JP2014020221A - ディーゼル燃料フィルタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルタエレメントを均一に加熱するための構造を簡素化することが可能なディーゼル燃料フィルタ装置を提供する。
【解決手段】燃料フィルタ装置1は、中心円筒22の内部を通過した供給燃料が中心円筒22の径方向に拡がった後にフィルタエレメント29を通過するようになっている。中心円筒22の内部には、サプライポンプで昇温されて燃料タンクへ還流する還流燃料と供給燃料との間で熱交換を行う熱交換パイプ30を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】燃料フィルタ装置1は、中心円筒22の内部を通過した供給燃料が中心円筒22の径方向に拡がった後にフィルタエレメント29を通過するようになっている。中心円筒22の内部には、サプライポンプで昇温されて燃料タンクへ還流する還流燃料と供給燃料との間で熱交換を行う熱交換パイプ30を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば車両の燃料供給系に設けられてディーゼル燃料を濾過するディーゼル燃料フィルタ装置に関する。
従来技術として、例えば下記特許文献1に開示されたディーゼル燃料フィルタ装置がある。このディーゼル燃料フィルタ装置では、フィルタエレメントを内部に収容するケースの下方部に燃料還流バルブが設けられている。燃料還流バルブは、ケース内のディーゼル燃料が低温となったときに開弁し、燃料ポンプから還流される比較的高温の還流燃料をフィルタエレメントに下面側から導入するようになっている。
燃料還流バルブ開弁時に還流燃料をケース内へ流入させる開口の上部には、開口から上方へ向かって還流燃料を拡散するように案内する末広がり形状の案内部材が設けられており、還流燃料をフィルタエレメントの下面に略均等に分散させるようになっている。これにより、還流燃料が有する熱でフィルタエレメントを均一に加熱して、低温時にディーゼル燃料中に析出するワックスによって発生するフィルタエレメントの目詰まりを効率よく解消するようになっている。
しかしながら、上記従来技術の燃料フィルタ装置では、フィルタエレメントを均一に加熱するために、還流燃料が均一に拡散するように案内する案内部材等を設けてフィルタエレメントの上流側の面に導く必要があり、エレメント均一加熱のための構造が複雑であるという問題がある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、フィルタエレメントを均一に加熱するための構造を簡素化することが可能なディーゼル燃料フィルタ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、
燃料タンク(2)内から供給先(3、4、5)へ供給される供給燃料の燃料通路が内部に形成されたハウジング(10)と、
ハウジング内に配設され、内部が燃料通路となる筒状体(22)と、
ハウジング内に収容されて筒状体の周囲に配設され、燃料通路を流通する供給燃料を濾過するフィルタエレメント(29)と、を備え、
筒状体の内部を通過した供給燃料が筒状体の径方向に拡がった後にフィルタエレメントを通過するディーゼル燃料フィルタ装置であって、
筒状体の内部に設けられ、供給先で昇温されて燃料タンクへ還流する還流燃料の熱により供給燃料を加熱する加熱手段(30)を備えることを特徴としている。
燃料タンク(2)内から供給先(3、4、5)へ供給される供給燃料の燃料通路が内部に形成されたハウジング(10)と、
ハウジング内に配設され、内部が燃料通路となる筒状体(22)と、
ハウジング内に収容されて筒状体の周囲に配設され、燃料通路を流通する供給燃料を濾過するフィルタエレメント(29)と、を備え、
筒状体の内部を通過した供給燃料が筒状体の径方向に拡がった後にフィルタエレメントを通過するディーゼル燃料フィルタ装置であって、
筒状体の内部に設けられ、供給先で昇温されて燃料タンクへ還流する還流燃料の熱により供給燃料を加熱する加熱手段(30)を備えることを特徴としている。
これによると、ハウジング内を流れる供給燃料は、筒状体の内部を流れる際に加熱手段により還流燃料が有する熱で加熱される。筒状体の内部で加熱された供給燃料は、筒状体の内部を通過して筒状体の径方向に拡がった後に、筒状体の周囲に配設されたフィルタエレメントを通過する。したがって、加熱された供給燃料をフィルタエレメントの上流側の面にほぼ均一に導くことが容易である。このように、周囲にフィルタエレメントを配設した筒状体の内部に加熱手段を設けるというシンプルな構成で、フィルタエレメントを均一に加熱することができる。このようにして、フィルタエレメントを均一に加熱するための構造を簡素化することができる。
また、本発明のさらなる特徴は、
加熱手段が、還流燃料を内部に流通するチューブ体を有し、チューブ体の内部を流通する還流燃料と筒状体の内部を流通する供給燃料との熱交換を行う熱交換手段である点にある。
加熱手段が、還流燃料を内部に流通するチューブ体を有し、チューブ体の内部を流通する還流燃料と筒状体の内部を流通する供給燃料との熱交換を行う熱交換手段である点にある。
これによると、チューブ体の内部を流通する還流燃料と筒状体の内部を流通する供給燃料との熱交換により、筒状体の内部で供給燃料を容易に加熱することができる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1の実施形態)
本発明を適用した第1の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
本発明を適用した第1の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態の燃料フィルタ装置1は、例えば、ディーゼルエンジン用コモンレール式燃料噴射システムに用いられる。図4に示すように、本実施形態のコモンレール式燃料噴射システムは、燃料タンク2と、サプライポンプ3と、コモンレール4と、インジェクタ5と、燃料タンク2とサプライポンプ3との間に介装された燃料フィルタ装置1と、を備えている。
サプライポンプ3は、具体的な構成の図示を省略しているが、例えばトロコイド式ポンプやベーン式ポンプを用いることができるフィードポンプ(低圧給送ポンプ)、流量制御装置としての電磁弁、および、例えばプランジャ式ポンプからなる高圧ポンプ等から構成されている。このサプライポンプ3が作動すると、燃料タンク2の内部に蓄えられた常圧のディーゼル燃料(例えば軽油)が吸引され、燃料配管6内を流通してコモンレール4内に供給される。その際に、燃料フィルタ装置1において燃料中から水が分離され、燃料中の異物が捕捉される。
コモンレール4は、内部にサプライポンプ3の高圧ポンプで加圧された燃料を蓄圧状態で保持する。コモンレール4には、エンジンの各気筒の内部へ燃料を噴射するインジェクタ5が気筒数に応じて接続されており、コモンレール4内部に蓄圧状態で保持された燃料は、インジェクタ5から噴射される。サプライポンプ3、コモンレール4およびインジェクタ5は、燃料タンク2から供給される供給燃料の供給先に相当する。
コモンレール4には還流配管7が接続されており、コモンレール4で余剰となった燃料は還流配管7を経由して燃料タンク2へ還流される。各インジェクタ5の制御圧力室に流入してインジェクタ作動に用いられた燃料やリーク燃料等のインジェクタ5低圧ポートから排出される低圧燃料、および、サプライポンプ3からのリーク燃料等の低圧燃料も、還流配管7に合流して燃料タンク2へ還流するようになっている。
還流配管7内には、サプライポンプ3による加圧に伴って昇温した比較的高温の燃料(供給燃料よりも暖かい燃料)が流通する。還流配管7は、燃料フィルタ装置1にも接続している。燃料フィルタ装置1内には、サプライポンプ3、コモンレール4およびインジェクタ5から燃料タンク2へ還流する還流燃料も流通する。
また、本実施形態のコモンレール式燃料噴射システムには制御手段である図示を省略したECUが接続されている。このECUは、入力されるコモンレール4の内部の燃料圧力、エンジンの回転数Neならびにアクセル開度α等に基づいてサプライポンプ3から吐出される燃料の流量を最適に制御する。さらに、ECUはコモンレール4に接続されているインジェクタ5の電磁弁の開閉時期を制御する。これにより、エンジンの各気筒の内部への燃料の噴射時期ならびに燃料噴射量が制御される。
図1に示すように、燃料フィルタ装置1は、内部に濾材からなるフィルタエレメント29等を収容し、エレメント収容室を含む燃料通路が内部に形成されたハウジング10を備えている。
ハウジング10は、外殻を構成するカップ状(有底筒状)のケース11と、ケース11の上方開口端を覆うようにケース11に着脱可能に取り付けられるカップ状のキャップ12とにより構成されている。
ケース11は、例えば金属製であり、ケース11の上端縁部外周面に雄ねじ部が形成されている。ケース11は、例えばアルミニウム合金をダイカスト成形して得ることができる。一方、キャップ12は、例えば樹脂製であり、キャップ12の筒状部内周面に雌ねじ部が形成されている。キャップ12は、例えばガラス繊維を含有するポリアミド樹脂を成形して得ることができる。ケース11は、例えばキャップ12と同様に、ポリアミド樹脂等の樹脂製としてもかまわない。
ケース11の雄ねじ部とキャップ12の雌ねじ部とを相互に螺合して、ケース11にキャップ12が取り付けられるようになっている。ケース11には、前述した雄ねじ部よりも下方にシール部材であるゴム製のOリングが装着されており、ケース11にキャップ12が取り付けられた際には、ケース11とキャップ12との間をシールして、ハウジング10内に、外部に対して密閉されたエレメント収容室であるフィルタ部材収容空間13を形成するようになっている。ケース11とキャップ12とが螺着した際には、キャップ12の下端面が、ケース11の外周面から突出するフランジ部に当接するようになっている。
ハウジング10内のフィルタ部材収容空間13には、フィルタ部材20が収容されている。フィルタ部材20は、フィルタエレメント29、フィルタエレメント29を支持する支持体21、および、支持体21の下端に設けられた下蓋25等により構成されている。
フィルタエレメント29は、不織布もしくはパルプ材等の濾材からなり、例えば平板状の濾材と波板状の濾材とを接合してチューブ状濾材が並ぶシート体を製造し、このシート体を巻回して形成することができる。
支持体21は、例えば樹脂製であり、キャップ12と同様に、例えばガラス繊維を含有するポリアミド樹脂を成形して得ることができる。支持体21は、中心円筒22、上部端板23および外筒部24からなり、これらが一体成形されている。
本実施形態において筒状体に相当する中心円筒22は、フィルタエレメント29の中心を上下方向に貫通するように配設されている。中心円筒22は、ハウジング1内の中心軸線上に配設されている。上部端板23は、中心円筒22の上部から径外方向に延設されてフィルタエレメント29の上方側の全域に配設されている。上部端板23は、フィルタエレメント29から若干離設されており、上部端板23には、フィルタエレメント29と上部端板23との間の空間と後述する上部空間10aとを連通する開口が設けられている。
外筒部24は、上部端板23の外周縁から下方に延びており、中心円筒22との間にフィルタエレメント29の上部を挟持している。外筒部24の下端面は、ケース11の上端面に当接している。
下蓋25は、例えば樹脂製であり、支持体21と同様に、例えばガラス繊維を含有するポリアミド樹脂を成形して得ることができる。下蓋25は、例えば溶着により中心円筒22の下端に接続されている。中心円筒22と下蓋25との接続は溶着に限定されず、接着等であってもかまわない。下蓋25には開口が設けられており、中心円筒22の内部と後述する下部空間10bとを連通している。
フィルタ部材20がハウジング10内の所定位置に収容され、ハウジング10内のフィルタ部材20の上下に、上部空間10aおよび下部空間10bが形成されている。上部空間10aは、中心円筒22の外方かつ上部端板23の上方の空間である。下部空間10bは、燃料中から分離された水を貯留するための貯留空間(貯留室)である。
支持体21には、中心円筒22の上部端板23接続部よりも上方の外周部位、および、外筒部24の外周部位に、シール部材であるゴム製のOリングが装着されて、支持体21とキャップ12との間をシールしている。このシール構造により、フィルタエレメント29を通過していない燃料が上部空間10aへ流入しないようになっている。
キャップ12の上面には、上方へ向かって突出する導入パイプ121および導出パイプ122が設けられている。導入パイプ121の上端の導入口には、燃料タンク2から延びる燃料配管6の上流側の部分が接続する。導入パイプ121内の導入口から続く燃料通路は、フィルタ部材20の中心円筒22内と連通している。一方、導出パイプ122の上端の導出口には、サプライポンプ3へ延びる燃料配管6の下流側の部分が接続する。導出パイプ122内の導出口へ続く燃料通路は、ハウジング10内の上部空間10aと連通している。
ケース11の底部の下面には、下方に向かって突出する下方凸部111が設けられている。一方、ケース11の底部の上面には、上方に向かってハウジング1の下部空間10b内へ突出する上方凸部112が設けられている。下方凸部111および上方凸部112が形成されたケース11の底部には、略L字状に形成された導入流路113および導出流路114が形成されている。
下方凸部111の側面に開口した導入流路113の上流端開口には、サプライポンプ3等から延びる還流配管7の上流側の部分が接続している。下方凸部111の側面に開口した導出流路114の下流端開口には、燃料タンク2へ延びる還流配管7の下流側の部分が接続している。導入通路113の下流端開口および導出通路114の上流端開口は、いずれも上方凸部112の上面に開口し、両開口は上方凸部112上面において所定間隔を空けて並設されている。
ケース11の底部には、ハウジング1内へ向かって突出する熱交換パイプ30が取り付けられている。チューブ体である熱交換パイプ30は、例えば金属製であり、熱伝導性に優れた銅合金やアルミニウム合金等により形成されている。熱交換パイプ30はU字形状をなしており、一対の直線状部31、32と、一対の直線状部31、32とを繋ぐ湾曲部33とからなる。
熱交換パイプ30は、直線状部31、32のそれぞれに下端部が、例えば導入通路113の下流端開口および導出通路114の上流端開口からケース11の上方凸部112内へ圧入されて、ケース11に取り付けられている。
ケース11と熱交換パイプ30との接続は、圧入接続に限定されず、例えば接着等であってもかまわない。ケース11は、金属製もしくは樹脂製とすることが可能であることを前述したが、熱交換パイプ30をケース11に圧入接続する場合には、ケース11は金属製であることが好ましい。また、図1から明らかなように、熱交換パイプ30は径寸法が均一なチューブ体であるが、両端部近傍にそれぞれ拡径部を設けている。この拡径部により、熱交換パイプ30圧入時の圧入寸法の調整が容易となっている。
熱交換パイプ30は、フィルタ部材20の中心円筒22内を上端近傍にまで延設されている。熱交換パイプ30の2つの直線状部31、32は、いずれも中心円筒22の軸線と平行に延びている。
中心円筒22は、内方に向かって突出する突出板22aを有している。図2に示すように、突出板22aは、略半月形状をなしており、突出板22aには、中心円筒22の中心側に位置する辺部から中心円筒22内周面への接続部に向かって湾入したU字状の切欠き部が形成されている。熱交換パイプ30の直線状部31、32は、中心円筒22内の突出板22aの突出位置において、突出板22aの切欠き部内に配設されている。
本実施形態では、2つの突出板22aが、中心円筒22の軸線方向における異なる位置に、逆方向に突出するように設けられている。具体的には、上方の突出板22aは図示左方から右方へ向かって突出し、下方の突出板22aは図示右方から左方へ向かって突出している。突出板22aは3つ以上を互い違いに設けるものであってもよいが、2つである場合には支持体21成形時の型抜きを容易にすることができる。
前述したように、中心円筒22の下端に接続された下蓋25には開口が設けられている。図3に示すように、下蓋25の底板251、すなわち下蓋25の底部のうち開口以外の部分は、中心円筒22の突出板22aと同様の形状を有している。下蓋25の底板251は、中心円筒22の上方の突出板22aと同一方向に突出する形態となっている。
中心円筒22の突出板22aと下蓋25の底板251とにより、中心円筒22内を上方から下方へ向かって流れる燃料は、中心円筒22の軸線に対して蛇行するようになっている。すなわち、熱交換パイプ30の直線状部31、32の延在方向に対して、中心円筒22内の燃料の流れが蛇行するようになっている。突出板22aおよび底板251は、本実施形態における偏向板であり、偏向手段に相当する。
上述の構成の燃料フィルタ装置1では、図4に示したサプライポンプ3が駆動すると、導入パイプ121の上流端からハウジング10内に、燃料タンク2内からサプライポンプ3等の供給先へ供給される供給燃料が導入される。導入された供給燃料は、導入パイプ121内を流れた後、フィルタ部材20の中心円筒22内から下部空間10bへ流入する。
中心円筒22内では、供給燃料は若干蛇行するように上方から下方へ流れ、下蓋25の開口から下部空間10bへ流入する。下部空間10bへ流入した供給燃料は、中心円筒22の径外方向へ広がるように流れる。すなわち、ハウジング1の下部空間10b内をハウジング1の径方向に広がるように流れる。
下部空間10bでは流入した燃料中から凝集して分離した水分等が沈降し、燃料油よりも比重が大きい水は、ハウジング10内の下部空間10bに底面側から貯留される。
下部空間10bに流入した燃料は、フィルタ部材20のフィルタエレメント29中を下方から上方へ通過し、その際に未分離の微細な水滴の凝集や異物の除去が行われる。フィルタエレメント29中を通過して水分や異物が除去された燃料は、上部空間10aから導出パイプ122を介してサプライポンプ3へ向かって導出される。
一方、サプライポンプ3等から燃料タンク2へ還流する還流燃料は、ケース11の導入流路113を介してハウジング10内へ導入される。導入された還流燃料は、熱交換パイプ30内を流れ、導出流路114を介して燃料タンク2へ向かって導出される。
図1において、供給燃料は、ハウジング10内を白抜き矢印で示すように流れる。一方、還流燃料は、ハウジング10内を黒塗り矢印で示すように流れる。
中心円筒22内を流通する供給燃料と、熱交換パイプ30内を流通する還流燃料とは、熱交換パイプ30の壁を介して熱交換され、還流燃料が有していた熱量により供給燃料が加熱される。これにより、低温時に供給燃料中にワックス分が析出していたとしても、中心円筒22内で供給燃料を加熱してワックスを融解することができ、フィルタエレメント29が目詰まりし難い。
また、サプライポンプ3の起動時等に、フィルタエレメント29がワックスにより既に若干目詰まりしていたとしても、中心円筒22内で加熱された供給燃料を、下部空間10b内で径方向に広げてフィルタエレメント29の下面に略均一に供給し、目詰まりを速やかかつ確実に解消することができる。熱交換パイプ30は、本実施形態における熱交換手段に相当するとともに、還流燃料の熱により供給燃料を加熱する加熱手段に相当する。
上述の構成および作動によれば、燃料フィルタ装置1は、中心円筒22の内部を通過した供給燃料が中心円筒22の径方向に拡がった後にフィルタエレメント29を通過するようになっており、中心円筒22の内部には、サプライポンプ3で昇温されて燃料タンク2へ還流する還流燃料の熱により供給燃料を加熱する加熱手段をなす熱交換パイプ30を備えている。
これによると、ハウジング10内を流れる供給燃料は、中心円筒22の内部を流れる際に熱交換パイプ30により還流燃料が有する熱で加熱される。中心円筒22の内部で加熱された供給燃料は、中心円筒22の内部を通過して中心円筒22の径方向に拡がった後に、中心円筒22の周囲に配設されたフィルタエレメント29を通過する。したがって、加熱された供給燃料をフィルタエレメント29の下面にほぼ均一に導くことが容易である。
このように、周囲にフィルタエレメント29を配設した中心円筒22の内部に熱交換パイプ30を設けるというシンプルな構成で、フィルタエレメント29を均一に加熱することができる。このようにして、フィルタエレメント29を均一に加熱するための構造を簡素化することができる。
そして、このようなシンプルな構成で、低温時の析出ワックスによるフィルタエレメント29の目詰まりを、フィルタエレメント29の全域に亘って確実に防止もしくは速やかに解消することができる。
また、熱交換パイプ30は、還流燃料を内部に流通するチューブ体を有しており(本例では全体がチューブ体であり)、チューブ体の内部を流通する還流燃料と中心円筒22の内部を流通する供給燃料との熱交換を行う熱交換手段である。これによると、熱交換パイプ30の内部を流通する還流燃料と中心円筒22の内部を流通する供給燃料との熱交換により、中心円筒22の内部で供給燃料を容易に加熱することができる。
また、熱交換パイプ30の内部の還流燃料の流れと中心円筒22の内部の供給燃料の流れとが対向流となっている。本例では、熱交換パイプ30のうち、上流側の直線状部31において、対向流が形成される。これによると、熱交換パイプ30の直線状部31の内部を流通する還流燃料と中心円筒22の内部を流通する供給燃料とを効率よく熱交換することができる。
また、中心円筒22の内部を流通する供給燃料の流れを熱交換パイプ30の延在方向に対して偏向させる突出板22aおよび底板251を有している。これによると、突出板22aおよび底板251により、熱交換パイプ30内部を流れる還流燃料に対して対向して流れる中心円筒22内部の供給燃料の流れを、熱交換パイプ30の直線状部が延びる方向に対して傾けることができる。したがって、供給燃料を熱交換パイプ30の外表面に確実に接触させて、還流燃料と供給燃料とを確実に熱交換することができる。
また、中心円筒22内における供給燃料の流れを蛇行させることで、供給燃料の中心円筒22通過時間が長くなり、還流燃料と供給燃料とを一層確実に熱交換することができる。
また、突出板22aおよび底板251は、中心円筒22および下蓋25の円筒部から内方に向かって突設された偏向板部材であり、熱交換パイプ30は、突出板22aおよび底板251によって中心円筒22に対して位置決めされている。これによると、突出板22aおよび底板251により熱交換パイプ30を中心円筒22の内部に容易に位置決めすることができる。したがって、熱交換パイプ30の内部を流通する還流燃料と中心円筒22の内部を流通する供給燃料とをより一層確実に熱交換することができる。
また、ハウジング10は、分割して形成された複数のケース体であるケース11とキャップ12とを組み合わせて構成されており、熱交換パイプ30は、両端部が、同一のケース体であるケース11に接続されている。これによると、ケース11とキャップ12とを組み合わせてハウジング10を構成する際に、熱交換パイプ30をハウジング10内の所定位置に安定して配設することが容易である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図5および図6に基づいて説明する。
次に、第2の実施形態について図5および図6に基づいて説明する。
第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、供給燃料のフィルタエレメント通過方向が異なる。また、第1の実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品、第2の実施形態において説明しない他の構成は、第1の実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。
図5に示すように、本実施形態の燃料フィルタ装置では、中心円筒222は、フィルタ部材220の支持体221とは別体となっている。支持体221は、第1の実施形態の支持体21と同様に例えば樹脂製であり、内筒部221a、上部端板221bおよび下部端板221cが一体成形されている。
上部端板221bは、円筒状の内筒部221aの上端縁部から径外方向に延設されている。下部端板221cは、内筒部221aの下端縁部から径外方向に延設されている。内筒部221aの外周、かつ、上部端板221bと下部端板221cとの間となる部位にフィルタエレメント229が配設されている。
フィルタエレメント229は、シート状の濾材を折り曲げ、折り曲げ箇所に交互に形成された稜線および谷線が上下方向に延びるように配設されている。フィルタエレメント229は、内筒部221aの周囲に全周に亘って配置されている。なお、内筒部221aには、フィルタエレメント229を通過した供給燃料を流通させるための多数の開口が形成されている。
上部端板221bから上方に突出した部位の外周部位には、シール部材であるゴム製のOリングが装着されて、キャップ12と支持体221との間をシールしている。また、本実施形態の下蓋225の外周部位には、シール部材であるゴム製のOリングが装着されて、支持体221と下蓋225との間をシールしている。
本実施形態の中心円筒222は、第1の実施形態と同様に例えば樹脂製である。中心円筒222は、上端縁部にねじ部が形成され、キャップ12に対して螺着している。キャップ12と中心円筒222との間には、例えばゴム製のパッキンが介設されてシール構造を形成している。
これら3つのシール構造部により、フィルタエレメント229を通過していない燃料が上部空間10aへ流入しないようになっている。
本実施形態のフィルタ装置では、ハウジング10内へ導入された供給燃料は、導入パイプ121内を流れた後、中心円筒222内から下部空間10bへ流入する。
中心円筒222内では、供給燃料は若干蛇行するように上方から下方へ流れ、図6にも示す下蓋225の開口から下部空間10bへ流入する。下部空間10bへ流入した供給燃料は、中心円筒222の径外方向へ広がるように流れる。
下部空間10bに流入した燃料は、フィルタ部材220のフィルタエレメント229を外周側から内方へ向かって通過する。フィルタエレメント229を通過した燃料は、上部空間10aから導出パイプ122を介してサプライポンプ3へ向かって導出される。
本実施形態の燃料フィルタ装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について図7に基づいて説明する。
次に、第3の実施形態について図7に基づいて説明する。
第3の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、中心円筒内に偏向板を設けていない点が異なる。また、第1の実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品、第3の実施形態において説明しない他の構成は、第1の実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。
図7に示すように、本実施形態の燃料フィルタ装置では、中心円筒22内に突出板は形成されていない。また、本実施形態では下蓋も設けていない。
本実施形態の燃料フィルタ装置では、ハウジング10内へ導入された供給燃料は、導入パイプ121内を流れた後、中心円筒22内から下部空間10bへ流入する。中心円筒22内では、供給燃料は上方から下方へほぼ直線的に流れ、中心円筒22の下端開口から下部空間10bへ流入する。下部空間10bへ流入した供給燃料は、中心円筒22の径外方向へ広がるように流れる。
下部空間10bに流入した燃料は、フィルタ部材20のフィルタエレメント29中を下方から上方へ通過し、上部空間10aから導出パイプ122を介してサプライポンプ3へ向かって導出される。
本実施形態の燃料フィルタ装置によれば、第1の実施形態と同様に、中心円筒22の内部を通過した供給燃料が中心円筒22の径方向に拡がった後にフィルタエレメント29を通過するようになっており、中心円筒22の内部には、サプライポンプ3で昇温されて燃料タンク2へ還流する還流燃料の熱により供給燃料を加熱する加熱手段をなす熱交換パイプ30を備えている。
したがって、第1の実施形態と同様に、加熱された供給燃料をフィルタエレメント29の下面にほぼ均一に導くことが容易である。このように、周囲にフィルタエレメント29を配設した中心円筒22の内部に熱交換パイプ30を設けるというシンプルな構成で、フィルタエレメント29を均一に加熱することができる。このようにして、フィルタエレメント29を均一に加熱するための構造を簡素化することができる。
また、第1の実施形態と同様に、熱交換パイプ30は、還流燃料を内部に流通するチューブ体を有しており(本例では全体がチューブ体であり)、チューブ体の内部を流通する還流燃料と中心円筒22の内部を流通する供給燃料との熱交換を行う熱交換手段である。これによると、熱交換パイプ30の内部を流通する還流燃料と中心円筒22の内部を流通する供給燃料との熱交換により、中心円筒22の内部で供給燃料を容易に加熱することができる。
また、熱交換パイプ30の内部の還流燃料の流れと中心円筒22の内部の供給燃料の流れとが対向流となっている。本例では、熱交換パイプ30のうち、上流側の直線状部31において、対向流が形成される。これによると、熱交換パイプ30の直線状部31の内部を流通する還流燃料と中心円筒22の内部を流通する供給燃料とを効率よく熱交換することができる。
また、中心円筒22内において、供給燃料を上方から下方へ向かってほぼ直線的に流通させることができる。したがって、中心円筒22内での圧力損失の発生を抑制することができる。
また、第1の実施形態と同様に、ハウジング10は、分割して形成された複数のケース体であるケース11とキャップ12とを組み合わせて構成されており、熱交換パイプ30は、両端部が、同一のケース体であるケース11に接続されている。これによると、ケース11とキャップ12とを組み合わせてハウジング10を構成する際に、熱交換パイプ30をハウジング10内に安定して配設することが容易である。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について図8および図9に基づいて説明する。
次に、第4の実施形態について図8および図9に基づいて説明する。
第4の実施形態は、前述の第3の実施形態と比較して、熱交換手段の構成が異なる。また、第1、第3の実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品、第4の実施形態において説明しない他の構成は、第1、第3の実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。
図8に示すように、本実施形態の燃料フィルタ装置では、ケース11の底部に、導入流路113は形成されているが、導出流路は形成されていない。本実施形態の導出流路414は、キャップ12の上部において導入パイプ121に並設され上方に突出したパイプ体の内部に形成されている。
本実施形態のチューブ体である熱交換パイプ430は、例えば金属製であり、熱伝導性に優れた銅合金やアルミニウム合金等により形成されている。熱交換パイプ430は、中心円筒22内を上下方向に延設されている。熱交換パイプ430は、上下方向に延びる主要部をなす直線状部431、直線状部431の下端部に形成された嵌合円筒部432、および、直線状部431の上端部から上方に突出した接続円筒部433とにより構成されている。
嵌合円筒部432には、ケース11の上方凸部112が嵌合しており、熱交換パイプ430内と導入流路113とが連通している。ケース11と熱交換パイプ430との接続は、嵌合接続に限定されず、例えば接着等であってもかまわない。また、接続円筒部433の上端は、ケース11にキャップ12を取り付けたときにキャップ12の下面に当接するようになっている。接続円筒部433とキャップ12とが当接すると、熱交換パイプ430内と導出流路414とが連通するようになっている。
熱交換パイプ430の直線状部431は、図9に例示するように、断面形状が略長円状の筒状部である。具体的には、図9に示すように、直線状部431は、断面円弧状の一対の円弧面状壁部431aと、一対の円弧面状壁部431aの端部同士を繋ぐ、断面直線状の一対の平板状壁部431bとにより構成されている。
熱交換パイプ430が中心円筒22内に配設された際には、円弧面状壁部431aが中心円筒22の内周面に接触するようになっている。また、平板状壁部431bと中心円筒22との間が供給燃料の通路となっている。熱交換パイプ430は、本実施形態における熱交換手段に相当するとともに、還流燃料の熱により供給燃料を加熱する加熱手段に相当する。
本実施形態の燃料フィルタ装置によれば、中心円筒22の内部を通過した供給燃料が中心円筒22の径方向に拡がった後にフィルタエレメント29を通過するようになっており、中心円筒22の内部には、サプライポンプ3で昇温されて燃料タンク2へ還流する還流燃料の熱により供給燃料を加熱する加熱手段をなす熱交換パイプ430を備えている。
これによると、ハウジング10内を流れる供給燃料は、中心円筒22の内部を流れる際に熱交換パイプ430により還流燃料が有する熱で加熱される。中心円筒22の内部で加熱された供給燃料は、中心円筒22の内部を通過して中心円筒22の径方向に拡がった後に、中心円筒22の周囲に配設されたフィルタエレメント29を通過する。したがって、加熱された供給燃料をフィルタエレメント29の下面にほぼ均一に導くことが容易である。
このように、周囲にフィルタエレメント29を配設した中心円筒22の内部に熱交換パイプ430を設けるというシンプルな構成で、フィルタエレメント29を均一に加熱することができる。このようにして、フィルタエレメント29を均一に加熱するための構造を簡素化することができる。
また、熱交換パイプ430は、還流燃料を内部に流通するチューブ体を有しており(本例でも全体がチューブ体であり)、チューブ体の内部を流通する還流燃料と中心円筒22の内部を流通する供給燃料との熱交換を行う熱交換手段である。これによると、熱交換パイプ430の内部を流通する還流燃料と中心円筒22の内部を流通する供給燃料との熱交換により、中心円筒22の内部で供給燃料を容易に加熱することができる。
また、熱交換パイプ430の内部の還流燃料の流れと中心円筒22の内部の供給燃料の流れとが対向流となっている。本例では、熱交換パイプ430の全域において、対向流が形成される。これによると、熱交換パイプ430の内部を流通する還流燃料と中心円筒22の内部を流通する供給燃料とを極めて効率よく熱交換することができる。
また、中心円筒22内において、供給燃料を上方から下方へ向かってほぼ直線的に流通させることができる。したがって、中心円筒22内での圧力損失の発生を抑制することができる。さらに、熱交換パイプ430内において、還流燃料を下方から上方へ向かってほぼ直線的に流通させることができる。したがって、熱交換パイプ430での圧力損失の発生を抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記各実施形態では、熱交換手段である熱交換パイプ30、430は、全体がチューブ体であったが、これに限定されるものではない。チューブ体が熱交換手段の一部をなすものであってもよい。例えば、熱交換手段を、チューブ体と、チューブ体に熱的に接続されたフィン(例えばインナーフィン)とで構成するものであってもよい。
また、上記第1、第2の実施形態では、熱交換パイプ30内の還流燃料の流れに対して対向流をなす供給燃料の流れを傾斜させるための偏向手段として、水平方向に突出する突出板22aおよび底板251を設けていたが、これに限定されるものではない。例えば、中心円筒内に螺旋状に突出する偏向板を偏向手段としてもよい。また、偏向手段は偏向板に限定されず、例えば、中心円筒の内周面に形成した溝等であってもかまわない。
また、上記各実施形態では、筒状体に相当する中心円筒22、222は、円筒体であったが、これに限定されるものではない。例えば、断面形状が長円状の筒状体であってもかまわない。
また、上記各実施形態では、ハウジング10は、ケース11とキャップ12との2つのケース体を組み合わせて構成するものであったが、これに限定されるものではない。ハウジングを3つ以上のケース体を組み合わせて構成するものであってもよい。
また、上記各実施形態では、中心円筒22、222内に熱交換手段を設けて、還流燃料の熱により中心円筒内を流通する供給燃料を加熱するものであったが、これに限定されるものではない。中心円筒内において、供給燃料に還流燃料を混入させて、還流燃料の熱により中心円筒内を流通する供給燃料を加熱するものであってもよい。
また、上記各実施形態において、燃料フィルタ装置はコモンレール式燃料噴射システムに用いられるものであり、供給燃料の供給先は、サプライポンプ3等であったがこれに限定されるものではない。例えば、供給燃料の供給先は、分配型燃料噴射ポンプ等のポンプ手段であってもかまわない。
1 燃料フィルタ装置(ディーゼル燃料フィルタ装置)
2 燃料タンク
3 サプライポンプ(供給先)
4 コモンレール(供給先)
5 インジェクタ(供給先)
10 ハウジング
22、222 中心円筒(筒状体)
29、229 フィルタエレメント
30、430 熱交換パイプ(チューブ体、熱交換手段、加熱手段)
2 燃料タンク
3 サプライポンプ(供給先)
4 コモンレール(供給先)
5 インジェクタ(供給先)
10 ハウジング
22、222 中心円筒(筒状体)
29、229 フィルタエレメント
30、430 熱交換パイプ(チューブ体、熱交換手段、加熱手段)
Claims (6)
- 燃料タンク内から供給先へ供給される供給燃料の燃料通路が内部に形成されたハウジング(10)と、
前記ハウジング内に配設され、内部が前記燃料通路となる筒状体(22)と、
前記ハウジング内に収容されて前記筒状体の周囲に配設され、前記燃料通路を流通する前記供給燃料を濾過するフィルタエレメント(29)と、を備え、
前記筒状体の内部を通過した前記供給燃料が前記筒状体の径方向に拡がった後に前記フィルタエレメントを通過するディーゼル燃料フィルタ装置であって、
前記筒状体の内部に設けられ、前記供給先で昇温されて前記燃料タンクへ還流する還流燃料の熱により前記供給燃料を加熱する加熱手段(30)を備えることを特徴とするディーゼル燃料フィルタ装置。 - 前記加熱手段は、
前記還流燃料を内部に流通するチューブ体を有し、
前記チューブ体の内部を流通する前記還流燃料と前記筒状体の内部を流通する前記供給燃料との熱交換を行う熱交換手段であることを特徴とする請求項1に記載のディーゼル燃料フィルタ装置。 - 前記チューブ体の内部の前記還流燃料の流れと前記筒状体の内部の前記供給燃料の流れとが対向流となることを特徴とする請求項2に記載のディーゼル燃料フィルタ装置。
- 前記筒状体の内部を流通する前記供給燃料の流れを、前記チューブ体の延在方向に対して偏向させる偏向手段(22a、251)を有することを特徴とする請求項3に記載のディーゼル燃料フィルタ装置。
- 前記偏向手段は、前記筒状体から内方に向かって突設された偏向板であり、
前記チューブ体は、前記偏向板によって前記筒状体に対して位置決めされていることを特徴とする請求項4に記載のディーゼル燃料フィルタ装置。 - 前記ハウジングは、分割して形成された複数のケース体(11、12)を組み合わせてなり、
前記チューブ体は、両端部が、同一の前記ケース体(11)に接続されていることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1つに記載のディーゼル燃料フィルタ装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3088722A1 (en) | 2015-04-07 | 2016-11-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel supply device for internal combustion engine |
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-
2012
- 2012-07-12 JP JP2012156770A patent/JP2014020221A/ja active Pending
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