以下、サーバ装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における情報処理システム1000のブロック図である。
情報処理システム1000は、1または2以上のサーバ装置10と、1または2以上の端末装置20を備える。端末装置20は2以上であることが好ましい。図1では、説明の便宜上、サーバ装置10と端末装置20とが、それぞれ一つである場合の図を示しているが、それぞれは複数であっても良い。サーバ装置10と、端末装置20とは、通信回線やネットワーク等を介して通信可能に接続されうるものであるとする。
サーバ装置10は、音波位置検出部101、同行情報取得部102、提供情報格納部103、提供情報選択部104、提供情報送信部105を備える。
端末装置20は、提供情報受信部201、出力部202を備える。
音波位置検出部101は、端末装置20の位置を、音波を用いて検出し、検出した端末装置20の位置を示す位置情報を取得する。音波位置検出部101は、例えば、超音波を用いて、端末装置20の位置を検出して位置情報を取得する。具体例としては、1以上の端末装置20にそれぞれ設けられた図示しない超音波発振器が発信する超音波を、サーバ装置10に設けられた図示しない1以上の超音波受信器で受信する。そして、超音波受信器で受信した超音波を用いて、音波位置検出部101が、超音波を出力した端末装置20の位置を検出し、この位置情報を取得する。なお、超音波を用いて超音波発振器(即ち、超音波発振器が取り付けられた端末装置20)の位置を検出して位置情報を取得する処理や構成については、公知の技術であるので、詳細な説明は省略する。なお、超音波を用いた位置検出の技術については、以下の非特許文献を参考にされたい。(非特許文献:"古河機械金属株式会社 研究開発本部:製品案内:超音波3次元位置測位システム"、[online]、[平成12年6月14日検索]、インターネット<URL:http://www.furukawakk.jp/products/ZPS_1.html>)、(非特許文献:"超音波通信を用いた位置認識システム-Wireless Localization Group"、[online]、[平成12年6月14日検索]、インターネット<URL:http://www.itl.t.u-tokyo.ac.jp/~usonic/jp/research/usonic.php>)。なお、音波位置検出部101は、上記の例以外の処理や構成によって、音波を用いて端末装置20の位置情報を取得しても良い。
音波位置検出部101が、位置情報を取得するタイミングやトリガー等は問わない。また、音波位置検出部101は、位置情報の取得を繰り返し行ってもよい。例えば、音波位置検出部101は、予め指定された時間が経過する毎に位置情報を繰り返し取得するようにしても良い。また、音波位置検出部101は、後述する同行情報取得部102が同行情報を取得するタイミングの直前や直後等に、一回以上、好ましくは複数回、位置情報を取得するようにしても良い。
音波位置検出部101は、検出した1以上の端末装置20についての位置情報を、図示しない記憶媒体に蓄積する。例えば、位置情報の取得時刻や位置情報を取得するタイミングを示す識別情報(例えば、取得する処理を行った回数を示す情報)等と対応付けて蓄積する。
同行情報取得部102は、端末装置20のユーザの同行者に関する情報である同行情報を取得する。同行情報取得部102は、例えば、一以上の端末装置20のそれぞれについて同行情報を取得する。あるいは、一の領域内に位置する一以上の端末装置20の群に対応するユーザ群の中に、どのような同行者を有するユーザが存在するかを示す情報を同行情報として取得してもよい。同行情報は、例えば、同行者の有無を示す情報を有する情報である。また、同行情報は、同行者の人数を示す情報を有していてもよい。また、同行情報は、同行者の性別、年齢、年齢層、職業、居住地等の属性を示す情報を有していてもよい。また、同行情報は、端末装置20のユーザと、同行者とのこれらの属性との違いを示す情報(例えば、性別が異なる、年齢が10歳以上異なる等の情報)を有していてもよい。また、同行情報は、端末装置20のユーザと、同行者との関係を示す情報であっても良い。例えば、同行情報は、同行者が、端末装置20のユーザの恋人である、家族である、または同僚であることを示す情報を有していても良い。また、同行情報は、ユーザと1以上の同行者とを含めたグループについての属性の情報(例えば、全員が女性である、全員が成人である等の、どのようなグループであるかを示す情報)を有していても良い。
同行情報取得部102が、同行情報をどのように取得するかは問わない。この実施の形態においては、一例として、音波位置検出部101が検出した1以上の端末装置20の位置情報を用いて、1以上の端末装置20のユーザの同行情報を取得する場合について説明する。
同行情報取得部102は、例えば、一の期間内における、予め指定された距離以下の位置関係にある頻度が予め指定された頻度以上である2つの端末装置20を、音波位置検出部101が取得した位置情報を用いて検出する。このような端末装置20が検出された場合に、この組を構成する端末装置20のユーザは、互いに同行者を有しているユーザであると考えられることから、同行者があることを示す同行情報を取得する。ここで取得する同行情報は、上記で検出した2つの端末装置20のそれぞれについて取得した同行情報と考えても良い。
ただし、この実施の形態においては、音波を用いて位置検出を行うため、検出された位置情報が、実際のどの端末装置20に対応する位置情報であるかを特定できないことから、ここで取得した同行情報は、音波によって位置が検出された端末装置20の中のいずれかの端末装置20の同行情報と考えても良い。かかることは、音波を用いて得られた位置情報を用いて取得する他の同行情報についても同様である。
ここでの一の期間とは、例えば、後述する提供情報送信部105が提供情報を送信する直前の期間であることが好ましい。また、予め指定された距離は、例えば、行動をともにしているユーザ間の距離として適切であると考えられる距離の上限値である。例えば、2〜5mの範囲の値が用いられる。また、予め指定された頻度は、行動をともにしているユーザであれば、上記の指定された距離内にいると考えられる頻度であり、例えば、100%に近い値を設定しても良い。例えば、距離の上限や、頻度の値は、実験や統計等を取ることで設定可能である。
また、同行情報取得部102は、例えば、一の期間内における、他の端末装置20との距離が予め指定された距離以下となる位置関係にある頻度が予め指定された頻度以下である端末装置20を、音波位置検出部101が取得した位置情報を用いて検出し、このような端末装置20が検出された場合に、同行者がないことを示す同行情報を取得するようにしてもよい。あるいは、音波位置検出部101が位置情報を取得した端末装置20のうちの、上記の同行者があることを示す同行情報に対応する端末装置20以外の端末装置20について、同行者がいないことを示す同行情報を取得するようにしても良い。また、上記の一の期間の最も取得時期が新しい位置情報の中に、同行者がいることを示す同行情報に対応する端末装置20以外の端末装置20の位置情報がある場合に、この端末装置20について、同行者がいないことを示す同行情報を取得するようにしても良い。また、出現頻度が予め指定された値以上である端末装置20の組が検出されなかった場合にだけ、同行者なしを示す同行情報を取得するようにしても良い。
また、同行情報取得部102は、例えば、上記のように、予め指定された距離以下の位置関係にある頻度が予め指定された頻度以上である2つの端末装置20の組を複数組検出した場合において、この複数の組のなかに、一致する端末装置を有する組があるか否かを判断し、一致する組がある場合、この組に含まれる端末装置について、同行者が二人以上いることを示す同行情報を取得する。同行者が二人以上いるということは、端末装置20を有するユーザとその同行者とで、三人以上のグループを構成していることを意味する。
以下、具体的な例を挙げて説明すると、同行情報取得部102は、一以上の各タイミングにおいて同行情報取得部102が位置情報を取得した一以上の端末装置20の中から、対応する位置情報から算出される端末装置20間の距離が予め指定された距離以下となる頻度が、予め指定された値以上となる端末装置20の組を検出する処理を行う。ここでの一以上のタイミングは、提供情報を送信するタイミングの直前の複数のタイミングであることが好ましい。また、ここでの一以上のタイミングは、複数のタイミングであることが好ましい。また、この場合の複数のタイミングは連続したタイミングであることが好ましい。また、複数のタイミングは、ユーザの動作等が検出可能な程度の微小な時間間隔(例えば数秒以内)を隔てたタイミングであることが好ましい。
この処理を行う際には、例えば、同行情報取得部102は、音波位置検出部101が一のタイミングにおいて取得した各位置情報に対して、位置を示す識別情報(ここでは位置識別情報と称す)を割り当てる。この位置識別情報は、ここでは各端末装置20に対応する識別情報と考えても良い。また、他のタイミングについて取得した各位置情報についても、上記の位置識別情報を割り当てた各位置情報に対応する位置情報をそれぞれ検出して、検出した位置情報に対応する位置識別情報を付与する。位置識別情報を割り当てた各位置情報に対応する位置情報とは、例えば、各位置情報の移動後(あるいは前)と考えられる位置情報である。なお、位置識別情報を割り当てた一のタイミングで取得した位置情報に対応する、他のタイミングで取得した位置情報の検出は、例えば、いわゆる位置の変換を追尾する技術や、動き検出等を行う技術を用いることで検出可能である。例えば、位置識別情報に対応する位置情報が、一つ後のタイミングで取得された位置情報のうちの、どの位置情報が示す位置に移動したかを検出するようにして、移動後の位置情報に同じ位置識別情報を対応付けても良い。位置を追尾する技術や、動き検出の技術は公知の技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。または、同行情報取得部102は、音波位置検出部101が一のタイミングで取得した位置識別情報と対応付けられた位置情報との距離が、予め指定された距離以内である位置情報であって、最も距離が短い位置情報を、音波位置検出部101がその一つ後のタイミングで取得した位置情報の中から検出し、この位置情報に、同じ位置識別情報を対応付けていくようにしてもよい。また、一のタイミングで取得された位置情報の中に、新たな位置情報が検出された場合、新たな位置識別情報を付与する。
同行情報取得部102は、一以上の各タイミングで取得した複数の位置情報について、各タイミング毎に、位置情報が示す位置の距離が予め指定された距離である第一の距離以内である2つの位置情報の組合わせ(組)を検出する。ここでは、同行情報取得部102は、検出した位置情報の組に対応する位置識別情報の組を取得する。
そして、一以上の各タイミングにおいて検出した2つの位置情報の組(位置識別情報の組)において、同じ組が出現する出現頻度を取得する。出現頻度は出現回数であっても良いし、一以上のタイミングの数に対する同じ組が出現する出現回数の比率であっても良い。また、一以上のタイミングにおいて、同じ組が全て出現しているか否か等の値であっても良い。
そして、出現頻度が予め指定された値以上である位置情報の組(位置識別情報の組)が検出された場合、同行情報取得部102は、例えば、検出された位置情報の組に含まれる位置識別情報に対応する端末装置20について、同行者があることを示す同行情報を取得する。
また、同行情報取得部102は、上記で検出された出現頻度が予め指定された値以上である位置情報の組(位置識別情報の組)について、位置識別情報の一方が一致する複数の組が存在するか否かを判断する。そして、存在する場合、同行情報取得部102は、例えば、この複数の組に含まれる位置識別情報に対応する端末装置20について、同行者が二人以上である同行情報を取得する。
また、同行情報取得部102は、上記で検出された出現頻度が予め指定された値以上である位置情報の組(位置識別情報の組)について、2つの位置識別情報が、他の組に含まれる位置識別情報のいずれにも一致しない位置識別情報の組が存在するか否かを判断する。そして、存在する場合、同行情報取得部102は、例えば、この組に含まれる位置識別情報に対応する端末装置20について、同行者が一人である同行情報を取得する。同行者が一人であるということは、端末装置20のユーザと、その同行者とが、二人のグループを構成していることを意味する。
また、同行情報取得部102は、上記の位置識別情報と対応付けられた位置情報のうちの、同行者があることを示す同行情報と対応付けられていない位置情報について、同行者がいないことを示す同行情報を取得する。
また、同行情報取得部102は、同一の位置識別情報を有さない組が存在するか否かを判断する。そして、存在する場合、二人の組が存在していることを示す同行情報を取得する。
また、予め指定された出現頻度以上の組が一つも検出されなかった場合に、同行情報取得部102は、同行者がいないユーザが存在していることを示す同行情報を取得する。
なお、ここでは、音波位置検出部101が検出した位置情報を用いて同行情報を取得するため、音波(例えば超音波)で位置検出が可能な、予め指定されたエリア内に位置する端末装置20のみについて同行情報を取得することが可能となる。
同行情報取得部102は、取得した同行情報を、例えば、図示しない記憶媒体等に蓄積する。
なお、同行情報取得部102は、上記以外の判断処理等を行うことで、同行情報を取得するようにしても良い。また、上記以外の同行情報、例えば、同行者が五人以上であることを示す同行情報等を取得するようにしても良い。
提供情報格納部103には、端末装置20のユーザに対して提供される情報である1以上の提供情報が格納される。提供情報は、例えば、商品やサービスの販売促進に利用される情報である。提供情報は、具体的には、商品やサービスを提供する店舗等の情報や、広告の情報、クーポンや、割引券等である。提供情報は、例えば、文字データであっても良いし、静止画や動画等の画像データであっても良いし、これらの組合せであっても良い。画像データは静止画像であっても動画像であっても良い。また、提供情報は音声情報を含んでいても良い。また、提供情報は、予め指定されたWEBサイトのURL等のアドレス情報であっても良い。
提供情報格納部103には、例えば、各提供情報が、上述した同行情報と対応付けられて格納される。同行情報と対応付けて格納される提供情報は、例えば、対応する同行情報が示す同行者を連れているユーザ(あるいは、同行者を有さないユーザ)、もしくはその同行者にとって適当な提供情報であることが好ましい。例えば、同行情報が、端末装置20のユーザに同行者がいないことを示す情報である場合、この同行情報が対応付けられた提供情報は、一人向けの情報であることが好ましい。同行者が恋人であることを示す情報である場合、この同行情報が対応付けられた提供情報は、恋人向けの情報であることが好ましい。また、同行情報が、同行者が二人以上であることを示す情報である場合、この同行情報が対応付けられた提供情報は、三人以上のグループ向けの情報であることが好ましい。
提供情報格納部103は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。なお、かかることは、以下の他の格納部についても同様である。
提供情報選択部104は、提供情報格納部103から、同行情報取得部102が取得した同行情報に対応する提供情報を選択的に取得する。具体的には、提供情報選択部104は、同行情報取得部102が取得した同行情報と対応付けられた提供情報を、検索等により読み出す。例えば、同行情報取得部102が取得した同行情報が、同行者が二人以上であることを示す同行情報である場合、提供情報選択部104は、同行者が二人以上であることを示す同行情報と対応付けられた提供情報を、提供情報格納部103から取得する。同行情報取得部102が取得した同行情報が、複数である場合、それぞれの同行情報に対応する提供情報を取得するようにしても良い。なお、提供情報が、同行情報と対応付けられて格納されていない場合、提供情報の内容等に応じて、同行情報に対応する提供情報を取得しても良い。例えば、同行情報に予め対応付けられた文字列を含む提供情報を、提供情報選択部104が選択するようにしても良い。
提供情報選択部104は、例えば、図示しない受付部等から受け付けた、サーバ装置10の管理者等が入力した指示が示す提供情報の中から、同行情報に対応する提供情報を選択的に取得しても良い。
提供情報送信部105は、提供情報選択部104が取得した提供情報を、同行情報に対応する端末装置20に送信する。同行情報に対応する端末装置20とは、ここでは、同行情報の取得対象となった端末装置20を意味する。同行情報に対応する端末装置20は、例えば、上述した音波位置検出部101が位置を検出した端末装置20と考えても良い。なお、提供情報送信部105は、少なくとも同行情報に対応する端末装置20に提供情報を送信できればよい。このため、提供情報送信部105は、例えば、提供情報選択部104が選択した提供情報を、ブロードキャストにより端末装置20に送信しても良い。例えば、提供情報送信部105は、提供情報選択部104が取得した同行情報を、音波位置検出部101が位置検出を行う範囲に対して、ブロードキャスト等で送信する。
提供情報送信部105が同行情報をどのように端末装置20に送信するかは問わない。例えば、提供情報送信部105に接続されたいわゆる無線LANのアクセスポイントの識別情報(例えば、SSID)を有するビーコン等をブロードキャストで送信し、このビーコンを受け取った端末装置20が、この無線LANのアクセスポイントに接続するようにし、提供情報送信部105が、接続した端末装置20に対して、提供情報選択部104が取得した提供情報を送信する。この場合、例えば、無線LANの設置場所や、無線LANの出力や、無線LANのアンテナの向き等を調整して、提供情報送信部105に接続された無線LANのアクセスポイントの通信可能な範囲が、同行情報の取得対象となるエリアを含む範囲、より好ましくは、ほぼ同じ範囲とすることが好ましい。
また、例えば、提供情報送信部105が、アクティブRFIDのように、特定の周波数で提供情報選択部104が取得した提供情報を予め指定されたエリアに送信し、各端末装置20が、アクティブRFIDのリーダライタのように、特定の周波数で送信される提供情報を受信するようにしても良い。この場合も、送信エリアを、同行情報の取得対象となるエリアを含む範囲、より好ましくは、ほぼ同じ範囲とすることが好ましい。
提供情報送信部105が、提供情報をどのような手段やプロトコル等で提供情報を送信するかは問わない。例えば、メールで送信しても良いし、いわゆるショートメッセ−ジングサービスやミニブログ等で提供情報を送信してもよい。
提供情報送信部105は、通常、無線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。提供情報送信部105は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。かかることは、他の送信部についても同様である。
端末装置20は、例えば、無線通信が可能な携帯型の端末装置である。端末装置20は、例えば、携帯電話や、いわゆるスマートフォンや、携帯情報端末や、いわゆるタブレット型端末、ノート型コンピュータ等である。端末装置20は、無線による情報通信が可能な装置であることが好ましい。ここでは図示していないが、端末装置20は、例えば、音波位置検出部101による端末装置20の位置検出を可能とするために、音波送信部を備えている。音波送信部は、例えば、予め指定された一定または不定期なタイミングで超音波等の音波を出力する。
提供情報受信部201は、サーバ装置10が送信する提供情報を受信する。また、提供情報受信部201は、サーバ装置10が送信する他の情報、例えばサーバ装置10との通信を行うために用いられるサーバ装置10の識別情報等を受信しても良い。
提供情報受信部201は、通常、無線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。提供情報受信部201は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。かかることは、他の受信部についても同様である。
出力部202は、提供情報受信部201が受信した提供情報を出力する。ここでの出力は、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。出力部202は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部202は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報処理システム1000のサーバ装置10の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)音波位置検出部101は、端末装置20の位置情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。取得するタイミングである場合、ステップS102に進み、取得するタイミングでない場合、ステップS104に進む。
(ステップS102)音波位置検出部101は、音波を用いて一以上の端末装置20の位置情報を取得する。
(ステップS103)音波位置検出部101は、取得した位置情報を図示しない記憶媒体等に蓄積する。例えば、位置情報を、位置情報の取得時刻と対応付けて蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS104)提供情報送信部105は、提供情報を送信するための予め指定されたタイミングであるか否かを判断する。タイミングである場合、ステップS105に進み、タイミングでない場合、ステップS101に戻る。
(ステップS105)同行情報取得部102は、端末装置20についての同行情報を取得する。この処理の詳細については後述する。
(ステップS106)提供情報選択部104は、ステップS105において、同行情報が取得できたか否かを判断する。取得できた場合、ステップS106に進み、取得できなかった場合、ステップS101に戻る。同行情報が取得できないということは、例えば、端末装置20の位置情報が取得できなかった場合などである。
(ステップS107)提供情報選択部104は、ステップS105で取得した同行情報を用いて提供情報を選択的に取得する。具体的には、取得した同行情報と対応付けられた提供情報を取得する。
(ステップS108)提供情報送信部105は、ステップS106で取得した提供情報を端末装置20に送信する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図1のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、情報処理システム1000のサーバ装置10が、同行情報を取得する動作について図3のフローチャートを用いて説明する。なお、この処理は、図2のステップS105の処理に相当する動作である。
(ステップS201)同行情報取得部102は、カウンターmの値として1を代入する。
(ステップS202)同行情報取得部102は、現在の時刻から所定の時間だけ前の時刻に取得した位置情報を、1番目のタイミングで取得した位置情報として、音波位置検出部101が取得した位置情報の中から取得する。なお、位置情報が取得できなかった場合、ステップS205に進むようにする。
(ステップS203)同行情報取得部102は、ステップS202で取得した一以上の位置情報のそれぞれに位置識別情報を対応付ける。同行情報取得部102は、位置情報と、位置識別情報とを対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積する。
(ステップS204)同行情報取得部102は、ステップS202で取得した位置情報について、位置情報間の距離が、予め指定された距離である第一の距離以下である位置情報の組合せを検出する。そして、検出した各組を構成する位置情報の対に対応する位置識別情報の対を、図示しない記憶媒体等に蓄積する。組合せが検出されなかった場合、蓄積しない。
(ステップS205)同行情報取得部102は、カウンターmの値を1インクリメントする。
(ステップS206)同行情報取得部102は、カウンターmの値が、予め指定されたk(kは1以上の整数)の値以上であるか否かを判断する。kの値以上である場合、ステップS210に進み、kの値以上でない場合、ステップS207に進む。kの値は、同行情報を取得する際に利用する位置情報の取得タイミングの範囲(期間、あるいは回数)を指定するための情報である。
(ステップS207)同行情報取得部102は、現在の時刻から所定の時間だけ前の時刻が示すタイミングから数えてm番目のタイミングで取得した位置情報を、音波位置検出部101が取得した位置情報の中から取得する。なお、位置情報が取得できなかった場合、ステップS205に進むようにする。
(ステップS208)同行情報取得部102は、ステップS203で位置識別情報と対応付けた位置情報にそれぞれ対応する位置情報を、m番目のタイミングで取得した位置情報からそれぞれ検出し、検出した位置情報に、同じ位置識別情報を対応付ける。同行情報取得部102は、位置情報と、位置識別情報とを対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積する。
(ステップS209)同行情報取得部102は、m番目のタイミングで取得した位置情報に、位置識別情報と対応しない新たな位置情報があるか否かを判断し、ある場合、新たな位置識別情報を対応付ける。そして、位置情報と、位置識別情報とを、mの値と対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積する。そして、ステップS204に戻る。
(ステップS210)同行情報取得部102は、ステップS202またはステップS207の少なくとも一方の処理において、1以上の位置情報が取得できたか否かを判断する。取得できた場合、ステップS211に進み、取得できなかった場合、上位の処理にリターンする。
(ステップS211)同行情報取得部102は、ステップS204において、各タイミングごとに蓄積した位置識別情報の組の中から、同じ位置識別情報の組を検出し、検出した組ごとに、出現頻度を算出する。例えば、同じ位置識別情報の組が出現する数を、位置識別情報の組ごとにカウントし、カウント値を上記のkの値で除算して得られた位置識別情報の組が出現する割合を、出現頻度の値として取得する。
(ステップS212)同行情報取得部102は、ステップS211において出現頻度の値をそれぞれ取得した位置情報の組において、出現頻度が予め指定された値以上の位置識別情報の組合せ(組)を検出する。
(ステップS213)同行情報取得部102は、出現頻度が予め指定された値以上の位置識別情報の組合せ(組)が検出できた場合、ステップS215に進み、検出できなかった場合、ステップS214に進む。
(ステップS214)同行情報取得部102は、同行者なしを示す同行情報を取得する。
そして、上位の処理にリターンする。
(ステップS215)同行情報取得部102は、ステップS212で検出した位置識別情報の1以上の組において、位置識別情報の両方が他の組の位置識別情報のいずれとも共通しない組があるか否かを判断する。ある場合、ステップS216に進み、ない場合、ステップS218に進む。
(ステップS216)同行情報取得部102は、同行者が2人以上であることを示す同行情報を取得する。
(ステップS217)同行情報取得部102は、ステップS212で検出した位置識別情報の1以上の組において、位置識別情報が共通する組があるか否かを判断する。ある場合、ステップS218に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
(ステップS218)同行情報取得部102は、同行者が1人であることを示す同行情報を取得する。そして、上位の処理にリターンする。
次に、端末装置20の動作について簡単に説明すると、端末装置20の提供情報受信部201は、サーバ装置10から送信される提供情報を受信し、受信した提供情報を出力部202が出力(例えば、表示)する。
以下、本実施の形態における情報処理システム1000の具体的な動作の一例について説明する。
図4は、情報処理システム1000の一例を示す概念図である。ここでは、サーバ装置10は、一の店舗500内に設置されているものとする。この店舗500は、例えば飲食店であるとする。また、サーバ装置10は、端末装置20から送信される超音波を受信する音波受信部111を備えているものとする。ここでは、音波受信部111の受信範囲が店舗500の前付近のみとなるように、音波受信部111の設置位置や設置感度等が調整されているものとする。また、サーバ装置10は、無線LANのアクセスポイントとしての機能を備えているものとする。また、ここでは、情報処理システム1000が複数の端末装置20を備えており、各端末装置20を複数のユーザがそれぞれ保持しているものとする。
また、図5は、ユーザが保持する端末装置20の一例を示す図である。ここでは、端末装置20が、タッチパネルを用いて操作可能ないわゆるスマートフォンである場合を例に挙げて説明する。この端末装置20には、音波発信部211であるタグが設けられているものとし、このタグは、予め指定された時間間隔ごとに、超音波を出力しているものとする。また、この端末装置20は、出力デバイスとして、モニタ202aを備えているものとする。
ここでは、例えば、端末装置20を有する複数のユーザが、店舗500の前付近を通過していたとする。そして、サーバ装置10の音波位置検出部101が、端末装置20の位置情報を取得する一のタイミングになったと判断したとする。
サーバ装置10の音波受信部111は、店舗500の前付近に位置する複数の端末装置20の音波発信部211が出力する超音波を受信する。ここでは、店舗500の前付近以外の位置の端末装置20が出力する超音波は受信しない。
音波位置検出部101は、音波受信部111が受信した超音波を用いて、店舗500の前付近に位置する複数の端末装置20の位置を検出し、位置情報を取得する。音波位置検出部101が取得する位置情報は、ここでは、例えば、店舗500の前の領域の座標で表されるものとする。そして、取得した位置情報を、位置情報の取得した時刻と対応付けて、図示しない記憶媒体に一時記憶する。時刻は図示しない時計等から取得する。
同様にして、端末装置20の位置情報を取得するタイミングとなるごとに、音波位置検出部101は、音波受信部111が受信した超音波を用いて、端末装置20の位置情報を取得し、取得時刻と対応付けて図示しない記憶媒体に一時記憶していく。例えば、位置情報を取得するタイミングは、1秒間隔のタイミングであるとする。
図6は、音波位置検出部101が取得した位置情報を管理する位置管理情報である。位置管理情報は、「時刻」および「位置情報」という項目を有している。「時刻」は、位置情報の取得時刻である。「位置情報」は、位置情報であり、ここでは、xy座標で表されているものとする。このxy座標は、店舗500の前付近の領域に対応するものとする。なお、ここでは、「x11」、「x12」等は、x座標の値を示し、「y11」や「y12」等は、y座標の値を示すものとする。かかることは以下においても同様である。
ここで、提供情報送信部105が、提供情報を送信するタイミング(例えば、指定された時刻)になったとすると、同行情報取得部102は、同行情報を取得する処理を開始する。
この具体例においては、取得時刻が最新の3つのタイミングに取得した位置情報を用いて、同行情報取得部102が同行情報を取得するよう設定されている場合について説明する。
同行情報取得部102は、まず、図6に示した位置管理情報において、「時刻」の値から、3番目に新しい時刻である「17時15分12秒」を取得し、この時刻と対応付けられた「位置情報」の値である位置情報を全て読み出す。
同行情報取得部102は、読み出した位置情報に対して位置識別情報を付与し、付与した位置情報と上記の時刻とを対応付けて、図示しない記憶媒体に蓄積する。
図7は、同行情報取得部102が蓄積した、位置識別情報と対応付けられた位置情報を管理する位置識別情報管理情報である。位置識別情報は、「ID」と「17時15分12秒」という項目を有している。「ID」は、位置識別情報である。「17時15分12秒」は、「17時15分12秒」に取得された位置情報を示している。
同行情報取得部102は、図7に示した「17時15分12秒」に取得した位置情報について、位置情報がそれぞれ示す位置の間の距離が予め指定された第一の距離以内である位置情報の組を検出する。予め指定された距離は、ここでは、2mであるとする。例えば、「17時15分12秒」の列に含まれる各位置情報から2つの位置情報を組合せる場合の全ての組合せを取得する。そして、その各組み合わせについて、組合せを構成する2つの位置情報が示す位置の間の距離を算出し、算出した距離が2m以内であれば、その位置情報の組に対応する位置識別情報の組を上記の時刻「17時15分12秒」と対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積していく。
図8は、同行情報取得部102が取得して蓄積した、位置情報が示す位置の間の距離が、予め指定された第一の距離以内である位置情報の組合せに対応する位置識別情報の組合せを管理する組管理情報である。組管理情報は、「時刻」と「組」という項目を有している。「時刻」は、位置情報を取得した時刻であり、「組」は、位置識別情報の組合せ(組)を示し、ここでは、位置識別情報の組合せを、コンマ(,)で区切って示している。この組管理情報の1番目のレコードは、「17時15分12秒」時点においては、位置識別情報が「001」である位置情報が示す位置(即ち、この位置にある端末装置20)と、「002」である位置情報が示す位置(即ち、この位置にある端末装置20)との距離が第一の距離である2m以内であったことを示していることになる。
図9は、同行情報取得部102が時刻「17時15分12秒」について取得した位置情報をxy座標系にプロットし、各位置情報の近傍に対応する位置識別情報を示した参考図である。図9において、両者の間の距離が予め指定された距離以内である位置情報の組は、点線で囲んだ位置情報の組であるとする。
次に、同行情報取得部102は、「17時15分12秒」の次の時刻である「17時15分13秒」と対応付けられた位置情報を図6に示した位置管理情報から読み出す。そして、読み出した位置情報の中から、直前の時刻「17時15分12秒」において取得した位置情報に対応していると判断される位置情報を検出する。即ち、直前の時刻「17時15分12秒」において取得した位置情報が示す位置の、移動先の位置を示すと判断される位置情報を、「17時15分13秒」と対応付けられた位置情報からそれぞれ検出する。ここでは、直前の時刻「17時15分12秒」において取得した各位置情報との距離が、予め指定された距離以内である最も近い位置を示す位置情報を、「17時15分13秒」と対応付けられた位置情報からそれぞれ検出していく。ここでの予め指定された距離としては、例えば、人間の移動速度に応じた距離、例えば、人間の平均的な歩行速度で、位置情報を取得するタイミング間の間隔を示す時間に移動可能な距離等を利用する。そして、直前の時刻「17時15分12秒」において取得した一の位置情報に対応していると対応すると判断された位置情報に、直前の時刻「17時15分12秒」において取得した一の位置情報に対応している位置識別情報を付与する。また、直前の時刻「17時15分12秒」において取得した位置情報に対応していない新たな位置情報が検出された場合、この位置情報には新たな位置識別情報を対応付ける。ただし、ここでは、新たな位置情報が検出されなかったとする。そして、取得した位置識別情報を対応付けた位置情報を、時刻「17時15分13秒」と対応付けて図7に示した位置識別情報管理情報に追記する。具体的には、時刻「17時15分13秒」を示す項目名を有する列を追加し、この列に、対応する識別情報が「ID」の値と対応するよう「17時15分13秒」と対応付けられた位置情報を蓄積する。
同行情報取得部102は、上記と同様に、「17時15分13秒」に取得した位置情報について、位置情報がそれぞれ示す位置の間の距離が予め指定された距離以内である位置情報の組を検出し、検出した組に含まれる位置情報に対応する位置識別情報の組を、時刻「17時15分13秒」と対応付けて、図8に示した組管理情報に蓄積する。
同行情報取得部102は、更に、時刻「17時15分14秒」に対応する位置情報についても、上記と同様の処理を行う。
図10は、上記のような処理を行ったことにより得られた位置識別情報管理情報を示す図である。図7の位置識別情報管理情報に対して、「17時15分13秒」と「17時15分14秒」とに対応する位置識別情報が追加されている。
また、図11は、上記のような処理を行ったことにより得られた組管理情報を示す図である。図8に示した組管理情報に対して、「時刻」が、「17時15分13秒」であるレコードと、「17時15分14秒」であるレコードとが追加されている。
また、図12は、同行情報取得部102が時刻「17時15分14秒」について取得した位置情報をxy座標系にプロットし、各位置情報の近傍に対応する位置識別情報を示した参考図である。図12において、両者の間の距離が予め指定された距離以内である位置情報の組は、点線で囲んだ位置情報の組であるとする。
次に、同行情報取得部102は、最新の3つのタイミング(時刻)に取得した位置情報について、位置情報の組を検出したため、図11に示した組管理情報について、2つの位置識別情報の両方が一致する組の数をカウントする。そして、カウント数を上記の位置情報を取得したタイミング数である「3」で除算して、各位置識別情報の組の出現頻度を算出する。
図13は、同行情報取得部102が図11に示した位置情報の組について算出した出現頻度を示す出現頻度管理情報である。出現頻度管理情報において、「組」は、図8の「組」に相当し、「頻度」は、出現頻度である。
そして、同行情報取得部102は、組管理情報に含まれる組の中に、出現頻度が、予め指定された値以上である組があるか否かを判断する。ここでは、予め指定された値が、「0.8」であったとすると、出現頻度が「1」である組があるため、組があると判断する。
このため、同行情報取得部102は、更に、出現頻度が、「0.8」以上である組の中に、位置識別情報のいずれか一つが一致する組があるか否かを判断する。ここでは、出現頻度が、「0.8」以上である「001,002」という位置識別情報の組を構成する位置識別情報と、「005,006」という位置識別情報の組を構成する位置識別情報とが、いずれも一致しないため、一致する組がないと判断する。このため、この組を構成する位置識別情報「001」、「002」、「005」及び「006」とに対応する端末装置20について、同行者が1人であることを示す同行情報である「同行者1人」という同行情報を取得する。
なお、仮に一致する位置識別情報を有している組があった場合、この組を構成する位置識別情報に対応する端末装置20について、同行者が2人以上いることを示す同行情報である「同行者2人以上」という同行情報を取得する。
図14は、提供情報格納部103に格納されている提供情報を管理する提供情報管理情報である。提供情報管理情報は、「同行情報」、「提供情報」という項目を有している。「同行情報」は、同行情報であり、ここでは、同行情報取得部102が取得しうる同行情報の1以上が格納される。「提供情報」は提供情報であり、ここでは、提供情報はテキストデータであるとする。
提供情報選択部104は、同行情報取得部102が同行情報を取得したか否かを判断する。ここでは、同行情報を取得しているため、提供情報選択部104は、図14に示した提供情報格納部103において、「同行情報」の値が、同行情報取得部102が取得した同行情報「同行者1人」と一致するレコード(行)を検索し、検出したレコードに含まれる「提供情報」である「お二人様専用の特別プランを提供しております。居酒屋○×」を読み出す。
提供情報送信部105は、提供情報選択部104が選択した提供情報を端末装置20に対してブロードキャストで送信する。具体的には、まず、提供情報送信部105は、サーバ装置10が提供する無線LANのアクセスポイントの識別子であるSSIDを含むビーコンをブロードキャストで出力すると、このビーコンの到達範囲内に位置する端末装置20の端末情報受信部201がビーコンを受信する。例えば、ビーコンの出力範囲が予め音波位置検出部101が端末装置20の位置を検出可能な範囲と同様の範囲となるよう設定されていたとすると、店舗500の前付近の端末装置20の提供情報受信部201がビーコンを受信する。そして、ビーコンを受信した店舗500の前付近の各端末装置20は、サーバ装置10が提供するアクセスポイントに接続を行い、図示しない送信部等から、自装置の識別情報等をサーバ装置10に送信する。この識別情報は、端末装置20のIPアドレスやMACアドレスやメールアドレス等のアドレス情報であっても良いし、端末装置20のアカウントやユーザID等であっても良い。端末装置20から識別情報を受信したサーバ装置10は、この識別情報を用いて、端末装置20に提供情報選択部104が選択した提供情報を送信する。
端末装置20の提供情報受信部201がサーバ装置10から送信される提供情報を受信すると、出力部202は、受信した提供情報をモニタ202aに出力(即ち、表示)する。
図15は、端末装置20による提供情報の表示例を示す図である。
以上、本実施の形態によれば、同行情報取得部102が端末装置20の位置情報を用いて、ユーザの同行者に関する情報を取得し、同行者に関する情報に応じて選択した提供情報をユーザに送信することにより、ユーザが同行者といるか否か等に応じて、ユーザに対して適切な情報を提供することが可能となる。
(第一の変型例)
なお、上記実施の形態においては、音波位置検出部101が検出した端末装置20の位置情報を用いて、サーバ装置10の同行情報取得部102が同行情報を取得する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明においては、各端末装置が取得した自装置の位置情報を用いて、サーバ装置の同行情報取得部が同行情報を取得するようにしても良い。以下、このような場合の変型例について説明する。
図16は、上記実施の形態の情報処理システムの第一の変型例を示す図である。情報処理システム1001は、1また2以上のサーバ装置10aと、1または2以上の端末装置20aを備える。
サーバ装置10aは、同行情報取得部112、提供情報格納部113、提供情報選択部114、提供情報送信部105、端末位置情報受信部106、決済関連情報取得部107、嗜好情報取得部108を備える。
端末装置20aは、提供情報受信部201、出力部202、位置情報取得部204、識別情報格納部205、位置情報送信部206を備える。
情報処理システム1001において、上記実施の形態と同様の構成については、図1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
位置情報取得部204は、自装置(自端末装置20)の位置情報を取得する。位置情報取得部204が取得する位置情報は、例えば、緯度と経度との組合わせで示される端末装置20の座標情報等である。位置情報取得部204は、例えばGPSや、携帯電話の位置検出等に用いられる無線を使った位置検出システムが利用可能である。無線を使った位置検出の仕組み等については、以下の非特許文献を参考にされたい。(非特許文献:小野昌之、他5名"無線を使った位置検出"、[online]、[平成12年6月18日検索]、インターネット<URL:http://www.oki.com/jp/Home/JIS/Books/KENKAI/n204/pdf/204_R06.pdf>)。位置情報取得部204が位置情報を取得するタイミング等は問わない。例えば、予め指定された一定または不定の時間間隔毎に繰り返し位置情報を取得する。位置情報取得部204は、例えばGPS受信機や、無線を使った位置検出を行うための受信機等により実現可能である。
識別情報格納部205には、端末装置20aの識別情報が格納される。端末装置20aの識別情報は、端末装置20aを識別可能な情報であればよく、例えば、端末装置20aのシリアル番号や、端末装置20aのIPアドレスや、MACアドレス等であっても良い。また、端末装置20aのユーザの識別情報であっても良いし、ユーザのメールアドレスやユーザIDやアカウント等であっても良い。端末装置20aの識別情報は、端末装置20aのユーザの識別情報と考えても良い。
位置情報送信部206は、位置情報取得部204が取得した位置情報をサーバ装置10aに送信する。例えば、図示しない記憶媒体等に予め登録されている送信先のアドレス情報等が示すサーバ装置10aに対して、予め指定されたタイミング等に、位置情報を送信する。位置情報送信部206は、更に識別情報格納部205に格納されている端末装置20aの識別情報を位置情報とともに送信するようにしてもよい。
端末位置情報受信部106は、位置情報送信部206が送信する端末装置20aの位置情報を受信する。また、端末装置20aの位置情報とともに送信される端末装置20aの識別情報を更に受信するようにしてもよい。端末位置情報受信部106は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。端末位置情報受信部106は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
決済関連情報取得部107は、端末装置20aのユーザが、決済カードを用いて行った決済に関する情報である決済関連情報を取得する。決済関連情報取得部107は、例えば、提供情報の送信先となる端末装置20aのユーザについての決済関連情報を取得する。決済カードとは、決済に利用可能なカードであり、例えば、クレジットカードや、デビットカードや、電子マネー等である。なお、ここでのカードとは、概念上のカードであってもよく、例えば、カード番号等の情報が記憶された情報端末(図示せず)等も、決済カードの1態様と考えても良い。決済関連情報とは、例えば、決済カードを用いて決済した商品やサービスに関する情報であり、例えば、決済対象となった商品やサービスの名称やジャンルやカテゴリー等の識別情報(例えば名称等)である。また、決済関連情報とは、例えば、決済カードを用いて決済した料金や店舗等の場所に関する情報であっても良い。決済関連情報は、決済カードで購入した商品やサービスの購入履歴を示す情報であっても良い。決済関連情報は、例えば、テキストの情報である。決済関連情報取得部107は、予め指定された期間内の決済関連情報だけを取得するようにしても良い。例えば、決済関連情報が、決済日と対応付けて格納されているようにし、本日の日付に対応する決済関連情報を決済関連情報取得部107が取得するようにしても良い。あるいは、先週の日付と対応付けられた決済関連情報を取得するようにしても良い。
決済関連情報取得部107は、例えば、この決済関連情報取得部107がアクセス可能な図示しない記録媒体等の格納部に、端末装置20aの識別情報と対応付けて格納されている決済関連情報から、端末位置情報受信部106が受信した端末装置20aの識別情報を検索キーとして用いて決済関連情報を取得する。端末装置20aの識別情報と対応付けて格納されている決済関連情報とは、端末装置20aの識別情報と対応付けられた決済カードのカード番号と対応付けられている決済関連情報であっても良く、この場合、決済関連情報取得部107は、端末装置20aの識別情報と対応付けられた決済カードのカード番号と対応付けられている決済関連情報を検索により取得する。アクセス可能な記録媒体とは、サーバ装置10aが有している記録媒体であっても良いし、サーバ装置10aとネットワーク等を介して接続された図示しない他のサーバ装置(例えば、カード会社のサーバ装置)が有している記録媒体であっても良い。
嗜好情報取得部108は、決済関連情報を用いて、端末装置20aのユーザの嗜好を示す情報である嗜好情報を取得する。嗜好情報は、例えば、ユーザの好む商品やサービス、あるいはこれらを提供する店舗についての、ジャンルやカテゴリーを示す情報や、場所(地域)等を示す情報である。例えば、嗜好情報取得部108は、決済関連情報取得部107が取得した決済関連情報において出現頻度の高い商品やサービスの名称や、そのジャンルやカテゴリーを示す情報を、嗜好情報として取得する。出現頻度が高いとは、出現頻度が予め指定された閾値以上であることでも良いし、他の商品やサービスについての出現頻度よりも高いことであっても良い。出現頻度は、回数であっても、比率であっても良い。あるいは、図示しない辞書等から取得したこれらの情報の類義語や上位概念語等を、嗜好情報として取得しても良い。例えば、一の端末装置20aに対応して決済関連情報取得部107が取得した複数の決済関連情報(例えば、今月分の決済関連情報)に「ワイン」という商品のジャンルを示す情報が最も多く出現した場合、嗜好情報取得部108は、「ワイン」という嗜好情報を取得する。
同行情報取得部112は、端末位置情報受信部106が受信した端末装置20の位置情報を用いて、端末装置20のユーザの同行情報を取得する。同行情報取得部112は、例えば、一の期間内における、予め指定された距離以下の位置関係にある頻度が予め指定された頻度以上である2つの端末装置20aを、端末位置情報受信部106が受信した端末装置20の位置情報を用いて検出する。そして、このような端末装置20aが検出された場合に、この組を構成する端末装置20aのユーザは、互いに同行者を有しているユーザであると考えられることから、この組を構成する各端末装置20aについて、同行者があることを示す同行情報を取得する。なお、同行情報取得部112が、同行情報を取得する処理は、基本的には、音波位置検出部101が検出した位置情報を用いる代わりに、端末位置情報受信部106が受信した端末装置20の位置情報を用いることを除けば、上記の同行情報取得部102が同行情報を取得する処理と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
提供情報格納部113には、端末装置20aのユーザに対して提供される情報である1または2以上の提供情報が同行情報と対応付けられて格納される。提供情報格納部113には、例えば、端末装置20aのユーザに対して提供される情報である1以上の提供情報が、更に、嗜好情報と対応付けて格納される。嗜好情報と対応付けられた提供情報は、例えば、嗜好情報が示す嗜好を有するユーザ(ユーザが利用する端末装置20a)に対して提供したいとサーバ装置10aの管理者や運営者等が考える情報である。なお、これ以外の構成等については、提供情報格納部103と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
提供情報選択部114は、提供情報格納部113から、同行情報取得部112が取得した同行情報に対応し、かつ嗜好情報取得部108が取得した嗜好情報に対応する提供情報を選択的に取得する。提供情報選択部114は、提供情報格納部113に提供情報が同行情報と嗜好情報とに対応付けられて格納されている場合、例えば、同行情報取得部112が取得した同行情報と、嗜好情報取得部108が取得した嗜好情報とに対応付けられた同行情報を、検索等により取得する。また、提供情報が嗜好情報と対応付けられて格納されていない場合等においては、提供情報選択部114は、例えば、同行情報と対応付けられた提供情報であって、嗜好情報と同じ文字列等を有する提供情報を検索等により取得するようにしても良い。その他の構成等については、上述した提供情報選択部104と同様であるのでここでは説明は省略する。
この第一の変型例における、端末装置20aが同行情報を取得するための動作については、位置情報として、端末装置20aから送信される位置情報を用いる点を除けば、上記の実施の形態と、ほぼ同様である。しかし、この第一の変型例においては、端末装置20aが、自装置の位置情報とともに端末装置20aの識別情報を送信することで、この端末装置20aの識別情報を用いて、位置情報に対応する端末装置が特定可能となる。例えば、この変型例においては、上記実施の形態において説明した位置識別情報として、位置情報に対応する端末装置20aの識別情報を用いることで、どの位置情報が、どの端末装置20に対応する位置情報であるかを識別することが可能となる。具体的には、サーバ装置10aの同行情報取得部102が、端末装置20aの位置情報について同行情報を取得した場合に、どの端末装置20について同行情報を取得したかを特定することが可能となる。このため、例えば、サーバ装置10の同行情報取得部102が一の位置情報について同行情報を取得した場合(例えば、上記の具体例において一の組に含まれる位置情報について同行情報を取得した場合等)に、提供情報選択部104がこの同行情報に対応する提供情報を取得し、提供情報送信部105がこの提供情報を、上記の一の位置情報に対応する端末装置20aの識別情報が示す端末装置20aにユニキャストで送信することで、端末装置20a毎に同行者の有無等に応じた適切な提供情報を提供することができる。なお、提供情報送信部105が特定の端末装置20aに提供情報を送信するためには、例えば、図示しない記憶媒体等に、予め端末装置20aの識別情報と、この端末装置20aを送信先に指定するためのアドレス情報等とを対応付けた情報を格納しておくようにし、この情報から端末装置20aの識別情報に応じたアドレス情報を検索して、このアドレス情報を用いて、提供情報を送信するようにすればよい。なお、端末装置20の識別情報が、アドレス情報等である場合は、このような情報は省略しても良い。
また、本第一の変型例においては、同行情報を取得した端末装置20aのユーザの決済関連情報を決済関連情報取得部107が取得し、この決済関連情報を用いて嗜好情報取得部108が嗜好情報を取得し、この嗜好情報に対応する提供情報を提供情報選択部114が取得する。これにより、ユーザの端末装置20aに対して、この端末装置20aについて取得した同行情報に応じた提供情報であって、嗜好情報に応じた提供情報を送信することができ、ユーザの嗜好に合わせた提供情報を送信することが可能となる。
なお、本変型例においては、例えば、上記具体例において説明したように、店舗500の前付近の領域等の、所定の領域内の端末装置20aについてのみ、同行情報を取得できるようにするために、端末位置情報受信部106が、予め指定された領域内の位置を示す端末装置20aの位置情報だけを選択的に受信するようにしても良い。あるいは、同行情報取得部112が同行情報を取得する際に、予め指定された領域内の位置を示す端末装置20aの位置情報だけを取得するようにしてもよい。
なお、この第一の変型例においては、端末装置20aのユーザを特定することができるため、ユーザとその同行者との属性値を取得して、この属性値に応じた同行情報を取得するようにしても良い。例えば、予め、1または2以上の端末装置20aの識別情報と、各端末装置20aのユーザの、性別、年齢、居所、所属、職業等の属性値等とを対応付けた属性値の管理情報をサーバ装置10b内の図示しない記憶媒体等の格納部に蓄積しておくようにし、同行情報取得部112が同行情報を取得する際に、一のユーザの端末装置20aの識別情報と、このユーザの1以上の同行者の端末装置20aの識別情報とをそれぞれ用いて、上記の属性値の管理情報から各ユーザの属性値を取得し、取得した属性値が、1以上の同行情報と対応付けられた予め指定された条件を満たすか否かを判断し、満たすと判断された場合に、その条件と対応付けられた同行情報を取得するようにしても良い。例えば、属性値の管理情報から取得した一のユーザの属性値である性別と、同行者の属性値の性別とが、異なる場合であって、一のユーザの同行者が一人であると判断された場合、一のユーザの同行情報として、「同行者とユーザとが男女のカップルである」という同行情報を取得しても良い。また、属性値の管理情報から取得した一のユーザの属性値である性別と、同行者の属性値の性別とが、同じ場合であって、一のユーザの同行者が一人であると判断された場合、一のユーザの同行情報として、「同行者とユーザとが友人である」という同行情報を取得しても良い。また、一のユーザの属性値である所属企業と、1以上の同行者の属性値である所属企業とが、同じ企業である場合、一のユーザの同行情報として、「同僚である」という同行情報を取得しても良い。また、一のユーザの属性値である年齢と、同行者の属性値の年齢との差が、予め指定された値以上である場合、一のユーザの同行情報として、「親子である」という同行情報を取得しても良い。このようにして、ユーザと同行者との詳細な関係を判断することができ、ユーザと同行者とにより適した提供情報を提供することが可能となる。例えば、同行情報取得部102が「同行者とユーザとがカップルである」という同行情報を取得した場合に、提供情報選択部104が、この同行情報と対応付けられた「カップルのお二人へ。眺めの良いお席が空いております。レストランABC…」という提供情報を選択しても良い。また、例えば、同行情報取得部102が「親子である」という同行情報を取得した場合に、提供情報選択部104が、この同行情報と対応付けられた「ご家族でご利用される方へ。今お席が空いております。中華料理DEF…」という提供情報を選択しても良い。なお、かかることは、以下の、端末装置20の識別情報を用いて同行情報を取得する場合においても同様である。なお、上記の属性値の管理情報は、サーバ装置10a内に設けられていても良いし、サーバ装置10aがアクセス可能な記憶媒体に設けられていても良い。
(第二の変型例)
また、上記実施の形態においては、音波位置検出部101が検出した端末装置20の位置情報を用いて、サーバ装置10の同行情報取得部102が同行情報を取得する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明においては、サーバ装置が、端末装置の取得した各端末装置間の通信に関する情報を用いて同行情報を取得するようにしてもよい。以下、このような場合の変型例について説明する。
図17は、上記実施の形態の情報処理システムの第二の変型例を示す図である。情報処理システム1002は、1また2以上のサーバ装置10bと、1または2以上の端末装置20bとを備える。
サーバ装置10bは、同行情報取得部116、提供情報格納部113、提供情報選択部114、提供情報送信部105、決済関連情報取得部107、嗜好情報取得部108、及び通信関連情報受信部110を備える。
端末装置20bは、提供情報受信部201、出力部202、識別情報格納部205、通信関連情報取得部207、及び端末側送信部216を備える。
情報処理システム1002において、上記第一の変型例と同様の構成については、図16と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
通信関連情報取得部207は、自装置(自端末装置20b)と他の端末装置20bとの間における通信に関する情報である通信関連情報を取得する。ここでの通信は、近距離の無線通信であることが好ましい。即ち、通信関連情報取得部207は、他の端末装置20bとの間で行われた近距離無線通信に関する情報であることが好ましい。ここでの近距離は、一緒に行動しているユーザが取り得る距離として考えられる距離、例えば、5m以内、好ましくは1m以内であることが好ましい。ここで述べる近距離通信とは、例えば、NFC(Near Field Communication)や、Bluetooth(登録商標)や、IrDA等の赤外線通信である。端末装置20b間の通信は、例えば、いわゆるすれ違い通信等であってもよい。すれ違い通信については、例えば、以下の文献等を参考にされたい。(非特許文献:柴田洋佑、他1名"Bluetooth(登録商標)を用いたPDAによるすれ違い通信の実現"、[online]、[平成12年6月21日検索]、インターネット<URL: http://www2.hannan-u.ac.jp/~hanakawa/soturon/2010/KanSibata.pdf>)。
通信関連情報は、例えば、他の端末装置20bとの間で何らかの通信が行われたことを示す情報である。具体的には、例えば、通信関連情報は、通信を行った1以上の他の端末装置20bの識別情報(即ち、通信相手の識別情報)を含む情報である。通信関連情報は、例えば、通信を行った他の端末装置20bの数(重複を除く)を示す情報であっても良い。
例えば、端末装置20bは、図示しない端末送信部と端末受信部とを備え、一の端末装置20bと、他の端末装置20bとの間で、ユーザ等の指示に応じて、何らかの情報(例えば、メッセージ等)の送受信を行う際に、送信元となる端末装置20bが、識別情報格納部205に格納されている端末装置20bの識別情報を読み出して、送信対象となる情報とともに他の端末装置20bに送信する。そして、送信先となる端末装置20bの受信部が、送信対象となる情報とともに受信した送信元の端末装置20bの識別情報を、通信関連情報取得部207が通信関連情報として取得する。なお、送信対象となる情報を端末装置20bの識別情報としても良い。あるいは、端末装置20bの図示しない送信部が、予め指定された一定または不定の時間間隔毎に、識別情報格納部205に格納されている端末装置20bの識別情報を読み出して、近距離通信によりブロードキャストで送信するようにし、この端末装置20bの通信範囲内に位置する端末装置20bが、このブロードキャストされる端末装置20bの識別情報を受信するようにしても良い。
一の端末装置20bが取得した通信関連情報に含まれる他の端末装置20bの識別情報は、一の端末装置20bの近くに位置する他の端末装置20bの識別情報と考えることができることから、通信関連情報に含まれる他の端末装置20bの識別情報は、一の端末装置20bを保持するユーザの同行者の端末装置20bの識別情報と考えることができる。あるいは、通信関連情報に含まれる他の端末装置20bの数を示す情報は、一の端末装置20bが通信した他の端末装置20bの数と考えても良い。
通信関連情報取得部207は、取得した通信関連情報を、図示しない記憶媒体等に蓄積する。なお、通信関連情報は、取得した日時等の情報を対応付けて蓄積されるようにしても良い。また、通信関連情報は、蓄積後、一定の時間等が経過後に削除されるようにしても良い。
端末側送信部216は、通信関連情報取得部207が取得した通信関連情報をサーバ装置10bに送信する。例えば、図示しない記憶媒体等に予め登録されている送信先のアドレス情報等が示すサーバ装置10bに対して、予め指定されたタイミング等に、通信関連情報を送信する。端末側送信部216は、更に識別情報格納部205に格納されている端末装置20bの識別情報を通信関連情報とともに送信するようにしてもよい。これにより、この情報を受信したサーバ装置10bは、例えば、端末側送信部216が送信する識別情報が示す端末装置20bのユーザの同行者が、端末側送信部216が送信する通信関連情報が示す端末装置20bのユーザであることを判断することが可能となる。端末側送信部216は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。端末側送信部216は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
通信関連情報受信部110は、端末装置20bと他の端末装置20bとの間における通信に関する情報である通信関連情報を、端末装置20bから受信する。また、通信関連情報受信部110は、通信関連情報とともに端末装置20bから送信される当該端末装置20bの識別情報を受信するようにしてもよい。
同行情報取得部116は、通信関連情報受信部110が受信した一の端末装置20bの通信関連情報を用いて、この端末装置20のユーザの同行情報を取得する。例えば、同行情報取得部116は、通信関連情報受信部110が受信した通信関連情報が有している、一の端末装置20bと通信した他の端末装置20bの識別情報の数を、識別情報毎にカウントする。これにより得られたカウント値を、一の端末装置20bのユーザの同行者の数を示す同行情報として取得するようにしても良い。また、例えば、同行情報取得部116は、通信関連情報受信部110が予め指定された期間内に受信した通信関連情報に含まれている、一の端末装置20bと通信した他の端末装置20bの識別情報の、識別情報毎の出現頻度(回数や割合)を取得し、この出現頻度が予め指定された値以上の識別情報の数を、同行者の数として同行情報を取得する。
また、これらの端末装置20bの識別情報を用いて、第一の変型例と同様に、ユーザの属性値に応じた同行情報を取得するようにしても良い。なお、通信関連情報が、一の端末装置20bと通信した他の端末装置20bの識別情報の数を示す情報である場合、この値をユーザの同行者の数を示す同行情報として取得するようにしても良い。なお、同行情報取得部116の他の構成等は、上記の同行情報取得部102等と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
このような本第二の変型例においては、端末装置20b間の通信に関する情報に応じて、同行情報を取得することができるため、同行情報の取得のために、端末装置20bの位置情報等を用いる必要がないため、端末装置20bの構成を簡略化できるとともに、位置情報を取得するための電力消費等を抑えて、省エネルギー化を図ることができる。
なお、上記の第一の変型例と同様に、端末装置20bが自装置の位置情報を取得して、通信関連情報をサーバ装置10bに送信する際等に、この位置情報も送信することで、例えば、サーバ装置10bが、この位置情報を参照して予め指定された領域内の端末装置20bの通信関連情報を受信するようにしたり、予め指定された領域内の端末装置20bについての同行情報だけを取得するようにしても良い。
(第三の変型例)
なお、上記実施の形態においては、音波位置検出部101が検出した端末装置20の位置情報を用いて、サーバ装置10の同行情報取得部102が同行情報を取得する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明においては、端末装置20cが予め有している同行情報を、サーバ装置が取得するようにしてもよい。以下、このような場合の変型例について説明する。
図18は、上記実施の形態の情報処理システムの第三の変型例を示す図である。情報処理システム1003は、1また2以上のサーバ装置10cと、1または2以上の端末装置20cとを備える。
サーバ装置10cは、同行情報受信部118と、同行情報取得部119、提供情報格納部113、提供情報選択部114、提供情報送信部105、決済関連情報取得部107、嗜好情報取得部108を備える。
端末装置20cは、提供情報受信部201、出力部202、識別情報格納部205、同行情報格納部217、及び端末側送信部218を備える。
情報処理システム1001において、上記第一の変型例と同様の構成については、図16と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
同行情報格納部217には、同行情報が格納される。格納される同行情報は、端末装置20cのユーザの同行者に関する同行情報である。例えば、同行情報格納部217に同行情報が格納される経路や過程等は問わない。例えば、端末装置20cのユーザが、タッチパネル等の図示しない入力デバイス等を介して入力した同行情報が、同行情報格納部217に蓄積される。
端末側送信部218は、予め指定されたタイミング等に、同行情報格納部217に格納されている同行情報をサーバ装置10cに送信する。端末側送信部218は、例えば、予め指定されたタイミングごとに繰り返し同行情報を送信する。端末側送信部218は、同行情報とともに、識別情報格納部217に格納されている端末装置20cの識別情報を送信することが好ましい。
同行情報受信部118は、端末装置20cから送信される同行情報を受信する。また、同行情報とともに送信される端末装置20cの識別情報も受信してもよい。
同行情報取得部119は、同行情報受信部118が受信した同行情報を取得する。例えば、同行情報受信部118が受信した同行情報を、この同行情報とともに受信した識別情報が示す端末装置20cの同行情報として取得する。なお、同行情報取得部119の他の構成等は、上記の同行情報取得部102等と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
このような第三の変型例においては、ユーザ等が入力した同行情報を用いることができるため、位置情報等を用いて同行情報を取得する処理等を省略することができ、省エネルギー化を図ることができる。
(実施の形態2)
図19は、本実施の形態における情報処理システム2000のブロック図である。
情報処理システム2000は、1また2以上のサーバ装置11と、1または2以上の端末装置21とを備える。端末装置21は2以上であることが好ましい。ここでは、説明の便宜上、サーバ装置10と端末装置20とが、それぞれ一つである場合の図を示しているが、それぞれは複数であっても良い。
サーバ装置11は、提供情報格納部113、識別情報受信部122、決済関連情報取得部107、嗜好情報取得部108、嗜好情報送信部128、提供情報送信部129を備える。
端末装置21は、位置情報取得部204、位置情報受信部221、同行情報取得部222、識別情報格納部205、識別情報送信部223,提供情報受信部224、嗜好情報受信部225、提供情報選択部226、出力部227、位置情報送信部228、属性値格納部229を備える。
提供情報格納部113、位置情報取得部204、および識別情報格納部205の構成については、上記実施の形態1と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
また、決済関連情報取得部107及び嗜好情報取得部108については、端末装置の識別情報として、識別情報受信部122が受信した端末装置21の識別情報を用いる点を除けば、上記実施の形態1の第一の変型例等と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
識別情報受信部122は、1または2以上の端末装置21から送信される端末装置21の識別情報を受信する。以下、端末装置21の識別情報を端末識別情報と呼ぶ。端末識別情報については、上記実施の形態1の第一の変型例等において説明した端末装置20の識別情報と同様である。識別情報受信部122は、例えば、近距離通信を行うようにしたり、無線出力を調整すること等によって受信可能な範囲を調整することにより、予め指定された領域内の端末装置21から端末識別情報を受信するようにすることが好ましい。識別情報受信部122は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。識別情報受信部122は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
嗜好情報送信部128は、嗜好情報取得部108が、一の端末装置21の端末識別情報について取得した嗜好情報を、この一の端末装置21に送信する。嗜好情報送信部128は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。嗜好情報送信部128は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
提供情報送信部129は、提供情報格納部113に格納されている提供情報を送信する。例えば、提供情報送信部129は、提供情報と、提供情報と対応付けられている同行情報と、を対応付けて送信する。更に、また、提供情報と対応付けられている嗜好情報を、提供情報と同行情報とに対応付けて送信しても良い。提供情報送信部129は、例えばブロードキャストにより提供情報等を送信しても良い。また、識別情報受信部122が識別情報を受信した端末装置21に対して、提供情報等を送信してもよい。
提供情報送信部129は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。提供情報送信部129は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
端末装置21は、例えば、端末装置20と同様の無線通信が可能な携帯型の端末装置である。
位置情報受信部221は、1以上の他の端末装置21から送信される他の端末装置21の位置情報を受信する。位置情報受信部221は、例えば、他の端末装置21の位置情報とともに、位置情報を送信する他の端末装置21の端末識別情報、または端末識別情報と他の端末装置21のユーザの属性値との組合わせを受信する。位置情報受信部221は、例えば、近距離無線技術等を用いる等により、通信可能な範囲等を狭い範囲(例えば数m〜数十m)とすることで、自装置の位置に対して、予め指定された範囲内の他の端末装置21からの位置情報のみを受信することが好ましい。あるいは、自装置の位置予め指定された範囲内の位置を示す他の端末装置21の位置情報のみを、選択的に受信するようにしても良い。位置情報受信部221が、位置情報を受信するタイミング等は問わない。
位置情報受信部221は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。位置情報受信部221は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
同行情報取得部222は、自装置のユーザの同行者に関する情報である同行情報を取得する。同行情報取得部222は、例えば、位置情報取得部204が取得した自装置の位置情報と、位置情報受信部221が受信した1以上の他の端末装置21の位置情報とを用いて、同行情報を取得する。同行情報取得部222が位置情報を用いて同行情報を取得する処理は、上記実施の形態1において同行情報取得部112等が、端末装置20の位置情報を用いて同行情報を取得する処理とほぼ同様である。ただし、本実施の形態では、自装置についての同行情報だけを取得するようにする。例えば、一の期間内における、自装置に対する予め指定された距離(例えば、上述した第一の距離)以下の位置関係にある頻度が予め指定された頻度以上であるの端末装置20を、位置情報取得部204が取得した自装置の位置情報と、位置情報受信部221が受信した1以上の他の端末装置21の位置情報とを用いて検出する。そして、このような他の端末装置21が検出された場合、検出された他の端末装置21のユーザが、自装置のユーザの同行者であると考えられることから、同行者があることを示す同行情報を取得する。
また、同行情報取得部222は、例えば、上記のような他の端末装置21を、複数検出した場合に、同行者が二人以上いることを示す同行情報、あるいは、検出した端末装置21数が示す人数の同行者がいることを示す同行情報を取得する。
また、同行情報取得部222は、上記実施の形態1の第一の変型例等の同行情報取得部112等と同様に、位置情報受信部221が受信した他の端末装置のユーザの属性値と、後述する属性値格納部229に格納されている自装置のユーザの属性値とを用いて、これら属性値に応じた同行情報を取得するようにしても良い。
提供情報受信部224は、サーバ装置11が送信する情報であって、ユーザに対して提供される情報である提供情報を受信する。また、提供情報受信部224は、提供情報と対応付けて送信される同行情報や嗜好情報を受信するようにしてもよい。
嗜好情報受信部225は、嗜好情報送信部128が送信する同行情報を受信する。受信する嗜好情報は、識別情報格納部205に格納されている自装置の識別情報に応じて嗜好情報取得部108が取得した嗜好情報である。
提供情報選択部226は、提供情報受信部224が受信した提供情報の中から、同行情報取得部222が取得した同行情報に対応する提供情報を選択的に取得する。この処理は、上述した実施の形態1にかかる提供情報選択部104が、同行情報に対応する提供情報を、提供情報格納部103等から選択的に取得する処理と同様である。なお、上記実施の形態の第一の変型例等で示した提供情報選択部226と同様に、提供情報選択部226は、同行情報取得部222が取得した同行情報に対応し、かつ、嗜好情報受信部225が受信した嗜好情報に対応する提供情報を、提供情報受信部224が受信した提供情報の中から、選択的に取得するようにしても良い。
出力部227は、提供情報選択部226が取得した提供情報を出力することを除けば、上記実施の形態1の出力部202等と同様である。
位置情報送信部228は、位置情報取得部204が取得した自装置の位置情報を送信する。例えば、自装置の位置情報を、他の端末装置21に対して送信する。位置情報送信部228は、位置情報とともに、識別情報格納部205に格納されている自装置である端末装置21の端末識別情報や、属性値格納部229に格納されている嗜好情報を出力しても良い。例えば、他の端末装置21の位置情報送信部228が送信する位置情報や、端末識別情報や、属性値を、上記の位置情報受信部221が受信する。ここでの送信は、ブロードキャストであっても良い。
属性値格納部229には、自装置のユーザの属性値が格納される。ユーザの属性値とは、例えば、ユーザの、性別、年齢、居所、所属、職業等の情報である。
次に、情報処理システム2000のサーバ装置11の動作の一例について説明する。
提供情報送信部129は、例えば、予め指定されたタイミングに、提供情報格納部113に格納されている提供情報と同行情報と嗜好情報との組を、端末装置21に対して送信する。例えばブロードキャスト等により送信する。例えば、予め指定された時間毎に、提供情報等の送信を繰り返す。また、識別情報受信部122が端末識別情報を受信すると、決済関連情報取得部107が、この端末識別情報に対応する決算関連情報を取得し、取得した決算関連情報を用いて、嗜好情報取得部108が嗜好情報を取得する。そして、取得した嗜好情報を、嗜好情報送信部128が端末識別情報が示す端末装置21に送信する。
次に、情報処理システム2000の端末装置21の動作の一例について
図20のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)位置情報受信部221は、他の端末装置21から送信される位置情報等を受信するタイミングであるか否かを判断する。ここでは一例として、他の端末装置21の位置情報と、この位置情報とともに送信される他の端末装置21の端末識別情報と属性値とを受信するタイミングであるか否かを判断する。受信するタイミングである場合、ステップS302に進み、受信するタイミングでない場合、ステップS304に進む。
(ステップS302)位置情報受信部221は、他の端末装置21等から送信される位置情報等を受信する。例えば、図示しない送信部等から、位置情報等を要求する情報をブロードキャスト等で他の端末装置21に送信し、この要求する情報に応じて他の端末装置21から送信される位置情報、識別情報、属性値等を受信する。そして、受信した位置情報等を、図示しない記憶媒体等に蓄積する。例えば、受信した位置情報等を、時刻等の取得タイミングを示す情報と対応付けて蓄積する。ここで受信した属性値は、例えば、性別、年齢、およびユーザの勤務する企業名等を有する情報であるとする。
(ステップS303)位置情報取得部204は、自装置の位置情報を取得する。そして、取得した位置情報を、図示しない記憶媒体等に蓄積する。例えば、取得した位置情報等を、時刻等の取得タイミングを示す情報と対応付けて蓄積する。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS304)同行情報取得部222は、同行情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。取得するタイミングである場合、ステップS305に進み、取得するタイミングでない場合、ステップS307に進む。
(ステップS305)同行情報取得部222は、同行情報を取得する。この処理の詳細については後述する。
(ステップS306)同行情報取得部222は、取得した同行情報を、図示しない記憶媒体等に蓄積する。なお、既に同行情報が蓄積されている場合、新たな動向情報で更新(例えば上書き)する。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS307)識別情報送信部223は、嗜好情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。タイミングである場合、ステップS308に進み、タイミングでない場合、ステップS311に進む。
(ステップS308)識別情報送信部223は、識別情報格納部205に格納されている識別情報を読み出して、サーバ装置11に送信する。なお、識別情報送信部223は、識別情報を、ブロードキャストで送信してもよいし、予め登録されているサーバ装置11のアドレス情報等を用いて送信しても良い。
(ステップS309)嗜好情報受信部225は、サーバ装置11から嗜好情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS310に進み、受信していない場合、ステップS310に戻る。
(ステップS310)嗜好情報受信部225は、受信した嗜好情報を図示しない記憶媒体等に蓄積する。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS311)提供情報受信部224は、サーバ装置11から提供情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS312に進み、受信していない場合、ステップS314に進む。
(ステップS312)提供情報選択部226は、ステップS311で受信した提供情報から、ステップS306で蓄積した同行情報と、ステップS310で蓄積した嗜好情報とに対応した提供情報を選択的に取得する。
(ステップS313)出力部227は、ステップS312で取得した提供情報を出力擦る。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS314)位置情報送信部228は、位置情報の送信を要求する情報を、端末装置21から受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS315に進み、受信していない場合、ステップS301に戻る。
(ステップS315)位置情報取得部204は、位置情報を取得する。
(ステップS316)位置情報送信部228は、ステップS315で取得した位置情報を、他の端末装置21に送信する。また、ここでは、識別情報格納部205に格納されている識別情報と、属性値格納部229に格納されている属性値とを、位置情報と対応付けて送信する。そして、ステップS301に戻る。
なお、図20のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、情報処理システム2000の端末装置21が、同行情報を取得する動作について図21のフローチャートを用いて説明する。なお、この処理は、図20のステップS305の処理に相当する動作である。
(ステップS401)同行情報取得部222は、カウンターmの値に1を代入する。
(ステップS402)同行情報取得部222は、現在の時刻から所定の時間だけ前の時刻に取得した位置情報を、1番目のタイミングで取得した位置情報とした場合の、m番目のタイミングに取得した位置情報を、ステップS302で位置情報受信部221が受信した他の端末装置21の位置情報の中から取得する。同様に、同行情報取得部222は、ステップS303で位置情報取得部204が取得した自装置の位置情報から、上記のm番目のタイミングで取得した位置情報を取得する。
(ステップS403)同行情報取得部222は、ステップS402で取得した他の端末装置21の位置情報の中から、ステップS402で取得した自装置の位置情報に対する距離が、予め指定された第一の距離以下の距離である1以上の位置情報を検出する。そして、検出した位置情報に対応付けられた他の端末装置21の端末識別情報を、ステップS302で蓄積した端末識別情報から取得する。取得した端末識別情報を、例えば、m番目のタイミングを示す情報等と対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積する。
(ステップS404)同行情報取得部222は、カウンターmの値を1インクリメントする。
(ステップS405)同行情報取得部222は、カウンターmの値が、予め指定された値であるk以上であるか否かを判断する。k以上であれば、ステップS406に進み、k以上でなければ、ステップS402に進む。
(ステップS406)同行情報取得部222は、ステップS403で蓄積した端末識別情報について、各端末識別情報毎の出現頻度を算出する。例えば、出現数や、出現する割合を算出する。そして、出現頻度が、予め指定された値以上の端末識別情報を検出する。
(ステップS407)同行情報取得部222は、ステップS406で出現頻度が予め指定された値以上の端末識別情報が検出されたか否かを判断する。検出された場合、ステップS409に進み、検出されなかった場合ステップS408に進む。
(ステップS408)同行情報取得部222は、同行者がなしであることを示す同行情報を取得する。そして、上位の処理にリターンする。
(ステップS409)同行情報取得部222は、ステップS406で検出された端末識別情報が複数であるか否かを判断する。複数である場合、ステップS410に進み、複数でない場合、ステップS411に進む。
(ステップS410)同行情報取得部222は、検出された複数の端末識別情報に対応する属性値のうちの、年齢の値を、ステップS302で蓄積した属性値から取得する。そして、検出された複数の端末識別情報に対応する年齢のなかに、年齢差が、予め指定された値以上のものがあるか否かを判断する。例えば、検出された複数の端末識別情報に対応する年齢の、最大値と最小値との差が、予め指定された値以上であるか否かを判断し、予め指定された値以上であれば、年齢差が、予め指定された値以上のものがあると判断する。予め指定された年齢差は、16歳以上に設定することが好ましい。年齢差が予め指定された値以上のものがあると判断した場合、ステップS411に進み、ないと判断した場合、ステップS412に進む。
(ステップS411)同行情報取得部222は、ユーザと同行者とが家族であることを示す同行情報を取得する。そして、上位の処理にリターンする。
(ステップS412)同行情報取得部222は、属性値格納部229に格納されている属性値の企業名と、ステップS407で検出された複数の端末識別情報に対応するユーザの企業名とを取得する。そして、企業名が一致するか否かを判断する。全て一致する場合、ステップS413に進み、一致しない場合、ステップS414に進む。
(ステップS413)同行情報取得部222は、ユーザと同行者とが同じ企業の同僚であることを示す同行情報を取得する。そして、上位の処理にリターンする。
(ステップS414)同行情報取得部222は、ユーザと同行者とが3人以上のグループであることを示す同行情報を取得する。そして、上位の処理にリターンする。
(ステップS415)同行情報取得部222は、属性値格納部229に格納されている属性値の性別と、ステップS407で検出された一の端末識別情報に対応するユーザの性別とを取得する。そして、企業名が一致するか否かを判断する。一致する場合、ステップS417に進み、一致しない場合、ステップS416に進む。
(ステップS416)同行情報取得部222は、ユーザと同行者とが男女のカップルであることを示す同行情報を取得する。そして、上位の処理にリターンする。
(ステップS417)同行情報取得部222は、ユーザと同行者とが友人との2人連れであることを示す同行情報を取得する。そして、上位の処理にリターンする。
以下、本実施の形態における情報処理システム2000の具体的な動作について説明する。情報処理システム2000の概念図は図4と同様のものであるとする。ただし、ここでは、サーバ装置11は、音波発信部等を有さないものとする。
ユーザAが保持する一の端末装置21の図示しない送信部等は、予め指定された時間毎に、近距離無線通信等で、近距離(例えば、10m程度)に位置する他の端末装置21に対して、位置情報の送信を要求する情報を送信する。位置情報の送信を要求する情報を受信した端末装置21の位置情報取得部204は、自装置の位置情報を取得し、位置情報送信部228が、取得した位置情報と、端末識別情報と、属性値とを、送信を要求する情報の送信元となる端末装置21に送信する。送信を要求する情報の送信元となる端末装置21の位置情報受信部221は、送信された位置情報と、端末識別情報と、属性値とを受信し、図示しない記憶媒体等に受信時刻等を対応付けて順次蓄積する。
また、同様に、ユーザAが保持する一の端末装置21の位置情報取得部204は、自装置の位置情報を取得して、図示しない記憶媒体等に順次蓄積する。
図22は、ユーザAの保持する端末装置21の位置情報受信部221が取得した他の端末装置21の位置情報等を管理する他端末位置管理情報である。位置管理情報は、「時刻」、「位置情報」、「他端末ID」、「属性値」という項目を有している。「時刻」は、位置情報の取得時刻である。「位置情報」は、位置情報であり、ここでは、xy座標で表されているものとする。このxy座標は、店舗500の前付近の領域に対応するものとする。「端末ID」は、位置情報に対応する端末識別情報である。「属性値」は、端末識別情報に対応する端末装置21のユーザの属性値である。「属性値」は、ここでは「(属性名):(属性値)」で示されているものとする。
図23は、ユーザAの保持する端末装置21の位置情報取得部204が取得した自装置の位置情報を管理する自端末位置管理情報である。自端末位置管理情報は、「時刻」、「位置情報」という項目を有しているものとする。
ここで、ユーザAが保持する一の端末装置21の同行情報取得部222が、同行情報を取得するタイミングになったと判断したとする。
この具体例においては、取得時刻が最新の3つのタイミングに取得した位置情報を用いて、同行情報取得部222が同行情報を取得するよう設定されている場合について説明する。
同行情報取得部222は、まず、図22に示した他端末位置管理情報において、「時刻」の値から、3番目に新しい時刻である「17時15分12秒」を取得し、この時刻と対応付けられた「位置情報」の値である位置情報を全て読み出す。また、図23に示した自端末位置管理情報からも、時刻「17時15分12秒」と対応付けられた位置情報を読み出す。
そして、同行情報取得部222は、他端末位置管理情報から読み出した位置情報の中から、自端末位置管理情報から読み出した位置情報が示す位置からの距離が、予め指定された第一の距離以内である位置情報を検出する。第一の距離は、ここでは、例えば、4mであるとする。そして検出した1以上の位置情報に対応する「他端末ID」を、図22に示した他端末位置管理情報から取得し、取得した「他端末ID」を対応する「時刻」の値と対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積する。
さらに、次の時刻である「17時15分13秒」と、その次の時刻である「17時15分14秒」についても同様の処理を行い、第一の距離以内の「他端末ID」の値を取得し、蓄積する。
図24は、上記の処理により同行情報取得部222が取得時刻毎に取得した、自装置の位置情報に対する距離が、予め指定された第一の距離以下の距離である位置情報と対応付けられた他の端末装置21の端末識別情報を管理する端末識別情報管理情報である。端末識別情報管理情報は、「17時15分12秒」、「17時15分13秒」、および「17時15分14秒」という時刻毎に取得された、自装置の位置情報に対する距離が、予め指定された第一の距離以下の距離である他の端末装置21の端末識別情報を有している。
次に、ユーザAが保持する一の端末装置21の同行情報取得部222は、図9に示した端末識別情報管理情報において、端末識別情報毎の出現数をカウントし、このカウント数を、上記の位置情報を取得したタイミング数である「3」で除算して出現頻度(ここでは、出現割合)を算出し、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
図25は、同行情報取得部222が端末識別情報毎に算出した出現頻度を管理する出現頻度管理情報を示す図である。出現頻度管理情報において、「端末ID」は、端末識別情報を示し、「頻度」は、出現頻度、ここでは出現比率を示す。
同行情報取得部222は、図25に示した出現頻度管理情報から、対応する「頻度」の値が予め指定された値である「0.5」以上の「端末ID」の値である端末識別情報を取得する。ここでは、「001」、「002」、「003」、「006」の4つの端末識別情報を取得する。
次に、同行情報取得部222は、出現頻度が予め指定された値以上である端末識別情報が取得できたか否かを判断し、更に、取得した端末識別情報数が、複数であるか否かを判断する。ここでは、複数であると判断される。
次に、同行情報取得部222は、図22に示した他端末位置管理情報から、上記で取得した4つの端末識別情報に対応する属性値のうちの属性名が「年齢」である属性値を取得する。そして、属性値の最大値と大小値との差が、予め指定された値である「18」以上であるか否かを判断する。ここでは、「18」以上でないと判断される。
このため、同行情報取得部222は、図22に示した他端末位置管理情報から、上記で取得した4つの端末識別情報に対応する属性値のうちの属性名が「企業名」である属性値を取得する。そして、この「企業名」の属性値が、全て一致するか否かを判断する。上記の4つの端末識別情報について取得した「企業名」の属性値は、全て「S」社であるため、同行情報取得部222は、ユーザAとその同行者とのグループが同僚のグループであることを示す同行情報である「同僚グループ」を取得する。
次に、ユーザAが保持する一の端末装置21の識別情報送信部223が、端末識別情報を送信するタイミングになったと判断したとすると、識別情報送信部223は、識別情報格納部205に格納されている端末識別情報、例えば、「008」を読み出し、サーバ装置11に送信する。
サーバ装置11の識別情報受信部122が、端末装置21から送信される端末識別情報「008」を受信すると、決済関連情報取得部107が、この端末識別情報を、決済カードを用いて行われた決済についての情報を管理している、決済カードを提供する企業のサーバ装置等(図示せず)に送信し、この端末識別情報「008」と対応付けて管理されている端末識別情報が「008」である端末装置21のユーザであるユーザAの決済関連情報を取得する。例えば、決済カードを提供する企業のサーバ装置等(図示せず)が、端末識別情報「008」に応じて取得して送信した、ユーザAが、今週、決済カードを用いて購入した商品についての決済関連情報を受信する。そして、この決済関連情報から、嗜好情報取得部108が嗜好情報を取得する。例えば、決済関連情報が示しているユーザAが今週購入した商品のジャンルを示す情報のうちの、最も出現回数の高い情報を、嗜好情報として取得する。例えば、取得した嗜好情報が「ワイン」であったとする。嗜好情報送信部128は、嗜好情報取得部108が取得した嗜好情報「ワイン」を、ユーザAが保持する一の端末装置21に送信する。
ユーザAが保持する一の端末装置21の嗜好情報受信部225は、サーバ装置11から送信される嗜好情報「ワイン」を受信し、受信したい嗜好情報を、図示しない記憶媒体等に蓄積する。
ここで、サーバ装置11が、提供情報を送信するタイミングになったと判断したとする。
図26は、提供情報格納部113に格納されている提供情報管理情報を示す図である。提供情報管理情報は、「同行情報」、「嗜好情報」、「提供情報」という項目を有している。「同行情報」は同行情報である。「嗜好情報」は嗜好情報であり、「指定なし」は、「同行情報」が一致するレコードのうちの、他の「嗜好情報」が示す嗜好情報以外の嗜好情報を示している。「提供情報」は提供情報である。
提供情報送信部129は、図26に示した提供情報管理情報の各レコードの「提供情報」と、「嗜好情報」と、「同行情報」とを対応付けて、ブロードキャストにより端末装置21に送信する。
ユーザAが保持する一の端末装置21の提供情報受信部224が、図26に示した提供情報管理情報の各レコードの「提供情報」と、「嗜好情報」と、「同行情報」とをそれぞれ対応付けた情報を受信すると、提供情報選択部226は、上記で同行情報取得部222が取得した同行情報である「同僚グループ」と同じ「同行情報」が対応付けられた「提供情報」であって、嗜好情報受信部225が受信した嗜好情報である「ワイン」と同じ「嗜好情報」と対応付けられた「提供情報」である「3人様以上のご利用でワインを一本サービス。居酒屋○×」を、提供情報受信部224が受信した「提供情報」から選択的に取得する。そして、出力部227は取得した提供情報をモニタ等に出力する。
図27は、端末装置21による提供情報の表示例を示す図である。
以上、本実施の形態によれば、同行情報取得部222が端末装置21の位置情報を用いて、ユーザの同行者に関する情報を取得し、同行者に関する情報に応じて、サーバ装置11が送信した提供情報を選択して表示することにより、ユーザが同行者といるか否か等に応じて、ユーザに対して適切な情報を提供することが可能となる。
(第四の変形例)
図28は、上記実施の形態2にかかる情報処理システムの変形例である第四の変型例を示す図であり、図において、図17および図19と同一の符号は、同一または相当する部分を示している。
この第四の変形例の情報処理システム2001は、上記実施の形態2の情報処理システムにおいて、上記実施の形態1の第二の変形例と同様に、端末装置21aの同行情報取得部232が、他の端末装置21aとの間の通信に関する情報である通信関連情報を用いて同行情報を取得するようにしたものである。
同行情報取得部232は、通信関連情報取得部207が取得した通信関連情報を用いて同行情報を取得する。同行情報取得部232が、通信関連情報を取得する構成および処理は、上述した同行情報取得部116が、一の端末装置についての通信関連情報を用いて、この端末装置についての同行情報を取得する構成および処理と同様である。
このような第四の変形例によれば、端末装置21a間の通信に関する情報に応じて、同行情報を取得することができるため、同行情報の取得のために、端末装置20aの位置情報等を用いる必要がないため、端末装置20aの構成を簡略化できるとともに、位置情報を取得するための電力消費を抑えて、省電力化を図ることができる。
なお、端末装置21aは、他の端末装置21aのユーザについての属性値を、端末装置21a間の通信により取得するようにすればよい。
(第五の変形例)
図29は、上記実施の形態2にかかる情報処理システムの変形例である第五の変型例を示す図であり、図において、図18および図19と同一符号は、同一または相当する部分を示している。
この第五の変形例の情報処理システム2002は、上記実施の形態2の情報処理システムにおいて、上記実施の形態1の第三の変形例と同様に、端末装置21bに、同行情報が予め格納された同行情報格納部217を設けるようにし、同行情報取得部242が、この同行情報格納部217に格納されている同行情報を取得するようにしたものである。
同行情報取得部242は、同行情報格納部217に予め格納されている同行情報を取得する(具体的には読み出す)。同行情報取得部242が同行情報格納部217から同行情報を取得する構成および処理は、上記実施の形態1の第三の変形例の端末側送信部218が、同行情報格納部217から同行情報を読み出す構成及び処理と同様である。
このような第五の変型例においては、ユーザ等が入力した同行情報を用いることができるため、位置情報等を用いて同行情報を取得する処理等を省略することができ、省電力化を図ることができる。
(第六の変形例)
図30は、上記実施の形態2にかかる情報処理システムの変形例である第六の変型例を示す図であり、図において、図16および図19と同一符号は、同一または相当する部分を示している。
この第六の変形例の情報処理システム2003おいては、上記実施の形態2の情報処理システムにおいて、上記実施の形態1の第一の変形例と同様に、端末装置21cの位置情報を用いて、サーバ装置21cが各端末装置21cについて同行情報を取得し、この同行情報を、各端末装置21cに送信するようにしたものである。具体的には、各端末装置21cの位置情報送信部206が、自装置の位置情報取得部204が取得した位置情報を、サーバ装置11cに送信する。そして、サーバ装置11cの端末位置情報受信部106が、各端末装置21cから送信される位置情報を受信し、サーバ装置11cのサーバ側同行情報取得部132が、この位置情報を用いて、各端末装置21cについて同行情報を取得する。この同行情報を、同行情報送信部133が、各端末装置21cに送信するようにし、各端末装置21cの同行情報受信部241がサーバ装置11cから同行情報を受信し、同行情報受信部241が受信した同行情報を同行情報取得部242が取得するようにしたものである。
サーバ側同行情報取得部132は、同行情報取得部112と同様の構成を有している。
同行情報送信部133は、サーバ側同行情報取得部112が各端末装置21cについて取得した同行情報を、それぞれ、対応する各端末装置21cに送信する。
同行情報受信部241は、サーバ装置11cから送信される同行情報を受信する。
同行情報取得部242は、サーバ装置11cが各端末装置21cの位置情報を用いて、各端末装置21cについて取得した同行情報を、同行情報受信部241を介して取得する。具体的には、同行情報受信部241が受信した同行情報を取得する。
このような第六の変形例によれば、同行情報を取得する処理をサーバ装置11cに実行させることができるため、端末装置21cの処理を軽減することができる。
なお、上記各実施の形態において、サーバ装置等の各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
なお、上記各実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、サーバ装置と1以上の端末装置とを備えた情報処理システムのサーバ装置として機能させるためのプログラムであって、端末装置のユーザに対して提供される情報である提供情報が格納される提供情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、端末装置のユーザの同行者に関する情報である同行情報を取得する同行情報取得部と、提供情報格納部から、同行情報取得部が取得した同行情報に対応する提供情報を選択的に取得する提供情報選択部と、提供情報選択部が取得した提供情報を、同行情報に対応する端末装置に送信する提供情報送信部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態における端末装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、サーバ装置と1以上の端末装置とを備えた情報処理システムの端末装置として機能させるためのプログラムであって、コンピュータを、ユーザの同行者に関する情報である同行情報を取得する同行情報取得部と、サーバ装置が送信する情報であって、ユーザに対して提供される情報である提供情報を受信する提供情報受信部と、提供情報受信部が受信した提供情報の中から、同行情報取得部が取得した同行情報に対応する提供情報を選択的に取得する提供情報選択部と、提供情報選択部が取得した提供情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図31は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるサーバ装置または端末装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図31において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図32は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図32において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるサーバ装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるサーバ装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。