JP2014027722A - 電源システムおよび電力変換装置 - Google Patents

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伸也 直井
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Abstract

【課題】小型のフィルタでも出力電圧のリップルの振幅を小さくすることができる電源システムを提供する。
【解決手段】電源システムに複数の電力変換装置を設け、送信側の電力変換装置は、同期信号を送信する予告時間を電文にて送信し、次に当該予告時間に相当するタイミングにて同期信号を送信する。受信側の電力変換装置は、電文を受信し電文中の予告時間に相当するタイミングで同期信号を受信し、当該同期信号から所定の時間シフトした時間にて、パルス幅変調された矩形波状の電圧を出力する。電力変換装置を複数用いた電源システム全体として、矩形波状の電圧の発生頻度を上げ、見かけ上、出力される矩形波状の電圧の周波数を高くするようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力された電圧を半導体素子のスイッチングにより所望の電圧に変換する、インバータ等の交流または直流の電力を供給する電源システムに関する。
従来より、一般家庭や工場、事業所にて直流電圧を交流電圧に変換するインバータや、直流電圧を昇圧するステップアップコンバータ等の電源システムが普及してきている。当該電源システムでは、入力された電圧がトランジスタ等のスイッチング素子により、パルス幅変調等にてオン・オフ制御されることにより、所望の出力電圧を得ている。当該電源システムは所望の電圧を出力するためのトランジスタ等のスイッチング素子と、当該スイッチング素子のオン・オフ制御を行う制御部とを具備している。(例えば特許文献1)
特開2001−245479公報(第8頁、図1)
一般的にインバータやステップアップコンバータ等の電源システムには、入力された電圧を、交流または直流の所望の電圧に変換するトランジスタ等のスイッチング素子が用いられている。当該トランジスタ等のスイッチング素子は、オン・オフ信号により制御されるため、その出力は、矩形波状の電圧となるが、当該矩形波状の電圧を平滑するために、コンデンサやリアクトルからなるフィルタが必要である。当該フィルタは、外形が大きく、高価なものとなっていた。当該フィルタを小型化した場合、フィルタ効果を十分に得ることができず、出力される電圧波形はリップルの振幅が大きいものとなってしまうという欠点があった。
本発明は前記問題点に鑑み、小型のフィルタでも出力電圧のリップルの振幅を小さくすることができる電源システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による電源システムは、同期信号を送信する時間を予告する予告時間を含む電文を送信する電文送信手段と、前記電文送信手段により送信された電文中の前記予告時間に対応するタイミングにて前記同期信号を送信する同期信号送信手段とを具備した送信装置と、前記送信装置の前記電文送信手段から送信された電文を受信する電文受信手段と、前記電文受信手段により受信された電文中の前記予告時間に対応するタイミングにて前記同期信号を受信する同期信号受信手段と、負荷に印加される電圧に対応したパルス幅を有する矩形波状電圧を出力する電圧出力手段と、前記同期信号受信手段にて受信された前記同期信号を基準にしたタイミングにて矩形波状電圧を出力するように前記電圧出力手段を制御する制御手段とを具備した電力変換装置と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明による電力変換装置は、電文を受信する電文受信手段と、前記電文受信手段により受信された電文中の前記予告時間に対応するタイミングにて前記同期信号を受信する同期信号受信手段と、負荷に印加される電圧に対応したパルス幅を有する矩形波状電圧を出力する電圧出力手段と、前記同期信号受信手段にて受信された前記同期信号を基準にしたタイミングにて矩形波状電圧を出力するように前記電圧出力手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、小型のフィルタでも出力電圧のリップルの振幅を小さくすることができる電源システムを提供することができる。
本発明による電源システムの実施例1のシステム構成を示す図 本発明による電源システムの実施例1の内部構成を示す図 実施例1にかかる電力変換装置102Aのプログラムを示すフロー図 実施例1にかかる電力変換装置102Bのプログラムを示すフロー図 本発明による電源システムの実施例1の動作波形を示す図 本発明による電源システムの実施例1の変形例のシステム構成を示す図
以下、本発明の実施例を説明する。
本発明による電源システムの実施例1につき、図1を参照して説明する。図1は本発明による電源システムの実施例1を示すシステム図であり、一例として直流電圧を交流電圧に変換するインバータにかかる電源システムについて記載する。本実施例にかかる電源システムは電源装置101A、101B、101C、101D、電力変換装置102A、102B、102C、102D、フィルタ103A、103B、103C、103Dにより構成されている。なお、本実施例は単相2線式の電源システムについて示されているが、単相3線式、三相3線式等異なる相線式の電源システムにも同様に適用可能である。
図1において、電源装置101A、101B、101C、101Dは、蓄電池や太陽光発電装置や燃料電池等により構成されており、直流の電圧を出力する。なお、電源装置101A、101B、101C、101Dは交流電圧を発生するものであっても構わない。
電力変換装置102A、102B、102C、102Dは、インバータ等の電力変換器により構成されており、それぞれ電源装置101A、101B、101C、101Dから出力された直流電圧を、所望の交流電圧に変換して出力する。なお、電力変換装置102A、102B、102C、102Dは直流電圧を交流電圧に変換するもの、交流電圧を異なる交流電圧に変換するもの、直流電圧を異なる直流電圧に変換するものであっても構わない。
フィルタ103A、103B、103C、103Dはコンデンサやリアクトルからなるフィルタ回路により構成されており、それぞれ電力変換装置102A、102B、102C、102Dから出力された電圧のリップルを濾波した電圧を出力する。
電力線104は、系統に連結された、電力供給線であり、フィルタ103A、103B、103C、103Dから出力された電圧を負荷105A、105B、105C、105Dに伝達する。
次に本発明による電源システムの実施例1にかかる電力変換装置102A、102B、102C、102Dにつき、図2を参照して説明する。図2は、本発明による電源システムの実施例1にかかる電力変換装置102A、102B、102C、102Dの内部を示す構成図であり、一例として直流電圧を交流電圧に変換するインバータについて記載されている。本実施例にかかる電源システムの電力変換装置102A、102B、102C、102Dは、通信部201、制御部202、パルス幅変調部203、検出部204、スイッチング素子205、206、207、208により構成されている。電力変換装置102A、102B、102C、102Dの内部構成は同様であるが、設置時等に制御部202内部の設定部(図中不示)に異なる設定がなされることにより、それぞれ異なるタイミングにより、パルス幅変調部203からパルスが出力され、その結果異なるタイミングにてスイッチング素子205、206、207、208がオン・オフ制御される。なお、通信部201、制御部202、パルス幅変調部203、検出部204、スイッチング素子205、206、207、208等の電力変換装置の各部の符号は、通信部201A、通信部201Bのように末尾にA、B、C、Dを表記し電力変換装置102A、102B、102C、102Dの区別を行うものとする。
入力端子209、210は、電源装置101に接続され、電源装置101により発生された直流電圧が入力される。
出力端子211、212は、フィルタ103、電力線104を介し負荷105に接続されている。
通信部201は、無線電波や電力線搬送や専用線による通信回路により構成されており、他の電力変換装置と無線電波や電力線搬送や専用線による有線通信にて、通信を行う。通信部201は、「予告時間T1に関するコード」を含む「電文R」、ならびに「同期信号S」を送信し、他の電力変換装置から送信された「予告時間T1に関するコード」を含む「電文R」、「同期信号S」を受信する。
制御部202は、マイクロコンピュータ等により構成され、プログラムを内蔵している。制御部202は、通信部201の電文の送受信の制御、後述するパルス幅変調部203のパルス発生タイミングの制御を行う。制御部202には、外部からの通信や操作により、または工場出荷時に「シフト時間T2」が設定される。制御部202は、前記通信部201にて受信された「同期信号S」を基準に「シフト時間T2」を計時する。当該「シフト時間T2」は、パルス幅変調部203にて発生されるパルスのタイミングを決定する時間であり、電力変換装置102A、102B、102C、102Dごとに異なる数値とされることが望ましい。制御部202は、「シフト時間T2」経過後、パルス幅変調部203に対し、パルス幅変調部203から発生されるパルスのスタートタイミングを指示する。また制御部202は、通信部201から送信される電文の送信タイミングの制御を行う。
パルス幅変調部203は、マイクロコンピュータや演算増幅器からなるパルス幅変調回路により構成されており、前記制御部202に指示されたタイミングで、後述する検出部204の出力に応じたパルス幅信号を出力し、スイッチング素子205、206、207、208のオン・オフを制御する。パルス幅変調部203は、負荷105に正弦波状の交流電力が供給されるように、正側の交流電力を供給する場合にはスイッチング素子205、206をオン・オフし、負側の交流電力を供給する場合にはスイッチング素子207、208をオン・オフするよう制御を行う。また、パルス幅変調部203は、外部の交流電力波形(図中不示)と連系させるため、後述する検出部204にて電力供給線104の電圧を検出し、当該外部の交流電力波形と同期させるようにスイッチング素子205、206、207、208のオン・オフを制御する。なお、各電力変換装置102A、102B、102C、102Dのパルス幅変調部203は、同一の周波数にてパルスを発生している。
検出部204は、コンパレータ等の電圧検出回路等により構成されており、電力線104に現れる電圧を検出し、当該電圧にかかる情報をパルス幅変調部203に伝達する。
スイッチング素子205、206、207、208は、トランジスタ等の半導体からなる抵抗可変素子により構成されており、そのオン・オフをパルス幅変調部203に制御され、電源装置101から供給される直流電圧を所望の交流電圧に変換し、電力線104を介し負荷105に供給する。正側の交流電力を供給する場合にはスイッチング素子205、206が、負側の交流電力を供給する場合にはスイッチング素子207、208がオン・オフ制御される。
次に、本実施例の動作について図1〜5を参照しつつ説明する。
一般に電力変換装置102の出力電圧は、スイッチング素子205、206、207、208がオン・オフ制御されることにより作られるため、フィルタ103がない状態では、矩形波状の電圧となっている。当該矩形波状の電圧は、フィルタ103により正弦波状になるようにフィルタリングされるが、当該フィルタは負荷の消費電力が大きくなると、外形も大きく、値段も高価なものになる。当該フィルタを小型化するためには、フィルタの時定数を小さくすることが必要とされ、そのためには電力変換装置102から出力される矩形波状の電圧の周波数を高くすること、つまりパルス幅変調部203の周波数を高くすることが必要とされる。しかしながら、電力変換装置102の内部回路の応答速度等の関係で、出力される矩形波状の電圧の周波数を一定値以上高くすることは困難であった。
そこで、本実施例では、図1に示すように複数の電力変換装置102を電力線104に並列に接続し、各電力変換装置から異なるタイミングにて矩形波状の電圧を出力し、電源システム全体として、見かけ上出力される矩形波状の電圧の周波数を高くすることによりフィルタを小型化、低価格化することとした。
従って各電力変換装置から異なるタイミングにて、矩形波状の電圧が出力されることが必要となる。各電力変換装置間で時間の同期を取り、出力される矩形波状の電圧の出力タイミングが各電力変換装置ごとに意図的にシフトされることが必要となる。各電力変換装置から異なるタイミングにて、矩形波状の電圧を出力する方法としては、センタ装置から送信された同期信号に基づき、各電力変換装置固有のシフト時間にて出力タイミングを決定し、矩形波状の電圧を出力する方法が考えられる。
しかしながら、微弱無線電波による通信や、電灯線搬送方式の通信を用いた場合、通信信号が減衰するため通信距離が制限され、長距離の通信を行うことができない。微弱無線電波による通信や、電灯線搬送方式の通信にて長距離の通信を行うには、電文を受信した通信装置が、当該電文と同様の電文を他の通信装置に対して送信する所謂リピータを用いたリレー方式による通信方法が有効であるが、当該通信方法は受信を行った後に送信を行うため遅延時間が発生し、システム全体として通信の同時性が失われるといった問題があった。そこで本実施例では、システム全体として同時性が確保された同期信号の通信を行うことができる電源システムとした。
一実施例として、特定小電力等の微弱無線電波により通信を行う電源システムの動作について説明を行う。
図3に電力変換装置102Aの制御部202Aに内蔵されているプログラムのフローチャート、図4に電力変換装置102Bの制御部202Bに内蔵されているプログラムのフローチャートを示す。
図5のA1に電力変換装置102Aのパルス幅変調部203A、B1に電力変換装置102Bのパルス幅変調部203B、C1に電力変換装置102Cのパルス幅変調部203C、D1に電力変換装置102Dのパルス幅変調部203Dのパルス出力タイミングを、図5のA2に電力変換装置102Aの通信部201A、B2に電力変換装置102Bの通信部201B、C2に電力変換装置102Cの通信部201Cの送信タイミングを示す。図5はパルス幅変調部203A、203B、203C、203Dのそれぞれが、約10%程度のパルスデューティのパルスを出力している場合について記載されている。
特定小電力等の微弱無線電波による通信は、送信電力が小さいため長距離の通信を行うことができない。そこで本システムでは無線電波にて電力変換装置102Aから電力変換装置102Bへ、さらに電力変換装置102Bから電力変換装置102Cへ、さらに電力変換装置102Cから電力変換装置102Dへ通信が行われるリレー方式による通信方式を採用している。
各電力変換装置内の制御部202には、リレー方式による通信方式の受信順である「ホップ数」にかかるコードが設定されている。当該「ホップ数」にかかるコードは、外部からの通信や操作により、または工場出荷時に各電力変換装置内の制御部202に設定される。なお本実施例では、最大4リンク(最大3ホップ)の通信を行うことができるものとする。
電力変換装置102A内の制御部202Aには、マスターである旨の「ホップ数:0」が、電力変換装置102B内の制御部202Bには、1ホップ目である旨の「ホップ数:1」が、電力変換装置102C内の制御部202Cには、2ホップ目である旨の「ホップ数:2」が、電力変換装置102D内の制御部202Dには、3ホップ目である旨の「ホップ数:3」が設定されている。「ホップ数:0」が設定された電力変換装置102Aはマスターとなる。本実施例では、各電力変換装置で重複しないような「ホップ数」にかかるコードを設定するものとしたが、重複した「ホップ数」にかかるコードを設定するものとしてもよい。例えば「ホップ数:2」が設定される電力変換装置が複数あるものとしてもよい。
また、各電力変換装置内の制御部202には、パルス幅変調部203がパルスを発生するタイミングである「シフト時間T2」にかかるコードが設定されている。当該「シフト時間T2」は、「同期信号S」の受信後、パルス幅変調部203がパルスを発生するまでの時間であり、外部からの通信や操作により、または工場出荷時に各電力変換装置内の制御部202に設定される。電力変換装置102A内の制御部202Aには、「シフト時間T2」として「0」が、電力変換装置102B内の制御部202Bには、「シフト時間T2」として「T2B」が、電力変換装置102C内の制御部202Cには、「シフト時間T2」として「T2C」が、電力変換装置102D内の制御部202Dには、「シフト時間T2」として「T2D」が設定されている。当該「シフト時間T2」は各電力変換装置102から出力される矩形波状の電圧が重ならないような時間を選択し設定することが望ましい。
また、本実施例においては電力変換装置に対し、個別に「ホップ数」にかかるコードを設定するものとしたが、例えば電力変換装置が現場に設置された順に通信を開始する構成とし、プログラムにて通信の開始順により「ホップ数」を決定するようにしても良い。
また、本実施例においては一つの電力変換装置に対し、「ホップ数」と「シフト時間T2」にかかる2つのコードを電力変換装置102内の制御部202に設定するものとしたが、「シフト時間T2」にかかるコードを設定することなく、設定された「ホップ数」にかかるコードから「シフト時間T2」を算出するようなプログラムとしても良い。
もしくは、電文にて各電力変換装置にかかる「シフト時間」を指示するようなシステムとしてもよい。
電力変換装置102Aの制御部202Aは図3に示すプログラムに沿って動作する。
まず、電力変換器102Aの制御部201Aは、設定されている「ホップ数」を参照し電力変換器102Aがマスターであることを認識する(ステップ301)。
次に、制御部202Aは、「予告時間T1A」を計算する(ステップ302)。「予告時間T1A」とは、電力変換器102Aの通信部201Aが「電文RA」を送信した後、「同期信号SA」が送信されるまでの時間である(図5のA2)。制御部202Aには「ホップ数:0」が設定されており、本システムは最大4リンク(最大3ホップ)の通信を行うことができるシステムであるところ、制御部202Aは「4(最大ホップ数)−0(制御部201Aに設定されたホップ数)−2」に「1電文の送信に要する時間」を乗じた値以上の時間を「予告時間T1A」とする。つまり、電力変換装置102Bから電力変換装置102Cへ「電文RB」が送信される時間と、電力変換装置102Cから電力変換装置102Dへ「電文RC」が送信される時間との和以上の値が「予告時間T1A」として選択される。無線電波による信号は他のノイズ信号と識別しにくいが、電文を受信する電力変換装置102Bは、当該「予告時間T1A」をたよりに、「同期信号SA」を受信することができる。なお、「予告時間T1A」は前述に限られることではなく、例えば「電文RA」の「STX」のスタートビット送信から「同期信号SA」の送信までの時間を「予告時間T1A」とすることも可能である。
次に制御部202Aは、通信部201Aを介し、無線電波にて「予告時間T1A」を含む「電文RA」を送信する(ステップ303)。なお当該「電文RA」には「予告時間T1A」の他、例えば、運転の停止、開始を指示するコードや、動作時間を表すコード、出力電力の上限や下限を指示するコード、パルス幅変調部203の周波数を制御するコード等の制御コードや、現在の運転状況を示すコードが含められていても構わない。
その後、制御部202Aは、他の電力変換装置から送信される電文とのキャリアの重複を避けるため、「予告時間T1A」にかかる時間の間、無線電波のキャリアの送信を中断するよう通信部201Aを制御する(ステップ304)。
制御部202Aは、「予告時間T1A」にかかる時間の経過後、「同期信号SA」の送信を開始する(ステップ305)。当該「同期信号SA」は、特に電文である必要はなく、電文のマーク信号またはスペース信号等であっても構わない。
制御部202Aは、「同期信号SA」の送信時間長である時間T0の経過後、「同期信号SA」の送信を停止する(ステップ306)。当該「同期信号SA」は、電力変換装置102A内のパルス幅変調部203の出力パルスに同期したものとすると、精度の良い同期信号とすることができる。
以上は、電力変換装置102Aの動作であるが、当該電力変換装置102Aの動作を受け、各電力変換装置は以下のように動作する。
電力変換装置102Bの制御部202Bは図4に示すプログラムに沿って動作する。
まず、制御部202Bは電力変換装置102Aからの「電文RA」を受信したか、判断を行う(ステップ401)。当該「電文RA」を受信していないと判断した場合は、受信待ち状態に戻る。
当該「電文RA」を受信したと判断した場合、制御部202Bは、「予告時間T1B」を計算し「電文RB」を送信する(ステップ402)。「予告時間T1B」とは、電力変換器102Bの通信部201Bが「電文RB」を送信した後、「同期信号SB」が送信されるまでの時間である(図5のB2)。制御部202Bには「ホップ数:1」が設定されており、電力変換装置102Bはマスターでないことが認識される。制御部202Bは、電力変換装置102Aから送信された「電文RA」中の「予告時間T1A」から電力変換装置102Bから送信される「電文RB」の送信終了時間を減算した値を「予告時間T1B」とする。つまり、電力変換装置102Cから電力変換装置102Dへの「電文RC」が送信される時間以上の値が「予告時間T1B」となる。無線電波による信号は他のノイズ信号と識別しにくいが、電文を受信する電力変換装置102Cは、当該「予告時間T1B」をたよりに、「同期信号SB」を受信することができる。
「予告時間T1B」算出の後、制御部202Bは、通信部201Bを介し、無線電波にて「予告時間T1B」を含む「電文RB」を送信する。なお当該「電文RB」には「予告時間T1B」の他、例えば、運転の停止、開始を指示するコードや、動作時間を表すコード、出力電力の上限や下限を指示するコード、パルス幅変調部203の周波数を制御するコード等の制御コードや、現在の運転状況を示すコードが含められていても構わない。
その後、制御部202Bは、「予告時間T1B」にかかる時間の間、無線電波のキャリアの送信を中断するよう通信部201Bを制御する(ステップ403)。
次に制御部202Bは、電力変換装置102Aからの「電文RA」の受信後「予告時間T1A」に相当する時間に、通信部201Bが「同期信号SA」を受信したか判断する(ステップ404)。制御部202Bは、具体的には例えば「予告時間T1A」の前後数ミリ秒以内に通信部201Bが「同期信号SA」を受信したか監視を行う。
電力変換装置102Aからの「同期信号SA」を受信したと判断した場合、制御部202Bは、即時に通信部201Bから「同期信号SB」を送信する(ステップ405)。当該「同期信号SB」は、電力変換装置102Aから送信された「同期信号SA」と同様の信号であり、特に電文である必要はなく、電文のマーク信号またはスペース信号等であっても構わない。
電文のマーク信号またはスペース信号であり、特に電文である必要はない。
制御部202Bは、「同期信号SB」の送信時間長である時間T0を計時し(ステップ406)、時間T0経過後、即時に「同期信号SB」の送信を停止する(ステップ406)。当該動作により「同期信号SB」は「同期信号SA」と送信開始時刻、送信停止時刻、送信周波数とも同様となる。
その後、制御部202Bは、「シフト時間T2B」経過の後、パルスを出力するようパルス幅変調部203Bを制御する(ステップ407)。当該動作により、電力変換装置102Bは電力変換装置102Aから出力された矩形波状の電圧に比べ、「シフト時間T2B」だけシフトされた時間にて、矩形波状の電圧を出力するようになる。
電力変換装置102Cは電力変換装置102Bの制御部202Bの動作に準じた以下の動作を行う。
電力変換装置102Bから送信された「電文RB」を受信したと判断した場合、電力変換装置102Cの制御部202Cは、「予告時間T1C」を計算し「電文RC」を送信する。制御部202Cは、電力変換装置102Bから送信された「電文RB」中の「予告時間T1B」から電力変換装置102Cから送信される「電文RC」の送信終了時間を減算した値を「予告時間T1C」とする。無線電波による信号は他のノイズ信号と識別しにくいが、電文を受信する電力変換装置102Dは、当該「予告時間T1C」をたよりに、「同期信号SC」を受信することができる。「予告時間T1C」算出の後、制御部202Cは、通信部201Cを介し、無線電波にて「予告時間T1C」を含む「電文RC」を送信する。
次に制御部202Cは、電力変換装置102Bからの「電文RB」の受信後「予告時間T1B」に相当する時間に、通信部201Cが「同期信号SB」を受信したか判断する。電力変換装置102Bからの「同期信号SB」を受信したと判断した場合、制御部202Cは、即時に通信部201Cから「同期信号SC」を送信する。当該「同期信号SC」は、電力変換装置102Bから送信された「同期信号SB」と同様の信号であり、電文のマーク信号またはスペース信号であり、特に電文である必要はない。
制御部202Cは、「同期信号SC」の送信時間長である時間T0を計時し、時間T0経過後、即時に「同期信号SC」の送信を停止する。当該動作により「同期信号SC」は「同期信号SA」、「同期信号SB」と送信開始時刻、送信停止時刻、送信周波数とも同様となる。
その後、制御部202Cは、「シフト時間T2C」経過の後、パルスを出力するようパルス幅変調部203Cを制御する。当該動作により、電力変換装置102Cは電力変換装置102Aから出力された矩形波状の電圧に比べ、「シフト時間T2C」だけシフトされた時間にて、矩形波状の電圧を出力するようになる。
電力変換装置102Dは、以下の動作を行う。
電力変換装置102Cから送信された「電文RC」を受信したと判断した場合、電力変換装置102Dの制御部202Dは、「電文RC」の受信後「予告時間T1C」に相当する時間に、通信部201Dが「同期信号SC」を受信したか判断する。電力変換装置102Cから「同期信号SC」を受信したと判断した場合、制御部202Dは、時間T0を計時し、さらに「シフト時間T2D」経過の後、パルスを出力するようパルス幅変調部203Dを制御する。当該動作により、電力変換装置102Dは電力変換装置102Aから出力された矩形波状の電圧に比べ、「シフト時間T2D」だけシフトされた時間にて、矩形波状の電圧を出力するようになる。
本実施例を用いれば、小型のフィルタでも出力電圧のリップルの振幅を小さくすることができる電源システムを提供することができる。
各電力変換装置102A、102B、102Cから送信される同期信号は同時性を有しており、当該同期信号から所定の「シフト時間」だけシフトしたタイミングにて各電力変換装置のパルス幅変調部203A、203B、203C、203Dはパルスを発生する。このためパルス幅変調部203A、203B、203C、203Dから出力されるパルスは重複することがないため、電力変換装置102A、102B、102C、102Dから出力される矩形波状の電圧は、図5のE1に示すように相互にオフの区間を補償することができる。従って電力変換装置を複数用いた電源システム全体として、見かけ上、出力される矩形波状の電圧の周波数を高くすることができ、その結果フィルタを小型化、低価格化することが可能である。
また、本実施例によれば、微弱無線電波による通信や、電灯線搬送方式の通信のように長距離の通信を行うことができない通信方式を用い、電力変換装置間でリレー方式の通信を行うシステムとした場合でも、同期信号が遅延しないため、当該同期信号に基づき所望の時間に各電力変換装置は矩形波状の電圧を出力することができ、その結果フィルタを小型化、低価格化することが可能である。
また、微弱無線電波による通信や、電灯線搬送方式の通信による信号は他のノイズ信号と識別しにくいが、電文を受信する電力変換装置は、電文中の「予告時間」にて「同期信号」の送信時刻が予告されるため、ノイズと区別して同期信号を受信しやすい。
なお図1に記載された実施例1では電力変換装置102A、102B、102C、102Dごとにフィルタ103A、103B、103C、103Dを設置するものとしたが、図6に示すように電力変換装置102A、102B、102C、102Dに対し、一つのフィルタ107を配置することも可能である。この場合、複数のフィルタを必要としないため、電源システム全体として更にフィルタを小型化・低価格化することが可能である。
また、実施例1では電力変換装置102Aから「同期信号SA」(第一の同期信号)を送信するものとしたが。電力変換装置102Aに代えて、単に送信装置から「同期信号SA」(第一の同期信号)を送信するものとしても良い。
以上のように本発明を用いれば、小型のフィルタでも出力電圧のリップルの振幅を小さくすることができる電源システムを提供することができる。
101A、101B、101C、101D 電源装置
102A、102B、102C、102D 電力変換装置
103A、103B、103C、103D フィルタ
104 電力線
105A、105B、105C、105D 負荷
106 電力線
107 フィルタ
201 通信部
202 制御部
203 パルス幅変調部
204 検出部
205、206、207、208 スイッチング素子
209、210 入力端子
211、212 出力端子

Claims (4)

  1. 同期信号を送信する時間を予告する予告時間を含む電文を送信する電文送信手段と、
    前記電文送信手段により送信された電文中の前記予告時間に対応するタイミングにて前記同期信号を送信する同期信号送信手段と
    を具備した送信装置と、
    前記送信装置の前記電文送信手段から送信された電文を受信する電文受信手段と、
    前記電文受信手段により受信された電文中の前記予告時間に対応するタイミングにて前記同期信号を受信する同期信号受信手段と、
    負荷に印加される電圧に対応したパルス幅を有する矩形波状電圧を出力する電圧出力手段と、
    前記同期信号受信手段にて受信された前記同期信号を基準にしたタイミングにて矩形波状電圧を出力するように前記電圧出力手段を制御する制御手段と
    を具備した電力変換装置と、
    を有することを特徴とする電源システム。
  2. 第一の同期信号を送信する時間を予告する第一の予告時間を含む第一の電文を送信する第一の電文送信手段と、
    前記第一の電文送信手段により送信された前記第一の電文中の前記第一の予告時間に対応するタイミングにて前記第一の同期信号を送信する第一の同期信号送信手段と、
    前記第一の電文送信手段から前記第一の電文を送信の後、前記第一の同期信号送信手段が前記第一の同期信号を送信する前に、通信キャリアの出力を停止する第一の送信停止手段と
    を具備した送信装置と、
    前記送信装置の前記第一の電文送信手段から送信された前記第一の電文を受信する電文受信手段と、
    前記電文受信手段により受信された前記第一の電文中の前記第一の予告時間に対応するタイミングにて前記第一の同期信号を受信する同期信号受信手段と、
    前記送信装置の前記第一の送信停止手段により通信キャリアが停止されている時間に、
    第二の同期信号を送信する時間を予告する第二の予告時間を含む第二の電文を送信する第二の電文送信手段と、
    前記第二の電文送信手段により送信された前記第二の電文中の前記第二の予告時間に対応するタイミングで、かつ前記第一の同期信号送信手段から前記第一の同期信号が送信されるのと重複するタイミングにて第二の同期信号を送信する第二の同期信号送信手段と、
    負荷に印加される電圧に対応したパルス幅を有する矩形波状電圧を出力する電圧出力手段と、
    前記同期信号受信手段にて受信された前記第一の同期信号を基準にしたタイミングにて矩形波状電圧を出力するように前記電圧出力手段を制御する制御手段と
    を具備した電力変換装置と、
    を有することを特徴とする電源システム。
  3. 電文を受信する電文受信手段と、
    前記電文受信手段により受信された電文中の前記予告時間に対応するタイミングにて前記同期信号を受信する同期信号受信手段と、
    負荷に印加される電圧に対応したパルス幅を有する矩形波状電圧を出力する電圧出力手段と、
    前記同期信号受信手段にて受信された前記同期信号を基準にしたタイミングにて矩形波状電圧を出力するように前記電圧出力手段を制御する制御手段と
    を具備したことを特徴とする電力変換装置。
  4. 第一の電文を受信する電文受信手段と、
    前記電文受信手段により受信された前記第一の電文中の前記第一の予告時間に対応するタイミングにて第一の同期信号を受信する同期信号受信手段と、
    前記電文受信手段による第一の電文受信後の通信キャリアが停止されている時間に、
    第二の同期信号を送信する時間を予告する第二の予告時間を含む第二の電文を送信する電文送信手段と、
    前記電文送信手段により送信された前記第二の電文中の前記第二の予告時間に対応するタイミングで、かつ前記第一の同期信号が送信されるのと重複するタイミングにて第二の同期信号を送信する同期信号送信手段と、
    負荷に印加される電圧に対応したパルス幅を有する矩形波状電圧を出力する電圧出力手段と、
    前記同期信号受信手段にて受信された前記第一の同期信号を基準にしたタイミングにて矩形波状電圧を出力するように前記電圧出力手段を制御する制御手段と
    を具備したことを特徴とする電力変換装置。
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