JP2014022146A - 高周波電力伝送用同軸ケーブル - Google Patents

高周波電力伝送用同軸ケーブル Download PDF

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Abstract

【課題】変形箇所(曲げ箇所)であってもインピーダンスを整合させることができる高周波電力伝送用同軸ケーブルを提供する。
【解決手段】高周波電力伝送用同軸ケーブル1は、内部導体2が、複数本の軟銅素線3を撚り合わせた軟銅素線とされ、絶縁体5が、電気絶縁性の合成樹脂を筒状に形成した電気絶縁体とされ、外部導体7が、複数本の銅素線8を編み組みした銅編組線とされ、第1ジャケット層10が、電気絶縁性の合成樹脂を前記外部導体7に被覆させた内側絶縁層とされ、シールド層12が、導電性金属を筒状に形成するとともに周方向に延在する突条部12bと凹条部12aとを軸方向に交互に並列して配設したコルゲートチューブとされ、かつ、第2ジャケット層14が、電気絶縁体の合成樹脂を前記シールド層12に被覆させた外側絶縁層とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波電力を伝送するための高周波電力伝送用同軸ケーブルに関する。
可撓性を有する同軸ケーブル101として、図5に示すように、内部導体102と、絶縁体(誘電体)105と、外部導体112と、ジャケット層114とが同軸上に配置され、前記外部導体112が導電性金属のコルゲートチューブとされたものが提案されている(例えば、特許文献1ないし特許文献4参照)。
特許文献1ないし特許文献4に示された同軸ケーブル101は、外部導体112であるコルゲートチューブの可撓性が優れているため、同軸ケーブル101の屈曲等に対する可撓性が向上されている。
特開2004−134352号公報 特開2009−193870号公報 特開2005−302412号公報 特開2012−46574号公報
しかしながら、前記特許文献1ないし前記特許文献4に示された従来の同軸ケーブル101は、外部導体112が銅管などのコルゲートチューブであるため、同軸ケーブル101を曲げたときに、外部導体112の軸直角断面が楕円形状に変形してしまう。
したがって、同軸ケーブル101の変形箇所(曲げ箇所)において、内部導体102の外径と外部導体112の内径との比が、変形していない箇所に対してズレるため、変形箇所(曲げ箇所)における特性インピーダンスがズレてしまう。
このように、変形箇所(曲げ箇所)の特性インピーダンスがズレることから、同軸ケーブル101のインピーダンスを整合させることができないという問題があった。
また、インピーダンスを整合させることができないことから、同軸ケーブル101の伝送損失が大きくなるという問題があった。
このように、変形箇所(曲げ箇所)でインピーダンスを整合させることができなくなり、伝送損失が大きくなることから、直線状に配線させなければならない。したがって、同軸ケーブル101の配線場所や配線形態が限定されるという問題があった。
また、同軸ケーブル101の配線場所や配線形態が限定されるため、同軸ケーブル101の経路設計の自由度が低下するという問題があった。
本発明は、かかる問題を解決することを目的とするものである。即ち、本発明は、変形箇所(曲げ箇所)であってもインピーダンスを整合させることができる高周波電力伝送用同軸ケーブルを提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された本発明の高周波電力伝送用同軸ケーブルは、内部導体と、該内部導体の外周に設けられた絶縁体と、該絶縁体の外周に設けられた外部導体と、該外部導体の外周に設けられた第1ジャケット層と、該第1ジャケット層の外周に設けられたシールド層と、該シールド層の外周に設けられた第2ジャケット層と、を有し、前記内部導体が、複数本の軟銅素線を撚り合わせた軟銅素線とされ、前記絶縁体が、電気絶縁性の合成樹脂を筒状に形成した電気絶縁体とされ、前記外部導体が、複数本の銅素線を編み組みした銅編組線とされ、前記第1ジャケット層が、電気絶縁性の合成樹脂を前記外部導体に被覆させた内側絶縁層とされ、前記シールド層が、導電性金属を筒状に形成するとともに周方向に延在する突条部と凹条部とを軸方向に交互に並列して配設したコルゲートチューブとされ、前記第2ジャケット層が、電気絶縁体の合成樹脂を前記シールド層に被覆させた外側絶縁層とされていることを特徴としている。
請求項2に記載された本発明の高周波電力伝送用同軸ケーブルは、請求項1に記載の高周波電力伝送用同軸ケーブルにおいて、前記外部導体の編組密度が90〜95%であることを特徴としている。
請求項3に記載された本発明の高周波電力伝送用同軸ケーブルは、請求項1または請求項2に記載の高周波電力伝送用同軸ケーブルにおいて、前記シールド層の凹条部と前記第1ジャケット層とが溶着され、前記凹条部の前記第1ジャケット層への入り込みが当該第1ジャケット層の厚さに対して5〜10%であることを特徴としている。
請求項1に記載された本発明の高周波電力伝送用同軸ケーブルによれば、外部導体を被覆する第1ジャケット層の外周に、シールド層としてのコルゲートチューブを設けたことによって、高周波電力伝送用同軸ケーブル自体の曲げ変形に伴ってシールド層が楕円形状に変形した場合であっても、シールド層の楕円形状の変形を第1ジャケット層に吸収させることができる。
また、シールド層の楕円形状の変形を第1ジャケット層に吸収させることによって、外部導体の変形を抑制させることができる。
したがって、高周波電力伝送用同軸ケーブル自体を曲げ変形させた場合であっても、内部導体の外径と外部導体の内径との比を、曲げ変形させていない箇所と同じ比にさせることができる。
また、内部導体の外径と外部導体との比を一定に保たせることによって、高周波電力伝送用同軸ケーブルのインピーダンスを整合させることができ、伝送損失を低下させることができる。
このように、高周波電力伝送用同軸ケーブル自体を曲げ変形させた場合であっても、高周波電力伝送用同軸ケーブルのインピーダンスを整合させることができ、伝送損失を低下させることができるので、高周波電力伝送用同軸ケーブルの使用場所や配線形態が限定されず、経路設計の自由度を向上させることができる。
また、シールド層としてのコルゲートチューブは、周方向に延在する突条部と凹条部とを軸方向に交互に並列させていることによって、外部からの圧力に対する耐久性を向上させている。
また、シールド層の外部からの圧力に対する耐久性を向上させているので、高周波電力伝送用同軸ケーブル自体の外部からの圧力に対する耐久性を向上させることができる。
請求項2に記載された本発明の高周波電力伝送用同軸ケーブルによれば、外部導体の編組密度が90〜95%の範囲であるので、高周波電力の伝送時の外部導体の導体抵抗を適正な抵抗に設定させることができる。
また、外部導体の導体抵抗を適正な抵抗に設定させることによって、外部導体の発熱を抑制させることができる。したがって、高周波電力伝送用同軸ケーブルの伝送効率の低下を抑制させることができる。
請求項3に記載された本発明の高周波電力伝送用同軸ケーブルによれば、前記シールド層の凹条部と前記第1ジャケット層とが溶着され、前記凹条部の前記第1ジャケット層への入り込みが当該第1ジャケット層の厚さに対して5〜10%であるので、シールド層の凹条部と第1ジャケット層との密着性を向上させることができる。
また、シールド層の凹条部と第1ジャケット層との密着性を向上させることによって、第1ジャケット層とシールド層との密着性を向上させることができる。
また、第1ジャケット層とシールド層との密着性を向上させることによって、第1ジャケット層とシールド層との相対的な位置のズレを抑えさせることができる。
また、第1ジャケット層とシールド層との相対的な位置のズレを抑えさせることによって、高周波電力伝送用同軸ケーブル自体の曲げ変形に伴って、第1ジャケット層とシールド層との相対的な位置のズレを抑制させることができる。
このように、第1ジャケット層とシールド層との相対的な位置のズレを抑制させることができるので、高周波電力伝送用同軸ケーブル自体を曲げ変形させた場合であっても、シールド特性の低下を抑えさせることができる。
また、第1ジャケット層への凹条部の入り込みが当該第1ジャケット層の厚さに対して5〜10%とすることによって、シールド層の楕円形状の変形を第1ジャケット層に吸収させることができる入り込み量に設定することができる。
また、シールド層の楕円形状の変形を第1ジャケット層に吸収させることができる入り込み量に設定することによって、シールド層の変形に伴って外部導体が変形してしまうのを抑制させることができる。
したがって、高周波電力伝送用同軸ケーブル自体を曲げ変形させた時であっても、内部導体の外径と外部導体の内径との比を一定にさせることができる。
このように、内部導体の外径と外部導体の内径との比を一定にさせることができるので、インピーダンスを整合させることができる。
本発明の一実施形態にかかる高周波電力伝送用同軸ケーブルの軸直角断面を示す断面図である。 本発明の一実施形態にかかる高周波電力伝送用同軸ケーブルの軸平行断面を示す断面図である。 本発明の高周波電力伝送用同軸ケーブルの実施例と比較例とにおける機械的強度、可撓性、シールド性能の各々の性能を示す図である。 屈曲試験の方法を説明するための説明図である。 従来例の同軸ケーブルの軸直角断面を示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する本発明の実施の形態は、本発明の代表的な形態を示したものに過ぎず、本発明は、実施の形態に限定されるものではない。したがって、本発明は、本発明の骨子を逸脱しない範囲、すなわち、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲で種々変形して実施することができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる高周波電力伝送用同軸ケーブル1の軸直角断面を模式的に表した断面図である。図2は、本発明の一実施形態にかかる高周波電力伝送用同軸ケーブル1の軸平行断面を模式的に表した断面図である。
本発明の一実施形態にかかる高周波電力伝送用同軸ケーブル1は、図1に示すように、内部導体2と、絶縁体5と、外部導体7と、第1ジャケット層10と、シールド層12と、第2ジャケット層14と、が同心円上に配置されている。
また、高周波電力伝送用同軸ケーブル1は、該高周波電力伝送用同軸ケーブル1が伝送する高周波電力の周波数(例えば、数十MHzないし数百MHz)において、所定の特性インピーダンスとなるように、内部導体2の外径と外部導体7の内径との比が設定されている。
内部導体2の外径と外部導体7の内径との比は、例えば、周波数が10MHzのときの特性インピーダンスが50Ωとなるように設定されている。
内部導体2は、1本の軟銅素線3を中心とし、該1本の軟銅素線3の周囲に同心状に6本の軟銅素線3を配置し、該6本の軟銅素線3を同心状に撚り合わせて形成されている。すなわち、内部導体2は、7本の軟銅素線3を撚り合わせた軟銅撚線とされている。また、内部導体2は、後述する外部導体7を構成する銅素線8よりも小径に形成されている。
なお、内部導体2は、7本の軟銅素線3を撚り合わせた軟銅撚線に代えて、3本の軟銅素線3を撚り合わせた軟銅撚線であってもよい。また、内部導体2は、1本または数本の軟銅素線3を中心とし、その周囲に各層同心状に撚り合わせた軟銅撚線であってもよいので、19本または37本の軟銅素線3を撚り合わせた軟銅撚線であってもよい。
軟銅素線3は、導電率100%IACS(International Annealed Copper Standard:国際標準軟銅)が用いられている。なお、軟銅素線3の外周面に錫(Sn)めっき、銀(Ag)めっき、あるいはニッケル(Ni)めっき等のめっき処理を施すことによって、酸化や発錆を抑制するようにしてもよい。
このように、軟銅素線3を撚り合わせて内部導体2が形成されているので、銅合金(銀入り銅合金(98%IACS)、錫入り銅合金(65%IACS)、クロム銅合金(80%IACS)、ジルコニウム銅合金(85%IACS)等)素線を撚り合わせたものと比較して、内部導体2の導電率を向上させることができる。
また、内部導体2の導電率が向上しているので、高周波電力伝送用同軸ケーブル1のインピーダンスを整合させる際に、ケーブル外径を細くすることができる。また、内部導体2は、銅合金素線よりも柔軟性に優れる軟銅素線3で形成されているので、銅合金素線で内部導体を形成した場合よりも耐破断性が向上している。
絶縁体5は、内部導体2の外周の同心円上に設けられている。絶縁体5は、例えば、熱可塑性エラストマーなどのゴム状弾性体、あるいは、ポリエチレン樹脂などの合成樹脂で形成されている。
また、絶縁体5は、高周波電力伝送用同軸ケーブル1が伝送する高周波電力の周波数(例えば、数十MHzないし数百MHz)において、所定の特性インピーダンスとなるように、その厚さが設定されている。
すなわち、絶縁体5は、内部導体2の外径と外部導体7の内径との比が、例えば周波数が10MHzのときの特性インピーダンスが50Ωとなるように、その厚さが設定されている。
なお、絶縁体5は、前記ゴム状弾性体や前記合成樹脂などを発泡させた発泡絶縁体であってもよい。このように絶縁体5を発泡させることにより当該絶縁体5の誘電率を低く抑え、高周波電力伝送用同軸ケーブル1のインピーダンスを容易に整合することができ、絶縁体5の厚さを薄くすることにより高周波電力伝送用同軸ケーブル1のケーブル外径を細くすることができる。
外部導体7は、絶縁体5の外周の同心円上に設けられている。外部導体7は、複数本(図示例では、18本)の銅素線8を編み組して筒状に形成した銅編組線とされている。外部導体7は、該外部導体7の編組密度が90〜95%の範囲となるように設定されている。
このように、編組密度が90〜95%の範囲となるように設定しているので、高周波電力伝送時の導体抵抗が適正となり、発熱を抑えることができ、伝送効率を向上させることができ、インピーダンスを整合させることができる。したがって、高周波電力伝送用同軸ケーブル1の伝送効率の低下を抑制することができ、インピーダンスを整合させることができる。
なお、外部導体7は、銅素線8が図示例の18本に限定されるものではなく、銅素線8の線径、絶縁体5の外径、および、編組密度が90〜95%の範囲となる本数に設定されるものである。
銅素線8は、内部導体2を構成する軟銅素線3よりも大径に形成されている。また、銅素線8は、例えば、軟銅素線、銅−銀系素線、銅−亜鉛系素線、銅−錫系素線などの合金素線などが用いられている。
なお、銅電線8は、軟銅素線で形成した場合には、導電性を向上させることができ、銅合金素線で形成した場合には、機械的強度を向上させることができるので、配線箇所や配線形態または用途などに適した高周波電力伝送用同軸ケーブル1を製造することができる。
第1ジャケット層10は、外部導体7の外周の同心円上に設けられている。第1ジャケット層10は、外部導体7の外周面を被覆しており、筒状に形成された内側絶縁層とされている。第1ジャケット層10は、例えば、架橋ポリエチレン樹脂などのような耐熱性の合成樹脂で形成されている。
また、第1ジャケット層10は、図2に示すように、外径L1が、後述するシールド層12の凹条部12の内径L2よりも僅かに大径とされている。すなわち、第1ジャケット層10の厚さD1が、前記凹条部12と第1ジャケット層10とが溶着する厚みとされている。
また、第1ジャケット層10の厚さD1は、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体の曲げ変形時に、楕円形状となるシールド層12の変形を十分に吸収できる厚みに設定されている。
このように、第1ジャケット層10の厚さD1がシールド層12の変形を十分に吸収できる厚みに設定されているので、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体の曲げ変形時において、外部導体7の変形を抑えることができ、内部導体2の外径と外部導体7の内径との比を一定に維持することができ、インピーダンスを整合させることができる。
シールド層12は、図1に示すように、第1ジャケット層10の外周の同心円上に設けられている。シールド層12は、図1および図2に示すように、筒状に形成されているとともに周方向に延在する突条部12bと凹条部12aとを軸方向に交互に並列して配設したコルゲートチューブとされている。また、シールド層12は、例えば、アルミニウムまたはその合金、銅またはその合金などで形成されている。
このように、周方向に延在する突条部12bと凹条部12aとを軸方向に交互に並列したコルゲートチューブでシールド層12が形成されているので、シールド層12に作用する外部からの圧力や応力に対する機械的強度が向上するとともに耐久性が優れ、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体の機械的強度および耐久性が向上し、耐潰れ性および耐破断性が向上する。
また、シールド層12は、図2に示すように、凹条部12aの内径L2が、第1ジャケット層10の外径L1よりも僅かに小径とされている。すなわち、シールド層12の内径L2は、第1ジャケット層10の厚さD1が、当該第1ジャケット層10と凹条部12aとが溶着して厚さD2となるように設定されている。
また、第1ジャケット層10と凹条部12aとが溶着した箇所の厚さD2は、第1ジャケット層10への凹条部12aの入り込みが当該第1ジャケット層10の厚さD1に対して5〜10%の範囲となるように設定されている。
このように、第1ジャケット層10への凹条部12aの入り込みが当該第1ジャケット層10の厚さD1に対して5〜10%の範囲となるように設定されているので、第1ジャケット層10とシールド層12との密着性(接着性)が向上し、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体の曲げ変形に伴って第1ジャケット層10とシールド層12との相対的な位置がズレることが抑えられ、シールド特性の低下が抑えられる。
また、第1ジャケット層10への凹条部12aの入り込みが当該第1ジャケット層10の厚さD1に対して5〜10%の範囲であるので、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体の曲げ変形に伴ってシールド層12が楕円形状に変形しても、第1ジャケット層がその楕円形状の変形を吸収することから、外部導体7がシールド層12に押されて変形することが抑えられる。
したがって、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体の曲げ変形時であっても、内部導体2の外径と外部導体7の内径との比が一定となり、インピーダンスを整合させることができる。
第2ジャケット層14は、シールド層12の外周の同心円上に設けられている。第2ジャケット層14は、シールド層12の外周面を被覆しており、筒状に形成された外側絶縁層とされている。
また、第2ジャケット層14は、例えば、熱可塑性エラストマーとして、軟質ポリ塩化ビニル樹脂(軟質PVC樹脂)などで形成されている。なお、第2ジャケット層14は、耐候性、耐水性、あるいは耐熱性など、種々の用途に対して最適となる公知の合成樹脂などで形成することができる。
以上に説明したように、本発明の一実施形態にかかる高周波電力伝送用同軸ケーブル1は、内部導体2と、該内部導体2の外周に設けられた絶縁体5と、該絶縁体5の外周に設けられた外部導体7と、該外部導体7の外周に設けられた第1ジャケット層10と、該第1ジャケット層10の外周に設けられたシールド層12と、該シールド層12の外周に設けられた第2ジャケット層14と、を有し、前記内部導体2が、複数本の軟銅素線3を撚り合わせた軟銅素線とされ、前記絶縁体5が、電気絶縁性の合成樹脂を筒状に形成した電気絶縁体とされ、前記外部導体7が、複数本の銅素線8を編み組みした銅編組線とされ、前記第1ジャケット層10が、電気絶縁性の合成樹脂を前記外部導体7に被覆させた内側絶縁層とされ、前記シールド層12が、導電性金属を筒状に形成するとともに周方向に延在する突条部12bと凹条部12aとを軸方向に交互に並列して配設したコルゲートチューブとされ、前記第2ジャケット層14が、電気絶縁体の合成樹脂を前記シールド層12に被覆させた外側絶縁層とされていることを特徴とするものである。
このように、外部導体7を被覆する第1ジャケット層10の外周に、シールド層12としてのコルゲートチューブを設けたので、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体の曲げ変形に伴ってシールド層12が楕円形状に変形しても、シールド層12の前記変形が第1ジャケット層10に吸収され、外部導体7の変形を抑制することができる。
したがって、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体を曲げ変形させた場合であっても、内部導体2の外径と外部導体7の内径との比が一定となり、高周波電力伝送用同軸ケーブル1のインピーダンスを整合させることができ、伝送損失を小さくできる。
また、高周波電力伝送用同軸ケーブル1のインピーダンスを整合させることができるとともに伝送損失を小さくできるので、高周波電力伝送用同軸ケーブル1の使用部位や配線経路が限定されず、経路設計の自由度を向上させることができる。
また、シールド層12としてのコルゲートチューブは、周方向に延在する突条部12bと凹条部12aとを軸方向に交互に並列していることから、外部からの圧力に対する耐久性に優れているので、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体の外部からの圧力に対する耐久性を向上させることができる。
また、本発明の一実施形態にかかる高周波電力伝送用同軸ケーブル1は、外部導体7の編組密度が90〜95%であるので、高周波電力伝送時の導体抵抗が適正となり、発熱を抑えることができ、高周波電力伝送用同軸ケーブル1の伝送効率の低下を抑制することができる。
また、本発明の一実施形態にかかる高周波電力伝送用同軸ケーブル1は、シールド層12の凹条部12aと前記第1ジャケット層10とが溶着され、前記凹条部12aの前記第1ジャケット層10への入り込みが当該第1ジャケット層10の厚さD1に対して5〜10%であるので、第1ジャケット層10とシールド層12との密着性を向上させることができ、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体の曲げ変形に伴って第1ジャケット層10とシールド層12との相対的な位置がズレることを抑えることができる。
このように、第1ジャケット層10とシールド層12との相対的な位置がズレることを抑えることができるので、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体を曲げ変形した場合であっても、シールド特性の低下を抑えることができる。
また、第1ジャケット層10への凹条部12aの入り込みが当該第1ジャケット層10の厚さD1に対して5〜10%の範囲であるので、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体の曲げ変形に伴ってシールド層12が楕円形状に変形しても、第1ジャケット層10がその楕円形状の変形を吸収することから、外部導体7がシールド層12に押されて変形することを抑えることができる。
したがって、高周波電力伝送用同軸ケーブル1自体の曲げ変形時であっても、内部導体2の外径と外部導体7の内径との比を一定とすることができ、インピーダンスを整合させることができる。
次に、本発明の一実施形態にかかる高周波電力伝送用同軸ケーブル1の実施例と、同軸ケーブルの比較例とについて説明する。
図3に示すように、第1ジャケット層10への凹条部12aの入り込みが当該第1ジャケット層10の厚さD1に対して5〜10%の範囲であり、かつ、外部導体7の編組密度が90〜95%の範囲である高周波電力伝送用同軸ケーブル1を製造した(実施例1〜9)。
また、第1ジャケット層10への凹条部12aの入り込みが当該第1ジャケット層10の厚さD1に対して5〜10%の範囲を外れ、かつ、外部導体7の編組密度が90〜95%の範囲を外れた同軸ケーブルを製造した(比較例1〜12)。
なお、比較例1〜12にかかる同軸ケーブルは、上述した本発明の一実施形態にかかる高周波電力伝送用同軸ケーブル1と同様に、図1に示すように、内部導体2と、絶縁体5と、外部導体7と、第1ジャケット層10と、シールド層12と、第2ジャケット層14とが、同心円上に配置されている。
このようにして製造された実施例1〜9および比較例1〜12の各々について、図3に示すような特性試験を行い、その特性(機械的強度、可撓性、シールド性能、インピーダンス整合)を求めた。
(屈曲試験)
図4に示すように、二つの円柱状の曲げ治具22間に高周波電力伝送用同軸ケーブル1を挿通しておき、高周波電力伝送用同軸ケーブル1の一端部(上端部)を治具20に固定するとともに他端部(下端部)に錘21を取り付け、治具20を一方の曲げ治具22側(記号B側)に移動させて、高周波電力伝送用同軸ケーブル1の一端部を一方の曲げ治具22の外周面に沿って屈曲させた後、治具20を他方の曲げ治具22側(記号C側)に移動させて、高周波電力伝送用同軸ケーブル1の一端部を他方の曲げ治具22の外周面に沿って屈曲させる。
詳しくは、記号A側から記号B側、記号B側から記号A側、記号A側から記号C側、そして、記号C側から記号A側へ治具20を移動させる一連の動作が1サイクルとされ、交互に、互いに逆向きに高周波電力伝送用同軸ケーブル1を繰り返して屈曲させる。
10000回以上の屈曲回数に達したときに、導体すなわち、内部導体2および外部導体7が完全な破断をしていないことで、十分な機械的強度を有していることとなる。また、屈曲させるのに必要なエネルギーが予め定めたものよりも小さいことで、十分な可撓性を有していることとなる。
(シールド性能試験)
終端抵抗が取り付けられた同軸ケーブルを銅管(長さが1m)内に挿通しておき、ネットワークアナライザによって漏れ電磁波の強度を測定し(いわゆる銅パイプ法)、予め定められた強度を下回ることで、十分なシールド特性を有していることとなる。
(特性インピーダンス試験)
オシロスコープを用いたTDR(Time Domain Reflectometry:時間領域反射)試験により、ケーブル径が小径となるように製造した高周波電力伝送用同軸ケーブル1の特性インピーダンスを計測する。
高周波電力伝送用同軸ケーブル1の特性インピーダンスが、予め定められたインピーダンスとなることで、インピーダンスを整合させることができることとなる。
(試験結果)
図3に示すように、本発明の実施例1〜9にかかる高周波電力伝送用同軸ケーブル1は、機械的強度および可撓性に優れたものであった。また、高周波電力伝送用同軸ケーブル1は、シールド特性およびインピーダンス整合に優れたものであった。したがって、高周波電力を伝送するための十分な性能を有する高周波電力伝送用同軸ケーブル1が得られた。
一方、比較例1〜12にかかる同軸ケーブルは、シールド特性またはインピーダンス整合のいずれか一方が必要とされる性能に達していなかったため、高周波電力を伝送するための十分な性能を有する同軸ケーブルが得られなかった。
このように、第1ジャケット層10への凹条部12aの入り込みが当該第1ジャケット層10の厚さD1に対して5〜10%の範囲では、第1ジャケット層10とシールド層12との相対的な位置がズレることを抑えることができ、また、シールド層12の変形を第1ジャケット層10が吸収することができるので、シールド特性およびインピーダンス整合をとることができる高周波電力伝送用同軸ケーブル1が得られた。
また、外部導体7の編組密度が90〜95%の範囲では、高周波電力伝送時の導体抵抗が適正となるので、インピーダンス整合をとることができる高周波電力伝送用同軸ケーブル1が得られた。
一方、第1ジャケット層10への凹条部12aの入り込みが当該第1ジャケット層10の厚さD1に対して5%未満では、第1ジャケット層10とシールド層12との密着性が低下してその相対的な位置がズレるので、シールド特性が低下した。
また、第1ジャケット層10への凹条部12aの入り込みが当該第1ジャケット層10の厚さD1に対して10%を超えると、シールド層12の変形が第1ジャケット層10に伝達されて該第1ジャケット層10が変形するので、インピーダンス整合をとることができなかった。
また、外部導体7の編組密度が90%未満の場合、および、95%を超えた場合には、導体抵抗が増加するので、インピーダンス整合をとることができなかった。
したがって、第1ジャケット層10への凹条部12aの入り込みが当該第1ジャケット層10の厚さD1に対して5〜10%の範囲、かつ、外部導体7の編組密度が90〜95%の範囲で、良好な性能を有する高周波電力伝送用同軸ケーブル1が得られた。
本発明にかかる高周波電力伝送用同軸ケーブル1は、高周波電力を伝送するためのケーブルとして利用することができ、例えば、車両内の配線用、機器同士の配線用や機器内の配線用などとして利用することができる。
1 高周波電力伝送用同軸ケーブル
2 内部導体
3 軟銅素線
5 絶縁体
7 外部導体
8 銅素線
10 第1ジャケット層
12 シールド層
12a 凹条部
12b 突条部
14 第2ジャケット層
D1 第1ジャケット層の厚さ
D2 凹条部との当接箇所における第1ジャケット層の厚さ
L1 第1ジャケット層の外径
L2 シールド層の内径

Claims (3)

  1. 内部導体と、該内部導体の外周に設けられた絶縁体と、該絶縁体の外周に設けられた外部導体と、該外部導体の外周に設けられた第1ジャケット層と、該第1ジャケット層の外周に設けられたシールド層と、該シールド層の外周に設けられた第2ジャケット層と、を有し、
    前記内部導体が、複数本の軟銅素線を撚り合わせた軟銅素線とされ、
    前記絶縁体が、電気絶縁性の合成樹脂を筒状に形成した電気絶縁体とされ、
    前記外部導体が、複数本の銅素線を編み組みした銅編組線とされ、
    前記第1ジャケット層が、電気絶縁性の合成樹脂を前記外部導体に被覆させた内側絶縁層とされ、
    前記シールド層が、導電性金属を筒状に形成するとともに周方向に延在する突条部と凹条部とを軸方向に交互に並列して配設したコルゲートチューブとされ、
    前記第2ジャケット層が、電気絶縁体の合成樹脂を前記シールド層に被覆させた外側絶縁層とされている
    ことを特徴とする高周波電力伝送用同軸ケーブル。
  2. 前記外部導体の編組密度が90〜95%であることを特徴とする請求項1に記載の高周波電力伝送用同軸ケーブル。
  3. 前記シールド層の凹条部と前記第1ジャケット層とが溶着され、
    前記凹条部の前記第1ジャケット層への入り込みが当該第1ジャケット層の厚さに対して5〜10%であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高周波電力伝送用同軸ケーブル。
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