JP2010014446A - 光ファイバセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】導波音響波型ブリユアン散乱光の変化をより容易に検出することができる光ファイバセンサを提供すること。
【解決手段】所定の変調周波数で変調された試験光を出力する光源と、少なくとも一方の端部において前記試験光を受け付け、前記試験光によって発生する導波音響波型ブリユアン散乱光を他方の端部から出力する光ファイバと、前記光ファイバから出力する前記導波音響波型ブリユアン散乱光を受け付けて電子信号に変換する受光手段と、前記変調周波数のピーク電力強度を測定する電力測定手段を有する検出手段と、を備え、前記変調周波数は、前記導波音響波型ブリユアン散乱光の有する音響波による周波数成分と重畳する周波数に設定され、前記検出手段は、前記電力測定手段が測定した電力に基づいて前記光ファイバの周囲温度または該光ファイバにかかる応力を検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバを用いて温度や被測定物の歪みを測定する光ファイバセンサに関するものである。
従来より、光ファイバを用いて電気的な接触なく温度や被測定物の歪みを測定する光ファイバセンサが開示されている。光ファイバセンサの方式には様々なものがあるが、たとえば、光ファイバに試験光を入力し、光ファイバ中の熱エネルギーにより発生している縦波音響波と試験光の光波との相互作用によってブリユアン散乱光を発生させ、このブリユアン散乱光の周波数シフト量を測定する方式がある。なお、このようなブリユアン散乱光は、光の伝播方向に対して後方に散乱されるので、以下では後方ブリユアン散乱光と称する。後方ブリユアン散乱光の周波数シフト量は、光ファイバの温度や印加される応力に応じて変化する。したがって、周波数シフト量の測定によって、光ファイバの周囲温度や光ファイバが取り付けられた被測定物の歪みが測定できるのである。この後方ブリユアン散乱光の周波数シフト量を測定する方式は、通常伝送線路に用いられている光ファイバを用いて、長距離に渡って温度や歪の分布状態を測定できる利点がある(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、後方ブリユアン散乱光の周波数シフト量を測定する方式は、上記利点を有する反面、以下のような問題点がある。すなわち、
・後方散乱光を検出するため、OTDR装置(Optical Time Domain Reflectometer)を用いる構成が必要となる。その結果、装置構成が複雑である。
・通常の石英系ガラスからなる光ファイバの場合、後方ブリユアン散乱光の周波数シフト量は、10GHz前後である。したがって、この周波数シフト量を測定するためには、測定可能周波数帯域が10GHz以上の受光素子を必要とし、さらに対応する電気回路も同様の高周波回路が求められるため、測定装置が高価になってしまう。
一方、光ファイバ中の熱エネルギーにより発生している横波音響波と光波との相互作用によって、散乱効率が10−10−1と非常に小さいブリユアン散乱光が発生する導波音響波型ブリユアン散乱(Guided Acoustic Wave Brillouin Scattering、GAWBS)という散乱現象が知られている(たとえば、非特許文献1〜3参照)。この導波音響波型ブリユアン散乱による散乱光(導波音響波型ブリユアン散乱光)は、試験光の伝播方向と同じ方向に進行するため、前方ブリユアン散乱光とも呼ばれている。
この導波音響波型ブリユアン散乱光は、横波音響波の周波数において変調を受けたものであるが、この周波数は、光ファイバの温度や印加される応力に応じて変化するので、温度や歪みを測定する光ファイバセンサに応用できる(たとえは、非特許文献4、5参照)。また、導波音響波型ブリユアン散乱光を用いる方式は、後方ブリユアン散乱光を用いる方式と比較して、以下のような特徴を有する。すなわち、
・前方散乱光を検出するため、OTDR装置が不要である。その結果、装置構成が簡易になる。
・散乱光は横波音響波の周波数に応じた複数の周波数成分を含む。各周波数成分のピーク周波数は20〜800MHz付近に発生するため、受光素子の周波数帯域特性としては1GHz程度で十分である。したがって、測定装置がより安価になる。
特開2007−178346号公報 西澤、森、後藤、宮内 "定偏波ファイバにおけるGAWBSの特性" 信学技報LQE95−103(1995−11) K.Shiraki and M.Ohashi "Sound velocity measurement based on guided acoustic-wave brillouin scattering" IEEE Photn.Technol.Lett.Vol.4,pp.1177-1180,1992 A.Melloni, M.Martinelli and A.Fellegara "Frequency characterization of the nonlinear refractive index in optical Fiber" Fiber and Integrated Optics,18,pp1-13,1999 田中、小楠 "GAWBSを利用した光ファイバ温度センサ" 電子情報通信学会総合大会 1997、C−3−142 田中、布川、小楠 "GAWBSを利用した光ファイバ引っ張り歪センサ" 電子情報通信学会エレクトロニクスソサエティ大会 1997、C−3−4
しかしながら、従来の導波音響波型ブリユアン散乱光を用いた光ファイバセンサは、発生する導波音響波型ブリユアン散乱光が微弱であるため、その変化の検出が困難であるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、導波音響波型ブリユアン散乱光の変化をより容易に検出することができる光ファイバセンサを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光ファイバセンサは、所定の変調周波数で変調された試験光を出力する光源と、少なくとも一方の端部において前記試験光を受け付け、前記試験光によって発生する導波音響波型ブリユアン散乱光を他方の端部から出力する光ファイバと、前記光ファイバから出力する前記導波音響波型ブリユアン散乱光を受け付けて電子信号に変換する受光手段と、前記変調周波数のピーク電力強度を測定する電力測定手段を有する検出手段と、を備え、前記変調周波数は、前記導波音響波型ブリユアン散乱光の有する音響波による周波数成分と重畳する周波数に設定され、前記検出手段は、前記電力測定手段が測定した電力に基づいて前記光ファイバの周囲温度または該光ファイバにかかる応力を検出することを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバセンサは、上記発明において、前記検出手段は、前記受光手段が変換した電気信号を受け付けて前記変調周波数を含む所定帯域の周波数成分を有する電気信号を透過する帯域透過フィルタを備え、前記電力測定手段は、前記帯域透過フィルタを透過した電気信号の電力を測定することを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバセンサは、上記発明において、前記変調周波数は、温度または応力の所望検出範囲の下限における前記音響波による周波数成分のピーク周波数以下の周波数に設定されることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバセンサは、上記発明において、前記変調周波数は、温度または応力の所望検出範囲の上限における前記音響波による周波数成分のピーク周波数以上に設定されることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバセンサは、上記発明において、前記光ファイバを巻回した状態で表面に保持する板状部材をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバセンサは、上記発明において、前記板状部材は、可撓性を有することを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバセンサは、上記発明において、前記光ファイバは、偏波保持型光ファイバであることを特徴とする。
本発明によれば、試験光の変調周波数のピーク電力強度に基づいて測定用光ファイバの周囲温度または該測定用光ファイバにかかる応力を検出するので、導波音響波型ブリユアン散乱光の変化をより容易に検出できる光ファイバセンサを実現できるという効果を奏する。
以下に、図面を参照して本発明に係る光ファイバセンサの実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の図面において、同一または対応する要素には適宜同一符号を付している。また、適宜に導波音響波型ブリユアン散乱をGAWBSと略記する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバセンサの構成を示したブロック図である。図1に示すように、この光ファイバセンサ100は、光源装置1と、光源装置1に接続した測定用光ファイバ2と、測定用光ファイバ2に接続した検出装置3とを備える。なお、測定用光ファイバ2は、温度を測定したい場所に置かれたり、温度または歪みを測定したい被測定物に取り付けられたりする。
図2は、図1に示す光源装置1の構成を示したブロック図である。図2に示すように、この光源装置1は、たとえば分布帰還型の半導体レーザダイオードからなり連続光としてのレーザ光を出力する連続光源11と、連続光源11から出力する連続光を受け付け、これを変調して出力する変調器12と、変調器12に変調のための電気信号を提供する電気信号発生器13とを備える。なお、図2において、各構成要素を接続する線については、実線のものはレンズや光ファイバ等を適宜用いた光学的接続を意味し、破線のものは電気的接続を意味している。この光源装置1は、このような構成によって、所定の変調周波数で変調された変調光である試験光を出力する。なお、所定の変調周波数は、20〜800MHz程度であるが、その設定については後述する。また、連続光源11が出力するレーザ光の波長はたとえば光ファイバ通信用に使用される1500〜1600nmであるが、測定用光ファイバ2を過度の損失なく伝播する波長であれば特に限定されない。また、変調器12としては、強度変調、位相変調、偏波変調等の各種変調方法を採用したものを使用することができる。
図3は、図1に示す測定用光ファイバ2の模式的な断面および対応する屈折率プロファイルを示した図である。図3に示すように、この測定用光ファイバ2は、中心コア部211と、中心コア部211の外周に形成された外側コア部212と、外側コア部212の外周に形成されたクラッド部213とからなるガラス部21と、クラッド部213の外周に形成された樹脂被覆部22とを有する。
ガラス部21は石英系ガラスからなり、中心コア部211にはゲルマニウム(Ge)が添加されており、外側コア部212にはフッ素(F)が添加されている。また、クラッド部213は屈折率調整用のドーパントを含まない純石英ガラスからなる。その結果、この測定用光ファイバ2は、ガラス部21において、プロファイルPのような形状の屈折率プロファイルを有している。また、中心コア部211のクラッド部213に対する比屈折率差の最大値はΔ1であり、外側コア部212のクラッド部213に対する比屈折率差はΔ2である。また、クラッド部213の外径すなわちクラッド径はたとえば90μm以下である。
図4は、図3に示す測定用光ファイバ2の特性の一例を示した図である。なお、図4において、「外径」とは樹脂被覆部22の外径を意味し、「MFD」はモードフィールド径を意味する。図4に示すように、この測定用光ファイバ2は、たとえばクラッド径88μmであり、外径が145μmである。また、Δ1、Δ2は、それぞれ2.8%、−0.6%である。
図5は、図1に示す検出装置3の構成を示したブロック図である。図5に示すように、この検出装置3は、偏光子31と、受光手段としてのフォトダイオード(PD)32と、帯域透過フィルタ33と、電力測定手段としての高周波(RF)パワーメータ34と、制御表示器35とが順次接続した構成を有する。なお、図4においても、各構成要素を接続する線については、実線のものは光学的接続を意味し、破線のものは電気的接続を意味している。
つぎに、この光ファイバセンサ100の動作について説明する。光源装置1から試験光が出力されると、測定用光ファイバ2はこの試験光を一方の端部において受け付け、試験光は測定用光ファイバ2中を伝播する。
ここで、測定用光ファイバ2のガラス部21には、その熱エネルギーによって横波音響波が発生している。図6は、図2に示す測定用光ファイバ2のガラス部21に発生している横波音響波の振動方向を矢印で示した図である。図6に示すように、横波音響波には、mを次数を表す整数として、所定の共振周波数で中心対称的に振動するR0mモード(radial mode)と、或る直交するx−y軸の方向において一方は膨張、他方は圧縮するように所定の共振周波数で振動するTR2mモード(torsional/radial mode)と呼ばれる2つのモードが存在する。R0mモードはガラス部21の屈折率を変調するので位相変調を誘起する。このためR0mモードに起因するGAWBSはポラライズドGAWBSと呼ばれる。したがって、ポラライズドGAWBSによって発生したポラライズドGAWBS光は、所定の共振周波数で位相変調されたものとなる。一方、TR2mモードはガラス部21内に複屈折を誘起するため、主に偏波変調を誘起する。このためTR2mモードに起因するGAWBSはデポラライズドGAWBSと呼ばれる。したがって、デポラライズドGAWBSによって発生したデポラライズドGAWBS光は、所定の共振周波数で偏波変調されたものとなる。
ここで、各GAWBSの共振周波数について精査する。
(デポラライズドGAWBSの共振周波数の関係式)
はじめに、光波HE11モードとTR2mモードとから発生するデポラライズドGAWBSの共振周波数を考える。TR2mモードによる共振周波数fTmは、非特許文献2によれば、音響波の横波速度をV、固有値をy、光ファイバのクラッド径をdとして、以下の式(1)で表される。
Figure 2010014446
なお、固有値yは、TR2mモードにおける光ファイバのクラッド部表面での境界条件から、音響波の横波速度Vと縦波速度Vとの比、すなわちV/Vをαとし、2次、3次のベッセル関数をJ、Jとして、以下の式(2)を用いて求められる。
Figure 2010014446
(ポラライズドGAWBSの共振周波数の関係式)
つぎに、光波HE11モードとR0mモードとから発生するポラライズドGAWBSの共振周波数を考える。R0mモードによる共振周波数fRmは、非特許文献3によれば、固有値をμとして、以下の式(3)で表される。
Figure 2010014446
なお、固有値μは、光ファイバのクラッド部と樹脂被覆部との境界条件を無視すると、0次のベッセル関数をJとして、以下の式(4)を用いて求められる。
Figure 2010014446
通常の石英ガラス系光ファイバの場合、温度20℃においてV=3740m/s、V=5910m/sである。すると、たとえばポラライズドGAWBSの1次の共振周波数は29.85MHzとなり、他の高次の共振周波数は、V/(πd)≒48MHz間隔で発生する。また、音響波の速度は光ファイバの温度または印加される応力に応じて変化する。
このようにデポラライズドGAWBS、ポラライズドGAWBSのいずれにおいても共振周波数のピークは周期的な周波数間隔で発生する。また、発生する周波数帯域の上限は上述したように800MHz程度であり、更なる高周波帯域ではピーク強度が減衰することが知られている。さらにピーク周波数間隔は(1)式および(3)式から明らかなように、クラッドの直径に反比例するため、測定用光ファイバ2のクラッド径を小さくすることで、デポラライズドGAWBS光の変調周波数のピーク強度を従来のクラッド径がたとえば125μmのものよりも強くすることができる。その結果、この光ファイバセンサ100は、測定感度が従来よりも高いものとなる。
このように、測定用光ファイバ2中では、各モードの横波音響波と試験光の光波との相互作用によって所定の共振周波数と同じ変調周波数を有するポラライズドGAWBS光とデポラライズドGAWBS光が発生する。発生した各GAWBS光は、試験光と同一の方向に伝播し、測定用光ファイバ2の他方の端部から出力する。
図7は、測定用光ファイバ2として図4に示す特性を有するものを用い、変調周波数を282.5MHzとした場合の周囲温度が20℃の測定用光ファイバ2から出力したデポラライズドGAWBS光の周波数スペクトルを一部周波数領域について示した図である。図7に示すように、測定用光ファイバ2から出力したデポラライズドGAWBS光は、その周波数スペクトルに、或るTR2mモードの音響波による周波数成分S1と、試験光の変調周波数に対応するピーク周波数成分P1を含んでいる。図7に示すように、本実施の形態1においては、変調周波数は、或るTR2mモードの音響波による周波数成分S1と重畳する周波数に設定されている。
つぎに、検出装置3は、測定用光ファイバ2から出力した各GAWBS光を受け付ける。検出装置3において、各GAWBS光は偏光子31に入力する。このとき、GAWBS光のうち、デポラライズドGAWBS光については、偏光子31を透過することによって、その偏波変調が強度変調に変換される。なお、偏光子31の透過偏光方向については、偏光子31を透過し、強度変調に変換されたデポラライズドGAWBS光の強度変調振幅が最大になるように適宜調整する。つぎに、PD32は、偏光子31を透過した各GAWBS光を受け付け、これを電気信号に変換して出力する。この電気信号は、図7に示すような或るTR2mモードの音響波による周波数成分S1と、変調周波数のピーク周波数成分P1とを含んでいる。つぎに、帯域透過フィルタ33は、変調周波数を含む所定の透過帯域を有しており、PD32が出力する電気信号のうち、変調周波数を含む所定帯域の周波数成分を有する電気信号を透過する。つぎに、RFパワーメータ34は、帯域透過フィルタ33を透過した電気信号の電力を測定する。
つぎに、制御表示器35は、RFパワーメータ34が測定した電気信号の電力に基づいて、測定用光ファイバ2の周囲温度、あるいは被測定物の歪み等を検出する。これについて具体的に説明する。
図8は、制御表示器35が、RFパワーメータ34が測定した電気信号の電力に基づいて測定用光ファイバ2の周囲温度を検出する原理について説明する説明図である。図8において、上段は、測定用光ファイバ2の周囲温度が或る温度の場合において、PD32が出力する電気信号の周波数スペクトルの一部領域を示している。なお、周波数成分S2は、或るTR2mモードの音響波による周波数成分を示し、ピーク周波数成分P2は、変調周波数の周波数成分を示している。ピーク周波数成分P2の周波数は周波数成分S2のピーク周波数とほぼ一致している。また、帯域Δνは、帯域透過フィルタ33の透過帯域を示している。この状態において、RFパワーメータ34が測定する電気信号の電力は、帯域Δνに含まれる電力であり、その最大強度I1に比例する電力値である。
つぎに、図8の下段に示すように、測定用光ファイバ2の周囲温度が低下し、或るTR2mモードの音響波による周波数成分が周波数成分S3のように低周波数側に移動した場合は、周波数成分S3のうち帯域Δνに含まれる部分の強度が減少するため、帯域Δνに含まれる電力の最大強度も最大強度I1から最大強度I2へと減少し、RFパワーメータ34が測定する電気信号の電力も減少する。
このように、RFパワーメータ34が測定する電気信号の電力は測定用光ファイバ2の周囲温度に応じて変化するので、RFパワーメータ34が測定した電気信号の電力に基づいて測定用光ファイバ2の周囲温度等を検出することができる。なお、測定用光ファイバ2に応力がかかった場合は、その応力の変化に応じて或るTR2mモードの音響波による周波数成分が移動し、具体的には応力の増大に応じて高周波側に移動する。したがって、上記と同様の原理によって、RFパワーメータ34が測定した電気信号の電力に基づいて測定用光ファイバ2にかかる応力を検出することができ、したがって被測定物の歪みを検出することができる。ゆえに、この光ファイバセンサ100は、検出の困難な微弱な導波音響波型ブリユアン散乱光周波数の変化を検出する必要がなく、外部から入力された導波音響波型ブリユアン散乱光の変調信号強度の変化のみを測定すればいいので、より容易に周囲温度等を検出することができるものとなる。
なお、帯域Δνの値はたとえば1kHz〜1MHzであり、帯域が狭いほど温度等の検出精度が高くなる。また、制御表示器35の検出は、たとえば予め測定されたRFパワーメータ34の測定電力値と温度または応力との関係式に基づいた演算処理によって行なわれる。また、制御表示器35内部のメモリに記憶された測定電力値と温度または応力との対応テーブルに基づいて行なってもよい。制御表示器35はたとえばパーソナルコンピュータによって実現される。
また、設定すべき変調周波数と音響波による周波数成分のピーク周波数との関係については、変調周波数を、温度または応力の所望検出範囲の下限における音響波による周波数成分のピーク周波数以下に設定することが好ましい。このようにすれば、温度または応力の所望検出範囲において、RFパワーメータ34の測定電力は温度または応力の増加に応じて単調に減少するため、測定電力と温度または応力との関係が確実に一意に定まるので、より確実な温度または応力の検出が可能となる。あるいは、変調周波数を、温度または応力の所望検出範囲の上限における横波音響波による周波数成分のピーク周波数以上に設定すれば、温度または応力の所望検出範囲において、RFパワーメータ34の測定電力は温度または応力の増加に応じて単調に増加するので好ましい。
たとえば、本発明者らの実験によれば、図4に示す特性を有する光ファイバを測定用光ファイバ2として用いた場合には、図7に示す周波数成分S1のピーク周波数f(MHz)は、温度T(℃)に対して、f=282.076+0.0212Tなる関係式にほぼ従って変化することが確認された。したがって、所望の検出温度範囲の上限または下限に従って、上記関係式を用いて変調周波数を設定すればよい。
図9は、図1に示す光ファイバセンサ100の構成において、測定用光ファイバ2として図4に示す特性を有するものを用い、変調周波数を282.5MHzとした場合の、測定用光ファイバ2の周囲温度の変化に対するRFパワーメータ34の測定電力の変化を示した図である。なお、図9においては、横軸は周囲温度を示し、縦軸はその周囲温度での測定電力と、周囲温度が20℃の場合の測定電力との差ΔPを示している。また、帯域透過フィルタの透過中心周波数は282.5Hzとした。図9に示すように、測定電力は周囲温度に従って変化する。したがって、制御表示器35において、この図9に示すような温度と測定電力値との関係を、関係式または対応テーブル等として記憶しておくことによって、所望の温度検出が実現される。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2に係る光ファイバセンサは、実施の形態1に係る光ファイバセンサ100と略同様の構成を備えるが、測定用光ファイバを巻回した状態で表面に保持する板状部材をさらに備えている。
図10は、本実施の形態2に係る光ファイバセンサの構成を示したブロック図である。図10に示すように、この光ファイバセンサ200は、図1に示すものと同様の光源装置1と、測定用光ファイバ2と、検出装置3とを備えている。また、光源装置1と測定用光ファイバ2とは、接続用光ファイバ4aを介して接続部5aにおいて接続している。また、検出装置3と測定用光ファイバ2とは、接続用光ファイバ4bを介して接続部5bにおいて接続している。なお、接続部5a、5bは、たとえば光コネクタ接続部や融着接続部などである。また、接続用光ファイバ4a、4bは、たとえば光ファイバ通信において用いられる標準のシングルモード光ファイバ(SMF)である。
さらに、この光ファイバセンサ200は、板状部材6を備えており、測定用光ファイバ2は、最大巻き付け径D1、最小巻き付け径D2で巻回した状態で板状部材6の表面に接合材等で固着している。このように、板状部材6が測定用光ファイバ2を巻回した状態で表面に保持しているので、測定用光ファイバ2はその条長に比してより少ない平面積でコンパクトに収容されるため、光ファイバセンサ200全体が小型になるとともに、狭い場所や小さい被測定物の測定にも適するものとなる。なお、この測定用光ファイバ2が、図4に示す特性を有するものであれば、従来のクラッド径が125μmのSMFよりもクラッド径が小さく、樹脂被覆部22を含めた外径も、従来のSMFの250μmよりも小さいため、より収容性が高いものとなる。さらに、同じ平面積であっても、より条長の長い測定用光ファイバ2を収容できるため、試験光と横波音響波との相互作用長を長くできるので、測定感度を高くできる。
なお、板状部材6の材質については特に限定されないが、たとえばポリエチレンテレフタレートなどの可撓性を有する材質を用い、薄いシート状に形成したものとすれば、たとえば曲面形状の外形を有する被測定物にも容易に密着して取り付けることができるので、その温度や歪みをより正確に測定することができる。
なお、測定用光ファイバ2の最大巻き付け径D1および最小巻き付け径D2は、測定用光ファイバ2の曲げ損失や破断率を考慮して適宜設定できる。なお、図4に示す特性を有する光ファイバを用いる場合は、たとえば最大巻き付け径D1の値を9.5cm、最小巻き付け径D2の値を3cmとできる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。上記実施の形態1、2に係る光ファイバセンサ100、200は、デポラライズドGAWBS光を用いたものであったが、本実施の形態3に係る光ファイバセンサは、ポラライズドGAWBS光を用いたものである。
図11は、本実施の形態3に係る光ファイバセンサの構成を示したブロック図である。図11に示すように、この光ファイバセンサ300は、図1に示すものと同様の光源装置1および測定用光ファイバ2と、光カプラ7と、検出装置3aとを備える。
光カプラ7は、方向性結合器型であり、4つの入出力ポート71〜74を備えている。この光カプラ7の分岐比は1:1である。すなわち、この光カプラ7は、たとえば入出力ポート71において受け付けた光を、1:1の強度比で分岐して入出力ポート73、74にそれぞれ出力する。そして、入出力ポート71は光源装置1と接続し、入出力ポート72は検出装置3aと接続している。また、入出力ポート73、74は測定用光ファイバ2の両端と接続している。したがって、光カプラ7と測定用光ファイバ2とは光ファイバループ干渉計を構成している。
一方、検出装置3aは、PD32と、帯域透過フィルタ33と、RFパワーメータ34と、制御表示器35とが順次接続した構成を有する。すなわち、この検出装置3aは、図5に示す検出装置3から偏光子31を除いた構成を有する。
つぎに、この光ファイバセンサ300の動作について説明する。光源装置1から試験光が出力されると、光カプラ7は入出力ポート71において試験光を受け付け、1:1の強度比で分岐して入出力ポート73、74にそれぞれ出力する。つぎに、測定用光ファイバ2は入出力ポート73、74から出力した試験光を各端部において受け付け、各試験光は測定用光ファイバ2中を反対方向に伝播する。
つぎに、測定用光ファイバ2中では、各モードの横波音響波と各試験光の光波との相互作用によって所定の変調周波数を有するポラライズドGAWBS光とデポラライズドGAWBS光が発生し、各試験光と同一方向に伝播する。入出力ポート73、74にそれぞれ到達した各ポラライズドGAWBS光と各デポラライズドGAWBS光とは、光カプラ7において結合する。このとき、ポラライズドGAWBS光については、位相変調されているために、光カプラ7の干渉効果によって強度変調に変換され、一部が入出力ポート72から出力される。
つぎに、検出装置3aは、光カプラ7の入出力ポート72から出力したポラライズドGAWBS光を受け付ける。そして、ポラライズドGAWBS光はPD32に入力し、PD32によって電気信号に変換される。その後は、帯域透過フィルタ33、RFパワーメータ34、制御表示器35によって、実施の形態1で説明したものと同様にして、測定用光ファイバ2の周囲温度、あるいは被測定物の歪みを検出する。この光ファイバセンサ200も、より容易に周囲温度等を検出することができるものとなる。
なお、このポラライズドGAWBS光を用いた光ファイバセンサ300についても、その変形例として、実施の形態2に光ファイバセンサ200のように、測定用光ファイバを巻回した状態で保持する板状部材をさらに備える構成としてもよい。
なお、上記実施の形態1、2に係るデポラライズドGAWBS光を用いた光ファイバセンサにおいて、測定用光ファイバ2は通常構造の光ファイバであったが、偏波保持型光ファイバを用いてもよい。
図12は、偏波保持型の測定用光ファイバの一例の模式的な断面図である。図12に示すように、この測定用光ファイバ2aは、応力付与型の偏波保持光ファイバであり、図3に示すものと同様の中心コア部211および外側コア部212と、外側コア部212の外周に形成されたクラッド部214と、クラッド部214の内部に位置する応力付与部材215、215とからなるガラス部21aと、図3に示すものと同様の樹脂被覆部22とを有する。なお、クラッド部214は、内部に応力付与部材215、215を含む点以外は図3に示すクラッド部213と同様である。応力付与部材215、215はたとえばボロン(B)が添加された石英系ガラスからなり、それらの中心軸を結ぶ直線上に、ほぼ中心コア部211および外側コア部212の中心軸が位置するように配置されている。その結果、測定用光ファイバ2aには上記中心軸を結ぶ方向とこれと直交する方向とを偏波軸とする複屈折が生じる。
測定用光ファイバ2に換えてこの測定用光ファイバ2aを用いる際には、光源装置1の試験光の直線偏光の偏波方向と、測定用光ファイバ2aのいずれかの偏波軸と、検出装置3の偏光子31の透過偏光方向とを一致させるようにする。すると、試験光はその偏波方向が維持されたまま測定用光ファイバ2aを伝播するため、TR2mモードの横波音響波との相互作用が測定用光ファイバ2aの長手方向にわたって強く安定した状態に維持される。その結果、発生するデポラライズドGAWBS光の光強度が強くなるため、周波数スペクトル上の強度も強くなるので、測定感度が高く安定したものとなる。
また、上記実施の形態1、2に係るデポラライズドGAWBS光を用いた光ファイバセンサにおいて、検出装置3に換えて以下の構成の検出装置を用いてもよい。
図13は、実施の形態1、2に係る光ファイバセンサにおいて用いることができる検出装置の別の一例の構成を示したブロック図である。図13に示すように、この検出装置3bは、偏光子31a、31bと、PD32a、32bと、帯域透過フィルタ33と、RFパワーメータ34と、制御表示器35と、半波長板36a、36bと、偏波ビームスプリッタ37と、合波器38とを備えている。
つぎに、この検出装置3bの動作について説明する。はじめに、この検出装置3bは、たとえば測定用光ファイバ2から出力したデポラライズドGAWBS光を受け付ける。検出装置3bにおいて、デポラライズドGAWBS光は半波長板36aによってその偏波状態が調整され、偏波ビームスプリッタ37によって偏波方向が互いに直交する2つの直線偏波の光に分離される。分離された直線偏波光は、その一方はさらに半波長板36bによってその偏波状態が調整され、偏光子31a、PD32a、または偏光子31b、PD32bに順次入力し、PD32aまたはPD32bによって電気信号に変換される。つぎに、変換された各電気信号は合波器38によって合波され、帯域透過フィルタ33に入力し、所定の帯域の周波数成分を有する電気信号が透過して、RFパワーメータ34に入力する。
ここで、測定用光ファイバ2は通常構造の光ファイバなので、測定用光ファイバ2を伝播中の試験光の偏波状態は経時的に変動するおそれがある。したがって、発生するデポラライズドGAWBS光の偏波状態も変動するおそれがある。
これに対して、この検出装置3bにおいては、デポラライズドGAWBS光を偏波ビームスプリッタ37によって2つの直線偏波の光に分離している。そして、RFパワーメータ34は、分離した光を電気信号に変換した後、信号を足し合わせて強度を測定している。したがって、この検出装置3bを用いることによって、測定用光ファイバ2を伝播中の試験光の偏波状態の変動にかかわらず、より確実で安定した測定が実現される。
なお、上記の各実施形態では、電気信号の変調周波数のピーク電力強度測定に、図5、11、13で示したように、各検出装置3、3a、3bにおいて帯域透過フィルタ33とRFパワーメータ34とを使用しているが、これらに換えてRFスペクトラムアナライザを使用してもよい。図14は、例として図5に示した検出装置3に換えて用いることができる検出装置3cの構成を示したブロック図である。この検出装置3cは、検出装置3において帯域透過フィルタ33とRFパワーメータ34とをRFスペクトラムアナライザ39に置き換えた構成を有する。この検出装置3cを用いた場合は、RFスペクトラムアナライザ39が変調周波数のピーク電力強度を検出するので、制御表示器35は、このピーク電力強度に基づいて、測定用光ファイバ2の周囲温度、あるいは被測定物の歪み等を検出する。
また、本発明の光ファイバセンサの測定用光ファイバの構造としては、上記実施の形態のようにコア部が2層構造であるものに限らず、コア部が中心コア部のみ、またはさらなる多層構造を有するものでもよい。また、クラッド部に空孔が形成されたものでもよい。また、偏波保持型の測定用光ファイバとしては、応力付与型のものに限られず、他の偏波保持型の光ファイバ、たとえばコア部の断面が楕円形状である楕円コア型のものを用いてもよい。また、測定用光ファイバの材料についても、石英系ガラスに限らず、フッ化物系、テルライト系、プラスチック系等の光ファイバに使用される各種材料が利用できる。また、光源装置としては、上記実施の形態のように連続光源と変調器とを用いたものに限らず、たとえば半導体レーザ素子の駆動電力を直接変調する方式のものを用いてもよい。
本発明の実施の形態1に係る光ファイバセンサの構成を示したブロック図である。 図1に示す光源装置の構成を示したブロック図である。 図1に示す測定用光ファイバの模式的な断面および対応する屈折率プロファイルを示した図である。 図3に示す測定用光ファイバの特性の一例を示した図である。 図1に示す検出装置の構成を示したブロック図である。 図2に示す測定用光ファイバのガラス部に発生している横波音響波の振動方向を矢印で示した図である。 測定用光ファイバとして図4に示す特性を有するものを用い、変調周波数を282.5MHzとした場合の測定用光ファイバから出力したデポラライズドGAWBS光の周波数スペクトルを示した図である。 図5に示す制御表示器が測定用光ファイバの周囲温度を検出する原理について説明する説明図である。 図1に示す光ファイバセンサの構成において、測定用光ファイバの周囲温度の変化に対するRFパワーメータの測定電力の変化を示した図である。 本発明の実施の形態2に係る光ファイバセンサの構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る光ファイバセンサの構成を示したブロック図である。 偏波保持型の測定用光ファイバの一例の模式的な断面図である。 実施の形態1、2に係る光ファイバセンサにおいて用いることができる検出装置の別の一例の構成を示したブロック図である。 例として図5に示した検出装置に換えて用いることができる検出装置の構成を示したブロック図である。
符号の説明
1 光源装置
2、2a 測定用光ファイバ
3、3a〜3c 検出装置
4a、4b 接続用光ファイバ
5a、5b 接続部
6 板状部材
7 光カプラ
11 連続光源
12 変調器
13 電気信号発生器
21、21a ガラス部
22 樹脂被覆部
31、31a、31b 偏光子
32、32a、32b PD
33 帯域透過フィルタ
34 RFパワーメータ
35 制御表示器
36a、36b 半波長板
37 偏波ビームスプリッタ
38 合波器
39 RFスペクトラムアナライザ
71〜74 入出力ポート
100〜300 光ファイバセンサ
211 中心コア部
212 外側コア部
213、214 クラッド部
215 応力付与部材
D1 最大巻き付け径
D2 最小巻き付け径
I1、I2 最大強度
P プロファイル
P1、P2 ピーク周波数成分
S1〜S3 周波数成分
Δν 帯域

Claims (7)

  1. 所定の変調周波数で変調された試験光を出力する光源と、
    少なくとも一方の端部において前記試験光を受け付け、前記試験光によって発生する導波音響波型ブリユアン散乱光を他方の端部から出力する光ファイバと、
    前記光ファイバから出力する前記導波音響波型ブリユアン散乱光を受け付けて電子信号に変換する受光手段と、
    前記変調周波数のピーク電力強度を測定する電力測定手段を有する検出手段と、
    を備え、前記変調周波数は、前記導波音響波型ブリユアン散乱光の有する音響波による周波数成分と重畳する周波数に設定され、前記検出手段は、前記電力測定手段が測定した電力に基づいて前記光ファイバの周囲温度または該光ファイバにかかる応力を検出することを特徴とする光ファイバセンサ。
  2. 前記検出手段は、前記受光手段が変換した電気信号を受け付けて前記変調周波数を含む所定帯域の周波数成分を有する電気信号を透過する帯域透過フィルタを備え、前記電力測定手段は、前記帯域透過フィルタを透過した電気信号の電力を測定することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバセンサ。
  3. 前記変調周波数は、温度または応力の所望検出範囲の下限における前記音響波による周波数成分のピーク周波数以下の周波数に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバセンサ。
  4. 前記変調周波数は、温度または応力の所望検出範囲の上限における前記音響波による周波数成分のピーク周波数以上に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバセンサ。
  5. 前記光ファイバを巻回した状態で表面に保持する板状部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の光ファイバセンサ。
  6. 前記板状部材は、可撓性を有することを特徴とする請求項5に記載の光ファイバセンサ。
  7. 前記光ファイバは、偏波保持型光ファイバであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の光ファイバセンサ。
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