JP2014020724A - 流下液膜式蒸発器 - Google Patents

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鉉永 金
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潤司 緒方
Motohiko Fukuoka
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Abstract

【課題】液冷媒がガス冷媒によりキャリーオーバーされるのを抑制する。
【解決手段】伝熱管群と、冷媒散布装置と、ガス冷媒用出口管と、カバー60とを備えた流下液膜式蒸発器。伝熱管群は、複数の伝熱管からなる。冷媒散布装置50は、伝熱管群の上方に配置され、供給された気液二相冷媒のうち液冷媒を溜めて伝熱管群に液冷媒を流下させる。ガス冷媒用出口管は、冷媒散布装置の上方に位置しており、伝熱管群の表面で蒸発したガス冷媒が排気される排気口が形成されている。カバー60は、隙間を空けて冷媒散布装置の上方を覆う。カバー60は、その少なくとも一部が凸部62bと凹部62aとが交互に並ぶ凹凸形状をした側縁部62を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、流下液膜式蒸発器に関する。
空気調和装置の室外ユニットや給湯装置の熱源ユニット等には、空気を加熱したり冷却したりするための蒸発器や凝縮器が用いられている。蒸発器の種類としては、例えば特許文献1(特開平8−189726号公報)に開示されているように、流下液膜式蒸発器が挙げられる。流下液膜式蒸発器とは、水平に設置された伝熱管群上に液冷媒を散布することで、伝熱管内部を通る熱媒体と液冷媒との間で熱交換させる蒸発器である。
しかし、上記特許文献1に示されている流下液膜式蒸発器等の従来の流下液膜式蒸発器においては、液冷媒が、ガス冷媒に同調(エントレインメント)し、ガス冷媒に連れ去られ(キャリーオーバー)、ガス冷媒と一緒に圧縮機に吸入され、圧縮機の性能低下をもたらすという問題がある。
そこで、本発明の課題は、液冷媒がガス冷媒によりキャリーオーバーされるのを抑制可能な流下液膜式蒸発器を提供することにある。
本発明の発明者は、液冷媒がガス冷媒によりキャリーオーバーされるのを抑制可能な流下液膜式蒸発器について鋭意研究を行った結果、冷媒散布装置内の空間に存在するガス冷媒が排気口に向かって0.7m/s以上の速い流速で流れる部分があり、このような部分において液冷媒とガス冷媒とのエントレインメントが発生し、液冷媒がガス冷媒によりキャリーオーバーされること、を見出した。
本発明は、このような知見に鑑みてなされたものであり、本発明の第1観点に係る流下液膜式蒸発器は、伝熱管群と、冷媒散布装置と、排気部材と、カバーとを備える。伝熱管群は、水平方向に延び、多段多列に配置された複数の伝熱管からなる。冷媒散布装置は、伝熱管群の上方に配置され、供給された気液二相冷媒のうち液冷媒を溜めて伝熱管群に液冷媒を流下させる。排気部材は、冷媒散布装置の上方に位置し、伝熱管群の表面で蒸発したガス冷媒が排気される排気口が形成されている。カバーは、隙間を空けて冷媒散布装置の上方を覆う。カバーは、その少なくとも一部が凸部と凹部とが交互に並ぶ凹凸形状をした側縁部を有する。
本発明の第1観点に係る流下液膜式蒸発器では、カバーと冷媒散布装置との間に入ったガス冷媒が、排気口に向かって流れるとき、カバーと冷媒散布装置との間を冷媒散布装置から外に向かって流れる。このとき、ガス冷媒は、排気口に向かって最短経路を流れようとするので、カバーの側縁部の凹部分を抜けていき、液冷媒は凸部に付着し、凸部に沿って落ちる。このように、ガス冷媒の通路と液冷媒が付着する部分とを別々に設けることにより、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制する。
本発明の第2観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点に係る流下液膜式蒸発器であって、側縁部は、下向きに傾斜している。
これにより、カバーの側縁部の凸部に付着した液冷媒は、傾斜に沿って下に落ちやすくなり、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制する。
本発明の第3観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点又は第2観点に係る流下液膜式蒸発器であって、側縁部の凸部は、鉛直又は鉛直に近い角度で下向きになっている。
ここでは、カバーの側縁部の凸部は、鉛直又は鉛直に近い角度で下向きになっている。これにより、カバーの側縁部の凸部に付着した液冷媒が早く下に落ちる。その結果、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのが抑制される。
本発明の第4観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点〜第3観点のいずれかに係る流下液膜式蒸発器であって、側縁部は、排気口の近傍では、排気口から遠い領域におけるよりも隣接する凸部同士の間隔が大きい凹凸形状を有する。
ここでは、ガス冷媒の流速が速い排気口近傍では、凹凸形状のピッチを大きくし、ガス冷媒が抜けやすくしている。流速が遅い排気口から遠い領域ではピッチを小さくし、ガス冷媒が入り込みにくくしている。これにより、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制する。
本発明の第5観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点〜第4観点のいずれかに係る流下液膜式蒸発器であって、側縁部は、波形の凹凸形状を有する。
ここでは、凹凸形状を波形にすることによりガス冷媒の通路と液冷媒が付着する部分とを別々に設け、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制する。
本発明の第6観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点〜第4観点のいずれかに係る流下液膜式蒸発器であって、側縁部の凸部が、三角となっている。
ここでは、凹凸形状の凸部を三角形にすることによりガス冷媒の通路と液冷媒が付着する部分とを別々に設け、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制する。
本発明の第7観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点〜第4観点のいずれかに係る流下液膜式蒸発器であって、側縁部の凸部が、四角い。
ここでは、凹凸形状の凸部を四角形にすることによりガス冷媒の通路と液冷媒が付着する部分とを別々に設け、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制する。
本発明の第8観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点〜第4観点のいずれかに係る流下液膜式蒸発器であって、側縁部の凸部は、内向きに折り返しが設けられた先端を有する。
ここでは、カバー先端に内向きに折り返しが設けられている。折り返しに液冷媒がたまり、溜まって大きくなった液滴は、重力により一気に落ちるので、液滴の大きさが大きくガス冷媒の流れに影響を受けにくい。これにより、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制する。
本発明の第9観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点〜第4観点のいずれかに係る流下液膜式蒸発器であって、側縁部の凸部は、丸い先端を有する。
ここでは、凹凸形状の凸部を丸い形にすることによりガス冷媒の通路と液冷媒が付着する部分とを別々に設け、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制する。
本発明の第10観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点〜第4観点のいずれかに係る流下液膜式蒸発器であって、側縁部の凸部は、その基部と先端とを結ぶ第1辺及び第2辺がそれぞれ内側に湾曲している形状を有する。
ここでは、凹凸形状の凸部は、先端が内側に湾曲を描きながら細く尖った形をしている。これにより、ガス冷媒の通路と液冷媒が付着する部分とを別々に設け、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制する。
本発明の第1観点に係る流下液膜式蒸発器によると、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのが抑制される。
本発明の第2観点に係る流下液膜式蒸発器によると、カバーの側縁部の凸部に付着した液冷媒は、傾斜に沿って下に落ちやすくなる。
本発明の第3観点に係る流下液膜式蒸発器によると、カバーの側縁部の凸部に付着した液冷媒が早く下に落ちる。
本発明の第4観点〜第10観点のいずれかに係る流下液膜式蒸発器によると、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのが抑制される。
本実施形態に係る流下液膜式蒸発器の外観図。 本実施形態に係る流下液膜式蒸発器を、ケーシングの延びる方向に交差する方向に沿った縦断面を模式的に示す図。 本実施形態に係る流下液膜式蒸発器を、ケーシングの延びる方向に沿って切断した場合のケーシング内部の断面図であって、当該断面を模式的に示す図。 本実施形態に係る流下液膜式蒸発器を、ケーシングの延びる方向に交差する方向に沿った縦断面図であって、当該縦断面を拡大し、模式的に示す図。 本実施形態に係る流下液膜式蒸発器のカバーを模式的に示す斜視図。 従来の流下液膜式蒸発器のカバーを模式的に示す斜視図。 従来の流下液膜式蒸発器を、ケーシングの延びる方向に交差する方向に沿った縦断面図であって、当該縦断面を模式的に示す図。 従来の流下液膜式蒸発器を、ケーシングの延びる方向に交差する方向に沿った縦断面図であって、当該縦断面を模式的に示す図。 変形例Aに係る流下液膜式蒸発器のカバーの側面を模式的に示す図。 変形例Bに係る流下液膜式蒸発器のカバーの側面を模式的に示す図。 変形例Cに係る流下液膜式蒸発器のカバーの側面を模式的に示す図。 変形例Dに係る流下液膜式蒸発器のカバーの側面を模式的に示す図。 変形例Eに係る流下液膜式蒸発器のカバーの側面を模式的に示す図。 変形例Eに係る流下液膜式蒸発器のカバーの幅方向に沿った断面を模式的に示す図。 変形例Fに係る流下液膜式蒸発器のカバーの側面を模式的に示す図。 変形例Fに係る流下液膜式蒸発器のカバーの幅方向に沿った断面を模式的に示す図。 変形例Gに係る流下液膜式蒸発器のカバーの側面を排気口との位置関係とともに模式的に示す図。
以下、本発明に係る流下液膜式蒸発器について、図面を参照しつつ詳述する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)構成
図1は、本発明の一実施形態に係る流下液膜式蒸発器10の外観図である。流下液膜式蒸発器10は、図1に示すように、略円筒形状を有しており、その長手方向が水平方向となるようにして設置される。
ここで、この流下液膜式蒸発器10は、比較的大容量の冷凍サイクルの蒸発器として用いられる。具体的には、冷凍サイクルには、当該蒸発器10の他、圧縮機や凝縮器等が含まれている。圧縮機からは蒸気となったガス冷媒が吐出されるが、このガス冷媒は凝縮器にて凝縮され液冷媒に変化する。流下液膜式蒸発器10は、この液冷媒を、ケーシング20内部の伝熱管群30(後述)の上方から散布することで、伝熱管群30内の熱媒体である水と熱交換を行わせる。そして、流下液膜式蒸発器10は、当該蒸発器10内に流入した液冷媒を、一部分はガス冷媒とし残りは液冷媒として当該蒸発器10から流出させ、ガス冷媒を圧縮機に戻す。
このような流下液膜式蒸発器10は、図1〜3に示すように、主として、ケーシング20、伝熱管群30、冷媒散布装置50、カバー60、及びガス冷媒用出口管22bを備えている。
尚、以下の説明においては、「上」「下」「右」「左」「水平」「長手」「幅」等の方向を示す表現を適宜用いているが、これらは、流下液膜式蒸発器10が図1の状態で設置された状態での各方向を表す。
(1−1)ケーシング
ケーシング20は、図1に示すように、水平方向に延びた円筒形状を有している。ケーシング20の内部には、伝熱管群30、冷媒散布装置50、カバー60、及びガス冷媒用出口管22bが設置されている。
水平方向に延びるケーシング20の一端部分には、水用入口管21a及び水用出口管21bが1つずつ設けられている。本実施形態においては、図1に示すように、水用入口管21a及び水用出口管21bがケーシング20の左側端部20aに設けられている場合を例に採る。水用入口管21aには、高温の水が、ケーシング20の外部から内部へと流入され、水用出口管21bからは、液冷媒と熱交換された後の水が、ケーシング20内部から外部へと流出されるようになっている。なお、本実施形態においては、水用入口管21aが、水用出口管21bよりも下方に位置している場合を例に採る。
ケーシング20の側面上方には、図1〜3に示すように、液冷媒用入口管22a及びガス冷媒用出口管22bが設けられており、側面下方には、液冷媒用出口管22cが設けられている。液冷媒用入口管22aには、凝縮器(図示せず)からの冷媒が気液二相の状態でケーシング20内部に流入される。ガス冷媒用出口管22bからは、ケーシング20内部にて蒸発した後のガス冷媒がケーシング20内部から流出し、液冷媒用出口管22cからは、ケーシング20内部にて蒸発しきれず液体の状態のままケーシング20の下面に溜まった液冷媒(図2のlq)が、ケーシング20内部から流出する。
また、図3に示すように、本実施形態に係るケーシング20は、その内部において、蒸発空間sq1、入口空間sq2、折り返し空間sq3、及び出口空間sq4を有している。蒸発空間sq1は、熱媒体である水と液冷媒とが熱交換を行い、当該液冷媒が蒸発する空間である。入口空間sq2は、蒸発空間sq1に流入する前の水が通る空間である。折り返し空間sq3は、蒸発空間sq1を通過した水が折り返される空間である。出口空間sq4は、折り返し空間sq3にて折り返された後、再び蒸発空間sq1を通過して該蒸発空間sq1から流出した水が通る空間である。本実施形態においては、図3に示すように、蒸発空間sq1はケーシング20内部の約中央に位置し、入口空間sq2は、蒸発空間sq1の左側、より具体的にはケーシング20の左側端部20aに位置している。折り返し空間sq3は、ケーシング20の内部において、入口空間sq2とは逆側である蒸発空間sq1の右側、つまりはケーシング20の右側端部20bに位置している。出口空間sq4は、ケーシング20内部において、入口空間sq2と同様にケーシング20の左側端部20aに位置している。
そして、入口空間sq2は、水用入口管21aと接続されており、水は水用入口管21aを介して入口空間sq2内に流入される。一方で、出口空間sq4は、水用出口管21bと接続されており、蒸発空間sq1から出口空間sq4に流入した水は、水用出口管21bを介して流下液膜式蒸発器10の外部へと流出する。
(1−2)伝熱管群
伝熱管群30は、図4に示すように、複数の伝熱管30a,30b,30c,・・・によって構成されている。各伝熱管30a,30b,30c,・・・の内部には、熱媒体である水が通過し、各伝熱管30a,30b,30c,・・・の外部には、液冷媒またはガス冷媒が接触する。これにより、各伝熱管30a,30b,30c,・・・上においては、冷媒と当該管30a,30b,30c,・・・内部の水とが熱交換を行うようになる。
各伝熱管30a,30b,30c,・・・は、例えば銅やアルミニウム等によって形成されており、ケーシング20内部の蒸発空間sq1において水平方向に延びるようにして配置されている。特に、複数の伝熱管30a,30b,30c,・・・は、図3に示すように、蒸発空間sq1において、多段多列に積み重ねられている。
また、複数の伝熱管30a,30b,30c,・・・は、図2、3に示すように、入口側伝熱管41と出口側伝熱管42とのいずれかに属している。入口側伝熱管41は、入口空間sq2と折り返し空間sq3とを結ぶ伝熱管である。出口側伝熱管42は、折り返し空間sq3と出口空間sq4とを結ぶ伝熱管である。即ち、入口側伝熱管41と出口側伝熱管42とは、折り返し空間sq3を介して互いに接続されている。従って、入口側伝熱管41には、入口空間sq2から流入してきた水が通過する。入口側伝熱管41を通過した水は、折り返し空間sq3にて折り返されて、出口側伝熱管42内を流れることとなる。即ち、本実施形態においては、折り返し空間sq3において水が折り返される折り返し回数が1回である場合を例に採っている。
なお、複数の伝熱管30a,30b,30c,・・・の段数及び列数は、複数段及び複数列であればよく、本実施形態では、10段×10列であるが、これに限定されるものではない。特に、複数の伝熱管の段数及び列数は、2段×3列以上であることが好ましい。
(1−3)冷媒散布装置
図4は、流下液膜式蒸発器10を、ケーシング20の延びる方向に交差する方向に沿った縦断面図であって、当該縦断面を拡大し、模式的に示す図である。
冷媒散布装置50は、図3に示すように、ケーシング20の長手方向に延びており、ケーシング20の蒸発空間sq1において、伝熱管群30の上方に位置している。冷媒散布装置50は、冷媒用入口管22aから供給された気液二相冷媒のうち液冷媒を溜めて伝熱管群30に液冷媒を流下させる。冷媒散布装置50は、伝熱管群30の上方から液冷媒を流下することにより、該液冷媒と伝熱管30a,30b,30c,・・・内部の水との間で熱交換を行わせて液冷媒を蒸発させる。
冷媒散布装置50は、図4に示すように、ヘッダ管53と、第1段桶51及び第2段桶52からなる2段の冷媒桶とを有する。
ヘッダ管53は、第1段桶51の上に配置され、第1段桶51に沿って長く延びている。ヘッダ管53は、多くの孔が設けられた多孔板Pを有するバッフル板である壁53a、53bを二重に有する。多孔板Pは、壁53a、53bのヘッダ管53の上面を形成する部分と、側壁を形成する部分の下端よりも少し上方の部分とに設けられている。ヘッダ管53は、冷媒用入口管22aに接続されている。冷媒用入口管22aから供給された気液二相冷媒が、長手方向に流れる過程において、ガス冷媒は、壁に設けられた孔から雰囲気中へ抜け、冷媒散布装置50からガス流路空間でもある蒸発空間sq1に流出し、蒸発空間sq1内を排気口Eへと流れる。液冷媒は、孔から第1段桶51へと流れる。これにより、液冷媒とガス冷媒とが分離される。
第1段桶51は、液冷媒を第2段桶52に落とす多数の孔が形成された底B1を有し、伝熱管群30が水平方向に延びている方向に長く延びている。第1段桶51は、ヘッダ管53から供給された液冷媒をその長手方向に分散させる。
第2段桶52は、第1段桶51の下方に配置され、液冷媒を伝熱管群30に滴下するための多数の孔が形成された底B2を有する。第2段桶52は、第1段桶51よりも幅寸法が大きい。
このように冷媒散布装置50が2段構造になっているため、液冷媒をなるべく平均して伝熱管群30に散布することができるようになっている。
冷媒用入口管22aから流入した液冷媒は、第1段桶51によって第2段桶52側へと散布され、更に第2段桶52から伝熱管群30上へと散布されるようになる。これにより、伝熱管群30の表面には、液膜が形成される。
なお、図4において示されている冷媒散布装置50とカバー60との間の空間sq5を、冷媒散布装置50の直上空間sq5と呼ぶ。直上空間sq5は、冷媒散布装置50内の第1段桶51とその直上のカバー60との間の空間及び第2段桶52とその直上のカバー60との間の空間(第2段桶52と第1段桶51との間の空間を含む)である。
(1−4)カバー
カバー60は、冷媒散布装置50の上方且つ排気口Eよりは下方に位置し、冷媒散布装置50に沿って冷媒散布装置50の長手方向(流下液膜式蒸発器10の長手方向でもある)に延びており、冷媒散布装置50の上方を覆う。カバー60の幅寸法は、第1段桶51の幅寸法より大きく、第2段桶52の幅寸法とほぼ同じである。このように、カバー60により、冷媒散布装置50からガス冷媒が直線的に、即ち直接、排気口Eに流れないように構成されている。これにより、冷媒散布装置50から排気口Eに向かうガス冷媒の速い流れの発生を抑制し、ガス冷媒と液冷媒とのエントレインメント、及びガス冷媒による液冷媒のキャリーオーバーを抑制している。
カバー60は、図4のように長手方向から見て、中央部61と、中央部61から下方に傾斜した側縁部62とを有する。側縁部62は、第2段桶52の側壁Wの近傍まで延びているが、側縁部62の端縁と第2段桶52の側壁Wとの間には、隙間が空いている。即ち、冷媒散布装置50の直上空間sq5は、ガス流路空間でもある蒸発空間sq1と連通している。したがって、蒸発空間sq1から冷媒散布装置50内の直上空間sq5にガス冷媒が流入、及び、冷媒散布装置50内の直上空間sq5から蒸発空間sq1へガス冷媒が流出することができるようになっている。
図5は、カバー60を模式的に示す斜視図である。図5に示すように、カバー60の側縁部62は、その少なくとも一部が凸部62bと凹部62aとが一定の間隔で交互に並ぶ凹凸形状となっている。当該凹凸形状は、本実施形態においては、波形となっている。冷媒散布装置50内の直上空間sq5に存在するガス冷媒が、排気口Eに向かって流れるとき、ガス冷媒(図5のg)は、排気口Eへの最短経路を流れようとするので、カバー60の側縁部62の凹部62aを抜けていく。一方、液冷媒(図5のlq)は凸部62bに付着し、凸部62bに沿って落ちる。このように、ガス冷媒の通路を液冷媒の通路とは別に設けることにより、ガス冷媒の流れに液冷媒が連れ去られるのを抑制する。
(1−5)ガス冷媒用出口管
ガス冷媒用出口管22bは、冷媒散布装置50及びカバー60の上方に位置する。ガス冷媒用出口管22bには、伝熱管群30の表面で蒸発したガス冷媒が排気される排気口Eが形成されている。排気口Eは、ケーシング20の長手方向のほぼ中央に設けられており、そこからガス冷媒用出口管22bがケーシング20の外部に延びている。
(2)効果
(2−1)従来例
図6は、従来の流下液膜式蒸発器10’のカバー60’を模式的に示す斜視図である。
図6に示すように従来の流下液膜式蒸発器10’のカバー60’は、その側縁部に凹凸形状を有さない。このようなカバー60’を有する従来の流下液膜式蒸発器10’におけるガス冷媒の流速のベクトル分布及び圧力分布を解析すると図7及び図8に示すようになっていることが分かった。
図7は、ケーシング20’の長手方向の左側端部近傍における幅方向に沿った断面を模式的に示す図である。この部分では、排気口E’が近くに無いので、カバー60’の上の空間の圧力が、カバー60’の高さ位置より下方の圧力と比べてほとんど変わらない。そのため、ヘッダ管53’の多孔板の孔を抜けたガス冷媒は、冷媒散布装置50’から外に流れない。そして、伝熱管群30’の表面で蒸発したガス冷媒の一部は、カバー60’の上の空間へは流れずに、ブロック矢印D1で示すように冷媒散布装置50’内へ流入することが分かった。
図8は、ケーシング20’の長手方向の中央における幅方向に沿った断面を模式的に示す図である。この部分では、直上に排気口E’があり、伝熱管群30’の表面で蒸発したガス冷媒が、0.7m/s以上の速い流速で排気口E’に向かって流れる(矢印A6参照)。また、矢印A7で示すように、ヘッダ管53’の多孔板の孔から抜けたガス冷媒が冷媒散布装置50’内から排気口E’に向かって0.7m/s以上の流速で流れることが分かった。このように、この部分では、ブロック矢印D4で示す方向に、即ち冷媒散布装置50’の中から外に向かうガス冷媒の流れが発生することが分かった。そして、その結果、ガス冷媒と液冷媒とのエントレインメントが発生し、液冷媒がガス冷媒によりキャリーオーバーされることが分かった。
(2−2)本発明に係る流下液膜式蒸発器の場合
流下液膜式蒸発器10は、その側縁部62が下方に傾斜しており、波形の凹凸形状を有するカバー60を有する。冷媒散布装置50内の直上空間sq5に存在するガス冷媒が、排気口Eに向かって流れるとき、ガス冷媒は、排気口Eへの最短経路を流れようとするので、カバー60の側縁部62の凹部62aを抜けていく。一方、液冷媒は凸部62bに付着し、凸部62bに沿って落ちる。このように、ガス冷媒の通路を液冷媒の通路とは別に設けることにより、ガス冷媒の流れに液冷媒が連れ去られるのを抑制している。
(3)特徴
(3−1)
上記実施形態では、カバー60と冷媒散布装置50との間の空間(直上空間sq5)に入ったガス冷媒が、排気口Eに向かって流れるとき、ガス冷媒は、排気口Eに向かって最短経路を流れようとするので、カバーの側縁部の凹部62aを抜けていく。一方、液冷媒は凸部62bに付着し、凸部62bに沿って落ちる。このように、ガス冷媒の通路を別に設けることにより、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制している。
(3−2)
上記実施形態では、側縁部62は、下向きに傾斜している。これにより、カバー60の側縁部62の凸部62bに付着した液冷媒は、傾斜に沿って下に落ちやすくなり、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制している。
(3−3)
上記実施形態では、側縁部62は、波形の凹凸形状を有している。凹凸形状を波形にすることによりガス冷媒の通路と液冷媒が付着する部分とを別々に設け、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制している。
(4)変形例
(4−1)変形例A
上記実施形態では、カバー60の側縁部62は、波形の凹凸形状を有していた。しかし、他の実施形態においては、これとは異なる形状の凹凸形状を有してもよい。
例えば、図9に示すカバー160のように四角い凹部162aと四角い凸部162bとを有する凹凸形状を有する側縁部162を有してもよい。ここでは、凹凸形状の凸部162bを四角形にすることによりガス冷媒の通路と液冷媒が付着する部分とを別々に設け、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制している。
(4−2)変形例B
また、他の実施形態においては、他の形状の凹凸形状を有してもよい。
例えば、図10に示すカバー260のように先端が丸い凸部262bを有する凹凸形状を有する側縁部262を有してもよい。ここでは、凹凸形状の凸部262bを丸くすることによりガス冷媒の通路と液冷媒が付着する部分とを別々に設け、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制している。
(4−3)変形例C
また、他の実施形態においては、他の形状の凹凸形状を有してもよい。
例えば、図11に示すカバー360のように凸部362bが三角形の凹凸形状を有する側縁部362を有してもよい。ここでは、凹凸形状の凸部362bを三角にすることによりガス冷媒の通路と液冷媒が付着する部分とを別々に設け、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制している。
(4−4)変形例D
また、他の実施形態においては、他の形状の凹凸形状を有してもよい。
例えば、図12に示すカバー460のように凸部462bがその基部Yと先端Xとを結ぶ第1辺l1及び第2辺l2がそれぞれ内側に湾曲している形状を有する側縁部462を有してもよい。
ここでは凹凸形状の凸部462bは、先端が内側に湾曲を描きながら細く尖った形をしている。これにより、ガス冷媒の通路と液冷媒が付着する部分とを別々に設け、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制している。
(4−5)変形例E
また、他の実施形態においては、図13及び図14に示すように凸部562bの先端に内向きに折り返された、折り返しtを設けてもよい。
ここでは、折り返しtに液冷媒がたまり、溜まって大きくなった液滴は、重力により一気に落ちるので、液滴の大きさが大きくガス冷媒の流れに影響を受けにくい。これにより、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制する。
なお、上述のいずれの凹凸形状のその凸部に折り返しtを設けても良い。
(4−6)変形例F
上記実施形態では、カバー60の側縁部62は、下方に傾斜している。しかし、他の実施形態においては、側縁部62の全部又は一部分を鉛直又は鉛直に近い角度で下向きにしてもよい。例えば、図15及び図16に示すように、凸部662bを鉛直又は鉛直に近い角度で下向きにしてもよい。
ここでは、図16に示すように、カバー660の側縁部662は、下方に傾斜しており、凸部662bのみが鉛直になっている。これにより、カバー660の側縁部662の凸部662bに付着した液冷媒が早く下に落ちるようにしている。したがって、液冷媒がガス冷媒によりキャリーオーバーされるのを抑制している。
なお、上述のいずれの凹凸形状のその凸部を鉛直又は鉛直に近い角度で下向きにしても良い。
(4−7)変形例G
上記実施形態では、カバー60の側縁部62の凹凸形状の凸部62b同士の間隔は、等間隔で設けられていたが、他の実施形態においては、部分によって間隔を異ならせても良い。
例えば、他の実施形態においては、図17に示すように排気口Eが設けられているケーシング720の長手方向中央付近(図17のZ1)では、凸部62b同士の間隔(ピッチ)を大きくし、排気口Eから遠いケーシング20の長手方向両端部20a、20b付近(図17のZ2)では、ピッチを小さくしてもよい。ここでは、ガス冷媒の流速が速い排気口E近傍では、凹凸形状のピッチを大きくし、ガス冷媒が抜けやすくしている。排気口Eから遠い領域ではピッチを小さくし、ガス冷媒がカバー760と冷媒散布装置との間の空間に入り込みにくくしている。これにより、ガス冷媒の流れに液冷媒がキャリーオーバーされるのを抑制している。
なお、上述のいずれの凹凸形状のピッチをこのようにガス冷媒の流速が速い排気口E近傍では、凹凸形状のピッチを大きくし、流速が遅い排気口Eから遠い領域ではピッチを小さくしてもよい。
10 流下液膜式蒸発器
20 ケーシング
22b ガス冷媒用出口管(排気部材)
30 伝熱管群
30a,30b,30c,・・・ 伝熱管
50 冷媒散布装置
51 第1段桶
52 第2段桶
53 ヘッダ管
53a、53b 壁
60、160、260、360、460、560、660、760 カバー
62、162、262、362、462、562、662、762 側縁部
62a、162a、262a、362a、462a、562a、662a、762a 凹部
62b、162b、262b、362b、462b、562b、662b、762b 凸部
B1 第1段桶底
B2 第2段桶底
E 排気口
l1 第1辺
l2 第2辺
sq1 蒸発空間(ガス流路空間)
sq5 冷媒散布装置の直上空間
t 折り返し
X 先端
Y 基部
特開平8−189726号公報

Claims (10)

  1. 水平方向に延び、多段多列に配置された複数の伝熱管(30a、30b、30c、・・・)からなる伝熱管群(30)と、
    前記伝熱管群の上方に配置され、供給された気液二相冷媒のうち液冷媒を溜めて前記伝熱管群に液冷媒を流下させる冷媒散布装置(50)と、
    前記冷媒散布装置の上方に位置し、前記伝熱管群の表面で蒸発したガス冷媒が排気される排気口(E)が形成された排気部材(22b)と、
    隙間を空けて前記冷媒散布装置の上方を覆うカバー(60、160、260、360、460、560、660、760)と、
    を備え、
    前記カバーは、その少なくとも一部が凸部(62b、162b、262b、362b、462b、562b、662b、762b)と凹部(62a、162a、262a、362a、462a、562a、662a、762a)とが交互に並ぶ凹凸形状をした側縁部(62、162、262、362、462、562、662、762)を有する、
    流下液膜式蒸発器(10)。
  2. 前記側縁部は、下向きに傾斜している、
    請求項1に記載の流下液膜式蒸発器(10)。
  3. 前記側縁部(662)の凸部(662b)は、鉛直又は鉛直に近い角度で下向きになっている、
    請求項1又は2に記載の流下液膜式蒸発器(10)。
  4. 前記側縁部(762)は、前記排気口の近傍では、前記排気口から遠い領域におけるよりも隣接する前記凸部(762b)同士の間隔が大きい凹凸形状を有する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の流下液膜式蒸発器(10)。
  5. 前記側縁部(62)は、波形の凹凸形状を有する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の流下液膜式蒸発器(10)。
  6. 前記側縁部(362)の凸部(362b)が、三角となっている、
    請求項1〜4のいずれかに記載の流下液膜式蒸発器(10)。
  7. 前記側縁部(162)の前記凸部(162b)が、四角い、
    請求項1〜4のいずれかに記載の流下液膜式蒸発器(10)。
  8. 前記側縁部(562)の凸部(562b)は、内向きに折り返し(t)が設けられた先端を有する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の流下液膜式蒸発器(10)。
  9. 前記側縁部(262)の凸部(262b)は、丸い先端を有する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の流下液膜式蒸発器(10)。
  10. 前記側縁部(460)の凸部(462b)は、その基部(Y)と先端(X)とを結ぶ第1辺(l1)及び第2辺(l2)がそれぞれ内側に湾曲している形状を有する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の流下液膜式蒸発器(10)。
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