JP2014026642A - 駐車場システム - Google Patents
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Abstract
【課題】音声認識処理を用いることで利便性を高めた駐車場システムを提供すること。
【解決手段】駐車場システムが、車両のナンバープレートを含む画像を撮像し、第1の画像を生成するカメラと、前記第1の画像を解析して前記車両のナンバープレートに記載されたナンバー情報を取得するナンバー解析処理を行う画像解析部と、前記ナンバー情報と前記車両の駐車位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、利用者の音声を取得する音声取得部と、前記音声に対する音声認識処理を行う音声認識部と、前記音声認識処理の結果に基づいて前記記憶部から前記ナンバー情報を検索して前記駐車位置情報を前記利用者に通知する出力処理を行う出力部と、を含む、ことを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】駐車場システムが、車両のナンバープレートを含む画像を撮像し、第1の画像を生成するカメラと、前記第1の画像を解析して前記車両のナンバープレートに記載されたナンバー情報を取得するナンバー解析処理を行う画像解析部と、前記ナンバー情報と前記車両の駐車位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、利用者の音声を取得する音声取得部と、前記音声に対する音声認識処理を行う音声認識部と、前記音声認識処理の結果に基づいて前記記憶部から前記ナンバー情報を検索して前記駐車位置情報を前記利用者に通知する出力処理を行う出力部と、を含む、ことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、駐車場システムに関する。
従来、人の音声を用いた機器が様々なところで活用されている。例えば、道路工事などで一般の通行人が近づいたときに危険であることを音声で知らせる装置や美術館などにおける展示品の説明のための装置などがある。更には、特許文献1に示すように、駐車場における駐車スペースの案内を、運転手だけに聞こえるように音声案内を超音波で搬送するような装置も提案されている。また、音声を用いたものではないものの、自動車に搭載されたナビゲーションに接続されたカメラが駐車位置を示す記号を読取り、当該記号を携帯電話に送信することが特許文献2に記載されている。しかしながら、近年、人の音声に基づいて特定の語を認識する音声認識技術が開発されており、種々の機器を制御するアイディアが提案されているものの、まだまだ活用されていない分野が多い。
活用されていない分野が多いと上記したが、駐車場のような大規模なシステムにおいて、音声認識技術を用いて利便性を高めることは十分に行われているとはいえない。
本発明は、上述した問題点若しくは課題の少なくともひとつを解決するためになされたものであり、以下の適用例又は実施形態として実現することが可能である。
本発明のひとつの適用例にかかる駐車場システムは、車両のナンバープレートを含む画像を撮像し、第1の画像を生成するカメラと、前記第1の画像を解析して前記車両のナンバープレートに記載されたナンバー情報を取得するナンバー解析処理を行う画像解析部と、前記ナンバー情報と前記車両の駐車位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、利用者の音声を取得する音声取得部と、前記音声に対する音声認識処理を行う音声認識部と、前記音声認識処理の結果に基づいて前記記憶部から前記ナンバー情報を検索して前記駐車位置情報を前記利用者に通知する出力処理を行う出力部と、を含む、ことを特徴とする。
上記のひとつの適用例にかかる駐車場システムにおいて、前記カメラは、露出時間の異なる複数の前記画像を撮像し、前記第1の画像は、複数の前記画像を合成することで生成されることが好ましい。
上記のひとつの適用例にかかる駐車場システムにおいて、更に、表示部と、を含み、前記出力処理は、前記駐車位置情報を前記表示部に表示させる処理であることが好ましい。
上記のひとつの適用例にかかる駐車場システムにおいて、前記駐車場は、前記車両を駐車することが可能な区画を複数有し、前記駐車位置情報は、前記車両が駐車した前記区画を示すものであり、前記カメラは前記区画毎に設置されていることが好ましい。
上記のひとつの適用例にかかる駐車場システムにおいて、更に、前記区画毎に前記車両が駐車したことを検出するセンサーを有し、前記カメラは前記センサーが前記車両の駐車を検出することにより前記第1の画像を生成することが好ましい。
上記のひとつの適用例にかかる駐車場システムにおいて、更に、判定部と、を含み、前記記憶部に所定の登録ナンバー情報が記憶され、前記判定部は、前記所定の登録ナンバー情報と前記ナンバー情報との比較を行うことが好ましい。
上記のひとつの適用例にかかる駐車場システムにおいて、前記所定の登録ナンバーは、ネットワークを介して前記記憶部に記憶されることが好ましい。
上記のひとつの適用例にかかる駐車場システムにおいて、前記判定部は、前記ナンバー情報と前記所定の登録ナンバー情報とが一致した場合、ネットワークを介して通報を行うことが好ましい。
上記のひとつの適用例にかかる駐車場システムにおいて、前記音声認識処理により、前記音声が前記所定の登録ナンバーと一致すると判定された場合、前記音声の信号が前記記憶部に記憶されることが好ましい。
[適用例1]
本適用例にかかる駐車場システムは、駐車場の管理を行うシステムにおいて、車両のナンバープレートを含む画像を撮影するカメラと、前記画像を解析してナンバー情報を取得するナンバー解析処理を行う画像解析部と、前記ナンバー情報と前記車両の駐車位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、利用者の音声を取得する音声取得部と、前記音声に対する音声認識処理を行う音声認識部と、前記音声認識処理の結果に基づいて前記記憶部から前記ナンバー情報を検索して前記駐車位置情報を前記利用者に通知する出力処理を行う出力部と、を含む、ことを特徴とする。
本適用例にかかる駐車場システムは、駐車場の管理を行うシステムにおいて、車両のナンバープレートを含む画像を撮影するカメラと、前記画像を解析してナンバー情報を取得するナンバー解析処理を行う画像解析部と、前記ナンバー情報と前記車両の駐車位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、利用者の音声を取得する音声取得部と、前記音声に対する音声認識処理を行う音声認識部と、前記音声認識処理の結果に基づいて前記記憶部から前記ナンバー情報を検索して前記駐車位置情報を前記利用者に通知する出力処理を行う出力部と、を含む、ことを特徴とする。
この構成によれば、カメラにより車両のナンバープレートの画像が撮像され、画像が画像解析部により解析されてナンバー情報が取得され、ナンバー情報と車両の駐車位置情報とが記憶部に記憶され、利用者の音声に対する音声認識の結果に基づいて車両位置情報を利用者に通知することで、利用者は車両の駐車位置を容易に知ることができる駐車場システムを構成することができる。
例えば利用者が外出先で自動車を駐車場に駐車する場合、特定の場所ではなく、任意の空いている駐車スペースに駐車する場合が多い。多くの駐車場には駐車スペースを示す記号などが表示されているが、利用者はこの記号を忘れるか、中には最初から覚えようとしない人もいる。しかしながら、利用者は自分の自動車のナンバープレートのナンバーは比較的覚えているものである。本適用例によれば、利用者がナンバープレートのナンバー(数字、及び記号の少なくとも1つでもよい)を言うだけで駐車位置情報を知ることができる。また、出庫時であれば、出庫処理や料金精算処理なども行うような駐車場システムとすることができる。したがって、利便性を高めた駐車場システムを実現することができる。
[適用例2]
上記適用例にかかる駐車場システムにおいて、前記カメラは、露出時間の異なる複数の画像を撮影し、前記画像解析部は、前記複数の画像のうち少なくとも1つに基づいて前記ナンバー解析処理を行うことが好ましい。
上記適用例にかかる駐車場システムにおいて、前記カメラは、露出時間の異なる複数の画像を撮影し、前記画像解析部は、前記複数の画像のうち少なくとも1つに基づいて前記ナンバー解析処理を行うことが好ましい。
この構成によれば、カメラが露出時間の異なる複数の画像を撮影し、複数の画像の少なくとも1つに基づいてナンバー解析処理を行うことで、撮影する時間帯や天候に関係なく、確実なナンバー解析処理を行うことができる。
露出時間は、例えば、晴れの日における昼、夜、及び夕方のそれぞれに適した露出時間の3通りの設定にすることでよい。これにより、それぞれの露出時間で撮影した画像の少なくとも1つにはナンバープレートのナンバーが識別可能な画像が存在すると判断することができる。また、悪天候の昼間でも、晴れの日の夕方の露出時間で対応することができることから、天候に関係なくナンバー解析処理を行うことが可能な画像の撮影を行うことができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる駐車場システムにおいて、前記画像解析部は、前記複数の画像を合成した合成画像に基づいて前記ナンバー解析処理を行うことが好ましい。
上記適用例にかかる駐車場システムにおいて、前記画像解析部は、前記複数の画像を合成した合成画像に基づいて前記ナンバー解析処理を行うことが好ましい。
この構成によれば、露出時間の異なる複数の画像を合成した合成画像に基づいてナンバー解析処理を行うので、駐車位置の明るさにかかわらず、同一の処理でナンバー解析処理を行うことができる。尚、露出時間の異なる複数の画像の合成の機能は、カメラ自体に持たせることでもよい。
[適用例4]
上記適用例にかかる駐車場システムにおいて、更に、表示部と、を含み、前記出力処理は、前記駐車位置情報を前記表示部に表示させる処理であることが好ましい。
上記適用例にかかる駐車場システムにおいて、更に、表示部と、を含み、前記出力処理は、前記駐車位置情報を前記表示部に表示させる処理であることが好ましい。
この構成によれば、駐車位置情報を表示部に表示させることにより、利用者にとって駐車位置情報を認識し易い形で通知することが可能となる。駐車位置情報は、駐車位置を示す記号で表示してもよく、駐車場内のマップ情報のような形で示してもよい。
[適用例5]
上記適用例にかかる駐車場システムにおいて、更に、判定部と、を含み、前記記憶部に所定の登録ナンバー情報が記憶され、前記記憶部は、前記所定の登録ナンバー情報と前記ナンバー情報との比較を行うことが好ましい。
上記適用例にかかる駐車場システムにおいて、更に、判定部と、を含み、前記記憶部に所定の登録ナンバー情報が記憶され、前記記憶部は、前記所定の登録ナンバー情報と前記ナンバー情報との比較を行うことが好ましい。
この構成によれば、判定部において記憶部に記憶された所定の登録ナンバー情報とナンバー解析処理の結果のナンバー情報との比較を行うことで、登録ナンバーの車両が駐車されたか否かを知ることができる駐車場システムを構成することができる。
ここで、所定の登録ナンバー情報として登録されるナンバー情報は、盗難車のナンバー情報でもよく、駐車場の予約が行われた車両のナンバー情報でもよい。これにより、盗難車の発見に役立つことができる駐車場システムとすることができる。更に、車両の駐車位置を利用者の音声に応答して通知するシステムであることから、車両のナンバーが盗難車のナンバーと一致した場合には、利用者の音声も取得することが可能であり、犯罪捜査に協力可能な駐車場システムを構成することが可能となる。また、駐車場の出口にゲートがある場合においては、盗難車のナンバー情報と一致した車両の出庫に際してはゲートを開かなくするような駐車場システムとすることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。説明に用いる図面は、説明のための便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る駐車場システム1の機能ブロック図である。
図1は、本実施形態に係る駐車場システム1の機能ブロック図である。
駐車場システム1は、カメラ10、画像解析部20、記憶部30、音声取得部40、音声認識部50、及び出力部60を含んで構成されている。
カメラ10は、自動車などのナンバープレートを含む画像を撮影する部分である。本実施形態においては、カメラ10は、イメージセンサーを含んで構成され、ナンバープレートを含む画像をデジタルデータとして出力する。図1にはカメラ10は1つしか示されていないが、カメラ10は複数であってもよい。また、カメラ10には、駐車位置に対応付けられた識別符号が付与されていてもよい。
画像解析部20は、カメラ10が撮影した画像を解析して、ナンバープレートのナンバー情報を取得するナンバー解析処理を行う部分である。画像解析部20としては、種々の公知の画像解析技術を適用できる。
記憶部30は、ナンバー解析処理で取得されたナンバー情報と駐車位置情報とを対応付けて記憶する部分である。本実施形態においては、記憶部30は、ナンバー解析処理で取得されたナンバー情報と、ナンバー解析処理の基となる画像を撮影したカメラ10に付与されている駐車位置に対応する識別符号とを、対応付けて記憶する。記憶部30としては、種々の公知の記憶デバイスなどの記憶手段を採用できる。
音声取得部40は、主として利用者が発する音声を取得する。音声取得部40としては、種々の公知のマイクロフォンを採用できる。
音声認識部50は、音声取得部40が取得した音声に対する音声認識処理を行う。音声認識処理の手法としては種々の公知の方法を用いることができ、例えば、隠れマルコフモデルを用いて音声認識処理を行ってもよい。
出力部60は、音声認識部50による音声認識処理の結果に基づいて記憶部30からナンバー情報を検索して、検索したナンバー情報に対応する駐車位置情報を出力する出力処理を行う。すなわち、出力部60は、利用者が発する音声に含まれるナンバー情報に対応する駐車位置情報を出力する。
利用者は自動車のナンバープレートのナンバーを覚えていることは多いが、駐車位置まで正確に覚えていることは少ない。本実施形態に係る駐車場システム1によれば、利用者がナンバープレートのナンバーを言うだけで駐車位置を明示したり、出庫処理や料金精算などを行うことができるようになる。したがって、利便性を高めた駐車場システム1を実現できる。
カメラ10は露出時間の異なる複数の画像を撮影し、画像解析部20は、カメラ10で撮影した複数の画像のうち少なくとも1つの画像に基づいてナンバー解析処理を行ってもよい。
特に屋外の駐車場においては、駐車位置の明るさの経時変化が大きいので、1つの固定された露出時間で撮影した画像では、白つぶれや黒つぶれが生じてナンバー解析処理が困難な場合がある。しかしながら、露出時間が異なる複数の画像を撮影しておけば、少なくとも1つにはナンバー解析可能な画像が撮影されるようにすることが可能である。従って、露出時間の異なる複数の画像のうち少なくとも1つの画像に基づいてナンバー解析処理を行うので、1つの固定された露出時間で撮影した画像に基づいてナンバー解析処理を行う場合よりも確実にナンバー解析処理を行うことができる。
画像解析部20は、カメラ10で撮影した複数の画像を合成した合成画像に基づいてナンバー解析処理を行ってもよい。また、複数の画像の合成は、カメラ10で行ってもよく、画像解析部20で行ってもよい。異なる露出の複数の画像を合成することで、1つの画像に露出レンジがより広いものとすることができ、駐車位置の明るさにかかわらず、画像解析部20におけるナンバー解析処理は1つの画像に対して行うだけで済むことになる。
尚、駐車場に停められている車両を識別する場合には、駐車場に停められる台数に限りがあるので、ナンバープレートの数字部分のみの解析で駐車してある車両が識別できる場合が多い。従って、音声認識部50における音声認識処理を数字の認識処理に重点を置いた処理とすることができ、これにより音声認識部50における処理の効率化並びに省電力化を図ることができる。
判定部70は、予め記憶された登録ナンバー情報とナンバー解析処理で取得されたナンバー情報とを比較し、一致するか否かを判定する判定処理を行う部分である。登録ナンバーは、ネットワーク経由で所定のサーバーにアクセスしダウンロードして記憶部30に記憶されてもよいし、図示していない入力手段によって記憶部30に記憶されるようにしてもよい。
上述したように、ナンバー解析処理で取得したナンバー情報と登録ナンバー情報が一致した場合には、駐車場システム1を用いて様々な対応を行うことが可能となる。
表示部80は、音声認識処理の結果、及び出力処理の結果のうち少なくとも1つに基づいて、ナンバー情報並びに駐車位置情報を表示する部分である。ナンバー情報を表示することで音声認識処理の結果を利用者に知らせることができ、音声認識処理の結果が誤っていた場合などに、再度利用者にナンバーを発話する事を促すことができる。尚、表示部80としては、液晶パネルやCRTディスプレイなど、種々の公知の表示手段を採用できる。
本実施形態に係る駐車場システム1によれば、ナンバー情報並びに駐車位置情報を表示できるので、利用者の利便性を高めた駐車場システム1を実現することができる。
図2は、本実施形態に係る駐車場システム2の構成を示す概略ブロック図である。尚、上述した機能ブロックと同様の機能を有するものは同一の名称、及び同一の番号を付与し、その説明を省略する。
駐車場システム2は、カメラ10、記憶部30、音声取得部40、音声認識部50、表示部80、処理部100、フィルター110、及びA/Dコンバーター120を含んで構成されている。
駐車場システム2においては、画像解析部20、出力部60、及び判定部70は、処理部100の一部として構成されている。処理部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と当該CPUで実行されるプログラムを用いて実現されていてもよい。
なお、画像解析部20、音声認識部50、出力部60、及び判定部70は、専用の電子回路を用いて実現されてもよい。
音声取得部40から出力される音声信号が、フィルター110、及びA/Dコンバーター120を介して音声認識部50に入力される。ここで、フィルター110は、例えばローパスフィルターのようなものである。
音声認識部50は、音声認識処理の結果、ナンバー情報を処理部100に出力する。
処理部100では、カメラ10で撮影された画像に基づいて、画像解析部20がナンバー解析処理を行う。また、処理部100は、ナンバー解析処理の結果に基づいて、取得されたナンバー情報と駐車位置情報とを対応付けて記憶部30に記憶させる。また、処理部100では、上記の音声認識処理の結果に基づいて、出力部60が出力処理を行う。
また、判定部70は、不図示の通信インターフェイス、及び通信回線を介して予約ナンバーを照会してもよい。通信回線としては、種々の公知の有線回線又は無線回線を採用できる。
また、処理部100は、音声認識処理の結果のナンバー情報とナンバー情報に対応付けられた駐車場情報を表示部80に表示させる。
図3は、駐車場システム2の動作例を説明するための図である。図2で示した構成要素において、カメラ10以外の構成要素は筐体200の内部又は表面に設けられている。また、複数のカメラ10が、駐車位置毎に設置されている。また、自動車1000が所定の駐車位置に駐車されており、自動車1000はナンバープレート1010を有している。
上記の所定の駐車位置におけるカメラ10は、自動車1000に設けられているナンバープレート1010を撮影する。なお、カメラ10には駐車位置に対応する識別符号が付与されており、この識別符号が駐車位置情報として用いられる。尚、ナンバープレート1010を図5に示す。
図4は、駐車場に自動車1000が新たに入ってきた場合における駐車場システム2の動作例を説明するためのフローチャートである。ここで、カメラ10は何らかのセンサーなどにより、自動車1000の入庫を検出するものとする。
まず、カメラ10は、ナンバープレート1010を含む画像を撮影する(ステップS100)。本実施形態においては、カメラ10は、露出時間の異なる複数の画像を撮影する。
次に、画像解析部20は、カメラ10が撮影した画像を解析して、ナンバープレート1010のナンバー情報を取得するナンバー解析処理を行う(ステップS102)。本実施形態においては、カメラ10が撮影した露出時間の異なる複数の画像を合成した合成画像に基づいて、ナンバー解析処理を行う。
図5に示される例では、ナンバープレート1010のナンバー情報は、第1項目1011、第2項目1012、第3項目1013、第4項目1014で構成されている。図5に示される例では、第1項目1011の文字列は「46−49」、第2項目1012の文字列は「さ」、第3項目1013の文字列は「多摩」、第4項目1014の文字列は「500」である。
画像解析部20は、ナンバー解析処理において、合成画像から第1項目1011、第2項目1012、第3項目1013、及び第4項目1014を抽出する。
ステップS102の後に、記憶部30は、ステップS102で取得されたナンバー情報と駐車位置情報とを対応付けて記憶する(ステップS104)。
図6は、記憶部30に記憶されるデータの構造の一例を示す図である。
図6に示される例では、駐車位置に対応付けられて、第1項目1011、第2項目1012、第3項目1013、及び第4項目1014が記憶部30に記憶されている。また、図6に示される例では、駐車位置に対応付けられて、カメラ10がナンバープレート1010を含む画像を撮影した時刻が記憶部30に記憶されている。また、判定部70における登録ナンバーに対しての判定結果が、“YES”又は“NO”で表し、駐車位置に対応付けて登録ナンバーフラグとして記憶されている。
図7は、自動車1000の出庫における駐車場システム2の動作例を説明するためのフローチャートである。
まず、音声取得部40が、利用者が発する音声を取得する(ステップS200)。このときに、利用者に発話させるために、処理部100が発話を促すメッセージなどの表示を表示部80に表示させてもよい。以下の説明においては、主として利用者に第1項目1011を発話させる例について説明する。
ステップS200の後に、音声認識部50が音声認識処理を行う(ステップS202)。例えば、利用者が「よんろくよんきゅう」と発話した場合には、音声認識部50は、音声認識処理の結果として、順に「4」「6」「4」「9」に関する情報を処理部100の出力部60に出力する。
ステップS202後に、出力部60が上述した出力処理を行う(ステップS204)。例えば、音声認識部50から、順に「4」「6」「4」「9」に関する情報を出力部60が受け取った場合には、まず、出力部60は、記憶部30に記憶されているデータから、第1項目1011が「4649」になっているデータを検索する。次に、出力部60は、第1項目1011が「4649」になっているデータの駐車位置である「1」を出力する。
出力部60は、所定時間内に次の数字に関する情報を音声認識部50から受け取らなかった場合には、既に受け取った数字に関する情報に基づいて出力処理を行ってもよい。これによって、例えば、第1項目1011が4桁に満たない場合にも、適切に出力処理を行うことができる。
第1項目1011のみでは駐車位置が特定できない場合には、出力部60は、利用者に第2項目1012を発話させてもよい。この場合に、出力部60は、例えば、第2項目1012の発話を促すメッセージなどの表示を表示部80に表示させる。
駐車場システム2は、出力部60による処理の結果に基づいて、種々の処理を行うことができる。例えば、処理部100が表示部80に駐車スペースの区画図を用いて駐車位置を表示させてもよい。また例えば、駐車位置に車止めのロックがある場合には、車止めのロックを解除してもよい。また例えば、カメラ10がナンバープレート1010を含む画像を撮影した時刻に基づいて、駐車料金の精算処理を行ってもよい。
このように、本実施形態に係る駐車場システム2によれば、利用者がナンバープレート1010のナンバーを言うだけで駐車位置に応じた処理を行うことができる。したがって、利便性を高めた駐車場システム2を実現できる。
判定部70は、通信回線を介して盗難車のナンバーのデータベースから盗難車のナンバー情報を入手し記憶部30に記憶し、ナンバー解析処理の結果であるナンバー情報と記憶部30に記憶した盗難車のナンバー情報を照会して一致するか否かを判定する。判定部70は、一致すると判定した場合には、記憶部30の登録ナンバーフラグを“NO”から“YES”に変更する。
駐車場システム2は、判定部70による判定処理の結果に基づいて、種々の処理を行うことができる。例えば、ナンバー解析処理で取得されたナンバー情報と盗難車のナンバー情報とが一致する場合には、公的機関に通報する処理を行ってもよい。また例えば、ナンバー解析処理で取得されたナンバー情報と盗難車のナンバー情報とが一致する場合には、車止めのロックを解除できないようにする処理を行ってもよい。このようにすることで、盗難車の発見に役立つ駐車場システム2を実現できる。
(第2実施形態)
本実施形態の説明においては、第1実施形態で説明した構成要素と同様の構成要素に対する説明は省略する。
本実施形態の説明においては、第1実施形態で説明した構成要素と同様の構成要素に対する説明は省略する。
本実施形態にかかる駐車場システムは、駐車場の管理を行うシステムであり、車両のナンバープレートを含む画像を撮像し、第1の画像を生成するカメラと、第1の画像を解析して車両のナンバープレートに記載されたナンバー情報を取得するナンバー解析処理を行う画像解析部と、ナンバー情報と車両の駐車位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、利用者の音声を取得する音声取得部と、音声に対する音声認識処理を行う音声認識部と、音声認識処理の結果に基づいて記憶部からナンバー情報を検索して駐車位置情報を利用者に通知する出力処理を行う出力部と、を含む。カメラは、露出時間の異なる複数の画像を撮像し、第1の画像は露出時間の異なる複数の画像を合成することで生成されることでよい。
本実施形態にかかる駐車場システムは、更に、表示部と、を含み、前記出力処理は、前記駐車位置情報を前記表示部に表示させる処理であることでよい。
前記駐車場は、前記車両を駐車することが可能な区画を複数有し、前記駐車位置情報は、前記車両が駐車した前記区画を示すものであり、前記カメラは前記区画毎に設置されていることでよい。
本実施形態にかかる駐車場システムは、更に、前記区画毎に前記車両が駐車したことを検出するセンサーを有し、前記カメラは前記センサーが前記車両の駐車を検出することにより前記第1の画像を生成することでよい。前記センサーは、前記カメラと同一の筐体内に配置されていてもよく、前記カメラから離れた位置に配置されていてもよい。特に図示はしないが、例えば、前記区画に車止めがあれば車止め内に配置されることでもよく、前記区画面に配置されていることでも構わない。また、車両の駐車が検出可能なものであれば、光学的なセンサーでもよく、重量や圧力を検出するセンサーを用いてもかまわない。
本実施形態にかかる駐車場システムは、更に、判定部と、を含み、前記記憶部に所定の登録ナンバー情報が記憶され、前記判定部は、前記所定の登録ナンバー情報と前記ナンバー情報との比較を行ってもよい。前記所定の登録ナンバーは、ネットワークを介して前記記憶部に記憶されることでよい。これにより、駐車場システムから離れた場所にいても、記憶部に登録ナンバーを記憶させることが容易になる。尚、図示はしないが、登録ナンバーの記憶部への記憶は、駐車場システムに設けられた操作盤から入力でできるようにしてもよく、SDメモリカードなどを介して行ってもよく、音声取得部、及び音声認識部を介してできるようにしてもよい。
前記判定部は、前記ナンバー情報と前記所定の登録ナンバー情報とが一致した場合、ネットワークを介して通報を行うことでよい。これにより、所定の登録ナンバーの車両の存在を駐車場から離れた場所で知ることができる。また、所定の登録ナンバーの車両を当該車両が駐車した区画若しくは駐車場から出られないようするためのゲートなどの制御にも用いることができる。
また、前記音声認識処理により、前記音声が前記所定の登録ナンバーと一致すると判定された場合、前記音声の信号が前記記憶部に記憶されることでよい。これにより、所定の登録ナンバーに関連すると推測される人物の音声情報を取得することが可能となる。
なお、上述した実施形態、及び実施例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態、及び各変形例は、複数を適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、上述した実施形態、及び具体例に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的、及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において広く適用が可能である。
1…駐車場システム、2…駐車場システム、10…カメラ、20…画像解析部、30…記憶部、40…音声取得部、50…音声認識部、60…出力部、70…判定部、80…表示部、100…処理部、110…フィルター、120…A/Dコンバーター、200…筐体、1000…自動車、1010…ナンバープレート、1011…第1項目、1012…第2項目、1013…第3項目、1014…第4項目。
Claims (9)
- 駐車場の管理を行うシステムにおいて、
車両のナンバープレートを含む画像を撮像し、第1の画像を生成するカメラと、
前記第1の画像を解析して前記車両のナンバープレートに記載されたナンバー情報を取得するナンバー解析処理を行う画像解析部と、
前記ナンバー情報と前記車両の駐車位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
利用者の音声を取得する音声取得部と、
前記音声に対する音声認識処理を行う音声認識部と、
前記音声認識処理の結果に基づいて前記記憶部から前記ナンバー情報を検索して前記駐車位置情報を前記利用者に通知する出力処理を行う出力部と、
を含む、ことを特徴とする駐車場システム。 - 前記カメラは、露出時間の異なる複数の前記画像を撮像し、
前記第1の画像は、複数の前記画像を合成することで生成されることを特徴とする請求項1に記載の駐車場システム。 - 更に、表示部と、を含み、
前記出力処理は、前記駐車位置情報を前記表示部に表示させる処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載の駐車場システム。 - 前記駐車場は、前記車両を駐車することが可能な区画を複数有し、
前記駐車位置情報は、前記車両が駐車した前記区画を示すものであり、前記カメラは前記区画毎に設置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駐車場システム。 - 更に、前記区画毎に前記車両が駐車したことを検出するセンサーを有し、前記カメラは前記センサーが前記車両の駐車を検出することにより前記第1の画像を生成することを特徴とする請求項4に記載の駐車場システム。
- 更に、判定部と、を含み、
前記記憶部に所定の登録ナンバー情報が記憶され、
前記判定部は、前記所定の登録ナンバー情報と前記ナンバー情報との比較を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駐車場システム。 - 前記所定の登録ナンバーは、ネットワークを介して前記記憶部に記憶されることを特徴とする請求項6に記載の駐車場システム。
- 前記判定部は、前記ナンバー情報と前記所定の登録ナンバー情報とが一致した場合、ネットワークを介して通報を行うことを特徴とする請求項6又は7に記載の駐車場システム。
- 前記音声認識処理により、前記音声が前記所定の登録ナンバーと一致すると判定された場合、前記音声の信号が前記記憶部に記憶されることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の駐車場システム。
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