JP2014018574A - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】内径の小さい管状器官の内壁に引っ掛かりにくくスムーズに挿入できると共に、管状器官を損傷させにくくすることができる、ガイドワイヤを提供する。
【解決手段】このガイドワイヤ10は、芯線20と、芯線外周に被覆された樹脂膜30とからなり、芯線20は、基端部21と、基端部21より縮径された先端部23とを有し、先端部23は、基端部21から縮径部24を介して伸びる直線状部25と、直線状部25の先端から0.5〜2mmの曲率半径Rで屈曲して伸びる屈曲部26と、屈曲部26の先端から基端部21側に向けて折り返されるように伸びる折り返し部27とを有し、芯線20の縮径部24、直線状部25及び屈曲部26の、屈曲部26の頂部26aから軸方向に沿って基端部21側に向けた15〜30mmの長さL1に入る部分、及び屈曲部26の頂部26aから折り返し部27の先端までの線径T2が、0.1〜0.2mmで形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、胆管、膵管、血管、尿管、気管等の人体の管状器官内に、カテーテル等のチューブ類を挿入する際に用いられるガイドワイヤに関する。
従来、胆管や膵管、血管、尿管、気管等の人体の管状器官における検査や治療のため、ガイドワイヤを介して管状器官内にカテーテルを挿入した後、このカテーテルを利用してステントを留置したり、造影剤を投与して造影したり、制癌剤等の薬液を投与したりする等といったことが行われている。
この種のガイドワイヤとして、例えば、複数の管状器官が分岐した分岐部で、所定の管状器官にガイドワイヤを挿入したり、或いは、管状器官内壁の損傷を防止したりするために、ガイドワイヤの先端部を、J字状やU字状、又は所定角度のアングル形状に付形したものが知られている。
J型に付形されたガイドワイヤとして下記特許文献1には、直線状の本体部と、該本端部の先端側に連続して湾曲状に設けられる湾曲部と、該湾曲部に連続して直線状に設けられる直線部とを有するガイドワイヤが記載されている。前記湾曲部の曲率半径が2〜4mmであり、前記直線部の長さが5〜20mmであることが併せて記載されている。
一方、胆管や膵管等の消化器系の管状器官に、ガイドワイヤを挿入する際には、十二指腸に設けられた乳頭を通して行われる。図3に示すように、十二指腸1の所定位置には開口した乳頭5が設けられており、この乳頭5を介して胆管2や膵管3が伸びている。更に乳頭5の内周には、十二指腸1側に向けて次第に窄まった複数のヒダ6が設けられている。そして、ガイドワイヤは、乳頭5を介して胆管2や膵管3に挿入されるようになっている。
特開2010−227288号公報
ところで、特に上記の消化器系の管状器官である胆管2や膵管3は、個人差があるものの、その内径が数mm程度の細い管状器官であり、これらの胆管2や膵管3の入り口部分である乳頭5の内径も細く、また、複数のヒダ6によって内腔が更に小さく窄まっている。
このような微細な胆管2や膵管3にガイドワイヤを挿入する際に、先端部が直線状をなしたガイドワイヤを乳頭5内に挿入していくと、その先端部がヒダ6の付け根部分6aに引っ掛かりやすいという問題があった。また、ガイドワイヤの先端部がヒダ6に引っ掛かった状態で、無理にガイドワイヤを押し進めようとすると、乳頭5の内壁を損傷するおそれがあった。
一方、上記特許文献1記載の、先端部がJ字型に屈曲したガイドワイヤを胆管2や膵管3に挿入する場合であっても、その湾曲部の曲率半径が2〜4mmとされていて比較的大きいため、乳頭5のヒダ6に引っ掛かりやすく、胆管2や膵管3に挿入することは難しかった。
したがって、本発明の目的は、特に内径の小さい管状器官に対しても、その内壁に引っ掛かりにくくさせてスムーズに挿入することができると共に、管状器官を損傷させにくくすることができる、ガイドワイヤを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のガイドワイヤは、芯線と、該芯線の外周に被覆された樹脂膜とからなるガイドワイヤであって、前記芯線は、基端部と、該基端部より縮径された先端部とを有し、前記先端部は、前記基端部から縮径して伸びる縮径部と、該縮径部から伸びる直線状部と、該直線状部の先端から0.5〜2mmの曲率半径で屈曲して伸びる屈曲部と、該屈曲部の先端から前記基端部側に向けて折り返されるように伸びる折り返し部とを有し、前記芯線の前記縮径部、前記直線状部及び前記屈曲部の、前記屈曲部の頂部から軸方向に沿って前記基端部側に向けた15〜30mmの長さに入る部分及び前記屈曲部の頂部から前記折り返し部の先端までの線径が、0.1〜0.2mmで形成されていることを特徴とする。
本発明のガイドワイヤにおいては、前記芯線の前記屈曲部の頂部から、前記折り返し部の先端に至る軸方向長さは、10〜20mmとされていることが好ましい。
本発明によれば、胆管、膵管、血管、尿管、気管等の管状器官内にガイドワイヤを挿入するときに、特に内周に複数のヒダを有する細い管路、例えば、乳頭を通して胆管や膵管にガイドワイヤを挿入するとき、曲率半径が0.5〜2mmをなす屈曲部が先頭となって進行するので、ヒダ等にガイドワイヤを引っ掛かりにくくさせて、管状器官の内壁を損傷させることなく、スムーズに挿入することができる。
また、芯線の縮径部、直線状部及び屈曲部の、屈曲部の頂部から軸方向に沿って基端部側に向けた15〜30mmの長さに入る部分及び前記屈曲部の頂部から前記折り返し部の先端までの線径が、0.1〜0.2mmで形成されているので、その部分の柔軟性を高めることができ、管状器官の内壁が屈曲していても、その屈曲形状に対応して適宜曲がって、容易に挿通させることができると共に、管状器官内壁に接触しても、すぐに曲がって内壁への押圧力が低減し、管状器官を損傷させにくくすることができる。
本発明のガイドワイヤの一実施形態を示しており、その正面図である。 同ガイドワイヤの要部拡大断面図である。 同ガイドワイヤの使用方法を示す説明図である。 同ガイドワイヤの使用方法を示しており、(a)は乳頭内にガイドワイヤを挿入する前の状態を示す要部拡大説明図、(b)は乳頭内にガイドワイヤを挿入した状態を示す要部拡大説明図である。 本発明のガイドワイヤの他の実施形態を示しており、その要部拡大正面図である。
以下、図1〜4を参照して、本発明のガイドワイヤの一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、この実施形態におけるガイドワイヤ10は、芯線20と、この芯線20の先端部23の外周に装着されたコイル40と、芯線20及びコイル40の外周に被覆された樹脂膜30とから主として構成されている。
図2に示すように、前記芯線20は、一定の線径T1にて所定長さで伸びる基端部21(芯線20の図示しない軸方向基端から図2の二点鎖線に至る範囲)と、この基端部21よりも縮径された先端部23(図2の二点鎖線よりも先端側)とを有している。なお、前記基端部21の線径T1は、0.50〜1.00mmであることが好ましく、0.63〜0.91mmであることがより好ましい。
また、前記先端部23は、前記基端部21から伸びる縮径部24と、該縮径部24から直線状に伸びる直線状部25と、該直線状部25の先端から所定の曲率半径Rで屈曲して伸びる屈曲部26と、該屈曲部26の先端から前記基端部21側に向けて折り返されるように伸びる折り返し部27とを有している。
前記縮径部24は、芯線先端に向けて次第に縮径されつつテーパ状に伸びる形状をなしているが、例えば、芯線先端に向かって段階的に縮径させて段状をなす構造としてもよく、特に限定されない。
この実施形態の折り返し部27は、屈曲部26の先端から前記直線状部25に対してほぼ平行となるように伸びており、芯線20の先端部23が全体としてJ字形状に付形されている。また、このガイドワイヤ10は、前記先端部23の屈曲部26が引き伸ばされた状態で、カテーテルやシース、内視鏡等の医療用チューブ7内に収容され(図3参照)、先端部23が医療用チューブ7の先端から押し出されると、元の屈曲形状に復帰するようになっている。ただし、適用箇所によっては、先端部23の屈曲部26を屈曲させた状態のままカテーテル等を通して挿入することもできる。
なお、先端部23の形状は、例えば、所定の治具等を用いて先端部23をくせ曲げしたり、先端部23を所定の屈曲形状に保持した状態で熱処理を施したりすること等により、付形することができる。また、これらは芯線20の先端部23にコイル40を装着した状態で行ってもよいし、芯線20の先端部23を所定形状に付形した後、コイル40を装着してもよい。
また、前記屈曲部26は円弧状に丸みを帯びた形状をなし、中心Cに対する曲率半径Rが0.5〜2mmとなるように形成されている。前記曲率半径Rは、1〜2mmであることが好ましく、1〜1.5mmであることが更に好ましい。屈曲部26の曲率半径Rが0.5mm未満では、直線状部25及び折り返し部27が互いに近づいて、先端部23が直線的な形状となるので、細い管路、例えば、乳頭5内にガイドワイヤ10を挿入する際に、先端部23が乳頭5のヒダ6(図3参照)に引っ掛かりやすくなる。一方、屈曲部26の曲率半径Rが2mmを超えると、先端部23の外径が大きくなるので、乳頭5等の細い管路内に、ガイドワイヤ10を挿入しにくくなる。
そして、ガイドワイヤ10は、図2に示すように、芯線20の縮径部24、直線状部25及び屈曲部26の、屈曲部26の頂部26aから軸方向に沿って基端部21側に向けた15〜30mmの長さL1に入る部分、及び屈曲部26の頂部26aから折り返し部27の先端までの線径T2が、0.1〜0.2mmで形成されている(以下、この部分を「フレキシブル部28」という)。
この実施形態では、先端部23の直線状部25、屈曲部26及び折り返し部27が、上記線径T2で形成されてフレキシブル部28を構成しているが、フレキシブル部28は、テーパ状をなした縮径部24の先端側の、線径が0.2mm未満の部分を含んでいてもよい。
上記フレキシブル部28における前記長さL1は15〜30mmとされているが、この長さL1は20〜30mmであることがより好ましい。フレキシブル部28における前記長さL1が15mm未満だと、先端部23における柔軟性を高めた部分が短くなって、乳頭5等の細い管路内にガイドワイヤ10を挿入していく際に、先端部23が管路に沿って柔軟に曲がりにくくなる。一方、フレキシブル部28における前記長さL1が30mmを超えると、先端部23の柔軟な部分が長くなるので、ガイドワイヤ10の手元側を把持して、管状器官の所定の進行方向に向けて、先端部23を挿入するときに挿入しにくくなる。
また、上記フレキシブル部28の線径T2は、0.1〜0.2mmとされているが、同線径T2は0.14〜0.16mmであることがより好ましい。前記線径T2が0.1mm未満では、前記フレキシブル部28の柔軟性が高くなりすぎて、先端部23におけるコシやプッシュアビリティが低下し、乳頭5等の細い管路内にガイドワイヤ10を挿入しにくくなり、線径T2が0.2mmを超えると、前記フレキシブル部28の柔軟性が低下して、乳頭5等の細い管路内にガイドワイヤ10を挿入するときに、挿入しずらくなると共に、細い管路の内壁を損傷するおそれがある。
更に、芯線20の屈曲部26の頂部26aから折り返し部27の先端に至る軸方向長さL2は、10〜20mmが好ましく、11〜16mmがより好ましい。前記長さL2が10mm未満では、目的の管状器官にガイドワイヤ10を挿入した後、手元側に引き戻すときに、管状器官内壁に引っ掛かりやすくなる。一方、前記長さL2が20mmを超えると、図3に示すように、カテーテルやシース、内視鏡等の医療用チューブ7に、ガイドワイヤ10の屈曲部26を引き伸ばした状態で収容して所定位置まで搬送した後、チューブ先端からガイドワイヤ10を押し出す際の押し出し長さが長くなる。
上記芯線20としては、例えば、Ni−Ti系合金,Ni−Ti−X(X=Fe,Cu,V,Co,Cr,Mn,Nb等)合金、Cu−Zn−X(X=Al,Fe等)合金等の超弾性合金や、ステンレス,ピアノ線材、又は、W,Pt,Ti,Pd,Rh,Au,Ag,Bi,Ta及びこれらの合金等からなるX線不透過性金属を採用することができる。
上記芯線20の先端部23の外周に装着されるコイル40は、この実施形態の場合、芯線20のフレキシブル部28の、折り返し部27、屈曲部26及び直線状部25の先端から軸方向途中に至る範囲をカバーする長さで形成されている。
このコイル40は、例えば、Ni−Ti系合金,Ni−Ti−X(X=Fe,Cu,V,Co,Cr,Mn,Nb等)合金、Cu−Zn−X(X=Al,Fe等)合金等の超弾性合金や、ステンレス,ピアノ線材、又は、W,Pt,Ti,Pd,Rh,Au,Ag,Bi,Ta及びこれらの合金等からなるX線不透過性金属からなる金属の線材を巻回して形成されている。
また、コイル40は、芯線20の先端部23に対して、スポット溶接したり、ハンダや接着剤を介して固着したり、更には芯線20外周に樹脂チューブを配置し、この樹脂チューブを溶融することで(ホットメルト)、該樹脂チューブを介して芯線20にコイル40を溶着させたりしてもよい。
芯線20及びコイル40の外周に被覆される樹脂膜30は、この実施形態の場合、芯線20の基端部21から、先端部23の縮径部24までをカバーする第1樹脂膜31と、該第1樹脂膜31の先端に固着され、芯線20の残りの部分をカバーする第2樹脂膜32とから構成されている。
前記第1樹脂膜31には、その基端から先端に至るまで螺旋状の模様31aが施されており、ファイバスコープ等でガイドワイヤ10を視認しながら挿入するときに、ガイドワイヤ10の位置を把握しやすくなっている。
前記第1樹脂膜31及び第2樹脂膜32は、例えば、ポリウレタン,ナイロンエラストマー,ポリエーテルブロックアミド,ポリエチレン,ポリ塩化ビニル,酢酸ビニルや、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE),パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA),四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP),四フッ化エチレン−エチレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂などを採用することができ、第1樹脂膜31と第2樹脂膜32の材質を変更してもよい。好ましくは、第1樹脂膜31がフッ素系樹脂からなり、第2樹脂膜32がポリウレタン樹脂からなる。
更に上記樹脂膜30の外周には、滑り性を向上させるため、ポリビニルピロリドン,ポリエチレングリコール,メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体等の親水性樹脂などからなる樹脂膜が被覆されていてもよい。
次に、上記構造からなる本発明のガイドワイヤ10の作用効果について説明する。
ここでは管状器官の中でも、十二指腸1の内壁に設けられた乳頭5から分岐して伸びる胆管2や膵管3に、ガイドワイヤ10を挿入していく場合について説明する。本発明に係るガイドワイヤ10は、このような消化器系の細い管状器官である胆管2や膵管3に挿入していく場合に好適に用いることができるが、これら以外にも、血管、尿管、気管等の各種の管状器官に適用しても勿論よい。
まず、図3に示すように、カテーテルやシース、内視鏡等の医療用チューブ7の内腔に、ガイドワイヤ10を、その先端部23の屈曲部26を引き伸ばした状態で挿入し、医療用チューブ7内にガイドワイヤ10を収容する。その状態で医療用チューブ7の先端部を、十二指腸1の乳頭5近傍まで到達させて、その先端からガイドワイヤ10を押し出していく。なお、この実施形態では、樹脂膜30を構成する第1樹脂膜31に螺旋状の模様31aが施されているので、図示しないファイバスコープを利用して、ガイドワイヤ10を操作する際に、ガイドワイヤ10の動きが視認しやすくなっている。
医療用チューブ7の先端からガイドワイヤ10の先端部23を押出していき、折り返し部27及び屈曲部26が押出されると、芯線20の弾性復帰力により、屈曲部26が屈曲状態に復帰し、先端部23がJ字形状に戻る(図1及び図2参照)。
このとき、この実施形態においては、折り返し部27が、芯線20の屈曲部26の頂部26aから折り返し部27の先端に至る軸方向長さL2が10〜20mmで形成されているので、医療用チューブ7の先端からガイドワイヤ10を押し出してJ字形状に復帰させるまでの、押し出し長さが長くなることを抑制することができる。そのため、管状器官の内径が小さくてガイドワイヤ10の押し出しスペースが小さい場合でも、ガイドワイヤ10の先端部23を押し出して、J字形状に復帰させることができる。また、上記押出操作を、医療用チューブ7の先端部を所望の挿入箇所に近づけた状態、この実施形態の場合においては、医療用チューブ7の先端部を、乳頭5に近づけた状態で行うことができるので、ガイドワイヤ10を挿入しやすくなる。
そして、図4(A)に示すように、ガイドワイヤ10の屈曲部26を先頭にして、乳頭5内にフレキシブル部28を挿入していく。このとき、このガイドワイヤ10においては、丸みを帯びた円弧形状をなし、かつ、その曲率半径Rが0.5〜2mmとされた屈曲部26が、先頭となって乳頭5内を進行していくので、乳頭5内壁のヒダ6の付け根部分6aに、フレキシブル部28の先端が引っ掛かりにくくなり、ヒダ6を損傷することなく、乳頭5内にてフレキシブル部28をスムーズに押し進めることができる。その後、ガイドワイヤ10の先端が乳頭5を通過したら、胆管2又は膵管3を選択してガイドワイヤ10を挿入する。
また、このガイドワイヤ10においては、フレキシブル部28をなす、芯線20の縮径部24、直線状部25及び屈曲部26の、屈曲部26の頂部26aから軸方向に沿って基端部21側に向けた15〜30mmの長さL1に入る部分、及び折り返し部27が、0.1〜0.2mmの線径T2で形成され、フレキシブル部28における柔軟性が高められているので、乳頭5が複数のヒダ6により屈曲していても、それに対応して図4(B)に示すようにフレキシブル部28が適宜曲がって、乳頭5内をスムーズかつ容易に挿通させることができる。仮に先端の屈曲部26が、乳頭5のヒダ6の付け根部分6aに引っ掛かったり、或いは、ヒダ6の内周面等に接触したりしても、すぐにフレキシブル部28が曲がって、乳頭5内壁への押圧力を低減させると共に屈曲部26の進行方向を変えることができ、乳頭5内壁を損傷させにくくすることができる。
また、操作の過程で、ガイドワイヤ10を手元側に引き戻す必要が生じた場合でも、折り返し部27が、芯線20の屈曲部26の頂部26aから折り返し部27の先端に至る軸方向長さL2が10〜20mmとなるように形成されているので、胆管2や膵管3の内壁や、乳頭5のヒダ6に引っ掛かりにくくすることができ、ガイドワイヤ10をスムーズに引き戻すことができる。
図5には、本発明のガイドワイヤの他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態におけるガイドワイヤ10aは、芯線20の先端部23の付形形状が、前記実施形態と異なっている。
すなわち、このガイドワイヤ10aの芯線20の先端部23の折り返し部27が、屈曲部26から直線状部25の基端側に向けて折り返されるように、かつ、直線状部25に対して次第に近接するように伸びた形状をなしている。これによって、ガイドワイヤ10を引き戻そうとしたときに、管状器官の内壁に、より引っ掛かりにくくすることができる。
10,10a ガイドワイヤ
20 芯線
21 基端部
23 先端部
24 縮径部
25 直線状部
26 屈曲部
27 折り返し部
30 樹脂膜
40 コイル

Claims (2)

  1. 芯線と、該芯線の外周に被覆された樹脂膜とからなるガイドワイヤであって、
    前記芯線は、基端部と、該基端部より縮径された先端部とを有し、
    前記先端部は、前記基端部から縮径して伸びる縮径部と、該縮径部から伸びる直線状部と、該直線状部の先端から0.5〜2mmの曲率半径で屈曲して伸びる屈曲部と、該屈曲部の先端から前記基端部側に向けて折り返されるように伸びる折り返し部とを有し、
    前記芯線の前記縮径部、前記直線状部及び前記屈曲部の、前記屈曲部の頂部から軸方向に沿って前記基端部側に向けた15〜30mmの長さに入る部分及び前記屈曲部の頂部から前記折り返し部の先端までの線径が、0.1〜0.2mmで形成されていることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記芯線の前記屈曲部の頂部から、前記折り返し部の先端に至る軸方向長さは、10〜20mmとされていることを特徴とする請求項1記載のガイドワイヤ。
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