JP2014035672A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な描画命令が多い画像処理における不正描画の発生を効率よく防止する。
【解決手段】オブジェクト毎の画像処理パラメーターを共通にする設定の描画命令を取得した場合、同じ色で異なる属性のオブジェクトを結合し、結合後のオブジェクトに対してビットマップデータを生成する。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関する。より詳細には、描画命令から印刷用のデータを生成する画像処理システムにおける画像処理装置および画像処理方法に関する。
近年のアプリケーションソフトやOSの多様化により、印刷用の描画命令が複雑化し、画像形成装置の描画処理、画像処理の負荷が増大してきている。特にコンピューターを用いた図面設計や設計支援が普及したことにより、CAD(computer aided design)アプリケーション(以下、CADアプリと称する)からの印刷機会が増加している。CADアプリからは、細かく複雑な描画命令が発行されやすいため、描画命令の処理負荷が高い傾向にある。
複雑な描画命令を高速に処理するために、描画結果をライン単位で出力メモリに書き込むスキャンラインレンダリングを用いた描画方法が用いられている。スキャンラインレンダリングには、オブジェクトの輪郭(エッジ)を抽出する処理と、オブジェクトのエッジ重なりを判定する処理と、オブジェクト内部の塗り(フィル)方法を指定する処理が含まれる。
また、高速な描画処理に加えて、画質的な差別化を行う上で、画像形成装置では入力情報に基づき画像形成装置に適した印刷情報を生成して画像出力を行うことを可能としている。具体的には、入力された描画命令に含まれるオブジェクトタイプの情報に基づき、描画ビットマップ・イメージに加えて、属性ビットマップ・イメージを生成する。属性ビットマップ・イメージに基づき、描画ビットマップ・イメージの画素ごとに画像処理パラメーターを変更して新たな描画ビットマップ・イメージを生成する。そして、この生成した新たな描画ビットマップ・イメージをビデオ信号に変換して印刷を実行する。
上記の例として、CADアプリから描画命令を受けた場合の、描画ビットマップ・イメージと属性ビットマップ・イメージの出力例について、図1を参照して説明する。
図1は、PDL(Page Description Language)によって表記された描画命令とそのページ上の描画例を示す。図1(a)に示す描画命令100は、描画するキャンバスの指定、開始点や各点列の座標位置、色値やストローク幅といった描画命令をPDLとして記述する。画像形成装置が図1(a)に示すPDLの記載を解釈し描画すると、ページにオブジェクトが描画され、図1(b)に示すような描画ビットマップ・イメージが生成される。
また、図1(c)に示すような属性ビットマップ・イメージもPDLに含まれる描画命令の種類から生成される。図1(a)に含まれる描画命令の中で、「Brush.Color:=RGB(0、0、0);」のように、塗り指定のオブジェクトは、図1(c)のObject2(130)に示すようにグラフィック属性として出力される。グラフィック属性として出力された画素は、グラフィックデータに最適な画像処理パラメーター(トナー載り量調整やハーフトーン種類選択など)が選択された状態で、画像処理が施される。一方、図1(a)に含まれる描画命令の中で、「Pen.Width:=1;」、「StrokeAndFillPath(Handle);」のように、ストローク指定のオブジェクトが含まれる。このストローク指定のオブジェクトは、図1(c)Object3(140)に示すようにライン属性として出力される。ライン属性として出力された画素は、ラインに最適な画像処理パラメーター(スムージングやトナー載り量調整など))が選択された状態で、画像処理が施される。
図1に示すように、描画命令としては同一の色値で塗られるが、ラインとグラフィックのように異なる属性が隣接している場合、画像処理パラメーターの不一致から描画不正となる場合がある。その例について、図2を用いて説明する。図2は、オブジェクトタイプ毎に画像処理パラメーターを変更した結果生じる描画不正の一例を示す図である。図2(a)は、オブジェクトタイプごとに画像処理パラメーターを変更し、画像処理を施した結果である。一方、図2(b)は、オブジェクトタイプごとに画像処理パラメーターを変更せず、画像処理を施した結果である。図2(a)では同じ色値の領域が外側の輪郭と内部で色値が異なって描画される。これは、画像処理パラメーターが、オブジェクトタイプに応じて変更されているためである。実際のCADアプリの表示は図2(b)に近いため、ユーザーが所望する結果は、図2(a)ではなく図2(b)である。図2(c)および図2(d)も同様である。図2(c)は、オブジェクトタイプごとに画像処理パラメーターを変更し、画像処理を施した結果である。一方、図2(d)は、オブジェクトタイプごとに画像処理パラメーターを変更せず、画像処理を施した結果である。図2(c)では、CADアプリで表示されない罫線が描画されてしまう。図2に示すような事象はCADアプリ以外の通常のアプリから出力されるPDLを用いても生じ得るものであるが、細かく複雑な描画命令が発行されやすいCADアプリからのPDLを描画する場合に特に顕著となる。
図3は、描画命令に応じて処理負荷が高くなることを示す図である。CADアプリから、細かく複雑な描画命令が発行されやすいので、描画命令の処理負荷が高くなる現象について説明する。図3(a)は、属性ビットマップ・イメージを模式化した図である。CADアプリから出力された、属性ビットマップ・イメージを解析し、異なる属性の境界に線を引いている。このように、非常に細かく複雑な描画命令が異なる属性指定されていると、描画命令も多くなる。図3(b)は、描画命令数とスキャンラインレンダリングにかかる処理時間の関係を示す模式図である。スキャンラインレンダリングは、エッジデータなどのソート処理を含むため、ソート対象となる描画命令が増えると、描画数が指数関数的に増加する傾向にある。したがって、CADアプリから出力されたデータの描画命令を結合せずに、レンダリングすると、処理に時間がかかる傾向にある。
特許文献1には、オブジェクトタイプを結合する手法が提案されている。特許文献1では、同じ色値を有する隣接オブジェクトの領域に対して、重なり判定を実施する。そして、同じ色値で異なるオブジェクトタイプが重なっている画素に対して場合は、同じオブジェクトタイプとして描画する。
特開2006−157791号公報
特許文献1に開示された手法においては、属性ビットマップ・イメージの全画素に関して走査し、判定をするため、判定コストがかかる。また、レンダリング後の画像に対して判定するため、スキャンラインレンダリング処理前の描画命令の結合処理に対する適用が難しい。
本発明の一実施例に係る画像処理装置は、印刷データの印刷目的を設定する印刷目的設定手段と、前記印刷目的に、細かく複雑な描画命令が発行されやすいアプリケーションからの印刷を示す情報が設定された場合、画像処理パラメーターをオブジェクトタイプごとに共通に設定するパラメーター設定手段と、前記パラメーター設定手段で設定された印刷設定を少なくとも含む印刷データを出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
異なる属性の描画命令の結合判定を、レンダリング処理前の段階で高速に判定し、判定結果に基づいて描画命令の結合処理を実施することで、複雑な描画命令を高速に処理し、不正描画を低減することが可能となる。
CADアプリから出力されるPDLとそのページ上のビットマップ・イメージの一例を示す図である。 オブジェクトタイプ毎に画像処理パラメーターを変更した結果生じる描画不正の一例を示す図である。 描画命令に応じて処理負荷が高くなることを示す図である。 本発明の実施例1における、画像処理システムの一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1における、画像処理装置のソフトウェアモジュールの一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1における、プリンタドライバーのユーザーインターフェースの一例を示す図である。 本発明の実施例1における、印刷目的にCADを選択した場合の印刷設定変更処理に関するフローチャートの一例を示す図である。 本発明の実施例1における、同じ色で異なるオブジェクトタイプの結合判定処理に関するフローチャートの一例を示す図である。 本発明の実施例1における、同じ色で異なるオブジェクトタイプの結合処理と結合後の属性決定に関するフローチャートの一例を示す図である。 本発明の実施例1における、同じ色で異なるオブジェクトタイプの各ビットマップ・イメージの一例を示す図である。 本発明の実施例1における、パフォーマンスおよび画質の効果の一例を示す図である。 本発明の実施例2における、同じ色で異なるオブジェクトタイプの結合判定処理に関するフローチャートの一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
図4は、本発明の実施例1における画像処理システムの一例を示すブロック図である。画像形成装置400は、イーサネット(登録商標)等のLAN(Local Area Network)にて、ホストコンピュータ(PC)470、475に接続されている。画像形成装置400は、リーダー装置420、プリンタ装置430、操作表示部440、画像記憶部450、および、これら各構成要素を制御する制御装置410によって構成されている。
制御装置410は、CPU412、ROM414、RAM416等を有し、CPU412がROM414または他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて、画像形成装置400全体を統括制御する。例えば、制御装置410は、CPU412に、それぞれPDL解釈処理、ディスプレイリスト生成処理、及びレンダリング処理等を行うためのあらかじめ決められたプログラムをロードする構成をとる。またレンダリング処理に関しては、図示しない専用のハードウェアを利用しても構わない。
プリンタ装置430は、画像データの出力を行う。操作表示部440は、画像出力処理を行うための各種印刷設定の操作を行うキーボード、及び画像出力設定を行う操作ボタン等の表示を行う液晶パネルを備える。画像記憶部450は、画像データやドキュメントデータ、印刷装置制御言語(例えば、ESCコード、PDL)などの印刷データの格納・保存ができる。例えば、画像記憶部450は、LANを介してPC470より受信した画像データ、ドキュメント、PDLや、リーダー装置420を制御して読み込む画像データの格納、保存ができる。本実施例では、画像形成装置400のようなMFP(Multi Function Printer)を例として用いて説明する。もちろん、SFP(Single Function Printer)やLBP(Laser Beam Printer)、その他のプリント方式のプリンタでもよいことは言うまでもない。
図4の例においては、PC470や制御装置410を画像処理装置と称することができる。
図5は、本実施例における画像形成装置400の制御装置410において動作するソフトウェアモジュールの一例を示す図である。これらソフトウェアモジュールは、画像形成装置400におけるROM414にて保存され、起動時にRAM416へ展開され、CPU412が実行することによって動作する。
ジョブ制御部500は、印刷ジョブの入力から出力を関数コールやメッセージ通信などの手法による制御する。この印刷ジョブも広義で印刷データと称することができる。PDL解釈部501、502、503は、画像形成装置400に搭載されるPDLの種類(例えば、PostScript、PCL、XPSなど)だけの数が存在する。PDL解釈部501、502、503は、ジョブ制御部500からの制御に従い、PDL受信バッファに格納されたPDLデータを読み込み、解釈して、描画命令を出力する処理を実行する。
ディスプレイリスト生成部510は、ジョブ制御部500からの制御とPDL解釈部501、502、503から渡された描画命令により、ディスプレイリスト(DL)を生成する処理を実行し、生成したディスプレイリストをメモリに格納する。ディスプレイリストとは、PDLをビットマップデータに変換する過程で生成される中間ページ記述言語(中間データ)である。後述するレンダリング処理部520は、このディスプレイリストをビットマップデータに変換する。
レンダリング処理部520は、RAM416からディスプレイリストをロードし、レンダリング処理を実行することでディスプレイリストをビットマップ・イメージデータに変換し、画像記憶部450へ出力する処理を行う。より詳細には、レンダリング処理部520は、ディスプレイリストを属性ビットマップ・イメージデータと、描画ビットマップ・イメージデータとに変換する処理を行う。
画像処理部530は、画像記憶部450から図1(b)のような描画ビットマップ・イメージおよび図1(c)のような属性ビットマップ・イメージをロードし、属性に応じた最適な画像処理パラメーターで画像処理を実行する。画像処理と合わせてコントーンイメージデータをハーフトーンイメージデータに変換し、画像記憶部450へ出力する処理を行う。
本実施例では主にディスプレイリスト生成部510にて、レンダリング処理部520で行う処理に最適なディスプレイリストを生成する例について説明する。
次に、ホストPC470、475上で、印刷目的にCADを選択し、PDLデータを生成し、画像形成装置400にて、当該生成したPDLデータを用いて印刷を実行する処理について、図6から図10を用いて説明する。
図6は、図1におけるPC470上のCPU472で動作するプリンタドライバーのユーザーインターフェースの一例を示す図である。図6(a)は、印刷目的にCAD選択を示す模式図である。ユーザーは、図1におけるPC470上のCPU472で動作するプリンタドライバーを用いて、CADを含む各種のアプリケーションで生成した印刷データに応じて、DTP、グラフィック、写真といった目的を選択する。これにより、最適な印刷処理を実施している。
本実施例では、図6(a)に示すユーザーインターフェースのように、印刷目的にCADを選択した場合の処理オプションを、画像処理パラメーターをオブジェクトタイプごとに切り替える処理を行わないように設定する。CADを選択した際の一般的な各処理オプションを、図6(b)に示す。処理オプションとして、解像度や中間調、トナー節約モードといった印刷設定が印刷目的に応じて切り替わる処理になっている。
図7は、図6のユーザーインターフェースにて、印刷目的にCADを選択した場合の印刷設定変更処理に関するフローチャートである。すなわち、プリンタドライバーにおいて印刷目的にCADを選択した場合に、処理オプションの設定を変更する処理を説明する。以下で説明する処理は、RAM476に格納されているプログラムをCPU472が実行することによって実現される。
プリンタドライバーは、ステップS701にて、アプリケーションによって生成されたドキュメントの印刷指示を行う。次にステップS702に進み、プリンタドライバー上のユーザーインターフェースを介したユーザーの指示に基づいて、印刷目的設定処理を行う。本実施例では、印刷目的にCADを設定する。なお、ステップS702では、図6に示すユーザーインタフェースを介して印刷目的にCADを設定する例を説明したが、プリンタドライバーを呼び出すアプリケーション名などから自動的にCADを設定する処理であってもよい。
次に、プリンタドライバーは、ステップS703からステップS706において、印刷パラメーター設定処理を行う。
ステップS703では、処理オプションの「中間調」の設定を「解像度」に設定する。中間調の設定は、中間調のデータを印刷するときのディザーパターンの種類等を選択することが可能であるが、本実施例では、解像度重視の線数の高いディザーパターンを使用する「解像度」を「中間調」に設定する。次にステップS704に進み、「アドバンスドスムージング」の設定を「スムーズ1」とする。アドバンスドスムージングの設定は、スムージング処理を行うかどうかを設定するためのものである。「スムーズ1」を設定することによって、スムージング処理を行うように設定する。次にステップS705に進み、「ライン処理」の設定を「解像度」とする。ライン処理の設定は、文字や線の再現性を向上させるためのものである。本実施例では、文字や線の再現性を向上させる「解像度」を設定する。ステップS703からS705のように設定することで、いわば画像処理パラメーターをオブジェクトタイプごとに切り替える印刷設定を無効にしている。
次にステップS706に進み、プリンタドライバーはステップS702からステップS706で設定された情報を用いてステップS701で指示した印刷データのPDLデータを生成する。そして、プリンタドライバーは、ステップS707にて生成したPDLデータを画像形成装置400へ投入する。
図1(c)における属性ビットマップ・イメージの説明で述べたように、グラフィック属性として出力された画素は、グラフィックデータに最適な画像処理パラメーター(トナー載り量調整やハーフトーン種類選択など)が選択された状態で、画像処理が施される。図1(c)の例のように、画像形成装置400における画像処理部530においては、テキスト、グラフィック、イメージ、ラインといったオブジェクトタイプ毎に画像処理のパラメーターを切り替えることで、最適な画像処理を実施している。しかし、印刷目的にCADモードを設定した場合は、描写不正や印刷時間への影響を鑑み、画像処理のパラメーターを切り替えるのではなく、オブジェクトタイプ共通で同じ画像処理のパラメーターにする。このように処理することで、オブジェクトタイプでの区別を必要としないPDLデータを生成する。
図8は、画像形成装置400の制御装置410の動作におけるフローチャートの一例を示す図である。本フローチャートでは、同じ色で異なるオブジェクトタイプの結合判定処理を行う。
画像形成装置400の制御装置410にあるCPU412上で動作するソフトウェアであるジョブ制御部500は、まずステップS801にて、プリントジョブを開始する。次にステップS802に進み、ジョブ制御部500は、PC470のプリンタドライバーによって投入されたプリントジョブに挿入された印刷目的を取得する。
次にステップS803に進み、PDL解釈部501、502、503は、プリントジョブに含まれるPDLデータの解析を実行する。次にステップS804に進み、PDLのヘッダー情報やプリントチケット情報に含まれるアプリケーション名称をPDL解釈部501、502、503が抽出し、抽出した情報を保持する。プリントチケット情報とは、印刷設定に関するデータを示す情報である。
次にステップS805に進み、ディスプレイリスト生成部510が、PDL解釈部501、502、503にて解釈したオブジェクトの描画命令からディスプレイリストの生成を開始する。次にステップS806に進み、ディスプレイリスト生成部510は、描画命令が、オブジェクトタイプ以外はオブジェクト結合条件を満たすかどうかを判定する。オブジェクト結合条件とは、連続するオブジェクトが同じ色であるか否か、連続するオブジェクトが閾値以内の領域に配置されているか、かつ、連続するオブジェクトタイプが同じであるかどうかという判定を含んでいる。ディスプレイリスト生成部510は、連続するオブジェクトタイプが同じであるかどうかという判定以外は、結合条件を満たしているかどうかをオブジェクトの描画命令に基づいてステップS806にて判定する。なお、ステップS802で取得する印刷目的はこのステップS806のオブジェクト結合条件判定に含まれない。
ステップS806でオブジェクト結合条件を満たさないと判定した場合は、ステップS812に進み、ディスプレイリスト生成部510は、オブジェクトの描画命令を終了する。ステップS806にて、オブジェクトタイプ以外はオブジェクトの結合条件を満たすと判定した場合は、ステップS809へ進み、ディスプレイリスト生成部510は、ステップS702にて設定される印刷目的が、CADであるかどうか判定する。この判定は、ステップS802でジョブ制御部500が取得した情報に基づいて行なわれる。印刷目的がCADである場合、図7で示すように、プリンタドライバーがPDLデータを生成する際にオブジェクトタイプごとの画像処理パラメーター変更をしていないので、オブジェクトタイプは共通で扱うことが可能と判定する。ステップS811へ進み、ディスプレイリスト生成部510は、描画するオブジェクトを結合オブジェクトとしてスプールする。
ステップS809にて、印刷目的がCADでないと判定した場合、ステップS810へ進み、アプリケーション名にCADを含むかどうかを判定する。この判定は、ステップS804でPDL解釈部501、502、503が取得したアプリケーション名に基づいて行われる。アプリケーション名にCADを含む場合、印刷目的がCADであるとして、ステップS811へ進み、ディスプレイリスト生成部510はオブジェクトタイプが異なっても異なるオブジェクトタイプ同士で結合する結合オブジェクトとしてスプールする。アプリケーション名にCADを含まないと判定した場合、ステップS812に進み、ディスプレイリスト生成を終了する。次に図9にて説明するステップをレンダリング処理部520にて実行し、生成されたディスプレイリストをレンダリングし、描画ビットマップ・イメージおよび属性ビットマップ・イメージを形成する。
なお、本実施例においては、印刷目的にCADが設定された場合には、プリンタドライバーにおいて画像処理パラメーターをオブジェクトタイプごとに変更しない設定に基づくPDLデータを使用している。従って、ステップS809で印刷目的がCADであるか否かを判定することを、結合オブジェクトとして扱うか否かの第1の条件としている。しかしながら、CADアプリで作成された印刷データが、必ずしも印刷目的にCADを設定して印刷指示がされるとは限らない。印刷目的はユーザーによって任意に設定されるものだからである。そこで、仮に印刷目的にCADが設定されていない場合であっても、アプリケーション名によってCADで作成された印刷データであるか否かを第2の条件としている。
図9は、同じ色で異なるオブジェクトタイプの結合処理と結合後の属性決定に関するフローチャートの一例を示す図である。図9のフローチャートの処理は、画像形成装置400における制御装置410のCPU412上で動作するレンダリング処理部520にて実行される。まず、レンダリング処理部520は、ステップS901にて、図8のフローチャートの手順によって生成された、結合オブジェクトを含むディスプレイリストのレンダリングを開始する。次にステップS902に進み、レンダリング処理部520は、RAM416上のディスプレイリストを読み込み、ディスプレイリストに含まれるエッジデータの読み込みを開始する。次にステップS903に進み、レンダリング処理部520は、読み込んだエッジデータ間の距離であるスパン情報を生成する。
次にステップS904に進み、レンダリング処理部520は、スキャンライン間でスパン長が最小かどうかの判定をステップS903で生成したスパン情報に基づいて行う。本実施例では、スキャンライン間でスパン長が最小でない場合は、結合後のオブジェクトに対するオブジェクトタイプの判定を該当スキャンラインからは行うことをしない。従って、レンダリング処理部520は、スキャンライン間でスパン長が最小でない場合、ステップS909へ進み、最終スキャンラインかどうかの判定処理へ進む。
ステップS904において、スキャンライン間でスパン長が最小であると判定した場合は、レンダリング処理部520は、ステップS905に進む、ステップS905では、レンダリング処理部520は、両端のオブジェクトタイプが同じかどうかの判定を行う。両端のオブジェクトタイプが同じでないと判定した場合は、ステップS908へ進み、レンダリング処理部520は、スパン長の大きいオブジェクトタイプを全体に適用する。
ステップS905において、両端のオブジェクトタイプが同じであると判定した場合は、ステップS906へ進み、レンダリング処理部520は、両端のオブジェクトタイプを全体に適用する。次にステップS907に進み、レンダリング処理部520は、オブジェクトタイプごとのスパン長を算出する。次にステップS909へ進み、最終スキャンラインかどうか判定する。最終スキャンラインでない場合は、ステップS910へ進み、対象スキャンラインを進め、再度S902へ進み、エッジデータを読み込み、結合処理を進める。ステップS909において、最終スキャンラインである場合は、ステップS911へ進み、結合処理を終了する。
図10は、図9のフローチャートによって実施される、同じ色で異なるオブジェクトタイプの結合処理の結果の一例を示す図である。図10(a)は、同じ色で異なるオブジェクトタイプの描画ビットマップ・イメージを示す模式図である。このオブジェクトは同色で異なるオブジェクトタイプから構成される。図10(a)の描画ビットマップ・イメージに対応するオブジェクトタイプごとの属性ビットマップ・イメージを示す模式図は図10(b)である。図10(b)は、48個の矩形オブジェクトから構成されており、外側にライン属性のオブジェクト、内側にグラフィック属性のオブジェクトが含まれる。本実施例では、これらの48個の矩形オブジェクトが結合対象である。このオブジェクトにおいて、スパン長が最小となる領域は、三角形でマークした中央付近のスキャンライン上である。図9のステップS904では、このスキャンラインをスパン長が最小の箇所と判定する。該当スキャンラインの両端のオブジェクトタイプが共にライン属性であるため、ステップS905の判定では「YES」となり、ステップS906でこの両端のライン属性を全体に採用する。この結果、図10(c)のように、ライン属性を結合後のオブジェクト全体に適用した、属性ビットマップ・イメージが生成される。
図11は、実施例1における効果の一例を示す具体例である。図11(a)および(b)は、本実施例のパフォーマンス効果を示す表である。同じ色で異なるオブジェクトタイプを大量に含むCADデータ2種類において、ディスプレイリスト生成部510およびレンダリング処理部520にかかる時間を示す。CADデータAについては、本実施例に従った処理によりオブジェクトを結合することによりディスプレイリスト生成時間は16%程度速くなり、レンダリング処理時間も20%程度速くなる。CADデータBは、CADデータAに比べて、大量の同じ色で異なるオブジェクトタイプを含むため、ディスプレイリスト生成時間はオブジェクトを結合する処理により、66%程度遅くなる。しかしながら、レンダリング処理時間も99%程度速くなり、印刷時間の合計では大きく高速化されることがわかる。
図11(c)および(d)は、本実施例の画質効果の一例を示す表である。図11(c)は、同じ色で異なるオブジェクトタイプが隣接しているため濃度差が発生している。しかしながら、図11(d)は、本実施例の処理により、同じ色で異なるオブジェクトタイプを結合して同一属性としたため、画像処理パラメーターが共通になり、濃度差が抑制される。
以上のとおり、本実施例の処理によれば、異なる属性の描画命令の結合判定を、レンダリング処理前の段階で高速に判定し、判定結果に基づいて描画命令の結合処理を実施することで、複雑な描画命令を高速に処理し、不正描画を低減することが可能となる。
実施例2では、実施例1のように、同じ色で異なるオブジェクトタイプが隣接している場合、これらオブジェクトを結合する処理を説明する。実施例1では、画像形成装置400において、印刷目的やアプリケーション名に基づいて、結合オブジェクトとするか否かの判定処理を行う例について説明した。実施例2では、投入されたPDLデータにおける印刷設定から結合オブジェクトとするか否かの判定をする例について説明する。
なお、装置構成等は実施例1と同様の構成とすることができる。以下では、実施例2の処理について主に説明し、その他の処理については実施例1と同様とすることができるので、説明を省略する。
図12は、実施例2における、印刷目的のCADの設定が無い場合、およびアプリケーション名にCADアプリが含まれていない場合における、同じ色で異なるオブジェクトタイプの結合判定処理に関するフローチャートである。なお、印刷目的のCADの設定がある場合、又はアプリケーション名にCADアプリが含まれている場合であっても、図12の処理によって結合判定処理を行っても良い。
画像形成装置400における制御装置410上のCPU412にて動作するジョブ制御部500は、ステップS1201にて、PDLデータを受信する。PDL解釈部501、502、503が受信したPDLデータを解釈する。
次にステップS1202に進み、ディスプレイリスト生成部510は、PDLデータから中間調の設定の取得を行う。次にステップS1203に進み、ディスプレイリスト生成部510は、中間調の設定がオブジェクトタイプで同一であるかどうかを判定する。例えば、実施例1で説明したように、中間調の設定が「解像度」である場合、中間調の設定がオブジェクトタイプで同一であると判定する。中間調の設定がオブジェクトタイプで同一でない場合は、異なるオブジェクトタイプは別オブジェクトとして扱うとしたまま、ステップS1209に進み、オブジェクト結合を開始する。
ステップS1203において、ディスプレイリスト生成部510は、中間調の設定がオブジェクトタイプで同一であると判定した場合は、ステップS1204に進み、アドバンスドスムージングの設定を取得する。次にステップS1205に進み、ディスプレイリスト生成部510は、アドバンスドスムージングの設定がオブジェクトタイプで同一であるかどうかを判定する。例えば、実施例1で説明したように、アドバンスドスムージングの設定が「スムーズ1」に設定されている場合、アドバンスドスムージングの設定がオブジェクトタイプで同一であると判定する。アドバンスドスムージングの設定がオブジェクトタイプで同一で無い場合は、異なるオブジェクトタイプは別オブジェクトとして扱うとしたまま、ステップS1209に進み、オブジェクト結合を開始する。
ステップS1205において、ディスプレイリスト生成部510は、アドバンススムージングの設定がオブジェクトタイプで同一であると判定した場合は、ステップS1206へ進み、ライン処理の設定を取得する。次にステップS1207に進み、ライン処理の設定がオブジェクトタイプで同一であるかどうか判定する。例えば、実施例1で説明したようにライン処理の設定が「解像度」と設定されている場合、ディスプレイリスト生成部510は、ライン処理の設定がオブジェクトタイプで同一であると判定する。ライン処理の設定がオブジェクトタイプで同一で無い場合は、異なるオブジェクトタイプは別オブジェクトとして扱うとしたまま、ステップS1209に進み、オブジェクト結合を開始する。
ステップS1207において、ライン処理の設定もオブジェクトタイプで同一であると判定した場合は、ステップS1208へ進み、異なるオブジェクトタイプも同一として扱うよう判定し、ステップS1209に進み、オブジェクト結合開始する。
なお、上記で説明したオブジェクトタイプが同一であるか否かに用いた情報は一例に過ぎず、本実施例の処理は上記例に限定されるものではない。
<その他の実施例>
以上説明した各実施例においては、描画命令の解釈やレンダリング処理などは画像形成装置400の制御装置410で行なわれるものとして説明した。しかしながら、例えばPC470でレンダリング処理までを実行し、実行結果を画像形成装置400に出力するような形態を採用してもよい。
また、各実施例においては、細かく複雑な描画命令が発行されやすい代表的なアプリケーションの一例としてCADを使用する例を用いて説明した。しかしながら、細かく複雑な描画命令が発行されやすいアプリケーションであればよく、各実施例はCADに限定されるものではない。同様に、印刷目的でもCADを設定する例を説明したが、細かく複雑な描画命令が発行されやすい代表的なアプリケーションのデータを印刷する目的を設定する項目であればよく、必ずしも印刷目的がCADでなくてもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (10)

  1. 印刷データの印刷目的を設定する印刷目的設定手段と、
    前記印刷目的に、細かく複雑な描画命令が発行されやすいアプリケーションからの印刷を示す情報が設定された場合、画像処理パラメーターをオブジェクトタイプごとに共通に設定するパラメーター設定手段と、
    前記パラメーター設定手段で設定された印刷設定を少なくとも含む印刷データを出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記出力手段は、前記印刷目的設定手段で設定された印刷目的をさらに含めた印刷データを出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 印刷データに含まれる設定が、画像処理パラメーターをオブジェクトタイプごとに共通に設定する設定か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段で画像処理パラメーターをオブジェクトタイプごとに共通に設定する設定であると判定された場合、前記印刷データの属性を示すオブジェクトのうち、異なるオブジェクトタイプ同士を結合する結合手段と、
    前記結合手段で結合したオブジェクトタイプを含む中間データを生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記画像処理パラメーターをオブジェクトタイプごとに共通に設定する設定は、中間調の設定、スムージングの設定、およびライン処理の設定に基づくことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 印刷データに含まれる印刷目的を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した印刷目的が、細かく複雑な描画命令が発行されやすいアプリケーションからの印刷を示す情報を示す場合、前記印刷データの属性を示すオブジェクトのうち、異なるオブジェクトタイプ同士を結合する結合手段と、
    前記印刷データから前記結合手段で結合したオブジェクトタイプを含む中間データを生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  6. 印刷データに含まれるアプリケーション名を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得したアプリケーション名が、細かく複雑な描画命令が発行されやすいアプリケーションを示す場合、前記印刷データの属性を示すオブジェクトのうち、異なるオブジェクトタイプ同士を結合する結合手段と、
    前記印刷データから前記結合手段で結合したオブジェクトタイプを含む中間データを生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記生成手段で生成した中間データをイメージデータに変換する変換手段をさらに備えることを特徴とする請求項3、5または6に記載の画像処理装置。
  8. 前記細かく複雑な描画命令が発行されやすいアプリケーションは、CADであることを特徴とする請求項3、5または6に記載の画像処理装置。
  9. 印刷データの印刷目的を設定する印刷目的設定ステップと、
    前記印刷目的に、細かく複雑な描画命令が発行されやすいアプリケーションからの印刷を示す情報が設定された場合、画像処理パラメーターをオブジェクトタイプごとに共通に設定するパラメーター設定ステップと、
    前記パラメーター設定ステップで設定された印刷設定を少なくとも含む印刷データを出力する出力ステップと
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  10. コンピュータを、請求項1から8のいずれかに記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
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