMBに続けて動き状態が第2状態のMBが連続する場合に、動き状態が第4状態のMBが出現したときには、挟まれたMBの動き状態を第2状態から第4状態に変更する。これは、第1状態(静止)のMBに挟まれる可能性が無くなったからである。
図4に示す例を参照して説明する。図4では、動き判定保持部201に保持される動き状態の変化を示す。左から右に向けて順番に、動き判定保持部201により決定される動き状態が格納されている。図4上の符号1〜4はそれぞれ第1〜第4の動き状態を示す。
図4(A)では、左から3番目のMBに対する動き予測部102からの動き判定結果が動状態を示すとする。左から3番目のMBに対し、一つ左のMB及び一つ上のMBの動き状態が第1状態(「1」)なので、動き判定保持部201は、動き状態として第2状態(「2」)を保持する。
図4(A)に示す状態の後、動き予測部102からの4つのMBに対して動き判定結果が動状態を示したとする。それぞれ、一つ左のMB及び一つ上のMBの動き状態が第1状態(「1」)なので、動き判定保持部201は、動き状態として第2状態(「2」)を保持する。
左から7番目のMBに対して、図4(B)に示すように、動き予測部102からの動き判定結果が静止状態(「1」)を示したとする。このとき、左から3番目のMBから6番目のMBまでの動き状態が第2状態(「2」)になっているので、動き判定保持部201は、これらの動き状態を第2状態から第3状態に変更する。変更後を図4(C)に示す。
図5に示す例は、第1状態の後に第2状態が継続する場合で第4状態が出現するケースを示す。このケースでは、判定結果変更部202は、連続した第2状態のMBが第1状態のMBで挟まれる可能性が無くなった時点で、第4状態に変更する。
図5に示す例は、一つ上のライン上のMBの動き状態が、図4に示す例のそれとは異なる。すなわち、左から7番目と8番目のMBの動き状態が第4状態になっている。
図4(A)の場合と同様に、図5(A)に示す例でも、左から3番目のMBに対する動き予測部102からの動き判定結果が動状態を示すとする。左から3番目のMBに対し、一つ左のMB及び一つ上のMBの動き状態が第1状態(「1」)なので、動き判定保持部201は、動き状態として第2状態(「2」)を保持する。
図5(A)に示す状態の後、動き予測部102からの4つのMBに対して動き判定結果が動状態を示したとする。それぞれ、一つ左のMB及び一つ上のMBの動き状態が第1状態(「1」)なので、動き判定保持部201は、動き状態として第2状態(「2」)を保持する。
左から7番目のMBに対して、図5(B)に示すように、動き予測部102からの動き判定結果が動状態を示したとする。このとき、左のMBの動き状態が第2状態であるが、上のMBの動き状態が第4状態にあるので、動き判定保持部201は、左から7番目のMBの動き状態として第4状態と判定する。ここで、左から3番目のMBから6番目のMBまでの動き状態が第2状態(「2」)になっているので、動き判定保持部201は、これらの動き状態を第2状態から第4状態に変更する。変更後を図5(C)に示す。
動物体領域判定部203は、動き判定保持部201に保持される各MBの動き状態から各MBが動物体領域に入るか否かを判定し、判定結果をマクロブロックごとに量子化制御部104に出力する。図6は、動物体領域判定部203の個々のMBに対する処理フローを示す。動物体領域判定部203は1画面内のMBをラスター順にスキャンし、個々のMBに対して図6に示すフローに従い動物体領域か否かを判定する。
注目MBに対して動き判定保持部201が保持する動き状態が静止状態(第1状態)を示す場合(S61)、動物体領域判定部203は、注目MBを動物体領域でないと判定する(S62)。すなわち、動物体領域判定部203は、静止領域を示すコード(図9に示す例では”B”)を注目MBに割り当てる。
注目MBに対して動き判定保持部201が保持する動き状態が第1状態以外の状態を示す場合(S61)、動物体領域判定部203は、注目MBが静止領域で囲まれている可能性があるかどうかを調べる(S63)。具体的には、動物体領域判定部203は、注目MBの左のMBと上のMBの動き状態を調べる(S63)。注目MBの左のMBの動き状態が第1状態又は第2状態であり、且つ、上のMBの動き状態が第1状態又は第3状態である場合(S63)、動物体領域判定部203は、注目MBを動物体領域と判定する(S64)。すなわち、動物体領域判定部203は、静止領域を示すコードとは異なる、動物体領域を示すコード(図9に示す例では”A”)を注目MBに割り当てる。
注目MBの左のMBの動き状態が第3状態又は第4状態であるか、又は、上のMBの動き状態が第2状態又は第4状態である場合(S63)、動物体領域判定部203は、注目MBを動物体領域でないと判定する(S62)。
図7に示す画像を例に動物体検出部103の動作を説明する。図7は、ラグビー選手を撮影した画像例を示す。図7に示す画像例では、ハッチングの無いMBが動物体領域であり、ハッチングを施したMBが静止領域(動物体領域でない領域)であるとする。
図7に示す画像例で、左上から右下に向かうラスター順にMB単位で処理が行われる。図8は、動き判定保持部201に保持される動き判定結果の途中経過を示す。図9は、図8に示す時点での動物体領域検出結果を示す。図9において、符号Aが動物体領域と判定されたMBを示し、符号Bが動物体領域ではない領域、すなわち静止領域と判定されたMBを示す。
先に説明したように、動き予測部102から動き判定結果が動物体検出部103に供給される。動き判定保持部201は、動き判定結果が静止状態のMBには動き状態「1」を割り当てる。動き判定結果が動状態のMBには、動き判定保持部201は、動き判定保持部201に保持されている当該MBの一つ左と一つ上のMBの動き状態に従い動き状態「2」又は「4」を注目MBに割り当てる。同時に、動物体領域判定部203は、図6に示す処理フローに従って、注目MBの動き判定結果と動き判定保持部201に保持されている注目MBの一つ左と一つ上のMBの動き状態から動物体領域か否かを判定する。
このように、各MBの動き判定結果が動物体検出部103に入力する都度、動き判定保持部201、判定結果変更部202及び動物体領域判定部203の処理を実行することにより、1パスで動物体領域の判定を完了できる。
図10に示すように、動き状態「2」のMBに続くMBに対し静止状態を示す動き判定結果(「1」)が動き判定保持部201に入力したとする。このとき、動き判定保持部201は、先行する動き状態「1」のMBとの間である動き状態「2」の2つのMBの動き状態を「3」に変更する。
図11は、このような処理を繰り返した結果を示す。動き状態が「2」から「3」に変更されたMBについては、「2→3」と表記している。図12は、図11に示す動き状態の分布に従って動物体領域判定部203により検出された動物体領域を示す。図12において、「A」は動物体領域と判定されたMBを示し、「B」は動物体領域でない領域と判定されたMBを示す。
量子化制御部104は、動物体検出部103により検出された動物体領域に対し、量子化部106の量子化ステップサイズを通常の処理よりも小さくする。動物体領域に対して量子化ステップサイズを小さくすることにより、動物体の画質劣化を抑制できる。
以上のように、本実施例では、MB単位の動・静止判定結果を周囲MBの動き状態に応じた修正した上で動物体領域を判定しているので、従来よりも細かく且つ精度良く動物体領域を検出できる。これにより、動物体部分の画質劣化を抑えた画像圧縮を実現できる。
図13は、本発明の第2実施例の概略構成ブロック図を示す。本実施例では、動物体検出において、静止領域と動物体の境界部分と、動物体領域の内部領域とを区別して検出する。図1に示す実施例とは動物体検出部113と量子化制御部114の機能が異なるので、この相違部分を説明する。
図14は、動物体検出部113の動作フローチャートを示す。注目MBの動き判定結果が動状態を示すか否か判定する(S141)。動状態でない場合(S141)、動物体検出部113は、注目MBを動物体領域ではない領域、即ち静止領域と判定する(S142)。注目MBの動き判定結果が動状態である場合(S141)、動物体検出部113は、注目MBが静止領域で囲まれている可能性があるかどうかを調べる(S143)。具体的には、動物体検出部113は。注目MBの左のMBの動き状態が第1状態又は第2状態であり、且つ、上のMBの動き状態が第1状態又は第3状態であるか否かを調べる(S143)。ステップS143で条件が成立しない場合、動物体検出部113は、注目MBを静止領域と判定する(S142)。
ステップS143で条件が成立する場合、動物体検出部113は、注目MBが動物体領域の、静止領域との境界部分を識別する(S144〜S146)。具体的には、動物体検出部113は、注目MBの左、上又は右のMBの動き状態が静止状態である場合(S144)、注目MBを静止領域との境界部分と判定し(S145)、そうでない場合(S144)、動物体領域の内部領域と判定する(S146)。
本実施例では、ステップS144において、注目MBに対して一つ右のMBの動き判定結果が必要となる。そのため、実施例1と異なり、注目MBの動物体領域検出時に、一つ右のMBの動き判定が終了している必要がある。実施例1と比較して、1MB分の遅延が発生するが、実用上問題はない。
量子化制御部114は、動物体検出部113の、動物体と静止領域の境界部分、動物体の内部領域、及び静止領域の3つの判定結果に対して、以下のように量子化ステップサイズを決定する。すなわち、静止領域に対して、量子化制御部114は、通常処理と同様に、エントロピー符号化部107からの発生符号量を用いて、目標符号量になるように量子化ステップサイズを決定する。量子化制御部114は、動物体の内部領域に対して、通常処理よりも量子化ステップサイズを小さくし、動物体と静止領域の境界部分に対しては更に量子化ステップサイズを小さくする。これは、静止している背景部分と動物体との境界部分が最もモスキートノイズによる劣化が目立つと考えられるからである。
このように、動物体領域を静止領域との境界部分とその内部領域とに区分し、内部領域より境界部分の量子化ステップサイズを小さくすることにより、画像符号化に伴う劣化を抑制できる。
図7に示す画像例を参考に、本実施例の動作を説明する。図15は、動き判定結果の途中経過を示し、図16は、図15に示す時点での動物体領域検出結果を示す。動物体領域検出結果において、「A」は動物体と静止領域の境界部分と判定されたMBを示し、「B」は動物体領域の内部領域と判定されたMBを示す。「C」は静止領域と判定されたMBを示す。上から2行目のMB列で左から5番目乃至7番目のMBは、動物体領域の判定であり、且つ、上のMBが静止状態(図15で「1」)であるので、動物体と静止領域の境界部分(「A」)と判定される。
図17及び図18はそれぞれ次のMB行に進んだときの動き判定結果と動物体領域検出結果を示す。上から3番目のMB行で、左から2番目乃至4番目のMBは動物体領域と判定され、かつ上のMBが静止状態(図17で「1」)であるので、動物体と静止領域の境界部分(「A」)と判定される。上から3番目のMB行で左から5番目乃至7番目のMBは、動物体領域と判定され、左MBが静止状態ではなく(図17で「2」)、上MBも静止状態ではない(図17で「3」)ので、動物体の内部領域(「B」)と判定される。
同様にして順次処理が行われる。図19及び図20はそれぞれ、全ての処理が終了した時点での動き判定結果及び動物体領域検出結果を示す。図20において、動物体である選手と静止領域が接している境界部分が「A」と評価され、その内部が「B」と評価されている。

Claims (7)

  1. 画像を所定の大きさのブロックを単位として圧縮符号化する画像符号化装置であって、
    前記画像を符号化する符号化手段であって、ブロックごとに量子化ステップを変更できる量子化手段を具備する符号化手段と、
    前記ブロックごとに動か静止かを示す動き状態を判定する動き判定手段と、
    前記動き判定手段による前記ブロックごとの動き判定結果に従い、前記ブロックごとに動物体領域か否かを検出する動物体検出手段と、
    前記動物体検出手段の検出結果に応じて前記量子化ステップを制御する量子化制御手段
    とを備え、前記動物体検出手段は、前記動き判定結果を周囲のブロックの動き状態に応じて変更し、変更後の動き状態に応じて前記動物体領域か否かを検出する
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記動物体検出手段が、
    前記動き判定手段の前記ブロックごとの前記動き判定結果が動きを示す場合に、静止状態に囲まれているか否か及び囲まれる可能性を示す前記動き状態として保持する動き判定保持手段と、
    前記動き判定手段の前記ブロックごとの前記動き判定結果が静止を示す場合に、前記動き判定保持手段に保持される所定のブロックの前記動き状態を変更して保持する判定結果変更手段と、
    前記動き判定手段からの前記ブロックごとの動き判定結果に従い、前記動き判定保持手段に保持される前記動き情報を参照して動物体領域か否かを判定する動物体領域判定手段と、
    とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記動物体領域判定手段が、注目するブロックが動いていると判定され、かつ一つ左のブロックが静止しているか静止領域に囲まれている可能性があると判定され、かつ一つ上のブロックが静止しているか静止領域に囲まれていると判定されたときに前記動物体領域と判定することを特徴とする請求項2に記載の画像符号化装置。
  4. 前記動物体領域判定手段が、前記動物体領域と判定したブロックに対し、一つ左、一つ上及び一つ右のブロックのいずれか静止しているブロックである場合に、静止領域との境界部分と判定し、そうではない場合に前記動物体領域の内部領域と判定することを特徴とする請求項3に記載の画像符号化装置。
  5. 前記判定結果変更手段が、前記動き判定保持手段の保持する動き状態において、静止領域を示すブロックに続く、静止領域に囲まれている可能性があるブロックに対して、静止を示す動き判定結果の入力に応じて、静止領域に囲まれていることを示す動き状態に変更することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像符号化装置。
  6. 前記量子化制御手段は、前記動物体領域の量子化ステップを、前記動物体領域でないときのそれに比べて小さくすることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像符号化装置。
  7. 前記量子化制御手段は、前記動物体領域の量子化ステップを、前記動物体領域でないときのそれに比べて小さくし、前記動物体領域の境界部分の量子化ステップを前記内部領域のそれよりも小さくすることを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112165619A (zh) * 2020-09-24 2021-01-01 杭州当虹科技股份有限公司 一种面向监控视频压缩存储的方法

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