JP2014028110A - ピザ台成形器具及びピザ台成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
スライス状のパンを用いて、円形の薄板状のピザ台に簡単に成形することができるピザ台成形器具及びピザ台成形方法を提供する。
【解決手段】
台座となる型受体(15)と、パンを押圧し成形するための型抜体(11)と、前記型受体と前記型抜体との間に配置される円形の滑りシート(10)と、を有し、前記型受体は、前記パンを載せ置くための円板形状の載台(16)を備え、前記型抜体は、前記パンを上方から圧縮するための押板(13)及び該押板の押圧面に対し垂直に突出するように設けられ前記所定径に該パンを切り抜くための抜型刃(12)を有しており、前記載台に載せ置いたパンに前記滑りシートを位置決めして被せ、その上から前記型抜体を被せて押圧しながら回すことで、前記押板が該滑りシート上を滑りながら該パンを圧縮するとともに前記抜型刃により該載台からはみ出した部分のパンを切り取るように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、スライス状のパンを用いてピザ台を作る器具であって、特にパンを押圧するとともに端部を切り取り、円形の薄板状のピザ台に成形するピザ台成形器具及びピザ台成形方法に関し、家庭にある食材を用いて、手軽に円形のクリスピータイプの食感を有する本格的なピザ台を作ることができるものである。複数のスライス状のパンを繋ぎ合わせることにより、見栄えのするサイズでたくさんの具材を載せることができる大きなピザ台を作ることも可能である。
従来のピザ台等を作る装置には焼成前の生地を偏平状に延展して所望の外形に形成するもの(例えば、特許文献1,2参照)があった。また、食パンを成形する器具としては成形型枠を用いて密閉型のサンドイッチを作るもの(例えば、特許文献3,4,5参照)や、食パン等の食材を押圧した状態で加熱し偏平状に仕上げるもの(例えば、非特許文献1参照)があった。
特許文献1の「食品用生地整形装置」は、食品用生地の周囲を囲む型枠と、前記型枠の内周面に近接して複数のローラが放射状に配置され、それぞれローラが片持ち状態で回動自在に取り付けられた型抜体と、前記ローラが前記型枠の内周面に沿って回動するように前記型抜体を回転駆動する駆動手段とを備え、前記型抜体の底面部は平面状に形成され、前記型抜体の回転軸を中心に回転自在に取り付けられており、前記ローラは、前記型抜体の回転中心から外方に向かって径が大きくなる円錐台形状に形成されるとともに最外端部が前記横型の内周面に当接した状態とされて前記底面部に沿った平面上を転動する構成である。
特許文献2の「食品生地延展成形装置」は、団塊状の食品生地を偏平状に延展するための延展ローラが公転する公転軸を中心とする放射方向に対し内側が小径で外側が大径に形成された円錐形または円錐台形状の延展ローラの公転軌跡の外側に放射方向に沿って接近離反自在な複数の型枠部材を備えた食品生地延展成形装置であって、前記延展ローラと対向する前記型枠部材の内周面は、下部側が上部側よりも外側へ拡大した成形面に形成しており、前記延展ローラによって延展されて外側へ拡大してきた食品生地の周縁部を下方向へ導き前記型枠部材の上面への乗り上げを抑制する構成である。
特許文献3の「密閉型サンドイッチの成形型枠」は、従来必要とされていた下枠を不要とし単独の型枠のみで密閉型のサンドイッチができるようにしたもので、型枠の外周壁に段部と先鋭歯部とを形成し、基板上に重ねて載置した2枚の食パンの上からこの型枠を押し付け、先鋭歯部で周囲を切断するとともに段部で食パンを基板に押し付け、型抜きした食パンの周囲を密着させて密封型のサンドイッチを作れるようにしたものである。
特許文献4の「パン成形玩具」は、作業後の清掃が容易に行え、年少者でも簡単に密閉型のサンドイッチを作ることができるようにしたもので、2枚の食パンを重ねて載置するトレイには、所定の形状の抜き型を着脱可能に配置し、該抜き型の中央には開口部を形成するとともに、該開口部の外側には成型枠を周設し、この成型枠の端面の外周側には切断部を、内周側には押圧部を形成し、上記トレイの前端にはトレイ上の食パンを押さえる、押さえ板を回動可能に設け、玩具本体には、その入口から出口まで上記トレイを搬送する搬送機構を設け、この搬送機構は上記トレイ上の食パンを上記抜き型に押し付ける押し付け部材を備えたものである。
特許文献5の「サンドイッチ成形器」は、圧着固定する型材とその周辺部分を切断する型材とを別個体で構成することによって、簡単かつ確実にサンドイッチ作りができるようにしたもので、中味の具材を挟んだ上下食パンの周縁部分を圧着しかつこれを押潰して固定する内型体の押圧部による圧着固定と、この圧着固定の状態のままその外周縁部を切り取る外型体の切刃部とによる切断との関係を、若干の時間差を保つことによって、上下食パンの周縁部を確実に切断しかつ密着を行うものである。
非特許文献1の調理器具(図23参照)は、把手の付いた同一形状の2つの板状のフライパンをヒンジにて開閉可能に連結した器具であり、板状のフライパンの上に食パン等の食材を載せ、もう一方のフライパンで当該食材を挟んで押圧し、押圧した状態のままコンロで加熱すると、当該食材が熱せられ偏平状に加工できるものである。
特許第3811790号公報 特開2009−171848号公報 実公昭61−5230号公報 特開2006−6446号公報 特開2010−75638号公報
ディノスリビング11−12秋冬号、株式会社ディノス、2011年7月22日発行、通巻124号、P70
従来、家庭でピザを作るには強力粉、薄力粉、塩、ドライイースト、オリーブオイル、湯等を材料とし時間と手間を掛けて生地から作るか、市販のピザ台等を購入しなければならず、手軽に作ることができなかった。また、市販の食パン等に具材を載せてピザ風のトーストを作ることはできたが、本物のピザとは全く異なる食感であり、見た目にも違いがあった。また、家庭等に普段ある食材で本物のピザと同様な食感で、見栄えのする大きさのものを簡単に作れるような器具もなかった。
ここで、特許文献1,2に記載の装置は、焼成前のピザ生地を偏平状に延展する装置であり、パンをピザ台に成形するものではなく、家庭等で手軽に使用するものでもなかった。
また、特許文献3,4,5に記載の器具等は、食パンを使い成形型枠等を用いて密閉型のサンドイッチを作るものであって、これも食パンをピザ台に成形する器具ではなかった。
非特許文献1の器具は、図23に示すように、食パン等の食材を同一形状の2枚のフライパンで押圧しコンロで加熱することにより偏平状の食品を作る器具である。例えばホットサンドを作る際には、食パンを押圧した状態で加熱して食パンの食感と厚みが残る程度に偏平状に成形することが可能である。しかし、2つの把手の間隔が小さくなるように手の握力によって挟むので、圧力が弱くピザ台と言えるような食感になるごく薄い板状に成形することはできないという問題があった。また、ピザ生地の代表的な形状である円形状に成形することもできなかった。さらに、既に生地を焼いて作られた食パンをこの器具で加熱し、これに具材を載せてさらにオーブン等で加熱すると、食パンが焦げてしまう虞があった。
また、見栄えのする本格的なピザを作る為には、大判の円形状のピザ台を成形する必要がある。大判のピザ台の成形は複数のパンの一部を重ねて繋ぎ合わせることにより可能になる。
しかし、非特許文献1の器具は、上述したように本格的なピザ台と同様な食感のある薄板状のピザ台を成形するだけの圧力がなく、また、大判のピザ台の成形に必要な複数のパンを結合する機能や、結合したパンを円形状に成形する機能を有するものではなかった。
本発明は、上述した問題点を解決するために提案されたものである。すなわち本発明の目的は、スライス状のパンを押圧するとともに端部を切り取り、薄い円板状のピザ台に成形することができるピザ台成形器具及びピザ台成形方法を提供することにある。また、複数のパンを繋ぎ合わせて、大判のピザ台を作ることもできる。家庭等に普段ある食材を用いて、大判で本格的な食感の円形のピザ台を作ることにより、家庭で簡単に本物と同じ見栄えのする形・サイズであり、かつ本格的な食感のピザを作ることができる。
本発明に係るピザ台成形器具及びピザ台成形方法は、上述した課題を解決するものであって次のようなものである。
本発明のピザ台成形器具は、スライス状のパン(D)を押圧するとともにその周縁部を切り取ることで所定径の円板状のピザ台に成形するためのピザ台成形器具であって、台座となる型受体(15,25)と、前記パンを押圧し成形するための型抜体(11,21,31,41,51,61)と、前記型受体と前記型抜体との間に配置される前記所定径と略同径の円形の滑りシート(10,30)と、を有し、前記型受体は、前記パンを載せ置くための前記所定径の円板形状の載台(16)を備え、前記型抜体は、前記パンを上方から圧縮するための押板(13,13’)及び該押板の押圧面に対し垂直に突出するように設けられ前記所定径に該パンを切り抜くための抜型刃(12,22,22’)を有しており、前記載台に載せ置いたパンに前記滑りシートを位置決めして被せ、その上から前記型抜体を被せて押圧しながら回すことで、前記押板が該滑りシート上を滑りながら該パンを圧縮するとともに前記抜型刃により該載台からはみ出した部分のパン(r)を切り取るように構成した、ことを特徴とする。
前記押板(13,13’)の押圧面には、押圧力を集中させるための凸部(K)が形成されており、前記滑りシート(30)は、柔軟性を有し、前記凸部の動きを円滑にすることが望ましい。また、前記凸部(K)は、該押板(13,13’)を回す際に中心となる部分から周縁に向けて延設された凸条(K,K,K,K10)であってもよい。
前記型受体(25)は、前記載台(16)の下端部周縁から外側に延設されたフランジ(17)と、該フランジの上面に上方に突設されるガイド(29)をさらに有し、前記ガイドは、前記パン(D)及び前記滑りシート(10,30)が載せ置かれた前記載台(16)に、前記型抜体(11,21,31,41,51,61)を被せる際に、その位置を案内するように構成してもよい。また、前記ガイド(29)は、矩形状のパン(D)を前記載台(16)に載せ置く際にその位置決めをするように構成することも可能である。
前記載台(16)の上面(a)は、前記型抜体(11,21,31,41,51,61)を回した際に前記載せ置いたパン(D)の移動を妨げる滑り止め構造を有するように構成してもよい。そして、前記型抜体(21,31,41,51,61)は、前記押板(13,13’)の上面(e)に設けられた略板状の把手(24)をさらに有し、前記把手(24)は、前記抜型刃(22,22’)の略真上から下方に手のひらで押圧することができるように、該押板の周縁部から外方向に突出するように設けられた部分を有してもよい。
本発明のピザ台成形方法は、複数のスライス状のパン(D)を用いて、所定径の円板状のピザ台を作るためのピザ台成形方法であって、先ず、前記パンを、前記所定径の円板形状の載台(16)の上面(a)に、隣り合うパンの一部が重なり合うように載せ置き(S1,S11)、次に前記パンの上面に、前記所定径と略同じ径の円形の滑りシート(10,30)を、該滑りシートの中心が前記載台の中心の鉛直方向上方に位置するように載せ(S2,S12)、さらに、前記滑りシートの上に、前記所定径と略同じ内径の円形状の抜型刃(12,22,22’)が設けられた押板(13,13’)を、該抜型刃の中心が前記載台の中心の鉛直方向上方に位置するように載せ(S3,S13)、前記押板及び前記抜型刃を上側から押圧しながら回して、前記載台からはみ出した部分のパン(r)を該抜型刃により切り取って前記所定径の円形に成形し、さらに前記押板を上側から押圧しながら回して、前記パンの重なり部分(p)を該押板により繋ぎ合わせるとともに全体を薄く成形する(S4,S14)、ことを特徴とする。
本発明のピザ台成形器具及びピザ台成形方法は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明によれば、家庭に普段ある食材であるスライス状のパン(D)を成形して、円形の薄板状のピザ台を作ることが可能となる。また、複数のパン(D)を繋ぎ合わせることにより、簡単に見栄えのする大きさの、クリスピータイプの食感を有する本格的なピザ台が作れるので、家庭で手軽に本格的なピザを作ることができる。
請求項2、請求項3に記載の発明によれば、型抜体(31,41,51,61)の押板(13,13’)の押圧面に凸部(K)を形成するとともに、柔軟性を有する滑りシート(30)を使用することにより、パン(D)に掛る押圧力を凸部(K)に集中させることができ、効果的にパン(D)を圧縮し容易に薄板状に変形できる。また、パン(D)に略水平方向の力も加えて押し伸ばすことができるので、積層部分(p)のパン(D)をより確実に繋ぎ合わせることができる。
請求項4に記載の発明によれば、型抜体(11,21,31,41,51,61)を載台(16)に被せる際に、ガイド(29)が型抜体(11,21,31,41,51,61)を正確な位置に案内するので、容易かつ確実にパン(D)を円形に成形することができる。
請求項5に記載の発明によれば、ガイド(29)に沿ってパン(D)を配置すればよく、正確な位置に置くことができるのでパン(D)の押圧と成形をスムーズに行えるようになる。確実にパン(D)を繋ぎ合わせて、大判のピザ台を作ることが可能となる。また、ガイド(29)は、型抜体(11,21,31,41,51,61)を被せて回動させるときに、パン(D)の端部を保持して移動を防ぐ役割も果たす。
請求項6に記載の発明によれば、確実に載台(16)に載せ置いたパン(D)の移動を防ぐことができるので、パン(D)をきれいな円形に成形することができる。
請求項7に記載の発明によれば、抜型刃(22,22’)にその真上から押圧力を加えることができるので、パン(D)をより早く円形に成形することができる。
請求項8に記載の発明によれば、複数のスライス状のパン(D)を成形するとともに、これらのパン(D)の一部を繋ぎ合わせることによって、大きな円形の薄板状のピザ台を作ることが可能となる。家庭で簡単にクリスピータイプの食感を有し、見栄えのする大きさの本格的なピザ台を作ることができる。
実施例1のピザ台成形器具の各構成を説明する説明図である。 実施例1のピザ台成形器具の型抜体の裏面を示す斜視図である。 実施例1のピザ台成形器具を重ねた状態を示す概略断面図である。 実施例1のピザ台成形器具を用いたピザ台成形方法を説明するフローチャートである。 実施例1のピザ台成形器具を用いたピザ台成形方法を説明する説明図である。 実施例2のピザ台成形器具を示す概略図である。 実施例2のピザ台成形器具の各構成を説明する説明図である。 実施例2のピザ台成形器具の型抜体の裏面を示す斜視図である。 実施例2のピザ台成形器具の各構成を、その中心点を通る鉛直面で切断した断面図である。 実施例2のピザ台成形器具の型受体の構成を説明する説明図である。 実施例2のピザ台成形器具の型受体について説明する説明図である。 実施例2のピザ台成形器具を用いたピザ台成形方法を説明するフローチャートである。 実施例2のピザ台成形器具を用いたピザ台成形方法を説明する説明図である。 実施例2のピザ台成形器具を用いたピザ台成形方法を説明する説明断面図である。 実施例3のピザ台成形器具の型抜体の裏面を示す斜視図である。 実施例3のピザ台成形器具を用いたピザ台成形方法を説明する説明断面図である。 実施例3のピザ台成形器具の型抜体の押圧力を集中させるための凸部の変形例を示す概略斜視図である。 実施例4のピザ台成形器具の型抜体を説明する斜視図である。 実施例4のピザ台成形器具の型受体を示す斜視図である。 実施例5のピザ台成形器具の型抜体を示す概略図である。 実施例5のピザ台成形器具のローラ部材の変形例の概略を示す断面図である。 実施例6のピザ台成形器具の型抜体を示す概略図である。 従来技術である非特許文献1の器具を説明する斜視図である。
本発明ピザ台成形器具及びピザ台成形方法は、スライス状のパンを本格的な食感を楽しめる略円形の薄板状のピザ台に簡単に成形できるものである。なお、複数のパンを繋ぎ合わせれば、大判のピザ台を作ることもできる。ここで、「大判」とは、1枚の食パンを使ってできるピザ台よりも大きいものをいい、「本格的な食感を楽しめるピザ台」とは、一般的に知られているクリスピータイプと呼ばれる薄いピザ台のことをいう。
以下、本発明のピザ台成形器具及びピザ台成形方法について、その実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、実施例1のピザ台成形器具1の各構成を説明する説明図であり、正面斜め上方から視認した状態を示す斜視図である。図2は、図1のピザ台成形器具1の型抜体11の裏面を、正面斜め上方から視認した状態を示す斜視図である。また、図3は、ピザ台成形器具1を重ねた状態を示す概略図であり、ピザ台成形器具1の中心点を通る鉛直面で切断した断面図とその破線部分の拡大図である。なお、以後、ピザ台成形器具1をテーブルや作業台等に置いて使用する際の、型受体15側の方向を下方、型抜体11側の方向を上方とする。
実施例1のピザ台成形器具1は、スライス状のパン(以下、パンという)を載せる載台16とこの載台16の下端部に周設されたフランジ17とからなる型受体15と、パンを切り取る抜型刃12とパンを押圧する押板13とからなる型抜体11と、載台16と押板13の間に挟むパンの、押板13側に配置する滑りシート10と、を備える。
型受体15は、木材、樹脂、金属等の硬度を有する素材からなり、パンを上面aに載せる載台16と、型抜体11の抜型刃12の先端部分を受け止めるフランジ17とからなる台座である。載台16は円板形状であり、上面aに対し側壁面bは垂直になるように形成されている。フランジ17は、載台16の下端部周縁から外側に水平に延設されている。また、フランジ17の上面cには、その中心点を挟んで対向する位置に直線状の一対の印Aが付けられている。
載台16の上面aの摩擦係数の大きさは、型抜体11を回転又は回動させた際に、載台16に載せたパンが一緒に回転又は回動する(以下、回動等する又は回すという)ことを防ぐことができるものとなっている。つまり、素材やその表面の状態によっては、必要に応じて、摩擦係数が大きくなるような表面加工がなされる。例えば、素材が研磨加工のみで仕上げられた木材であれば、パン自体の有する凹凸、パンに含まれる水分等と、木材が本来有している凹凸等とによりパンの回動等を防ぐことができる。また、素材が樹脂等であれば、パンの回動等を防ぐために、その表面の全部又は一部に、細かい凹凸、凸部、凹部又は溝等(例えば、凹部と凸部の高さの差、凸部の高さ、凹部の深さ又は溝の深さが0.01mmから0.50mm)をつける等の加工(図示せず)を施す等して、摩擦係数を大きくする必要が生ずる場合もある。
また、ピザ台成形器具1を使用する際、型受体15の素材やピザ台成形器具1を置く卓面の状態によっては、型受体15が卓上で滑って動いてしまう可能性がある。これを防ぐ
為に、型受体15の下面(裏面)には滑り止めの加工(図示せず)を施すことが望ましい。例えば、エッチング加工、コーティング加工、滑り止めテープ等を貼る貼り付け加工等である。
型抜体11は、木材、樹脂、金属等の硬度を有する素材からなり、円板状の押板13と、この押板13の下面(裏面)dの周縁部に、押板13の下面dに対して垂直に下方に延設された円形の抜型刃12とをからなる。押板13は、パンを押圧・圧縮して薄板状にするためのものであり、抜型刃12は、パンの周縁部を切り取り円形に成形するためのものである。パンを押圧する押圧面である押板13の下面dは、図2に示すように平坦である。なお、抜型刃12は、図3に示すように先端に向かうほど厚さが薄くなるように、外面が内側に傾斜するように形成することが望ましい。
型抜体11の押板13の上面eの周縁部には、フランジ17と同様に、型抜体11の中心点を挟んで対向する位置に一対の直線状の印Bが付けられている。型抜体11の側壁fの上側(押板13の側壁)には、型抜体11の2つの印Bの対称軸に対して線対称となる位置に、対向して3つの楕円形の凹みCが設けられている。また、これらの凹みCは、2つの印Bを結んだ直線に対して一方の側に配置されている。
型抜体11を回動等させる際には、上面eに両手の手のひらをおいて、側壁fの凹みCに指を添える。凹みCにより指が滑るのを防ぐことができる。なお、型抜体11の側壁fの上側(押板13の側壁)の高さg(図3参照)や凹みCの位置は、型抜体11を回動等させるために凹みCにあてた指が、載台16からはみ出したパンにぶつかり、回動等の動作の妨げとなることがないように構成されることが望ましい。
滑りシート10は、型抜体11とパンの間に配置する円形の部材である。滑りシート10は、摩擦係数が小さく滑りやすい上面h(型抜体11の押板13の下面dに接する面)を有する。フッ素樹脂加工のようなコーティング加工を行ってもよい。また、下面i(パンに接する面)は、パンに含まれる水分等によりパンに密着し、パンの表面を傷つけることのないように、平滑であることが望ましい。滑りシート10は、例えば、アクリルやABS等の樹脂、アルミ等の金属等からなる硬度を有するシート状の素材や、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、DPE(ポリエチレン)等の樹脂、紙、布等からなる柔軟性を有するシート状の素材からなる。
ここで、滑りシート10を用いず、型抜体11の押板13の下面dが、載台16に載せたパンの上面に直に接触した状態で、型抜体11を下方に押圧しながら回すと、パンの上面が擦れ、損傷を起こしたり、重ねたパンが位置ずれを起こしたりして、パンを繋ぎ合わせる(結合する)ことが困難であった。また、パンの重なり部分のみが縒れてしまい、パンが破れてしまうことがあった。
本発明では、この問題を解決する為に、型抜体11の押板13とパンの間に上述の滑りシート10を配置することにした。滑りシート10の上面hの摩擦係数を小さくして、パンに接触している滑りシート10はほとんど回動等させず押板13を滑りシート10上を滑らせることにより、型抜体11のみを回動等させることができる。これにより、パンの損傷や位置ずれ等を防ぐことができ、パンを薄板状のピザ台に成形することが可能である。
次に各部材の関係について説明する。図3に示すように、型抜体11は、滑りシート10を間に配置して、型受体15の載台16に上から被せるようにして置くことができる。また、パン(図示せず)は滑りシート10と載台16の間に挟んで成形する構成となっている。具体的には、載台16の径jは、作ろうとするピザ台の径と同径である。滑りシート10の径kは、載台16の径jと略同径であり、型抜体11を回動等する際に回らないように、若干小さくても良い。また、型抜体11の押板13の下面dの径lは、載台16の径jよりも僅かに大きく(例えば2mm〜4mm)、抜型刃12の内径mと等しい。このような大きさとすることにより、型抜体11を被せた際に型抜体11を容易に回動等させることができる。押板13の下面dから下方に突出するように設けられた抜型刃12の長さnは、載台13の厚さ(高さ)oよりも僅かに長くなるように形成されている。載せ置くパンの厚さにもよるが、パンを載せない状態で抜型刃12の先端がフランジ17の上面cに到達した際に、押板13の下面dと載台16の上面aに載せた滑りシート10の上面との間隔wは隙間がない状態、もしくは、3mmまでの隙間であることが望ましい。このように滑りシート10の下面iと載台16の上面aとの間隔を狭くすることによって、これらの間に置くパンを薄板状に成形し、本格的なクリスピータイプのサクサクとした食感を楽しめるピザ台とすることができる。
次に実施例1のピザ台成形器具1を用いたピザ台成形方法について説明する。図4は、ピザ台成形器具1を用いたピザ台成形方法を説明するフローチャートである。図5は、ピザ台成形方法を説明する説明図であり、(a)は重ねる順番を説明するための正面斜め上方から視認した状態を示す斜視図、(b)は載台16に4枚のパンDを載せた状態を示す平面図、(c)は4枚のパンDを成形してできたピザ台を正面斜め上方から視認した状態を示す斜視図である。
図5(a)に示すように、まず、型受体15のフランジ17の印Aが左右の位置(両肩を結ぶ線と平行な位置)にくるように、型受体15をテーブル等の上に置く。そして、載台16の上面aにフランジ17の印Aが隠れないようにパンを載せる(S1)。
その後、滑りシート10をその中心が載台16の中心の鉛直方向上方に位置するように、パンDの上面に載せる(S2)。そして、型抜体11を、型抜体11の印Bとフランジ17の印Aが同一直線上にくるように、つまり、型抜体11の中心が載台16の中心の鉛直方向上方に位置するように、滑りシート10の上に型抜体11を載せる(S3)。そして、両手の手のひらで型抜体11を上方から押圧しながら、指先を凹みCに掛けるようにして回動等させると、押板13によりパンDが圧縮されるとともに、載台16からはみ出した部分は、載台16の上面aの外周縁に型抜体11の抜型刃12の内壁が、又はフランジ17の上面cに型抜体11の抜型刃12の先端部が当たることによって切り取られる。そして、さらに押圧しながら回動等させると、薄い偏平状に成形されたピザ台となる(S4)。
ここで、大判の略円形のピザ台を成形するには、まず、型受体15のフランジ17の印Aが左右の位置(両肩を結ぶ線と平行な位置)にくるように、型受体15をテーブル等の上に置く。図5(b)に示すように、矩形状のパンD、例えばあらかじめ耳を取り除いた4枚の角型食パンDを縦横2枚ずつ並ぶように、かつ隣り合う2つのパンDにおいて互いに向き合う辺の側端部分が重なり合うように、載台16の上面aに載せる(以下、この重なり合った部分を積層部分pといい、それ以外の1枚の部分を単層部分qという)。また、この際、重ねた4枚のパンDの横(左右)方向の長さが載台16の径jと略同じになるように載せて、フランジ17の印AがパンDで隠れないようにする。
その後、一部(繋ぎ合わせたい側端部分)を重ねた4枚のパンDの上面に滑りシート10を載せる。なお、この時中央の4枚重なっている部分を上方から軽く押さえておくとよい。次に、型抜体11を、型抜体11の印Bとフランジ17の印Aとが一直線上にくるように合わせて被せる。そして、両手の手のひらで型抜体11を押圧しながら、指先を凹みCに掛けるようにして回すと、押板13によりパンDが押圧され偏平状に成形されるとともに抜型刃12が重ねた4枚のパンDの載台13からはみ出した部分(以下、はみ出し部分rという)を切り取る。さらに、型抜体11を押圧しながら回すと、図5(c)に示すように、大判で略円形の薄板状のピザ台に成形される。また、パンDの積層部分pは、押圧と回動等により、表面の凹凸が互いに入り組むように繋ぎ合わされ、簡単には剥がれない。
型抜体11は一方向へ回転させるだけでもよいが、回動させる方がよい。回動方法としては、例えば、型抜体11を押圧ながら90度回転させたら、押圧した状態のまま、もとの位置まで戻す。次に同様に逆の方向へ90度回転させ、また、もとの位置まで戻す。この回動動作を2回から3回位繰り返すとパンのはみ出し部分rが取れてくる。さらに2回から3回繰り返してパンDのはみ出し部分rを完全に切り取り円形状にするとともに、パンDを圧縮して偏平状に成形する。また、回転角度をもっと小さくして、数回回動させたらピザ台成形器具1自体を載せ置かれたパンDとともに回転させて(例えば90度)テーブル等に置き直し、型抜体11の凹みCの位置を調節してまた数回回動させ、全体が満遍なく押圧できるようにしてもよい。
成形できるピザ台の大きさは載台16の径jの大きさによるが、例えば170mm〜210mmのものであり、大きめのオーブントースタに入る大きさである。角型のスライス食パンの耳を取り除いたものは1辺の長さが、縦が110mm〜115mm位、横が95mm〜115mm位であるので、4枚使用すればよい。8枚切りの食パンでは、一斤でちょうど2枚のピザ台を作ることができる。上述したように縦横(左右上下)の長さが、載台16の径jと略同じになるようにパンDを重ねれば、抜型刃12によって切り取られる部分(ピザ台とならない部分)が少なくて済む。
1枚のパンDの厚さは15〜20mmであることが望ましく、例えば6枚切りや8枚切りの食パンである。間隔w(図3参照)の大きさにもよるが、薄すぎると十分に押圧されず食パンの食感が残ってしまうことがあり、また、厚すぎると積層部分pと単層部分qの食感に差がでてしまうことがある。なお、単層部分qにさらに他のパンを重ねて厚くして全体が同じ食感となるようにすることもできる。
パンDの載せ方は、図5(a)に示すように、左下、右下、左上、右上の順に限らず、右上、右下、左下、左上のように時計回りに載せてもよい。また、1枚のパンDを対角線で切って2枚の三角形状とし、最も鋭角な部分を中心にして少しずつ重ねて放射状に配置してもよい。また、角型のものよりも1枚の面積が大きい山型のスライス食パンであれば、2〜3枚の使用で円形に成形できる場合もある。
使用するパンDは、スライスされた形状でその一部を重ねることができるものであれば、角型や山形のスライスした食パン等に限らず、ブリオッシュやクロワッサン等をスライスしたものでもよい。サイズが小さいものであれば枚数を多くして、孔を作らないように重ねて繋ぎ合わせればよく、厚さが薄いものであれば、パンDを数枚重ねて適切な厚さとすることができる。
実施例1のピザ台成形器具1によれば、簡単な作業で素早くパンDを圧縮し偏平状に成形することができる。内部に含まれる空気を押し出すように、パンDを薄く潰すことにより、パン特有の食感を消すことができ、焼くとサクサクとした本格的なピザの食感を楽しむことができる。特に、摩擦係数の大きい上面aを有する載台16と、摩擦係数の小さい上面hを有する滑りシート10とを備えることにより、型抜体11を回動等させた際に、パンDが回動等してしまうことを防ぐことができるので、パンDを破くことなく押圧して、1枚の円形で薄板状のピザ台に成形することができる。また、載台16の上面aの径jが大きいものであれば、複数のパンDを繋ぎ合わせて見栄えのする大判のピザ台を作ることができる。
また、上述のようにフランジ17と型抜体11には、それぞれ印A、印Bが付されている。パンDを載せることによって載台16の周縁の大部分が見えなくなってしまっても(図5(b)参照)、フランジ17の印Aと型抜体11の印Bを合わせることによって載台16の周縁に型抜体11の抜型刃12が嵌まるようの位置決めすることが出来る。さらに、フランジ17を設けることにより、フランジ17の上面cが型抜体11の抜型刃12の先端部分を受け止めるので、テーブル等を傷つけることがない。なお、パンDのはみ出し部分rの切り取りは、押圧だけではなく、円形の抜型刃12の回動等により行われるので、抜型刃12の先端が鋭利である必要なく、ピザ台成形器具1は小さな子供でも使用することができる。
パンDには、生クリーム、バター、卵等の配合の異なるもの、ブドウ、くるみ、ライ麦や玄米を加えたもの等いろいろな種類があるので、これらを材料とすることにより、様々な味と食感のピザ台を作ることができる。食事用のピザだけでなくお菓子作りに使用することもでき、アレンジの幅が広がるので、子供から大人までピザ作りを楽しむことが出来る。また、実施例1のピザ台成形器具1は、簡単な構成であるので、コストを抑え安値で製造することが出来る。
ピザ台成形器具1の各部材の形状、大きさ、構成等は、上述した実施例に限られず、本実施例の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる。例えば、本実施例では押板13を円板状としたがこの形状に限らず、パンDを押圧するための押圧面を有し、この押圧面に対し垂直に突出するように抜型刃12を設けることができれば、楕円形や矩形等でもよい。また、押板13の下面dは、型抜体11を押圧しながら回動等させた際にパンDを偏平状に成形することができる形状であれば、平面状に限らず、波形状、凹凸状でもよく、押板13に開口部を形成したもの等でもよい。また、押板13の一部又は全部、及び滑りシート10を透明なものとして、押圧しているパンDの状態が見られるような構成としてもよい。
抜型刃12は押板13から延設し、型抜体11をと一体成形としたが、このような構成に限らず、別体成形でもかまわない。押板13と抜型刃12を別体として、押板13をその両面を押圧部として使用できるようにする等、複数の押圧面を備えたものとしてもよい。使用する面を変えることで、材料となるパンDの厚さに対応した係止位置となるように構成したり、パンDの厚さに対応した様々な厚さの押板13を取替え可能に備えた構成としてもよい。ただし、一体成形にすれば、別体成形より製品化する際の製造コストを圧縮することが可能になる。
滑りシート10は、パンDと型抜体11との間に配置され、型抜体11を押圧しながら回動等させた際に、パンDが回動等してしまうことを防ぐことができるものであれば上述した素材等に限定されず、また、図示しないが押板13と一体化されたものでもよい。印A,Bの形状や位置、凹みCの形状も、上述した実施例に限られない。
次に実施例2のピザ台成形器具2について説明する。図6は、実施例2のピザ台成形器具2を右斜め上方から視認した状態を示す概略図であり、図7は実施例2のピザ台成形器具2の各構成を右斜め上方から視認した状態を説明する説明図で、図8は、図7のピザ台成形器具2の型抜体21の裏面を、右斜め上方から視認した状態を示す斜視図である。図9は、ピザ台成形器具2の各構成を、その中心点を通る鉛直面で切断した断面図である。図10は、型受体25の構成を説明する説明図であり、右斜め上方から視認した状態を示す斜視図である。図11は、ピザ台成形器具2の型受体25について説明する説明図であって、(a)は型受体25の構成を説明する平面図、(b)は型受体25の上にパンDを配置した状態を示す平面図である。
図6〜11に示すように、ピザ台成形器具2の型抜体21、型受体25は、ピザ台成形器具1の型抜体11、型受体15と、その構成が異なる。なお、以下、ピザ台成形器具1と同様の形状、構成については、同様の符号を付す等して重複する説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
ピザ台成形器具2の型抜体21には、図6〜9に示すように、型抜体11の側壁面fに凹みCを設けるかわりに、型抜体21を回動等させるための把手24が設けられている。この把手24は、水平方向の断面が角を丸めた矩形である柱状形状であり、押板13の中心と把手24の中心が鉛直線上にくるように、押板13の上面eに固設されている。図9に示すように、把手24の上面sの長手方向の長さtは、フランジ17の外径uと略同じ長さであり、押板13の上面eの径よりも長く、把手24は押板13の上面e周縁部から外側に突出している。
このような形状とすることにより、押板13の周縁部に配設された抜型刃22の一部分の真上を、手のひらで下方に押圧することができ、また、ピザ台成形器具1よりも手のひらの間隔を広くすることができ肩幅に近くなるので、容易に力を加えることができる。なお、型抜体21の側壁面に凹みCを設ける必要がないので、押板13の側壁の高さ(押板13の厚さ)は実施例1の場合よりも薄くてよい。
図6,7に示すように、把手24の長手方向に平行な側壁には対向するように、指先を引っ掛けることができる略矩形の窪みEが設けられており、型抜体21を移動させる際に片手で容易に持つことができる。また、把手24をフランジ17の外側に突出しない形状とすることにより、ピザ台成形器具2の収納時に場所を取らず、ちょっとした隙間に立てかけるようにして収納することも可能である。さらに、図9等に示すように、把手24の上面sが平面なので、抜型刃22の先端が上方に向くように、型抜体21を裏返して置いても転がり落ちたりすることなく、安定した状態で置くことができる。また、型抜体21の押板13の下面dは、実施例1同様平坦になっている。
図6,9に示すように、把手24の上面sの短手方向の長さvは、把手24の上面sを手のひらで押すことができ(把手24の上面sに親指の付け根の部分を載せることができ)、かつ、片手で把手24を移動させる際に、長手方向に平行な一側壁に親指を当て、他側壁に他の指を当てることができる長さであり、例えば、40mm〜80mmとなっている。把手24の厚さwは、上述のように把手24の側壁を指先で掴むことができる厚さであり、また、型抜体21を回動等させる際に掛ける力に耐えうる厚さを有し、素材により異なるが、例えば、10mm〜20mmとなっている。このような大きさとすることにより、容易に押圧したり、把持したりできるだけでなく、把手24の角を丸めた部分は手のひらの凹部(指骨の下の部分)に沿い、包み込むように押さえることができるので、型抜体21を容易に回動等させることができる。
ピザ台成形器具2の型受体25は、図6〜7,9〜11に示すように、実施例1の型受体15に外枠28とガイド29を設けたものである。図10に示すように、外枠28及びガイド29は一体成形されており、載台16及びフランジ17とは、別体成形されている。外枠28の下面には円柱状の凹部(図示せず)が形成されており、フランジ17に上方に突出するように設けられた小さな円柱状の突部Jに着脱可能に係止されるように構成されている。組み立てて使用し、使用後には分割して、溝F(図9参照)を容易に洗浄することができる。
外枠28は、平板形状の円形の環であり、図9に示すように、その内周の径xは抜型刃22の外径yよりも若干大きく(例えば1mm〜4mm)、その外周の径zはフランジ17の外径uと略同じである。この外枠28をフランジ17の上面cに取り付けることにより、載台16と外枠28の間に溝Fができ、この溝Fに抜型刃22の先端を回動等させながら入れることにより、より早くパンのはみ出し部分rを切り取ることができる。また、外枠28の厚さαは載台16の厚さβと略同じであり平面を形成するので、載台16に載せたパンDがずれにくくなる。なお、ピザ台成形器具2の抜型刃22の先端側は、先端に向かうほど厚さが薄くなるように、外面が内側に、内面が外側に傾斜するように形成されることが望ましいが、パンDは柔らかいのでその先端が鋭利である必要はない。
図10,11に示すように、ガイド29(29,29,29,29)は、外枠28に、その上面から上方に突出するように、等間隔に4つ取り付けられている。各ガイド29は、水平方向の断面が略C字形の柱状であり、略C字形の内側の曲線Gは外枠28の内周と同じ曲率の円弧に、略C字形の外側の曲線Hは外枠28の外周と同じ曲率の円弧になっている。また、内側の曲線Gの両端と外側の曲線Hの両端は同一直線上にあり、その直線はその中点Lにおいて載台16の上面aの外周円に接している。また、ガイド29の厚さγ(図9参照)は、押板13の上面eから外側に突出する把手24とぶつかることのないような厚さとなっている。
このような形状のガイド29を外枠28(フランジ17)に取り付けることにより、以下のような効果がある。
図11(b)に示すように、押圧するパンDを載台16の上面aに載せると、型受体25上面の溝Fが隠れて型抜体21を被せる位置がわからなくなる。実施例1のピザ台成形器具1では、フランジ17及び型抜体11に付けた印A,Bを合わせて位置を決めるようにしているが、上下左右にずれてしまうことがあり、注意深く行う必要があった。しかし、本実施例のピザ台成形器具2では、図10,11(a)に示すように、外枠28の上面に上述のような4つのガイド29(29,29,29,29)が突設されている。4つのガイド29の内壁に抜型刃22の外周壁を合わせるだけで、つまり、4つのガイド29の内側に型抜体21を挿入するだけで、簡単に抜型刃22の先端部分が溝Fに入るように型抜体21を配置することが可能になる。なお、載台16の上に重ねたパンDの上側に滑りシート10を置く際にも、4つのガイド29によりその位置決めを容易に行うことができる。
さらに、図11(a)に示すように、各ガイド29が有する平面状の2つの側壁Iは、載台16の上面aの外周の接線となっている。また、4つのガイド29は外枠28(フランジ17)に等間隔に設けられているので、これらの8つ(4組)の側壁I(接線)は、ちょうど載台16を正方形で囲むような位置にある。よって、各パンDは、図11(b)のように隣り合う2つのガイド29の側壁Iに、各パンDの縁が接するようにそれぞれを載せ置くことができる。具体的には、パンDならばガイド29と29、パンDならばガイド29と29、パンDならばガイド29と29、パンDならばガイド29と29に合わせて載せればよい。ガイド29により、パンDを載せる位置の判断が容易になり、正確にパンDの載せる位置を定めることができる。また、複数のパンDを結合する際、結合させたい側端の重なりが浅いと結合が難しくなるが、外枠28(フランジ17)上面に4つのガイド29を突設することにより、はみ出し部分rを少なくし、積層部分pを多くすることができる。また、型抜体21を回動等させる際に、突設されたガイド29はパンDの縁を支えるので、パンDが動いてしまうのを防ぐ機能も有し、パンDの結合がより確実に行えるようになる。
次に実施例2のピザ台成形器具2を用いたピザ台成形方法について説明する。図12は、ピザ台成形器具2を用いたピザ台成形方法を説明するフローチャートである。図13は、ピザ台成形器具2を用いたピザ台成形方法を説明する説明図であり、重ねる順番を説明するための右斜め上方から視認した状態を示す斜視図である。図14は、ピザ台成形器具2を用いたピザ台成形方法を説明する説明図であり、(a)は載台16に4枚のパンDを載せた状態を示す説明断面図、(b)は型抜体21で4枚のパンDを成形した状態を示す説明断面図である。
図12,13に示すように、まず、フランジ17に外枠28、ガイド29を取り付けた型受体25をテーブル等の上に置く。そして、隣り合う2つのガイド29の側壁Iに、パンDの縁がそれぞれ接するように、4枚のパンDを順に置いていく(S11)(図11参照)。このようにガイド29に沿ってパンDを置くことによって、結合に必要な積層部分pができる。その後、重ねたパンDの上面であり、4つのガイド29の内側となる位置(図11(a)参照)に滑りシート10を載せる(S12)(図14(a)参照)。なお、この時中央の4枚のパンDが重なっている部分を上方から軽く押さえておくとよい。
さらに、4つのガイド29の内側に型抜体21を挿入し(S13)、両手の手のひらを型抜体21の把手24の両端側に添え、上方から押圧しながら回動等させる。パンDが圧縮されるとともに、抜型刃22の先端が溝Fの底面に到達し、又は載台16の上面aの外周縁に型抜体21の抜型刃22の内壁が当たる等して、パンDはみ出し部分rが切り取られる。さらに、押圧しながら回動等させ、把手24がどの位置でもスムーズに動かせるようになったら、パンDが十分に圧縮され、大判の偏平状かつ円形に成形されたピザ台(図14(b)参照)が完成している(S14)。回動等を止め、把手24を摘んで、型抜体21を移動し、滑りシート10を取り除いて、ピザソースや具材を載せて載台16から外し、オーブンやトースター等で焼き、本格的なピザを作ることができる。
実施例2のピザ台成形器具2によれば、実施例1のピザ台成形器具1による効果に加えて、以下のような効果がある。型抜体21に把手24を備えた構成とすることにより、型抜体21を容易に回動等させることができ、また、型抜体21を片手で持って簡単に移動させることができる。型受体25を、溝Fを有する構成とすることにより、型抜体21の抜型刃22の外壁が外枠28の内周縁に接し、又はパンDの溝Fの上側に位置する部分が抜型刃22の先端によって切断されるので、パンDの切り取りに関係する箇所がピザ台成形器具1より増え、より確実にパンDのはみ出し部分rを切り取ることができる。ガイド29を設けることにより、パンDを置く位置、型抜体21を被せる位置がわかりやすく、また、型抜体21を回動等する際にパンDが位置ずれを防ぐことができる。さらに、外枠28及びガイド29を、載台16及びフランジ17と別体とし、フランジ17の上面に着脱可能に取り付ける構成とすることで、溝Fに入ってしまったパンの欠片を簡単に取り除くことができ、容易に洗浄することができる。
なお、ピザ台成形器具2の各部材の形状、大きさ、個数、構成等は、上述した実施例に限られないのは、実施例1と同様である。例えば、外枠28及びガイド29を、載台16及びフランジ17と別体としたが、外枠28、又は外枠28及びガイド29を一体成形してもよい。つまり円板状の型受体25の上面に円形の溝Fを凹設する構成とし、そこに抜型刃22が入るようにしてもよい。溝Fの洗浄はしにくいが、別体成形より製品化した際の製造コストを圧縮することが可能となる。また、外枠28の上面にガイド29を設ける構成としたが、ガイド29のみをその機能を損なうことなくフランジ17に直接設け、ガイド29と載台の間にのみ溝Fを設ける構成とすることも可能である。また、型受体25に実施例1の型抜体11と組み合わせてもよい。なお、押板13の下面dと載台16の上面aに載せた滑りシート10の上面との間隔wについては、実施例1と同様である。
次に実施例3のピザ台成形器具3について説明する。図15は、ピザ台成形器具3の型抜体31の裏面を、正面斜め上方から視認した状態を示す斜視図である。図16は、ピザ台成形器具3を用いたピザ台成形方法を説明する説明図であり、4枚のパンDを成形している状態を示す説明断面図である。なお、図16は把手24の両端が型受体25のガイド29のない部分に位置している状態を示している。
実施例3のピザ台成形器具3は、実施例2のピザ台成形器具2と型抜体21の押板13の下面dの形状が異なり、型抜体31の押板13の下面dには凸条Kが形成されている。また、滑りシート30は、その厚さや素材等が実施例1,2のものよりも限定される。なお、以下、ピザ台成形器具1,2と同様の形状、構造については、同様の符号を付す等して重複する説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
ピザ台成形器具3の型抜体31の押板13には、図15に示すように、その下面dに、下方に突出する押圧力を集中させるための凸部Kである凸条Kが設けられている。この凸条Kは、その断面が略矩形の細長い棒状であり、円形の押板13の中心を通り押板13の直径と略同じ長さを有する。また、凸条Kは把手24に対して略90度に交差する位置に突設されている。なお、凸条Kの先端は、パンDの上面に線接触する形状もしくは面接触する形状であり、面接触であれば、例えば1mm〜7mmの幅であるものが望ましい。また、凸条Kは押板13と一体成形でも別体成形でもよい。
通常市販されている8枚切や6枚切の厚みのパンDを使う場合、凸条Kの突出方向の大きさは、パンDを載せない状態で抜型刃22の先端が溝F底面に到達した際に、凸条Kの先端と載台16の上面aに載せた滑りシート30の上面との間隔wは隙間がない状態、もしくは、3mmまでの隙間であることが望ましい。また、滑りシート30は凸条Kの形状に沿ってなだらかに変形し、この変形により折れ曲がったり原形が崩れたりすることのない素材、厚さからなる。例えば、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、DPE(ポリエチレン)等の樹脂、紙、布等からなるシート状の素材であり、厚さは0.2mm〜0.5mmのものである。
このように、型抜体31の押板13の下面dに、凸条Kを設けるとともに、凸条Kの形状に沿ってなだらかに変形する滑りシート30を使用することにより、把手24に掛けた押圧力が、押板13の下面d(円)よりも面積の小さい凸条Kの先端部に集中するので、効果的にパンDを押圧することが可能になる。また、滑りシート30は、凸条KがパンDに食い込むことを防ぎ、型抜体31が円滑に動くことを補助する機能も有する。
さらに、凸条Kを把手24に対して略90度の位置に交差するように設けることにより、パンDのはみ出し部分rを効率よく切り取ることが可能になる。実施例1,2においては、はみ出し部分rは、型抜体11,21の抜型刃12,22が載台16の外周縁や外枠28の内周縁に接したり、型抜体11,21の抜型刃12,22がフランジ17の上面cにあたること等により切り取られる。しかし、型抜体11,21は型受体15,25に対し回動等が可能となるように構成されているため、上述したように載台16や外枠28と型抜体11,21との間には若干の隙間が設けてある。また、パンDの種類によっては、厚さのある積層部分p近傍では、押圧しても型抜体11,21の抜型刃12,22がフランジ17の上面cに当たらないことがあった。そのため、はみ出し部分rを切り取るためには、回動等させる回数を多くする必要があった。
これに対し、本実施例の型抜体31によれば、型抜体31押圧しながら回動等させると、図16のように、突設した凸条Kにより型抜体31に傾きが生じ、フランジ17の上面c(溝Fの底面)に、手で力を加えている把手24の下方の抜型刃22の先端が到達しやすくなり、パンDのはみ出し部分rを効率よく切り取ることができる。なお、型抜体31の場合、溝Fの幅は大きめに形成されており、型抜体31が傾くだけの余裕を有する。
さらに、型抜体31の押板13の下面dに下方に突出する凸条Kを設けることによって、パンDは、単に上から押圧され押し潰されるのではなく、その移動によって移動方向に押し伸ばされる。また、凸条Kの回動等により、パンDはその表面が練られるようになり、容易に空気を抜くことができるとともに、より食感が良いピザ台を作ることができる。さらに、力の加わり具合によって、パンDが波打つように伸ばされる。よって、パンDの積層部分pにおいては接触面が波状となり接触面積が増えるので4枚のパンDをより確実に繋ぎ合わせることができる。
次に本実施例の型抜体31の変形例について説明する。図17は型抜体31の押圧力を集中させるための凸部Kである凸条Kの変形例を正面斜め上方から視認した状態を示す概略斜視図であり、(a)は変形例1を、(b)は変形例2である。変形例1は、凸条Kを押板13の中央部分に、平行に2本設けたものである。複数設けることにより、より早く成形することが可能となる。また、変形例2は、押板13自体を凸条Kとしたものである。
実施例3のピザ台成形器具3によれば、実施例2のピザ台成形器具2による効果に加えて、以下のような効果がある、押圧力を集中させるための凸部Kを押板13の下面dに形成した構成とすることにより、パンDを容易に押圧して偏平にすることができ、より食感の良いピザ台を作ることができる。また、簡単により確実に円形に成形することが可能である。
ピザ台成形器具3の各部材の形状、大きさ、構成等は、上述した実施例に限られないのは、実施例1,2と同様である。例えば、凸条Kは、型抜体31の押圧しながら回動等させた際に、パンDを偏平状に成形することが可能な形状であれば、例えば断面形状が略V字状、U字状、W字状、T字状、コ字状等の様々な形状のものを採用することができる。また、凸部Kは、凸条Kのように把手24に対して交差するように設けられたものに限らず、押板13の下面dに設けられた様々な形状の段差も含み、型抜体31の回動等により、パンDのはみ出し部分r以外の部分全体を押圧できるように構成されていれば凸条Kに限られない。例えば、扇形や楕円形の複数の凸部から構成されていてもよく、凸部の数や形状は様々なものが該当する。
なお、押板13の下面dの凸部Kが設けられていない部分は、重ねた凹凸の激しい状態のパンDを均し、凸部Kを回動等し易くさせる機能を有し、押板13の下面d及び抜型刃22の基部は、滑りシート30が折れ曲がらないようにその周縁等を保持する機能を有する。よって、押板13は、その一部に切欠部や開口部等があっても構わないが、これらの機能を損なわない構成とすることが望ましい。
また、抜型刃22についても、その先端部分をなだらかな波状の形状に形成したり、小さな円形の回転刃を設けたりして、押圧力がその一部に集中して掛かるようにしてもよい。なお、実施例3のピザ台成形器具3を用いたピザ台成形方法については、実施例2と略同様なので省略する。
次に実施例4のピザ台成形器具4について説明する。図18は、ピザ台成形器具4の型抜体41を説明するための概略図であり、(a)は型抜体41の裏面を、正面斜め上方から視認した状態を示す斜視図、(b)は型抜体41の構成を説明するための正面斜め上方から視認した状態を示す斜視図である。図19は、ピザ台成形器具4の型受体45の構成を説明するための正面斜め上方から視認した状態を示す斜視図である。
実施例4のピザ台成形器具4は、実施例3のピザ台成形器具3と異なり、押圧力を集中させるための凸部Kである凸条Kを把手24と平行に設けたものである。また、型抜体41では、押板13’と抜型刃22’を別体成形してある。型受体45は、実施例2,3のものに加え、溝Fの底部に配置する弾力性を有する環状部材Mを備える。なお、以下、ピザ台成形器具1,2,3と同様の形状、構造については、同様の符号を付す等して重複する説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
ピザ台成形器具4の型抜体41の押板13’には、図18(a)に示すように、その下面dに把手24と平行になるように、下方に突出する凸条Kが設けられている。凸条Kの形状は、実施例3のものと同様である。このような構成とすることにより、把手24に加えた力を効果的に凸条Kに伝えることができ、パンDをより簡単に偏平形状に成形することができる。
図18(b)に示すように、型抜体41は、押板13’及び把手24と抜型刃22’とを別体とするものである。押板13’の下面dの周縁部に係止凹部(図示せず)が8つ、抜型刃22’上部にこの係止凹部に着脱可能に係止される係止突起Nが4つ形成されている。押板13’の8つの係止凹部は、等間隔に形成されており、十字状の位置にある4つが1組となっており、組により係止凹部の深さが異なる。
このような構成とすることによって、押板13’から突出する抜型刃22’の長さを変えることができ、型受体25に型抜体41を被せたときの載台16の上面aと滑りシート30の下面iとの隙間(図16参照)の大きさを変えることができる。よって、6枚切りのパンDを材料とするときには、隙間が大きくなる方の係止凹部を選択し、8枚切りのパンDを材料とするときには、隙間が小さくなる方の係止凹部を選択することによって、材料の厚さが異なるものであっても、確実に押圧することができる。なお、ピザ台成形器具4は、押板13’の係止凹部を一組(4つ)として、刃の長さの異なる抜型刃22’を2種類以上備えて、使用するパンDの厚さに対応できるようにしてもよい。
次に、型受体45の構成を説明する。図5(b)に示すように、パンDを重ねた際には積層部分pと単層部分qができ、載台16の上面aと滑りシート30の下面との隙間の大きさを、積層部分pに合わせると単層部分qの押圧が不十分になってしまうことがある。このような不都合を解消するために、型受体25は、その溝Fの底部(図14参照)に環状部材Mを配置し、把手24の押圧により型受体25に型抜体41を被せたときの載台16の上面aと滑りシート30の下面iとの隙間(図16参照)の大きさを変えることができる構成としたものである。この環状部材Mは、パンDよりも固い弾力性を有し、例えばゴム素材から成り、型抜体41を容易に回動等させることができるように、その上面の摩擦係数が小さいことが望ましい。
押圧する際には、ガイド29の位置により単層部分qの位置を推測することができるので、単層部分qの上方に把手24がきたときには、意識して強く下方へ押圧することにより、全体的に食感のよいピザ台を作ることができる。なお、載せ置くパンDの厚さにもよるが、パンDを載せない状態で抜型刃22’の先端が溝Fの底部の環状部材Mの上面に到達した際(環状部材Mが変形していない状態)に、滑りシート30の凸条Kにより突出した部分の下端部と載台16の上面aとの間隔が、隙間がない状態、もしくは、3mmまでの隙間であることが望ましい。
実施例4のピザ台成形器具4によれば、実施例1,2等のピザ台成形器具1,2等による効果に加えて、以下のような効果がある。凸条Kを把手24の下方に平行に形成し、使用するパンDの厚さに対応して抜型刃22’の突出する長さを変更できる構成としたことにより、厚さの異なるパンDを容易に押圧して偏平にすることができる。パンDの厚さに応じて、適切な長さの刃を有する抜型刃22’を使用し、パンDのはみ出し部分rを抜型刃22’の先端を環状部材Mに当てることにより切り取るようにすることができるので、パンDの欠片の量を少なくすることができる。また、型受体25に環状部材Mを加えたことにより、全体的に食感の良いピザ台を作ることができる。さらに、抜型刃22’を別体成形とすることによってその先端が磨耗した際等に取替えが可能になり、ピザ台成形器具4本体の長期間の使用が可能なる。
なお、ピザ台成形器具4の各部材の形状、大きさ、構成等は、上述した実施例に限られないのは、実施例1,2等と同様である。凸条K実施例3と同様に様々な形状のものを採用することができ、また、押圧力を集中させるための凸部Kは凸条Kのように把手24に平行に設けられたものに限らず、実施例3と同様に様々な形状のものを採用することができる。
さらに、抜型刃22’は着脱可能であれば、上述した構成に限らず、その他の着脱機能によるものでもよい。例えば、上述の構成を逆にし、押板13’の下面dの周縁部に形成した着脱用の係止突起を、抜型刃22’上部に形成した係止凹部に嵌合し着脱可能としたもの、また、抜型刃22’上端部に着脱用の係止突起を設けず、押板13’の下面dの周縁部に環状凹溝を設け抜型刃22’上部を嵌合する着脱構造や、押板13’の側面に着脱機能を設け、その側面に係合する機能を抜型刃22’に設ける構造など、押板13’と抜型刃22’が着脱可能であれば様々な構成を採用することができる。なお、押板13’の下面dの周縁部に環状凹溝を設ける場合には、この環状凹溝にも上述した環状部材Mを取りつけることにより、より容易に隙間の大きさを変えることができる構成となる。実施例4のピザ台成形器具4を用いたピザ台成形方法については、実施例2と略同様なので省略する。
次に実施例5のピザ台成形器具5について説明する。ピザ台成形器具5は、実施例3のピザ台成形器具3と異なり、押圧力を集中させるための凸部Kに複数のローラ部材K等を使用して、型抜体51を回動等させやすくしたものである。図20は、ピザ台成形器具5の型抜体51を示す概略図であり、(a)は型抜体51の底面図、(b)は(a)のP−P部分の断面図、(c)は(a)のQ−Q部分の断面図、(d)はローラ部材Kを径の小さいローラ部材Kに付け替えた状態を示す(a)のP−P部分の断面図である。なお、以下、ピザ台成形器具1,2,3,4と同様の形状、構造については、同様の符号を付す等して重複する説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図20に示すように、型抜体51の押板13の下面dには、その中心に把手24の長手方向と対向する側面が平行になるように角柱状の凸部Kが突設され、その凸部Kの他の対向する側面から押板13の周縁まで、断面が半円状の取付溝Rが形成されている。取付溝Rの曲率は、凸部Kを構成する略円柱状のローラ部材Kの曲率よりも若干大きく、取付溝Rは、ローラ部材Kをその周壁の一部が押板13の下面dから突出するように収納している。
凸部Kには、取付溝Rに平行に一側面側から他側面側にかけて貫通するように、細い円柱状の孔である支持孔Sが形成されている。抜型刃22には対向する位置に小さな円形の係止孔Tが設けられており、2つの係止孔Tと支持孔Sとは同一直線上にある。また、ローラ部材Kにはその軸部分に貫通孔Uが形成され、支持孔S、係止孔T、貫通孔Uの径は略同じ大きさであり、これらに挿通される断面が円形の棒状部材である回動軸Vの径よりも若干大きい。複数のローラ部材Kは、回動軸Vによって回動等が可能に支持され、回動軸Vは、その中央部分は支持孔Sに、両端部分は係止孔Tに保持される。
複数のローラ部材Kは、貫通孔Uに挿通される回動軸V及びこれを抜型刃22に着脱可能に係止する係止部材Wによって、型抜体51の取付溝R部分に取替え可能に取り付けられる。径の異なるローラ部材Kを取り付けられるようにすることで、パンDの厚さに応じたものを使用することができる。なお、回動軸Vは押圧した際に撓むことのない素材からなることが望ましい。
型抜体51を回動等させると、その中心側と外側とで動く距離が異なるので、各ローラ部材Kの外側部分は回転するだけでなく滑るようにして動くことになる。よって、滑る距離を小さくして動き易くするために、ローラ部材Kは軸方向の長さを短くし、ローラ部材Kを多数設けることが望ましい。また、ローラ部材Kは、回動軸Vの周りの部分に移動距離の違いを吸収する部材(図示せず)を配設するようにしてもよい。なお、略方形状の凸部Kは、積層部分pの一番厚い部分(パンDが4枚重なる部分)と略同じ大きさであり、この部分を最初に押圧することにより、型抜体51の回動等の動作を容易にする機能を有する。
図21は、ローラ部材による押圧力を集中させるための凸部Kの変形例の概略を示し、ローラ部材K,K,Kの中心軸で切断した状態を示す断面図である。具体的には、円錐形のローラ部材Kと円錐台形のローラ部材K,Kとを組み合わせたものであり、各ローラ部材K,K,Kは、パンDに接する側において各母線が一直線となるように、屈曲した回動軸V’により押板13及び抜型刃22に支持されている。円錐台形のローラ部材K,Kは、その上面の円周の長さとその底面の円周の長さの比が、押板13の中央から上面までの長さδ,δと押板13の中央から底面までの長さε,εの比と略同じになっている。よって、ローラ部材K,K,Kが滑ることがなく回動等するので、よりスムーズに型抜体51を回すことができる。なお、滑りシート30のローラ部材K,K,Kにより突出した部分の下端部と載台16の上面aとの間隔は、実施例4と同様である。
ピザ台成形器具5の各部材の形状、大きさ、構成等は、上述した実施例に限られず、ローラ部材K,K,K,K,Kの数等もこれに限られない。回動軸Vを定位置に保持するために、押板13の中央に凸部Kを1つ設けたが、この数を増やしてもよいし、全く設けなくてもよい。また、本実施例では凸部K(K,K,K,K,K)を把手24に対して平行に設けたが、実施例3のように交差するように設けてもよい。複数の回動等が可能な部材であれば、ローラ部材K,K,K,K,Kに限らず、球やタイヤ状の部材でも良い。また、これらの配設手段、支持手段も上述した構成に限らない。ローラ部材の間に小さな隙間があっても、滑りシート30を間に挟むので容易にローラ部材を回動等させることができ、この隙間により成形したピザ台に細いリング状の突部ができても、それを同心円状に具材を載せる際の目安とすることができる。なお、実施例5のピザ台成形器具5を用いたピザ台成形方法については、実施例2と略同様なので省略する。
次に実施例6のピザ台成形器具6について説明する。ピザ台成形器具6は、実施例3〜5のピザ台成形器具3,4,5と押圧力を集中させるための凸部Kが異なる構成となっている。図22は、ピザ台成形器具6の型抜体61を示す概略図であり、(a)は型抜体61の底面図、(b)は(a)のX−X部分の断面図、(c)は(a)のY−Y部分の断面図である。
図22に示すように、型抜体61の下面dには、凸部Kとして、押板13の中央部からに放射状に押板13の周縁まで突設された、断面が略矩形の略柱状形状である凸条K,K10を有する。このように凸部Kを放射状に設けたので、型抜体61を一方向に例えば25度回転させから元の位置に戻し、次に他方向に25度回すことによって、載台16上のパンDの全体をいずれかの凸条K,K10が押圧することとなる。よって、実施例3〜5より回動させる角度が小さくて済み、容易に素早くパンDを押圧でき押圧作業が楽である。
載台16に載せたパンDには、図5(b)に示したように、積層部分pと単層部分qがあり、また、積層部分pにはパンDが4枚重なる箇所(略十字状の部分のうちの交差している略矩形形状の部分)と、2枚重なる箇所(略十字状の部分のうちの交差していない部分)がある。このようなパンDの重なり状態に対応するように、凸条Kと凸条K10とは突出方向の長さが異なるように形成されている。具体的には、図22に示すように、斜め方向に設けられた4つの凸条KはパンDの単層部分qを押圧するので、突出方向の長さが長く、縦方向及び横方向に設けられた凸条K10は、パンDの積層部分pを押圧するので、突出方向の長さが短く形成されている。
また、積層部分pのうちのパンDが4枚重なる箇所である中央部分の突出方向の長さは、他の部分よりも短くなっている。なお、パンDを載せない状態で抜型刃22の先端が溝Fの底部の環状部材Mの上面に到達した際(環状部材Mが変形していない状態)に、載台16の上面aと滑りシート30の凸部Kにより突出した部分の下端部との隙間の大きさは、例えば、押圧していない状態の1枚又は数枚重なったパンDの厚さの1〜20%であることが望ましい。
図22(b),(c)に示すように、凸条K,K10は押板13の周縁部側の端部において、斜めに切り欠かれた切欠部Zが形成されている。これにより、成形されたピザ台の周縁は他の部分よりも高い壁が形成される。ピザ台にチーズ等の具材を縁ギリギリまで載せて焼いても、この壁によりチーズ等が流れだすのをくい止めることができる。また、ピザ台の周縁は、熱が良く伝わる部分であるので、厚みが残っていても、サクサクとした食感を楽しむことができる。
ピザ台成形器具6によれば、凸条K,K10を複数設け、その配設された位置により突出方向の長さを異なるものとしたり、1つの凸条K,K10でも、その部分により突出方向の長さを変えることによって、載台16に載せたパンDの厚さ(重なっている枚数)の違いに対応させることができ、積層部分pだけでなく単層部分qもしっかり押圧することができる。表面に多少の凹凸ができるものの、本格的な食感を楽しむことができるピザ台を作ることができる。なお、ピザ台の中央部分は少し盛り上がった状態になるが、ピザ台の中央が容易に分かるので、具材を載せるときやピザをカットする際の目印となる。また、外枠28及びガイド29の上面に、等間隔に印をつけておけば、さらに具材を均等に載せることができる。載台16の上面a周縁に等間隔に8つの凸部を設け、ピザ台自体に印が付くようにしてもよい。
ピザ台成形器具6の各部材の形状、大きさ、構成等は、上述した実施例に限られず、重ねたパンDの積層部分pと単層部分qの配置や、積層部分pにおけるパンDの枚数の違いに対応して、突出方向の長さを異なるものとし、積層部分pにおいても単層部分qにおいても、パンDをしっかり押圧することができればよい。なお、実施例6のピザ台成形器具6を用いたピザ台成形方法については、実施例2と略同様なので省略する。
本発明は上述した発明の実施の形態に限定されず、押板13,13’、抜型刃12,22,22’、滑りシート10,30、及び載台16を備え、パンDを使用して、本格的な食感を楽しめる略円形のピザ台が簡単に成形できれば、図示したような構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。スライス状の略矩形のパンを縦横2枚ずつの4枚使用した場合等を例示して記載したが、縦横3枚ずつの9枚で作れば、もっと大きなピザ台を作ることができる。
また、本発明のピザ台成形器具によれば、簡単にピザ台を作れるので、子供の調理玩具として提供することもできる。また、円形薄板状に成形する必要があるものについて、型抜体11,21,31,41,51,61をモータで回動等させて電動として、工業的に利用することもできる。
本発明のピザ台成形器具及びピザ台成形方法を用いれば、スライス状のパンを使ってピザ台以外にピタやナン等といった偏平状の食物に成形することも可能である。また、パン1枚でもピザ台への成形が可能である。さらに、パン以外の食材を偏平状に成形することもできる。
1,2,3,4,5,6 ピザ台成形器具
11,21,31,41,51,61 型抜体
12,22,22’ 抜型刃
13,13’ 押板
10,30 滑りシート
15,25 型受体
16 載台
17 フランジ
24 把手
28 外枠
29 ガイド
A,B 印
C 凹み
D パン
E 窪み
F 溝
K 凸部
M 環状部材
Z 切欠部
p 積層部分
q 単層部分
r はみ出し部分

Claims (8)

  1. スライス状のパン(D)を押圧するとともにその周縁部を切り取ることで所定径の円板状のピザ台に成形するためのピザ台成形器具であって、
    台座となる型受体(15,25)と、
    前記パンを押圧し成形するための型抜体(11,21,31,41,51,61)と、
    前記型受体と前記型抜体との間に配置される前記所定径と略同径の円形の滑りシート(10,30)と、を有し、
    前記型受体は、前記パンを載せ置くための前記所定径の円板形状の載台(16)を備え、
    前記型抜体は、前記パンを上方から圧縮するための押板(13,13’)及び該押板の押圧面に対し垂直に突出するように設けられ前記所定径に該パンを切り抜くための抜型刃(12,22,22’)を有しており、
    前記載台に載せ置いたパンに前記滑りシートを位置決めして被せ、その上から前記型抜体を被せて押圧しながら回すことで、前記押板が該滑りシート上を滑りながら該パンを圧縮するとともに前記抜型刃により該載台からはみ出した部分のパン(r)を切り取るように構成した、ことを特徴とするピザ台成形器具。
  2. 前記押板(13,13’)の押圧面には、押圧力を集中させるための凸部(K)が形成されており、
    前記滑りシート(30)は、柔軟性を有し、前記凸部の動きを円滑にする、ことを特徴とする請求項1に記載のピザ台成形器具。
  3. 前記凸部(K)は、前記押板(13,13’)を回す際に中心となる部分から周縁に向けて延設された凸条(K,K,K,K10)である、ことを特徴とする請求項2に記載のピザ台成形器具。
  4. 前記型受体(25)は、前記載台(16)の下端部周縁から外側に延設されたフランジ(17)と、該フランジの上面に上方に突設されるガイド(29)をさらに有し、
    前記ガイドは、前記パン(D)及び前記滑りシート(10,30)が載せ置かれた前記載台(16)に、前記型抜体(11,21,31,41,51,61)を被せる際に、その位置を案内するように構成された、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のピザ台成形器具。
  5. 前記ガイド(29)は、矩形状のパン(D)を前記載台(16)に載せ置く際にその位置決めをするように構成された、ことを特徴とする請求項4に記載のピザ台成形器具。
  6. 前記載台(16)の上面(a)は、前記型抜体(11,21,31,41,51,61)を回した際に前記載せ置いたパン(D)の移動を妨げる滑り止め構造を有する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載のピザ台成形器具。
  7. 前記型抜体(21,31,41,51,61)は、前記押板(13,13’)の上面(e)に設けられた略板状の把手(24)をさらに有し、
    前記把手(24)は、前記抜型刃(22,22’)の略真上から下方に手のひらで押圧することができるように、該押板の周縁部から外方向に突出するように設けられた部分を有する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載のピザ台成形器具。
  8. 複数のスライス状のパン(D)を用いて、所定径の円板状のピザ台を作るためのピザ台成形方法であって、
    先ず、前記パンを、前記所定径の円板形状の載台(16)の上面(a)に、隣り合うパンの一部が重なり合うように載せ置き(S1,S11)、
    次に前記パンの上面に、前記所定径と略同じ径の円形の滑りシート(10,30)を、該滑りシートの中心が前記載台の中心の鉛直方向上方に位置するように載せ(S2,S12)、
    さらに、前記滑りシートの上に、前記所定径と略同じ内径の円形状の抜型刃(12,22,22’)が設けられた押板(13,13’)を、該抜型刃の中心が前記載台の中心の鉛直方向上方に位置するように載せ(S3,S13)、
    前記押板及び前記抜型刃を上側から押圧しながら回して、前記載台からはみ出した部分のパン(r)を該抜型刃により切り取って前記所定径の円形に成形し、
    さらに前記押板を上側から押圧しながら回して、前記パンの重なり部分(p)を該押板により繋ぎ合わせるとともに全体を薄く成形する(S4,S14)、ことを特徴とするピザ台成形方法。

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