JP2014027715A - 永久磁石式発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
回転子に永久磁石を配置した発電機において、高回転でも低回転でも安定した電圧を得ることが出来る効率の良い発電機を提供する。
【解決手段】
永久磁石からなる回転子、ステータ及び整流回路を備える永久磁石式発電機において、前記ステータはn相(nは2以上の整数)に区分され、前記各相には、それぞれm個(mは2以上の整数)の巻線が直列に配置され、総計n×m個の巻線が前記ステータに配置されており、前記整流回路は、直列につないだ2個のダイオードを並列にm個接続された複数の整流器を備えており、前記複数の各整流器は、それぞれ前記各相の異なる数の直列接続された巻線と接続されるように、それぞれ前記巻線の分岐点又は前記巻線の直列接続の末端と接続されており、前記各整流器のプラス極側及びマイナス極側はそれぞれスイッチを介して出力端子と接続されていることを特徴とする永久磁石式発電機。
【選択図】図4

Description

本発明は、永久磁石式回転子と複数の巻線が配置されるステータからなる永久磁石式発電機に関する。
自動車用の発電機としては界磁に電磁石を用いた発電機がよく使われている。回転子(ロータ)の電磁石のコイルに流れる電流を制御することにより回転子の磁界を変化させ、外周に配置された巻線の発電量を調整するものである。たとえばこの種の発電機は輸送トラックの冷凍機においてコンプレッサー駆動用の電力をつくるために使われる。
しかしながら、従来の発電機は回転子の電磁石のコイルにも電流を流すので電力を消費してしまい効率がそれほど高くないことが問題となる。特に冷凍機のコンプレッサーは電力消費量が大きいためアイドリング時にはエンジンに対する負荷が大きく、冷凍機のコンプレッサーの出力を小さなものにせざるを得ない。その結果、外気温が高い真夏では冷凍機の冷却性能が不足するといった問題が生じていた。さらに回転子の接点(ブラシ)が磨耗するので定期的な保守が必要であった。
一方、昨今では強力な磁界を持つネオジム磁石が比較的安価に製造されるようになったことから、回転子に永久磁石を用いることにより上記のような従来の電磁石式発電機の課題を解決できるものとして注目されている。
しかしながら、従来の発電機では回転子の電磁石のコイルに流す電流の量を変化させて磁界の大きさを変えることで発電量を調整できるが、永久磁石を用いた回転子では磁界の大きさを変えられないため発電量を調整できないという問題があった。すなわち永久磁石式発電機の電力は回転数に比例するので、低い回転数では電圧が低く、高い回転数では電圧が高くなり、どんな回転数でも一定となるような電圧を得ることが難しかった。
このような問題に対して、特許文献1では複数の巻線の接続がスイッチングリレーを介してそれぞれ独立的に分離され、回転数に応答してスイッチングリレーをオン・オフ制御し直列に接続する巻線の数を減少させて制御する永久磁石式発電機が提案されている。しかし、スイッチングリレーのオン・オフによって直列に繋いだ巻線の数が変わるため、大きな電圧の変化が生じてしまう。図5は従来(特許文献1)の発電機の回転数と電圧の関係を示しており、直列に繋げた巻線の数に対応する低回転域(3連)、中回転域(2連)、高回転域(1連)の3つの領域を推移する階段状のグラフが示されている。
図5において、例えば、エンジンの回転数を0から3000rpmまで上げ電圧が最大300Vとなるように直列に繋いだ巻線の数を変化させるとき、2連から1連の境界で最小150V程度の電圧となる。したがって出力される電圧の範囲が約150〜300Vであり電圧の変化の幅が大きい。このように、従来の技術では大きな電圧の変動幅でも使える高価な安定化電源が必要であった。
特開2002−171734号公報
本発明は、上記した点を鑑みてなされたものであって、回転子に永久磁石を配置した発電機において、高価な安定化電源を必要とせずに、高回転でも低回転でも安定した電圧を得ることが出来る効率の良い発電機を提供することを目的とする。
本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)永久磁石からなる回転子、ステータ及び整流回路を備える永久磁石式発電機において、前記ステータはn相(nは2以上の整数)に区分され、前記各相には、それぞれm個(mは2以上の整数)の巻線が直列に配置され、総計n×m個の巻線が前記ステータに配置されており、前記整流回路は、直列につないだ2個のダイオードを並列にm個接続された複数の整流器を備えており、前記複数の整流器は、前記各相の直列接続された巻線のうち異なる巻線数が接続されるように、それぞれ前記巻線の直列接続の分岐点又は末端と接続されており、前記各整流器のプラス極側及びマイナス極側はそれぞれスイッチを介して出力端子と接続されていることを特徴とする永久磁石式発電機。
(2)前記整流器の個数は、前記各相に配置される巻線の数と同じm個であることを特徴とする上記(1)に記載の永久磁石式発電機。
(3)前記回転子は中心に配置され、前記ステータは外周部に配置され、前記nは3、前記mは3である上記(1)または(2)に記載の永久磁石式発電機。
(4)前記巻線の巻数が巻線によって異なることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の永久磁石式発電機。
(5)前記nは3、前記mは4であって、三相における4個の巻線の巻き数の比率がそれぞれ2:2:1:1であることを特徴とする請求項4に記載の永久磁石式発電機。
本発明の永久磁石式発電機によれば、ステータの各相に直列接続された巻線の数を自由に選択することができるため、より多くの段数をもった出力が可能で、低回転から高回転にわたって狙い値に近い電圧を得ることができる。また、スイッチのオン・オフ前後の電圧の変化が少ないため、高回転でも低回転でも安定した電圧を得ることが出来る。したがって、回転数の変動や消費電力の変動があった場合に、多くの組み合わせのなかからより適切な電圧を得ることが出来る。また、高価な安定化電源が必要とならず、整流器に入力される電圧の変化量も緩やかになることから耐圧の低い安価なダイオードを採用することができる。さらに電気的な接触点となるブラシも不要なため定期的な交換も必要がない。
本発明の実施態様の永久磁石式発電機の断面図を示す。 本発明の実施態様の永久磁石式発電機の模式図を示す。 本発明の実施態様の永久磁石式発電機の長手方向の断面図を示す。 本発明の第一の実施態様の永久磁石発電機の整流回路図を示す。 従来の発電機における回転数と電圧の関係を示す。 本発明の第一の実施態様の整流回路を使用した発電機の回転数と電圧の関係を示す。 本発明の第二の実施態様の永久磁石発電機の整流回路図を示す。 本発明の第二の実施態様の整流回路を使用した発電機の回転数と電圧の関係を示す。
本発明の実施形態の永久磁石式発電機を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、回転子11の外側には回転軸60とは独立したステータ66が配置されている。ステータ66は積層した磁性板と銅線68からなる。磁性板は珪素鋼板が使われることが多い。ステータ66は、磁性板に外側から内側に向かって櫛状に形成され、その櫛状のティース67(突起部)の周囲にそれぞれ銅線68を巻いて巻線としたものである。
回転軸60の周囲に複数の永久磁石62〜65が取り付けられている。永久磁石は磁力の大きなネオジム磁石を用いることが多い。永久磁石は外側に向かってN極、隣の永久磁石はS極となるように配置されるため、配置する数は偶数個とするのが普通である。永久磁石の極は外向きだけでなく反対側の内向きにも極があるため、積層した珪素鋼板などの磁性板の周囲に永久磁石を配置すると磁力線を有効に利用できる。
プーリー80は発電機の回転軸60に固定されており、エンジンの回転力をベルトを介してプーリー80に伝達し、回転子を回転させる。回転子には複数の永久磁石が取り付けられており、軸受け72を介して回転軸60とは独立したステータ66が配置され、ケース20に収容されており、回転子とステータが相対的に移動することにより巻線に起電力が生じる。
巻線は図1に示す三相発電機の場合、3の倍数、例えば9個の巻線が外周に沿って配置されている。図2に示すように、巻線の段数を3段とした場合は80°ごとに配置された巻線u1、u2、u3を直列に接続してU相とし、U相とは別の配線として、v1,v2,v3のV相と、w1、w2、w3のW相の3つの相を形成している。そして、直列に接続されたu1、u2、u3と、直列に接されたv1、v2、v3のV相と、直列に接続されたw1、w2、w3のW相が中性点10を中心としてスター結線されている。
0 本発明の実施形態の永久磁石式発電機は、三相交流を直流に変換する三相式発電機に限らず、三相交流以外、例えば二相や四相であっても整流器とスイッチの数や構成を適宜設計変更することにより可能であり、基本的にn相(nは2以上の整数)式発電機に適用可能である。
次に、本発明の実施形態の永久磁石式発電機の出力電力を安定的に得るための整流回路及びその制御方法について説明する。
本発明の整流回路の第一の実施態様を図4に示した。巻線から出力される電流は交流なので、整流器を通すことにより直流に変換される。整流器は三相全波整流回路であり、6つの整流素子(ダイオード)からなる。図4に示すように6つの整流素子からなる整流器43に対して、u1、u2及びu3の3つの直列接続された巻線が接続されるように、u1、u2及びu3の直列接続の末端を、整流器43の中間接続点33に接続する。同様に、v1、v2及びv3の直列接続の末端と、w1、w2及びw3の直列接続の末端も整流器43の中間接続点32、31にそれぞれ接続する。これによって、整流器43には、直列に接続されたu1、u2及びu3と、直列に接続されたv1、v2及びv3と、直列に接続されたw1、w2及びw3がそれぞれ接続されている。すなわち、整流器43には各相の3個の直列接続された巻線が接続されている。
次に、u2とu3の中間に分岐点52を設けて、同分岐点52を整流器42の中間接続点23に接続する。同様に、v2とv3の分岐点54、w2とw3の分岐点56から整流器42の中間接続点22、21に接続する。したがって整流器42には直列に接続されたu1及びu2と、直列に接続されたv1及びv2と、直列に接続されたw1及びw2がそれぞれ接続されている。すなわち、整流器42には各相の2個の直列接続された巻線が接続されている。
さらに、u1とu2の中間に分岐点51を設けて、同分岐点51を整流器41の中間接続点13に接続する。同様に、v1とv2の分岐点53、w1とw2の分岐点55から整流器41の中間接続点12、11に接続する。これにより、整流器41には、u1、v1、w1の各相1個の巻線だけが接続されている。
以上のように、整流器の数は巻線の段数と同数とするのが好ましい。本実施態様では巻線の段数が3段であるので整流器は3つ配置されている。
整流器43の回路のプラス極側にはスイッチS1、マイナス極側にはスイッチS2が接続されている。同様に、整流器42の回路のプラス極側にスイッチS3、マイナス極側にスイッチS4が接続され、整流器41の回路のプラス極側にスイッチS5、マイナス極側にスイッチS6が接続されている。したがって、2つのスイッチ、すなわちS1、S3,S5のいずれかのスイッチと、S2、S4、S6のいずれかのスイッチをオンにすることによって電力を出力することができる。
出力端子としては、整流器からS1、S3、S5を経由して繋がる端子をプラス出力端子、整流器からS2、S4、S6を経由して繋がる端子をマイナス出力端子として、安定化電源(図示せず)を経由して一定の電圧に整流され負荷装置に繋がっている。負荷装置とは例えば冷凍庫付き貨物車で使われる冷凍機のコンプレッサーのモーターなどである。
以上のように、巻線は直列接続の数ごとに三相全波整流器につながれており、各整流器に対するプラス極側とマイナス極側のそれぞれにスイッチが接続されている。複数のスイッチによってU相、V相、W相のそれぞれに接続された巻線の数を自由に選択することができるため、各相の直列接続された巻線の数をより細かく変化させることができる。
次に、本発明第一の実施態様の整流回路による電圧制御方法について説明する。
回転子の回転数が低いときには、巻線1つあたりの発電量が少ないため、大きな発電量を得るためにすべての巻線の電力を出力する。具体的には図4のスイッチS1、S2をオンにする。例えば主にU相に起電力が発生するとき、u1、u2及びu3に電流が流れ、整流器43のダイオードD3に電流が流れる。このとき、スイッチS2に接続されたダイオードD11とv3、v2、v1と、さらに、ダイオードD10を通りw3、w2及びw1にも電流が流れることになる。このときV相とW相でも起電力が発生し、V相、W相の電流は中間点10を通ってU相に流れることになる。したがって、V相とW相を足した起電力はU相とほぼ同じとなり、発電量は実効値でU相は巻線約3個分、V及びW相で巻線約3個分の、合計巻線約6個分の電力が得られる。電圧は回路の負荷に応じて変化するので負荷が一定であれば電圧は回転数に比例して高くなる。
回転子の回転数が高くなると発電量が多くなるので安定化電源の許容限界に達する前に直列に繋ぐ巻線の数を3個から2個に変更して接続することにより発電量を少なくする。具体的には図4のスイッチS1とS2をオフにして、スイッチS3及びS4をオンにする。例えばu1、u2に主に起電力が発生するとき、電流は、u1、u2から中間接続点23を通りD6へ流れ、スイッチS3を通る。また、S4からD14と中間接続点22を通りv2とv1へ、D13と中間接続点21を通りw2とw1へ流れる。スイッチS1とS2がオフのため巻線u3、v3、w3は回路から切り離される。したがって、総発電量は、巻線約4個分となる。
ここで、図4のS2をオンのまま、S1をオフにしてS3をオンにした場合を考える。このとき、u1、u2に電流が流れ、中間接続点23を通り整流器42のダイオードD6に電流が流れる。マイナス極側ではスイッチS2に接続されたダイオードD11と巻線v3、v2、v1とダイオードD10とw3、w2、w1に電流が流れることになる。したがって回路全体の発電量は、u1、u2の起電力と、v3、v2、v1、w3,w2、w1の半分の起電力を加えたものとなり巻線約5個分に相当する。
このように、直列に接続する巻線の数を3個から2個に変える途中で、整流器のプラス極側とマイナス極側の両側のスイッチによってU相、V相、W相ごとに巻き線の数を切り換えて接続することによって、巻線6個分と4個分の中間の5個分の電力を得ることが出来る。
特許文献1の発電機もスイッチによって直列に繋げる巻線の数を変更できるが、その選択肢は6個分、4個分、2個分の3種類しかない。従って回転数や消費電力に応じて発電量を変更させると突然6個から4個、4個から2個へと急激に変更せざるを得なかった。したがって、特許文献1の発電機では、回転数の増加に伴って、発電量を変え300Vを超える高電圧を避けようとすると、図5に示されるように大幅な電圧変動が生じてしまう。
これに対して、本発明は、スイッチを整流器のプラス極側とマイナス極側の両側に配置することによって、U相、V相、W相に対してそれぞれに独立してオン・オフできるようにしたので巻線2個から6個分までの、2、3、4、5、6、の発電量のなかから自由に選択することが出来る。
図6は本実施態様において発電機の回転子の回転数が0から3000rpmまで変化するときの電圧の変化を示したものである。例えば回転数が0から始まって1000rpmの直前まで上昇して、電圧が300Vに達したときに、スイッチS1をオフにすることにより巻線約6個分から巻線約5個分の発電量になり、このとき電圧は300Vから約250Vに変化する。さらに回転数があがった場合も同様に各スイッチを操作することにより電圧が変化する。このグラフ中で最も低い電圧は約200Vである。
次に具体的な各スイッチの操作法を説明する。表1に、本実施態様におけるスイッチステージとスイッチS1〜S6のオンまたはオフ状態を示した。ある電圧の閾値を越えたときにスイッチステージが移行し各スイッチがオン・オフされ、図6のグラフ内の記号00〜04は各スイッチステージに相当している。まず回転数が0rpmから始まるときはスイッチステージ00でS1〜S6のスイッチがオンとなっている。このとき全ての巻き線を使っているので約6個分の発電量である。このときS1とS2以外のスイッチはオンでもオフでも発電量は変わらないので当該スイッチ以外のスイッチはオンのままにして1つずつ切り換え、ノイズの影響をできるかぎり避けることにした。ある上限の電圧値(例えば300V)に達したときスイッチステージ01に移行しスイッチS1だけオフにすると、整流器43に接続された系(u3、v3、w3のいずれかの巻き線)の回路が切り離される。例えばU相が主に電力を発電しているときS1がオフになると巻き線u1、u2はそのままでu3だけが切り離されるので、総発電量は巻き線約5個分の発電量となる。すなわちスイッチステージ01ではu3、v3、w3のいずれか1つの巻線が切り離される。
スイッチステージ02では、さらにスイッチS2をオフにすることによりu3、v3、w3全ての巻き線も切り離されるので総発電量は巻き線約4個分となる。
スイッチステージ03では、さらにスイッチS3をオフにすることにより、u3、v3、w3の巻き線に加えてu2、v2、w2のいずれかの巻き線が切り離されるので総発電量は巻き線約3個分となる。
スイッチステージ04では、さらにスイッチS4をオフにすることにより、u3、v3、3の巻き線に加えてu2、v2、w2の全ての巻き線が切り離されるので総発電量は巻き線約2個分となる。
S1〜S4までのスイッチをオフの状態にすることに加えて、S5、S6のどちらかをオフにすると全ての巻き線は発電しなくなる。そのためS5かS6のスイッチのどちらかを省略して常時接続にしてもよい。
Figure 2014027715
スイッチの切り替えタイミングは、例えば、各スイッチステージにおいて電圧の上限及び下限となる閾値をそれぞれ定めておき、回転子の回転数が増加して上限の閾値より高くなると自動的にスイッチが切り替わり出力電圧を減少させ、逆に回転数が減少して下限の閾値より低くなると自動的にスイッチが切り替わり出力電圧を増加させて、出力電圧の変動幅が一定範囲におさまるように設定しておく方法などが考えられる。
以上のように、従来発電機の回路では、出力電圧範囲が約150Vから300Vであったのに対して、本発明の第一の実施態様によれば出力電圧範囲が250Vから300Vとなり出力電圧の変動範囲を小さくすることが出来る。
図6では負荷装置の抵抗が一定で回転数が変化した場合の例を示したが、コンプレッサーなどの負荷装置の消費電力が変動した場合でも電圧が変化してしまうので電圧が一定になるようにスイッチの組み合わせを選択して調整することができる。
また、巻線を直列に接続する段数は3段(m=3)に限らず、さらに多くの段数にした場合にはより多くの組み合わせが可能となり、より適正に近い電圧を得ることができる。
整流器の数は、巻線を直線に接続する数(m)と同じ個数(m)あることが好ましい。上記の三相巻線3段では巻線の数が9個で整流器が3つという構成が好ましく、三相巻線4段では巻線の数が12個で整流器が4個とすることが好ましい。巻線を直列に接続する段数及び整流器の個数は、発電機の運用回転数と必要な消費電力および許容できる出力変動の幅に応じて適宜設計変更すればよい。
また、上記実施態様では巻線の巻き数はすべて同じ巻き数としたが、巻線の巻き数は巻線によって異なってもよい。例えば、巻線の巻き数の比を2:2:1とか、2:2:2:1等とすることができる。
図7には、本発明の第二の実施態様の整流回路を示した。第二の実施態様の整流回路は、三相式の発電機において、巻線4段とし、4個の巻線の巻き数の比を2:2:1:1としたものである。すなわち、第一の実施態様と同様に、整流器44には各相の4個の直列接続された巻線が接続されており、整流器43には各相の3個の直列接続された巻線が接続され、整流器42には各相の2個の直列接続された巻線が接続され、整流器41には各相1個の巻線だけが接続されている。第二の実施態様は、いわば、第一の実施態様における巻線u1、v1、w1をさらに2分割してきめ細かな選択を可能にしたものといえる。
表2に、本実施態様におけるスイッチステージとスイッチS1〜S8のオンまたはオフ状態の関係を示した。第二の実施態様の整流回路を使用した場合の回転数と出力電圧の関係を図8に示した。図8では、回転数が0から12000rpmまでの出力電圧が示され、グラフ中の01〜06は表2のスイッチステージに対応している。まず停止状態から始まるときのスイッチステージは00である。出力電圧が上昇し上限閾値の330Vに達したときにスイッチステージ01に移行し、S1スイッチをオフにして巻き線u4、v4、w4のいずれかの巻き線が切り離され発電量が過多にならないようにする。さらに回転数が上昇すると再び上限閾値の330Vに達するのでスイッチステージ02に移行し、S2スイッチをオフにして巻き線u4、v4、w4全ての巻き線を切り離す。このようにあらかじめ設定した上限値330Vに達したときにスイッチを表2のように順番にオフにすることにより1800rpmから12000rpmの範囲で一定に近い電圧を出力することができ、最も低い電圧でも約200Vとなる。特にスイッチステージ06でu2、v2、w2を切り離すが、この巻き線は巻き数が少ないため切り換えたときに330Vから220V程度までの変化となり電圧変化が少なくてすむ。このように第二の実施態様では巻線を4段構成とし、各巻線の巻き数の比を2:2:1:1とすることにより、第一の実施態様よりさらに3000rpm以上の高回転時においても安定した出力電圧を得ることができる。
Figure 2014027715
本発明の整流回路において、スイッチS1〜S8は接点スイッチとして示されているが、スイッチングリレーに置き換えても良く、半導体リレーやトランジスタ(IGBT)を使用することができる。半導体リレーやトランジスタ(IGBT)を使用すれば、接点が無いためノイズ源にもならず、電圧や回転数を監視してプログラムによりスイッチ制御することができる。
スイッチの数は、通常、各整流器のプラス極側とマイナス極側の両側に1つずつ必要であるから、原則として、整流器がm個の場合には2m個のスイッチが配置されるが、S7、S8のどちらかをオフにすると全ての巻き線は発電しなくなるためS7かS8のスイッチのどちらかを省略して常時接続にしてもよい。
本明細書では、本発明の実施態様として、永久磁石回転子が中心に配置され、外周部にステータが配置される構成を述べてきたが、内部に巻線を配置してその外側に回転するロータいわゆるアウターローター方式でも、同様に複数の巻線の接続をすれば同じ効果が得られる。
これまで電圧が上昇する場合について説明したが、電圧が下降する場合は表2に従って各スイッチをオンにしてゆけばよい。すなわち出力電圧が設定された下限側の閾値を下回ったらそれに応じてスイッチステージが移行し各S1〜S8のスイッチのオン・オフを変化させればよい。たとえばスイッチステージ03の状態で下限側の閾値を下回ったときはスイッチステージ02に移行し、さらに下限側の閾値を下回るとスイッチステージ01に移行する。このように現在の電圧の大きさを監視して閾値を越えた場合にスイッチステージを移行するといった制御方法であるのでシステムの簡素化が図れる。
回路の構成によってはスイッチステージがいったりきたりするようなハンチング現象が見られる場合がある。このようなときはステージ境界における上限側の閾値と下限側の閾値が離れるように設定すると、スイッチステージが変更された直後にすぐに元に戻るようなことはなくなる。そのため各スイッチステージに上限側閾値と下限側閾値をそれぞれ設定したプログラムにするとよい。
本発明の永久磁石式発電機によれば、ステータの各相に直列接続された巻線の数を自由に選択することができるため、より多くの段数をもった出力が可能で、低回転から高回転にわたって狙い値に近い電圧を得ることができる。また、スイッチのオン・オフ前後の電圧変化が少ないため、高回転でも低回転でも安定した電圧を得ることが出来る。したがって、回転数変化や消費電力の変化があった場合に、多くの組み合わせのなかからより適切な電圧を得ることが出来る。また、高価な安定化電源が必要とならず、整流器に入力される電圧の変化量も緩やかになることからダイオードの耐圧も低く、安価な部品を採用することができる。さらに電気的な接触点となるブラシも不要なため定期的な交換も必要がない。
01 整流器の中間接続点
02 整流器の中間接続点
03 整流器の中間接続点
10 スター結線の中性点
11 整流器の中間接続点
12 整流器の中間接続点
13 整流器の中間接続点
20 ケース
21 整流器の中間接続点
22 整流器の中間接続点
23 整流器の中間接続点
31 整流器の中間接続点
32 整流器の中間接続点
33 整流器の中間接続点
41 整流器
42 整流器
43 整流器
44 整流器
51 巻線分岐点
52 巻線分岐点
53 巻線分岐点
54 巻線分岐点
55 巻線分岐点
56 巻線分岐点
57 巻線分岐点
58 巻線分岐点
59 巻線分岐点
60 回転軸
61 回転子(ロータ)
62 永久磁石
63 永久磁石
64 永久磁石
65 永久磁石
66 ステータ
67 ティース
68 銅線
69 巻線
70 ローターコア
72 軸受け
80 プーリー
S1 スイッチ
S2 スイッチ
S3 スイッチ
S4 スイッチ
S5 スイッチ
S6 スイッチ
S7 スイッチ
S8 スイッチ
D1 整流子(ダイオード)
D2 整流子(ダイオード)
D3 整流子(ダイオード)
D4 整流子(ダイオード)
D5 整流子(ダイオード)
D6 整流子(ダイオード)
D7 整流子(ダイオード)
D8 整流子(ダイオード)
D9 整流子(ダイオード)
D10 整流子(ダイオード)
D11 整流子(ダイオード)
D12 整流子(ダイオード)
D13 整流子(ダイオード)
D14 整流子(ダイオード)
D15 整流子(ダイオード)
D16 整流子(ダイオード)
D17 整流子(ダイオード)
D18 整流子(ダイオード)
D19 整流子(ダイオード)
D20 整流子(ダイオード)
D21 整流子(ダイオード)
D22 整流子(ダイオード)
D23 整流子(ダイオード)
D24 整流子(ダイオード)
u1 巻線
u2 巻線
u3 巻線
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v1 巻線
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w1 巻線
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Claims (5)

  1. 永久磁石からなる回転子、ステータ及び整流回路を備える永久磁石式発電機において、前記ステータはn相(nは2以上の整数)に区分され、前記各相には、それぞれm個(mは2以上の整数)の巻線が直列に配置され、総計n×m個の巻線が前記ステータに配置されており、前記整流回路は、直列につないだ2個のダイオードを並列にm個接続された複数の整流器を備えており、前記複数の整流器は、前記各相の直列接続された巻線のうち異なる巻線数が接続されるように、それぞれ前記巻線の直列接続の分岐点又は末端と接続されており、前記各整流器のプラス極側及びマイナス極側はそれぞれスイッチを介して出力端子と接続されていることを特徴とする永久磁石式発電機。
  2. 前記整流器の個数は、前記各相に配置される巻線の数と同じm個であることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石式発電機。
  3. 前記回転子は中心に配置され、前記ステータは外周部に配置され、前記nは3、前記mは3である請求項1または2に記載の永久磁石式発電機。
  4. 前記巻線の巻数が巻線によって異なることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の永久磁石式発電機。
  5. 前記nは3、前記mは4であって、三相における4個の巻線の巻き数の比率がそれぞれ2:2:1:1であることを特徴とする請求項4に記載の永久磁石式発電機。
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