JP2014026078A - シート搬送装置、およびこれを備える画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、およびこれを備える画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数段のシートカセットに隣接して上下方向に延設されたシート搬送路を、外部に開放する開閉カバーが配置されたシート搬送装置およびこれを備える画像形成装置において、外部からのシート搬送路の視認性を向上させるとともに、開閉カバーの開閉動作に必要とされる空間を可及的に縮小する。
【解決手段】画像形成装置1にシートを給送する給紙装置4は、上段扉70と下段扉80とを備える。上段扉70は、開状態において給紙装置4内の上方給送路を外部に開放する。また、下段扉80は、開状態において給紙装置4内の下方給送路を外部に開放する。
上段扉70は、閉状態における下段扉80の上端縁よりも下方に配置された回転軸を中心に回動される。また、上段扉70の開き角度θ1は下段扉80の開き角度θ2よりも小さくされる。
【選択図】図4

Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置、およびこれを備える画像形成装置に関する。
従来、シートに画像を形成する画像形成装置では、画像形成部において感光体ドラム上にトナー像が形成され、感光体ドラムと転写ローラーとの間に形成される転写ニップ部において、前記トナー像がシートに転写される。画像形成装置は、更に定着部を備え、トナー像が転写されたシートは、定着部において定着処理を施された後、排出される。
上記のような画像形成装置において、異なるサイズのシートが使用されるために、画像形成部の下方に、シート搬送装置として複数段のシートカセットが配置される。各シートカセットから送り出されたシートは、前記複数段のシートカセットの一端側に上下方向に延設されたシート搬送路に給送された後、前記画像形成部に搬送されトナー画像を形成される。
複数段のシートカセットに跨って延設されたシート搬送路において、シート詰まりが発生した場合に、シートが除去されるために、前記シート搬送路を外部に開放するカバーが配置される。
特許文献1に記載された技術には、複数段のシートカセットに隣接して、上下方向に延設されるシート搬送路を外部に開放可能とする開閉扉が開示されている。
特開2005−70070号公報
特許文献1に記載された技術のように、複数段のシートカセットに跨るように延設されたシート搬送路を、1枚の開閉扉によって開放する場合、開閉扉の高さが高くなる。この結果、開閉扉が開けられるために、画像形成装置の周辺に広いスペースが確保される必要がある。
一方、前記複数段のシートカセットのそれぞれのシートカセットに隣接して、複数の開閉扉が配置された場合、開閉扉の支点部周辺のシート搬送路が外部に開放されない。このため、前記支点部周辺のシート搬送路の視認性が低下する。更に、前記支点部を跨ぐような状態でシートが詰まった場合、前記シートを取り出すことが困難となる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数段のシートカセットに隣接して上下方向に延設されたシート搬送路を、外部に開放する開閉カバーが配置されたシート搬送装置およびこれを備える画像形成装置において、外部からのシート搬送路の視認性を向上させるとともに、開閉カバーの開閉動作に必要とされる空間を可及的に縮小することを目的とする。
本発明の一局面に係るシート搬送装置は、筐体と、前記筐体に配設され、シートが上下方向に搬送される第1搬送路と、前記筐体に配設され、前記第1搬送路の上端部に連設され、前記シートが上下方向に搬送される第2搬送路と、下方に第1回転軸を備え、前記第1回転軸を中心に回動されることで、前記筐体に対して上方が開閉可能とされ、開状態において、前記第1搬送路を前記筐体の外部に露出させる第1カバーと、前記シートの搬送方向と交差するシート幅方向において、前記第1搬送路よりも外側であって、閉状態における前記第1カバーの上端縁よりも下方に配置された第2回転軸を備え、前記第2回転軸を中心に回動されることで、前記筐体に対して上方が開閉可能とされ、開状態において、前記第2搬送路を前記筐体の外部に露出させる第2カバーと、を有し、前記筐体に対する前記第1カバーの開状態における第1の開き角度よりも、前記筐体に対する前記第2カバーの開状態における第2の開き角度が小さいことを特徴とする。
本構成によれば、第1カバーが開放されることによって第1搬送路が筐体の外部に露出される。また、第2カバーが開放されることによって第2搬送路が筐体の外部に露出される。この際、第2カバーは、閉状態における第1カバーの上端縁よりも下方に配置された第2回転軸を中心に回動される。このため、第2カバーの開放に伴って、第2カバーのうち、上方給送路を覆う部分の下端縁が筐体から離間される。この結果、第1搬送路の上端部であって第2搬送路の下端部が、筐体の外部に好適に露出される。この結果、第1搬送路と第2搬送路に跨ってシートが詰まった場合であっても、前記シートが容易に除去される。更に、筐体に対する第1カバーの開状態における第1の開き角度よりも、前記第2カバーの開状態における第2の開き角度が小さく設定される。このため、1枚のカバーをもって第1搬送路および第2搬送路を外部に露出させる場合と比較して、第1カバーおよび第2カバーの開放動作が占有する空間が縮小される。
上記の構成において、前記第1カバーは、前記第1搬送路を覆う第1カバー部と、前記第1カバー部の下端部に配置される前記第1回転軸と、を有し、前記第2カバーは、前記第2搬送路を覆う第2カバー部と、前記第1搬送路よりも前記シート幅方向の外側において前記第2カバー部から下方に延設され、前記第1回転軸に至る脚部と、前記脚部において前記第1回転軸と同軸上に配置される前記第2回転軸と、を有することが望ましい。
本構成によれば、第2カバーの第2回転軸は、第1カバー部から延設される脚部において、第1回転軸と同軸上に配置される。このため、第2カバーが同じ角度をもって開放される場合でも、第2カバーが可及的に筐体から離間した位置まで開放される。この結果、第2搬送路の視認性が向上される。
上記の構成において、前記第2カバーの閉状態における前記第1カバーの開状態の前記筐体に対する第3の開き角度よりも、前記第2カバーの開状態における前記第1カバーの開状態の前記筐体に対する第4の開き角度が大きいことが望ましい。
本構成によれば、第2カバーが開放された場合であっても、第1カバーは第3の開き角度よりも大きい第4の開き角度をもって開放される。したがって、第2カバーが開放されることによって、第1搬送路を露出させる空間が狭くなることが抑止される。
上記の構成において、前記第2カバーの閉状態から開状態への変化に連動して、前記第1カバーの前記筐体に対する開き角度を、前記第3の開き角度から前記第4の開き角度に変化させる連動部を有することが望ましい。
本構成によれば、連動部によって、第1カバーの開き角度が好適に変化される。
上記の構成において、前記連動部は、前記第1カバー部の側面から前記シート幅方向に向かって突設され、前記第1回転軸となる円筒部と、前記円筒部から前記第1回転軸まわりの回転における径方向に突設された突起部と、前記第2カバーの前記脚部に開口され、前記円筒部が挿通される孔部と、前記脚部において、前記孔部から前記回転における周方向に所定の幅をもって前記径方向に向かって切りかかれ、前記突起部が前記周方向に移動可能なガイド部と、を有することが望ましい。
本構成によれば、円筒部と、突起部と、孔部と、ガイド部との構成によって、第1カバーの開き角度が好適に変化される。
上記の構成において、前記脚部は、前記ガイド部の前記第2カバーの回転方向の上流側端部を画定する第1壁部と、前記ガイド部の前記回転方向の下流側端部を画定する第2壁部と、を備え、前記第1カバーおよび前記第2カバーの閉状態において、前記突起部は前記第1壁部と前記第2壁部の間に配置され、前記第2カバーの閉状態において、前記第1カバーが開放され、前記突起部が前記第2壁部に当接することによって、前記第1カバーの開き角度が前記第3の開き角度に規制されることが望ましい。
本構成によれば、第2カバーの閉状態において第1カバーが開放されると、突起部が第2壁部に当接することによって、第1カバーの開き角度が第3の開き角度に規制される。
上記の構成において、前記第1カバーの開状態において、前記第2カバーが開放され、前記第2壁部が前記突起部を支持した状態で前記ガイド部が回動されることによって、前記第1カバーの開き角度が前記第3の開き角度から前記第4の開き角度に変化されることが望ましい。
本構成によれば、第2カバーの開放動作に連動して、第1カバーの開き角度が第3の開き角度から第4の開き角度に好適に変化される。
上記の構成において、前記第1カバーの閉状態において、前記第2カバーが開放され、前記第1壁部が前記突起部に当接することによって、前記第2カバーの開き角度が規制されることが望ましい。
本構成によれば、前記第1カバーの閉状態において第2カバーが開放されると、第1壁部が突起部に当接することによって、第2カバーの開き角度が好適に規制される。
上記の構成において、前記第2カバーの閉状態において、前記第2カバーと前記筐体との間に屈曲して架け渡され、前記第2カバーの開放に伴って、前記屈曲が延伸され、前記第2カバーの前記筐体に対する開き角度を規制する規制部材を備えることが望ましい。
本構成によれば、第2カバーが開放されると、規制部材が延伸されるとともに、第2カバーの開き角度が好適に規制される。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、上記の何れかに記載のシート搬送装置と、前記第1搬送路または前記第2搬送路から搬送された前記シートに画像を形成する画像形成部と、を有することを特徴とする。
本構成によれば、第1搬送路と第2搬送路に跨ってシートが詰まった場合であっても、前記シートが容易に除去される。更に、1枚のカバーをもって第1搬送路および第2搬送路を外部に露出させる場合と比較して、第1カバーおよび第2カバーの開放動作が占有する空間が縮小される。したがって、画像形成装置の周辺において占有される空間が可及的に縮小される。
本発明によれば、複数段のシートカセットに隣接して上下方向に延設されたシート搬送路を、外部に開放する開閉カバーが配置されたシート搬送装置およびこれを備える画像形成装置において、外部からのシート搬送路の視認性が向上されるとともに、開閉カバーの開閉動作に必要とされる空間が可及的に縮小される。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の部分的な斜視図である。 図2において、上段扉および下段扉が開状態とされた斜視図である。 図3における画像形成装置の正面図である。 図4における上段扉および下段扉の拡大図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置において、上段扉および下段扉が閉状態の様子を示す正面図である。 図6の状態の上段扉および下段扉の回動支点を示す拡大斜視図である。 図7における上段扉の回動支点を示す拡大斜視図である。 図7における下段扉の回動支点を示す拡大斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置において、上段扉の閉状態および下段扉の開状態の様子を示す正面図である。 図10の状態の上段扉および下段扉の回動支点を示す拡大斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置において、上段扉および下段扉の開状態の様子を示す正面図である。 図12の状態の上段扉および下段扉の回動支点を示す拡大斜視図である。 図12の状態の上段扉の様子を示す斜視図である。 図12の状態を逆方向から見た背面図である。 本発明の各実施形態と比較参照される開閉扉を備えた画像形成装置を示した正面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す断面図である。また、図2は、画像形成装置1の下方部分を示した斜視図である。ここでは、画像形成装置1として、プリンター機能と複写機能とを備えた複合機を例示するが、画像形成装置は、プリンター、複写機、ファクシミリ装置であってもよい。
<画像形成装置の説明>
画像形成装置1は、略直方体形状の筐体構造を有する装置本体10(筐体)と、装置本体10上に配置される自動原稿給送装置20と、を備える。装置本体10の内部には、複写する原稿画像を光学的に読み取る読取ユニット25と、シートにトナー像を形成する画像形成部30と、前記トナー像をシートに定着させる定着部60と、画像形成部30へ搬送される定型シートを貯留する給紙部40と、定型シートを給紙部40又は給紙トレイ46から画像形成部30及び定着部60を経由してシート排出口10Eまで搬送する搬送経路50と、この搬送経路50の一部を構成するシート搬送路を内部に有する搬送ユニット55とが収容されている。
自動原稿給送装置(ADF)20は、装置本体10の上面に回動自在に取り付けられている。ADF20は、装置本体10における所定の原稿読取位置(第1コンタクトガラス241が組み付けられた位置)に向けて、複写される原稿シートを自動給送する。一方、ユーザーが手置きで原稿シートを所定の原稿読取位置(第2コンタクトガラス242の配置位置)に載置する場合は、ADF20は上方に開かれる。ADF20は、原稿シートが載置される原稿トレイ21と、自動原稿読取位置を経由して原稿シートを搬送する原稿搬送部22と、読取後の原稿シートが排出される原稿排出トレイ23とを含む。
読取ユニット25は、装置本体10の上面のADF20から自動給送される原稿シートの読取用の第1コンタクトガラス241、又は手置きされる原稿シートの読取用の第2コンタクトガラス242を通して、原稿シートの画像を光学的に読み取る。読取ユニット25内には、光源、移動キャリッジ、反射ミラー等を含む走査機構と、撮像素子とが収容されている(図略)。走査機構は、原稿シートに光を照射し、その反射光を撮像素子に導く。撮像素子は、前記反射光をアナログ電気信号に光電変換する。前記アナログ電気信号は、A/D変換回路でデジタル電気信号に変換された後、画像形成部30に入力される。
画像形成部30は、フルカラーのトナー画像を生成しこれをシート上に転写する処理を行うもので、タンデムに配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の各トナー像を形成する4つのユニット32Y、32M、32C、32Bkを含む画像形成ユニット32と、該画像形成ユニット32の上に隣接して配置された中間転写ユニット33と、中間転写ユニット33上に配置されたトナー補給部34とを含む。
各画像形成ユニット32Y、32M、32C、32Bkは、感光体ドラム321と、この感光体ドラム321の周囲に配置された、帯電器322、露光器323、現像装置324、一次転写ローラー325及びクリーニング装置326とを含む。
感光体ドラム321は、その軸回りに回転し、その周面に静電潜像及びトナー像が形成される。感光体ドラム321としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。帯電器322は、感光体ドラム321の表面を均一に帯電する。露光器323は、レーザー光源とミラーやレンズ等の光学系機器とを有し、感光体ドラム321の周面に、原稿画像の画像データに基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
現像装置324は、感光体ドラム321上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム321の周面にトナーを供給する。現像装置324は、2成分現像剤用のものであり、スクリューフィーダー、磁気ローラー、及び現像ローラーを含む。
一次転写ローラー325は、中間転写ユニット33に備えられている中間転写ベルト331を挟んで感光体ドラム321とニップ部を形成し、感光体ドラム321上のトナー像を中間転写ベルト331上に一次転写する。クリーニング装置326は、クリーニングローラー等を有し、トナー像転写後の感光体ドラム321の周面を清掃する。
中間転写ユニット33は、中間転写ベルト331、駆動ローラー332及び従動ローラー333を備える。中間転写ベルト331は、駆動ローラー332及び従動ローラー333に架け渡された無端ベルトであって、該中間転写ベルト331の外周面には、複数の感光体ドラム321からトナー像が、同一箇所に重ねて転写される(一次転写)。
駆動ローラー332の周面に対向して、二次転写ローラー35が配置されている。駆動ローラー332と二次転写ローラー35とのニップ部は、中間転写ベルト331に重ね塗りされたフルカラーのトナー像をシートに転写する二次転写部となる。二次転写ローラー35に、トナー像と逆極性の二次転写バイアス電位が印加され、駆動ローラー332は接地される。
トナー補給部34は、イエロー用トナーコンテナ34Y、マゼンタ用トナーコンテナ34M、シアン用トナーコンテナ34C、及びブラック用トナーコンテナ34Bkを含む。これらトナーコンテナ34Y、34C、34M、34Bkは、それぞれ各色のトナーを貯留するものであり、YMCBk各色に対応する画像形成ユニット32Y、32M、32C、32Bkの現像装置324に、図略の供給経路を通して各色のトナーを供給する。各トナーコンテナ34Y、34C、34M、34Bkには、当該コンテナ内のトナーを図略のトナー排出口へ搬送する搬送スクリュー341が備えられている。この搬送スクリュー341が不図示の駆動部によって回転駆動されることで、現像装置324内へトナーが補給される。
給紙部40は、画像形成処理が施されるシートのうち、定型シートS1を収容する4段の第1給紙カセット40A、第2給紙カセット40B(第2のシート積載部)、第3給紙カセット40C(第2のシート積載部)、第4給紙カセット40D(第1のシート積載部)を備える。これらの給紙カセットは、装置本体10の前方から手前方向に引出可能である。
第1給紙カセット40Aは、定型シートS1が積層されてなるシート束を収納するシート収容部41と、給紙のために前記シート束をリフトアップするリフト板42とを備える。給紙カセット40Aの右端側の上部には、ピックアップローラー43と、給紙ローラー44とリタードローラー45とのローラー対とが配置されている。ピックアップローラー43及び給紙ローラー44の駆動により、給紙カセット40A内のシート束の最上層のシートS1が1枚ずつ繰り出され、搬送経路50の上流端へ搬入される。なお、第2給紙カセット40B、第3給紙カセット40C、第4給紙カセット40Dも、第1給紙カセット40Aと同様の構成を備える。また、第3給紙カセット40Cおよび第4給紙カセット40Dは、一体的に構成され、いわゆる増設型の給紙カセットとして、第1給紙カセット40Aおよび第2給紙カセット40Bが装着された状態の画像形成装置1に、装着可能とされる。
装置本体10の右側面10Rには、手差し給紙用の給紙トレイ46が設けられている。給紙トレイ46は、その下端部において装置本体10に対して開閉自在に取り付けられている。ユーザーは、手差し給紙を行う場合、図示の通り給紙トレイ46を開き、その上にシートを載置する。給紙トレイ46に載置されたシートは、ピックアップローラー461及び給紙ローラー462の駆動によって、搬送経路50へ搬入される。
搬送経路50は、給紙部40から画像形成部30を経由して定着部60の出口までシート(定型シートS1)を搬送する主搬送路50Aと、シートに対して両面印刷を行う場合に片面印刷されたシートを画像形成部30に戻すための反転搬送路50Bと、主搬送路50Aの下流端から反転搬送路50Bの上流端へシートを向かわせるためのスイッチバック搬送路50Cと、主搬送路50Aの下流端から装置本体10の左側面10Lに設けられたシート排出口10Eまでシートを水平方向に搬送する水平搬送路50Dとを含む。この水平搬送路50Dの大半は、搬送ユニット55の内部に備えられているシート搬送路で構成されている。
主搬送路50Aの、二次転写部35Aよりも上流側には、レジストローラー対51が配置されている。シートは、停止状態のレジストローラー対51にて一旦停止され、スキュー矯正が行われる。その後、画像転写のための所定のタイミングで、レジストローラー対51が駆動モーター(図略)で回転駆動されることで、シートは二次転写部に送り出される。この他、主搬送路50Aには、シートを搬送するための搬送ローラー52が複数配置されている。
また、第2給紙カセット40Bおよび第3給紙カセット40Cから送り出されたシートは、搬送経路50の一部である上方給送路70S(第2搬送路)を通過された後、搬送ローラー52に至る。また、第4給紙カセット40Dから送り出されたシートは、搬送経路50の一部である下方給送路80S(第1搬送路)を通過された後、前記上方給送路70Sを搬送された後、搬送ローラー52に至る。
下方給送路80Sは、装置本体10の右側において上下方向に延設され、シートが搬送される搬送路である。また、上方給送路70Sは、装置本体10において上下方向に延設され、下方給送路80Sの上端部に連設される。
搬送経路50の最下流端には、排紙ローラー53が配置されている。排紙ローラー53は、装置本体10の左側面10Lに配置される図略の後処理装置に、シート排出口10Eを通してシートを送り込む。なお、後処理装置が取り付けられない画像形成装置では、シート排出口10Eの下方にシート排出トレイが設けられる。
搬送ユニット55は、定着部60から搬出されるシートを、シート排出口10Eまで搬送するユニットである。本実施形態の画像形成装置1は、定着部60が装置本体10の右側面10R側に配置され、シート排出口10Eは、右側面10Rと対向する装置本体10の左側面10L側に配置されている。従って、搬送ユニット55は、装置本体10の右側面10Rから左側面10Lに向けて、シートを水平方向に搬送する。
定着部60は、シートにトナー像を定着させる定着処理を施す誘導加熱方式の定着装置であって、加熱ローラー61、定着ローラー62、加圧ローラー63、定着ベルト64及び誘導加熱ユニット65を含む。定着ローラー62に対して加圧ローラー63が圧接され、定着ニップ部が形成されている。加熱ローラー61及び定着ベルト64は誘導加熱ユニット65によって誘導加熱され、その熱を前記定着ニップ部に与える。シートが定着ニップ部を通過することで、シートに転写されたトナー像が当該シートに定着される。
更に、画像形成装置1は、上段扉70(第2カバー)および下段扉80(第1カバー)を備える。上段扉70および下段扉80は、装置本体10の右側面10Rの下方に配置される。上段扉70および下段扉80は、装置本体10に対して開閉可能に配置される。特に、上段扉70および下段扉80の下方部分が支点とされ、上段扉70および下段扉80の上方部分が装置本体10に対して開閉される。上段扉70の開状態において、上方給送路70Sが装置本体10の外部に開放される。また、下段扉80の開状態において下方給送路80Sが装置本体10の外部に開放される。このように、上段扉70および下段扉80が開閉されることによって、上方給送路70Sおよび下方給送路80Sにおいてシート詰まりが発生した場合であっても、前記シートが容易に取り出される。
上記の構成において、給紙部40(第1給紙カセット40A、第2給紙カセット40B、第3給紙カセット40C、第4給紙カセット40D)および上方給送路70S、上段扉70、下方給送路80S、下段扉80によって、画像形成装置1の給紙装置4(シート搬送装置)が構成される。前述のように、給紙装置4は、画像形成部30に定型シートS1を供給する。
次に、上段扉70および下段扉80の開閉態様について説明する。図3は、装置本体10に対して、上段扉70および下段扉80が開状態とされた場合の斜視図であり、図4は、同正面図である。更に、図5は、図4の状態において、上段扉70および下段扉80だけを示した図である。
一方、図16は、本実施形態と比較参照される一体カバー95が開閉可能に装着された画像形成装置1Zの正面図である。図16では、装置本体10Zに対して、一体カバー95が開状態とされることで、本実施形態の上方給送路70Sおよび下方給送路80Sに相当する給送路が、同時に外部に開放される。この場合、一体カバー95は、4段のシートカセット40AZ、40BZ、40CZ、40DZに跨るように配置される。このため、一体カバー95が開けられた際に、一体カバー95が装置本体10Zよりも右方に延伸され、広い開閉領域RZを占有してしまう。換言すれば、一体カバー95の開閉動作のために、画像形成装置1Zの周辺に広いスペースが必要とされる。
一方、図16の第1扉96および第2扉97のように、前記複数段のシートカセットに隣接して、複数の開閉扉が配置されることが考えられる。この場合、一体カバー95の場合と比較して、開閉扉の開閉動作が占有するスペースは縮小されるが、第2扉97の支点部周辺のシート搬送路RSが外部に開放されない。このため、前記シート搬送路RSの視認性が低下する。更に、前記支点部を跨ぐような状態でシートが詰まった場合、前記シートを取り出すことが困難となる。
本実施形態では、上記のような課題を解決するために、給紙装置4およびこれを備える画像形成装置1は、上段扉70および下段扉80を備える。
図5に示されるように、下段扉80は、下段本体部801と、下段軸部803(第1回転軸)を備える。下段本体部801は、下段扉80の本体部分であり、下方給送路80Sを覆う機能を備える。下段軸部803は、下段本体部801の前後方向の側面の下端部に配置される軸部である。下段扉80は、下段軸部803を中心に回動されることで、装置本体10に対して上方が開閉可能とされる。
上段扉70は、上段本体部701と、上段脚部702と、を備える。上段本体部701は、上段扉70の本体部分であり、上方給送路70Sを覆う機能を備える。上段脚部702は、上段本体部701の前後方向の両端部から下方に向かって延設される脚部である。なお、前後方向において、上段脚部702は下方給送路80Sの外側に配置される。上段脚部702は、上段支持部703を備える。上段支持部703は、上段脚部702の下端部において前後方向に面して配置される板状部材である。上段支持部703は、上段軸部703Aを備える。上段軸部703Aは、上段支持部703の下端部に開口される孔部であり、下段扉80の下段軸部803に外嵌される。上段軸部703Aは、上段扉70の開閉動作における回転軸となる。上段軸部703Aの配置について、換言すれば、上段軸部703Aは、上方給送路70Sのシートの搬送方向と交差するシート幅方向(前後方向)において、下方給送路80Sよりも外側であって、閉状態における下段扉80の上端縁よりも下方に配置される。そして、上段扉70が上段軸部703Aを中心に回動されることで、上段扉70の上方が装置本体10に対して開閉可能とされる。
このように、本実施形態では、閉状態における下段扉80の上端縁よりも下方に配置される上段軸部703Aを中心に、上段扉70が回動される。このため、上段扉70の開放に伴って、上段扉70の上段本体部701の下端縁が筐体から離間される(図4の領域A1)。この結果、下方給送路80Sの上端部であって上方給送路70Sの下端部が、装置本体10の外部に好適に露出される。このため、上方給送路70Sと下方給送路80Sに跨ってシートSが詰まった場合であっても、前記シートSが容易に除去される。特に、本実施形態では、上段扉70の上段軸部703Aが、下段扉80の下段軸部803の同軸上に配置される。このため、上段扉70が同じ角度をもって開放される場合でも、上段扉70が可及的に装置本体10から離間した位置まで開放される。この結果、上方給送路70Sの視認性が向上される。
更に、本実施形態では、図4に示すように、装置本体10に対する下段扉80の開状態における第1の開き角度θ1よりも、装置本体10に対する上段扉70の開状態における第2の開き角度θ2が小さく設定される。なお、上段扉70と装置本体10との間には不図示のストラップが装着され、上段扉70の開き角度が第2の開き角度θ2となるように、前記ストラップの長さが予め規定されている。同様に、下段扉80と装置本体10との間には不図示のストラップが装着され、下段扉80の開き角度が第1の開き角度θ1となるように、前記ストラップの長さが予め規定されている(なお、前記ストラップの形態については、図14および図15が参照される)。
このように、第1の開き角度θ1よりも第2の開き角度θ2が小さく設定されることによって、図4の開閉領域R1が、図16の開閉領域RZよりも狭くなる。すなわち、1枚のカバーをもって上方給送路70Sおよび下方給送路80Sを外部に露出させる場合と比較して、上段扉70および下段扉80の開放動作が占有する空間が好適に縮小される。
次に、本発明の他の実施形態に係る上段扉71および下段扉81について説明する。図6は、本実施形態に係る上段扉71および下段扉71が閉状態の様子を示す正面図である。なお、装置本体10は図示を省略されている。また、図7は、図6の状態の上段扉71および下段扉81の回動支点である連動部を示す拡大斜視図である。更に、図8は、図7における上段扉71側を示した拡大斜視図であり、図9は、図7における下段扉81側を示した拡大斜視図である。
上段扉71および下段扉81は、前述の上段扉70および下段扉80と基本的な構造は同じとされる。一方、上段扉71および下段扉80においては、上段扉70の閉状態における下段扉80の開状態の装置本体10に対する第3の開き角度θ3(図10参照)よりも、上段扉70の開状態における下段扉80の開状態の装置本体10に対する第4の開き角度θ4(図12参照)が大きくなるように設定されている。更に、上段扉71および下段扉81は、連動部9を備える点に特徴を有する。連動部9は、上段扉70の閉状態から開状態への変化に連動して、下段扉80の装置本体10に対する開き角度を、第3の開き角度θ3から第4の開き角度θ4に変化させる機能を備える。
下段扉80と同様に、下段扉81は、下段本体部811と、下段軸部813(第1回転軸)を備える。下段本体部811は、下段扉81の本体部分であり、下方給送路80Sを覆う機能を備える。下段軸部813は、下段本体部811の前後方向の側面の下端部から、シート幅方向(前後方向)に突設される円筒部材である。装置本体10に配置される不図示の軸部が下段軸部813に挿通されることによって、下段軸部813が下段扉81の回動における回動軸として機能する。すなわち、下段扉81が下段軸部813を中心に回動されることで、下段扉81の上方が装置本体10に対して開閉可能とされる。
また、上段扉70と同様に、上段扉71は、上段本体部711と、上段脚部712と、を備える。上段本体部711は、上段扉71の本体部分であり、上方給送路70Sを覆う機能を備える。上段脚部712は、上段本体部711の前後方向の両端部から下方に向かって延設される脚部である。なお、前後方向において、上段脚部712は下方給送路80Sの外側に配置される。上段脚部712は、上段支持部713を備える。上段支持部713は、上段脚部712の下端部において前後方向に面して配置される板状部材である。上段支持部713は、上段軸部713Aを備える。上段軸部713Aは、上段扉71の回動における回転軸となる部分である。上段軸部713Aは、孔部713Bを備える。孔部713Bは、上段軸部713Aに円形状に開口される開口部である。上段支持部713が下段本体部811の外側に配置されると、下段扉81の下段軸部813が孔部713Bに挿通される。孔部713Bに下段軸部813が挿通されることによって、上段軸部713Aが下段軸部813の同軸上に配置される。上段扉71が上段軸部713Aを中心に回動されることで、上段扉71の上方が装置本体10に対して開閉可能とされる。
更に、下段扉81は、突起部813Aを備える(図7および図9)。突起部813Aは、下段軸部813の外周部分から下段扉80の回転における径方向に突設された突起部材である。また、上段扉71は、ガイド溝713C(ガイド部)を備える(図7および図8)。ガイド溝713Cは、上段支持部713において、孔部713Bから上段扉71の回転における周方向に所定の幅をもって前記径方向に向かって切りかかれた切欠き部である。孔部713Bに下段軸部813が挿通されると、突起部813Aがガイド溝713Cに挿入されるとともに、前記周方向に移動可能とされる。なお、上段支持部713は溝左端部713C1(第1壁部)および溝右端部713C2(第2壁部)を備える。溝左端部713C1は、ガイド溝713Cのうち上段扉71を開く方向の回転方向の上流側端部を画定する。また、溝右端部713C2は、ガイド溝713Cのうち上段扉71の回転方向の下流側端部を画定する。
また、上段扉71と装置本体10との間には、ストラップ90(規制部材)が配置される(図14、図15)。ストラップ90は、上段扉71の装置本体10に対する開き角度を規制する機能を備える。ストラップ90は、樹脂材料から構成される紐状の部材である。ストラップ90は、支持部901と、扉固定部902と、本体固定部903と、を備える。支持部901は、ストラップ90の本体部分である。支持部901は、屈曲部901Aを備える。屈曲部901Aは、支持部901の長手方向の略中央部の厚みが、部分的に薄く形成された部分である。扉固定部902は、支持部901の一端に配置され、リング形状からなる。扉固定部902は、上段扉71の上段本体部711の後側の側面に突設された突出部711Aに係合される。本体固定部903は、支持部901の他端に配置され、リング形状からなる。本体固定部903は、装置本体10に配置された不図示の突出部に係合される。このように、上段扉71の閉状態では、屈曲部901Aが屈曲されることで、ストラップ90が上段扉71と装置本体10との間に屈曲して架け渡される。また、上段扉71が開放されると、屈曲部901Aの屈曲が延伸された後、上段扉71の装置本体10に対する開き角度が、ストラップ90によって規制される。本実施形態では、上段扉71の開き角度は30度に設定されている(図12)。
次に、図6および図7に加え、図10乃至図15を参照して上段扉71および下段扉81の開閉動作について詳述する。図10は、上段扉71の閉状態および下段扉81の開状態の様子を示す正面図である。図11は、図10の状態の上段扉71および下段扉81の連動部9の周辺を示す拡大斜視図である。図12は、上段扉71および下段扉81の開状態の様子を示す正面図である。図13は、図12の状態の上段扉71および下段扉81の連動部9の周辺を示す拡大斜視図である。図14は、図12の状態の上段扉71の様子を示す斜視図である。図15は、図12の状態を逆方向から見た背面図である。
図6を参照して、上段扉71および下段扉81の閉状態において、突起部813Aはガイド溝713Cのうち、溝左端部713C1と溝右端部713C2の間に配置される。この状態から、上段扉71が閉じられたまま下段扉81が開放されると、やがて突起部813Aがガイド溝713Cの溝右端部713C2に当接する。この結果、図10および図11に示すように、下段扉81の開放動作が停止される。この際、下段扉81の開き角度が第3の開き角度θ3に規制される。本実施形態では、第3の開き角度θ3は、60度に設定されている。作業者は開放された空間を利用して、下方給送路80Sにアクセスすることが可能となる。
更に、図10および図11に示される状態から、上段扉71が開放されると、下段扉81の突起部813Aが、上段扉71の溝右端部713C2に支持された状態で、上段扉71と下段扉81とが一体的に回動される。そして、前述のように、上段扉71がストラップ90(図14)によって引っ張られることで、上段扉71および下段扉81の開放動作が停止される。この結果、図12に示されるように、下段扉81の開き角度が第4の開き角度θ4に規制される。本実施形態では、第4の開き角度θ4は90度に設定されている。作業者は上段扉71によって開放された空間を利用して、上方給送路70Sにアクセスすることが可能となる。また、上段扉71の上段本体部711の下端部が、装置本体10から離間されているため、上段本体部711と装置本体10との間から、下方給送路80Sにアクセスすることも可能となる。更に、上段扉71の開放に伴って、下段扉81の開き角度が拡大された結果、上段扉71と下段扉81との間から、下方給送路80Sにアクセスすることも可能となる。換言すれば、上段扉71の開放動作に伴って、下段扉81が下方給送路80Sを露出させる空間が狭くなることが抑止される。
一方、図6、図7、図12を参照して、下段扉81の閉状態において、上段扉71が開放される場合、前述のように、上段扉71の開き角度はストラップ90によって規制される。この際、図7において、下段扉81の突起部813Aは移動せずに、上段扉71のガイド溝713Cが時計回りに回動される。そして、ストラップ90が上段扉71の開放動作を停止させると略同時に、上段支持部713の溝左端部713C1が突起部813Aに当接する。このため、上段扉71の開放動作が、下段扉81の突起部813Aによっても停止される。なお、上段扉71の開き角度(図12)に対応して、閉状態の下段扉81の突起部813Aと閉状態の上段扉71の溝左端部713C1とは、周方向において30度離間されている。
以上の実施形態によれば、上段扉70(上段扉71)が開放されることによって上方給送路70Sが装置本体10の外部に露出される。また、下段扉80(下段扉81)が開放されることによって下方給送路80Sが装置本体10の外部に露出される。この際、上段扉70は、閉状態における下段扉80の上端縁よりも下方に配置された上段軸部703Aを中心に回動される。このため、上段扉70の開放に伴って、上段扉70のうち上段本体部701の下端縁が装置本体10から離間される。この結果、下方給送路80Sの上端部であって上方給送路70Sの下端部が、装置本体10の外部に好適に露出される。この結果、上方給送路70Sと下方給送路80Sに跨ってシートが詰まった場合であっても、前記シートが容易に除去される。更に、下段扉80の開状態における装置本体10に対する第1の開き角度θ1よりも、上段扉70の開状態における第2の開き角度θ2が小さく設定される。このため、1枚のカバーをもって上方給送路70Sおよび下方給送路80Sを外部に露出させる場合と比較して、上段扉70および下段扉80の開放動作が占有する空間が縮小される。したがって、給紙装置4および画像形成装置1の周辺において占有される空間が可及的に縮小される。
また、上記の実施形態によれば、上段扉70の上段軸部703Aは、上段本体部701から延設される上段脚部702において、下段軸部803と同軸上に配置される。このため、上段扉70が同じ角度をもって開放される場合でも、上段扉70が可及的に装置本体10から離間した位置まで開放される。この結果、上方給送路70Sの視認性が向上される。
また、上記の実施形態によれば、上段扉71が開放された場合であっても、下段扉81は第3の開き角度θ3よりも大きい第4の開き角度θ4をもって開放される。したがって、上段扉71が開放されることによって、下方給送路80Sを露出させる空間が狭くなることが抑止される。
また、上記の実施形態によれば、連動部9によって、下段扉81の開き角度が好適に変化される。特に、下段軸部813と、突起部813Aと、孔部713Bと、ガイド溝713Cとの構成によって、下段扉81の開き角度が好適に変化される。詳しくは、上段扉71の閉状態において下段扉81が開放されると、突起部813Aが溝右端部713C2に当接することによって、下段扉81の開き角度が第3の開き角度θ3に規制される。また、上段扉71の開放動作に連動して、下段扉81の開き角度が第3の開き角度θ3から第4の開き角度θ4に好適に変化される。また、下段扉81の閉状態において上段扉71が開放されると、溝左端部713C1が突起部813Aに当接することによって、上段扉71の開き角度が好適に規制される。
以上、本発明の実施形態に係る給紙装置4およびこれを備える画像形成装置1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を採用することができる。
(1)上記の実施形態では、給紙部40が4段の給紙カセットを備える態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上方給送路70Sに第2給紙カセット40Bからシートが給送され、下方給送路80Sに第4給紙カセット40Dからシートが給送される態様であってもよい。更に、上方給送路70Sおよび下方給送路80Sは、上下方向にシートを搬送する搬送路であって、直接シートが給送されない態様であってもよい。すなわち、多量のシートを積載する大型のシート積載装置などにおいて、シート積載部から画像形成部に至る搬送路が長く設定される場合などにおいて、シートが上下方向に搬送される搬送路に、上記の上方給送路70S、下方給送路80S、上段扉70、下段扉80が適用されてもよい。
(2)また、上記の実施形態では、上段扉70の回転軸である上段軸部703Aは、下段扉80の回転軸である下段軸部813の同軸上に配置される態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上段軸部703Aは下段扉80の上端縁よりも下方に配置される態様であればよい。
1 画像形成装置
4 給紙装置
10 装置本体
101 前フレーム
102 ブラケット
102A 左壁部
102B 後壁部
102C 右壁部
40 給紙部
40A 第1給紙カセット
40B 第2給紙カセット
40C 第3給紙カセット
40D 第4給紙カセット
46 給紙トレイ
70、71 上段扉(第2カバー)
70S 上方給送路(第2搬送路)
701、711 上段本体部(第2カバー部)
702、712 上段脚部(脚部)
703、713 上段支持部
703A、713A 上段軸部(第2回転軸)
713B 孔部
713C ガイド溝(ガイド部)
713C1 溝左端部(第1壁部)
713C2 溝右端部(第2壁部)
80、81 下段扉(第1カバー)
80S 下方給送路(第1搬送路)
801、811 下段本体部(第1カバー部)
803、813 下段軸部(第1回転軸、円筒部)
813A 突起部
9 連動部
90 ストラップ(規制部材)
901 支持部
901A 屈曲部
902 扉固定部
903 本体固定部
95 一体カバー

Claims (10)

  1. 筐体と、
    前記筐体に配設され、シートが上下方向に搬送される第1搬送路と、
    前記筐体に配設され、前記第1搬送路の上端部に連設され、前記シートが上下方向に搬送される第2搬送路と、
    下方に第1回転軸を備え、前記第1回転軸を中心に回動されることで、前記筐体に対して上方が開閉可能とされ、開状態において、前記第1搬送路を前記筐体の外部に露出させる第1カバーと、
    前記シートの搬送方向と交差するシート幅方向において、前記第1搬送路よりも外側であって、閉状態における前記第1カバーの上端縁よりも下方に配置された第2回転軸を備え、前記第2回転軸を中心に回動されることで、前記筐体に対して上方が開閉可能とされ、開状態において、前記第2搬送路を前記筐体の外部に露出させる第2カバーと、を有し、
    前記筐体に対する前記第1カバーの開状態における第1の開き角度よりも、前記筐体に対する前記第2カバーの開状態における第2の開き角度が小さいことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記第1カバーは、前記第1搬送路を覆う第1カバー部と、前記第1カバー部の下端部に配置される前記第1回転軸と、を有し、
    前記第2カバーは、前記第2搬送路を覆う第2カバー部と、前記第1搬送路よりも前記シート幅方向の外側において前記第2カバー部から下方に延設され、前記第1回転軸に至る脚部と、前記脚部において前記第1回転軸と同軸上に配置される前記第2回転軸と、を有することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記第2カバーの閉状態における前記第1カバーの開状態の前記筐体に対する第3の開き角度よりも、前記第2カバーの開状態における前記第1カバーの開状態の前記筐体に対する第4の開き角度が大きいことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記第2カバーの閉状態から開状態への変化に連動して、前記第1カバーの前記筐体に対する開き角度を、前記第3の開き角度から前記第4の開き角度に変化させる連動部を有することを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記連動部は、
    前記第1カバー部の側面から前記シート幅方向に向かって突設され、前記第1回転軸となる円筒部と、
    前記円筒部から前記第1回転軸まわりの回転における径方向に突設された突起部と、
    前記第2カバーの前記脚部に開口され、前記円筒部が挿通される孔部と、
    前記脚部において、前記孔部から前記回転における周方向に所定の幅をもって前記径方向に向かって切りかかれ、前記突起部が前記周方向に移動可能なガイド部と、
    を有することを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記脚部は、前記ガイド部の前記第2カバーの回転方向の上流側端部を画定する第1壁部と、前記ガイド部の前記回転方向の下流側端部を画定する第2壁部と、を備え、
    前記第1カバーおよび前記第2カバーの閉状態において、前記突起部は前記第1壁部と前記第2壁部の間に配置され、
    前記第2カバーの閉状態において、前記第1カバーが開放され、前記突起部が前記第2壁部に当接することによって、前記第1カバーの開き角度が前記第3の開き角度に規制されることを特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。
  7. 前記第1カバーの開状態において、前記第2カバーが開放され、前記第2壁部が前記突起部を支持した状態で前記ガイド部が回動されることによって、前記第1カバーの開き角度が前記第3の開き角度から前記第4の開き角度に変化されることを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. 前記第1カバーの閉状態において、前記第2カバーが開放され、前記第1壁部が前記突起部に当接することによって、前記第2カバーの開き角度が規制されることを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  9. 前記第2カバーの閉状態において、前記第2カバーと前記筐体との間に屈曲して架け渡され、前記第2カバーの開放に伴って、前記屈曲が延伸され、前記第2カバーの前記筐体に対する開き角度を規制する規制部材を備えることを特徴とする請求項7に記載のシート搬送装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載のシート搬送装置と、
    前記第1搬送路または前記第2搬送路から搬送された前記シートに画像を形成する画像形成部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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