JP2014022650A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 波長変換部の放熱を十分に行い、波長変換部の発光出力の低下を有効に防止可能な発光装置を提供する。
【解決手段】 紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を励起光として発光する固体光源11と、固体光源11からの励起光により励起されて蛍光を発光する蛍光体を含む平板状の波長変換部12と、波長変換部12を保持する放熱保持部13とを有し、放熱保持部13に接する波長変換部12の一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向をXとし、方向Xと垂直な一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向をYとするとき、波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの光軸方向Zの長さおよび、放熱保持部13に接する一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Xの長さは、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Yの長さよりも大きいものとなっている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、発光装置に関する。
従来、例えば特許文献1に示されているような半導体レーザ装置が知られている。図1は特許文献1の半導体レーザ装置を示す図である。図1を参照すると、この半導体レーザ装置100は、半導体レーザ素子120と、半導体レーザ素子120を保持するステム130と、半導体レーザ素子120を覆うように被せられてステム130の上面131に固定され、且つ半導体レーザ素子120からのレーザ光の光路上に開口部141を有するキャップ140と、キャップ140の開口部141を覆う透光性部材150と、を備えており、透光性部材150が、波長変換部材から成り、キャップ140は第1キャップ410と第2キャップ420とを有し、第1キャップ410は第2キャップ420の外側に配置され、第1キャップ410は透光性部材150と接触しかつ第2キャップ420よりも熱伝導率の高い材料から形成されている。ここで、第1キャップ410が波長変換部材から成る透光性部材150の放熱保持部として機能するようになっている。
特開2008−235744号公報
しかしながら、図1に示すような半導体レーザ装置100では、図2に示すように、半導体レーザ素子120の光軸方向Zと平行な透光性部材150の高さHが半導体レーザ素子120の光軸方向Zと垂直な透光性部材150の長さDよりも短いものとなっている。このため、透光性部材150の中央部Cに半導体レーザ素子120からの光が入射することで透光性部材150の中央部Cに発生する熱は、放熱保持部として機能する第1キャップ410と接する透光性部材150の高さHが短いことと、放熱保持部として機能する第1キャップ410までの熱の伝達経路が約D/2と長いこととによって、十分な放熱が確保できないという問題があった。すなわち、十分な放熱が確保できないことによって、波長変換部材から成る透光性部材150の温度消光が生じ、発光出力が低下してしまうという問題があった。
本発明は、波長変換部の放熱を十分に行うことができて、波長変換部の発光出力の低下を有効に防止することの可能な発光装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を励起光として発光する固体光源と、該固体光源からの励起光により励起されて蛍光を発光する蛍光体を含む平板状の波長変換部と、該平板状の波長変換部を保持する放熱保持部とを有し、
前記波長変換部は、平板状の平面部分が前記固体光源の光軸方向Zと略平行となるように前記放熱保持部と接し、光軸方向Zと垂直な一方の端面に前記固体光源からの励起光が入射し、光軸方向Zと垂直な他方の端面から波長変換光を取り出すように配置されており、
前記放熱保持部に接する前記一方の端面および他方の端面の方向をXとし、方向Xと垂直な前記一方の端面および他方の端面の方向をYとするとき、前記波長変換部の平板状の平面部分の光軸方向Zの長さ、および、前記放熱保持部に接する前記一方の端面および他方の端面の方向Xの長さは、前記一方の端面および他方の端面の方向Yの長さよりも大きいものとなっていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発光装置において、前記波長変換部は、前記固体光源からの励起光の入射側に逆台形状の光散乱性基板を有し、波長変換光の取り出し側に台形状の透明基板あるいは光散乱性基板を有していることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発光装置において、前記波長変換部は、側面部に光反射膜が形成されていることを特徴としている。
請求項1乃至請求項3記載の発明によれば、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を励起光として発光する固体光源と、該固体光源からの励起光により励起されて蛍光を発光する蛍光体を含む平板状の波長変換部と、該平板状の波長変換部を保持する放熱保持部とを有し、
前記波長変換部は、平板状の平面部分が前記固体光源の光軸方向Zと略平行となるように前記放熱保持部と接し、光軸方向Zと垂直な一方の端面に前記固体光源からの励起光が入射し、光軸方向Zと垂直な他方の端面から波長変換光を取り出すように配置されており、
前記放熱保持部に接する前記一方の端面および他方の端面の方向をXとし、方向Xと垂直な前記一方の端面および他方の端面の方向をYとするとき、前記波長変換部の平板状の平面部分の光軸方向Zの長さ、および、前記放熱保持部に接する前記一方の端面および他方の端面の方向Xの長さは、前記一方の端面および他方の端面の方向Yの長さよりも大きいものとなっているので、
波長変換部の放熱を十分に行うことができて、波長変換部の発光出力の低下を有効に防止することができる。
特に、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発光装置において、前記波長変換部は、前記固体光源からの励起光の入射側に逆台形状の光散乱性基板を有し、波長変換光の取り出し側に台形状の透明基板あるいは光散乱性基板を有しているので、
波長変換部の励起密度を下げて波長変換部の発熱を抑制することができる。
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の発光装置において、前記波長変換部は、側面部に光反射膜が形成されているので、
他方の端面から波長変換光を効率よく取り出すことができる。
特許文献1の半導体レーザ装置を示す図である。 図1の半導体レーザ装置の透光性部材の概略を示す図である。 本発明の発光装置の一構成例を示す図である。 図3における平板状の波長変換部と該平板状の波長変換部を保持する放熱保持部とを示す部分拡大斜視図である。 図3、図4における平板状の波長変換部の斜視図である。 図3、図4、図5における平板状の波長変換部の製造工程例を示す図である。 図1、図2に示した従来の発光装置を模した発光装置を比較例として示す図である。 図7の発光装置の波長変換部の斜視図である。 本発明の発光装置と図7、図8に示した比較例の発光装置とにおける、励起光入力(W)に対する発光出力(相対光量)を示す図である。 本発明の波長変換部の変形例を示す図である。 本発明の波長変換部の変形例を示す図である。 本発明の波長変換部の変形例を示す図である。 本発明の波長変換部の変形例を示す図である。 本発明の波長変換部の変形例を示す図である。 本発明の波長変換部の変形例を示す図である。 本発明の波長変換部の変形例を示す図である。 本発明の発光装置の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図3(a),(b)は、本発明の発光装置の一構成例を示す図である。なお、図3(a)は上面図、図3(b)は図3(a)のA−A線における断面図である。また、図4は、図3(a),(b)における平板状の波長変換部と該平板状の波長変換部を保持する放熱保持部とを示す部分拡大斜視図である。また、図5は、図3(a),(b)、図4における平板状の波長変換部の斜視図である。
図3(a),(b)、図4、図5を参照すると、この発光装置10は、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を励起光として発光する固体光源11と、該固体光源11からの励起光により励起されて蛍光を発光する蛍光体を含む平板状の波長変換部12と、該平板状の波長変換部12を保持する放熱保持部13とを有している。
ここで、固体光源11には、例えば半導体レーザーなどが用いられる。また、放熱保持部13は、熱伝導率の高い銅やアルミニウムなどの金属等で形成されている。また、波長変換部12は、平板状の平面部分12a、12bが固体光源11の光軸方向Zと略平行となるように放熱保持部13と接し、光軸方向Zと垂直な一方の端面12cに固体光源11からの励起光が入射し、光軸方向Zと垂直な他方の端面12dから波長変換光(蛍光)を取り出すように配置されている。より詳細に、図3(a),(b)、図4の例では、放熱保持部13は、波長変換部12の形状に型抜きされたクランプ部同士によって、波長変換部12を平板状の平面部分12a、12bと接して挟み込むように構成されている。
この場合、両側の型抜き深さは波長変換部12の板厚/2未満にして隙間を開けるのが好ましい。また、一方の端面12cからの励起光導入のためのガイド穴確保もなされるのが好ましい。
また、放熱保持部13と波長変換部12が接する面(12a、12b)は光反射率の高いものが望ましく、金属ベースでは銅、アルミニウム単体や銀などの蒸着、セラミックベースではアルミナ単体や、AlN、SiCにアルミニウムや銀などの蒸着が挙げられる。
ところで、本発明では、放熱保持部13に接する波長変換部12の一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向をXとし、方向Xと垂直な一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向をYとするとき、波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの光軸方向Zの長さH、および、放熱保持部13に接する一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Xの長さD1x、D2xは、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Yの長さD1y、D2yよりも大きいものとなっている。なお、図4、図5の例では、波長変換部12は直方体形状のものとなっており、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Xの長さD1x、D2xは同じとなっており、また、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Yの長さD1y、D2yも同じとなっている。具体的に、波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの光軸方向Zの長さHは、例えば2mmであり、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Xの長さD1x、D2xは、例えば0.6mmであり、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Yの長さD1y、D2yは、例えば0.4mmとなっている。
また、図3(a),(b)、図4、図5の例では、波長変換部12の側面部12e、12fには、波長変換部12の内部の光を効率よく他方の端面12dから取り出すために光反射膜(図示せず)が形成されている。
また、図3(a),(b)、図4、図5の例では、波長変換部12は、ガラスなどの基材に蛍光体が所定の濃度で分散されたものとなっている。
より詳細に、波長変換部12は、例えば図6に示すような仕方で作製され、構成される。すなわち、波長変換部12の基材としては、光透過性や光散乱性のあるガラスやセラミックを用いることができる。ガラスの場合は、低融点ガラスのベースとなるフリットガラスなどの硝材と蛍光体を所定量混合したものを金型を用いて加熱成型することができる。セラミックの場合は、セラミック原料となるアルミナ、シリカ、ジルコニア、マグネシアなどの粉体原料と蛍光体を所定量混合したものを金型でプレス成型したものを高温焼成して成型することができる。ガラス、セラミックともに、成型した棒状の側面に光反射膜(例えば銀、アルミニウムなどを真空蒸着したもの)を選択的に形成する。次に所定の厚み以上にカットして、研磨工程で所定厚みにすることで、図5に示すような平板状の波長変換部12を得ることができる。
なお、ここで、固体光源11に、例えば、InGaN系の材料を用いた発光波長が約380nmの近紫外光を発光する半導体レーザーなどを用いる場合、波長変換部12の蛍光体としては、波長が約380nmないし約405nmの紫外光により励起されるものとして、例えば、赤色蛍光体には、CaAlSiN:Eu2+、CaSi:Eu2+、LaS:Eu3+、KSiF:Mn4+、 KTiF:Mn4+等を用いることができ、緑色蛍光体には、(Si,Al)(O,N):Eu2+、BaMgAl1017:Eu2+,Mn2+、(Ba,Sr)SiO:Eu2+等を用いることができ、青色蛍光体には、(Sr,Ca,Ba,Mg)10(POl2:Eu2+、BaMgAl1017:Eu2+、LaAl(Si,Al)(N,O)10:Ce3+等を用いることができる。
また、固体光源11に、例えば、GaN系の材料を用いた発光波長が約460nmの青色光を発光する半導体レーザーなどを用いる場合、波長変換部12の蛍光体としては、波長が約440nmないし約470nmの青色光により励起されるものとして、例えば、赤色蛍光体には、CaAlSiN:Eu2+、CaSi:Eu2+、KSiF:Mn4+、KTiF:Mn4+等を用いることができ、緑色蛍光体には、Y(Ga,Al)12:Ce3+、CaScSi12:Ce3+、CaSc:Eu2+、(Ba,Sr)SiO:Eu2+、BaSi12:Eu2+、(Si,Al)(O,N):Eu2+等を用いることができ、黄色蛍光体には、YAl12:Ce3+ (YAG)、(Sr,Ba)SiO:Eu2+、Ca(Si,Al)12(O,N)16:Eu2+等を用いることができる。
また、図3(a),(b)において、符号14は固体光源11や放熱保持部13などを保持するステムであり、符号15は固体光源11からの励起光を波長変換部12の一方の端面12cに集光する集光レンズである。ここで、ステム14も、放熱保持部13と同様に、熱伝導率の高い銅やアルミニウムなどの金属等で形成されているのが好ましい。また、集光レンズ15は、固体光源11からの励起光を波長変換部12の一方の端面12cに、例えば直径0.2mmの大きさに集光するようになっている。
このような構成の発光装置10では、固体光源11からの励起光を波長変換部12の一方の端面12cに入射すると、波長変換部12内では、固体光源11からの励起光により蛍光体が蛍光発光し、波長変換部12の他方の端面12dから、蛍光と波長変換に寄与しなかった一部の励起光との混色光を波長変換光として出射させることができる。具体的に、固体光源11からの励起光が例えば青色光であり、波長変換部12内の蛍光体が例えば黄色蛍光体である場合、青色光と黄色光との混色光である白色光を、波長変換部12の他方の端面12dから波長変換光として出射させることができる。
ところで、本発明では、波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの光軸方向Zの長さH、および、放熱保持部13に接する一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Xの長さD1x、D2xが、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Yの長さD1y、D2yよりも大きいものとなっているので、波長変換部12の一方の端面12cの中央部に固体光源11からの励起光が入射することで波長変換部12に発生する熱は、放熱保持部13に接する波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの面積が大きいことと、放熱保持部13までの熱の伝達経路(長さD1y、D2y)が短いこととによって、波長変換部12の放熱を十分に行うことができて、波長変換部12の発光出力の低下を有効に防止することができる。なお、放熱保持部13に伝達した熱は、ステム14を介して外部筺体(図示せず)に放熱される。また、固体光源11で発生した熱も、外部筺体(図示せず)に放熱される。この結果、固体光源11、波長変換部12ともに、安定した発光をすることができる。
図7、図8には、本発明の発光装置10と比較するため、図1、図2に示した従来の発光装置を模した発光装置90が比較例として示されている。なお、図8は図7の発光装置90の波長変換部の斜視図であり、図7、図8において、図3(a),(b)、図4、図5と対応する箇所には、同じ符号を付している。図7を参照すると、この比較例の発光装置90は、図1、図2に示した従来の発光装置と同様に、波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの光軸方向Zの長さHが、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Xの長さD1x、D2x、および、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Yの長さD1y、D2yよりも小さいものとなっている。具体的に、波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの光軸方向Zの長さHは、例えば0.4mmであり、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Xの長さD1x、D2xは、例えば4mmであり、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Yの長さD1y、D2yは、例えば4mmとなっている。この場合には、波長変換部12の一方の端面12cの中央部に固体光源11からの励起光が入射することで波長変換部12に発生する熱は、放熱保持部13に接する波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの面積が小さいことと、放熱保持部13までの熱の伝達経路(長さD1y、D2y)が長いこととによって、波長変換部12の放熱を十分に行うことができず、波長変換部12の発光出力の低下が生じる。
図9には、本発明の発光装置10と図7、図8に示した比較例の発光装置90とにおける、励起光入力(W)に対する発光出力(相対光量)が示されている。図9を参照すると、比較例の発光装置90では、励起光が集中する中央部付近の発熱が放熱保持部13まで水平方向に伝達する距離が長く、かつ、放熱保持部13に接する波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの面積が小さいために、中央部付近の発熱が放熱されにくく、入力5W付近から温度消光するのに対して、本発明の発光装置10では、励起光が集中する中央部付近の発熱が放熱保持部13まで水平方向に伝達する距離が短く、かつ、放熱保持部13に接する波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの面積が大きいために、励起光が集中する中央部付近の発熱に対して放熱が有効に働いて、励起光入力(W)の増加に対してほぼ直線的に発光出力が増加することが分かる。
より具体的に、固体光源11からの励起光が例えば青色光であり、波長変換部12内の蛍光体が例えば黄色蛍光体である場合、青色光と黄色光との混色光である白色光を得ることができる。この場合、黄色蛍光体としてYAl12:Ce3+蛍光体(YAG)を用いることができるが、150℃を超えた辺りから温度特性が悪くなり、200℃では室温時の80%、300℃では50%程度の発光効率となることが確認された。比較例の発光装置90の構成では、放熱を十分に行うことができないために、励起光入力(W)が増加すると、波長変換部12の発熱温度が上昇し、上記のように発光効率が低下してしまうが、本発明の発光装置10の構成では、放熱を十分に行うことができるので、励起光入力(W)が増加しても、波長変換部12の発熱温度の上昇を抑えることができ、上記のような発光効率の低下を有効に防止できる。
図3(a),(b)、図4、図5の例では、波長変換部12は、直方体形状のものとなっているが、直方体形状以外の形状にすることも可能である。図10、図11、図12には、波長変換部12を直方体形状以外の種々の形状にした場合が示されている。なお、図10、図11、図12のいずれの波長変換部12も、平板状のものであって、平板状の平面部分12a、12bが固体光源11の光軸方向Zと略平行となるように放熱保持部13と接し、光軸方向Zと垂直な一方の端面12cに固体光源11からの励起光が入射し、光軸方向Zと垂直な他方の端面12dから波長変換光を取り出すように配置されるようになっている。また、この際、図10、図11、図12のいずれも、放熱保持部13に接する波長変換部12の一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向をXとし、方向Xと垂直な一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向をYとするとき、波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの光軸方向Zの長さH、および、放熱保持部13に接する一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Xの長さD1x、D2xは、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Yの長さD1y、D2yよりも大きいものとなっている。また、図10、図11、図12のいずれも、波長変換部12の側面部12e、12fには、波長変換部12の内部の光を効率よく他方の端面12dから取り出すために光反射膜(図示せず)が形成されている。
以下、詳細に説明すると、図10の例は、波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bが逆台形形状のものとなっている。ここで、具体的に、波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの光軸方向Zの長さHは、例えば2mmであり、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Xの長さD1x、D2xは、それぞれ、例えば0.4mm、0.8mmであり、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Yの長さD1y、D2yは、例えば0.4mmとなっている。
また、図11の例は、波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bがお椀状形状のものとなっており、一方の端面12cがお椀状の底部に平面状に設けられ、他方の端面12dから光が取り出されるようになっている。ここで、具体的に、波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの光軸方向Zの長さHは、例えば2mmであり、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Xの長さD1x、D2xは、それぞれ、例えば0.4mm、0.8mmであり、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Yの長さD1y、D2yは、例えば0.4mmとなっている。
また、図12の例は、固体光源11からの励起光の入射側に設けられた逆台形状の光散乱性基板23と、波長変換光の取り出し側に設けられた台形状の透明基板あるいは光散乱性基板24とを結合させた六角平面構造のものとなっている。ここで、逆台形状の光散乱性基板23は実質的な波長変換部となっている。また、図12の例では、励起光が入射する一方の端面12cは、逆台形状の光散乱性基板23の下端面となっており、波長変換光を取り出す他方の端面12dは、台形状の透明基板あるいは光散乱性基板24の上端面となっている。この際、一方の端面12cは固体光源11からの励起光が効率よく入射するサイズに制御される一方、他方の端面12dは図10とは逆に、上部に行くに従って内側に傾斜して収束するテーパー形状になっており、発光部を集光する構造となっている。この様な構造にすることで、固体光源11からの励起光を逆台形状の光散乱性基板23で拡散させて、台形状の透明基板あるいは光散乱性基板24の底面全体に入射させることで、波長変換部12の励起密度を下げる効果がある。すなわち、励起光の集中による波長変換部12の発熱を低減することができる効果がある。また、逆台形状の光散乱性基板23で波長変換された光は、台形状の透明基板あるいは光散乱性基板24の底面全体に入射し、台形状の透明基板あるいは光散乱性基板24に従って他方の端面12dに集光して外部に取り出される。その結果、一方の端面12cと他方の端面12dを図10と同じような大きさの関係にすることで、発光部が大きくならずに、励起光の集中による波長変換部12の発熱を低減することができる。なお、図12の例では、逆台形状の光散乱性基板23を実質的な波長変換部としたが、台形状の基板24を実質的な波長変換部とし、逆台形状の光散乱性基板23を実質的な波長変換部ではない単なる光散乱性基板23とすることもできる。この場合、逆台形状の光散乱性基板23は、基板全体が光散乱性の材料で形成されていても良いし、あるいは、基板全体は透明基板であって、一方の端面12cが固体光源11からの励起光を光散乱させる構造のものになっていても良い。
また、図13、図14、図15、図16は、図5、図10、図11、図12に示した波長変換部12の更なる変形例を示す図である。
図13、図14、図15の波長変換部12は図5、図10、図11の波長変換部12に対して、蛍光体層39を他方の端面12dに集中させた構成となっている。すなわち、図13、図14、図15の波長変換部12は、図5、図10、図11と同様な形状の蛍光体を含まない光散乱性基板31の他方の端面12dに、蛍光体層39が形成された構成となっている。
また、図16は図12に対して、逆台形状の光散乱性基板と台形状の透明基板あるいは光散乱性基板との間の水平断面積が最大の位置に蛍光体層39を形成した構成となっている。すなわち、図16の波長変換部12は、図12と同様な形状の蛍光体を含まない逆台形状の光散乱性基板33と台形状の透明基板あるいは光散乱性基板34との間に蛍光体層39が形成された構成となっている。
なお、図13、図14、図15、図16において、光散乱性基板31、33は、基板全体が光散乱性の材料で形成されていても良いし、あるいは、基板全体は透明基板であって、一方の端面12cが固体光源11からの励起光を光散乱させる構造のものになっていても良い。
図13、図14、図15、図16の構成では、蛍光体層39を集中させて蛍光体密度を上げることで高輝度化が可能となると共に、光散乱性基板31、33を用いることで励起光密度を下げて蛍光体層39の発熱を抑制することができる。また、基板31、33、34にガラスやサファイアなどの熱伝導性の高い材料を用いれば、放熱保持部13への熱伝導が有効に働き、光出力を安定化させることができる。
なお、上述した各例では、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Yの長さD1y、D2yは同じとなっているが、放熱保持部13のクランプ部の形状等に応じて、長さD1yと長さD2yとを異なるものにすることもできる。但し、この場合でも、本発明においては、波長変換部12の平板状の平面部分12a、12bの光軸方向Zの長さH、および、放熱保持部13に接する一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Xの長さD1x、D2xが、一方の端面12cおよび他方の端面12dの方向Yの長さD1y、D2yよりも大きいものとなっている必要がある。
また、上述した各例では、放熱保持部13は、波長変換部12の形状に型抜きされたクランプ部同士で挟み込む構造になっているとしたが、放熱保持部13は、このような構造に限定されるわけではない。例えば図17に示すように、放熱保持部13は、平板の面同士で波長変換部12を挟み込む構造とすることもできる。なお、図17において、符号41は固体光源11の実装基板であり、符号42はケースである。
本発明は、車両用灯具(自動車前照灯など)、室内照明、一般照明などに利用可能である。
10 発光装置
11 固体光源
12 波長変換部
13 放熱保持部
12a、12b 波長変換部の平板状の平面部分
12c 一方の端面
12d 他方の端面
12e、12f 波長変換部の側面部
23 逆台形状の光散乱性基板
24 台形状の透明基板あるいは光散乱性基板
31、33 光散乱性基板
34 台形状の透明基板あるいは光散乱性基板
39 蛍光体層

Claims (3)

  1. 紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を励起光として発光する固体光源と、該固体光源からの励起光により励起されて蛍光を発光する蛍光体を含む平板状の波長変換部と、該平板状の波長変換部を保持する放熱保持部とを有し、
    前記波長変換部は、平板状の平面部分が前記固体光源の光軸方向Zと略平行となるように前記放熱保持部と接し、光軸方向Zと垂直な一方の端面に前記固体光源からの励起光が入射し、光軸方向Zと垂直な他方の端面から波長変換光を取り出すように配置されており、
    前記放熱保持部に接する前記一方の端面および他方の端面の方向をXとし、方向Xと垂直な前記一方の端面および他方の端面の方向をYとするとき、前記波長変換部の平板状の平面部分の光軸方向Zの長さ、および、前記放熱保持部に接する前記一方の端面および他方の端面の方向Xの長さは、前記一方の端面および他方の端面の方向Yの長さよりも大きいものとなっていることを特徴とする発光装置。
  2. 請求項1記載の発光装置において、前記波長変換部は、前記固体光源からの励起光の入射側に逆台形状の光散乱性基板を有し、波長変換光の取り出し側に台形状の透明基板あるいは光散乱性基板を有していることを特徴とする発光装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の発光装置において、前記波長変換部は、側面部に光反射膜が形成されていることを特徴とする発光装置。
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