JP2014029320A - 昇温脱離分析方法、昇温脱離分析装置およびプログラム - Google Patents

昇温脱離分析方法、昇温脱離分析装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】固体試料中に存在する成分の活性化エネルギーの値を簡便に求める。
【解決手段】固体試料を加熱しつつ、固体試料の温度を制御するステップと、固体試料から脱離する成分の量に比例する信号強度を一定時間ごとに検出するステップと、信号強度の極大値と信号強度が極大値を示す第1の時刻とを抽出するステップと、極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す第2の時刻を抽出するステップと、第2の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で第1の時刻を表すか、第1の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で第2の時刻を表すステップと、変換時間で表された第1の時刻および所定の正数、または変換時間で表された第2の時刻および所定の正数から、成分が固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得るステップとを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、固体材料を試料とし、試料に含まれる成分に由来する化学種を分析する昇温脱離分析方法、昇温脱離分析装置およびプログラムに関するものである。
固体試料において、固体試料中に存在する化学種成分のうち、ガス成分や、高い温度でガスとして脱離する成分を分析する方法として、昇温脱離分析法がある。昇温脱離分析法を行う装置を昇温脱離分析装置と呼ぶ(非特許文献1、2)。
昇温脱離分析法は、元々、半導体材料について、半導体表面や半導体内部の汚染ガス成分や、吸着した成分を測定する分析法としての活用が主であった。ただし、近年は、鉄鋼材料について、鉄鋼の機械的特性を損なう水素などのガス成分の侵入量を測定する分析法としても活用される。
昇温脱離分析法は、通常、真空中において、一定の昇温速度で固体試料の温度を上昇させ、温度ごとに固体試料から脱離して真空中に放出される成分を、電子衝撃などのイオン法でイオン化し、イオン化した成分を質量分析計によって、質量/電荷比ごとに分取して、検出器に導き、イオン化したガス成分の量を電流値として測定する、ないしは、イオン化したガス成分1個1個を電圧パルスとして検出し、この電圧パルスを増幅して計数する。すなわち、昇温脱離分析法で得られる信号は、ある成分に由来するある質量/電荷比を有するイオンの電流ないしは計数されたパルスである。信号強度は、一定時間の間に測定された電流量ないしは計数されたパルス数である。横軸に温度、縦軸に信号強度をとった図を昇温脱離曲線と呼ぶ。
固体試料中に存在する成分がガスとして脱離する昇温脱離スペクトルから、該成分がガスとして脱離するためのエネルギーについて知見を得ることができ、このエネルギーは該成分の固体試料中での存在状態に密接に関係があることから、昇温脱離スペクトルを得ることによって固体試料中に存在する成分の存在状態を知ることができる。固体試料中に存在する成分がガスとして脱離するためのエネルギーを一般に活性化エネルギーと呼ぶ。たとえば、ある固体中のトラップサイトに強く束縛された存在状態の成分について、昇温脱離スペクトルを測定し、それを解析することができれば、活性化エネルギーは、弱い束縛状態におけるそれよりも高いことが示される。
公知の技術による昇温脱離分析法では、固体試料中に存在する成分がガスとして脱離する昇温脱離曲線を測定し、昇温脱離曲線を解析することができれば、活性化エネルギーについて知見を得ることができ、固体試料中に存在する該成分の存在状態を知ることができるはずであるが、その解析を行うのは容易ではない。
時刻t=0における固体試料中に存在する成分の量を1とし、時刻tまでにガスとして脱離した該成分の量をxとすると、化学反応論では反応速度は次式で与えられる。ただし、t=0でx=0、十分な時間の後にx=1となるものとする。
Figure 2014029320
ここで、g(x)は化学反応の種別によって決まるxの関数、kは速度定数である。多くの脱離反応において次式で示すアレニウスの法則が成り立つ。
Figure 2014029320
ここで、Aは頻度因子と呼ばれる定数、Rは気体定数、Tは試料の温度、Eaは活性化エネルギーである。
昇温脱離曲線の縦軸である信号強度I(t)は、一定の時間ごとに試料から脱離する化学種の量に比例するから、一定の時間の間隔を十分に小さくしたとき、次式に示すようにdx/dtに比例する。
Figure 2014029320
式1におけるg(x)はn次反応では、次式のように表される。
Figure 2014029320
鉄鋼からの水素の脱離については、ほとんど場合、n=1で記述される(非特許文献6)。脱離反応を解析し、活性化エネルギーを求めるためには、信号強度I(t)に比例するdx/dtまたはdx/dtの積分xを時刻tの関数として表すことが最も基本となる。式1、式2および式4より、n=1の場合、式5が得られる。
Figure 2014029320
通常の昇温脱離分析法では、一定の昇温速度で固体試料の温度を上昇させるから、次式が成立する。
Figure 2014029320
ここで、式6のT0はt=0における試料の温度、βは昇温速度である。式2および式6より、式7が成立することから明らかなように、速度定数kは時刻に対して一定ではない。
Figure 2014029320
一定の昇温速度で固体試料の温度を上昇させる場合は、次式のようになる。
Figure 2014029320
しかしながら、一定の昇温速度で固体試料の温度を上昇させる場合における式8の右辺は初等関数では表すことができない。この関数はドイル(Doyle)のp関数と呼ばれる関数で表される(非特許文献3、4)。
これまでの実際の解析では、ドイルのp関数自体ではなく、p関数の近似式が用いられ、ある積分範囲の上限xにおいて式8の左辺が一定であることを利用して、昇温速度βを変えた測定を幾度か行い、式8の値が等しくなるtの値とβの組み合わせを幾つか得て、活性化エネルギーを求めることが行われる(非特許文献5)。
しかしながら、近似の方法によって異なる近似式が用いられることもあり、解析の方法は一律ではない。近似である以上、近似が成立する条件は限定されており、精度も限定される。
また、昇温速度βを変化させた条件での実験をたとえば3回行う場合、当該固体試料中に存在する成分が同一の存在状態とみなせる試料(以下、同一とみなせる試料)を3個用意しなければならない。3回の実験では、1回ごとに試料を装置に入れ、装置を測定が可能な程度の高真空状態にしなければならない。3回のうち、昇温速度がもっとも小さい条件では、測定時間が3時間以上になることもしばしばである。また、各実験の間に、装置の温度を室温程度にまで下げる必要があるが、装置の温度を下げるには通常1時間程度必要である。すなわち、すべての測定を行うのには時間がかかり、1日がかりとなることもある。
また、同一とみなせる試料を3個用意するという条件は、人工制御して試料を作製する場合は一応可能ではあるが、試料が自然界から得られたものや、人工物であっても環境中に暴露した後、該環境から取り出されたものである場合、当該試料は1個しか存在せず、上記条件を満たすことは不可能である。
籔本周邦,"昇温脱離分析のシリコン表面評価への応用",表面技術,Vol.46,No.3,p.249−252,1995 南雲道彦,"水素脆性の基礎 水素の振るまいと脆化機構",内田老鶴圃,p.55−67,2008 C.D.Doyle,"Kinetic Analysis of Thermogravimetric Data",J.Appl.Polym.Sci.,Vol.5,No.15,p.285-292,1961 C.D.Doyle,"Series Approximations to the Equation of Thermogravimetric Data",Nature,Vol.207,N0.4994,p.290,1965 小澤丈夫,"非定温速度論(1)単一素過程の場合",熱測定,31(3),p.125-132,2004 W.Y.Choo,"Thermal Analysis of Trapped Hydrogen in Pure Iron",Metall.Trans.A,Vol.13A,p.135-140,1982
以上のように、公知の技術による昇温脱離分析法では、活性化エネルギーを得るための昇温脱離曲線の解析が容易ではなく、また近似式を用いるため精度についても限定される。また、昇温速度βを幾通りか変化させた条件での測定および解析は、場合によっては、不可能である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、固体試料中に存在する成分の活性化エネルギーの値を簡便に求めることができる昇温脱離分析法、昇温脱離分析装置およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の昇温脱離分析方法は、固体試料を加熱しつつ、温度を時間の関数とする温度プログラムに従って前記固体試料の温度を制御する温度制御ステップと、前記固体試料から脱離する成分の量に比例する信号強度を一定時間ごとに検出する検出ステップと、前記信号強度の極大値と前記信号強度が極大値を示す第1の時刻とを抽出する第1の抽出ステップと、前記極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す第2の時刻を抽出する第2の抽出ステップと、前記第2の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第1の時刻を表すか、または前記第1の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第2の時刻を表す時間変換ステップと、前記変換時間で表された第1の時刻および前記所定の正数、または前記変換時間で表された第2の時刻および前記所定の正数から、前記成分が前記固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得る活性化エネルギー導出ステップとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の昇温脱離分析方法の1構成例において、前記第2の時刻は、前記極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す時刻のうち、前記第1の時刻より早い時刻であり、前記時間変換ステップは、前記第2の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第1の時刻を表し、前記活性化エネルギー導出ステップは、前記変換時間で表された第1の時刻および前記所定の正数から、前記成分が前記固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得ることを特徴とするものである。
また、本発明の昇温脱離分析方法の1構成例において、前記第2の時刻は、前記極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す時刻のうち、前記第1の時刻より遅い時刻であり、前記時間変換ステップは、前記第1の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第2の時刻を表し、前記活性化エネルギー導出ステップは、前記変換時間で表された第2の時刻および前記所定の正数から、前記成分が前記固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得ることを特徴とするものである。
また、前記温度制御ステップは、時間の一次式に反比例する前記関数に従って前記固体試料の温度を制御することを特徴としてもよい。
また、前記所定の正数を0.5とすることを特徴としてもよい。
また、本発明の昇温脱離分析装置は、固体試料を加熱しつつ、温度を時間の関数とする温度プログラムに従って前記固体試料の温度を制御する温度制御手段と、前記固体試料から脱離する成分の量に比例する信号強度を一定時間ごとに検出する検出手段と、前記信号強度の極大値と前記信号強度が極大値を示す第1の時刻とを抽出する第1の抽出手段と、前記極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す第2の時刻を抽出する第2の抽出手段と、前記第2の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第1の時刻を表すか、または前記第1の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第2の時刻を表す時間変換手段と、前記変換時間で表された第1の時刻および前記所定の正数、または前記変換時間で表された第2の時刻および前記所定の正数から、前記成分が前記固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得る活性化エネルギー導出手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の昇温脱離分析プログラムは、固体試料を加熱しつつ、温度を時間の関数とする温度プログラムに従って前記固体試料の温度を制御する温度制御ステップと、前記固体試料から脱離する成分の量に比例する信号強度を一定時間ごとに検出する検出ステップと、前記信号強度の極大値と前記信号強度が極大値を示す第1の時刻とを抽出する第1の抽出ステップと、前記極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す第2の時刻を抽出する第2の抽出ステップと、前記第2の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第1の時刻を表すか、または前記第1の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第2の時刻を表す時間変換ステップと、前記変換時間で表された第1の時刻および前記所定の正数、または前記変換時間で表された第2の時刻および前記所定の正数から、前記成分が前記固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得る活性化エネルギー導出ステップとを含み、これらのステップをコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
本発明によれば、固体試料を加熱しつつ、温度を時間の関数とする温度プログラムに従って固体試料の温度を制御し、固体試料から脱離する成分の量に比例する信号強度を一定時間ごとに検出して記録する昇温脱離分析装置において、信号強度を、解析可能な時間の初等関数で表すことができ、更に解析が簡便となるように時間軸を変換することができる。その結果、本発明では、固体試料中に存在する成分の活性化エネルギーの値を直接的かつ簡便に求めることができ、固体試料中に存在する成分の存在状態を知ることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る昇温脱離分析法で用いる昇温脱離曲線の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る昇温脱離分析装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る昇温脱離分析装置の計算機の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る昇温脱離分析法で用いる昇温脱離曲線の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る昇温脱離分析装置の計算機の動作の一例を示すフローチャートである。 従来の昇温脱離分析法による昇温脱離曲線の例を示す図である。
[発明の原理]
本発明では、温度を時間の関数とする温度プログラムに従って試料の温度を制御し、一定の時間ごとに試料から脱離する化学種の量に比例する信号強度を計測し記録する昇温脱離分析法において、信号強度を縦軸とし、実際の時刻をある定数分だけ平行移動した変換時間を横軸とする作図を行う。これにより、本発明では、ある存在状態のある成分についての活性化エネルギーを、近似等の操作を行うことなく、簡便に求めることができる。
以下に、本発明の原理を記す。本発明を記述するのに、一般化時間と呼ばれる概念を導入することが便利である。一般化時間θは次式で定義される。
Figure 2014029320
本発明は、温度を時間の関数とする温度プログラムに従って試料の温度を制御し、一定の時間ごとに試料から脱離する化学種の量に比例する信号強度を計測し記録する昇温脱離分析法において、信号強度を縦軸とし、実際の時刻をある定数分だけ平行移動した変換時間を横軸とする作図を行う昇温脱離分析法を提供するものである。t=0におけるxの反応量をaとすると、本発明における式5は以下のように変換される。
Figure 2014029320
一般化時間θの定数倍として、頻度因子Aと一般化時間θとの積を用いれば、この積の値は式10の値となる。
Figure 2014029320
積分して式12、式13を得る。
Figure 2014029320
Figure 2014029320
ここで、本発明における時間tの関数である温度Tを、次式に示すように時間tの一次式に反比例する関数とする。
Figure 2014029320
このとき、式2より、式15が得られる。
Figure 2014029320
ここで、k0は次式で表される。
Figure 2014029320
このとき、式10の右辺は、式17のようになり、Aθを初等関数であらわすことができる。
Figure 2014029320
ここで、さらに式18に示す無次元数γを導入すると、式17は式19に示すようになる。
Figure 2014029320
Figure 2014029320
式13より、式20、式21が成立する。
Figure 2014029320
Figure 2014029320
式21の値が0のとき、すなわち、
Figure 2014029320
のとき、すなわち、
Figure 2014029320
なるtpのとき、式20は極大値を持ち、その極大値
Figure 2014029320
を用いて、式20を最大値が1となるように規格化すると、
Figure 2014029320
となる。
本発明の後述する第1の実施の形態では、例えば、式25が0.5となる一般化時間θの値を順にθ1,θ2、時刻をt1,t2とする。式15における時間の開始時刻は、実験における実際の開始時刻ではなく、実験時間中の任意の時刻として定めることができる。そこで、開始時刻において、x=aとなる時間t=0をt1と一致させるように時間軸をずらして再設定し、t1における温度をT0とする。このとき、一般化時間θ1=0である。式25より、
Figure 2014029320
となる。この式より得られる無次元数γの値としては約4.31と約0.373があるが、式23の値が正となるためにはγ>1である必要があることから、γの値として約4.31をとる。このとき、式23から、実験で得られた時刻tpを用いて、k0を得る。さらに、式18より活性化エネルギーEaを得る。
また、本発明の後述する第2の実施の形態では、例えば、式25が1,0.5となる一般化時間θの値を順にθp,θ2(ただし、θp<θ2)、時刻をtp,t2とする。式15における時間の開始時刻は、実験における実際の開始時刻ではなく、実験時間中の任意の時刻として定めることができる。そこで、開始時刻において、x=aとなる時間t=0をtpと一致させるように時間軸をずらして再設定し、tpにおける温度をT0とする。このとき、一般化時間θp=0である。また、式22より無次元数γは1である。式25より、
Figure 2014029320
となる。この式27を解いて、Aθ2の値として約1.678を得る。式19より、
Figure 2014029320
であり、式28から、実験で得られた時刻t2を用いて、k0を得る。さらに、式18より活性化エネルギーEaを得る。
[第1の実施の形態]
次に、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図6に従来の方法による昇温脱離曲線の例を示す。
実験で得られる昇温脱離曲線は、縦軸が信号強度I(t)、横軸が時間tであって、温度Tと時間tとの関係は式6で与えられる。このとき、信号強度I(t)と時間tとの関係についても、信号強度I(t)と温度Tとの関係についても、初等関数で表すことはできないため、昇温脱離曲線を直接解析して活性化エネルギーEaを得ることは困難である。従来の方法では、式6における昇温速度βについて、異なる昇温速度βでの実験を少なくとも3回行って、図6において信号強度が極大となる時刻tpについて、異なる昇温速度βごとにtpの値を得て、作図を行い、活性化エネルギーEaを得る。
図1に本実施の形態で用いる昇温脱離曲線の例を示す。
温度Tと時間tとの関係は式15で与えられる。縦軸である信号強度I(t)と、横軸である時間tの定義を次の手順で行う。まず、図6と同様に得られた昇温脱離曲線において、信号強度が極大となる信号強度をImax、1より小さい正の定数をImaxに乗じた信号強度をI1とする。このとき、1より小さい正の定数とは、例えば、0.5である。時間tの起点は、信号強度がI1となる2つの実際の時刻のうち、より早い時刻を時間t=0として定義する。横軸である実際の時刻について前記のような平行移動を行った後の時刻を改めて時間tと定義する。同時に、定義された時間tにおける縦軸の信号強度をI(t)と定義する。
図2に、本実施の形態の昇温脱離分析装置の構成例を示した。昇温脱離分析装置は、試料302を収容する真空チャンバ301と、赤外線ランプ303と、赤外線ランプ303の熱を試料302に伝える熱伝導ロッド304と、熱伝導ロッド304の温度を測定する熱電対305と、熱電対305によって測定された温度の値を出力する熱電対モニタ306と、熱電対305による温度の測定結果を基に試料302の温度を制御する温度コントローラ307と、試料302から脱離したガス成分をイオン化するイオン化室308と、イオン化したガス成分を質量/電荷比ごとに分取する質量分析計309と、イオン化したガス成分の量を電流値として測定するか、ないしはイオン化したガス成分1個1個を電圧パルスとして計数する検出器310と、データの表示等のための表示装置312と、試料302から脱離した成分の活性化エネルギーを算出する計算機313と、測定者が計算機313に対して指示を与えるための入力装置314とを備えている。赤外線ランプ303と熱伝導ロッド304と熱電対305と熱電対モニタ306と温度コントローラ307とは、温度制御手段を構成し、イオン化室308と質量分析計309と検出器310とは、検出手段を構成している。計算機313は、第1の抽出手段と第2の抽出手段と時間変換手段と活性化エネルギー導出手段とを構成している。
図2に示した例は、赤外線ランプ加熱によるもので、真空チャンバ301の中に置かれた固体の試料302は、赤外線ランプ303に直結された熱伝導ロッド304の上に置かれる。試料302の温度は、試料302の直近に置かれた熱電対305によって測定され、この測定結果に基づく温度の指示値が熱電対モニタ306から出力される。なお、熱電対モニタ306から得られる温度の指示値と試料302の温度に差がある場合は、予め、試料302に直付けされた熱電対(不図示)の示す温度と、熱電対モニタ306における温度の指示値との差を求めて校正すればよい。ここでは、試料302の温度は、熱電対モニタ306における温度の指示値と等しいものとする。
温度コントローラ307は、測定者の測定前の設定に従って、指定された時刻に、試料302の温度が指定の値となるように、熱電対モニタ306から温度の指示値を読み取って、赤外線ランプ303に流す電流値を制御する。現時点を含む、ある時刻の熱電対モニタ306における温度の指示値をフィードバックして、次の時刻における試料302の温度を、所望の設定温度に制御する方法には、比例制御(P制御)、積分制御(I制御)、微分制御(D制御)と、これを統合したPID制御などがあるが、通常は、これらのうちでもっとも制御しやすいPID制御を採用する。市販の温度コントローラは、通常、PID制御に対応している。
ある時刻ごとに試料302から脱離して真空中に放出されるガス成分の一部を、イオン化室308において電子衝撃などのイオン法でイオン化し、イオン化したガス成分を質量分析計309によって、質量/電荷比ごとに分取して、検出器310に導く。検出器310は、イオン化したガス成分の量を電流値として測定するか、ないしはイオン化したガス成分1個1個を電圧パルスとして検出し、この電圧パルスを増幅して計数する。あるガス成分に由来するある質量/電荷比を有するイオンの電流ないしは計数されたパルスが信号であり、横軸に時刻、縦軸に信号強度をとった図2に示す311が、本実施の形態で解析されるべき昇温脱離スペクトルの一例となる。昇温脱離スペクトルは、表示装置312で表示可能であり、計算機313の内部の記録装置(不図示)に記録したり、または必要に応じて、磁性体や半導体メモリを用いた記録媒体(不図示)に記録したりすることが可能である。
検出器310によって検出された信号強度I(t)のデータは、計算機313のデータ記憶部3130に格納される。この信号強度I(t)のデータは、言うまでもなく時刻と対応付けられて記憶されるデータである。
測定終了後、計算機313の演算部3131は、信号強度の極大値および信号強度が極大値を示す第1の時刻を抽出し、極大値に1より小さいある正数(所定の正数)を乗じた信号強度を示す時刻のうち、第1の時刻より早い第2の時刻を抽出し、第2の時刻を0とする時間を変換時間とし、第1の時刻を第1の変換時間として表し、第1の変換時間と、ある正数から活性化エネルギーを得ることを行い、演算部3131の算出結果はデータ記憶部3130に格納される。
信号強度の極大値、第1の時刻、および第2の時刻の抽出では、十分なデータ点数があれば、厳格に抽出の条件に合致しなくとも、抽出の条件にもっとも近い値を抽出してもよい。抽出の条件に合致する複数の近接するデータ点がある場合には、その平均値を抽出してもよい。データ点数の十分さのいかんに関わらず、信号強度を縦軸に、時刻を横軸とした離散的データ群に、スムージング処理などを施して得られた曲線上で抽出の条件に合致する値を抽出してもよい。
ある正数は、あらかじめ計算機313の内部の記録装置に記憶させてもよいし、演算の途中で計算機313の入力装置を介して指定してもよい。
演算部3131は、自身の算出結果を基に図1に示したようなグラフを表示装置312に表示させてもよい。ただし、本発明において、図1のようなグラフを作図することは必須の構成要件ではない。
図3に本実施の形態に係る昇温脱離分析装置の計算機313の動作の一例を示すフローチャートを示す。このフローチャートでは、まず、測定が終了するとデータ処理を開始し(ステップS11)、信号強度と時刻tとの関係を求める(ステップS12)。次に、注目する反応について信号強度の極大値と、この極大値を与える時刻tpを求める(ステップS13)。そして、上記信号強度と時刻tとの関係において、極大値の0.5倍となる点における時刻のうち、tpより早い時刻をt1とする(ステップS14)。さらに、変換時間においてtp=tp−t1とし(ステップS15)、無次元数γ=4.31と時刻tpからk0を求め(ステップS16)、さらに活性化エネルギーEaを求める(ステップS17)。
図3のフローチャートの例では、ある正数は0.5である。このときの無次元数γは予め計算されており、γ=4.31である。無次元数γの値はある正数を規定すれば計算によって予め求められる。バックグラウンドが高い測定では正数の値は0.5以上が望ましいが、1.0に近い値はtpに近すぎるため望ましくない。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図4に本実施の形態で用いる昇温脱離曲線の例を示す。
温度Tと時間tとの関係は式14で与えられる。縦軸である信号強度I(t)と、横軸である時間tの定義を次の手順で行う。まず、図6と同様に得られた昇温脱離曲線において、信号強度が極大となる信号強度をImax、1より小さい正の定数をImaxに乗じた信号強度をI2とする。このとき、1より小さい正の定数とは、例えば、0.5である。時間tの起点は、信号強度が極大となる時刻を時間t=0として定義する。横軸である実際の時刻について前記のような平行移動を行った後の時刻を改めて変換時間tと定義する。同時に、定義された変換時間tにおける縦軸の信号強度をI(t)と定義する。
本実施の形態においても、昇温脱離分析装置の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図2の符号を用いて説明する。
第1の実施の形態で説明した測定の終了後、計算機313の演算部3131は、信号強度の極大値および信号強度が極大値を示す第1の時刻を抽出し、極大値に1より小さいある正数(所定の正数)を乗じた信号強度を示す時刻のうち、第1の時刻より遅い第2の時刻を抽出し、第2の時刻より第1の時刻を減じた時間を変換時間とし、第2の時刻を変換時間として表し、変換時間で表された第2の時刻と、ある正数から活性化エネルギーを得ることを行い、演算部3131の算出結果はデータ記憶部3130に格納される。
信号強度の極大値、第1の時刻、および第2の時刻の抽出では、十分なデータ点数があれば、厳格に抽出の条件に合致しなくとも、抽出の条件にもっとも近い値を抽出してもよい。抽出の条件に合致する複数の近接するデータ点がある場合には、その平均値を抽出してもよい。データ点数の十分さのいかんに関わらず、信号強度を縦軸に、時刻を横軸とした離散的データ群に、スムージング処理などを施して得られた曲線上で抽出の条件に合致する値を抽出してもよい。
ある正数は、あらかじめ計算機313の内部の記録装置に記憶させてもよいし、演算の途中で計算機313の入力装置を介して指定してもよい。
演算部3131は、自身の算出結果を基に図4に示したようなグラフを表示装置312に表示させてもよい。ただし、本発明において、図4のようなグラフを作図することは必須の構成用件ではない。
図5に本実施の形態に係る昇温脱離分析装置の計算機313の動作の一例を示すフローチャートを示す。このフローチャートでは、まず、測定が終了するとデータ処理を開始し(ステップS21)、信号強度と時刻tとの関係を求める(ステップS22)。次に、注目する反応について信号強度の極大値と、この極大値を与える時刻tpを求める(ステップS23)。そして、上記信号強度と時刻tとの関係において、極大値の0.5倍となる点における時刻のうち、tpより遅い時刻をt2とする(ステップS24)。さらに、変換時間においてt2=t2−tpとし(ステップS25)、無次元数γ=1と時刻t2からk0を求め(ステップS26)、さらに活性化エネルギーEaを求める(ステップS27)。
図5のフローチャートの例では、ある正数は0.5である。このときの無次元数γは予め与えられておりγ=1である。ある正数によって決まるAθ2の値はあらかじめ計算機313の内部の記録装置に記憶させてもよいし、演算の途中で計算機313の入力装置を介して指定してもよい。バックグラウンドが高い測定では正数の値は0.5以上が望ましいが、1.0に近い値はtpに近すぎるため望ましくない。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、真空中での昇温脱離分析法と昇温脱離分析装置以外の、熱分析法と熱分析装置に適用が可能であるように、本発明の技術的思想内で、当分野における通常の知識を有する者により、多くの変形が可能であることは明白である。
第1、第2の実施の形態の計算機313は、CPU、記憶装置およびインタフェースを備えたコンピュータとこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このようなコンピュータにおいて、本発明の昇温脱離分析法を実現する昇温脱離分析プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供される。CPUは、記録媒体から読み込んだプログラムを記憶装置に書き込み、このプログラムに従って第1、第2の実施の形態で説明した処理を実行する。また、昇温脱離分析プログラムをネットワークを通して提供することも可能である。
本発明は、固体試料に含まれる成分に由来する化学種を分析する昇温脱離分析法に適用することができる。
301…真空チャンバ、302…試料、303…赤外線ランプ、304…熱伝導ロッド、305…熱電対、306…熱電対モニタ、307…温度コントローラ、308…イオン化室、309…質量分析計、310…検出器、311…昇温脱離スペクトル、312…表示装置、313…計算機、314…入力装置、3130…データ記憶部、3131…演算部。

Claims (11)

  1. 固体試料を加熱しつつ、温度を時間の関数とする温度プログラムに従って前記固体試料の温度を制御する温度制御ステップと、
    前記固体試料から脱離する成分の量に比例する信号強度を一定時間ごとに検出する検出ステップと、
    前記信号強度の極大値と前記信号強度が極大値を示す第1の時刻とを抽出する第1の抽出ステップと、
    前記極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す第2の時刻を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第1の時刻を表すか、または前記第1の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第2の時刻を表す時間変換ステップと、
    前記変換時間で表された第1の時刻および前記所定の正数、または前記変換時間で表された第2の時刻および前記所定の正数から、前記成分が前記固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得る活性化エネルギー導出ステップと
    を備えることを特徴とする昇温脱離分析方法。
  2. 請求項1記載の昇温脱離分析方法において、
    前記第2の時刻は、前記極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す時刻のうち、前記第1の時刻より早い時刻であり、
    前記時間変換ステップは、前記第2の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第1の時刻を表し、
    前記活性化エネルギー導出ステップは、前記変換時間で表された第1の時刻および前記所定の正数から、前記成分が前記固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得ることを特徴とする昇温脱離分析方法。
  3. 請求項1記載の昇温脱離分析方法において、
    前記第2の時刻は、前記極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す時刻のうち、前記第1の時刻より遅い時刻であり、
    前記時間変換ステップは、前記第1の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第2の時刻を表し、
    前記活性化エネルギー導出ステップは、前記変換時間で表された第2の時刻および前記所定の正数から、前記成分が前記固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得ることを特徴とする昇温脱離分析方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の昇温脱離分析方法において、
    前記温度制御ステップは、時間の一次式に反比例する前記関数に従って前記固体試料の温度を制御することを特徴とする昇温脱離分析方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の昇温脱離分析方法において、
    前記所定の正数を0.5とすることを特徴とする昇温脱離分析方法。
  6. 固体試料を加熱しつつ、温度を時間の関数とする温度プログラムに従って前記固体試料の温度を制御する温度制御手段と、
    前記固体試料から脱離する成分の量に比例する信号強度を一定時間ごとに検出する検出手段と、
    前記信号強度の極大値と前記信号強度が極大値を示す第1の時刻とを抽出する第1の抽出手段と、
    前記極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す第2の時刻を抽出する第2の抽出手段と、
    前記第2の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第1の時刻を表すか、または前記第1の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第2の時刻を表す時間変換手段と、
    前記変換時間で表された第1の時刻および前記所定の正数、または前記変換時間で表された第2の時刻および前記所定の正数から、前記成分が前記固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得る活性化エネルギー導出手段と
    を備えることを特徴とする昇温脱離分析装置。
  7. 請求項6記載の昇温脱離分析装置において、
    前記第2の時刻は、前記極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す時刻のうち、前記第1の時刻より早い時刻であり、
    前記時間変換手段は、前記第2の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第1の時刻を表し、
    前記活性化エネルギー導出手段は、前記変換時間で表された第1の時刻および前記所定の正数から、前記成分が前記固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得ることを特徴とする昇温脱離分析装置。
  8. 請求項6記載の昇温脱離分析装置において、
    前記第2の時刻は、前記極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す時刻のうち、前記第1の時刻より遅い時刻であり、
    前記時間変換手段は、前記第1の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第2の時刻を表し、
    前記活性化エネルギー導出手段は、前記変換時間で表された第2の時刻および前記所定の正数から、前記成分が前記固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得ることを特徴とする昇温脱離分析装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の昇温脱離分析装置において、
    前記温度制御手段は、時間の一次式に反比例する前記関数に従って前記固体試料の温度を制御することを特徴とする昇温脱離分析装置。
  10. 請求項6乃至9のいずれか1項に記載の昇温脱離分析装置において、
    前記所定の正数を0.5とすることを特徴とする昇温脱離分析装置。
  11. 固体試料を加熱しつつ、温度を時間の関数とする温度プログラムに従って前記固体試料の温度を制御する温度制御ステップと、
    前記固体試料から脱離する成分の量に比例する信号強度を一定時間ごとに検出する検出ステップと、
    前記信号強度の極大値と前記信号強度が極大値を示す第1の時刻とを抽出する第1の抽出ステップと、
    前記極大値に1より小さい所定の正数を乗じた信号強度を示す第2の時刻を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第1の時刻を表すか、または前記第1の時刻を0とする時間を変換時間として、この変換時間で前記第2の時刻を表す時間変換ステップと、
    前記変換時間で表された第1の時刻および前記所定の正数、または前記変換時間で表された第2の時刻および前記所定の正数から、前記成分が前記固体試料から脱離する際の活性化エネルギーを得る活性化エネルギー導出ステップと
    をコンピュータに実行させる昇温脱離分析プログラム。
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