図1は、本発明の実施形態を示すシート処理装置の一例である画像形成装置の構成を示す図である。
本実施形態において、画像形成装置100として、コピー・プリンタ・ファクシミリ等の機能を有する複合機を例に説明する。しかしながら、画像形成装置100は、単機能の装置であってもよい。
図1において、画像形成装置100は、スキャナ301とドキュメントフィーダ(DF)302と、カラー4色ドラムを備えるプリントエンジン313と、給紙デッキ314とフィニッシャ315とを有する。
まず、スキャナ301を中心に行われる読取動作について説明する。
原稿台に原稿をセットして読取動作を行う場合、ユーザは、原稿台307に原稿をセットしてDF302を閉じる。開閉センサが、DF302が閉じられたことを検知すると、スキャナ301の筐体内にある反射式の原稿サイズ検知センサが、セットされた原稿サイズを検知する。原稿サイズが検知されたら、光源310は原稿を照射し、照射された光が、反射板311、レンズ312を介してCCD343に入射する。CCD343は、入射された光をデジタル信号に変換し、スキャナ301のコントローラに送る。コントローラは、送られてきたデジタル信号に、所望の画像処理を行ってレーザ記録信号に変換し、画像データとしてメモリに格納する。
DF302上に原稿をセットして読み込みを行う場合、ユーザは、DF302の原稿セット部303のトレイ上に原稿をフェイスアップで載置する。原稿が載置されると、原稿有無センサ304は、原稿がセットされたことを検知する。コントローラは、原稿有無検知センサ304によって、原稿がセットされたことを検知すると、原稿給紙ローラ305と搬送ベルト306を回転させて、原稿を原稿台307上の所定の位置まで搬送する。原稿を所定の位置まで搬送すると、コントローラは、原稿台での読み込みと同様の読取動作を行い、画像データをメモリに格納する。そして、読取動作が完了した原稿を、搬送ローラ308を経由して原稿排紙トレイ309へ排紙する。DF302上にセットされた原稿が複数枚存在する場合、コントローラは、読取動作が完了した原稿を排紙すると同時に、給紙ローラ305を経由して次の原稿を給紙し、次の原稿の読取動作を行う。このようにして、複数枚の原稿の読取り動作を行う。
次に、プリンタ313によって行われる印刷動作について説明する。
コントローラ内のメモリ一旦記憶された記録信号(印刷画像データ)は、プリンタ313へと転送され、レーザ記録部でYellow、Magenta、Cyan、Blackのそれぞれの色のための記録レーザ光に変換される。そして、当該記録レーザ光は、各色の感光体316に照射され、感光体に静電潜像を形成する。そして、トナーカートリッジ317から供給されるトナーによりトナー現像を行い、可視化された画像は中間転写ベルト321に一次転写される。その後中間転写ベルト321は時計回転方向に回転し、用紙カセット318、あるいは給紙デッキ314から給紙搬送路319を通って給送された記録紙が二次転写位置320に来たところで、中間転写ベルト321から記録紙へと画像が転写される。画像が転写された記録紙は、定着器322で、加圧と熱によりトナーが定着され、排紙搬送路を搬送される。そして、記録紙は、フェイスダウンのセンタートレイ323か、スイッチバックしてフィニッシャへの排紙口324か、あるいはフェイスアップのサイドトレイ325へと排紙される。フラッパ326および327は、これらの排紙口を切り替えるために搬送路を切り替えるためのものである。両面プリントの場合には、定着器322を通過後に、フラッパ327が搬送路を切り替え、その後用紙がスイッチバックして下方に送られ、両面印刷用紙搬送路330を経て再び二次転写位置320に給送され、両面動作が実現される。
両面循環制御は、この両面印刷用紙搬送路330や二次転写位置320、定着器322を含む搬送経路内を用いて行われる。A4サイズやLTRサイズは5枚循環制御、それ以上の用紙サイズについては3枚循環制御を行う。
続いてフィニッシャ315で行われる動作について説明する。フィニッシャ315は、ユーザに指定された設定に応じて、シートに対して後処理を加える。具体的には、ステープル(1個所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)、中綴じ製本処理等の機能を有する。図1のフィニッシャ315は、排紙トレイ328を2つ備え、フィニッシャ315への排紙口324を通過した用紙は、ユーザの設定によって、例えばコピー・プリンタ・FAXの機能ごとに排紙トレイが振り分けられる。プリンタとして利用される場合、ドライバにより白黒プリント/カラープリント、用紙サイズ、2UP・4UP印刷・N−UP印刷、両面、ステープル、パンチ、中とじ製本、合紙、表紙、裏表紙などの各種設定が可能である。
(製本装置の動作説明)
次に図2〜7を参照してフィニッシャ315の構成及び動作を説明する。
フィニッシャ315は、搬送ローラ31〜39と、シート材先端検知センサ50,53と、ステイプラ42と、突き板43と、ストッパ44と、折りローラ45,46と、排出トレイ49とを備えている。フィニッシャ315は、画像形成装置100のコントローラ部からのコマンドによって動作してもよいし、独自のコントローラによって動作してもよい。
画像形成装置100から搬送されたシートは、ユーザによって設定されたシート処理の種類に応じて、排紙トレイ328〜330のいずれかに排紙される。
例えば、シート処理を実行しない場合、シートは、排紙トレイ328に排紙される。通常のステイプル処理を実行する場合、排紙トレイ329に排紙され、後述する中綴じ製本処理や、中折り製本処理を実行する場合、排紙トレイ330に排紙される。
画像形成装置100から搬送されたシートは、搬送ローラ31〜38によりシートの先端が先端検知センサ50にくるまで搬送される。そして、先端検知センサ50でシートの先端が検知されると、シートを挟持している搬送ローラ38が減速し、斜行修正ローラ51のニップにシートの先端が突き当てられる(図3)。
シートの先端が斜行修正ローラ51のニップに突き当たった後も、搬送ローラ38はしばらく回転し続ける。そして、ループ空間52においてシートがループを形成した後、搬送ローラ38が停止する。
次に、斜行修正ローラ51が回転を始める。シートが斜行している場合は、斜行修正ローラ51によって斜行が修正される。そして斜行が修正されたシートは、搬送ローラ39の方向へ搬送される。シートの先端が先端検知センサ53によって検知されると、その時点から所定の量だけシートが搬送され、シートの先端がストッパ44aに突き当てられる(図4)。
この際、図4に示すように、ステイプラ42による綴じ位置がシートの中央部にくるように、シートはストッパ44aによって位置決めされる。上記の動作を繰り返し、複数枚のシートが搬送パス内部41に順次搬送される。
そして、冊子を構成する全てのシートが搬送パス41内部に搬送されると、それらのシートは不図示の幅方向整合板によって幅方向を整合され、搬送パス41内部でシート束101を形成する。
このとき、搬送パス41内部に搬送されるシートは、冊子の内側に位置するシート材から順次搬送され、冊子の表紙が最後になるように搬送される。
そして、中綴じ製本処理を行うよう設定されている場合、ステイプラ42が、シート束101に対して綴じ処理を行う。ステイプラ42によってシート束101が綴じられると、シート束101を支持していたストッパ44aが搬送方向下流側へ移動して44bの状態になる(図5)。それに伴いシート束101が搬送方向下流へ移動する。一方、中綴じ製本処理を行うよう設定されておらず、中折り製本処理(サドル折り処理とも言う。)を行うよう設定されている場合、ストッパは、最初からストッパ44bの位置に位置決めされ、ステイプラ42によるステイプルの処理は省略される。
ストッパ44bは、シート束101の中央部が突き板43の位置にくるように、シート束101を位置決めする。そしてストッパ44bによって位置決めされたシート束101の折り目が形成される部分に対し、突き板43の先端が当接し、シート束を折りローラ45,46のニップに押し込んでシート材に折り目を形成する(図6)。
折りローラ45,46によって折り目が形成されたシート束101は、束搬送ローラ対47,48によって排出トレイ330に排出される(図7)。
束搬送ローラ対47、48によって、シート束を搬送する場合、綴じ処理が実行されていれば、シート束は綴じられているため、シート束は安定して搬送される。しかしながら、綴じ処理をしていない場合には、複数枚のシートを折った状態で搬送する際に、シートの枚数が多いと、綴じ処理をしている場合に比べてシート束を搬送する際の安定性は低下する。シート束に含まれるシートの枚数が多くなるほど、搬送されるシートの安定性は低下し、ずれたシートが搬送路内で詰まることによってジャムが発生する可能性も高くなる。
次に、画像形成装置100のスキャナ部やプリンタ部、ネットワークインタフェース部の制御を行うコントローラのハード構成の詳細について図8を用いて説明する。
メインコントローラ401は、主にCPU402と、バスコントローラ403、及び各種I/Fコントローラ回路から構成される。
CPU402とバスコントローラ403は、機器全体の動作を制御するものであり、CPU402はROM404からROMI/F405を経由して読込んだプログラムに基づいて動作する。また、外部のPCから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ403は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バスの調停やDMAデータ転送の制御を行う。
DRAM406はDRAM I/F407によってメインコントローラ401と接続されており、CPU402が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
コーデック408は、DRAM406に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。
SRAM409はコーデック408の一時的なワーク領域として使用される。コーデック408はI/F410を介してメインコントローラ401と接続され、DRAM406との間のデータの転送は、バスコントローラ403によって制御されDMA転送される。
グラフィックプロセッサ424は、DRAM406に蓄積されたラスターイメージデータに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化の処理をそれぞれ行う。
SRAM425はグラフィックプロセッサ424の一時的なワーク領域として使用される。グラフィックプロセッサ424はI/Fを介してメインコントローラ401と接続され、DRAM406との間のデータの転送は、バスコントローラ403によって制御されDMA転送される。
ネットワークコントローラ411は、I/F413によってメインコントローラ401と接続され、コネクタ412によって外部ネットワークと接続される。ネットワークとしては一般的にイーサネット(登録商標)があげられる。外部のPCから受信した印刷データは、ネットワークコントローラ411によって受信制御され、CPU402へと送られる。CPU402は、送られた印刷データを、DRAM406あるいはHD440に格納して処理する。
汎用高速バス415には、拡張コネクタ414とI/O制御部416とが接続される。本実施形態で、フィニッシャ315とのコマンドの送受は、当該汎用高速バス415を通して行われる。I/O制御部416には、スキャナ部201、プリンタ部203の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ417が2チャンネル装備されている。I/O制御部416は、I/Oバス418によってスキャナI/F回路426、プリンタI/F回路430に接続されている。
パネルI/F421は、LCDコントローラ420に接続され、図5に示す操作部501上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/Fとから構成される。
図9に示す操作部501は、液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F421を介してCPU402に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F421から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。操作部501については、後に説明する。
リアルタイムクロックモジュール422は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池423によってバックアップされている。
E−IDE I/F439は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施例において、CPU402は、このE−IDE I/F439を介してハードディスクドライブ438を接続し、ハードディスク440へ画像データを記憶させたり、ハードディスク440から画像データを読み出す動作を行う。コネクタ427と432は、それぞれスキャナ部とプリンタ部とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(428,433)とビデオI/F(429,434)とから構成される。
スキャナI/F426は、コネクタ427を介してスキャナ部と接続され、また、スキャナバス441によってメインコントローラ401と接続されており、スキャナ部から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有する。さらに、スキャナI/F426は、スキャナ部から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス429に出力する機能も有する。スキャナバス429からDRAM406へのデータ転送は、バスコントローラ403によって制御される。
プリンタI/F430は、コネクタ432を介してプリンタ部と接続され、また、プリンタバス431によってメインコントローラ401と接続される。プリンタI/F430は、メインコントローラ401から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部へ出力する機能を有する。さらに、プリンタI/F430は、プリンタ部から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス431に出力する機能も有する。DRAM406上に展開されたラスターイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ403によって制御され、プリンタバス431、ビデオI/F434を経由して、プリンタ部203へDMA転送される。
SRAM436は、バックアップ用電池から供給される電源により、装置全体が電源遮断されても記憶内容を保持できる構成となっているメモリであり、バス435を介してI/O制御部と接続されている。EEPROM437も同様にバス435を介してI/O制御部と接続されているメモリである。
次に、図9を用いて、操作部501について説明する。
ユーザは、操作部501を介して各種印刷設定を行なう。
リセットキー502は、ユーザが設定した設定値などを取り消すためのキーである。ストップキー503は、動作中のジョブを中止させるためのキーである。テンキー504は、置数などの数値入力を行うためのキーである。
表示部505は、タッチパネルと液晶表示部が一体型となっておりCPU402からの指示に基づいて様々な画面を液晶表示部によって表示したり、タッチパネルを介してユーザから指示を受付けたりする。
スタートキー506は原稿の読み込みなどジョブをスタートさせるためのキーである。クリアキー507は設定などをクリアするためのキーである。ランプ508は、ジョブの実行中である場合や、画像形成装置100やフィニッシャ315にエラーが発生している場合に点灯することによって、ユーザに装置の状態を通知する。
次に、図10を用いて、操作部501の表示部505に表示される画面について説明する。
図10は、表示部505に表示される標準画面を示す図である。
画面上部に表示されているタグは、画像形成装置100で実行可能な各機能を選択するためのタグである。左から順に、コピー機能(シンプル)、コピー機能(クイック)、送信/ファクス機能、ボックス機能を示している。
コピー機能(シンプル)、コピー機能(クイック)は、スキャナ部で読み取った原稿の画像データを、プリンタ部で印刷し、必要に応じて、ステイプルや中綴じ処理、中折り処理等のシート処理を行う機能である。ユーザは、コピー機能(シンプル)、コピー機能(クイック)が選択された状態で、コピー機能に関する設定を行うことができる。なお、コピー機能(クイック)は、コピー機能(シンプル)よりも多くの設定を1つの画面で設定することができる機能である。
送信/ファクス機能は、FAX送信やEメール送信、ファイルサーバへの送信などの送信機能である。
ボックス機能は、スキャナ部で読み込んだ画像データをHD440に格納する機能、または、HD440に格納されたデータの操作やプリントを行う機能である。
各機能のタグが選択されると、それぞれの詳細設定が出来る画面が表示される。図10に示す画面は、コピー機能(シンプル)が選択された状態のコピー設定画面であり、コピーに関する種々の設定をユーザから受付ける。図10に示すコピー設定画面には、例えば、カラー/モノクロ/自動を選択するためのボタンや、片面/両面の指定を行うためのボタン、コピー倍率を指定するためのボタン、シート処理を行うためのボタン等が含まれている。シート処理を行うためのボタンには2種類ある。1種類目は仕上げボタンである。仕上げボタンは、シートの端をステイプラによって綴じるステイプル処理を実行するための設定を受付ける画面を表示させるためのボタンである。2種類目は応用モードボタンである。応用モードボタンは、画像形成装置100に接続されたフィニッシャ315による中綴じ製本処理や中折り製本処理などのシート処理を実行するための設定を受付ける画面を表示させるためのボタンである。
ユーザは、中綴じ製本処理や中折り製本処理が行われた製本物を手に入れたい場合に、画像形成装置100及びフィニッシャ315に製本処理を実行させるため、図10〜図17に示す画面を介して設定を行う。なお、本件でいう製本処理とは、シートを中綴じする中綴じ製本処理、及びシートを中折りする中折り製本処理を含むものとする。ユーザによって製本処理を実行させるための設定が行われると、画像形成装置100は、設定に基づいて印刷するページのレイアウト(配置)を行った画像を生成し、生成された画像に従って印刷を実行する。そして、フィニッシャ315は、設定に基づいて適切なシート処理を行う。
ユーザは、まず、図10に示す画面で応用モードボタンを押す。
応用モードボタンが押されると、操作部に図11に示す画面が表示される。そして、図11に示す画面の製本ボタンが押されることによって、図12に示すような製本処理の設定を行うための画面が表示される。ユーザは、図12に示す画面を介して、読み込ませる原稿のサイズを指定する。図12に示す例では、製本物のシートのサイズとして、A4サイズのシートが指定されている。そして、図12に示す次へボタンが押されると、図13に示す画面が表示される。ユーザは、図13の画面を介して、製本物を左開きにするか、右開きにするかを設定する。そして、図13の画面の次へボタンが押されると、図14に示す画面が表示される。ユーザは、図14に示す画面を介して、製本物のシートのサイズを選択する。また、ユーザは、図14の画面を介して製本物に表紙を付けるか否かを設定することもできる。
図14に示す画面で次へボタンが押されると、図15に示す画面が表示される。図15に示す画面は、製本物の仕上がりを設定するための画面である。製本の仕上がりには下記の3つの形態がある。
形態1:中とじする(中綴じ製本処理を実行する)
形態2:サドル折り(中折り製本処理を実行する)
形態3:中とじしない。
形態1の場合、画像形成装置100で印刷されたシートは、フィニッシャ315に搬送され、ストッパ44aによってフィニッシャ315の内部の図4に示す位置に蓄積される。そして、印刷されたシートが所定の枚数揃ったところで、シートの中央を、ステイプラによって綴じる綴じ処理が行われる。その後、ストッパ44aは、図5に示すストッパ45bの状態に移動される。そして、綴じ処理が実行されたシートは、突き板43及び折りローラ45、46によって2つに折る折り処理が実行され、束搬送ローラ対47、48により搬送されて排紙トレイ330に排紙される。
形態2の場合、画像形成装置100で印刷されたシートは、フィニッシャ315に搬送され、フィニッシャ315の内部の図5に示す位置に蓄積される。そして、印刷されたシートが、所定の枚数揃ったところで、突き板43及び折りローラ45、46によって2つに折る折り処理が実行され、束搬送ローラ対47、48により搬送されて排紙トレイ330に排紙される。この場合、綴じ処理は実行されない。
形態3の場合、製本用のレイアウトでページ画像を配置するが、綴じ処理も折り処理も行うことなく排紙する。この場合、排紙トレイ330ではなく、排紙トレイ328に排紙する。
図15に示す画面で、製本物の仕上がりを設定してOKキーが押されると、図16に示す画面が表示される。CPU402は、図12〜図15に示す画面を介して受付けた設定をDRAM406に保持しておく。そして、CPU402は、図16に示す画面を表示する場合に、製本の設定がされていることを画面に表示させる。そして、図16に示す画面において閉じるキーが押されると、CPU402は、図17に示す画面を表示させる。
図17に示す画面が表示された状態で、スタートキー506が押されると、CPU402は、DRAM406に格納された設定に従って、スキャナ部による原稿の読取動作、及びプリンタ部による印刷動作を開始する。
以上のような操作を行うことで、ユーザは、中綴じ製本処理や、中折り製本処理が実行された製本物を手に入れることができる。
しかしながら、フィニッシャ315の能力(シートを綴じる能力や、シートを折る能力)により、一度に処理することができるシートの枚数には上限がある。例えば、折りローラ45、46の能力に限界があるため、シートは一度に25枚しか折ることができない。ユーザによって原稿の画像200ページがコピーされた場合、画像形成装置は、1枚のシートの表面、裏面のそれぞれに2ページずつ画像を配置して出力するため、計50枚のシートを排紙する。そして、ユーザによって中綴じ製本処理を行うよう設定されていると、CPU402は、フィニッシャ315により、25枚ごとに中綴じ製本処理を実行して出力させる。
一方、中折り製本処理を実行するよう設定されている場合にも、フィニッシャ315の能力(シートを折る能力)により、一度に処理することができるシートの枚数には上限がある。この場合、折りローラ45、46の能力によれば、シートを一度に25枚まで折ることができるが、中折り製本処理を実行する場合、折られたシートは綴じられずに束搬送ローラ47、48によって搬送される。そのため、搬送中のシートがずれる可能性があり、ジャムの発生の原因になる。そこで、本実施形態において、CPU402は、シートに対して中折り製本処理を実行する場合、例え、フィニッシャ315の能力により一度に25枚まで折ることができる場合でも、5枚ごとにシートを中折り製本処理して排紙させる。それによって、折られるシートを安定して搬送させることができ、ジャムが発生する可能性を低減することができる。
また、ユーザは、中綴じ製本処理及び中折り製本処理を実行する場合に、分割製本機能(分冊機能)を用いることもできる。分割製本機能とは、本来、1冊の本として出力すべき複数枚のシートを、所定の枚数ごとに中綴じ製本処理あるいは中折り製本処理を実行して、製本物として分冊して出力する機能である。当該所定の枚数は、シート処理装置に対して予め設定された値を用いてもよいし、ユーザによって設定できるようにしてもよい。本実施形態では、ユーザによって設定できる場合を例に説明する。なお、分割製本機能を用いた場合、分割製本機能を用いない場合とは、レイアウトの方法が異なり、各ページは、図28に示す1203のように配置される。
ユーザは、図11〜16を用いて製本処理の設定を行う場合に、図15に示す画面に含まれる分割製本ボタンを押すことで、分割製本機能を利用することができる。例えば、中綴じ製本処理を行うために「中とじする」ボタンが選択された状態で、図15の画面の分割製本ボタンが押されると、図18に示す画面が表示される。ユーザは、図18に示す画面によって、何枚のシートごとに分割して出力するかを設定することができる。ここでは、中綴じ製本処理を実行する場合の上限値であるため、CPU402は、1枚以上25枚以下の範囲で設定を受付ける。なお、分割製本を選択した場合、分割製本された出力物を互いに隣り合わせるように重ねることにより、正しいページ順となるよう、原稿の各ページがレイアウトされて出力される。
分割製本機能を利用する場合と、利用しない場合のレイアウトと出力結果について、図21、図22を用いて具体的に説明する。
図21は、中綴じ製本処理を実行する場合の原稿画像の各ページのレイアウト方法を説明するための図である。中綴じ製本処理が実行される場合、801に示される原稿の各ページの画像は、DRAM406上で、802に示されるようにレイアウトして保持される。そして、レイアウトが完了したら、折られるシートの内側にくるシートの画像から印刷される。レイアウト後の画像の配置が図21のようになる場合、CPU402は、まず、9(1枚目の表)、10(1枚目の裏)、7(2枚目の表)、8(2枚目の裏)を印刷する。そして、CPU402は、5(3枚目の表)、6(3枚目の裏)、3(4枚目の表)、4(4枚目の裏)、1(5枚目の表)、2(5枚目の裏)という順で印刷する。なお、ここで示した数字は、802に示す大きいサイズの数字に対応する。そして、印刷されたシートを、323でスイッチバックさせた後、搬送パス41内部に順に蓄積し、綴じ処理を実行した後、折り処理を実行し、排紙トレイ330に排紙させる。そして排紙された出力結果は図21に示すようになる。分割製本するように設定されていない場合で、保持された画像を印刷するために必要なシートの枚数が25枚以内である場合、CPU402は、図21に示すレイアウト方法で綴じ処理及び折り処理を実行して排紙する。この場合、ユーザは、出力された印刷結果を別の出力物と重ねずとも、製本物として手に入れることができる。一方、分割製本するように設定されていない場合で、保持された画像を印刷するために必要なシートの枚数が25枚を超える場合、CPU402は、各シートに対して綴じ処理も折り処理も実行せずに、排紙トレイ328に排紙する。この場合、ユーザは、別途、オフラインフィニッシャと呼ばれる製本専用の装置を用いて、シートに対して綴じ処理や折り処理を実行して製本物を手に入れる。または、分割製本するように設定されておらず、保持された画像を印刷するために必要なシートの枚数が25枚を超える場合、各シートに対して25枚ごとに、綴じ処理を実行せずに折り処理を実行して排紙するよう制御してもよい。
一方、中綴じ製本処理を実行するよう設定された上で、図15に示す分割製本ボタンによって、2枚ずつに分割製本するよう設定された場合、CPU402は、901に示す原稿の各ページの画像を図22の902に示すように配置する。この場合、CPU402は、4(1枚目の表)、3(1枚目の裏)、1(2枚目の表)、2(2枚面の裏)の順に印刷する。なお、ここで示した数字は、902に示す大きいサイズの数字に対応する。そして、印刷されたシートを、323でスイッチバックさせた後、搬送パス41内部に順に蓄積し、綴じ処理を実行した後、折り処理を実行し、排紙トレイ330に排紙させる。
次に、CPU402は、続きのページも同様に、7(1枚目の表)、8(1枚目の裏)、5(2枚目の表)、6(2枚目の裏)の順に印刷する。そして、印刷されたシートを、323でスイッチバックさせた後、搬送パス41内部に順に蓄積し、綴じ処理を実行した後、折り処理を実行し、排紙トレイ330に排紙させる。
そして、最後に、CPU402は、9(1枚目の表)、10(1枚目の裏)を印刷して、323でスイッチバックさせた後、搬送パス41に搬送し、折り処理を実行し、排紙トレイ330にシートを排紙する。最後のシートは1枚であるため、CPU402は、綴じ処理を実行しないように制御する。そして、排紙された出力結果は、図22に示すようになる。分割製本された場合、各シート束は、1束目の最後のページと、2束目の最初のページが互いに隣り合うように重ねることによってページ順が揃うようになっている。2束目と3束目も同様に、2束目の最後のページと3束目の最初のページが互いに隣り合うように重ねることによってページ順が揃うようになっている。ユーザは、1〜3束目のシート束を組み合わせることによって、原稿画像の全てのページが正しい順序で印刷された製本物を手に入れることができる。
一方、綴じ処理を実行せずに、折り処理のみを実行して出力する中折り製本処理を実行する場合、図19に示すように、ユーザは、「サドル折り」ボタンを選択する。
中折り製本処理を実行して出力する場合、出力結果は、図23に示すようになる。一度に中折り製本処理を実行して出力する場合、一度に折り処理を実行できるシートの枚数は5枚であるため、1部に含まれるシートの枚数と出力結果との関係は、図23のようになる。1部に含まれるシートの枚数が5枚を超える場合、ユーザは、先に出力されたシート束を、後から出力されたシート束の中央に挟み込むように、シート束を組み合わせることによって製本物を手に入れることができる。なお、CPU402は、ユーザによってシート束を分けて出力するよう設定されていなくても、自動的にシート束を分けて出力するため、ユーザは出力されるシート束が分かれていることを知らない可能性がある。そのため、CPU402は、出力される結果が別々のシート束に分けて出力する場合、その旨をユーザに通知するため、図24に示すような画面を表示部505に表示するとよい。その際に、CPU402は、シート束の組み合わせ方を、図23の20部の欄に記載された図として表示することで、ユーザにガイダンスしてもよい。それにより、ユーザは、出力されたシート束が、分けて出力されたこと、また、分けて出力されたシート束をどのように組み合わせればよいかを容易に知ることができる。
また、ユーザは、中折り製本処理を実行する場合にも、分割製本機能を利用することができる。この場合、CPU402は、原稿の画像を図22に示す902に示すように行う。そして、CPU402は、中綴じ製本処理と同様の印刷順序で印刷を行い、綴じ処理を実行せずに、折り処理を実行してシートを排紙する。この場合、印刷結果は、図22に示すようになる。ユーザは、分割して製本された各シート束を互いに隣り合うように重ねることでページが連続した製本物を手に入れることができる。
このように、本実施形態の場合、中折り製本処理を実行する場合、分割製本機能を使用する場合も使用しない場合も、印刷に必要なシートが5枚を超えている場合、分割して製本される。
このような場合に、ユーザは、出力された複数の各シート束(冊子)を、どのように組み合わせて製本物を手に入れたいかを選択したい場合がある。例えば、出力された製本物を各シート束を図23に示すように、先に出力されたシート束を、後から出力されたシート束の中央に挟み込むように、シート束を組み合わせる方法で製本物を手に入れたい場合がある。一方で、ユーザは、出力される各シート束を互いに隣り合うように重ねることで製本物ができるようにしたい場合がある。
本実施形態では、分割製本機能を使用しないよう設定した場合に、先に出力されたシート束を、後から出力されたシート束の中央に挟み込むように、シート束を組み合わせる方法で製本物を手に入れることができる。一方で、分割製本機能を使用しないよう設定した場合に、出力される各シート束を互いに隣り合うように重ねることで製本物を手に入れることができる。
上述したように、分割製本機能を使用する場合、フィニッシャ315が25枚まで中綴じ製本処理を実行できる。しかしながら、中折り製本処理の場合にも、単純に分割製本機能で分割される1束あたりのシートの枚数を25枚まで受付け可能にすると次のような課題が生じる。具体的には、出力される製本物がユーザの意図したものとは異なる形態となる可能性がある。
仮に、ユーザによって25枚ごとに分割して出力するように設定され、25枚ごとにシートを中折り製本処理して出力する場合、束搬送ローラ47、48の搬送能力の関係上、折られたシートがずれ、ジャムが発生する可能性がある。また、仮に、CPU402は、シートを5枚ずつ分割して出力する場合でも、出力される結果は、ユーザが意図するものにはならない。
その理由について、図25を用いて説明する。図25の左図は、ユーザが、図18に示す画面において、分割製本で7枚ごとに分割するよう設定した場合の中綴じ製本処理が実行された後の製本物である。
この場合、各シート束は、左図の下の束1101から順番に1102、1103と機外に出力される。中綴じ製本処理を実行する場合、25枚まで正常に出力することができるため、7枚ごとに分割して製本する場合には問題なく出力される。ユーザは、出力された各シート束を互いに隣り合うように重ねることによって正しいページ順の製本物を手に入れることができる。
しかしながら、ユーザによって中折り製本処理を実行するよう選択され、7枚ごとに分割製本するよう設定された場合、CPU402は、各ページのレイアウトを、中綴じ製本処理の場合と同様、図25の左図のように実行する。そして、CPU402は、シートを安定して搬送するため、5枚ごとにシートを折って出力するよう制御する。そのため、出力されるシート束は、図25の右図のようになる。この場合、例えば、フィニッシャ315に蓄積されたシート束は、1101のようにページが配置され、内側のシートから5枚蓄積ところで排紙トレイ330に排紙される。その結果、出力物は1104のように排紙される。そして、次の束は1101の残りの2枚(外側の2枚)と、次の束である1102の内側の3枚が組み合わされて、5枚まとめて1105に示すような束で排紙される。残りのシートも同様に、1102の外側4枚と、1103の内側の1枚が組み合わされて、5枚まとめて1106の束で排紙される。1103の中間の5枚束が1107となり、1103の残りの1枚が最後に排出される。
その結果、ユーザは、分割製本された出力物を重ね、1104〜1108の束が互いに隣り合うように重ね合わせても、ページ順が、1、2、27、28、3、4、・・・11、12、17、18、・・・、25、26、13、14・・・というようになってしまう。この場合、ユーザは、出力物のページ順序を正しい順序にするために、一度各シート束を分ける必要があり、非常に手間がかかる結果となってしまう。
そこで、本実施形態では、シートを綴じない中折り製本処理を実行して分割製本する場合、CPU402は、図20に示す画面を介して受付けることができるシートの枚数を1〜5枚に制限する。それによって、ユーザは、正常な出力結果を得ることができる。
次に、図26を用いて、本実施形態におけるCPU402による制御手順を説明する。CPU402は、ROM404に格納されたプログラムを実行することによって、図26のフローチャートに示す各ステップを実行する。
図26に示すフローチャートは、図15の画面の分割製本ボタンが押されたときのCPU402による制御である。
まず、S4001で、CPU402は、分割製本ボタンが押されたか否かを判定する。分割製本ボタンが押されていない場合、S4001の処理が繰り返され、押された場合、CPU402はS4002に処理を進める。
S4002にて、CPU402は、図15の画面の「中とじする」ボタンによって、中綴じ製本処理が選択されているか否かを判定する。中綴じ製本処理が選択されている場合、CPU402はS4004に処理を進め、中綴じ製本処理が選択されていない場合、S4003に処理を進める。
S4004にて、CPU402は、分割されるシート束について、受付け可能な1束あたりのシートの枚数が1〜25枚までであることを示す図18に示すような画面を表示部505に表示させる。
そして、S4005にて、CPU402は、ユーザから枚数設定を受付ける。このとき、CPU402は、テンキー504や図18に示す「+/−」キーによって枚数の設定を受付ける。そして、CPU402は、1〜25枚以外の枚数が指定された場合に、その枚数の指定を制限する。制限する方法としては、例えば、CPU402が、テンキー504によって28が指定された場合に、上限値である25を枚数として設定するように、1〜25以外の枚数の指定を無効とする方法がある。また、「+/−」キーによって25枚を超える数字が指定された場合にも、25を超える数字の入力を無効とし、25枚のままにする方法がある。下限値の1についても同様に、0枚がテンキー504や「+/−」キーによって指定された場合に、CPU402は、当該指定を無効とすればよい。また、上述した方法で設定可能な枚数を制限する場合に、その旨をユーザに通知するためのメッセージを表示してもよい。
そして、1〜25枚の枚数の入力の後、OKキーが押されたら、受付けた枚数をDRAM406に記憶して処理を終了する。そして、CPU402は、後述する図27において製本処理を実行する場合に、DRAM406に記憶した値に従って製本処理を行う。
一方、S4003に処理を進めた場合、CPU402は、図15に示す「サドル折り」ボタンによって中折り製本処理が選択されていると判定する。そして、中折り製本処理が選択されていると判定した場合に、CPU402は、S4006に処理を進め、選択されていないと判定した場合にS4008に処理を進める。
S4006に処理を進めた場合、CPU402は、分割されるシート束について、受付け可能な1束あたりのシートの枚数が1〜5枚までであることを示す図20に示すような画面を表示部505に表示させる。
そして、S4007にて、CPU402は、ユーザから枚数の設定を受付ける。このとき、CPU402は、テンキー504や図18に示す「+/−」キーによって枚数の設定を受付ける。そして、CPU402は、1〜5枚以外の枚数が指定された場合に、その枚数の指定を制限する。制限する方法としては、例えば、CPU402が、テンキー504によって7が指定された場合に、上限値である5を枚数として設定するように、1〜5以外の枚数の指定を無効とする方法がある。また、「+/−」キーによって5枚を超える数字が指定された場合にも、5を超える数字の入力を無効とし、5枚のままにする方法がある。下限値の1についても同様に、0枚がテンキー504や「+/−」キーによって指定された場合に、CPU402は、当該指定を無効とすればよい。また、枚数の指定を制限する場合に、その旨をユーザに通知するためのメッセージを表示してもよい。
そして、1〜5枚の枚数の入力の後、OKキーが押されたら、受付けた枚数をDRAM406に記憶して処理を終了する。そして、CPU402は、後述する図27において製本処理を実行する場合に、DRAM406に記憶した値に従って製本処理を行う。
S4008に処理を進めた場合、CPU402は、エラー通知を行う。S4008に進む場合とは、例えば、「中とじする」ボタンも「サドル折り」ボタンも選択されていない状態である。「中とじしない」ボタンが選択されている状態もこれに含まれる。この場合、そもそもシートは折られないため、分割製本の設定を行っても意味がないからである。また、エラーメッセージを表示する方法に限らず、「中とじする」ボタンも「サドル折り」ボタンも選択されていない場合に、CPU402は、分割製本ボタンをグレーアウトするなど、選択不可能な状態で表示してもよい。
次に、図27を用いて、本実施形態におけるCPU402による制御手順を説明する。CPU402は、ROM404に格納されたプログラムを実行することによって、図27のフローチャートに示す各ステップを実行する。
まず、CPU402は、スタートキー506によってジョブの実行要求を受付けると、図27のフローチャートに示す処理を開始する。例えば、スキャナ部によって読み取られた原稿の画像をプリンタ部にて印刷するコピージョブの実行要求を受付けた場合、CPU402は、原稿の画像をレイアウトして印刷し、印刷されたシートに対して当該フローチャートの処理を行う。また、外部のPCから受付けた画像をプリンタ部にて印刷するプリントジョブの実行要求を受付けた場合、CPU402は、PCから受付けた画像をレイアウトして印刷し、印刷されたシートに対して当該フローチャートの処理を行う。
S5001にて、CPU402は、製本処理を実行するよう設定されているか否かを判定する。製本処理を実行するよう設定されている場合には、CPU402は、S5002に処理を進め、設定されていない場合には、S5006に処理を進める。
S5006に処理を進めた場合、CPU402は、ユーザから受付けた製本処理以外の設定に基づいて処理を実行する。例えば、フィニッシャ315による後処理を実行せず、画像形成装置100による印刷を行ってシートを排紙する場合がこれに該当する。
S5002に処理を進めた場合、CPU402は、中綴じ製本処理を実行するように設定されているか否かを判定する。中綴じ製本処理を実行するよう設定されている場合、S5003に処理を進め、設定されていない場合、S5004に処理を進める。
S5003にて、CPU402は、分割製本ボタンによって分割製本を実行するよう設定されているか、分割製本機能を実行しないよう設定されているかを判定する。
分割製本機能を実行しないよう設定されている場合、S5007に処理を進める。S5007にて、CPU402は、各ページのレイアウトを図21に示すような方法で行う。そして、CPU402は、25枚ごとに、ストッパ44aの位置で綴じ処理を実行し、ストッパ44bの位置でシートを折って出力するよう制御する。
一方、分割製本機能を実行するよう設定されている場合には、S5008に処理を進める。S5008にて、CPU402は、各ページのレイアウトを図22に示すような方法で行う。そして、CPU402は、S4005にてユーザによって設定された枚数ごとに、ストッパ44aの位置で綴じ処理を実行し、ストッパ44bの位置でシートを折って出力するよう制御する。
S5004に処理を進めた場合、CPU402は、中折り製本処理を実行するように設定されているか否かを判定する。中折り製本処理を実行するよう設定されている場合、S5005に処理を進め、設定されていない場合、S5011に処理を進める。
S5005にて、CPU402は、分割製本ボタンによって分割製本を実行するよう設定されているか、分割製本機能を実行しないよう設定されているかを判定する。
分割製本機能を実行しないよう設定されている場合、S5009に処理を進める。S5009にて、CPU402は、各ページのレイアウトを図21に示す方法と同様の方法で行う。そして、CPU402は、5枚ごとに、ストッパ44bの位置でシートを折って出力するよう制御する。その結果、出力された製本物は、図23のようになる。なお、この場合、ストッパ44aの位置で綴じ処理は実行されない。
一方、分割製本機能を実行するよう設定されている場合には、S5010に処理を進める。S5010にて、CPU402は、各ページのレイアウトを図22に示すような方法で行う。そして、CPU402は、S4007にてユーザによって設定された枚数ごとに、ストッパ44aの位置で綴じ処理を実行し、ストッパ44bの位置でシートを折って出力するよう制御する。なお、この場合、ストッパ44aの位置で綴じ処理は実行されない。
S5011に処理を進めた場合、CPU402は、製本用のレイアウトを行い、綴じ処理及び折り処理を実行せずにシートを排紙するよう制御する。この場合、シートは、排紙トレイ330ではなく、排紙トレイ328に排紙される。
以上のように制御することによって、中綴じ製本処理及び中折り製本処理を実行可能な装置で、中折り製本処理を実行する場合に、シートを5枚ずつ折るため、搬送中のシートのずれによってジャムが発生する可能性を低減することができる。言い換えると、中綴じ製本処理を行う場合に、一度に許可する処理枚数よりも、中折り製本処理を実行する際に、一度に許可する処理枚数を少なくしている。このように装置が、所定の枚数のシートを折るための機構を有する場合でも、シートを綴じずに折って出力する場合には、装置は、所定の枚数より少ない枚数ごとにシートを出力するよう制御する。それによって、折られたシートが搬送中にずれ、シートのジャムが発生する可能性を低減することができる。
また、ユーザは、中折り製本処理を実行する場合に、2種類のレイアウト方法のうちのいずれかを選択することができる。1つ目のレイアウト方法は、分冊される複数の製本物に含まれる製本物を、当該複数の製本物に含まれる別の製本物に挟み込むことで正しいページ順の製本物が得られるようレイアウトする方法である。2つ目のレイアウト方法は、分冊される複数の製本物を互いに隣り合わせることで正しいページ順の製本物が得られるようレイアウトする方法である。このような2種類の方法のうちのいずれかをレイアウト選択することによって、ユーザは、所望の形式で出力された製本物を手に入れることができる。
さらに、上述したような制御によって、ユーザは、中折り製本処理を実行し、分割製本機能を利用する場合でも、中綴じ製本処理を実行する場合と同様のレイアウトで正しいページ順序で出力された製本物を手に入れることができる。具体的には、中綴じ製本処理を実行する場合と同様のレイアウトで出力されたシートを一度分けて、正しいページ順序になるように組み替えるといった煩わしい作業をユーザに行わせる必要がなくなる。
なお、上述した実施形態において、シート処理装置は、フィニッシャ315を有する画像形成装置100である例を説明した。しかしながら、シート処理装置は、印刷機能を備えず、シートに対して中折り製本処理と中綴じ製本処理を実行可能なフィニッシャのみから構成されていてもよい。その場合、当該フィニッシャは、制御部、シートを給紙する給紙部、ユーザからの操作を受付ける操作部を独自に備え、給紙部から給紙されたシートに対して、ユーザにより指定された中折り製本処理や中綴じ製本処理を実行するとよい。
また、上述した実施形態では、一度に実行可能な中綴じ製本処理の枚数が25枚であり、一度に実行可能な中折り製本処理の枚数を5枚である場合について説明したが、各枚数はこれらの値に限られるものではない。また、分割製本機能を実行する場合に、ユーザから受付け可能な上限値についても、中綴じ製本処理の場合に25枚、中折り製本処理の場合に5枚に限られるものではない。
以下、本発明に係るシート処理装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。また、本発明は、データ処理プログラムを記憶した記憶媒体であってもよい。その場合、記憶媒体は、当該記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報、作成者等も記憶される場合がある。また、記憶媒体は、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、記憶媒体は、各種プログラムに従属するデータもディレクトリに管理している。また、当該記憶媒体に、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態におけるフローチャートに示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録したコンピュータ読取可能な記憶媒体を、システムあるいは装置に供給するようにしてもよい。また、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけに限られるものではない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。