JP2014032774A - Ledランプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装着対象の蛍光管用照明器具の出力電圧範囲のうちインバータ式の照明器具の出力電圧の最小値に基づいた直列数によるLED素子が直列接続されたLED照明部15と、LED照明部15への電流として、出力電圧範囲の最小値以上の電圧では定電流を出力すると共に、出力電圧範囲の最小値より低い電圧では電圧に応じた電流を出力する電流源部とを備えている。電流源部は、LED照明部15の流れる電流をオンーオフするトランジスタTrを照明ドライバが制御することで、出力電圧範囲の最小値以上であればLED照明部15へ電流を出力せず、出力電圧範囲の最小値より低ければ、LED照明部15へ電流を出力するスイッチング電源とした。
【選択図】図3
Description
図1に示すLEDランプ10は、グロースタート式、ラピッドスタート式、インバータ式のいずれの蛍光灯用照明器具(以下、単に照明器具と略す。)にも装着できる直管形のランプである。LEDランプ10は、照明器具の一対のソケットに装着するため端子ピン11,12が両端部に設けられている。
被検知部13は、端子ピン11のピン間に接続されている。被検知部13は、蛍光灯のフィラメントの代用として機能するものである。被検知部13は、フィラメントと同等のインピーダンス(抵抗成分)を有する電気部品であれば使用できる。例えば、電気部品として、抵抗素子、コイル、線材、ヒューズなどとすることができる。
バイパス部16は、端子ピン11の一方のピン11aと端子ピン12の他方のピン12bとの間と、端子ピン11の他方のピン11bと端子ピン12の一方のピン12aとの間とに、それぞれ接続されている。バイパス部16は、LED照明部15が消費する電流より大きい照明器具からの余剰電流を端子ピン11から端子ピン12へ、またはその反対に端子ピン12から端子ピン11へ迂回させる機能を備えている。
被検知部13として、端子ピン11のピン11a,11b間と、端子ピン12のピン12a,12b間にヒューズFが接続されている。ヒューズFは、0Ω〜9Ω程度の抵抗でもよい。
また、整流部141として、端子ピン11に、4本のダイオードD11〜D14がダイオードブリッジを構成して整流部141として接続されている。また、同様に、端子ピン12と4本のダイオードD21〜D24がダイオードブリッジを構成して接続されている。4本のダイオードD11〜D14,D21〜D24はインバータ式の照明器具から供給される高周波でもスイッチングできるよう、高スイッチング性を有するダイオードでなければならない。
ダイオードD11のカソードおよびダイオードD13のカソードの接続点P13を出力端として、電源ラインL1に接続されている。ダイオードD12のアノードおよびダイオードD14のアノードの接続点P14を出力端として、グランドラインL2に接続されている。
また、ダイオードD21のアノードおよびダイオードD22のカソードの接続点P21を入力端として、端子ピン12のピン12aに接続されている。ダイオードD23のアノードおよびダイオードD24のカソードの接続点P22を入力端として、端子ピン12のピン12bに接続されている。
ダイオードD21のカソードおよびダイオードD23のカソードの接続点P23を出力端として、電源ラインL1に接続されている。ダイオードD22のアノードおよびダイオードD24のアノードの接続点P24を出力端として、グランドラインL2に接続されている。
また、電流源部144として、電源ラインL1とVin端子の間にツェナーダイオードZDを介在させて接続されると共に、グランドラインL2にGND端子が接続された照明ドライバDVと、トランジスタTrと、トランジスタTrのドレインDと電源ラインL1との間に接続されたダイオードD3と、トランジスタTrのソースSとグランドラインL2との間に接続された抵抗R1と、トランジスタTrのゲートGと照明ドライバDVとの間に接続された抵抗R2と、トランジスタTrのドレインDとLED照明部15との間に接続されたコイルLとが、設けられている。
抵抗R1は、LED照明部15へ流れる電流を制限する制限抵抗と機能すると共に、照明ドライバDVがスイッチング動作する電圧を監視するための抵抗である。抵抗R1の抵抗値は、グロースタート式、ラピッドスタート式またはインバータ式などの照明器具のうち、装着対象の照明器具で、供給される出力電圧範囲のうちの最も低い電圧が印加されたときに、LED照明部15へ流れる電流に基づいて決定されている。
ツェナーダイオードZDは、照明ドライバDVへの過度な電圧印加を防止するためのものである。照明ドライバDVはCS端子の電圧(抵抗R1の電圧)を監視してGATE端子をオン−オフすることでトランジスタTrをオン−オフさせてスイッチング動作を行う機能を有している。
40W形または32W形のグロースタート式やラピッドスタート式では、約90Vから約100Vの電圧が出力される。また、32W形のインバータ式では、一般的では約60Vから約70V、低いもので約50Vの電圧が出力される。この電圧は、安定器により異なるため、機種や製造者により異なる。
従って、装着対象の蛍光管用照明器具の出力電圧範囲のうち、32W形のインバータ式の出力電圧範囲の最小値である約50Vを入力電圧の基準電圧とし、整流部141や整流部142、平滑部143による電圧降下を約10%程度とすると、LED照明部15に印加される電圧(内部基準電圧)は約45Vとなる。
次に、LED素子の電圧−電流特性から電圧2.7Vを印加したときのLED素子に流れる電流を求める。例えば、LED素子に印加される電圧を2.7Vとしたときの電流が約66mAであるとする。また、LED照明部15に必要とされる照度からLED素子の全体個数を算出して、この全体個数を直列数17個で割り算して並列数を算出する。例えば、17個の直列接続としたLED素子の並列数を9列とする。
LEDランプ10は、端子ピン11,12のいずれにも、ダイオードブリッジを構成するダイオードD11〜D14およびダイオードD21〜D24が接続されているため、交流を全波整流することができる。
全波整流による脈流は、平滑化するコンデンサC1により、電源ラインL1とグランドラインL2との間で、ほぼ直流となる。
商用電源100Vに直結されるLEDランプでは、内部基準電圧を約90V、LED素子の順方向電圧を約2.7Vとすると直列数は33個となり、LEDランプ10の17個と比較して直列数が多くなる。
このようなLEDランプを出力電圧が低い照明器具に装着すると、直列接続されたLED素子全体による電圧降下が大きいため、トランジスタTrが常時オンで電流をLED照明部へ供給したとしても、それぞれのLED素子に十分な電流が供給できないため、視認できる程度の発光をさせることができなくなってしまう。
図4(A)から同図(D)に示すように、ソケットに端子ピン11,12が入れ代わったとしても、端子ピン11側には整流部141が、端子ピン12側には整流部142が設けられ、ダイオードブリッジが回転対称に構成されているため、グロースタート式、ラピッドスタート式およびインバータ式のいずれでも、ソケットに方向に関係なく装着することができる。
図5に示すグロースタート式および図6に示すラピッドスタート式の照明器具は、安定器がコイルによるものであるため、LEDランプ10が消費する電流に応じて照明器具が電流を供給する。しかし、図7に示すインバータ式の照明器具では、所定電流が流せない蛍光灯には、照明器具の安全機構が作動して点灯始動しないため、省電力の従来のLEDランプでは点灯させることができない。例えば、32形のインバータ式の照明器具では、約390mAが流れることをチェックしているものがある。
グロースタート式やラピッドスタート式は商用電源と同じ周波数(50Hzまたは60Hz)がLEDランプ10へ印加される。しかし、50Hzまたは60Hzのような低周波数では、コンデンサC21,C22のインピーダンスは高いのでコンデンサC21,C22には電流が流れないため、コンデンサC21,C22が悪影響を及ぼすことがなく、問題はない。
なお、本実施の形態では、バイパス部16として機能する、コンデンサC21がピン11aとピン12bとの間に接続され、コンデンサC22がピン11bとピン12aとの間に接続されていることで、交差するように接続されているが、ピン11aとピン11b、ピン12aとピン12bが、それぞれヒューズFにより短絡されているため、バイパス部16としては、コンデンサC21とコンデンサC22との並列接続となる。従って、ピン11aとピン11b、ピン12aとピン12bを、ヒューズFにより短絡する場合には、コンデンサC21とコンデンサC22との合成容量とした6600pFのコンデンサ1個としてもよい。
11,12 端子ピン
11a,11b ピン
12a,12b ピン
13 被検知部
14 点灯制御部
141,142 整流部
143 平滑部
144 電流源部
15 LED照明部
16 バイパス部
F ヒューズ
C1,C21,C22 コンデンサ
D11〜D14,D21〜D24,D3 ダイオード
DV 照明ドライバ
P11,P12,P21,P22 接続点
P13,P14,P23,P24 接続点
L コイル
Tr トランジスタ
R1,R2 抵抗
L1 電源ライン
L2 グランドライン
ZD ツェナーダイオード
Claims (4)
- 装着対象の蛍光管用照明器具の出力電圧範囲のうち最小値に基づいた直列数によるLED素子が直列接続されたLED照明部と、
前記LED照明部への電流として、前記出力電圧範囲の最小値以上の電圧では定電流を出力すると共に、前記出力電圧範囲の最小値より低い電圧では電圧に応じた電流を出力する電流源部とを備えたことを特徴するLEDランプ。 - 前記電流源部は、前記出力電圧範囲の最小値以上であれば前記LED照明部へ電流を出力せず、前記出力電圧範囲の最小値より低ければ、前記LED照明部へ電流を出力するスイッチング電源である請求項1記載のLEDランプ。
- 前記LED照明部は、前記蛍光管用照明器具をインバータ式32W形の出力電圧範囲に基づいてLED素子を直列接続したものであり、
前記電流源部は、前記32W形のインバータ式の蛍光管用照明器具が出力する出力電圧範囲の最小値に合わせてスイッチング動作させる請求項2記載のLEDランプ。 - 前記LED照明部が消費する電流より大きい蛍光灯用照明器具からの余剰電流を一方の端子ピンから他方の端子ピンへ前記電流源部を迂回させるバイパス部を備えた請求項1から3のいずれかの項に記載のLEDランプ。
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JP2010015714A (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-21 | Panasonic Corp | Led用の点灯装置とledランプ、およびledの点灯方法 |
JP2012204086A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Ricoh Co Ltd | 固体発光素子ランプ及び照明装置 |
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