JP2014032179A - 携帯機器 - Google Patents

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真貴 中村
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裕彦 三木
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【課題】磁性シートと地磁気センサを備えた携帯機器において、磁性シートに由来する方位誤差を抑制しながら地磁気センサを搭載した携帯機器を提供する。
【解決手段】磁性シートと地磁気センサを備えた携帯機器であって、前記磁性シートは矩形であり、1000以下の透磁率を有し、前記地磁気センサが、前記磁性シートの主面の法線方向から見て、前記地磁気センサが前記磁性シートと重ならない位置で、かつ、前記地磁気センサの前記磁性シートの一辺からの面内方向の離間位置をX(mm)、前記一辺に直交する辺の延長線からの離間位置をY(mm)、前記磁性シート中心からの前記法線方向の離間位置をZとしたとき、前記Xが12mm以下であり、かつ前記Zが例えば前記磁性シートの厚さの50倍未満ではY≧−1.0X+32.9を満たす位置に配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地磁気センサを搭載した携帯電話、タブレット型情報端末等の携帯機器に関する。
近年急速に普及しているスマートフォン、タブレット型情報端末等の携帯機器には、多種多様な機能が盛り込まれている。かかる機能の一つに、例えばGPSを用いた地図表示機能がある。地図情報とGPS信号を用いた地図表示機能によって、使用者の正確な位置情報を得ることができる。さらに、地図表示機能において、使用者がどちらの方角を向いているかの情報を反映する場合には地磁気センサを用いた電子コンパスが搭載される。
電子コンパスは、ホール素子、磁気抵抗効果素子等の地磁気センサを用いて方位情報を得るものである。かかる地磁気センサを搭載した携帯端末装置は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載された携帯端末装置では、レシーバやスピーカなど、磁石を有する搭載部品が発生する磁気ノイズの影響を抑えるために、ヒンジ部近傍に地磁気センサを配置し、大きな磁気ノイズを発生する部品を端部に配置する構成が採用されている。
特開2004−64302号公報
特許文献1に開示の構成によって磁石を有する搭載部品の影響を抑えられることが期待される。しかしながら、携帯機器の多機能化・小型化の要請から、様々な部品が密に集積されるようになり、上記磁石を有する搭載部品の影響を抑えるだけでは、方位情報の誤差を十分に低減することが困難となってきていた。特に、非接触充電、アンテナ、デジタイザなどの機能を備えた携帯機器では、携帯機器の中にシールドやヨークとして占有面積の大きい磁性シートを配置する場合が多い。そのため、磁性シートが配置された場合に、限られた実装空間の中で、いかに方位情報誤差を抑えて地磁気センサを搭載するかが課題となっていた。
これらの点に鑑み、本発明は、磁性シートと地磁気センサを備えた携帯機器において、地磁気センサの方位誤差の抑制とコンパクトな配置の両立に好適な構成を提供することを目的とする。
本発明の携帯機器は、磁性シートと地磁気センサを備えた携帯機器であって、前記磁性シートは矩形であり、1000以下の透磁率を有し、前記地磁気センサが、前記磁性シートの主面の法線方向から見て、前記地磁気センサが前記磁性シートと重ならない位置で、かつ、前記地磁気センサの前記磁性シートの一辺からの面内方向の離間位置をX(mm)、前記一辺に直交する辺の延長線からの離間位置をY(mm)、前記磁性シート中心からの前記法線方向の離間位置をZとしたとき、前記Zが前記磁性シートの厚さの50倍未満ではY≧−1.0X+32.9を満たす位置に、前記Zが前記磁性シートの厚さの50倍以上、100倍未満ではY≧−1.0X+32.3を満たす位置に、前記Zが前記磁性シートの厚さの100倍以上、150倍未満ではY≧−0.8X+30.0を満たす位置に、前記Zが前記磁性シートの厚さの150倍以上ではY≧−0.6X+27.2を満たす位置に、配置されていることを特徴とする。かかる構成によれば、磁性シートを備える携帯機器に地磁気センサを搭載する場合に、磁性シートに起因する方位誤差の抑制が可能である。
別の本発明の携帯機器は、磁性シートと地磁気センサを備えた携帯機器であって、前記磁性シートは矩形であり、600以下の透磁率を有し、前記地磁気センサが、前記磁性シートの主面の法線方向から見て、前記地磁気センサが前記磁性シートと重ならない位置で、かつ、前記地磁気センサの前記磁性シートの一辺からの面内方向の離間位置をX(mm)、前記一辺に直交する辺の延長線からの離間位置をY(mm)、前記磁性シート中心からの前記法線方向の離間位置をZとしたとき、前記Xが12mm以下であり、かつ前記Zが前記磁性シートの厚さの50倍未満ではY≧−1.2X+27.1を満たす位置に、前記Zが前記磁性シートの厚さの50倍以上、100倍未満ではY≧−1.0X+25.4を満たす位置に、 前記Zが前記磁性シートの厚さの100倍以上、150倍未満ではY≧−0.8X+22.8を満たす位置に、前記Zが前記磁性シートの厚さの150倍以上ではY≧−0.6X+20.2を満たす位置に、配置されていることを特徴とする。かかる構成によれば、磁性シートを備える携帯機器に地磁気センサを搭載する場合に、磁性シートに起因する方位誤差の抑制が可能である。
また、前記携帯機器において、前記磁性シートが非晶質合金薄帯またはナノ結晶合金薄帯を用いて構成されていることが好ましい。薄型化容易な非晶質合金薄帯等は、携帯機器の低背化に有利である。
さらに、前記携帯機器において、前記地磁気センサが前記一辺の垂直二等分線に重なるように配置されていることが好ましい。かかる構成によれば、より確実に方位誤差を抑制することができる。
本発明によれば、磁性シートと地磁気センサを備えた携帯機器において、地磁気センサの方位誤差の抑制とコンパクトな配置の両立に好適な構成を提供することができ、携帯機器の小型化が可能となる。
本発明に係る携帯機器の実施形態の一例を示す図である。 磁性シートと地磁気センサとの位置関係を示す図である。 地磁気センサの位置と方位検出誤差との関係を示す図である。 地磁気センサの磁性シートの一辺からの離間距離に対する誤差許容限界位置を示す図である。
以下、実施形態を示して本発明を説明するが、本発明は実施形態に限定されるものではない。
図1は磁性シートと地磁気センサを備えた携帯機器を示す平面図である。携帯機器100の表面には、ディスプレイ、操作キー等が配置されるが、図1では筐体1の内部に配置された磁性シート2および地磁気センサ3を点線で示してある。携帯機器の具体例は、例えば、非接触充電、アンテナ、デジタイザなどの機能を備えた携帯電話、タブレット型情報端末、時計等であるが、これに限定されるものではない。また、図1に示すような構造に限らず、折り畳み式やスライド式の構造でもよい。本発明は、磁気回路の一部やシールドとして磁性シートを配置する携帯機器に広く適用できるものである。
携帯機器100の筐体1は外形が略矩形をなしており、それに内蔵される磁性シート2も、例えば矩形のディスプレイを覆うように矩形のものを用いている。ここでいう矩形とは、正方形も含み、磁性シートの外形が矩形であればよい。したがって、欠損部分のないベタな矩形の他、用途に応じて、一部に貫通孔や切り欠きが設けられている場合も含まれる。非接触充電等の用途においては、シールドやヨークとしての機能を十分に発揮させるため、磁性シートは携帯機器の筐体の端付近まで広範囲に渡って配置されることが多い。図1に示す実施形態においても、磁性シート2の一対の対辺は、他の電子部品を介さずにy方向で筐体1の際に近接するように配置されている。
地磁気センサ3は、磁性シート2の主面の法線方向(x方向とy方向に垂直な方向)から見て、磁性シート2と重ならない位置に配置されている。かかる配置は、地磁気センサ使用時の配置である。図1に示す実施形態では、筐体1の長手方向の一端側に磁性シート2が配置されない領域が確保され、かかる部分に地磁気センサ3が配置されている。磁性シート2と筐体との隙間は、小型化の要請から、携帯機器の短手方向では、1〜10mm、長手方向では、5〜20mmが実用的な範囲である。該長手方向では、地磁気センサを配置する範囲としては、その大きさも考慮すれば12mm以下が好ましい範囲である。また、本発明に係る構成は、携帯機器の小型化に好適であるため、短手方向が50〜155mm、長手方向が75〜270mm程度の磁性シートを用いる携帯機器に適用することがより好ましい。ディスプレイの十分な大きさの確保と携帯機器の小型化の観点からは、短手方向が75〜130mm、長手方向が120〜175mmの磁性シートを用いる携帯機器に適用することがより好ましい。
磁性シートの種類はこれを特に限定するものではない。例えば、フェライトシート、非晶質合金薄帯またはナノ結晶合金薄帯を用いた金属シート、磁性粉と樹脂を用いて構成された樹脂シートなどを用いることができる。ただし、携帯機器の低背化の観点からは、薄型化が容易な非晶質合金薄帯またはナノ結晶合金薄帯を用いて構成された磁性シートがより好ましい。磁性シートは透磁率が1000以下のものを用いることが好ましい。透磁率が高くなりすぎると、後述する地磁気センサの方位誤差に与える影響が大きくなるからである。地磁気センサが検出する地磁気は50μT程度の直流磁界であるため、透磁率としてはかかる条件での透磁率を想定する。便宜的には、透磁率の周波数依存性評価で周波数ゼロへ外挿した透磁率を用いればよいが、10kHz程度よりも低周波側で実質的に透磁率が一定の場合は、1kHzにおける透磁率を用いることができる。
一方、磁性シートの機能発揮の観点からは、携帯機器に要求される機能に応じた周波数において所定の透磁率が確保されていればよい。例えば、かかる周波数帯は10kHz〜1MHzの範囲である。上述の所定の透磁率は、1000以下の透磁率の範囲で、磁性シートに要求される機能に応じて、選択すればよい。携帯機器におけるシールドや磁気ヨークとして用いる場合、実用上は300以上、さらに好ましくは500以上の透磁率を有する磁性シートを用いるとよい。
磁性シートは、上述の磁性体部分とその両主面の少なくとも一方に粘着層や保護シート層を設けて構成することができる。磁性シートはその機能確保のために、一定の厚さが必要である一方、携帯機器の低背化の要請が強いことから、短手方向に対する厚さの比が6×10−4以下程度の薄い磁性シートを用いることが好ましい。具体的には磁性体部分で0.018〜0.03mm、保護シート等も含めた全体で0.13〜0.23mmの厚さの磁性シートを用いることが好ましい。
地磁気センサの種類もこれを特に限定するものではなく、ホール素子、磁気抵抗効果素子、フラックスゲート、磁気インピーダンス素子等、種々の検出原理のものを用いることができる。これらの高感度の磁気センサを用いて地磁気を検出して、方位を計測することが可能である。地磁気センサなどの磁界センサが、スピーカ等の磁界発生手段の影響を受けることはよく知られたところである。しかしながら、本発明者らは、磁界発生手段に限らず、シールド機能やヨーク機能を果たす磁性シートも地磁気センサに与える影響が大きく、しかも磁性シートに起因する方位誤差を抑えることができる配置があることを見出した。かかる配置について以下説明する。
図2は、磁性シート2と地磁気センサ3との位置関係を説明するための図であり、(a)は磁性シート2の主面の法線方向(z方向:x方向とy方向に垂直な方向)から見た平面図、(b)は図2(a)の白抜き矢印の方向から見た側面図である。磁性シートおよび地磁気センサは、基板、フレーム等に貼付、搭載されるが、便宜上、磁性シートと地磁気センサ以外の構成の図示は省略している。また、図2(b)において、説明の便宜上、磁性シート2と地磁気センサ3とがz方向に離間した配置が図示されているが、後述するように磁性シート2と地磁気センサ3との配置はこれに限定されるものではない。
地磁気センサ3の、磁性シート2の一辺4からの面内方向の離間位置をX(mm)、一辺4に直交する辺5の延長線からの離間位置をY(mm)、磁性シート2の厚さ方向の中心からの法線方向の離間位置をZとする。地磁気センサは、通常2〜9mm×2〜9mm×0.6〜2.0mm程度の寸法を有する直方体状をなしており、上記位置(X、Y、Z)は、地磁気センサの中心と磁性シートとの位置関係で規定する。
以下、透磁率が1000、長手方向(x方向)の長さが120mm、短手方向(y方向)の長さが75mm、磁性体部分の厚さt(以下、便宜上磁性シートの厚さとは、この磁性体部分の厚さをいうこととする)が0.025mmの磁性シートを例にして、磁性シート2と地磁気センサ3との位置関係について説明する。かかる磁性シートでは、磁束の集束能の目安になる、磁性体部分の透磁率μと厚さtとの積μ・tは25となる。
図3は、磁性シート2の一辺4からの面内方向の離間位置Xを3mm、磁性シート2の厚さ方向の中心からの法線方向の離間位置Zを磁性体部分の厚さtの50倍(1.25mm)としたときの、y軸方向の位置による検出角度誤差を評価した図である。地磁気の大きさとして想定された磁束密度は50μTである。検出角度誤差は、地磁気の方向をy方向としたとき、該方向と、評価点での磁束の向きとの角度のずれを示している。なお、磁性シートの角を原点とし、y軸は磁性シート2の一辺4と対向する側、すなわち図の左方向をプラス側としている。y軸方向位置の37.5mmは、磁性シート2の一辺4の垂直二等分線上の位置に相当する。
図示は省略するが、磁性シート2の一辺4の外側に地磁気センサを配置しても、地磁気の方向がx方向の場合は磁性シートの検出角度誤差への影響は小さい。しかしながら、地磁気の方向がy方向の場合は検出角度誤差への影響が顕著になる。図3から明らかなように、検出角度誤差は、磁性シートの角近傍で著しく大きくなってしまうことがわかる。一方、一辺4の垂直二等分線に近づくにつれて検出角度誤差が小さくなっている。一般的なホール素子での角度検出精度が±2°程度であるので、検出角度誤差の許容範囲を2°とすると、y軸方向の位置を29.5mm以上にすれば検出角度誤差が許容範囲になることがわかる。検出角度誤差の大きさは、一辺4の垂直二等分線を軸として左右対称となるので、上記許容範囲は、該垂直二等分線を中心として磁性シートの両側の辺5の延長線までの距離の±21%以内であることを意味している。
前記許容範囲の境界値を誤差許容限度距離とし、磁性シート端辺(一辺4)からの離間距離を3mm、6mm、9mmと変えて誤差許容限度距離を評価した結果が図4である。磁性シート端辺からの離間距離と誤差許容限界距離との関係は一次関数的となり、最小二乗法による直線で近似でき、Y=−1.0X+32.3で表される(ここでは便宜上、誤差許容限界距離として地磁気センサの位置座標と同じYを用いている)。磁性シート端辺からの各離間距離に対してy方向の位置を誤差許容限界距離以上、すなわち図4に示す直線の上側になるように配置することで、検出角度誤差が抑えられることを意味している。かかる領域は図4の場合、Y≧−1.0X+32.3で表される。
図4からは、かかる条件を満たすことで、磁性シート端辺からの離間距離を小さくしても、磁性シートの角から離れた領域、すなわち磁性シートの中心を通る垂直二等分線に近い領域に地磁気センサを配置すれば検出角度誤差を抑制できることがわかる。さらに前記知見に基づき、地磁気センサは、離間距離Xが12mm以下の範囲に配置する。これらの構成によって、地磁気センサの方位誤差の抑制とコンパクトな配置の両立が可能となる。地磁気センサの離間距離Xを9mm以下にすれば、さらにコンパクトな配置が実現でき、携帯機器の小型化にも有効である。
同様にして、磁性シート2の厚さ方向の中心からの法線方向の離間位置Zを磁性体部分の厚さtの0倍(0mm)、すなわち磁性シート2と地磁気センサ3のz方向の位置を同じにした場合、100倍(2.5mm)にした場合、150倍(3.75mm)にした場合で、y軸方向の位置による検出角度誤差を評価した。50倍での評価と合わせて、結果を表1に示す。なお、X=3mm、6mmおよび9mmは、磁性シートのx方向(長手方向)寸法の1/2に対して、それぞれ5%、10%、15%に相当する。また、誤差許容限度距離の括弧内の数字は、磁性シート端辺の垂直二等分線からの許容範囲を、垂直二等分線から磁性シートの両側の辺5の延長線までの距離を100としたときの比率で表したものである。
Figure 2014032179
表1に示すように、磁性シート2の厚さ方向の中心からの法線方向の離間位置Zを磁性体部分の厚さtの0倍(0mm)にしたときはY≧−1.0X+32.9、100倍(2.5mm)倍にしたときはY≧−0.8X+30.0、150倍(3.75mm)にしたときはY≧−0.6X+27.2を満たすような位置(X、Y)に地磁気センサを配置すればよいことがわかる。
ここで、Zが大きくなれば、すなわち磁性シートから地磁気センサが離れれば離れるほど、検出角度誤差は小さくなるので、Zが磁性シート2の厚さの50倍未満ではY≧−1.0X+32.9を満たす位置に、Zが磁性シート2の厚さの50倍以上、100倍未満ではY≧−1.0X+32.3を満たす位置に、Zが磁性シート2の厚さの100倍以上、150倍未満ではY≧−0.8X+30.0を満たす位置に、Zが磁性シート2の厚さの150倍以上ではY≧−0.6X+27.2を満たす位置に配置すれば、少なくとも2°以内に検出角度誤差を抑えられることになる。なお、Zの値はこれを限定するものではないが、Zが大きくなると検出角度誤差が小さくなる一方、携帯機器が厚くなってしまう。実用的には、Zは磁性体部分の厚さtの200倍以下(5.0mm以下)にすることが好ましい。
また、上記の結果から、検出角度誤差を抑えつつも、磁性シートの端辺から6mm以下、さらには3mm以下の距離に地磁気センサを近接配置することができ、携帯機器のいっそうの小型化が可能であることがわかる。また、図3から明らかなように、地磁気センサが磁性シートの一辺の垂直二等分線に重なるように配置されている構成が、検出角度誤差を低減する上でいっそう好ましい。磁性シートの一辺からの離間距離を一定にしたときは、かかる位置で検出角度誤差は最も小さくなり、地磁気センサが磁性シートの一辺の垂直二等分線上であれば、地磁気センサを最も磁性シートに近く配置して、携帯機器の小型化を実現できるからである。磁性シートの一辺の垂直二等分線上の位置は、透磁率やz方向の位置等に関係なく、角度誤差が最も小さくなる。なお、かかる垂直二等分線上の配置は、地磁気センサの中心が厳密に該垂直二等分線上に位置することを要求するものではなく、地磁気センサが該垂直二等分線と重なっていれば、多少のずれがある場合も包含される趣旨である。
透磁率が600の磁性シートを用いて同様の評価を行った。透磁率以外の条件は上記評価と同様である。かかる磁性シートでは、磁性体部分の透磁率μと厚さtとの積μ・tは15となる。結果を表2に示す。
Figure 2014032179
表3から明らかなように、透磁率が1000の場合に比べて、Xと誤差許容限界距離Yとの関係式を表すグラフは、下側にシフトする。すなわち、透磁率を下げることによって、地磁気センサの配置の許容範囲が広がる。したがって、少なくとも透磁率1000(積μ・tで言えば25以下)の場合の上記条件を満たすことで、それよりも低い透磁率、積μ・tの磁性シートを用いた場合でも検出角度誤差を低く抑えることができる。
表2に示すように、透磁率が600の場合、Zが磁性シート2の厚さの50倍未満ではY≧−1.2X+27.1を満たす位置に、Zが磁性シート2の厚さの50倍以上、100倍未満ではY≧−1.0X+25.4を満たす位置に、Zが磁性シート2の厚さの100倍以上、150倍未満ではY≧−0.8X+22.8を満たす位置に、Zが磁性シート2の厚さの150倍以上ではY≧−0.6X+20.2を満たす位置に配置すれば、少なくとも2°以内に検出角度誤差を抑えられることになる。
上記のように透磁率が低くなるとXと誤差許容限界距離Yとの関係式を表すグラフは、下側にシフトする。したがって、少なくとも透磁率600の場合の上記条件を満たすことで、それよりも低い透磁率の磁性シートを用いた場合でも検出角度誤差を低く抑えることができる。
上述のように、透磁率1000以下の場合は表1の関係式を用いた領域に地磁気センサを配置すればよいが、透磁率が600以下の場合は、かかる領域よりも広い範囲に地磁気センサを配置することができる。したがって、透磁率が600よりも大きく、1000以下の場合は、表1の関係式を用いた上述の領域に地磁気センサを配置し、透磁率が600以下の場合は、表2の関係式を用いた領域に配置することが好ましい。
透磁率が500の磁性シートを用いて同様の評価を行った。透磁率以外の条件は上記評価と同様である。かかる磁性シートでは、磁性体部分の透磁率μと厚さtとの積μ・tは12.5となる。結果を表3に示す。
Figure 2014032179
表3から明らかなように、透磁率が1000、600の場合に比べて、Xと誤差許容限界距離Yとの関係式を表すグラフは、さらに下側にシフトする。すなわち、透磁率を下げることによって、地磁気センサの配置の許容範囲が広がる。
なお、図3に示すように、y軸方向のマイナス側、具体的には矩形の磁性シートの対角線の延長方向にも検出角度誤差が小さくなる領域は存在する。しかしながら、携帯機器における実装空間は限られているうえに、対角線の延長線上に地磁気センサを配置する場合には、x方向、y方向とも磁性シートから大きく離間させなければいけないため、携帯機器の小型化を図ることができない。
1:筐体
2:磁性シート
3:地磁気センサ
4:磁性シートの辺
5:磁性シートの辺
100:携帯機器

Claims (4)

  1. 磁性シートと地磁気センサを備えた携帯機器であって、
    前記磁性シートは矩形であり、1000以下の透磁率を有し、
    前記地磁気センサが、前記磁性シートの主面の法線方向から見て、前記地磁気センサが前記磁性シートと重ならない位置で、かつ、
    前記地磁気センサの前記磁性シートの一辺からの面内方向の離間位置をX(mm)、前記一辺に直交する辺の延長線からの離間位置をY(mm)、前記磁性シート中心からの前記法線方向の離間位置をZとしたとき、
    前記Xが12mm以下であり、かつ
    前記Zが前記磁性シートの厚さの50倍未満ではY≧−1.0X+32.9を満たす位置に、
    前記Zが前記磁性シートの厚さの50倍以上、100倍未満ではY≧−1.0X+32.3を満たす位置に、
    前記Zが前記磁性シートの厚さの100倍以上、150倍未満ではY≧−0.8X+30.0を満たす位置に、
    前記Zが前記磁性シートの厚さの150倍以上ではY≧−0.6X+27.2を満たす位置に、配置されていることを特徴とする携帯機器。
  2. 磁性シートと地磁気センサを備えた携帯機器であって、
    前記磁性シートは矩形であり、600以下の透磁率を有し、
    前記地磁気センサが、前記磁性シートの主面の法線方向から見て、前記地磁気センサが前記磁性シートと重ならない位置で、かつ、
    前記地磁気センサの前記磁性シートの一辺からの面内方向の離間位置をX(mm)、前記一辺に直交する辺の延長線からの離間位置をY(mm)、前記磁性シート中心からの前記法線方向の離間位置をZとしたとき、
    前記Xが12mm以下であり、かつ
    前記Zが前記磁性シートの厚さの50倍未満ではY≧−1.2X+27.1を満たす位置に、
    前記Zが前記磁性シートの厚さの50倍以上、100倍未満ではY≧−1.0X+25.4を満たす位置に、
    前記Zが前記磁性シートの厚さの100倍以上、150倍未満ではY≧−0.8X+22.8を満たす位置に、
    前記Zが前記磁性シートの厚さの150倍以上ではY≧−0.6X+20.2を満たす位置に、配置されていることを特徴とする携帯機器。
  3. 前記磁性シートが非晶質合金薄帯またはナノ結晶合金薄帯を用いて構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯機器。
  4. 前記地磁気センサが前記一辺の垂直二等分線に重なるように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の携帯機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008064662A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Kyocera Corp 携帯電子機器

Patent Citations (1)

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