JP2014035268A - 光電界センサを用いたアンテナの特性測定システムおよび光電界センサを用いたアンテナの特性測定方法 - Google Patents

光電界センサを用いたアンテナの特性測定システムおよび光電界センサを用いたアンテナの特性測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の既設アンテナの性能を正確に判断でき、アンテナの性能を高い精度で評価できるアンテナの特性測定システムを提供する。
【解決手段】特性測定システム10は、光電界センサ12A,12Bから出射された変調光により第1既設アンテナの電力レベルと位相差を同時に計測する第1計測手段と、第1既設アンテナに対する第1光電界センサ12Aの設置状態を維持し、第1既設アンテナから取り外した第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナに設置し、光電界センサ12A,12Bから出射された変調光により既設アンテナの電力レベルと位相差を同時に計測する第2計測手段と、第1計測手段により計測した電力レベルと第2計測手段により計測した電力レベルとからレベル比較値を算出するレベル比較値算出手段と、第1計測手段により計測した位相差と第2計測手段により計測した位相差とから位相差比較値を算出する位相差比較値算出手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナの性能を測定する特性測定システムおよび特性測定方法に関する。
放送用または通信用の送信アンテナに組み込まれ、送信アンテナから発信される電磁波を受けてレーザ光を変調する無給電形光変調器と、この無給電形光変調器にレーザ光を導入しつつ無給電形光変調器にて変調されたレーザ光を受光して送信アンテナの電波送信状態を監視する監視装置とから形成され、監視装置が送信アンテナとの間に敷設された光ファイバを介して無給電形光変調器に対してレーザ光を導入するレーザ光源と光ファイバを介して無給電形光変調器から導かれる変調されたレーザ光を受光する受光器とを有し、この受光器にて受光したレーザ光の変調成分から送信アンテナからの電波の送信を監視するアンテナ監視システムが開示されている(特許文献1参照)。
このアンテナ監視システムでは、無給電形光変調器を送信アンテナ(送信アンテナユニット)に組み込み、光ファイバを介して無給電形光変調器に監視装置からレーザ光を導入するとともに、光ファイバを介して無給電形光変調器において変調されたレーザ光を監視装置が受光し、監視装置が受光したレーザ光の変調成分から送信アンテナの動作状態を監視する。監視装置では、光スイッチを介して各光ファィバに選択的にレーザ光を導入し、光ファイバに連結された無給電形光変調器からの戻りレーザ光を受光する。なお、光スイッチの駆動は、常時、巡回的に光ファイバを選択するようにしてある。
特開2005−86347号公報
前記特許文献1に開示のアンテナ監視システムは、複数の無給電形光変調器が送信アンテナの近傍に常時設置され、それら無給電形光変調器を利用して送信アンテナの動作状態を監視する。このアンテナ監視システムは、光スイッチを利用してそれら無給電形光変調器へレーザ光を所定の時間間隔で切り替えて導入するから、レーザ光の導入時間によって送信アンテナの周囲における環境が変化すると、それによってアンテナの動作状態が変化して動作状態の測定精度がばらつき、安定した動作状態を測定することができず、アンテナの正常動作または異常動作を正確に判断することが難しい。また、このアンテナ監視システムは、送信アンテナの位相を計測することはなく、アンテナにおける位相の変化を捉えることができないから、位相の変化によるアンテナの動作状態を把握することができない。
本発明の目的は、複数の既設アンテナの性能を正確に判断することができ、それらアンテナの性能を高い精度で評価することができる光電界センサを用いたアンテナの特性測定システムおよび特性測定方法を提供することにある。本発明の他の目的は、複数の既設アンテナの電力レベルおよび位相差を計測することができ、計測した電力レベルや位相差によってそれらアンテナの性能を正確に判断することができる光電界センサを用いたアンテナの特性測定システムおよび特性測定方法を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の第1の前提は、測定対象のアンテナに設置されてそのアンテナから発信された電磁波の電界強度に応じて入力光の強度を変調し、入力光を変調した変調光を出射する光電界センサと、光電界センサに入力光を出射する光源と、光電界センサから出射された変調光を電気信号に変換するO/E変換器とを備え、O/E変換器から出力された電気信号に基づいてアンテナの性能を測定する光電界センサを用いたアンテナの特性測定システムである。
前記第1の前提における本発明のアンテナの特性測定システムの特徴は、測定対象のアンテナが同一電力レベルまたは異なる電力レベル、同一位相または異なる位相を有する複数の第1〜第n既設アンテナであり、光電界センサが第1〜第n既設アンテナの所定の位置に着脱可能に設置される第1光電界センサおよび第2光電界センサから形成され、システムが、第1および第2光電界センサを第1既設アンテナに設置し、それら光電界センサから出射された変調光によって第1既設アンテナの電力レベルおよび位相差を同時に計測する第1計測手段と、第1既設アンテナに対する第1光電界センサの設置状態を維持しつつ、第1既設アンテナから取り外した第2光電界センサを第2〜第n既設アンテナに順に設置し、それら光電界センサから出射された変調光によってそれら既設アンテナにおける電力レベルおよび位相差を同時に計測する第2計測手段と、第1計測手段によって計測した電力レベルと第2計測手段によって計測した電力レベルとからレベル比較値を算出するレベル比較値算出手段と、第1計測手段によって計測した位相差と第2計測手段によって計測した位相差とから位相差比較値を算出する位相差比較値算出手段とを有することにある。
本発明にかかるアンテナの特性測定システムの一例としては、システムが、アンテナ設置時から所定期間経過後にレベル比較値算出手段によって算出したレベル比較値を、アンテナ設置時にレベル比較値算出手段によって算出したレベル比較値またはアンテナ設置前にあらかじめ計算されたそれら既設アンテナの設計上のレベル比較値と比較するレベル比較手段を含む。
本発明にかかるアンテナの特性測定システムの他の一例としては、レベル比較値算出手段によって算出されたレベル比較値が、第1計測手段によって計測した第1既設アンテナの電力レベルを分母とし、第2計測手段によって計測した第1既設アンテナの電力レベルを分子とする第1比率を算出するとともに、第1計測手段によって計測した第2〜第n既設アンテナの電力レベルを分母とし、第2計測手段によって計測した第2〜第n既設アンテナの電力レベルを分子とする第2比率を算出した後、第1比率を分母とし、第2比率を分子として算出された電力比である。
本発明にかかるアンテナの特性測定システムの他の一例としては、システムが、アンテナ設置時から所定期間経過後に位相差比較値算出手段によって算出した位相差比較値を、アンテナ設置時に位相差比較値算出手段によって算出した位相差比較値またはアンテナ設置前にあらかじめ計算されたそれら既設アンテナの設計上の位相差比較値と比較する位相差比較手段を含む。
本発明にかかるアンテナの特性測定システムの他の一例としては、位相差比較値算出手段によって算出された位相差比較値が、第1計測手段によって計測した第1既設アンテナの位相から第1計測手段によって計測した第2〜第n既設アンテナの位相を減算した第1位相差を算出するとともに、第2計測手段によって計測した第1既設アンテナの位相から第2計測手段によって計測した第2〜第n既設アンテナの位相を減算した第2位相差を算出した後、第2位相差から第1位相差を減算した位相差である。
本発明にかかるアンテナの特性測定システムの他の一例として、システムでは、第1計測手段における第1および第2光電界センサの第1既設アンテナに対する設置位置が第1既設アンテナの物理的な中心に対して略等しい距離にある。
本発明にかかるアンテナの特性測定システムの他の一例として、システムでは、第1〜第n既設アンテナの形状が略同一であり、第1計測手段における第1光電界センサの第1既設アンテナに対する設置位置と第2計測手段における第2光電界センサの第2〜第n既設アンテナに対する設置位置とが略同一である。
本発明にかかるアンテナの特性測定システムの他の一例として、システムでは、第1光電界センサから出射された変調光を伝送する第1光ファイバの長さ(L1)に対する第2光電界センサから出射された変調光を伝送する第2光ファイバの長さ(L2)の経路差(ΔL)(L1−L2)が位相の測定時における温度環境の変化に対して位相を精度よく測定することが可能な適正範囲内になるように、第1光ファイバの長さ(L1)に対して第2光ファイバの長さ(L2)が調節され、経路差(ΔL)が、式:ΔL≦ΔPh/(0.0576×Frq×ΔT)によって算出される(ΔL=経路差[m]、ΔPh=位相差[deg]、Frq=電磁波の周波数[GHz]、ΔT=測定時の温度変動幅[℃]、0.0576=位相係数[deg/GHz・℃・m])。
前記課題を解決するための本発明の第2の前提は、測定対象のアンテナに設置されてそのアンテナから発信された電磁波の電界強度に応じて入力光の強度を変調し、入力光を変調した変調光を出射する光電界センサと、光電界センサに入力光を出射する光源と、光電界センサから出射された変調光を電気信号に変換するO/E変換器とを備え、O/E変換器から出力された電気信号に基づいてアンテナの性能を測定する光電界センサを用いたアンテナの特性測定方法である。
前記第2の前提における本発明のアンテナの特性測定方法の特徴として、特性測定方法では、測定対象のアンテナが同一電力レベルまたは異なる電力レベル、同一位相または異なる位相を有する複数の第1〜第n既設アンテナであり、光電界センサが第1〜第n既設アンテナの所定の位置に着脱可能に設置される第1光電界センサおよび第2光電界センサから形成され、特性測定方法が、第1および第2光電界センサを第1既設アンテナに設置し、それら光電界センサから出射された変調光によって第1既設アンテナの電力レベルおよび位相差を同時に計測する第1計測工程と、第1既設アンテナに対する第1光電界センサの設置状態を維持しつつ、第1既設アンテナから取り外した第2光電界センサを第2〜第n既設アンテナに順に設置し、それら光電界センサから出射された変調光によってそれら既設アンテナにおける電力レベルおよび位相差を同時に計測する第2計測工程と、第1計測工程によって計測した電力レベルと第2計測工程によって計測した電力レベルとからレベル比較値を算出するレベル比較値算出工程と、第1計測工程によって計測した位相差と第2計測工程によって計測した位相差とから位相差比較値を算出する位相差比較値算出工程とを有することにある。
本発明にかかるアンテナの特性測定方法の一例としては、特性測定方法が、アンテナ設置時から所定期間経過後にレベル比較値算出工程によって算出したレベル比較値を、アンテナ設置時にレベル比較値算出工程によって算出したレベル比較値またはアンテナ設置前にあらかじめ計算されたそれら既設アンテナの設計上のレベル比較値算と比較するレベル比較工程を有する。
本発明にかかるアンテナの特性測定方法の他の一例としては、レベル比較値算出工程によって算出されたレベル比較値が、第1計測工程によって計測した第1既設アンテナの電力レベルを分母とし、第2計測工程によって計測した第1既設アンテナの電力レベルを分子とする第1比率を算出するとともに、第1計測工程によって計測した第2〜第n既設アンテナの電力レベルを分母とし、第2計測工程によって計測した第2〜第n既設アンテナの電力レベルを分子とする第2比率を算出した後、第1比率を分母とし、第2比率を分子として算出された電力比である。
本発明にかかるアンテナの特性測定方法の他の一例としては、特性測定方法が、アンテナ設置時から所定期間経過後に位相差比較値算出工程によって算出した位相差比較値を、アンテナ設置時に位相差比較値算出工程によって算出した位相差比較値またはアンテナ設置前にあらかじめ計算されたそれら既設アンテナの設計上の位相差比較値算と比較する位相差比較工程を有する。
本発明にかかるアンテナの特性測定方法の他の一例としては、位相差比較値算出工程によって算出された位相差比較値が、第1計測工程によって計測した第1既設アンテナの位相から第1計測工程によって計測した第2〜第n既設アンテナの位相を減算した第1位相差を算出するとともに、第2計測工程によって計測した第1既設アンテナの位相から第2計測工程によって計測した第2〜第n既設アンテナの位相を減算した第2位相差を算出した後、第2位相差から第1位相差を減算した位相差である。
本発明にかかるアンテナの特性測定方法の他の一例として、特性測定方法では、第1計測工程における第1および第2光電界センサの第1既設アンテナに対する設置位置が第1既設アンテナの物理的な中心に対して略等しい距離にある。
本発明にかかるアンテナの特性測定方法の他の一例として、特性測定方法では、第1〜第n既設アンテナの形状が略同一であり、第1計測工程における第1光電界センサの第1既設アンテナに対する設置位置と第2計測工程における第2光電界センサの第2〜第n既設アンテナに対する設置位置とが略同一である。
本発明にかかるアンテナの特性測定方法の他の一例として、特性測定方法では、第1光電界センサから出射された変調光を伝送する第1光ファイバの長さ(L1)に対する第2光電界センサから出射された変調光を伝送する第2光ファイバの長さ(L2)の経路差(ΔL)(L1−L2)が位相の測定時における温度環境の変化に対して位相を精度よく測定することが可能な適正範囲内になるように、第1光ファイバの長さ(L1)に対して第2光ファイバの長さ(L2)が調節され、経路差(ΔL)が、式:ΔL≦ΔPh/(0.0576×Frq×ΔT)によって算出される(ΔL=経路差[m]、ΔPh=位相差[deg]、Frq=電磁波の周波数[GHz]、ΔT=測定時の温度変動幅[℃]、0.0576=位相係数[deg/GHz・℃・m])。
本発明にかかるアンテナの特性測定システムおよび特性測定方法によれば、第1および第2光電界センサから出射された変調光によって第1既設アンテナの電力レベルおよび位相差を同時に計測し、第1既設アンテナに対する第1光電界センサの設置状態を維持しつつ、第1既設アンテナから取り外した第2光電界センサを第2〜第n既設アンテナに順に設置した後、それら光電界センサから出射された変調光によってそれら既設アンテナにおける電力レベルおよび位相差を同時に計測するとともに、第1計測手段(第1計測工程)によって計測した電力レベルおよび位相差と第2計測手段(第2計測工程)によって計測した電力レベルおよび位相差とからレベル比較値および位相差比較値を算出するから、それら既設アンテナの電力レベルや位相差を同時に計測することで、異なる時間のアンテナ周囲における環境変化後に電力レベルおよび位相差を計測することによるレベルや位相差のばらつきを防ぐことができ、それら既設アンテナの正確なレベル比較値や正確な位相差比較値を算出することができる。アンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、それら既設アンテナの正確なレベル比較値および位相差比較値を算出することができるから、既設アンテナの性能を正確に把握することができ、それら既設アンテナの性能を高い精度で評価することができる。アンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、それら既設アンテナのレベル比較値や位相差比較値によってアンテナの性能を正確に評価することができるから、それら既設アンテナのいずれかの故障や不具合等の異常を速やかに発見することができ、それらの異常が発生した既設アンテナを速やかに修理・交換することで、他の正常な既設アンテナに及ぼす影響を最小限にすることができる。
アンテナ設置時から所定期間経過後にレベル比較値算出手段(レベル比較値算出工程)によって算出したレベル比較値を、アンテナ設置時にレベル比較値算出手段(レベル比較値算出工程)によって算出したレベル比較値またはアンテナ設置前にあらかじめ計算されたそれら既設アンテナの設計上のレベル比較値と比較するアンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、アンテナ設置時またはアンテナ設置前にそれら既設アンテナのレベル比較値を求めておき、アンテナ設置時から所定期間経過後に算出したレベル比較値をアンテナ設置時やアンテナ設置前に求めたレベル比較値と比較することで、アンテナの設置時や設置前に求めたレベル比較値に対して設置時から所定期間経過後に算出したレベル比較値が乖離している場合、アンテナ設置時から所定期間経過後のそれら既設アンテナに故障や不具合等の異常が生じたものと判断することができ、それら既設アンテナの異常を的確に把握することができる。アンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、アンテナの設置時や設置前に求めたレベル比較値と設置時から所定期間経過後に算出したレベル比較値とを比較することで、それら既設アンテナの故障や不具合等の異常を判断することができるから、それら既設アンテナのいずれかの故障や不具合等の異常を速やかに発見することができ、それらの異常が発生した既設アンテナを速やかに修理・交換することができるとともに、他の正常な既設アンテナに及ぼす影響を最小限にすることができる。
第1計測手段(第1計測工程)によって計測した第1既設アンテナの電力レベルと第2計測手段(第2計測工程)によって計測した第1既設アンテナの電力レベルとから算出した第1比率を分母とし、第1計測手段(第1計測工程)によって計測した第2〜第n既設アンテナの電力レベルと第2計測手段(第2計測工程)によって計測した第2〜第n既設アンテナの電力レベルとから算出した第2比率を分子として電力比を算出するアンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、第1比率を算出することで電力レベルの補正が行われ、それによってそれら既設アンテナの正確な電力比(レベル比較値)を算出することができるから、既設アンテナの性能を正確に判断することができ、それら既設アンテナの性能を高い精度で評価することができる。アンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、算出した電力比を利用してアンテナの性能を正確に評価することができるから、それら既設アンテナのいずれかの故障や不具合等の異常を速やかに発見することができ、それらの異常が発生した既設アンテナを速やかに修理・交換することができるとともに、他の正常な既設アンテナに及ぼす影響を最小限にすることができる。
アンテナ設置時から所定期間経過後に位相差比較値算出手段(位相差比較値算出工程)によって算出した位相差比較値を、アンテナ設置時に位相差比較値算出手段(位相差比較値算出工程)によって算出した位相差比較値またはアンテナ設置前にあらかじめ計算されたそれら既設アンテナの設計上の位相差比較値と比較するアンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、アンテナ設置時またはアンテナ設置前にそれら既設アンテナの位相差比較値を求めておき、アンテナ設置時から所定期間経過後に算出した位相差比較値をアンテナ設置時やアンテナ設置前に求めた位相差比較値算と比較することで、アンテナの設置時や設置前に求めた位相差比較値に対して設置時から所定期間経過後に算出した位相差比較値が乖離している場合、アンテナ設置時から所定期間経過後のそれら既設アンテナに故障や不具合等の異常が生じたものと判断することができ、それら既設アンテナの異常を的確に把握することができる。アンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、アンテナの設置時や設置前に求めた位相差比較値と設置時から所定期間経過後に算出した位相差比較値とを比較することで、それら既設アンテナの故障や不具合等の異常を把握することができるから、それら既設アンテナのいずれかの故障や不具合等の異常を速やかに発見することができ、それらの異常が発生した既設アンテナを速やかに修理・交換することができるとともに、他の正常な既設アンテナに及ぼす影響を最小限にすることができる。
第1計測手段(第1計測工程)によって計測した第1既設アンテナの位相から第1計測手段(第1計測工程)によって計測した第2〜第n既設アンテナの位相を減算した第1位相差を算出するとともに、第2計測手段(第2計測工程)によって計測した第1既設アンテナの位相から第2計測手段(第2計測工程)によって計測した第2〜第n既設アンテナの位相を減算した第2位相差を算出した後、第2位相差から第1位相差を減算して位相差を算出するアンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、第2位相差から第1位相差を減算した位相差(位相差比較値)を算出し、その位相差を利用して既設アンテナにおける故障や不具合等の異常の発生を判断することができるから、アンテナの性能を正確に評価することができる。アンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、第2位相差から第1位相差を減算した位相差を利用してそれら既設アンテナのいずれかの故障や不具合等の異常を速やかに発見することができ、それらの異常が発生した既設アンテナを速やかに修理・交換することができるとともに、他の正常な既設アンテナに及ぼす影響を最小限にすることができる。
第1計測手段(第1計測工程)における第1および第2光電界センサの第1既設アンテナに対する設置位置が第1既設アンテナの物理的な中心に対して略等しい距離にあるアンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、第1既設アンテナの物理的な中心に対して第1および第2光電界センサの設置位置を略等しい距離にすることで、それら光電界センサにおける電力レベルや位相差の計測条件が同一となり、それら光電界センサから出射された変調光を利用して計測した電力レベルおよび位相差に計測条件の相違によるばらつきが生じることはなく、それら光電界センサを利用して第1既設アンテナの正確な電力レベルや正確な位相差を計測することができる。
第1〜第n既設アンテナの形状が略同一であり、第1計測手段(第1計測工程)における第1光電界センサの第1既設アンテナに対する設置位置と第2計測手段(第2計測工程)における第2光電界センサの第2〜第n既設アンテナに対する設置位置とが略同一であるアンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、第1光電界センサの第1既設アンテナに対する設置位置と第2光電界センサの第2〜第n既設アンテナに対する設置位置とを略同一にすることで、それら光電界センサにおける電力レベルや位相差の計測条件が同一となり、それら光電界センサから出射された変調光を利用して計測した電力レベルおよび位相差に計測条件の相違によるばらつきが生じることはなく、それら光電界センサを利用してそれら既設アンテナの正確な電力レベルや正確な位相を計測することができる。アンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、それら既設アンテナの正確な電力レベルおよび位相差を計測することができるから、既設アンテナの性能を正確に把握することができ、それら既設アンテナの性能を高い精度で評価することができる。
第1光電界センサから出射された変調光を伝送する第1光ファイバの長さに対する第2光電界センサから出射された変調光を伝送する第2光ファイバの長さの経路差が位相の測定時における温度環境の変化に対して位相を精度よく測定することが可能な適正範囲内になるように、第1光ファイバの長さに対して第2光ファイバの長さが調節されたアンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、第1および第2光電界センサから延びていて位相データを伝送する光ファイバの長さが測定時の温度環境によって変化し、それによってそれら光電界センサを利用して計測した位相に変動(ズレ)が生じたとしても、第1光電界センサを利用して計測した位相のズレ量に対して第2光電界センサを利用して計測した位相のズレ量が近似していることを容易に証明することができ、それら光電界センサを利用してそれら既設アンテナの位相を高い信頼性で計測することができる。アンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、それら既設アンテナの位相を求める場合に、第1光電界センサから出射された変調光を伝送する第1光ファイバの長さに対する第2光電界センサから出射された変調光を伝送する第2光ファイバの長さの経路差が適正範囲内になるように、第1光ファイバの長さに対して第2光ファイバの長さが調節されているから、第1および第2光電界センサを利用して計測した位相が大きく乖離することはなく、それら光電界センサによって略正確な位相が測定され、それら既設アンテナに対する位相差の計測精度を向上させることができる。アンテナの特性測定システムおよび特性測定方法は、経路差(ΔL)が式:ΔL≦ΔPh/(0.0576×Frq×ΔT)によって算出され、その式を利用することで、第1および第2光電界センサを利用して計測した位相のズレ量(ΔPh)を許容範囲に設定し、その許容範囲に基づいて各光ファイバの長さを求めることができるから、それら既設アンテナの位相を求める場合に、各光ファイバの経路差が適正範囲内になるように、各光ファイバの長さを調節することができる。
一例として示す特性測定システムの構成図。 一例として示す計測装置の構成図。 特性測定システムに使用する光電界センサの一例を示す構成図。 図3の光電界センサの光変調器の構成図。 図4の5−5線端面図。 特性測定システムにおける光ファイバの経路差を示す図。 位相のズレ量や位相差を算出する式およびその式によって算出された位相のズレ量や位相差の一例を示す図。 光ファイバの長さや経路差を算出する式およびその式によって算出された光ファイバの長さや経路差の一例を示す図。 第1既設アンテナに第1および第2光電界センサを設置した状態で示すアンテナの斜視図。 第1既設アンテナに対する第1および第2光電界センサの設置位置を示す図。 第1計測手段によって電力レベルおよび位相差を計測する場合の説明図。 第1および第2既設アンテナに第1および第2光電界センサを設置した状態で示すアンテナの斜視図。 第1および第2既設アンテナに対する第1および第2光電界センサの設置位置を示す図。 第2計測手段によって電力レベルおよび位相差を計測する場合の説明図。 算出された電力比(ΔP)の一例を示す図。 算出された位相差比較値(ΔPh)の一例を示す図。
一例として示すアンテナの特性測定システム10の構成図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかる光電界センサを用いたアンテナの特性測定システムおよび特性測定方法の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、一例として示す計測装置13の構成図であり、図3は、アンテナの特性測定システム10に使用する光電界センサ12A,12Bの一例を示す構成図である。図4は、図3の光電界センサ12A,12Bの光変調器31の構成図であり、図5は、図4の5−5線端面図である。図4,5では、延伸方向(光(レーザ光)の伝播方向)を矢印A(図4のみ)、幅方向を矢印Bで示し、厚み方向を矢印C(図5のみ)で示す。
特性測定システム10(特性測定方法)は、同一電力レベルまたは異なる電力レベル、同一位相または異なる位相を有する複数の第1〜第16既設アンテナ(第1〜第n既設アンテナ)(図9,12参照)の電力レベル(電力比)および位相差を計測し、計測した電力レベル(電力比)や位相差からそれら既設アンテナの性能を測定する。この特性測定システム10は、送受信装置11と第1光電界センサ12Aおよび第2光電界センサ12Bと計測装置13とから形成されている。
送受信装置11は、図1に示すように、光送信部14と光受信部15と光サーキュレータ16A,16Bから形成されている。光送信部14は、光変調器用光源17(光源)と偏波合成器18と光カプラ19(光分配器)とを備えている。光送信部14では、光変調器用光源17と偏波合成器18とが偏波保持光ファイバ20を介して接続され、偏波合成器18と光カプラ19とがシングルモード光ファイバ21を介して接続されている。
光変調器用光源17は、所定の偏波面を有する第1のレーザ光(第1の入力光)を出射する光変調器用第1光源22Aと、第1のレーザ光と90°異なる偏波面を有する第2のレーザ光(第2の入力光)を出射する光変調器用第2光源22Bとから形成されている。偏波合成器18は、光変調器用第1光源22Aおよび光変調器用第2光源22Bから出射(供給)されたそれらレーザ光を偏波面が互いに直交する合成レーザ光に合成する。
光カプラ19は、シングルモード光ファイバ21を介して光サーキュレータ16A,16Bに接続されている。光カプラ19は、偏波合成器18によって合成された合成レーザ光を2つに分配し、一方の合成レーザ光を光サーキュレータ16A(第1光電界センサ12A)に出射するとともに、他方の合成レーザ光を光サーキュレータ16B(第2光電界センサ12B)に出射する。
光変調器用第1光源22Aは、偏波合成器18(第1および第2光電界センサ12A,12B)に半導体レーザ光を出射(供給)するレーザ光源であり、光変調器用第2光源22Bは、偏波合成器18(第1および第2光電界センサ12A,12B)に半導体レーザ光を出射(供給)するレーザ光源である。それら光源22A,22Bから出射される半導体レーザ光は、1.55μmの波長を有するとともに、50mWの電力量を有する。
なお、それら光源22A,22Bから出射されるレーザ光は、その波長が1.26〜1.68μmの範囲にあればよく、その電力量が1〜100mWの範囲にあればよい。レーザ光の波長が1.68μmを超過すると、光ファイバ20,21において不要なノイズが発生し、光源22A,22Bから出射されるレーザ光にロスが生じる。レーザ光の電力量が100mWを超過すると、不必要な電力量を有するレーザ光を第1および第2光電界センサ12A,12Bに供給することになり、その結果、特性測定システム10の消費電力を少なくすることができない。
光サーキュレータ16A,16Bは、合成レーザ光を一方向へのみ出射する。光サーキュレータ16Aは、シングルモード光ファイバ21を介して第1光電界センサ12A(光変調器31の入出力光導波路33a)に接続されている。光サーキュレータ16Bは、シングルモード光ファイバ21を介して第2光電界センサ12B(光変調器31の入出力光導波路33a)に接続されている。
光受信部15は、第1O/E変換器23Aおよび第2O/E変換器23Bと第1アンプ24Aおよび第2アンプ24Bとを備えている。第1O/E変換器23Aは、シングルモード光ファイバ21を介して光サーキュレータ16A(第1光電界センサ12Aの光変調器31の入出力光導波路33a)に接続されている。第2O/E変換器23Bは、シングルモード光ファイバ21を介して光サーキュレータ16B(第2光電界センサ12Bの光変調器31の入出力光導波路33a)に接続されている。
第1O/E変換器23Aとそれらアンプ24Aとは、給電線25(同軸ケーブル)を介して電気的に接続されている。第2O/E変換器23Bとそれらアンプ24Bとは、給電線25(同軸ケーブル)を介して電気的に接続されている。第1および第2O/E変換器23A,23Bは、光サーキュレータ16A,16Bを介して第1および第2光電界センサ12A,12B(光変調器)から変調光を受光し、その変調光を電気信号に変換した後、その電気信号をアンプ24A,24Bに出力する。それらアンプ24A,24Bは、給電線25(同軸ケーブル)を介して計測装置13に電気的に接続されている。
計測装置13は、第1および第2O/E変換器23A,23Bから出力されてアンプ24A,24Bを介して増幅された電気信号に基づいて、各既設アンテナから発信された電磁波の電力レベルを計測し、各既設アンテナにおける電力レベルの電力比を算出する。計測装置13は、第1および第2O/E変換器23A,23Bから出力されてアンプ24A,24Bを介して増幅された電気信号に基づいて、各既設アンテナから発信された電磁波の位相を計測し、各既設アンテナにおける位相差を算出する。
計測装置13は、図2に示すように、第1および第2分配器26A,26Bと第1および第2電力検出器27A,27Bと第1および第2位相検出器28A,28Bとコンピュータ29とから形成されている。第1分配器26Aは、給電線25(同軸ケーブル)を介して第1アンプ24Aに電気的に接続されている。第2分配器26Bは、給電線25(同軸ケーブル)を介して第2アンプ24Bに電気的に接続されている。第1電力検出器27Aと第1位相検出器28Aとは、給電線25(同軸ケーブル)を介して第1分配器26Aに電気的に接続されている。第2電力検出器27Bと第2位相検出器28Bとは、給電線25(同軸ケーブル)を介して第2分配器26Bに電気的に接続されている。第1および第2電力検出器27A,27Bと第1および第2位相検出器28A,28Bとは、給電線25(同軸ケーブル)を介してコンピュータ29に電気的に接続されている。
第1分配器26Aは、第1アンプ24Aから出力された電気信号を第1電力検出器27Aと第1位相検出器28Aとに分配する。第2分配器26Bは、第2アンプ24Bから出力された電気信号を第2電力検出器27Bと第2位相検出器28Bとに分配する。第1電力検出器27Aは、電気信号(第1光電界センサ12Aから出射された変調光)から電力レベルを計測し、計測した電力レベルをコンピュータ29に転送する。第2電力検出器27Bは、電気信号(第2光電界センサ12Bから出射された変調光)から電力レベルを計測し、計測した電力レベルをコンピュータ29に転送する。第1位相検出器28Aは、電気信号(第1光電界センサ12Aから出射された変調光)から位相を計測し、計測した位相をコンピュータ29に転送する。第2位相検出器28Bは、電気信号(第2光電界センサ12Bから出射された変調光)から位相を計測し、計測した位相をコンピュータ29に転送する。
コンピュータ29は、中央処理装置とメモリとを備え、大容量ハードディスクを内蔵している。コンピュータ29には、キーボードやマウス等の入力装置(図示せず)がインターフェイスを介して接続され、ディスプレイやプリンタ等の出力装置(図示せず)がインターフェイスを介して接続されている。コンピュータ29は、オペレーティングシステムによる制御に基づいて、メモリに格納されたアプリケーションを起動し、起動したアプリケーションに従って各種コマンドを実行する。
第1および第2光電界センサ12A,12Bは、図3に示すように、筐体30と、筐体30の内部に所定の固定手段を介して設置された反射型光変調器31とから作られている。反射型光変調器31は、各既設アンテナから発信された電磁波を後記するアンテナ35で受信し、光サーキュレータ16A,16Bから入射したレーザ光(入力光)の強度を、アンテナ35が受信した電磁波の電界強度に応じて変調し、レーザ光を変調した変調光を光サーキュレータ16A,16B(第1および第2O/E変換器23A,23B)に出射する。なお、光変調器31には、反射型の他に、透過型のそれを使用することもできる。
第1および第2光電界センサ12A,12Bの反射型光変調器31は、電気光学効果を有する結晶基板であるXカットのニオブ酸リチウム(LiNbO)結晶(材料)から作られた単結晶基板32と、基板32の上面側にTi拡散によって作られたマッハツェンダー型光導波路33と、基板32の上面側に成膜されたバッファ層34と、バッファ層34の上に成膜されたアンテナ35と、基板32の一方の端部36に設置された光反射部37とから形成されている。
マッハツェンダー型光導波路33は、基板32の他方の端部の側に延びていてレーザ光(入力光および変調光)が入射または出射する1本の入出力光導波路33aと、入出力光導波路33aから二股に分岐して延びる2本の位相シフト導波路33b,33cとから形成されている。入出力光導波路33aは、シングルモード光ファイバ21を介して光サーキュレータ16A,16Bに接続されている。位相シフト光導波路33b,33cは、幅方向へ所定寸法離間し、互いに平行して延びている。位相シフト光導波路33b,33cの離間寸法は、20〜50μmの範囲にある。
入出力光導波路33aや位相シフト光導波路33b,33cは、延伸方向と交差する方向の幅寸法Wが等しい。位相シフト光導波路33b,33cは、それらの延伸方向の長さ寸法が等しい。それら光導波路33a〜33cの幅寸法Wは、5〜10μmの範囲にある。各位相シフト光導波路33b,33cの延伸方向の長さ寸法は、10〜30mmの範囲にある。なお、光導波路33a〜33cの幅寸法Wや各位相シフト光導波路33b,33cの長さ寸法、各位相シフト光導波路33b,33cの離間寸法について特に限定はなく、それら寸法を任意に設定することができる。
バッファ層34は、光導波路33を伝播するレーザ光の一部がそれらアンテナ35に吸収されることを防止する目的で設けられる。バッファ層34は、SiOから作られ、その厚さ寸法が約200nmである。アンテナ35は、一方のそれが入出力光導波路33aの側(端部38の側)に位置し、他方のそれが光反射部37の側(端部36の側)に位置するように、延伸方向へ並んでいる。それらアンテナ35は、スパッタリング等によって成膜されたCr、Au膜である。それらアンテナ35は、既設アンテナから発信された電磁波を受信し、受信した電磁波の電界強度に比例した電気信号を誘起する。なお、アンテナ35が受信可能な電磁波の周波数帯域について特に限定はない。
光反射部37の側に位置するアンテナ35は、位相シフト光導波路33b,33cの間に配置された延伸部位35aを有する。延伸部位35aは、それら光導波路33b,33cと平行して延伸方向へ延びている。アンテナ35の延伸部位35aの延伸方向の長さ寸法は、5mmである。入出力光導波路33aの側に位置するアンテナ35は、位相シフト光導波路33b,33cを挟んでアンテナ35の延伸部位35aの両側に配置された延伸部位35b,35cを有する。それら延伸部位35b,35cは、それら位相シフト光導波路33b,33cと平行して延伸方向へ延びている。アンテナ35の延伸部位35b,35cの延伸方向の長さ寸法は、5mmである。
なお、アンテナ35の延伸部位35a〜35cの延伸方向の長さ寸法に特に限定はなく、センシングする電磁波の電力レベルに応じてその長さを任意に設定することができる。たとえば、センシングする電磁波の電力レベルを所定の値に設定したときの延伸部位35a〜35cの長さ寸法を基準長さとした場合、センシングする電磁波の電力レベルが所定の値から高くなるにつれて、延伸部位35a〜35cの長さ寸法を基準長さよりも短くする。
図6は、特性測定システム10における光ファイバ21(L1,L2)の経路差ΔLを示す図であり、図7は、位相のズレ量(Ph)や位相差(ΔPh)を算出する式およびその式によって算出された位相のズレ量(Ph)や位相差(ΔPh)の一例を示す図である。図8は、光ファイバ21の長さ(L)や経路差(ΔL)を算出する式およびその式によって算出された光ファイバ21の長さ(L)や経路差(ΔL)の一例を示す図である。
この特性測定システム10(特性測定方法)では、図6に示すように、第1および第2光電界センサ12A,12Bを使用して既設アンテナから発信された電磁波の各既設アンテナにおけるセンサ12A,12Bの設置位置における位相を測定しつつ、各設置位置間の位相差を求める場合において、第1光電界センサ12Aから出射された変調光を伝送する第1光ファイバ21Aの長さL1に対する第2光電界センサ12Bから出射された変調光を伝送する第2光ファイバ21Bの長さL2の経路差(ΔL)(L1−L2)が位相の測定時における温度環境の変化に対して位相を精度よく測定することが可能な適正範囲内(第1光ファイバ21Aの長さ(L1)に対する第2光ファイバ21Bの長さ(L2)の経路差(ΔL)がプラスとマイナスとのうちの少なくとも一方の適正範囲内)になるように、第1光ファイバ21Aの長さ(L1)に対して第2光ファイバ21Bの長さ(L2)が調節されている。
具体的には、経路差(ΔL)(L1−L2)が式:ΔL≦ΔPh/(0.0576×Frq×ΔT)によって算出され、その式によって算出された経路差(ΔL)となるように、第1光ファイバ21Aの長さ(L1)と第2光ファイバ21Bの長さ(L2)とが求められている。
前記式において、ΔLは、経路差[m]であり、ΔPhは、位相差[deg]である。Frqは、電磁波の周波数[GHz]であり、ΔTは、位相測定時の温度変動幅[℃]であり、0.0576は、位相係数[deg/GHz・℃・m]である。なお、第1光ファイバ21Aの長さは、第1光電界センサ12Aの出力側と第1O/E変換器23Aの入力側とを接続する光ファイバ21の長さであり、第2光ファイバ21Bの長さは、第2光電界センサ12Bの出力側と第2O/E変換器23Bの入力側とを接続する光ファイバ21の長さである。
位相のズレ量(Ph)は、図7に示すように、式(1):で算出することができ、位相差(ΔPh)は、式(2):で算出することができる。また、位相のズレ量(Ph)に対する光ファイバの長さ(L)は、図8に示すように、式(3):で算出することができ、位相差(ΔPh)に対する経路差(ΔL)は、式(4):で算出することができる。
たとえば、図7において、周波数(Frq)が0.531[GHz]、温度変動幅(ΔT)が60[℃]、光ファイバの長さ(L)が200[m]、位相係数が0.0576である場合、式(1)によって位相のズレ量(Ph)=367.0(°)が算出され、周波数(Frq)が0.531[GHz]、温度変動幅(ΔT)が60[℃]、光ファイバの長さ(L)が201[m]、位相係数が0.0576である場合、位相のズレ量(Ph)=368.0[°]が算出される。さらに、式(2)によって位相差(ΔPh)=約±1.9[°]が算出される。
また、周波数(Frq)が0.531[GHz]、温度変動幅(ΔT)が50[℃]、光ファイバの長さ(L)が150[m]、位相係数が0.0576である場合、式(1)によって位相のズレ量(Ph)=229.4(°)が算出され、周波数(Frq)が0.531[GHz]、温度変動幅(ΔT)が50[℃]、光ファイバの長さ(L)が152[m]、位相係数が0.0576である場合、位相のズレ量(Ph)=232.5[°]が算出される。さらに、式(2)によって位相差(ΔPh)=約±3.1[°]が算出される。
図8において、位相のズレ量(Ph)が367.0(°)、周波数(Frq)が0.531[GHz]、温度変動幅(ΔT)が60[℃]、位相係数が0.0576である場合、式(3)によって光ファイバの長さ(L)=200[m]が算出され、位相のズレ量(Ph)が368.9(°)、周波数(Frq)が0.531[GHz]、温度変動幅(ΔT)が60[℃]、位相係数が0.0576である場合、光ファイバの長さ(L)=201[m]が算出される。さらに、さらに、式(4)によって経路差(ΔL)=約±1[m]が算出される。
また、位相のズレ量(Ph)が229.4(°)、周波数(Frq)が0.531[GHz]、温度変動幅(ΔT)が50[℃]、位相係数が0.0576である場合、式(3)によって光ファイバの長さ(L)=150[m]が算出され、位相のズレ量(Ph)が232.5(°)、周波数(Frq)が0.531[GHz]、温度変動幅(ΔT)が50[℃]、位相係数が0.0576である場合、光ファイバの長さ(L)=152[m]が算出される。さらに、さらに、式(4)によって経路差(ΔL)=約±2[m]が算出される。
それら式(1)〜式(4)を利用することで、位相のズレ量(Ph)が適正範囲内になるように、第1光ファイバ21Aの長さ(L1)と第2光ファイバ21Bの長さ(L2)とを求めることができ、経路差(ΔL)がプラスとマイナスとのうちの少なくとも一方の適正範囲内になるように、第1光ファイバ21Aの長さ(L1)と第2光ファイバ21Bの長さ(L2)とを求めることができる。
図9は、第1既設アンテナ39aに第1および第2光電界センサ12A,12Bを設置した状態で示すアンテナ39の斜視図であり、図10は、第1既設アンテナ39aに対する第1および第2光電界センサ12A,12Bの設置位置を示す図である。図11は、第1計測手段によって電力レベルおよび位相差を計測する場合の説明図である。
図9のアンテナ39(放送用アンテナまたは送信用アンテナ)は第1〜第16既設アンテナを有する4面4段のそれであるが、下方2段の第1〜第8既設アンテナ39a〜39hのみを図示し、上方2段の第9〜第16既設アンテナの図示を省略している。なお、第1〜第16既設アンテナは、その形状が略同一であり、同一電力レベルまたは異なる電力レベル、同一位相または異なる位相を有する。
計測装置13を形成するコンピュータ29のハードディスクには、第1既設アンテナ〜第16既設アンテナを識別するアンテナ識別子が格納され、第1および第2光電界センサ12A,12Bを識別するセンサ識別子が格納されている。さらに、コンピュータ29のハードディスクには、アンテナ設置前にあらかじめ計算されたそれら既設アンテナの設計上(理論上)の電力比(ΔP)(レベル比較値)が格納され、アンテナ設置前にあらかじめ計算されたそれら既設アンテナの設計上(理論上)の位相差(ΔPh)(位相差比較値)が格納されている。
コンピュータ29のハードディスクには、電力比(ΔP)の許容範囲(±α[%])、比較位相差(ΔPh)の許容範囲(±β[deg])が格納されている。許容範囲(±α[%])や許容範囲(±β[deg])は、入力装置によって自由に変更することができる。なお、許容範囲(±α[%])が±5[%]に設定され、許容範囲(±β[deg])が±10[deg]に設定されているものとする。
特性測定システム10(特性測定方法)における既設アンテナの電力レベルや位相、位相差の計測の手順の一例を説明すると、以下のとおりである。なお、電力レベルの計測や位相差の計測を第1および第2既設アンテナ39a,39bのみを例として説明する。最初に、アンテナ39の設置時において、図9に示すように、第1および第2光電界センサ12A,12Bを第1既設アンテナ39aの所定の位置に設置する。
第1および第2光電界センサ12A,12Bを第1既設アンテナ39aに設置する場合、図10に示すように、第1および第2光電界センサ12A,12Bの第1既設アンテナ39aに対する設置位置が第1既設アンテナ39aの物理的な中心40に対して略等しい距離になるように、それら光電界センサ12A,12Bをアンテナ39aに設置する。したがって、第1および第2光電界センサ12A,12Bを第1既設アンテナ39aに設置したときに、アンテナ39aの物理的な中心40に対する第1光電界センサ12Aの離間距離と第2光電界センサ12Bの離間距離とが略等しくなる。
第1および第2光電界センサ12A,12Bを第1既設アンテナ39aに設置した後、特性測定システム10を起動させる。なお、特性測定システム10における電力レベルや位相、位相差の計測時では、第1光ファイバ21Aおよび第2光ファイバ21Bにおける温度変動幅(ΔT)が同一であり、それら光電界センサ12A,12Bにおいて測定する電磁波の周波数(Frq)が同一である。第1既設アンテナ39aから電磁波が発信されると、その電磁波が特性測定システム10(第1および第2光電界センサ12A,12Bのアンテナ35)に受信される。
光変調器用第1および第2光源22A,22Bは、1.55μmの波長であって50mWの電力量のレーザ光を出射している。レーザ光は、光源22A,22Bから光ファイバ20を通って偏波合成器18に入射し、偏波合成器18によって偏波面が互いに直交する合成レーザ光に合成される。合成レーザ光は、光ファイバ21を通って光カプラ19に入射し、光カプラ19において2つに分配された後、光サーキュレータ16A,16Bに入射する。光サーキュレータ16A,16Bは、合成レーザ光を第1および第2光電界センサ12A,12Bの光変調器31に入射させる。
反射型光変調器31では、図4に矢印X1で示すように、光サーキュレータ16A,16B(偏波合成器18)から出射された合成レーザ光が入出力光導波路33aの入出射口から導波路33aに進入し、位相シフト導波路33b,33cにおいて二分(分波)されて導波路33b,33cに進入する。その後、合成レーザ光から変調された変調光が光反射部37において反射され、矢印X2で示すように、入出力光導波路33aの入出射口から光ファイバ21A,21B(光サーキュレータ16A,16B)に出射される。
光変調器31では、アンテナ35で受信された電磁波の電界強度(高周波信号)によってアンテナ35(アンテナ35の延伸部位35aと延伸部位35b,35cとの間)に電圧が印加されると、図5に矢印Zで示すZ軸方向に互いに逆向きの電界がそれら位相シフト光導波路33b,33cに印加される(図5参照)。
逆向きの電界が位相シフト光導波路33b,33cに印加されることにより、光導波路33b,33cにおける電気光学効果による屈折率変化の方向が互いに逆向きとなり、位相シフト導波路33b,33cを伝搬するレーザ光(合成レーザ光の一方のレーザ光)に逆向きの位相シフトが生じる。その結果、反射部37によって反射したレーザ光が入出力光導波路33dにおける結合時に互いに干渉し、レーザ光の強度が変調されて変調光になる。
光変調器31によって変調された変調光は、入出力光導波路33aから出射され、光ファイバ21Aを通って光サーキュレータ16Aから第1O/E変換器23Aに入射するとともに、光ファイバ21Bを通って光サーキュレータ16Bから第2O/E変換器23Bに入射する。それらO/E変換器23A,23Bでは、変調光を変換した電気信号を生成し、その電気信号をアンプ24A,24Bに出力する。アンプ24A,24Bは、O/E変換器23A,23Bから出力された電気信号を増幅し、増幅した電気信号を計測装置13に出力する。
計測装置13では、アンプ21A(O/E変換器20A)から出力された電気信号が分配器26Aに入力されるとともに、アンプ21B(O/E変換器20B)から出力された電気信号が分配器26Bに入力される。分配器26Aは、電気信号を分配し、分配した電気信号を電力検出部27Aおよび位相検出部28Aに出力する。分配器26Bは、電気信号を分配し、分配した電気信号を電力検出部27Bおよび位相検出部28Bに出力する。
電力検出部27Aは、分配器26Aから出力された電気信号を第1既設アンテナ39aの電力レベルに変換し、変換した電力レベルをコンピュータ29に出力する。電力検出部27Bは、分配器26Bから出力された電気信号を第1既設アンテナ39aの電力レベルに変換し、変換した電力レベルをコンピュータ29に出力する。コンピュータ29の中央処理部は、電力検出部27A,27Bから出力された第1既設アンテナ39aの電力レベルをハードディスクに格納する(第1計測手段、第1計測工程)。
電力検出部27Aから出力されたアンテナ39の設置時における第1既設アンテナ39aの電力レベル(a1−1)は、第1既設アンテナ39aのアンテナ識別子、第1光電界センサ12Aのセンサ識別子、レベル識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される(第1計測手段、第1計測工程)。電力検出部27Bから出力されたアンテナ39の設置時における第1既設アンテナ39aの電力レベル(a1−2)は、第1既設アンテナ39aのアンテナ識別子、第2光電界センサ12Bのセンサ識別子、レベル識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
位相検出部28Aは、分配器26Aから出力された電気信号を第1既設アンテナ39aの位相に変換し、変換した位相をコンピュータ29に出力する。位相検出部28Bは、分配器26Bから出力された電気信号を第1既設アンテナ39aの位相に変換し、変換した位相をコンピュータ29に出力する。コンピュータ29の中央処理部は、位相検出部28A,28Bから出力された第1既設アンテナ39aの位相をハードディスクに格納する(第1計測手段、第1計測工程)。
位相検出部28Aから出力されたアンテナ39の設置時における第1既設アンテナ39aの位相(b1−1)は、第1既設アンテナ39aのアンテナ識別子、第1光電界センサ12Aのセンサ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。位相検出部28Bから出力されたアンテナ39の設置時における第1既設アンテナ39aの位相(b1−2)は、第1既設アンテナ39aのアンテナ識別子、第2光電界センサ12Bのセンサ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
コンピュータ29の中央処理部は、位相(b1−1)と位相(b1−2)との第1位相差(ph1)=(b1−1)−(b1−2)を算出し、その位相差(ph1)をハードディスクに格納する。第1位相差(ph1)は、アンテナ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
図12は、第1および第2既設アンテナ39a,39bに第1および第2光電界センサ12A,12Bを設置した状態で示すアンテナ39の斜視図であり、図13は、第1および第2既設アンテナ39a,39bに対する第1および第2光電界センサ12A,12Bの設置位置を示す図である。図14は、第2計測手段によって電力レベルおよび位相差を計測する場合の説明図である。
第1および第2光電界センサ12A,12Bを利用して第1既設アンテナ39aの電力レベル、位相を計測し、電力レベル(a1−1),(a1−2)や位相(b1−1),(b1−2)、位相差(ph1)をハードディスクに格納した後、第1光電界センサ12Aを第1既設アンテナ39aに設置した状態で、第2光電界センサ12Bを第1既設アンテナ39aから取り外し、光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bの所定の位置に設置する。
第1既設アンテナ39aから取り外した第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに設置する場合、図13に示すように、第1光電界センサ12Aの第1既設アンテナ39aに対する設置位置と第2光電界センサ12Bの第2既設アンテナ39bに対する設置位置とが略同一になるように、光電界センサ12Bをアンテナ39bに設置する。したがって、第1光電界センサ12Aを第1既設アンテナ39aに設置し、第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに設置したときに、アンテナ39a,39bの物理的な中心40に対する第1光電界センサ12Aの離間距離と第2光電界センサ12Bの離間距離とが略等しくなる。
第1光電界センサ12Aを第1既設アンテナ39aに設置したまま、第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに設置した後、特性測定システム10を再び起動させる。第1および第2既設アンテナ39a,39bから電磁波が発信されると、その電磁波が特性測定システム10(第1および第2光電界センサ12A,12Bのアンテナ35)に受信される。
第1既設アンテナ39aに第1および第2光電界センサ12A,12Bを設置し、光電界センサ12A,12Bを利用してアンテナ39aの電力レベルおよび位相を計測する場合と同様に、反射型光変調器31によって変調された変調光が入出力光導波路33aから出射され、光ファイバ21Aを通って光サーキュレータ16Aから第1O/E変換器23Aに入射するとともに、光ファイバ21Bを通って光サーキュレータ16Bから第2O/E変換器23Bに入射する。それらO/E変換器23A,23Bでは、変調光を変換した電気信号を生成し、その電気信号をアンプ24A,24Bに出力する。アンプ24A,24Bは、O/E変換器23A,23Bから出力された電気信号を増幅し、増幅した電気信号を計測装置13に出力する。
計測装置13の電力検出部27Aは、分配器26Aから出力された電気信号を第1既設アンテナ39aの電力レベルに変換し、変換した電力レベルをコンピュータ29に出力する。電力検出部27Bは、分配器26Bから出力された電気信号を第2既設アンテナ39bの電力レベルに変換し、変換した電力レベルをコンピュータ29に出力する。コンピュータ29の中央処理部は、電力検出部27A,27Bから出力された第1および第2既設アンテナ39a,39bの電力レベルをハードディスクに格納する(第2計測手段、第2計測工程)。
第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに移動させた後であって、電力検出部27Aから出力されたアンテナ39設置時の第1既設アンテナ39aの電力レベル(a2−1)は、第1既設アンテナ39aのアンテナ識別子、第1光電界センサ12Aのセンサ識別子、レベル識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに移動させた後であって、電力検出部27Bから出力されたアンテナ39設置時の第2既設アンテナ39bの電力レベル(a2−2)は、第2既設アンテナ39bのアンテナ識別子、第2光電界センサ12Bのセンサ識別子、レベル識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
計測装置13の位相検出部28Aは、分配器26Aから出力された電気信号を第1既設アンテナ39aの位相に変換し、変換した位相をコンピュータ29に出力する。位相検出部28Bは、分配器26Bから出力された電気信号を第2既設アンテナ39bの位相に変換し、変換した位相をコンピュータ29に出力する。コンピュータ29は、位相検出部28A,28Bから出力された第1および第2既設アンテナ39a,39bの位相をハードディスクに格納する(第2計測手段、第2計測工程)。
第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに移動させた後であって、位相検出部28Aから出力されたアンテナ39設置時の第1既設アンテナ39aの位相(b2−1)は、第1既設アンテナ39aのアンテナ識別子、第1光電界センサ12Aのセンサ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに移動させた後であって、位相検出部28Bから出力されたアンテナ39設置時の第2既設アンテナ39bの位相(b2−2)は、第2既設アンテナ39bのアンテナ識別子、第2光電界センサ12Bのセンサ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
コンピュータ29の中央処理部は、位相(b2−1)と位相(b2−2)との第2位相差(ph2)=(b2−1)−(b2−2)を算出し、その位相差(ph2)をハードディスクに格納する。第2位相差(ph2)は、アンテナ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
コンピュータ29の中央処理部は、第1計測手段(第1計測工程)によって計測した第1既設アンテナ39aの電力レベル(a1−1)、第1計測手段(第1計測工程)によって計測した第2既設アンテナ39bの電力レベル(a1−2)、第2計測手段(第2計測工程)によって計測した第1既設アンテナ39aの電力レベル(a2−1)、第2計測手段(第2計測工程)によって計測した第2既設アンテナ39bの電力レベル(a2−2)を使用し、アンテナ39設置時における第1電力比(レベル比較値)を算出する(レベル比較値算出手段、レベル比較値算出工程)。
具体的には、電力レベル(a1−1)を分母とし、電力レベル(a2−1)を分子とする第1比率を算出し、電力レベル(a1−2)を分母とし、電力レベル(a2−2)を分子とする第2比率を算出するとともに、第1比率{(a2−1)/(a1−1)}を分母とし、前記第2比率{(a2−2)/(a1−2)}を分子として第1電力比(ΔP1)[%]={(a2−2)/(a1−2)}/{(a2−1)/(a1−1)}を算出する。コンピュータ29の中央処理部は、算出した電力比(ΔP2)をハードディスクに格納する。第1電力比(ΔP1)は、アンテナ識別子、レベル識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
コンピュータ29の中央処理部は、第1位相差(ph1)および第2位相差(ph2)を使用し、アンテナ39設置時における第1比較位相差(ΔPh1)(位相差比較値)を算出する(位相差比較値算出手段、位相差比較値算出工程)。具体的には、位相差(ph2)から位相差(ph1)を減算し、第1位相差比較値(ΔPh1)[deg]=(ph2)−(ph1)を算出する。コンピュータ29の中央処理部は、算出した位相差比較値(ΔPh1)をハードディスクに格納する。第1位相差比較値(ΔPh1)は、アンテナ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
なお、説明は省略するが、第1光電界センサ12Aを第1既設アンテナ39aに設置した状態で、第3既設アンテナ39cから第16既設アンテナに順に第2光電界センサ12Bを設置し、アンテナ39設置時におけるそれら既設アンテナの電力レベルや位相を計測し、アンテナ39設置時の電力比(ΔP)および位相差比較値(ΔPh)を算出するとともに、算出した電力比(ΔP)や位相差比較値(ΔPh)をコンピュータ29のハードディスクに格納する。
特性測定システム10(特性測定方法)では、アンテナ39設置時から所定期間が経過した後、再び第1および第2光電界センサ12A,12Bを利用してそれら既設アンテナの電力レベルや位相を計測し、電力比(ΔP)および位相差比較値(ΔPh)を算出する。アンテナ39設置時から所定期間経過後における電力レベルや位相、位相差の計測の手順の一例を説明すると、以下のとおりである。
アンテナ39設置時から所定期間経過後において、第1および第2光電界センサ12A,12Bを第1既設アンテナ39aの所定の位置に設置する(図9,11援用)。第1および第2光電界センサ12A,12Bを第1既設アンテナ39aに設置する場合、図10に示すように、第1および第2光電界センサ12A,12Bの第1既設アンテナ39aに対する設置位置が第1既設アンテナ39aの物理的な中心40に対して略等しい距離になるように、それら光電界センサ12A,12Bをアンテナ39aに設置する(図10援用)。
第1および第2光電界センサ12A,12Bを第1既設アンテナ39aに設置した後、特性測定システム10を起動させる。なお、特性測定システム10における電力レベルや位相、位相差の計測時では、第1光ファイバ21Aおよび第2光ファイバ21Bにおける温度変動幅(ΔT)が同一であり、それら光電界センサ12A,12Bにおいて測定する電磁波の周波数(Frq)が同一である。
第1既設アンテナ39aから電磁波が発信されると、その電磁波が特性測定システム10(第1および第2光電界センサ12A,12Bのアンテナ35)に受信される。アンテナ39設置時における電力レベルおよび位相を計測する場合と同様に、反射型光変調器31によって変調された変調光が入出力光導波路33aから出射され、光ファイバ21Aを通って光サーキュレータ16Aから第1O/E変換器23Aに入射するとともに、光ファイバ21Bを通って光サーキュレータ16Bから第2O/E変換器23Bに入射する。それらO/E変換器23A,23Bでは、変調光を変換した電気信号を生成し、その電気信号をアンプ24A,24Bに出力する。アンプ24A,24Bは、O/E変換器23A,23Bから出力された電気信号を増幅し、増幅した電気信号を計測装置13に出力する。
計測装置13の電力検出部27Aは、分配器26Aから出力された電気信号を第1既設アンテナ39aの電力レベルに変換し、変換した電力レベルをコンピュータ29に出力する。電力検出部27Bは、分配器26Bから出力された電気信号を第1既設アンテナ39aの電力レベルに変換し、変換した電力レベルをコンピュータ29に出力する。コンピュータ29の中央処理部は、電力検出部27A,27Bから出力された第1既設アンテナ39aの電力レベルをハードディスクに格納する(第1計測手段、第1計測工程)。
電力検出部27Aから出力されたアンテナ39設置時から所定期間経過後の第1既設アンテナ39aの電力レベル(c1−1)は、第1既設アンテナ39aのアンテナ識別子、第1光電界センサ12Aのセンサ識別子、レベル識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される(第1計測手段、第1計測工程)。電力検出部27Bから出力されたアンテナ39設置時から所定期間経過後の第1既設アンテナ39aの電力レベル(c1−2)は、第1既設アンテナ39aのアンテナ識別子、第2光電界センサ12Bのセンサ識別子、レベル識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
計測装置13の位相検出部28Aは、分配器26Aから出力された電気信号を第1既設アンテナ39aの位相に変換し、変換した位相をコンピュータ29に出力する。位相検出部28Bは、分配器26Bから出力された電気信号を第1既設アンテナ39aの位相に変換し、変換した位相をコンピュータ29に出力する。コンピュータ29の中央処理部は、位相検出部28A,28Bから出力された第1既設アンテナ39aの位相をハードディスクに格納する(第1計測手段、第1計測工程)。
位相検出部28Aから出力されたアンテナ39設置時から所定期間経過後の第1既設アンテナ39aの位相(d1−1)は、第1既設アンテナ39aのアンテナ識別子、第1光電界センサ12Aのセンサ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。位相検出部28Bから出力されたアンテナ39設置時から所定期間経過後の第1既設アンテナ39aの位相(d1−2)は、第1既設アンテナ39aのアンテナ識別子、第2光電界センサ12Bのセンサ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
コンピュータ29の中央処理部は、位相(d1−1)と位相(d1−2)との第3位相差(ph3)=(d1−1)−(d1−2)を算出し、その位相差(ph3)をハードディスクに格納する。第3位相差(ph3)は、アンテナ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
第1および第2光電界センサ12A,12Bを利用してアンテナ39設置時から所定期間経過後の第1既設アンテナ39aの電力レベル、位相を計測し、電力レベル(c1−1),(c1−2)や位相(d1−1),(d1−2)、第3位相差(ph3)をハードディスクに格納した後、第1光電界センサ12Aを第1既設アンテナ39aに設置した状態で、第2光電界センサ12Bを第1既設アンテナ39aから取り外し、光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bの所定の位置に設置する(図12,14援用)。
第1既設アンテナ39aから取り外した第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに設置する場合、第1光電界センサ12Aの第1既設アンテナ39aに対する設置位置と第2光電界センサ12Bの第2既設アンテナ39bに対する設置位置とが略同一になるように、光電界センサ12Bをアンテナ39bに設置する。(図13援用)
第1光電界センサ12Aを第1既設アンテナ39aに設置したまま、第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに設置した後、特性測定システム10を再び起動させる。第1および第2既設アンテナ39a,39bから電磁波が発信されると、その電磁波が特性測定システム10(第1および第2光電界センサ12A,12Bのアンテナ35)に受信される。
アンテナ39設置時から所定期間経過後において、第1既設アンテナ39aに第1および第2光電界センサ12A,12Bを設置し、光電界センサ12A,12Bを利用してアンテナ39aの電力レベルおよび位相を計測する場合と同様に、反射型光変調器31によって変調された変調光が入出力光導波路33aから出射され、光ファイバ21Aを通って光サーキュレータ16Aから第1O/E変換器23Aに入射するとともに、光ファイバ21Bを通って光サーキュレータ16Bから第2O/E変換器23Bに入射する。それらO/E変換器23A,23Bでは、変調光を変換した電気信号を生成し、その電気信号をアンプ24A,24Bに出力する。アンプ24A,24Bは、O/E変換器23A,23Bから出力された電気信号を増幅し、増幅した電気信号を計測装置13に出力する。
計測装置13の電力検出部27Aは、分配器26Aから出力された電気信号を第1既設アンテナ39aの電力レベルに変換し、変換した電力レベルをコンピュータ29に出力する。電力検出部27Bは、分配器26Bから出力された電気信号を第2既設アンテナ39bの電力レベルに変換し、変換した電力レベルをコンピュータ29に出力する。コンピュータ29の中央処理部は、電力検出部27A,27Bから出力された第1および第2既設アンテナ39a,39bの電力レベルをハードディスクに格納する(第2計測手段、第2計測工程)。
第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに移動させた後であって、電力検出部27Aから出力されたアンテナ39設置時から所定期間経過後の第1既設アンテナ39aの電力レベル(c2−1)は、第1既設アンテナ39aのアンテナ識別子、第1光電界センサ12Aのセンサ識別子、レベル識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに移動させた後であって、電力検出部27Bから出力されたアンテナ39設置時から所定期間経過後の第2既設アンテナ39bの電力レベル(c2−2)は、第2既設アンテナ39bのアンテナ識別子、第2光電界センサ12Bのセンサ識別子、レベル識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
計測装置13の位相検出部28Aは、分配器26Aから出力された電気信号を第1既設アンテナ39aの位相に変換し、変換した位相をコンピュータ29に出力する。位相検出部28Bは、分配器26Bから出力された電気信号を第2既設アンテナ39bの位相に変換し、変換した位相をコンピュータ29に出力する。コンピュータ29は、位相検出部28A,28Bから出力された第1および第2既設アンテナ39a,39bの位相をハードディスクに格納する(第2計測手段、第2計測工程)。
第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに移動させた後であって、位相検出部28Aから出力されたアンテナ39設置時から所定期間経過後の第1既設アンテナ39aの位相(d2−1)は、第1既設アンテナ39aのアンテナ識別子、第1光電界センサ12Aのセンサ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。第2光電界センサ12Bを第2既設アンテナ39bに移動させた後であって、位相検出部28Bから出力されたアンテナ39設置時から所定期間経過後の第2既設アンテナ39bの位相(d2−2)は、第2既設アンテナ39bのアンテナ識別子、第2光電界センサ12Bのセンサ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
コンピュータ29の中央処理部は、位相(d2−1)と位相(d2−2)との第4位相差(ph4)=(d2−1)−(d2−2)を算出し、その位相差(ph4)をハードディスクに格納する。第4位相差(ph4)は、アンテナ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
コンピュータ29の中央処理部は、第1計測手段(第1計測工程)によって計測した第1既設アンテナ39aの電力レベル(c1−1)、第1計測手段(第1計測工程)によって計測した第2既設アンテナ39bの電力レベル(c1−2)、第2計測手段(第2計測工程)によって計測した第1既設アンテナ39aの電力レベル(c2−1)、第2計測手段(第2計測工程)によって計測した第2既設アンテナ39bの電力レベル(c2−2)を使用し、アンテナ39設置時から所定期間経過後の第2電力比(ΔP2)(レベル比較値)を算出する(レベル比較値算出手段、レベル比較値算出工程)。
具体的には、電力レベル(c1−1)を分母とし、電力レベル(c2−1)を分子とする第1比率を算出し、電力レベル(c1−2)を分母とし、電力レベル(c2−2)を分子とする第2比率を算出するとともに、第1比率{(c2−1)/(c1−1)}を分母とし、前記第2比率{(c2−2)/(c1−2)}を分子として第2電力比(ΔP2)[%]={(c2−2)/(c1−2)}/{(c2−1)/(c1−1)}を算出する。コンピュータ29の中央処理部は、算出した電力比(ΔP2)をハードディスクに格納する。第2電力比(ΔP2)は、アンテナ識別子、レベル識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
コンピュータ29の中央処理部は、第3位相差(ph3)および第4位相差(ph4)を使用し、アンテナ39設置時から所定期間経過後の第2位相差比較値(ΔPh2)(位相差比較値)を算出する(位相差比較値算出手段、位相差比較値算出工程)。具体的には、位相差(ph4)から位相差(ph3)を減算し、第2比較位相差(ΔPh2)[deg]=(ph4)−(ph3)を算出する。コンピュータ29の中央処理部は、算出した位相差比較値(ΔPh2)をハードディスクに格納する。第2位相差比較値(ΔPh2)は、アンテナ識別子、位相識別子、計測日時(年月日時分)に関連付けられた状態でハードディスクに記憶される。
なお、説明は省略するが、第1光電界センサ12Aを第1既設アンテナ39aに設置した状態で、第3既設アンテナ39cから第16既設アンテナに順に第2光電界センサ12Bを設置し、アンテナ39設置時から所定期間経過後におけるそれら既設アンテナの電力レベルや位相を計測し、アンテナ39設置時から所定期間経過後の電力比(ΔP)および位相差比較値(ΔPh)を算出するとともに、算出した電力比(ΔP)や位相差比較値(ΔPh)をコンピュータ29のハードディスクに格納する。
図15は、算出された電力比(ΔP)の一例を示す図であり、図16は、算出された位相差比較値(ΔPh)の一例を示す図である。図15では、アンテナ39設置時であってセンサ12A,12Bをアンテナ39aに設置したセンサ12B移動前の電力レベル(a1−1)が100、アンテナ39設置時であってセンサ12A,12Bをアンテナ39aに設置したセンサ12B移動前の電力レベル(a1−2)が100、アンテナ39設置時であってセンサ12Bをアンテナ39bに移動した後の電力レベル(a2−1)が101、アンテナ39設置時であってセンサ12Bをアンテナ39bに移動した後の電力レベル(a2−2)が51であり、第1電力比(ΔP1)[%]={(a2−2)/(a1−2)}/{(a2−1)/(a1−1)}×100={51/100}/{101/100}×100=50.5[%]である。
また、アンテナ39設置時から所定時間経過後であってセンサ12A,12Bをアンテナ39aに設置したセンサ12B移動前の電力レベル(c1−1)が100、アンテナ39設置時から所定時間経過後であってセンサ12A,12Bをアンテナ39aに設置したセンサ12B移動前の電力レベル(c1−2)が100、アンテナ39設置時から所定時間経過後であってセンサ12Bをアンテナ39bに移動した後の電力レベル(c2−1)が101、アンテナ39設置時から所定時間経過後であってセンサ12Bをアンテナ39bに移動した後の電力レベル(c2−2)が49であり、第2電力比(ΔP2)[%]={(c2−2)/(c1−2)}/{(c2−1)/(c1−1)}×100={49/100}/{101/100}×100=48.5である。
コンピュータ29の中央処理部は、第1電力比(ΔP1)[%]と第2電力比(ΔP2)[%]とを比較し、それら電力比の差が許容範囲(±α[%])=±5[%]にあるかを判断する(レベル比較手段、レベル比較工程)。第1電力比(ΔP1)[%]と第2電力比(ΔP2)[%]との差が+2[%]であり、電力比の差が許容範囲内にあるから、コンピュータ29の中央処理部は、第1および第2既設アンテナ39a,39bに異常がないと判断し、アンテナ正常メッセージをディスプレイに表示する。逆に、電力比の差が許容範囲から外れている場合、コンピュータ29の中央処理部は、第1および第2既設アンテナ39a,39bに異常があると判断し、アンテナ異常メッセージをディスプレイに表示する。
図16では、アンテナ39設置時であってセンサ12A,12Bをアンテナ39aに設置したセンサ12B移動前の第1位相差(ph1)が0、アンテナ39設置時であってセンサ12Bをアンテナ39bに設置したセンサ12B移動後の第2位相差(ph2)が60であり、第1位相差比較値(ΔPh1)[deg]=(ph2)−(ph1)=60[deg]である。
また、アンテナ39設置時から所定時間経過後であってセンサ12A,12Bをアンテナ39aに設置したセンサ12B移動前の第3位相差(ph3)が0、アンテナ39設置時から所定時間経過後であってセンサ12Bをアンテナ39bに設置したセンサ12B移動後の第4位相差(ph4)が58、第2位相差比較値(ΔPh2)[deg]=(ph4)−(ph3)=58[deg]である。
コンピュータ29の中央処理部は、第1位相差比較値(ΔPh1)[deg]と第2位相差比較値(ΔPh2)[deg]とを比較し、それら位相差比較値の差が許容範囲(±β[deg])=±10[deg]にあるかを判断する(位相差比較手段、位相差比較工程)。第1位相差比較値(ΔPh1)[deg]と第2位相差比較値(ΔPh2)[deg]との差が+2[deg]であり、それら位相差比較値の差が許容範囲内にあるから、コンピュータ29の中央処理部は、第1および第2既設アンテナ39a,39bに異常がないと判断し、アンテナ正常メッセージをディスプレイに表示する。逆に、位相差比較値の差が許容範囲から外れている場合、コンピュータ29の中央処理部は、第1および第2既設アンテナ39a,39bに異常があると判断し、アンテナ異常メッセージをディスプレイに表示する。
なお、説明は省略するが、第3既設アンテナ39c〜第16既設アンテナに対しても図15に例示する電力比(ΔP)や図16に例示する位相差比較値(ΔPh)を算出し、電力比の差が許容範囲(±α[%])にあるかを判断するとともに(レベル比較手段、レベル比較工程)、位相差比較値の差が許容範囲(±β[%])にあるかを判断し(位相差比較手段、位相差比較工程)、第3既設アンテナ39c〜第16既設アンテナのアンテナ正常メッセージやアンテナ異常メッセージをディスプレイに表示する。
特性測定システム10(特性測定方法)は、第1および第2光電界センサ12a,12bから出射された変調光によって第1既設アンテナ39aの電力レベルおよび位相差を同時に計測し、第1既設アンテナ39aに対する第1光電界センサ12Aの設置状態を維持しつつ、第1既設アンテナ30aから取り外した第2光電界センサ12Bを第2〜第16既設アンテナに順に設置した後、それら光電界センサ12A,12Bから出射された変調光によってそれら既設アンテナにおける電力レベルおよび位相差を同時に計測するとともに、第1計測手段(第1計測工程)によって計測した電力レベルおよび位相差と第2計測手段(第2計測工程)によって計測した電力レベルおよび位相差とから電力比(レベル比較値)および位相差比較値を算出するから、異なる時間のアンテナ周囲における環境変化後に電力レベルおよび位相差を計測することによるレベルや位相差のばらつきを防ぐことができ、それら既設アンテナの正確な電力比(ΔP)(レベル比較値)や正確な位相差比較値を算出することができる。
特性測定システム10(特性測定方法)は、アンテナ39設置時またはアンテナ39設置前にそれら既設アンテナの電力比(ΔP)(レベル比較値)を求めておき、アンテナ39設置時から所定期間経過後に算出した電力比(ΔP)(レベル比較値)をアンテナ39設置時やアンテナ39設置前に求めた電力比(ΔP)と比較し、アンテナ39設置時や設置前に求めた電力比(ΔP)(レベル比較値)に対する設置時から所定期間経過後に算出した電力比(ΔP)(レベル比較値)の差が許容範囲から外れている場合、アンテナ設置時から所定期間経過後のそれら既設アンテナに故障や不具合等の異常が生じたものと判断することができ、それら既設アンテナの異常を的確に把握することができる。
特性測定システム10(特性測定方法)は、アンテナ39設置時や設置前に求めた電力比(ΔP)(レベル比較値)と設置時から所定期間経過後に算出した電力比(ΔP)(レベル比較値)とを比較することで、それら既設アンテナの故障や不具合等の異常を判断することができるから、それら既設アンテナのいずれかの故障や不具合等の異常を速やかに発見することができ、それらの異常が発生した既設アンテナを速やかに修理・交換することができるとともに、他の正常な既設アンテナに及ぼす影響を最小限にすることができる。
特性測定システム10(特性測定方法)は、アンテナ39設置時またはアンテナ39設置前にそれら既設アンテナの位相差比較値(ΔPh)を求めておき、アンテナ39設置時から所定期間経過後に算出した位相差比較値(ΔPh)をアンテナ39設置時やアンテナ39設置前に求めた位相差比較値算(ΔPh)と比較し、アンテナ39設置時や設置前に求めた位相差比較値(ΔPh)に対する設置時から所定期間経過後に算出した位相差比較値(ΔPh)の差が許容範囲から外れている場合、アンテナ設置時から所定期間経過後のそれら既設アンテナに故障や不具合等の異常が生じたものと判断することができ、それら既設アンテナの異常を的確に把握することができる。
特性測定システム10(特性測定方法)は、アンテナ39設置時や設置前に求めた位相差比較値(ΔPh)と設置時から所定期間経過後に算出した位相差比較値(ΔPh)とを比較することで、それら既設アンテナの故障や不具合等の異常を把握することができるから、それら既設アンテナのいずれかの故障や不具合等の異常を速やかに発見することができ、それらの異常が発生した既設アンテナを速やかに修理・交換することができるとともに、他の正常な既設アンテナに及ぼす影響を最小限にすることができる。
特性測定システム10(特性測定方法)は、第1既設アンテナ39aの物理的な中心40に対する第1および第2光電界センサ12A,12Bの設置位置が略等しい距離にあるから、それら光電界センサ12A,12Bにおける電力レベルや位相差の計測条件が同一となり、それら光電界センサ12A,12Bから出射された変調光を利用して計測した電力レベルおよび位相差に計測条件の相違によるばらつきが生じることはなく、それら光電界センサ12A,12Bを利用して第1既設アンテナ39aの正確な電力レベルや正確な位相差を計測することができる。
特性測定システム10(特性測定方法)は、第1光電界センサ12Aの第1既設アンテナ39aに対する設置位置と第2光電界センサ12Bの第2既設アンテナ39bに対する設置位置とが略同一であるから、それら光電界センサ12A,12Bにおける電力レベルや位相差の計測条件が同一となり、それら光電界センサ12A,12Bから出射された変調光を利用して計測した電力レベルおよび位相差に計測条件の相違によるばらつきが生じることはなく、それら光電界センサ12A,12Bを利用して既設アンテナ39a,39bの正確な電力レベルや正確な位相を計測することができる。
特性測定システム10(特性測定方法)は、第1光電界センサ12Aから出射された変調光を伝送する第1光ファイバ21Aの長さに対する第2光電界センサ12Bから出射された変調光を伝送する第2光ファイバ21Bの長さの経路差が位相の測定時における温度環境の変化に対して位相を精度よく測定することが可能な適正範囲内になるように、第1光ファイバ21Aの長さに対して第2光ファイバ21Bの長さが調節されているから、第1および第2光電界センサ12A,12Bから延びていて位相データを伝送する光ファイバ21A,21Bの長さが測定時の温度環境によって変化し、それによってそれら光電界センサ12A,12Bを利用して計測した位相に変動(ズレ)が生じたとしても、第1光電界センサ12Aを利用して計測した位相のズレ量に対して第2光電界センサ12Bを利用して計測した位相のズレ量が近似していることを容易に証明することができ、それら光電界センサ12A,12Bを利用してそれら既設アンテナの位相を高い信頼性で計測することができる。
特性測定システム10(特性測定方法)は、経路差(ΔL)が式:ΔL≦ΔPh/(0.0576×Frq×ΔT)によって算出され、その式を利用することで、第1および第2光電界センサ12A,12Bを利用して計測した位相のズレ量(ΔPh)を許容範囲に設定し、その許容範囲に基づいて各光ファイバ21A,21Bの長さを求めることができるから、それら既設アンテナの位相を求める場合に、各光ファイバ21A,21Bの経路差が適正範囲内になるように、各光ファイバ21A,21Bの長さを調節することができる。
10 特性測定システム
11 送受信装置
12A 第1光電界センサ
12B 第2光電界センサ
13 計測装置
14 光送信部
15 光受信部
16A 光サーキュレータ
16B 光サーキュレータ
17 光変調器用光源
18 偏波合成器
19 光カプラ
20 偏波保持光ファイバ
21 シングルモード光ファイバ
22A 光変調器用第1光源
22B 光変調器用第2光源
23A 第1O/E変換器
23B 第2O/E変換器
24A 第1アンプ
24B 第2アンプ
26A 分配器
26B 分配器
27A 電力検出部
27B 電力検出部
28A 位相検出部
28B 位相検出部
29 コンピュータ
30 筐体
31 光変調器
32 単結晶基板(基板)
33 マッハツェンダー型光導波路(光導波路)
33a 入出力光導波路
33b 位相シフト光導波路
33c 位相シフト光導波路
34 バッファ層
35 アンテナ
35a 延伸部位
35b 延伸部位
35c 延伸部位
37 光反射部
39 アンテナ
40 中心

Claims (16)

  1. 測定対象のアンテナに設置されて該アンテナから発信された電磁波の電界強度に応じて入力光の強度を変調し、前記入力光を変調した変調光を出射する光電界センサと、前記光電界センサに前記入力光を出射する光源と、前記光電界センサから出射された変調光を電気信号に変換するO/E変換器とを備え、前記O/E変換器から出力された電気信号に基づいて前記アンテナの性能を測定する光電界センサを用いたアンテナの特性測定システムにおいて
    前記測定対象のアンテナが、同一電力レベルまたは異なる電力レベル、同一位相または異なる位相を有する複数の第1〜第n既設アンテナであり、前記光電界センサが、前記第1〜第n既設アンテナの所定の位置に着脱可能に設置される第1光電界センサおよび第2光電界センサから形成され、
    前記システムが、前記第1および第2光電界センサを前記第1既設アンテナに設置し、それら光電界センサから出射された変調光によって前記第1既設アンテナの電力レベルおよび位相差を同時に計測する第1計測手段と、前記第1既設アンテナに対する前記第1光電界センサの設置状態を維持しつつ、前記第1既設アンテナから取り外した前記第2光電界センサを前記第2〜第n既設アンテナに順に設置し、それら光電界センサから出射された変調光によってそれら既設アンテナにおける電力レベルおよび位相差を同時に計測する第2計測手段と、前記第1計測手段によって計測した電力レベルと前記第2計測手段によって計測した電力レベルとからレベル比較値を算出するレベル比較値算出手段と、前記第1計測手段によって計測した位相差と前記第2計測手段によって計測した位相差とから位相差比較値を算出する位相差比較値算出手段とを有することを特徴とする光電界センサを用いたアンテナの特性測定システム。
  2. 前記システムが、アンテナ設置時から所定期間経過後に前記レベル比較値算出手段によって算出したレベル比較値を、アンテナ設置時に前記レベル比較値算出手段によって算出したレベル比較値またはアンテナ設置前にあらかじめ計算されたそれら既設アンテナの設計上のレベル比較値と比較するレベル比較手段を含む請求項1に記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定システム。
  3. 前記レベル比較値算出手段によって算出されたレベル比較値が、前記第1計測手段によって計測した前記第1既設アンテナの電力レベルを分母とし、前記第2計測手段によって計測した前記第1既設アンテナの電力レベルを分子とする第1比率を算出するとともに、前記第1計測手段によって計測した前記第2〜第n既設アンテナの電力レベルを分母とし、前記第2計測手段によって計測した前記第2〜第n既設アンテナの電力レベルを分子とする第2比率を算出した後、前記第1比率を分母とし、前記第2比率を分子として算出された電力比である請求項1または請求項2に記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定システム。
  4. 前記システムが、アンテナ設置時から所定期間経過後に前記位相差比較値算出手段によって算出した位相差比較値を、アンテナ設置時に前記位相差比較値算出手段によって算出した位相差比較値またはアンテナ設置前にあらかじめ計算されたそれら既設アンテナの設計上の位相差比較値と比較する位相差比較手段を含む請求項1ないし請求項3いずれかに記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定システム。
  5. 前記位相差比較値算出手段によって算出された位相差比較値が、前記第1計測手段によって計測した前記第1既設アンテナの位相から前記第1計測手段によって計測した前記第2〜第n既設アンテナの位相を減算した第1位相差を算出するとともに、前記第2計測手段によって計測した前記第1既設アンテナの位相から前記第2計測手段によって計測した前記第2〜第n既設アンテナの位相を減算した第2位相差を算出した後、前記第2位相差から前記第1位相差を減算した位相差である請求項1ないし請求項4いずれかに記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定システム。
  6. 前記システムでは、前記第1計測手段における前記第1および第2光電界センサの第1既設アンテナに対する設置位置が該第1既設アンテナの物理的な中心に対して略等しい距離にある請求項1ないし請求項5いずれかに記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定システム。
  7. 前記システムでは、前記第1〜第n既設アンテナの形状が略同一であり、前記第1計測手段における前記第1光電界センサの第1既設アンテナに対する設置位置と前記第2計測手段における前記第2光電界センサの第2〜第n既設アンテナに対する設置位置とが略同一である請求項1ないし請求項6いずれかに記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定システム。
  8. 前記システムでは、前記第1光電界センサから出射された変調光を伝送する第1光ファイバの長さ(L1)に対する前記第2光電界センサから出射された変調光を伝送する第2光ファイバの長さ(L2)の経路差(ΔL)(L1−L2)が前記位相の測定時における温度環境の変化に対して該位相を精度よく測定することが可能な適正範囲内になるように、前記第1光ファイバの長さ(L1)に対して前記第2光ファイバの長さ(L2)が調節され、前記経路差(ΔL)が、式:ΔL≦ΔPh/(0.0576×Frq×ΔT)によって算出される(ΔL=経路差[m]、ΔPh=位相差[deg]、Frq=電磁波の周波数[GHz]、ΔT=測定時の温度変動幅[℃]、0.0576=位相係数[deg/GHz・℃・m])請求項1ないし請求項7いずれかに記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定システム。
  9. 測定対象のアンテナに設置されて該アンテナから発信された電磁波の電界強度に応じて入力光の強度を変調し、前記入力光を変調した変調光を出射する光電界センサと、前記光電界センサに前記入力光を出射する光源と、前記光電界センサから出射された変調光を電気信号に変換するO/E変換器とを備え、前記O/E変換器から出力された電気信号に基づいて前記アンテナの性能を測定する光電界センサを用いたアンテナの特性測定方法において、
    前記方法では、前記測定対象のアンテナが同一電力レベルまたは異なる電力レベル、同一位相または異なる位相を有する複数の第1〜第n既設アンテナであり、前記光電界センサが前記第1〜第n既設アンテナの所定の位置に着脱可能に設置される第1光電界センサおよび第2光電界センサから形成され、
    前記方法が、前記第1および第2光電界センサを前記第1既設アンテナに設置し、それら光電界センサから出射された変調光によって前記第1既設アンテナの電力レベルおよび位相差を同時に計測する第1計測工程と、前記第1既設アンテナに対する前記第1光電界センサの設置状態を維持しつつ、前記第1既設アンテナから取り外した前記第2光電界センサを前記第2〜第n既設アンテナに順に設置し、それら光電界センサから出射された変調光によってそれら既設アンテナにおける電力レベルおよび位相差を同時に計測する第2計測工程と、前記第1計測工程によって計測した電力レベルと前記第2計測工程によって計測した電力レベルとからレベル比較値を算出するレベル比較値算出工程と、前記第1計測工程によって計測した位相差と前記第2計測工程によって計測した位相差とから位相差比較値を算出する位相差比較値算出工程とを有することを特徴とする光電界センサを用いたアンテナの特性測定方法。
  10. 前記方法が、アンテナ設置時から所定期間経過後に前記レベル比較値算出工程によって算出したレベル比較値を、アンテナ設置時に前記レベル比較値算出工程によって算出したレベル比較値またはアンテナ設置前にあらかじめ計算されたそれら既設アンテナの設計上のレベル比較値算と比較するレベル比較工程を有する請求項9に記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定方法。
  11. 前記レベル比較値算出工程によって算出されたレベル比較値が、前記第1計測工程によって計測した前記第1既設アンテナの電力レベルを分母とし、前記第2計測工程によって計測した前記第1既設アンテナの電力レベルを分子とする第1比率を算出するとともに、前記第1計測工程によって計測した前記第2〜第n既設アンテナの電力レベルを分母とし、前記第2計測工程によって計測した前記第2〜第n既設アンテナの電力レベルを分子とする第2比率を算出した後、前記第1比率を分母とし、前記第2比率を分子として算出された電力比である請求項9または請求項10に記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定方法。
  12. 前記方法が、アンテナ設置時から所定期間経過後に前記位相差比較値算出工程によって算出した位相差比較値を、アンテナ設置時に前記位相差比較値算出工程によって算出した位相差比較値またはアンテナ設置前にあらかじめ計算されたそれら既設アンテナの設計上の位相差比較値算と比較する位相差比較工程を有する請求項9ないし請求項11いずれかに記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定方法。
  13. 前記位相差比較値算出工程によって算出された位相差比較値が、前記第1計測工程によって計測した前記第1既設アンテナの位相から前記第1計測工程によって計測した前記第2〜第n既設アンテナの位相を減算した第1位相差を算出するとともに、前記第2計測工程によって計測した前記第1既設アンテナの位相から前記第2計測工程によって計測した前記第2〜第n既設アンテナの位相を減算した第2位相差を算出した後、前記第2位相差から前記第1位相差を減算した位相差である請求項9ないし請求項12いずれかに記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定方法。
  14. 前記方法では、前記第1計測工程における前記第1および第2光電界センサの第1既設アンテナに対する設置位置が該第1既設アンテナの物理的な中心に対して略等しい距離にある請求項9ないし請求項13いずれかに記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定方法。
  15. 前記方法では、前記第1〜第n既設アンテナの形状が略同一であり、前記第1計測工程における前記第1光電界センサの第1既設アンテナに対する設置位置と前記第2計測工程における前記第2光電界センサの第2〜第n既設アンテナに対する設置位置とが略同一である請求項9ないし請求項14いずれかに記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定方法。
  16. 前記方法では、前記第1光電界センサから出射された変調光を伝送する第1光ファイバの長さ(L1)に対する第2光電界センサから出射された変調光を伝送する第2光ファイバの長さ(L2)の経路差(ΔL)(L1−L2)が前記位相の測定時における温度環境の変化に対して該位相を精度よく測定することが可能な適正範囲内になるように、前記第1光ファイバの長さ(L1)に対して前記第2光ファイバの長さ(L2)が調節され、前記経路差(ΔL)が、式:ΔL≦ΔPh/(0.0576×Frq×ΔT)によって算出される(ΔL=経路差[m]、ΔPh=位相差[deg]、Frq=電磁波の周波数[GHz]、ΔT=測定時の温度変動幅[℃]、0.0576=位相係数[deg/GHz・℃・m])請求項9ないし請求項15いずれかに記載の光電界センサを用いたアンテナの特性測定方法。
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