JP2014024261A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドユニット側のモジュールとプラテンローラ側のモジュールとの開放スペースを、より大きく取ることができるプリンタを提供する。
【解決手段】ヘッドユニット2と、インクリボン31をヘッドユニット2に供給するリボン機構3とを備えた上モジュール1Aを、ヘッドユニット2に記録紙4を搬送する搬送駆動機構5Aを備えた下モジュール1Bに、分離機構100を介して上下移動可能に取り付け、メンテナンスやジャム修復時に上モジュール1Aを上方に移動して、上モジュール1Aと下モジュール1Bとの間に大きな開放スペースを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印字部によってインクリボンのインクを記録媒体に転写して印字するプリンタに関する。
従来のプリンタとしては、例えば、特許文献1に示されるように熱転写式のプリンタが知られている。このプリンタは、サーマルヘッドなどのヘッドユニットによって、インクリボンに塗布されたインクをラベルや記録紙などの記録媒体に熱転写するようになっている。このとき、インクリボンおよび記録媒体は、ヘッドユニットとプラテンローラとの間に挟圧されつつ搬送されるようになっている。
特開2006−123271号公報
ところで、従来のプリンタでは、ヘッドユニットを備えたモジュールが、プラテンローラを備えたモジュールに対して枢軸点を中心に回動可能となっており、ヘッドユニット側のモジュールを所定の角度をもって開放できる構造となっている。
そして、メンテナンス時やインクリボンまたは用紙のジャム時には、ヘッドユニット側のモジュールを開放して、その開放スペースに人の手を差し入れ、メンテナンスやジャム修復できるようになっている。この場合、ヘッドユニット側のモジュールの開放角度は、一般に、20度〜45度程度となっている。
しかし、このようにヘッドユニット側のモジュールがプラテンローラ側のモジュールに対して回動により開放され、かつ、その開放角度が20度〜45度程度であるため、大きな開放スペースを取り難くなってしまう。このため、その開放スペースに手を差し入れて清掃などのメンテナンスや部品交換およびジャム修復する際の作業性が悪化してしまう。
そこで、本発明は、かかる従来の問題に鑑みて、ヘッドユニット側のモジュールとプラテンローラ側のモジュールとの開放スペースを、より大きく取ることができるプリンタを提供することを目的とする。
本発明の第1の手段は、記録媒体に印字する印字部を備えた第一のモジュールと、前記印字部に向けて記録媒体を搬送する搬送路を備えた第二のモジュールと、を有するプリンタであって、前記第一のモジュールを、分離機構を介して前記第二のモジュールから離れる方向に移動可能に取り付けたことを特徴としている。
本発明の第2の手段は、第1の手段のプリンタにおいて、前記分離機構は、前記第一のモジュールを前記第二のモジュールに対して移動案内するガイド手段と、前記第一のモジュールを前記第二のモジュールに対して分離方向に付勢する付勢手段と、前記ガイド手段を前記第一のモジュールに取付ける取付け部、および該取付け部の頂部に設けられ前記付勢手段の付勢力が伝達される付勢力受部を有する取付け部材と、を備えたことを特徴としている。
本発明の第3の手段は、第2の手段のプリンタにおいて、前記第二のモジュールは、前記第一のモジュールに設けた前記印字部に対向配置され、前記印字部で印字される前記記録媒体を前記印字部との間で挟圧するプラテンローラを有し、前記第一のモジュールに設けられ、係止状態で前記プラテンローラの軸部の外周で前記第一のモジュールの配置側とは反対側に当接して前記第一のモジュールの基準位置を保持する係止部材と、前記第一のモジュールに設けられ、該第一のモジュールの基準位置で前記プラテンローラの軸部に記録媒体の搬送方向両側で当接して係合する係合部材と、を備え、かつ、前記係止部材および前記係合部材を、前記印字部の両側に少なくとも一対設けたことを特徴としている。
本発明の第4の手段は、第1〜第3のいずれか1つの手段のプリンタにおいて、前記搬送路は、少なくとも、前記印字部に対応する部分において、直線状に搬送する直線搬送部を有することを特徴としている。
本発明の第1の手段によれば、第一のモジュールを、分離機構を介して第二のモジュールから離れる方向に移動可能に取り付けてある。従って、分離機構による第一のモジュールの移動量を大きく設定することが可能となり、ひいては、第一のモジュールと第二のモジュールとの間の開放スペースを大きくとることができる。これにより、大きな開放スペースに人の手を差し入れ易くなり、メンテナンスやジャム修復する際の作業性を向上することができる。
本発明の第2の手段によれば、第1の手段の効果に加えて、分離機構は、第一のモジュールを第二のモジュールに対して移動案内するガイド手段と、第一のモジュールを第二のモジュールに対して分離方向に付勢する付勢手段と、ガイド手段を第一のモジュールに取付ける取付け部、および該取付け部の頂部に設けられ付勢手段の付勢力が伝達される付勢力受部を有する取付け部材と、を備えている。従って、第一のモジュールを分離方向に移動させる際には、付勢手段で取付け部材の付勢力受部に付勢力を付加しつつ、ガイド手段によって取付け部を分離方向に案内することにより、該取付け部に取付けた第一のモジュールを安定的に移動させることができる。
本発明の第3の手段によれば、第2の手段の効果に加えて、第一のモジュールには、係止状態でプラテンローラの軸部の外周で第一のモジュールの配置側とは反対側に当接して第一のモジュールの基準位置を保持する係止部材と、第一のモジュールに設けられ、該第一のモジュールの基準位置でプラテンローラの軸部に記録媒体の搬送方向両側で当接して係合する係合部材と、を備えている。従って、係止部材がプラテンローラの軸部に係止され、かつ、係合部材がプラテンローラの軸部に係合されることにより、第一のモジュールを基準位置に移動した際に、印字部とプラテンローラとの相対位置を精度良く維持することができる。また、係止部材および係合部材を、印字部の両側に少なくとも一対設けたことにより、印字部とプラテンローラとのねじれ方向の相対位置をも精度良く維持することができる。
本発明の第4の手段によれば、第1〜第3の手段の効果に加えて、搬送路は、少なくとも、印字部に対応する部分において、直線状に搬送する直線搬送部を有している。従って、第一のモジュールを基準位置に移動した時には、直線搬送部に位置する記録媒体に対して印字部を垂直に移動させることができる。これにより、第一のモジュールの基準位置で、記録媒体に対する印字部の位置精度をより高めることができる。
本発明の一実施形態を示すプリンタで、上モジュールが下降位置(基準位置)にある状態をインクリボンの下流側側面から見た斜視図である。 本発明のプリンタにおける、上モジュールが下降位置にある状態をインクリボンの上流側側面から見た斜視図である。 本発明のプリンタにおける、上モジュールが下降位置にある状態をインクリボンの下流側正面から見た斜視図である。 本発明のプリンタにおける、上モジュールの斜視図である。 本発明のプリンタにおける、下モジュールの斜視図である。 本発明のプリンタにおける、分離機構で、(a)は上モジュールが下降位置にある時の断面図、(b)は上モジュールが上昇位置(分離位置)にある時の断面図である。 図6に示す分離機構の分解斜視図である。 本発明のプリンタにおける、プラテンローラに対するフックの係止状態およびU字状部材の係合状態を概略的に示す側面図である。 本発明のプリンタにおける、上モジュールが上昇位置にある状態をインクリボンの上流側から見た斜視図である。
以下、本発明に係る好適な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図3に示すように、本実施形態のプリンタ1は、印字部としてのヘッドユニット2と、インクリボン31をヘッドユニット2に供給するリボン機構3と、ヘッドユニット2に記録媒体としての記録紙4を搬送する搬送路5等を備えている。更には、図中では現れない電源部や印字全般の制御部を備えている。尚、同図は、ケーシングを省略して内部をそれぞれ示してある。
ヘッドユニット2には、図示しないサーマルヘッドが取り付けられ、このサーマルヘッドの下側にはプラテンローラ6が対向配置されている。そして、これらサーマルヘッドとプラテンローラ6との間に、インクリボン31と記録紙4とが、互いに重ね合わされた状態で送り込まれるようになっている。インクリボン31は記録紙4の上面に位置し、上記サーマルヘッドの発熱体を選択的に発熱させることにより、印字情報がインクリボン31を介して記録紙4に転写される。このとき、プラテンローラ6は、ヘッドユニット2で印字される記録紙4を下側から押さえて、この記録紙4をサーマルヘッドとの間に挟圧する役目をする。
リボン機構3は、インクリボン31を巻回した供給リール32と、ヘッドユニット2を通過したインクリボン31を巻き取る巻取リール33とを備える。供給リール32から供給されたインクリボン31は、図1、図3に示すように、リボン供給経路34を通過した後に巻取リール33に巻き取られる。
即ち、インクリボン31は、ガイドプレート20とガイドシャフト21との間に形成される入口35(図1、図2参照)、送りローラ22と受けローラ23との間(図9参照)、およびヘッドユニット2のサーマルヘッド(不図示)とプラテンローラ6との間を順に通過する。その後、インクリボン31は、ヘッドユニット2の出口部分の上方に設けたガイドシャフト24(図1参照)で案内されつつ巻取リール33に巻き取られる。
記録紙を搬送路5に沿って搬送させる搬送駆動機構5Aが設けられている。この搬送駆動機構5Aは、昇降移動する上モジュール1Aに対して固定側となる下モジュール1Bに安定状態で設けられる。そして、この搬送駆動機構5Aは、記録紙4の搬送方向に沿って図中現れないベルトが配設されると共に、プラテンローラ6と、排紙ローラ51と、この排紙ローラ51との間に記録紙4を挟み込む支持ローラ52と備えて構成されている。
また、記録紙4を差し込む差込口54(図2参照)の近傍には、供給ローラ56と、この供給ローラ56との間に記録紙4を挟み込む支持ローラ(図示省略)が配置されている。そして、ベルトの駆動および供給ローラ56、プラテンローラ6、排紙ローラ51および支持ローラ52の回転により記録紙4が搬送路5に沿って搬送される。このとき、搬送路5には、少なくとも、ヘッドユニット2のサーマルヘッドに対応する部分において、記録紙4を上モジュール1Aの分離方向に対して直角方向となる略水平方向に搬送する直線搬送部としての水平搬送部53が設けられている。
記録紙4の搬送方向は図中右側から左側に向かう方向aとなり、図中右端の差込口54に差し込んだ記録紙4は、ヘッドユニット2とプラテンローラ6との間に送り込まれる。そして、記録紙4がヘッドユニット2のサーマルヘッドを通過して印字され、その後、排紙ローラ51と支持ローラ52との間より排出される。
搬送路5には、経路始端部の差込口54側に用紙幅規制ガイド55が設けられ、この用紙幅規制ガイド55によって記録紙4の幅位置が整列されるようになっている。また、上述した制御部は、ヘッドユニット2およびリボン機構3や搬送駆動機構5Aを制御するようになっており、電源部はそれらに電力を供給するようになっている。
ここで、本実施形態では、図4に示すように、ヘッドユニット2とリボン機構3とをモジュール化して第一のモジュールとしての上モジュール1Aを構成してある。また、図5に示すように、搬送路5を有する搬送駆動機構5Aと電源部と制御部とをモジュール化して第二のモジュールとしての下モジュール1Bを構成してある。
そして、上モジュール1Aと下モジュール1Bとを上下方向に分割可能な構造とし、上モジュール1Aは、分離機構100を介して下モジュール1Bに上下移動可能に取り付けられている。
また、上モジュール1A側に設けたヘッドユニット2のサーマルヘッドに対向したプラテンローラ6は、下モジュール1B側の架台8Bに回転自在に支持される。また、排紙ローラ51および支持ローラ52も下モジュール1B側の架台8Bに支持されている。
分離機構100は、図6に示すように、上モジュール1Aを、これの移動方向となる上下方向に昇降案内するガイド手段120と、上モジュール1Aを分離方向となる上方に押上げる付勢手段130と、ガイド手段120を上モジュール1Aに取り付ける取付け部材としてのL字状金具140とを備えている。
そして、ガイド手段120および付勢手段130は、下モジュール1Bから立設するホルダ部材150に保持され、このホルダ部材150によって上モジュール1Aが下モジュール1Bに支持される。
ホルダ部材150は、図2に示すように、ヘッドユニット2の片側(本実施形態では向こう側)で、記録紙4の搬送方向aの上流側および下流側にそれぞれ配置される。また、搬送方向aの下流側に配置されたホルダ部材150は、ヘッドユニット2の両側方向(図中、向こう側と手前側)に、互いに対称となるように一対配置されている。これにより、上モジュール1Aは、3基のホルダ部材150によって安定的に支持される。尚、図1および図9では、手前側のホルダ部材150(分離機構100)を省略してある。
ホルダ部材150は、奥壁150aと両側壁150bとによって断面コ字状に形成され、その内方には適宜間隔を設けて上下2箇所に一対の固定プレート151が固定される。
一対の固定プレート151は、図7に示すように、ホルダ部材150の奥側に配置される一端部に、下方に向かって折曲片151aが折曲形成され、その折曲片151aの折曲部に第一の突出部151bが設けられる。また、固定プレート151の他端部両側にそれぞれ第二の突出部151cが設けられる。
他方、断面コ字状に形成されたホルダ部材150の奥壁150aには、固定プレート151の第一の突出部151bを挿入する挿入孔150cが形成され、かつ、両側壁150bの開放部には、固定プレート151の第二の突出部151cを挿入するスリット150dが形成されている。
そして、固定プレート151をホルダ部材150に固定する際、折曲片151aを奥壁150aの内面に当接しつつ、第一の突出部151bを挿入孔150cに挿入し、かつ、第二の突出部151cをスリット150dに挿入するようになっている。このとき、図6に示すように、折曲片151aは、ビス152によってホルダ部材150に固定される。また、ホルダ部材150は、下端部にフランジ150eを設けてあり、このフランジ150eが下モジュール1Bのベースプレート7に図示省略したビスによって固定される。
ガイド手段120は、図7に示すように、ホルダ部材150に固定された一対の固定プレート151に固定されるガイド軸121と、このガイド軸121に摺動自在に嵌合される上下一対の摺動ブッシュ122とを備えている。
ガイド軸121は、一対の固定プレート151間に上下方向に配置され、その上下両端がビス123によってそれぞれの固定プレート151に固定される。一方、摺動ブッシュ122は、L字状金具140に結合する取付け面124が設けられ、この取付け面124には複数の突起125が突設されている。
付勢手段130は、図7に示すように、圧縮コイルばね131と、上下方向に配置されて圧縮コイルばね131の内方に遊嵌される支持軸132とを備えている。支持軸132の下端部は、図6にも示すように、下方の固定プレート151に形成された開口部151dに取り付けた軸受133に摺動自在に挿通される。他方、支持軸132の上端部は、圧縮コイルばね131と共に上方の固定プレート151に形成した開口部151eに貫通される。
L字状金具140は、上モジュール1Aの架台8Aに取付けられる取付け部としての側板141と、この側板141の頂部を略L字状に折曲して付勢手段130の押上げ力(付勢力)、つまり圧縮コイルばね131の付勢力が入力される付勢力受部としての天板142とを備えている。側板141は上下方向に延在し、天板142は略水平方向に配置され、これら側板141と天板142とは略L字状を成している。
側板141には、複数の透孔143が形成されており、この透孔143に、摺動ブッシュ122の取付け面124に設けた突起125を係合することにより、摺動ブッシュ122と側板141とが一体に結合される。また、側板141は、上モジュール1Aの架台8Aに取り付けられているため、摺動ブッシュ122がガイド軸121に沿って移動することにより、上モジュール1Aを昇降させることができる。
他方、天板142には、付勢手段130の支持軸132の上端がビス134によって固定される。これにより、支持軸132に遊嵌した圧縮コイルばね131は、下端が軸受133に当接して下方の固定プレート151に支持され、かつ、上端が天板142に当接して支持される。従って、圧縮コイルばね131の付勢力は、天板142を介してL字状金具140に伝達されることになり、L字状金具140を取り付けた上モジュール1Aには、圧縮コイルばね131の押上げ方向の付勢力が作用することになる。
尚、本実施形態では、付勢手段130による押上げ力(付勢力)を発生させる手段として圧縮コイルばね131を用いてあるが、押上げ力の発生手段としては、これ以外にも、例えば、エアシリンダーやオイルシリンダーであってもよい。
図1〜図3に示すプリンタ1の使用状態では、上モジュール1Aが下降位置にあり、図6(a)に示すように、圧縮コイルばね131は圧縮された状態となっている。このとき、上モジュール1Aと下モジュール1Bとに跨がって係止部材としてのフック9が係脱自在に設けられており、このフック9の係止状態で付勢手段130の下降位置が保持されるようになっている。尚、上モジュール1Aは、下降位置が基準位置となり、上昇位置が分離位置となっている。
フック9は、図示省略したスプリングによって係止方向に付勢されており、かつ、先端部に傾斜面92が形成されている。これにより、上モジュール1Aを下降した際に、フック9は、傾斜面92がプラテンローラ6の軸部に接触しつつ解除方向bに一旦回転され、そして、傾斜面92がプラテンローラ6の軸部を乗り越えた時点で、上記スプリングの付勢力で解除方向bと反対方向に逆回転して係止されるようになっている。このとき、プラテンローラ6の軸部はステンレス等の金属製の丸棒で形成され、この軸部の外周に一体に設けられたゴム部が記録紙4に接触するようになっている。
また、フック9は、図4に示すように、ヘッドユニット2の両側に一対設けられ、これら一対のフック9は、ヘッドユニット2の上方に配置される回転軸10の両端部に回転方向に固定される。また、それぞれのフック9は回転軸10を介して互いに連動され、かつ、この回転軸10は、上モジュール1A側に支持されている。
フック9の下端部には鉤部91が形成されており、この鉤部91が、図1、図2に示すように、上モジュール1Aの下降位置でプラテンローラ6の軸部の長手方向の両端部に係止される。このフック9の係止状態では、図8中実線に示すように、鉤部91がプラテンローラ6の軸部の下部外周、つまり、上モジュール1Aの配置側とは反対側にP点で当接されるようになっている。
そして、フック9を、手動により前記スプリングの付勢力に抗して図1中反時計回り方向bに回動操作することにより、鉤部91がプラテンローラ6の軸部から離脱して係止状態が解除される。尚、図中、93はフック9を回動操作する操作部である。
そして、このようにフック9が係止解除されることにより、付勢手段130は、図6(a)に示すように、圧縮状態にある圧縮コイルばね131が、図6(b)に示すように伸張して、その付勢力で上モジュール1Aを上昇させることができる。
また、一対設けられたフック9の内方(ヘッドユニット2の中心側)には、図4に示すように、上モジュール1Aの下降位置でプラテンローラ6の軸部に係合する係合部材としてのU字状部材11が設けられる。このU字状部材11の係合状態では、図8中破線に示すように、プラテンローラ6の軸部に記録紙4の搬送方向a両側のQ点、R点で当接するようになっている。また、U字状部材11は、ヘッドユニット2のサイドプレート2Sに固定若しくは一体に設けられる。
従って、フック9がプラテンローラ6の軸部に係止され、かつ、U字状部材11がプラテンローラ6の軸部に係合された状態では、プラテンローラ6に対してフック9が当接する下部外周(P点)と、U字状部材11が当接する搬送方向a両側(Q点、R点)との3点で支持される。
尚、本実施形態では、U字状部材11が、ヘッドユニット2の両側方にそれぞれ2つずつ設けられているが、このU字状部材11は、ヘッドユニット2の両側方に少なくとも1つずつが設けられていればよい。
次に、本実施形態のプリンタ1の機能を以下説明する。搬送路5に記録紙4を送り込むと、この記録紙4は、ヘッドユニット2のサーマルヘッドとプラテンローラ6との間にインクリボン31と共に通過して印字される。その後、印字された記録紙4は、排紙ローラ51と支持ローラ52との間から排出される。
このように、プリンタ1で印字する時には、図1、図2に示すように、フック9がプラテンローラ6の軸部に係止されて、上モジュール1Aが下降位置に設定された状態となっている。尚、記録媒体としては、記録紙4以外にラベルであってもよく、また、紙以外の印字可能な素材で形成されていてもよい。
次に、プリンタ1のメンテナンス時やインクリボン31または記録紙4のジャム時には、手動によりフック9を図1中b方向に回転させてプラテンローラ6の軸部との係止を解除する。すると、上モジュール1Aは、付勢手段130の圧縮コイルばね131の付勢力が、L字状金具140の天板142に作用して、このL字状金具140が、ガイド手段120で案内されつつ上方に押上げられる。すると、図9に示すように、上モジュール1Aと下モジュール1Bとの間に大きな開放スペースSが設けられる。そして、この開放スペースSに人の手を差し入れることにより、メンテナンスやインクリボン31または記録紙4のジャム修復を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態のプリンタ1によれば、上モジュール1Aを、分離機構100を介して下モジュール1Bに上下移動可能に取り付けたので、上モジュール1Aを分離機構100によって上方に移動させることができる。これにより、上モジュール1Aは、従来のように回動量の規制を受けることなく、上方への移動量を大きくすることができる。
従って、分離機構100の上下移動量を大きく設定できることにより、上モジュール1Aと下モジュール1Bとの間の開放スペースSを大きくとることができる。これにより、大きな開放スペースSに人の手を差し入れ易くなり、メンテナンスやジャム修復する際の作業性を向上することができる。
また、本実施形態によれば、分離機構100は、上モジュール1Aを昇降案内するガイド手段120と、上モジュール1Aを上方に押上げる付勢手段130と、ガイド手段120を上モジュール1Aに取付けるL字状金具140とを備えている。従って、上モジュール1Aを上昇させる際には、付勢手段130でL字状金具140の天板142を押上げつつ、ガイド手段120によって側板141を上下方向に移動案内し、側板141に取付けた上モジュール1Aを安定的に上昇させることができる。また、上昇位置(分離位置)にある上モジュール1Aは、ガイド手段120によって安定的に下降されることになり、上モジュール1Aが下降した際の位置精度を確保することができる。
更に、本実施形態によれば、上モジュール1Aにフック9およびU字状部材11を設け、フック9の係止状態でプラテンローラ6の軸部の下部外周にP点で当接し、U字状部材11の係合状態でプラテンローラ6の軸部の両側にQ点、R点で当接するようになっている。これにより、上モジュール1Aを下降した際に、ヘッドユニット2、詳しくはサーマルヘッドとプラテンローラ6との相対位置を精度良く維持することができる。特に、フック9およびU字状部材11を、ヘッドユニット2の両側に少なくとも一対設けたことにより、ヘッドユニット2とプラテンローラ6とのねじれ方向の相対位置をも精度良く維持することができる。
更にまた、本実施形態によれば、搬送部5は、記録紙4を略水平方向に搬送する水平搬送部53を有しているので、上モジュール1Aの下降時には、水平搬送部53によって搬送される記録紙4に対して、ヘッドユニット2を垂直に移動させることができる。これにより、上モジュール1Aが下降された際に、記録紙4に対するサーマルヘッドの位置精度をより高めることができる。
水平搬送部53は、記録紙4を差し込む差込口54から排出ローラ51を配置した排出口までの間を水平に記録紙4を搬送することができる。
また、本実施形態によれば、下モジュール1Bには、記録紙を搬送する搬送駆動機構5Aが設けられている。従って、昇降移動する上モジュール1Aに対して固定側となる下モジュール1Bに搬送駆動機構5Aを安定状態で設けておくことができる。これにより、安定状態で設けられた搬送駆動機構5Aの搬送路5によって記録紙4を安定的に搬送することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である。また、本発明は、インクリボンを用いて記録紙に印字できるプリンタに適用する例で説明したが、インクリボンの機構を有しないプリンタにも適用することができる。また、この例では、印字部を第一のモジュールに配置し、搬送路を第二のモジュールに配置してあるが、印字部を第二のモジュールに配置し、搬送路を第一のモジュールに配置してもよい。
1 プリンタ
1A 上モジュール(第一のモジュール)
1B 下モジュール(第二のモジュール)
2 ヘッドユニット(印字部)
3 リボン機構
31 インクリボン
4 記録紙(記録媒体)
5 搬送路
5A 搬送駆動機構
53 水平搬送部(直線搬送部)
9 フック(係止部材)
11 U字状部材(係合部材)
100 分離機構
120 ガイド手段
130 付勢手段
140 L字状金具(取付け部材)
141 側板(取付け部)
142 天板(付勢力受部)
150 ホルダ部材

Claims (4)

  1. 記録媒体に印字する印字部を備えた第一のモジュールと、
    前記印字部に向けて記録媒体を搬送する搬送路を備えた第二のモジュールと、を有するプリンタであって、
    前記第一のモジュールを、分離機構を介して前記第二のモジュールから離れる方向に移動可能に取り付けたことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記分離機構は、前記第一のモジュールを前記第二のモジュールに対して移動案内するガイド手段と、
    前記第一のモジュールを前記第二のモジュールに対して分離方向に付勢する付勢手段と、
    前記ガイド手段を前記第一のモジュールに取付ける取付け部、および該取付け部の頂部に設けられ前記付勢手段の付勢力が伝達される付勢力受部を有する取付け部材と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記第二のモジュールは、前記第一のモジュールに設けた前記印字部に対向配置され、前記印字部で印字される前記記録媒体を前記印字部との間で挟圧するプラテンローラを有し、前記第一のモジュールに設けられ、係止状態で前記プラテンローラの軸部の外周で前記第一のモジュールの配置側とは反対側に当接して前記第一のモジュールの基準位置を保持する係止部材と、前記第一のモジュールに設けられ、該第一のモジュールの基準位置で前記プラテンローラの軸部に記録媒体の搬送方向両側で当接して係合する係合部材と、を備え、かつ、前記係止部材および前記係合部材を、前記印字部の両側に少なくとも一対設けたことを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記搬送路は、少なくとも、前記印字部に対応する部分において、直線状に搬送する直線搬送部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105799335A (zh) * 2016-05-13 2016-07-27 厦门海普锐科技股份有限公司 一种带式打印装置

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