JP2014035660A - 画像形成システム,画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】低圧縮または圧縮がされていない画像データによって印刷を行う不具合を低減しつつも、紙詰まりが発生した場合に再度印刷を行う際にはユーザの待ち時間を短縮することが可能な画像形成技術を提供する。
【解決手段】画像形成装置と、画像形成装置と通信する情報処理装置を有する画像形成システムにおいて、検知部が紙詰まりを検知するまでは、高圧縮データ生成部により生成した高圧縮の画像データを展開して印刷を行い、検知部が紙詰まりを検知した後は、低圧縮データ生成部により生成した低圧縮の画像データを展開して印刷を行う。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像形成システム,画像形成装置,プログラムに関する。さらに詳細には、紙詰まりが発生した際の印刷技術に関するものである。
従来、印刷を行う際に、紙詰まりが発生した場合は、紙詰まりが発生した用紙に印刷した画像データから再度印刷を実行することが行われている。このような紙詰まりが発生した際の印刷を実現するために、ページ区切りのないPDL形式のデータをページ区切りのあるPDL形式のデータにあらかじめ変換し、印刷を行うなどの工夫がされている(例えば、特許文献1)。
特開2003−263286
一般的に、圧縮率の低い、または圧縮がされていない画像データで印刷を行う場合は、記憶領域が圧迫されてしまうという問題がある。そのため、圧縮率の高い画像データを展開して印刷を行うことが一般的に行われている。しかしながら、紙詰まりが発生した際に再度印刷を実行する場合は、上述した特許文献1のような工夫を行っている場合でも、印刷時に該当する箇所の画像データから、紙詰まりが発生していない通常印刷時と同様なデータ展開をする必要があった。そのため、再度印刷が行われるまでに時間を要し、ユーザを待たせてしまうという問題があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、圧縮がされていない画像データによって印刷を行う不具合を低減しつつも、紙詰まりが発生した場合に再度印刷を行う際にはユーザの待ち時間を短縮することが可能な画像形成技術を提供することを目的とする。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成システムは、画像形成装置と、画像形成装置と通信する情報処理装置を有する画像形成システムにおいて、画像形成装置で発生した紙詰まりを検知する検知部と、高圧縮の画像データを生成する高圧縮データ生成部と、低圧縮の画像データを生成する低圧縮データ生成部と、高圧縮および低圧縮の画像データを展開する展開部と、画像データを記憶する記憶部と、高圧縮または低圧縮の画像データを前記展開部により展開して印刷を行う印刷部とを備え、前記印刷部は、前記展開部により画像データを展開して印刷を行っている場合に、前記検知部が紙詰まりを検知するまでは、前記高圧縮データ生成部により生成した高圧縮の画像データを前記展開部により展開して印刷を行い、前記検知部が紙詰まりを検知した後は、前記低圧縮データ生成部により生成した低圧縮の画像データを前記展開部により展開して印刷を行う、ことを特徴とする。
このような構成によれば、低圧縮の画像データによって印刷を行う不具合を低減しつつ、紙詰まりを検知した後は低圧縮の画像データに基づいて印刷を行うため、紙詰まり検知後に印刷を行うための時間を短縮することが期待できる。
また、前記低圧縮データ生成部は、前記検知部が紙詰まりを検知した後に低圧縮の画像データの生成を開始するようにしてもよい。
このようにすれば、紙詰まりを検知するまでは低圧縮データ生成部に負荷をかけてしまう可能性がなく、また、紙詰まりが解除された後に低圧縮の画像データを生成する場合に比べて、印刷を行うまでの時間を短縮することができる。
また、前記低圧縮データ生成部は、前記検知部が紙詰まりの解除を検知した後に低圧縮の画像データの生成を開始するようにしてもよい。
このようにすれば、紙詰まりが解除された場合に、低圧縮の画像データを生成して印刷を行うことができる。紙詰まりが発生した場合は印刷がキャンセルされる可能性もあるため、紙詰まりが発生して解除されるまでは、低圧縮データ生成部に負荷をかけたり不必要な処理を行わせたりしてしまう可能性を低減できる。
また、画像形成装置が前記記憶部を備え、前記低圧縮データ生成部は、前記記憶部の空き容量が閾値以上の場合は、前記検知部により紙詰まりが検知される前に低圧縮の画像データの生成を開始し、前記記憶部により低圧縮の画像データを記憶するようにしてもよい。
このようにすれば、空き容量が閾値以上ある場合は、紙詰まりが検知される前に低圧縮の画像データを生成して記憶しておくため、記憶部が圧迫される可能性を低減しつつも紙詰まり検知後に印刷を行うための時間をより短縮することができる。
また、前記低圧縮データ生成部は、高圧縮の画像データまたは高圧縮の画像データを生成した元の画像データの大きさが規定値以下の場合は、前記検知部により紙詰まりが検知される前に低圧縮の画像データの生成を開始するようにしてもよい。
このようにすれば、高圧縮の画像データまたは高圧縮の画像データを生成した元の画像データが規定値以下の場合、つまり低圧縮データ生成部に負荷をかけてしまう可能性がより低い場合に、紙詰まりを検知する前に低圧縮の画像データを生成し、紙詰まり検知後に印刷を行うための時間をより短縮することができる。
また、前記印刷部は、前記検知部が紙詰まりを検知した際に、前記印刷部による印刷の進行度合いが一定以下であった場合は、高圧縮の画像データに基づいて印刷を行うようにしてもよい。
このようにすれば、印刷の進行状態が規定条件を満たさない場合は、紙詰まりが起こっていない場合と同じ高圧縮の画像データに基づいて印刷を行うため、記憶部を圧迫してしまう可能性が低減される。
また、この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は、紙詰まりを検知する検知部と、高圧縮の画像データを受信する高圧縮データ受信部と、低圧縮の画像データを受信する低圧縮データ受信部と、高圧縮および低圧縮の画像データを展開する展開部と、画像データを記憶する記憶部と、高圧縮または低圧縮の画像データを前記展開部により展開して印刷を行う印刷部とを備え、前記印刷部は、前記展開部により画像データを展開して印刷を行っている場合に、前記検知部が紙詰まりを検知するまでは、前記高圧縮データ受信部により受信した高圧縮の画像データを前記展開部により展開して印刷を行い、前記検知部が紙詰まりを検知した後は、前記低圧縮データ受信部により受信した低圧縮の画像データを前記展開部により展開して印刷を行う、ことを特徴とする。
また、この課題の解決を目的としてなされたプログラムは、情報処理装置を、画像形成装置で発生した紙詰まりを検知する検知手段と、高圧縮の画像データを生成する高圧縮データ生成手段と、低圧縮の画像データを生成する低圧縮データ生成手段と、前記検知部が紙詰まりを検知するまでは、前記高圧縮データ生成手段によって生成された高圧縮の画像データを送信し、前記検知部が紙詰まりを検知した後は、前記低圧縮データ生成手段により低圧縮の画像データを送信する送信手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、低圧縮の画像データによって印刷を行う不具合を低減しつつ、詰まりを検知した後は低圧縮の画像データに基づいて印刷を行うため、紙詰まり検知後に印刷を行うための時間を短縮することが期待できる。
実施の形態にかかるPCおよびMFPを含む画像形成システムの電気的構成を示すブロック図である。 MFP100の外観を示す図である。 MFP100の画像形成部の構成を示す断面図である。 実施形態にかかるリカバリ印刷の方法を示すシーケンス図である。 実施の形態にかかるプリント要求処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかる印刷処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態にかかるリカバリ印刷処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかる再送処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態にかかるリカバリ印刷処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明にかかる画像処理装置を具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態は、ファックス送受信機能,スキャン機能,及びコピー機能,PCプリント機能等を備えた複合機(MFP:Multi Function Peripheral)に本発明を適用したものである。
[画像形成システムの構成]
本実施形態の画像形成システム800は、図1に示すように,パーソナルコンピュータ等の端末装置(以下PCと示す)200,201,202と,MFP100がネットワーク400を介して互いに通信可能に接続されている。なお、画像処理システム800に接続するPC,MFPの個数はこれに限るものではない。また、USBインターフェース39を介してPC300も接続されている。
[PCの構成]
本実施形態のPC200(情報処理装置の一例)は、図1に示したように、CPU61と、ROM62と、RAM63と、HDD64とを備えた制御部60を備えている。また、制御部60は、ネットワークインターフェース67と電気的に接続されている。他のPC201,202,300も同様の構成である。
ROM62には、各種の画像処理動作を行うプログラムや、各種設定,初期値等が記憶されている。RAM63およびHDD64は、各種プログラムが読み出される作業領域として、あるいはデータを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU61(高圧縮データ生成部,低圧縮データ生成部,検知手段の一例)は、ROM62から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM63(記憶手段の一例)またはHDD64に記憶させながら、各種の処理を実行する。
ネットワークインターフェース67(送信手段の一例)は、ネットワーク400と接続し,他の装置との通信を可能にするインターフェースである。PC200は、ネットワークインターフェース67を介して他の装置から送信される信号を受信し、ネットワークインターフェース67を介して他の装置にデータを送信する。
[MFPの構成]
本実施形態のMFP100は、図2に示すように、用紙に画像を印刷する画像形成部51と、原稿の画像を読み取る画像読取部52とを備えている。なお、画像形成部51の画像形成方式は、電子写真方式であっても、インクジェット方式であってもよい。また、画像形成部51は、カラー画像及びモノクロ画像の形成が可能であってもよいし、モノクロ画像のみの形成が可能であってもよい。さらに、画像読取部52は、カラー画像及びモノクロ画像の読み取りが可能であってもよいし、モノクロ画像のみの読み取りが可能であってもよい。
MFP100は、前面側に操作パネル40を備えている。操作パネル40には、図2に示すように、液晶ディスプレイからなる表示部42、各種のボタン(例えば、電源キー,上下左右キー,キャンセルキー,テンキー等の各ボタン)によって構成されるボタン群41等が設けられている。MFP100では、この表示部42やボタン群41によって、動作状況の表示やユーザによる操作の入力が可能になっている。
[画像読取部の構成]
続いて、画像読取部52の構成について、図2を参照しつつ説明する。
画像読取部52は、原稿の自動搬送を行う自動原稿供給装置(ADF:Auto Document Feeder)20と、ADF20を開放すると、原稿を1枚ずつ載置するコンタクトガラスを備えている。
ADF20は、読み取り前の原稿を載置する原稿トレイ21と、読み取り後の原稿を載置する排出トレイ22とを備えている。ADF20は、原稿トレイ21に載置された原稿を1枚ずつ読み取りセンサ(不図示)まで搬送し、読み取りを終えた原稿を排出トレイ22に排出する。
[画像形成部の構成]
続いて、画像形成部51の構成について、図3を参照しつつ説明する。なお、図3は画像形成部51の内部構成を示している。
画像形成部51は、PC200等から送られてくる画像データや画像読取部52で読み取った原稿の画像データを基に、トナーによって当該画像を用紙に印刷する。本実施形態の画像形成部51は、周知の電子写真方式によって画像を形成するものであり、図3に示すように、トナーにより画像を形成する印刷部55(印刷部の一例)と、画像形成前の用紙を載置する給紙トレイ91と、画像形成後の用紙を載置する排紙トレイ92とを備えている。
[MFPの電気的構成]
続いて、MFP100の電気的構成について説明する。MFP100は、図1に示すように、CPU31(展開部の一例)と、ROM32と、RAM33(記憶部の一例)と、NVRAM(Non Volatile RAM)34とを備えた制御部30を備えている。また、制御部30は、画像形成部51と、画像読取部52と、操作パネル40と、ネットワークインターフェース37(受信部の一例)とUSBインターフェース39と、紙詰まりセンサ50(検知部の一例)とに、電気的に接続されている。
ROM32には、MFP100を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定、初期値等が記憶されている。RAM33及びNVRAM34は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいは読み取った画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU31は、ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って、その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら、MFP100の各構成要素を制御する。
ネットワークインターフェース37は、他の装置との通信を可能にするインターフェースである。ネットワークインターフェース37はLANなどのネットワーク400に接続され、そのネットワーク回線上に接続されたPC200等との間で通信を行う。こうして、MFP100は、ネットワークインターフェース37を介して他の装置から送信される画像データを受信したり、他の装置へ読み取った画像データを送信したりする。
USBインターフェース39は、USBケーブルを介してPC300を接続することにより、PC300との間で直接的に通信を行う。
紙詰まりセンサ50は、画像形成部51内で紙が詰まったことを検知し、その検知信号をCPU31に出力する。
[MFPの制御]
続いて、MFP100の制御について説明する。以下の実施形態では、MFP100のプリント機能を例に挙げて説明する。プリント機能は、ネットワークインターフェース37やUSBインターフェース39を介して、PC等の他の装置から送信された画像データを、画像形成部51によって用紙に印刷する機能である。
なお、上述した機能はMFP100の機能の一例であり、これに限らない。
[実施形態]
[第1の実施形態]
以下、第1の実施形態に関するプリント実行時における印刷およびリカバリ印刷の方法について、図4〜図8を参照しつつ説明する。なお、本明細書におけるリカバリ印刷とは、紙詰まりが発生したページに該当するページの画像データから再度行う印刷のことを表す。
なお、第1の実施形態では、PC200とMFP100の間で処理を行うものとして説明するが、PC201,PC202,PC300を用いた場合も同様である。
始めに、図4を参照しつつ、リカバリ印刷の流れについて説明する。詳細については、後にフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、ユーザがPC200の操作を介して、画像データの印刷を指示すると、S10において、PC200で高圧縮の画像データがCPU61によって生成され、ネットワークインターフェース67を介して、高圧縮の画像データがMFP100へと送信される(S11)。
次に、MFP100は、PC200から送信されてきた高圧縮の画像データを、ネットワークインターフェース37を介して受信し、RAM33に記憶する。その後、RAM33の空き容量が閾値以上であるとCPU31が判断した場合や、高圧縮の画像データまたは高圧縮の画像データを生成した元の画像データの大きさが規定値以下であるとCPU31が判断した場合は、PC200へ低圧縮データを送信するよう要求する(S12)。
RAM33の空き容量が閾値以上でない場合や、高圧縮の画像データまたは高圧縮の画像データを生成した元の画像データが規定値以下でない場合は、要求は行わない。なお、これらの判断は、MFP100で判断してもよいが、MFP100から取得した情報に基づいてPC200側で判断してもよい。
PC200ではMFP100からの低圧縮の画像データ送信要求を受け、低圧縮の画像データをCPU61によって生成し(S13)、ネットワークインターフェース67を介してMFP100へと送信する(S14)。
続いて、MFP100では、紙詰まりが発生した際、または紙詰まりが解除された際に、リカバリ印刷のために再度画像データを送信してもらう必要がない場合は、紙詰まりの発生または解除のみの情報を送信し(S15)、PCへの画像データの送信要求は行わない。これについても、情報を取得したPC200が画像データの送信が必要であるかを判断してもよい。なお、再度画像データを送信してもらう必要がない場合とは、既に低圧縮の画像データを送信してもらっている場合などである。
一方、MFP100では、紙詰まりが発生した際、または紙詰まりが解除された際に、リカバリ印刷のために再度画像データを送信してもらう必要がある場合は、PC200へ画像データの送信要求を行う(S16)。このとき、低圧縮の画像データをまだ受信していない場合は、低圧縮の画像データの送信を要求する。また、低圧縮の画像データを受信している場合であっても、ジョブの進行度合いが一定以下の場合は高圧縮の画像データの送信を要求する。
なお、本明細書におけるジョブとは、CPU61がユーザからプリント実行の指示をされ、CPU31が受信した画像データを展開して印刷部55により行っている一連の印刷のことである。また、ジョブの進行度合いについてはMFP100で判断してもPC200で判断してもよい。
そして、画像データの送信要求を受けたPC200は、対応する高圧縮または低圧縮の画像データをCPU61によって生成し(S17)、ネットワークインターフェース67を介してMFP100へと送信する(S18)。S17では、リカバリ印刷のために必要な画像データについて高圧縮または低圧縮の画像データを生成すればよい。リカバリ印刷のために必要な画像データとは、紙詰まりが発生した用紙に印刷する画像データ、または紙詰まりが発生した用紙に印刷する画像データ以降の画像データのことである。
以上のような、第1の実施形態におけるリカバリ印刷の詳細について、図5〜図8のフローチャートを参照しつつ、説明する。
まず、図5を参照しつつ、プリント要求処理について説明する。プリント要求処理は、PC200等の操作を介して、ユーザが画像データの印刷を指示すると、CPU61によって処理が開始される。
S101では、CPU61はユーザが印刷を指示した画像データから、CPU61が高圧縮の画像データを生成する。高圧縮の画像データとは、例えば、ポストスクリプト(Post Script),PCL(Printer Control Langeage)などといったPDL(Page Description Language)形式で生成したデータである。なお、ここで生成した高圧縮の画像データをRAM63等に記憶しておき、後に利用してもよい。これについては、後に説明する。
S102では、S101にて生成した高圧縮の画像データのMFP100への送信を、CPU61が、ネットワークインターフェース67を介して開始する。
続くS103では、低圧縮の画像データ送信要求がMFP100から行われたか否かを、CPU61が判断する。ここでの低圧縮の画像データ送信要求は、後述するS207のステップに基づくものである。低圧縮の画像データ送信要求がない場合は(S103:No)、プリント要求処理を終了する。低圧縮の画像データ送信要求がある場合は(S103:Yes)、S104に移行する。
S104では、CPU61が低圧縮の画像データの生成を開始する。低圧縮の画像データとは、例えば、GDI(Graphic Device Interface)やビットマップといった形式で生成したデータのことである。また、生成する低圧縮の画像データは、ユーザが印刷を指示した元の画像データに基づいて生成してもよいし、S101で生成した高圧縮の画像データに基づいて生成してもよい。
そして、S105に移行し、S104で生成した低圧縮の画像データを、CPU61がネットワークインターフェース67を介してMFP100へと送信を開始し、プリント要求処理を終了する。
次に、図6を参照しつつ、印刷処理について説明する。印刷処理は、ユーザがPC200等の操作を介して、画像データの印刷を指示すると、CPU31によって処理が開始される。
S201では、CPU31が、PC200から送信されてきた高圧縮の画像データを、CPU31がネットワークインターフェース37を介して受信する。これは、既述したS102のステップに基づくものである。そして、S201で受信した高圧縮の画像データを、S202にてCPU31がRAM33に記憶する。
S203では、RAM33に記憶された高圧縮の画像データの展開をCPU31が開始し、S204に移行する。S204では、展開した画像データを基に、画像形成部51の印刷部55が用紙への印刷を開始する。
続くS205では、RAM33の空き容量が閾値以上あるか否かをCPU31が判断する。閾値は、例えば、RAM33の容量に対して40%といったように予め定められている。また、PC200等の操作やMFP100の操作パネル40の操作を介して、ユーザが設定可能としてもよい。RAM33の空き容量が閾値以上ない場合は(S205:No)、印刷処理を終了する。RAM33の空き容量が閾値以上ある場合は(S205:Yes)、S206に移行する。
S206では、画像データの大きさが規定値以下か否かをCPU31が判断する。ここでいう画像データは、S201で受信した高圧縮の画像データのことでもよいし、ユーザが印刷を指示した元の画像データでもよい。画像データの大きさが規定値以下でない場合は(S206:No)、印刷処理を終了する。画像データの大きさが規定値以下の場合は(S206:Yes)、S207にてCPU31が低圧縮の画像データの送信をPC200へ要求する。既述したようにS207のステップに基づき、S103の判断が行われる。
そして、S208にてCPU31が、ネットワークインターフェース37を介して、PC200から送信されてきた低圧縮の画像データを受信する。これは、既述したS105のステップに基づくものである。S209では、S208で受信した低圧縮の画像データをCPU31がRAM33に記憶し、印刷処理を終了する。
続いて、図7を参照しつつリカバリ印刷処理について説明する。リカバリ印刷処理は、PC200の操作を介してユーザから画像データの印刷を指示され、図6の印刷処理が開始されると、CPU31によって処理が開始される。つまり、図6の印刷処理と並行して処理が行われる。また、そのジョブにおいて、全ての画像データが印刷され、ジョブが終了するまで、定期的に実行される。
S301では、画像形成部51内で紙詰まりが発生したか否かを、CPU31が判断する。ここでCPU31は、紙詰まりセンサ50に検知信号に基づいて紙詰まりの発生を判断する。紙詰まりが発生していない場合は(S301:No)、リカバリ印刷処理を終了する。紙詰まりが発生している場合は(S301:Yes)、S302に移行する。
S302では、CPU31が、紙詰まりが解除されたか否かを判断する。紙詰まりの解除は、紙詰まりセンサ50の検知信号からCPU31が判断する。紙詰まりが解除されていない場合は(S302:No)、再びS302に移行する。紙詰まりが解除された場合は(S302:Yes)、S303に移行する。
S303では、紙詰まりが発生した際に、ジョブの進行度合いが一定以下であったか否かをCPU31が判断する。基準となる一定の進行度合いは、予め定められているものとする。また、PC200等の操作や操作パネル40の操作を介してユーザが設定可能としてもよい。
例えば、一定の進行度合いが20%と定められている場合は、100枚の印刷を行うプリント実行時に、19枚目で紙詰まりが発生したときは、ジョブの進行度合いが一定以下とCPU31が判断する。また、例えば、一定の進行度合いが10枚と定められている場合は、ジョブの印刷枚数が50枚であっても100枚であっても、10枚印刷する前に紙詰まりが発生した場合は進行度合いが一定以上でないと判断する。進行度合いはこれらの例に限らず、例えば、一定の画像データの大きさとしてもよい。
ジョブの進行度合いが一定以下であった場合は(S303:Yes)、S310に移行する。S310では、CPU31が高圧縮の画像データの送信をPC200に要求する。このとき、リカバリ印刷に必要な画像データについて、高圧縮の画像データの送信を要求する。これは、既にS208にて低圧縮の画像データを受信している場合であっても、同様である。このS310のステップに基づき、S401,S402の判断が行われる。
一方、ジョブの進行度合いが一定以下でない場合は(S303:No)、S304に移行し、低圧縮の画像データを受信済みか否か、CPU31が判断する。低圧縮の画像データを受信済みである場合とは、既述したS207,S208で低圧縮データの送信要求と受信を行っている場合である。
低圧縮の画像データが受信済みの場合は(S304:Yes)、後述するS308に移行する。低圧縮の画像データが受信済みでない場合は(S304:No)、S305に移行して、CPU31が低圧縮の画像データの送信をPC200へ要求する。このとき、リカバリ印刷に必要な画像データについて、低圧縮の画像データの送信を要求すればよい。このS305のステップに基づき、後述するS401,S402の判断が行われる。
S305の後、またはS310の後はS306に移行する。S306では、S305で送信を要求した低圧縮の画像データ、またはS310で送信を要求した高圧縮の画像データを、CPU31がネットワークインターフェース37を介して受信する。そして、受信した画像データを、S307にてCPU31がRAM33に記憶する。
S308ではRAM33に記憶された画像データの展開をCPU31が開始する。なお、S208で既に低圧縮の画像データを受信済みで(S304:Yes)、S308に移行した場合は、記憶された低圧縮の画像データから、紙詰まりが発生した用紙に印刷する画像データなどの必要な部分の画像データを判断し、展開を開始する。
S309では、CPU31が画像形成部51の印刷部55によって再度印刷を開始することにより、リカバリ印刷を行って、リカバリ印刷処理を終了する。
次に、図8を参照しつつ、再送処理について説明する。再送処理は、PC200の操作を介してユーザから画像データの印刷を指示され、図6の印刷処理が開始されると、CPU61によって処理が開始される。つまり、図6の印刷処理と図7のリカバリ印刷処理と並行して処理が行われる。また、そのジョブにおいて、全ての画像データが印刷され、ジョブが終了するまで、定期的に実行される。ジョブの終了は、MFP100からの情報によって判断する。
S401では、MFP100から画像データの送信要求があったか否かを、CPU61が判断する。画像データの送信要求は、既述したS305またはS310のステップに基づくものである。画像データの送信要求がない場合は(S401:No)、再送処理を終了する。ジョブの送信要求があった場合は(S401:Yes)、S402に移行する。
S402では、送信する画像データが低圧縮の画像データか否かをCPU61が判断する。これは、MFP100からの送信要求に基づいて判断してもよいし、MFP100から情報を取得して判断してもよい。
送信する画像データが低圧縮の画像データでない場合は(S402:No)、S405に移行し、CPU61がネットワークインターフェース67を介してMFP100へと高圧縮の画像データを送信する。なお、このときリカバリ印刷に必要な画像データのみ送信すればよい。
高圧縮の画像データはユーザが印刷を指示した元の画像データに基づいて再度生成してもよいし、S101にて高圧縮の画像データをあらかじめRAM63に記憶している場合は、その記憶しておいた高圧縮の画像データに基づいて生成してもよい。S405のステップを終えた後は、再送処理を終了する。
一方、送信する画像データが低圧縮の画像データである場合は(S402:Yes)、S403に移行する。S403では、CPU61が低圧縮の画像データの生成を開始する。低圧縮の画像データは、ユーザが印刷を指示した元の画像データに基づいて生成してもよいし、RAM63に高圧縮の画像データが記憶されている場合は、高圧縮の画像データに基づいて生成してもよい。また、低圧縮の画像データは、リカバリ印刷に必要な画像データのみについて生成すればよい。
続くS404では、S403にて生成した低圧縮の画像データを、CPU61がネットワークインターフェース67を介して、MFP100へと送信し、再送処理を終了する。
以上記載したように、上記実施形態によれば、紙詰まりが発生した場合には低圧縮の画像データに基づいて印刷を行うため、リカバリ印刷の時間を短縮することができる。リカバリ印刷時は、ユーザが紙詰まりの解除のためにMFP100の近くにいると考えられるため、リカバリ印刷の時間を短縮すると、ユーザを装置の前で長く待たせてしまう不便さが軽減され、利便性が向上する。
また、紙詰まりが発生していない場合は、高圧縮の画像データに基づいて印刷を行うため、RAM33等の記憶部が圧迫されてしまったり、画像データの送信速度に時間がかかるためにネットワークインターフェースが占有されてしまったりする不具合も低減することができる。
また、RAM33の空き容量が閾値以上で、画像データが規定値以下の場合は、紙詰まりが発生する前に低圧縮の画像データを生成を開始して、RAM33に記憶しておくため、紙詰まりが起きた際には、リカバリ印刷の時間をさらに短縮することができる。
また、紙詰まりが起きた際にジョブの進行度合いが一定以下の場合は、高圧縮の画像データに基づいてリカバリ印刷を行うため、既述したRAM33の圧迫やネットワークインターフェースの占有といった不具合を低減することができる。
また、紙詰まりが発生した際は、紙詰まりの解除が検知されてから(S302:Yes)、画像データの送信要求(S305,S310)を行うことにより、高圧縮または低圧縮の画像データの生成を開始する(S403,S405)ので、紙詰まりが解除されてリカバリ印刷を行うまでは、CPU61やCPU31,RAM33等に負荷をかけてしまうことを低減できる。
なお、上記実施形態では、RAM33の空き容量が閾値以上か否かの判断(S205),画像データが規定値以下か否かの判断(S206),ジョブの進行度合いが一定以下か否かの判断(S303),画像データの送信要求(S207,S305,S310)等をMFP100のCPU31が行っている。しかしながらこれらの判断は、CPU61が行ってもよい。CPU61は、MFP100へ情報の取得要求を行い、MFP100から送信されてきた情報に基づいて判断を行う。
また、上記実施形態では、S205とS206を両方行っているが、どちらか一方のみ行うようにしてもよい。S205のみ行う場合は、RAM33の空き容量が閾値以上の場合は(S205:Yes),S207に移行する。S206のみ行う場合は、S204の後にS206に移行する。これらにより、S205,S206のどちらかの条件を満たす場合には、紙詰まりを検知する前に低圧縮の画像データを生成してRAM33に記憶しておくことができるようになる。そのため、リカバリ印刷の時間を短縮できる可能性が高くなる。
[第2の実施形態]
続いて、第2の実施形態におけるリカバリ印刷の方法について、図9を参照しつつ説明する。第2の実施形態では、紙詰まりが発生した際、紙詰まりが解除されてから低圧縮の画像データの生成を開始するのではなく、紙詰まりが発生した際に生成を開始する点が第1の実施形態とは異なる。
第2の実施形態におけるリカバリ印刷処理2の流れを、図9を参照しつつ説明する。なお、第1の実施形態と同じ処理については、第1の実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
第1の実施形態では、紙詰まりが発生すると(S301:Yes)、S302で紙詰まりが解除されたことを検知した後(S302:Yes)、いくつかのステップを経てS305にて低圧縮の画像データ送信要求を行うことにより、低圧縮の画像データを生成した(S403)。一方、第2の実施形態では、紙詰まりが発生すると(S301:Yes)、いくつかのステップを経てS305にて低圧縮の画像データ送信要求を行うことにより、まず低圧縮の画像データの生成を開始する(S403)。そして、S310に移行して紙詰まりが解除されたことを検知した後(S310:Yes)、印刷を行う。これについて説明する。
リカバリ印刷処理2では、紙詰まりが発生した際は(S301:Yes)、S303に移行する。そして、S304にて低圧縮の画像データが受信済みであると判断された場合(S304:Yes)と、S307の後にはS311に移行する。
S311では、紙詰まりが解除されたか否かをCPU31が判断する。これは、S302のステップと同様である。紙詰まりが解除されていない場合は(S311:No)、再びS311に移行する。紙詰まりが解除された場合は(S311:Yes)、S308に移行してCPU31による画像データの展開を開始する。そして、S309で印刷部55による印刷を開始する。
以上記載したように、第2の実施形態によれば、紙詰まりが発生した際には紙詰まりが解除されていなくても、S305にて低圧縮の画像データの送信を要求し、S403にて低圧縮の画像データの生成を開始することができる。高圧縮の画像データを用いる場合も同様のタイミングで行うことができる(S310,S405)。
これにより、紙詰まりが解除された場合には、既にリカバリ印刷用の低圧縮または高圧縮の画像データが生成されている可能性が高くなるため、受信した低圧縮または高圧縮の画像データをすぐに展開して印刷を行うことができ、第1の実施形態に比べてさらにリカバリ印刷のための時間を短縮することができ、利便性が向上する。
また、本実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、MFPに限らず、複写機等、画像読取機能を備えるものであれば適用可能である。
また、上記実施形態では、CPU31によって印刷処理,リカバリ印刷処理を、CPU61によってプリント要求処理,再送処理を行ったが、処理を行う形態はこれらに限られない。単一のCPUや複数のCPU,複数のCPU、専用回路ASIC(Application Specific Integrated Circuit)など、またはそれらの組み合わせで実行してもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記憶した記憶媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
31 CPU
33 RAM
37 ネットワークインターフェース
39 USBインターフェース
40 操作パネル
50 紙詰まりセンサ
51 画像形成部
52 画像読取部
61 CPU
63 RAM
67 ネットワークインターフェース
100 MFP
200 PC
400 ネットワーク
800 画像形成システム

Claims (8)

  1. 画像形成装置と、画像形成装置と通信する情報処理装置を有する画像形成システムにおいて、
    画像形成装置で発生した紙詰まりを検知する検知部と、
    高圧縮の画像データを生成する高圧縮データ生成部と、
    低圧縮の画像データを生成する低圧縮データ生成部と、
    高圧縮および低圧縮の画像データを展開する展開部と、
    画像データを記憶する記憶部と、
    高圧縮または低圧縮の画像データを前記展開部により展開して印刷を行う印刷部と
    を備え、
    前記印刷部は、前記展開部により画像データを展開して印刷を行っている場合に、前記検知部が紙詰まりを検知するまでは、前記高圧縮データ生成部により生成した高圧縮の画像データを前記展開部により展開して印刷を行い、前記検知部が紙詰まりを検知した後は、前記低圧縮データ生成部により生成した低圧縮の画像データを前記展開部により展開して印刷を行う、ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    前記低圧縮データ生成部は、前記検知部が紙詰まりを検知した後に低圧縮の画像データの生成を開始する、ことを特徴とする画像形成システム。
  3. 請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
    前記低圧縮データ生成部は、前記検知部が紙詰まりの解除を検知した後に低圧縮の画像データの生成を開始する、ことを特徴とする画像形成システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
    画像形成装置が前記記憶部を備え、
    前記低圧縮データ生成部は、前記記憶部の空き容量が閾値以上の場合は、前記検知部により紙詰まりが検知される前に低圧縮の画像データの生成を開始し、前記記憶部により低圧縮の画像データを記憶する、ことを特徴とする画像形成システム。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
    前記低圧縮データ生成部は、高圧縮の画像データまたは高圧縮の画像データを生成した元の画像データの大きさが規定値以下の場合は、前記検知部により紙詰まりが検知される前に低圧縮の画像データの生成を開始する、ことを特徴とする画像形成システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
    前記印刷部は、前記検知部が紙詰まりを検知した際に、前記印刷部による印刷の進行度合いが一定以下であった場合は、高圧縮の画像データに基づいて印刷を行う、ことを特徴とする画像形成システム。
  7. 紙詰まりを検知する検知部と、
    高圧縮の画像データを受信する高圧縮データ受信部と、
    低圧縮の画像データを受信する低圧縮データ受信部と、
    高圧縮および低圧縮の画像データを展開する展開部と、
    画像データを記憶する記憶部と、
    高圧縮または低圧縮の画像データを前記展開部により展開して印刷を行う印刷部と
    を備え、
    前記印刷部は、前記展開部により画像データを展開して印刷を行っている場合に、前記検知部が紙詰まりを検知するまでは、前記高圧縮データ受信部により受信した高圧縮の画像データを前記展開部により展開して印刷を行い、前記検知部が紙詰まりを検知した後は、前記低圧縮データ受信部により受信した低圧縮の画像データを前記展開部により展開して印刷を行う、ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 情報処理装置を、
    画像形成装置で発生した紙詰まりを検知する検知手段と、
    高圧縮の画像データを生成する高圧縮データ生成手段と、
    低圧縮の画像データを生成する低圧縮データ生成手段と、
    前記検知部が紙詰まりを検知するまでは、前記高圧縮データ生成手段によって生成された高圧縮の画像データを送信し、前記検知部が紙詰まりを検知した後は、前記低圧縮データ生成手段により低圧縮の画像データを送信する送信手段と
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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