JP2014035152A - ソーラーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、日照時に太陽光発電パネルを安定的に冷却しつつ、日照時に得られる太陽光エネルギを効率よく利用することを目的とする。
【解決手段】ソーラーシステム1は、太陽光発電パネル2、パネル熱回収器3、貯留タンク4、循環回路5、循環ポンプ6、給水配管7、給湯配管8、センサ9〜12及び制御装置13を備える。制御装置13は、少なくとも外気温度ζと市水温度αとの温度差(ζ−α)に基いて、循環ポンプ6の作動状態を制御し、蓄冷運転、凍結防止運転、冷却蓄熱運転及び給湯運転等を実行する。これにより、例えば夜間には貯留タンク4に低温水を蓄冷し、日照時には、この低温水を用いて太陽光発電パネル2を安定的に冷却することができる。そして、日照時に得られる太陽光エネルギを貯留タンク4に蓄熱して給湯等に効率よく利用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光エネルギを利用して発電、給湯等を行う機能を備えたソーラーシステムに関する。
従来技術として、例えば特許文献1に記載されているように、太陽光発電パネルを備えたソーラーシステムが知られている。従来技術のシステムは、太陽光発電パネルの裏面側に設置された第1蓄熱部と、太陽光の影響を受け難い場所に設置された第2蓄熱部とを備えており、これらの蓄熱部は相互に連通されている。また、各蓄熱部には、潜熱蓄熱材が収容されており、この蓄熱材は、ポンプが作動することにより第1,第2の蓄熱部間で移動可能となっている。
そして、従来技術では、夜間に太陽光発電パネルから放射冷却が行われるときに、この放射冷却を利用して第1蓄熱部により蓄熱材を冷却し、冷却された蓄熱材を第2蓄熱部に移動させる。また、日照時には、第2蓄熱部に収容された蓄熱剤を第1蓄熱部に移動させることにより、太陽光発電パネルを冷却し、太陽光発電パネルの発電効率を向上させるようにしている。
特開2006−90659号公報
上述した従来技術では、夜間に冷却された蓄熱材を利用して、日照時に太陽光発電パネルを冷却する構成としている。しかしながら、従来技術では、蓄熱材を太陽光発電パネルの冷却のみに使用している。このため、日照時に蓄熱材に蓄えられた熱は、夜間の放射冷却により無駄に放出されることになり、蓄熱材に蓄えられた熱を有効に活用することができないという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、日照時に太陽光発電パネルを安定的に冷却しつつ、日照時に得られる太陽光エネルギを効率よく利用することが可能なソーラーシステムを提供することを目的とする。
本発明に係るソーラーシステムは、太陽光を受けて発電する太陽光発電パネルと、太陽光発電パネルの背面側に設けられた流体の流路を有し、太陽光発電パネルの熱を回収することが可能なパネル熱回収器と、水または湯である湯水が貯留される貯留タンクと、パネル熱回収器と貯留タンクとを接続する循環回路と、循環回路を介してパネル熱回収器と貯留タンクとの間に湯水を循環させる輸送手段と、貯留タンクに市水を供給する給水配管と、貯留タンク内の湯水を給湯対象に供給する給湯配管と、外気温度を検出する外気温度検出手段と、市水の温度を検出する市水温度検出手段と、少なくとも外気温度と市水温度との関係に基いて輸送手段を制御する制御手段と、を備える。
本発明によれば、例えば夜間には貯留タンクに低温水を蓄冷し、日照時には、この低温水を用いて太陽光発電パネルを安定的に冷却することができる。そして、日照時に得られる太陽光エネルギを貯留タンクに蓄熱して給湯等に効率よく利用することができ、エネルギ効率が高いソーラーシステムを実現することができる。また、各運転制御の開始及び終了の判定条件に、市水温度を基準として用いることにより、運転制御に適した外気温度を精度よく判定することができる。
本発明の実施の形態1によるソーラーシステムを示す構成図である。 本発明の実施の形態1によるソーラーシステムの制御の一例を示す動作説明図である。 本発明の実施の形態1において、蓄冷運転の具体例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、凍結防止運転の具体例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、冷却蓄熱運転の具体例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、給湯運転の具体例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2によるソーラーシステムを示す構成図である。 本発明の実施の形態3によるソーラーシステムを示す構成図である。 本発明の実施の形態4によるソーラーシステムを示す構成図である。 本発明の実施の形態5によるソーラーシステムを示す構成図である。 本発明の実施の形態6によるソーラーシステムを示す構成図である。 本発明の実施の形態7によるソーラーシステムを示す構成図である。 本発明の実施の形態8によるソーラーシステムを示す構成図である。 本発明の実施の形態9によるソーラーシステムを示す構成図である。
実施の形態1.
以下、図1乃至図6を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。なお、本明細書で使用する各図においては、共通する要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略するものとする。図1は、本発明の実施の形態1によるソーラーシステムを示す構成図である。この図に示すように、ソーラーシステム1は、太陽光発電パネル2、パネル熱回収器3、貯留タンク4、循環回路5、循環ポンプ6、給水配管7、給湯配管8、センサ9〜12及び制御装置13を備えている。
太陽光発電パネル2は、例えば屋根の上に設置され、太陽光を受けて発電するものである。パネル熱回収器3は、太陽光発電パネル2の背面側に設けられた流体の流路を有し、太陽光発電パネル2の熱を回収可能に構成されている。貯留タンク4は、太陽光発電パネル2の熱を蓄熱及び冷却するために、水または湯である湯水を貯留するものである。即ち、貯留タンク4には、後述のように、太陽光発電パネル2の熱により加熱された湯や、太陽光発電パネル2を冷却するための水が貯留される。貯留タンク4は、断熱材により覆われており、タンクの外部に対して断熱されている。
循環回路5は、パネル熱回収器3と貯留タンク4との間に湯水を循環させるための流路である。循環回路5は、貯留タンク4の下部とパネル熱回収器3の流入側とを接続する行き管5Aと、貯留タンク4の上部とパネル熱回収器3の流出側とを接続する戻り管5Bとを備えている。循環ポンプ6は、循環回路5を介してパネル熱回収器3と貯留タンク4との間に湯水を循環させるもので、例えば行き管5Aの途中に設けられており、本実施の形態の輸送手段を構成している。
給水配管7は、貯留タンク4に水道水等の市水を供給するもので、貯留タンク4の下部に接続されている。給湯配管8は、貯留タンク4内の湯を給湯栓、シャワー、風呂等の給湯対象に供給するもので、貯留タンク4の上部に接続されている。なお、給湯対象には、給湯配管8から直接給湯する構成としてもよいし、給湯配管8から取出した湯をガス給湯機、電気温水器やヒートポンプ給湯機等により加熱した後に給湯する構成としてもよい。
一方、外気温度センサ9は、外気温度を検出するセンサであり、市水温度センサ10は、給水配管7から貯留タンク4に供給される市水の温度を検出するセンサである。また、循環回路温度センサ11は、循環回路5を流れる湯水の温度を検出するセンサであり、タンク内水温センサ12は、貯留タンク4内の湯水の温度を検出するセンサである。なお、市水温度は、外気温度に基いて求めることも可能であるため、本実施の形態のシステムでは、市水温度センサ10を設置しなくてもよい。この場合には、例えば市水温度と外気温度との関係を示す温度関係データを制御装置13に予め記憶させておき、この温度関係データに基いて外気温度から市水温度を算出する構成とすればよい。この構成によれば、システムに搭載するセンサ部品の点数を削減し、コストダウンを図ることができる。一方、タンク内水温センサ12は、貯留タンク4の温度分布(残湯量)を検出するために、上下方向の異なる位置に複数個設定する構成としてもよい。
制御装置13は、ソーラーシステム1を制御する制御手段を構成するもので、制御装置13の入力側には、センサ9〜12を含むセンサ系統が接続されている。制御装置13の出力側には、循環ポンプ6を含む各種のアクチュエータが接続されている。制御装置13は、後述のように、少なくとも外気温度と市水温度との温度差に基いて所定の運転制御を実行する。この運転制御は、例えば循環ポンプ6を作動及び停止させたり、循環ポンプ6の吐出流量を変化させることにより実現される。
次に、図2を参照しつつ、本実施の形態によるソーラーシステム1の制御について説明する。図2は、本発明の実施の形態1によるソーラーシステムの制御の一例を示す動作説明図である。この図において、細い実線は外気温度を示し、点線は市水温度を示している。また、一点鎖線は循環回路5の水温(循環水温)を示し、太い実線は貯留タンク4内の湯水の温度(タンク内水温)を示している。制御装置13により実行される運転制御には、少なくとも以下の蓄冷運転、凍結防止運転、冷却蓄熱運転及び給湯運転が含まれる。
(蓄冷運転)
蓄冷運転は、例えば晴天時の深夜から早朝にかけて実行されるものである。なお、図2では、午前0時〜6時前の時間帯に蓄冷運転が実行される場合を例示している。また、早朝とは、日照開始前後の時間帯を意味している。外気温度は、深夜から早朝にかけて時間の経過と共に低下する。このため、蓄冷運転では、外気温度と市水温度との温度差が蓄冷開始判定温度以下の場合に、循環ポンプ6を作動させ、貯留タンク4内の湯水を循環回路5に循環させる。上記蓄冷運転によれば、貯留タンク4内の湯水を取出して当該湯水から大気中に熱を放出し、タンク内水温を市水温度以下に低下させることができ、外部で放熱した低温水を貯留タンク4内に効率よく蓄冷することができる。
蓄冷開始判定温度は、例えば湯水から大気中への放熱が効率よく実行されるような温度差の最大値として予め設定されている。即ち、外気温度と市水温度との温度差が蓄冷開始判定温度以下の場合には、市水温度を基準として、外気温度が蓄冷に適した低い温度であると判定することができる。このように、市水温度を基準として用いることにより、蓄冷運転に適した外気温度を精度よく判定することができる。なお、蓄冷運転では、ある一定の時間毎に循環ポンプ6を運転する動作(間欠運転)を実行してもよい。また、本実施の形態では、蓄冷運転に適した時間帯(例えば、午前0時〜6時前の時間帯)を予め記憶しておき、この時間帯にのみ蓄冷運転を実行する構成としてもよい。
一方、外気温度と市水温度との温度差が蓄冷終了判定温度以上となるか、または、太陽光発電パネル2の発電量が蓄冷終了判定値以上となった場合には、循環ポンプ6を停止し、蓄冷運転を終了する。この場合、蓄冷終了判定温度は、例えば湯水からの放熱効率が低下するような高い外気温度に対応して予め設定されており、蓄冷終了判定値は、湯水からの放熱効率が低下するような日照状態に対応する発電量として予め設定されている。
図3は、本発明の実施の形態1において、蓄冷運転の具体例を示すフローチャートである。なお、この図に示すルーチンでは、市水温度αを用いる代わりに、市水温度αと相関があるタンク内水温βを用いた場合を例示している。図3に示すルーチンでは、まず、ステップS1において、循環ポンプ6を間欠運転する。次に、ステップS2では、センサ系統の出力を読込むことにより、外気温度ζとタンク内水温βとの温度差(ζ−β)が蓄冷開始判定温度B以下であるか否かを判定する。ステップS2の判定が成立した場合には、ステップS3に移行し、循環ポンプ6の運転(連続運転)を開始する。また、ステップS2の判定が不成立の場合には、この判定が成立するまで循環ポンプ6の間欠運転を継続する。
次に、ステップS4では、蓄冷運転の終了条件が成立したか否かを判定する。この終了条件は、温度差(ζ−β)が蓄冷終了判定温度C以上となるか、または、太陽光発電パネル2の発電量が蓄冷終了判定値以上となった場合に成立する。そして、ステップS4の判定が成立した場合には、ステップS5に移行し、循環ポンプ6の運転を停止する。また、ステップS4の判定が不成立の場合には、この判定が成立するまで循環ポンプ6の運転を継続する。
(凍結防止運転)
冬季等においては、循環回路5を流れる水の凍結を防止するために、循環ポンプ6を連続運転する凍結防止運転を実行する。具体的に述べると、凍結防止運転では、外気温度と市水温度との温度差が凍結の発生温度に対応する凍結判定温度以下の場合に、当該温度条件が継続している限り、循環ポンプ6の作動、出力増加及び給湯配管8からの排水を順次実行する。凍結判定温度は、凍結の虞れが生じるような低い温度に対応するもので、蓄冷開始判定温度Bよりも低い温度として予め設定されている。また、循環ポンプ6の出力増加とは、例えば当該ポンプの吐出流量を増加させることを意味している。
即ち、凍結防止運転では、凍結の虞れが生じた場合に、まず、循環回路5に水を流通させ、それでも凍結の虞れが解消しない場合には、水の流量を増加させる。そして、循環ポンプ6の運転だけでは凍結の虞れが解消しない場合には、貯留タンク4内の水を給湯配管8に排水することで、新たな市水を給水配管7から貯留タンク4内に取入れる。また、本実施の形態では、凍結防止運転に適した時間帯(例えば、午前0時〜6時前の時間帯)を予め記憶しておき、この時間帯にのみ凍結防止運転を実行する構成としてもよい。
上記凍結防止運転によれば、凍結の虞れが解消されるまで、凍結防止の対策を段階的に強化することができ、周囲の寒冷度等に応じて的確な対策を実行することができる。即ち、寒冷度が比較的軽度の場合には、循環回路5に水を流通させたり、その流量を増加させることで対処することができる。また、循環ポンプ6の制御だけでは凍結の回避が難しいような極低温時には、循環回路5を流れる水を給水配管7から排出しつつ、市水と入替えることができる。従って、凍結防止運転によれば、水の凍結を確実に防止し、凍結による機器の破損を回避することができる。
図4は、本発明の実施の形態1において、凍結防止運転の具体例を示すフローチャートである。なお、この図に示すルーチンでは、市水温度αを用いる代わりに、市水温度αと相関があるタンク内水温βを用いた場合を例示している。図4に示すルーチンでは、まず、ステップS10において、循環ポンプ6を間欠運転し、ステップS11では、外気温度ζとタンク内水温βとの温度差(ζ−β)が凍結判定温度A以下であるか否かを判定する。そして、この判定が成立した場合には、ステップS12に移行し、循環ポンプ6の連続運転を開始する。また、ステップS11の判定が不成立の場合には、この判定が成立するまで循環ポンプ6の間欠運転を継続する。
次に、ステップS13では、循環ポンプ6の連続運転により前記温度差(ζ−β)が凍結判定温度A以上に上昇したか否かを判定し、この判定が不成立の場合には、ステップS14に移行して循環ポンプ6の吐出流量を増加させる。また、ステップS13の判定が不成立の場合には、後述のステップS18により循環ポンプ6の運転を停止する。次に、ステップS15では、吐出流量の増加により前記温度差(ζ−β)が凍結判定温度A以上に上昇したか否かを判定し、この判定が不成立の場合には、循環ポンプ6の制御だけでは凍結の虞れを回避できないと判断し、後述のステップS16に移行する。また、ステップS15の判定が成立した場合には、ステップS18により循環ポンプ6の運転を停止する。
次に、ステップS16では、例えば給湯配管8側に設けられた電磁弁やポンプ等を作動させることにより、貯留タンク4内の水を給湯配管8に排水し、これに伴って新たな市水を給水配管7から貯留タンク4内に取入れる。そして、ステップS17では、貯留タンク4の排水動作により前記温度差(ζ−β)が凍結判定温度A以上に上昇したか否かを判定し、この判定が不成立の場合には、判定が成立するまで排水動作を継続する。また、ステップS17の判定が成立した場合には、ステップS18により循環ポンプ6の運転を停止する。
(冷却蓄熱運転)
冷却蓄熱運転は、図2に示すように、例えば早朝から夕刻に至る時間帯に、太陽光発電パネル2の冷却を実行しつつ、この冷却動作により回収した熱を貯留タンク4内に蓄熱するものである。なお、夕刻とは、日没前後の時間帯を意味している。日の出開始直後は太陽光発電パネル2の温度が低く、日射量も少ないが、時間の経過に伴って日射量が増加すると、太陽光発電パネル2の発電量も増加する。
このため、冷却蓄熱運転では、前記蓄冷運転により貯留タンク4内に蓄冷された状態において、日射量が所定の日射量判定値以上となった場合、即ち、太陽光発電パネル2の発電量が発電量判定値以上となった場合に、循環ポンプ6を作動させる。制御装置13は、日射量に対応するパラメータとして太陽光発電パネル2の発電量を検出する機能を備えており、日射量検出手段を構成している。なお、発電量判定値とは、太陽光発電パネル2の冷却が必要となる発電量、または、太陽光発電パネル2の熱を貯留タンク4に蓄熱することが可能となる温度状態に対応する発電量として予め設定されている。また、本実施の形態では、冷却蓄熱運転に適した時間帯(例えば、早朝から夕刻に至る時間帯)を予め記憶しておき、この時間帯にのみ冷却蓄熱運転を実行する構成としてもよい。
上記冷却蓄熱運転によれば、蓄冷運転により生成された貯留タンク4内の低温水を循環回路5からパネル熱回収器3に循環させ、太陽光発電パネル2を効率よく冷却することができる。また、パネル熱回収器3を流れる水により太陽光発電パネル2の熱を回収し、この水を暖めて貯留タンク4に戻すことができる。これにより、太陽光発電パネル2の発電効率を高めつつ、市水温度以上に暖められた温水を貯留タンク4内に貯留し、貯留タンク4内に蓄熱することができる。
このように、冷却蓄熱運転では、貯留タンク4内の低温水(市水)を太陽光発電パネル2の冷却に利用しつつ、貯留タンク4に戻された温水を外部への給湯に利用するので、タンク内水温は、日照時に市水温度以下に保持され、夕刻付近に市水温度以上となることが好ましい。従って、制御装置13は、循環ポンプ6の吐出流量を制御することにより、タンク内水温を上述のように推移させる。
また、冷却蓄熱運転は、太陽光発電パネル2の発電量が前記発電量判定値未満となり、かつ、タンク内水温と循環水温との温度差が冷却終了判定温度以下となった場合に終了される。この場合には、循環ポンプ6を停止し、貯留タンク4を蓄熱状態に保持する。冷却終了判定温度とは、太陽光発電パネル2の冷却が不要となるか、または、循環回路5に水を循環させても貯留タンク4への蓄熱効果が得られなくなるような低い温度として予め設定されている。なお、冷却蓄熱運転の終了判定処理には、タンク内水温と循環水温との温度差に代えて、外気温度と市水温度との温度差を用いる構成としてもよい。
図5は、本発明の実施の形態1において、冷却蓄熱運転の具体例を示すフローチャートである。図5に示すルーチンでは、まず、ステップS20において、太陽光発電パネル2の発電量が発電量判定値以上であるか否かを判定し、この判定が成立した場合には、ステップS21により循環ポンプ6の運転を開始する。次に、ステップS22では、冷却蓄熱運転の終了条件が成立したか否かを判定する。この終了条件は、太陽光発電パネル2の発電量が発電量判定値未満となり、かつ、タンク内水温βと循環水温γとの温度差(β−γ)が冷却終了判定温度D以下となった場合に成立する。そして、ステップS22の判定が成立した場合には、ステップS23に移行し、循環ポンプ6の運転を停止する。また、ステップS22の判定が不成立の場合には、この判定が成立するまで循環ポンプ6の運転を継続する。
(給湯運転)
給湯運転は、例えば夕刻から深夜にかけて浴槽の湯張りやシャワーの使用等により給湯負荷が発生した場合に実行されるものである。給湯運転では、前述の冷却蓄熱運転により市水温度以上に暖められた状態で貯留タンク4内に貯留された温水を給湯配管8から給湯対象に供給する。なお、給湯運転では、貯留タンク4内の温水を、必要に応じてガス給湯機、電気温水器やヒートポンプ給湯機等により加熱した後に給湯してもよい。
給湯運転により貯留タンク4内の温水が給湯対象に給湯されると、その分だけ給水配管7から貯留タンク4内に市水が供給されるので、タンク内水温が低下する。このため、給湯運転では、給湯負荷が終了するか、または、市水温度とタンク内水温との温度差が所定の給湯停止判定温度以下となった場合に、貯留タンク4からの給湯を終了する。給湯停止判定温度は、タンク内水温が給湯に適さない程度に市水温度に近づいた場合の温度差として予め設定されている。
上記給湯運転によれば、冷却蓄熱運転により貯留タンク4内に貯留された温水を給湯対象に供給することができる。これにより、ユーザの給湯要求を満足させつつ、貯留タンク内の水温を低下させることができ、その後の時間帯に実行される蓄冷運転を低い温度状態から開始することができる。また、市水温度とタンク内水温との温度差が小さくなった場合には、貯留タンク4内の水を給湯に使用する利点がないので、給湯運転を停止することができる。即ち、貯留タンク4内の温水が適切な温度である場合にのみ、当該温水を給湯に利用することができる。
図6は、本発明の実施の形態1において、給湯運転の具体例を示すフローチャートである。なお、この図に示すルーチンでは、冷却蓄熱運転の継続中に給湯負荷が発生した場合を例示しており、まず、ステップS30では、蓄熱動作を継続する。そして、ステップS31では、給湯負荷が発生したか否かを判定し、この判定が成立した場合には、ステップS32に移行して給湯を開始する。
続いて、ステップS33では、給湯運転の終了条件が成立したか否かを判定する。この終了条件は、給湯負荷が終了するか、または、市水温度αとタンク内水温βとの温度差(α−β)が給湯停止判定温度E以下となった場合に成立する。そして、ステップS33の判定が成立した場合には、ステップS34に移行し、給湯を停止する。また、ステップS33の判定が不成立の場合には、この判定が成立するまで給湯を継続する。
本実施の形態によるソーラーシステム1は、上述のように構成されるもので、次に、その効果について説明する。まず、蓄冷運転は、深夜から早朝にかけて実行されるので、貯留タンク4内の水温を市水温度以下に低下させることができる。一例を挙げると、冬季の蓄冷運転では、市水温度が9℃の場合に、タンク内水温を4℃まで低下させることができる。これにより、冷却蓄熱運転では、例えば晴天時の正午付近等のように日射量及び発電量が増加する時間帯において、貯留タンク4内の低温水を用いて太陽光発電パネル2を冷却することができ、市水を用いて冷却する場合と比較して太陽光発電パネル2の発電効率を向上させることができる。
また、冷却蓄熱運転では、太陽光発電パネル2の熱を貯留タンク4内に蓄熱し、タンク内湯温を市水温度以上に上昇させることができる。一例を挙げると、冬季の冷却蓄熱運転では、市水温度が9℃の場合に、タンク内水温を15℃まで上昇させることができる。これにより、給湯運転では、貯留タンク4内に貯留された市水温度以上の温水を給湯に利用することができ、給湯機の給湯負荷を低減することができる。また、給湯運転では、給湯により貯留タンク4内に市水を流入させてタンク内水温を低下させることができ、翌日の蓄冷運転時に循環ポンプ6の運転時間及び消費電力を削減することができる。
このように、本実施の形態によれば、夜間には貯留タンク4内に低温水を蓄冷し、日照時には、この低温水を用いて太陽光発電パネル2を安定的に冷却することができる。そして、日照時に得られる太陽光エネルギを貯留タンク4に蓄熱して給湯等に効率よく利用することができ、エネルギ効率が高いソーラーシステム1を実現することができる。また、各運転制御の開始及び終了の判定条件に、市水温度を基準として用いることにより、個々の運転制御に適した外気温度を精度よく判定することができる。
また、本実施の形態のソーラーシステム1は、太陽光発電パネル2の発熱量に基いて晴天や曇り等の天気を検出することができるので、天気に応じて以下のような制御を実行する構成としてもよい。
(正午付近のみ曇りの場合の動作)
まず、翌日の天気が正午付近のみ曇りの場合には、深夜から早朝にかけて晴天時と同様の蓄冷運転を実行した後に、早朝から夕刻にかけて、以下の冷却蓄熱運転を実行する。この冷却蓄熱運転では、日の出開始直後は晴天時の場合と同様の制御を実行する。しかし、天候が曇りになった場合には、太陽光発電パネル2の発電量が発電量判定値未満となり、かつ、タンク内水温と循環水温との温度差が前記冷却終了判定温度以下となった時点で、循環ポンプ6を停止させる。また、曇りでも日差しが到達し、太陽光発電パネル2の発電量が発電量判定値異常となった場合には、循環ポンプ6を作動させてもよい。なお、給湯運転については、晴天時と同様に実行されるので、説明を省略する。
上記制御によれば、次のような効果を得ることができる。正午付近に曇りとなった場合には、太陽光発電パネル2の発電量が発電量判定値未満であっても、当該パネルが熱を保持している。この場合、上記制御では、タンク内水温と循環水温との温度差が前記冷却終了判定温度以下となるまで循環ポンプ6を作動させ、太陽光発電パネル2の冷却を継続することができる。従って、この状態から日差しが再び強くなった場合には、太陽光発電パネル2を低温状態で作動させることができ、発電効率を向上させることができる。また、曇りの状態が継続することにより、発電量及び温度差が上記条件を満たした場合には、循環ポンプ6を停止させるので、この場合には、早朝から夕刻にかけて循環ポンプ6の運転時間を短縮し、消費電力を削減することができる。
(一日中雨天や曇の場合の動作)
次に、翌日が一日中雨天や曇天時の場合の動作について説明する。深夜から早朝にかけて、翌日が一日中雨天や曇天時の場合には、高湿度となる上に放射冷却が生じ難くなることから、外気温度は時間によって大きく変化しない。また、早朝から夕刻にかけての時間帯、特に、晴天時に日差しが最も強くなる正午付近でも、太陽光発電パネル2の発電量は、発電量判定値以上となることがないので、循環ポンプ6は停止状態に保持する。なお、この天候でも、凍結防止運転を実行するための温度条件(前述)が成立した場合には、凍結防止運転を実行する。夕刻から深夜にかけての時間帯には、給湯負荷の発生時に貯留タンク4内の水を取出すことで、貯留タンク4内の水を市水と入替える。また、翌日が一日中雨天や曇天時の場合には、蓄冷運転及び冷却蓄熱運転を実行せずに、循環ポンプ6を停止状態に保持する。これにより、循環ポンプ6の消費電力を削減することができる。さらに、給湯負荷の発生時に貯留タンク4内の水を利用することで、長期間にわたって同じ水が貯留タンク4に滞留することがないので、タンク内の衛生状態を向上させることができる。
(降雪に関連した天候の場合の動作)
翌日が一日中降雪する場合には、まず、前述の凍結防止運転により市水の凍結を防止する。そして、凍結運転以外の時間帯には、翌日が一日中雨天や曇りの場合と同様の運転制御を実行する。また、夜間の降雪後に早朝以降の天気が雨天や曇りとなって日照が殆どない場合にも、一日中降雪の場合と同様の運転制御を実行する。一方、夜間の降雪後に早朝以降が晴天となった場合には、翌日が一日中晴天の場合と同様の運転制御を実行する。この場合には、蓄冷運転、凍結防止運転制御を行うことにより、太陽光発電パネル2の温度を外気温度よりも上昇させることができる。従って、これらの運転の効果に加えて、太陽光発電パネル上の積雪を融かすことができ、除雪効果を得ることができる。
実施の形態2.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。図7は、本発明の実施の形態2によるソーラーシステムを示す構成図である。本実施の形態のソーラーシステム20は、前記実施の形態1とほぼ同様に構成されているものの、循環回路5の行き管5Aの途中には、放熱器21と、放熱器21を冷却する強制熱交換装置22とが配置されており、この点が実施の形態1と異なっている。強制熱交換装置22は、冷却ファン等により構成されている。
放熱器21は、夜間等において、例えば市水温度と外気温度の温度差が前記蓄冷開始判定温度Bよりも小さい場合に、強制熱交換装置22を作動させ、市水と外気との間で熱交換を実行する。これにより、蓄冷運転時には、実施の形態1と比較して、循環回路5を流れる市水の温度をより短時間で低い温度まで低下させ、貯留タンク4内への蓄冷を効率よく行うことができ、循環ポンプ6の消費電力を削減することができる。
また、放熱器21は、日照時において、外気温度と市水温度との温度差が所定値よりも大きい場合に、強制熱交換装置22を作動させ、循環回路5を流れる水と外気との間で熱交換を実行する。ここで、前記所定値は、外気による強制冷却が効果的となる程度の温度差に対応して予め設定されている。この制御によれば、通常の冷却蓄熱運転と比較して、放熱器21により冷却した低温の水をパネル熱回収器3に流通させ、太陽光発電パネル2の発電効率を更に向上させることができる。
また、夏季においては、正午付近で既に貯留タンク4内の水温が例えば50℃程度の高温に到達し、太陽光発電パネル2が冷却されない場合がある。この場合には、強制熱交換装置22を作動させ、放熱器21から外気に放熱することにより、循環回路5を流れる水を冷却し、太陽光発電パネル2の温度を低下させることができる。
実施の形態3.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。図8は、本発明の実施の形態3によるソーラーシステムを示す構成図である。本実施の形態のソーラーシステム30は、前記実施の形態2とほぼ同様に構成されているものの、循環回路5の行き管5Aには、放熱器21を通過せずにバイパスするバイパス通路31と、例えば2個の三方弁32,33とが設けられている。三方弁32,33は、循環回路5を循環する水の流路を、放熱器21とバイパス通路31の何れか一方に切換えるものである。
本実施の形態では、例えば市水温度が外気温度よりも低い場合に、循環回路5を循環する水の流路を三方弁32,33によりバイパス通路31に切換えると共に、強制熱交換装置22を停止する。これにより、循環回路5を流れる水が外気から熱を吸収して温度上昇するのを抑制し、太陽光発電パネル2(パネル熱回収器3)に供給する水を低温に維持することができる。
実施の形態4.
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。図9は、本発明の実施の形態4によるソーラーシステムを示す構成図である。本実施の形態のソーラーシステム40は、前記実施の形態1とほぼ同様に構成されているものの、太陽光発電パネル2と貯留タンク4との間に介在するタンク熱交換器41を備えている。タンク熱交換器41は、後述のパネル側循環回路42を流れる不凍液と、タンク側循環回路44を流れる水との間で熱交換を行うものである。タンク熱交換器41の1次側には、実施の形態1とほぼ同様のパネル側循環回路42を介してパネル熱回収器3が接続されており、パネル側循環回路42は、タンク熱交換器41の1次側流出口とパネル熱回収器3の流入側とを接続する行き管42Aと、タンク熱交換器41の1次側流入口とパネル熱回収器3の流出側とを接続する戻り管42Bとを備えている。
行き管42Aには、実施の形態1の循環ポンプ6とほぼ同様に構成されたパネル側循環ポンプ43が設けられている。パネル側循環ポンプ43は、パネル側循環回路42を介してパネル熱回収器3とタンク熱交換器41の1次側との間に不凍液等の熱伝達媒体を循環させるもので、本実施の形態においてパネル側の輸送手段を構成している。
また、タンク熱交換器41の2次側は、タンク側循環回路44を介して貯留タンク4と接続されている。タンク側循環回路44は、タンク熱交換器41の2次側流入口と貯留タンク4の下部とを接続する行き管44Aと、タンク熱交換器41の2次側流出口と貯留タンク4の上部とを接続する戻り管44Bとを備えている。また、行き管44Aには、パネル側循環ポンプ43とほぼ同様のタンク側循環ポンプ45が設けられている。タンク側循環ポンプ45は、タンク側循環回路44を介してタンク熱交換器41の2次側と貯留タンク4との間に湯水を循環させるもので、タンク側の輸送手段を構成している。
本実施の形態では、例えばプロピレングリコール等を含む不凍液がパネル側循環回路42に充填されている。そして、パネル側循環ポンプ43の作動時には、この不凍液がパネル側循環回路42を介してパネル熱回収器3とタンク熱交換器41の1次側との間を循環するように構成されている。不凍液は、水よりも低い凝固温度を有する熱伝達媒体を構成している。一方、タンク側循環ポンプ45の作動時には、タンク熱交換器41の2次側と貯留タンク4との間で湯水が循環する。これにより、貯留タンク4内の水による太陽光発電パネル2の冷却及び熱回収は、循環ポンプ43,45を作動させた状態で、タンク熱交換器41及び不凍液を介して間接的に行われるように構成されている。
このように構成される本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、特別な運転動作を実行しなくても水の凍結を回避することができる。即ち、パネル側循環回路42とタンク側循環回路44とを分離することにより、パネル側循環回路42に不凍液を利用することができる。そして、不凍液を利用することで、冬季には、循環回路5内の流れが停止した状態でも、熱回収媒体が凍結しない。これにより、循環ポンプ43を間欠運転や凍結防止運転を省略したり、その運転回数を減少させることができる。
従って、循環ポンプ43の稼働時間や消費電力を抑制し、システムの運転効率を向上させることができる。また、貯留タンク4の市水を入替える制御が不要となるので、水道料金を節約することができる。さらに、不凍液を利用することで、例えば極低温時にも蓄冷運転を実行し、極端に温度が低い水を貯留タンク4内に貯留することができ、日照時には、この低温水を利用して太陽光発電パネル2の冷却効率を向上させることができる。
実施の形態5.
次に、図10を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。図10は、本発明の実施の形態5によるソーラーシステムを示す構成図である。本実施の形態のソーラーシステム50は、前記実施の形態4に実施の形態2を適用したことを特徴としている。即ち、ソーラーシステム50は、実施の形態4とほぼ同様に構成されているものの、パネル側循環回路42の行き管42Aには、実施の形態2と同様に、放熱器51と、放熱器51を冷却する冷却ファン等の強制熱交換装置52とが配置されている。このように構成される本実施の形態によれば、実施の形態4の構成においても、実施の形態2の効果を得ることができる。
実施の形態6.
次に、図11を参照して、本発明の実施の形態6について説明する。図11は、本発明の実施の形態6によるソーラーシステムを示す構成図である。本実施の形態のソーラーシステム60は、前記実施の形態5に実施の形態3を適用したことを特徴としている。即ち、ソーラーシステム60は、実施の形態5とほぼ同様に構成されているものの、パネル側循環回路42の行き管42Aには、実施の形態3と同様に、放熱器51を通過せずにバイパスするバイパス通路61と、例えば2個の三方弁62,63とが設けられている。三方弁62,63は、パネル側循環回路42を循環する水の流路を、放熱器51とバイパス通路61の何れか一方に切換えるものである。このように構成される本実施の形態によれば、実施の形態5の構成においても、実施の形態3の効果を得ることができる。
実施の形態7.
次に、図12を参照して、本発明の実施の形態7について説明する。図12は、本発明の実施の形態7によるソーラーシステムを示す構成図である。本実施の形態のソーラーシステム70は、前記実施の形態4とほぼ同様の構成を有しているものの、タンク熱交換器71を貯留タンク4内に配置したことを特徴としている。タンク熱交換器71は、循環回路72を流れる不凍液と、貯留タンク4内に貯留された湯水との間で熱交換を行うものである。
循環回路72は、タンク熱交換器71の流出口とパネル熱回収器3の流入側とを接続する行き管72Aと、タンク熱交換器71の流入口とパネル熱回収器3の流出側とを接続する戻り管72Bとを備えている。行き管72Aには、実施の形態1の循環ポンプ6とほぼ同様に構成された循環ポンプ73が設けられている。循環ポンプ73は、循環回路72を介してパネル熱回収器3とタンク熱交換器71との間に不凍液等の熱伝達媒体を循環させるもので、本実施の形態の輸送手段を構成している。
このように構成される本実施の形態によれば、実施の形態4と同様の効果に加えて、タンク側循環回路44、タンク側循環ポンプ45等の部品を削減することができる。従って、システムの部品点数を減らして構造を簡略化することができる。
実施の形態8.
次に、図13を参照して、本発明の実施の形態8について説明する。図13は、本発明の実施の形態8によるソーラーシステムを示す構成図である。本実施の形態のソーラーシステム80は、前記実施の形態7に実施の形態2を適用したことを特徴としている。即ち、ソーラーシステム80は、実施の形態7とほぼ同様に構成されているが、循環回路72の行き管72Aには、実施の形態2と同様に、放熱器81と、放熱器81を冷却する冷却ファン等の強制熱交換装置82とが配置されている。このように構成される本実施の形態によれば、実施の形態7の構成においても、実施の形態2の効果を得ることができる。
実施の形態9.
次に、図14を参照して、本発明の実施の形態9について説明する。図14は、本発明の実施の形態9によるソーラーシステムを示す構成図である。本実施の形態のソーラーシステム90は、前記実施の形態8に実施の形態3を適用したことを特徴としている。即ち、ソーラーシステム90は、実施の形態8とほぼ同様に構成されているが、循環回路72の行き管72Aには、放熱器81を通過せずにバイパスするバイパス通路91と、例えば2個の三方弁92,93が設けられている。三方弁92,93は、循環回路72を循環する水の流路を、放熱器81とバイパス通路91の何れか一方に切換えるものである。このように構成される本実施の形態によれば、実施の形態8の構成においても、実施の形態3の効果を得ることができる。
1,20,30,40,50,60,70,80,90 ソーラーシステム
2 太陽光発電パネル
3 パネル熱回収器
4 貯留タンク
5,42,44,72 循環回路
5A,42A,44A,72A 行き管
5B,42B,44B,72B 戻り管
6,43,45,73 循環ポンプ(輸送手段)
7 給水配管
8 給湯配管
9 外気温度センサ
10 市水温度センサ
11 循環回路温度センサ
12 タンク内水温センサ
13 制御装置(制御手段、日射量検出手段)
21,51 放熱器
22,52 強制熱交換装置
31,61 バイパス通路
32,33,62,63 三方弁
41,71 タンク熱交換器
α 市水温度
β タンク内水温
γ 循環水温
ζ 外気温度
A 凍結判定温度
B 蓄冷開始判定温度
C 蓄冷終了判定温度
D 冷却終了判定温度
E 給湯停止判定温度

Claims (11)

  1. 太陽光を受けて発電する太陽光発電パネルと、
    前記太陽光発電パネルの背面側に設けられた流体の流路を有し、前記太陽光発電パネルの熱を回収することが可能なパネル熱回収器と、
    水または湯である湯水が貯留される貯留タンクと、
    前記パネル熱回収器と前記貯留タンクとを接続する循環回路と、
    前記循環回路を介して前記パネル熱回収器と前記貯留タンクとの間に湯水を循環させる輸送手段と、
    前記貯留タンクに市水を供給する給水配管と、
    前記貯留タンク内の湯水を給湯対象に供給する給湯配管と、
    外気温度を検出する外気温度検出手段と、
    前記市水の温度を検出する市水温度検出手段と、
    少なくとも前記外気温度と前記市水温度との関係に基いて前記輸送手段を制御する制御手段と、
    を備えたソーラーシステム。
  2. 太陽光を受けて発電する太陽光発電パネルと、
    前記太陽光発電パネルの背面側に設けられた流体の流路を有し、前記太陽光発電パネルの熱を回収することが可能なパネル熱回収器と、
    水または湯である湯水が貯留される貯留タンクと、
    前記貯留タンク内の湯水と熱交換することが可能なタンク熱交換器と、
    前記パネル熱回収器と前記タンク熱交換器とを接続する循環回路と、
    前記循環回路を介して前記パネル熱回収器と前記タンク熱交換器との間に熱伝達媒体を循環させる輸送手段と、
    前記貯留タンクに市水を供給する給水配管と、
    前記貯留タンク内の湯水を給湯対象に供給する給湯配管と、
    外気温度を検出する外気温度検出手段と、
    前記市水の温度を検出する市水温度検出手段と、
    少なくとも前記外気温度と前記市水温度との関係に基いて前記輸送手段を制御する制御手段と、
    を備えたソーラーシステム。
  3. 前記制御手段は、前記外気温度と前記市水温度との温度差が蓄冷に適した温度に対応する蓄冷開始判定温度以下の場合に、前記輸送手段を作動させることにより前記貯留タンク内の熱を外部に放熱させ、前記貯留タンク内に蓄冷する蓄冷運転を実行する構成としてなる請求項1または2に記載のソーラーシステム。
  4. 前記制御手段は、前記外気温度と前記市水温度との温度差が凍結の発生温度に対応する凍結判定温度以下となった場合に、当該温度条件が継続している限り、前記輸送手段の作動、出力増加及び前記給湯配管からの排水を順次実行する凍結防止運転を実行する構成としてなる請求項1乃至3のうち何れか1項に記載のソーラーシステム。
  5. 日射量に対応するパラメータを検出する日射量検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記貯留タンク内に蓄冷された状態において、前記日射量検出手段の検出結果が前記太陽光発電パネルの冷却の必要性を判定する判定値以上となった場合に、前記輸送手段を作動させ、前記貯留タンク内の水を前記パネル熱回収器に循環させると共に前記太陽光発電パネルの熱を前記貯留タンク内に蓄熱する冷却蓄熱運転を実行する構成としてなる請求項1乃至4のうち何れか1項に記載のソーラーシステム。
  6. 前記制御手段は、前記貯留タンク内に蓄熱された状態で給湯負荷が発生した場合に、前記貯留タンク内の温水を外部に給湯しつつ、前記貯留タンク内の水温を低下させる構成としてなる請求項1乃至5のうち何れか1項に記載のソーラーシステム。
  7. 前記市水温度と前記外気温度との関係が予め設定された温度関係データを備え、
    前記市水温度検出手段は、前記温度関係データに基いて前記外気温度から市水温度を算出する構成としてなる請求項1乃至6のうち何れか1項に記載のソーラーシステム。
  8. 前記循環回路には、当該循環回路を流れる水の熱を外部に放熱する放熱器を設けてなる請求項1乃至7のうち何れか1項に記載のソーラーシステム。
  9. 前記循環回路には、当該循環回路を流れる水の熱を外部に放熱する放熱器と、前記放熱器をバイパスするバイパス通路とを設けてなる請求項1乃至7のうち何れか1項に記載のソーラーシステム。
  10. 前記タンク熱交換器は前記貯留タンク内に配置してなる請求項2に記載のソーラーシステム。
  11. 前記熱伝達媒体は、水よりも低い凝固温度を有する構成としてなる請求項2に記載のソーラーシステム。
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