JP2014017708A - 空間合成アンテナ装置及び鏡面修整反射鏡の製造方法 - Google Patents

空間合成アンテナ装置及び鏡面修整反射鏡の製造方法 Download PDF

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【課題】放射電力パターンを可変とする空間合成アンテナ装置及び鏡面修整反射鏡の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の空間合成アンテナ装置10は、放射利得が3種類以下の複数の放射素子14が規則的に配列されたフェーズドアレー給電部13と、複数の放射素子14から放射される放射ビームを空間合成して所定の放射電力パターンを形成する固定形状の鏡面修整反射鏡11とを備える。本発明の鏡面修整反射鏡11の製造方法は、放射素子14の励振振幅値及び励振位相値の制御により当該サービスエリア内の特定地域における放射利得を所定の範囲で変更可能か否かを検査しながら、複数の放射素子14から放射される放射ビームを空間合成して得られる放射電力パターンが目標利得の値を達成するよう、当該鏡面修整反射鏡11に関して修整基準のパラボラ面から鏡面形状を修整して最適化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、衛星搭載型のアンテナ装置に関し、特に、サービスエリア内の放射電力パターンを可変とする空間合成アンテナ装置及び鏡面修整反射鏡の製造方法に関する。
衛星放送や衛星通信などに利用される衛星搭載型のアンテナ装置としては、我が国の形状に合わせてビーム形状を成形し、効率良く電波を放射することが要求されている。従来からのアンテナ装置は、複数の放射素子により構成される一次放射器(又はフェーズドアレー給電部)を用い、その励振分布を調整して我が国の形状に合う放射電力パターンを形成している。
一方、鏡面修整反射鏡によりビーム形状を成形する技術が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1では、一次放射器から放射されるビームを反射して所望形状のビーム成形を行う鏡面修整反射鏡として、当該所望形状のビーム成形の各方向に適した微少平面鏡をそれぞれ算出し、算出したこれらの微少平面鏡を隣接するように一定方向に平行移動させ、その後、連続する面となるように滑らかな鏡面とすることが示されている。また、特許文献2においても、一次放射器から放射されるビームを反射して所望形状のビーム成形を行うために、複数個の微小鏡面に分割したパラボラ面を有する鏡面修整反射鏡が開示されている。鏡面修整反射鏡によりビーム形状を成形するアンテナ装置は、複雑な形状の放射電力パターンを簡易に形成することができ、衛星放送や衛星通信において多数の実用例があるが、サービスエリア内の放射電力パターンを可変とすることはできていない。
近年では、我が国の形状に合わせてビーム形状を成形するだけでなく、電波降雨減衰に起因する放送・通信遮断時間をより短縮するためサービスエリア内の放射電力パターンを可変とすることが要求されている。このようなサービスエリア内の放射電力パターンを可変とするアンテナ装置の実施例として、フェーズドアレー給電部における各放射素子の励振振幅値及び励振位相値を制御する方法と、鏡面形状をアクチュエータなどで機械的に修整可能な反射鏡を用いて制御する方法が開示されている(例えば、特許文献3,4参照)。
例えば、複数の放射素子により構成されるフェーズドアレー給電部と一定の曲率を有するパラボラ反射鏡を用いて、サービスエリアを日本として、日本列島を均一な電力分布で覆いながら、降雨地域に電力を増力した放射ビームを成形するべく可変にし、さらに他の衛星との干渉を考慮してサイドローブレベルが低くなるように放射電力パターンを形成する場合には、61個を超える放射素子が必要となることが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。図7に、188個の放射素子114から構成されるフェーズドアレー給電部113と、放射ビームを反射して空間合成する2枚のパラボラ反射鏡(主鏡111及び副鏡112)とを備える空間合成アンテナ装置100の構成例を示す。また、図8(A)に、図7に示す空間合成アンテナ装置100の設計例を示し、図8(B)に、図7に示す空間合成アンテナ装置におけるフェーズドアレー給電部113の各放射素子114の励振振幅分布を示している。
サービスエリア内の放射利得を高め、且つサービスエリア外へのサイドローブレベルが低下するように日本列島を均一な電力分布で覆いながら、降雨地域に電力を増力したビームを可変に成形するためには、図8(B)に示すように、少なくとも4種類以上の放射利得の複数の放射素子114(0dB素子、−3dB素子、−6dB素子及び−10dB素子)について100個を超える素子数を用意する必要があり、低サイドローブ化を考慮しない場合でも少なくとも61個を超える素子数にて日本列島の形状に合わせた励振振幅分布で配列する必要があった。図9に、188個の放射素子114からなるフェーズドアレー給電部113と2枚のパラボラ反射鏡(主鏡111及び副鏡112)とを備える空間合成アンテナ装置100による放射電力パターン例を示す。一定の曲率を有するパラボラ反射鏡を用いて188個の放射素子のそれぞれについて励振振幅値及び/又は励振位相値を調整することで、電波降雨減衰に起因する放送・通信遮断時間をより短縮するためサービスエリア内の放射電力パターンを可変とすることができる。
特許第3043768号明細書 特許第3322897号明細書 特開平7−183842号公報 特開2001−244867号公報
S. Tanaka and T. Murata, "Shaped Power Pattern Using An Onboard Array-fed Reflector Antenna for Advanced Direct Broadcasting Satellites," IEEE Int. Symposium on Phased Array Systems and Technology, pp.64-69, Oct. 2003(Boston, USA)
特許文献1,2による技術では、所望形状のビーム成形の各方向に適した微少平面鏡を形成するためには衛星放送又は衛星通信時においても励振振幅値及び/又は励振位相値について固定値を有する放射器からの放射ビームを想定する必要があるが、このような放射器からの放射ビームを想定して形成した鏡面修整反射鏡を有するアンテナ装置では、特定地域の放射電力を可変にすることを考慮した鏡面修整反射鏡とはなっておらず、特に、電波降雨減衰に起因する電力補償特性の改善に課題が残っていた。
また、特許文献3,4による実施例では、フェーズドアレー給電部における各放射素子の励振振幅値及び励振振幅値を制御する方法と、鏡面形状をアクチュエータなどで機械的に修整可能な反射鏡を用いて制御する方法が示されているが、これらの方法により放射電力パターンを変化させる機能を実現しようとすると極めて多くの放射素子、あるいは極めて多くの鏡面形状を機械的に修整するためのアクチュエータが必要となる。したがって、アンテナ装置の重量が重くなる故に衛星打ち上げの負担が増大するとともに、機械的機構の複雑さ故に故障率が増大する点で、アンテナ装置の信頼性に課題が残る。
特に、非特許文献1に示すように、従来技術においては、サービスエリア内の放射利得を高め、且つサービスエリア外へのサイドローブレベルが低下するように日本列島を均一な電力分布で覆いながら、降雨地域に電力を増力したビームを成形するべく可変にするためには、少なくとも4種類以上の放射利得の複数の放射素子について61個を超える素子数を用意して、日本列島の形状に合わせて配列する必要がある。したがって、アンテナ装置の重量が重くなる故に衛星打ち上げの負担が増大し、アンテナ装置の信頼性に課題が残る。
そこで、フェーズドアレー給電部の素子数を少なくするために、素子の配置間隔を広げることや、パラボラ反射鏡による拡大係数を大きくすることが考えられる。しかしながら、フェーズドアレー給電部の素子数を少なくした場合、形成される放射電力パターンのサービスエリア内の放射利得が低下し、サービスエリア外へのサイドローブレベルが上昇する。
例えば、フェーズドアレー給電部の素子数を少なくした例として、図10に、32個の放射素子14aから構成されるフェーズドアレー給電部13aと、放射ビームを反射して空間合成する2枚のパラボラ反射鏡(主鏡11a及び副鏡12a)とを備える空間合成アンテナ装置10aの構成例を示す。また、図11(A)に、図10に示す空間合成アンテナ装置10aの設計例を示し、図11(B)に、図10に示す空間合成アンテナ装置10aにおけるフェーズドアレー給電部13aの各放射素子14aの励振振幅分布を示している。また、図12(A),(B)に、32個の放射素子14aからなるフェーズドアレー給電部13aと2枚のパラボラ反射鏡(主鏡11a及び副鏡12a)とを備える空間合成アンテナ装置10aによる放射電力パターン例を示す。図12(A)は、広域図であり、図12(B)は、近軸図である。
図12(B)に示すように、図9に示す例と比較して、形成される放射電力パターンのサービスエリア内の放射利得が低下し、サービスエリア外へのサイドローブレベルが上昇することが分かる。
また、電波降雨減衰の影響が大きくなる10GHz以上の周波数帯では、波長が3cm以下となる。鏡面形状をアクチュエータなどで機械的に制御するためには、1波長以下の間隔に配置され、1/(数波長)以下の精度で制御可能な多数のアクチュエータが必要となり、その製造及び制御の実現は容易ではない。
さらに、近年では伝送する信号の広帯域化が求められており、帯域を広げても従来と同等の伝送品質(C/N)を保つためには、高出力化する必要がある。衛星放送や衛星通信で用いられている増幅器の出力は、通常は100〜200W程度であり、より高出力とするためには合成器を用いて電力合成する方法があるが、この合成器による損失が大きい。また、高周波信号を単一の機器(例えば、放射素子、増幅器、帯域制限フィルタなど)に集中させると、放電が発生し、故障する可能性がある。
本発明は、上述の問題を鑑みて為されたものであり、製造及び制御の観点からも容易に実現可能なサービスエリア内の放射電力パターンを可変とする空間合成アンテナ装置及び鏡面修整反射鏡の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の空間合成アンテナ装置は、放射電力パターンを変化させるアンテナを比較的低コストで実現させるため、61個以下(例えば、数十個程度)の放射素子が規則的に配列されたフェーズドアレー給電部と、予め形状が設計された鏡面修整反射鏡とを組み合わせた構成とする。これにより、サービスエリア内における放射利得を高くするとともに、サービスエリア外へのサイドローブレベルを低くする。
さらに、本発明の空間合成アンテナ装置において、各放射素子の出力は従来のものと同等レベル以下とすることができ、特に、放射利得が3種類以下の複数の放射素子について、各放射素子を三角配列で規則的に配列し、且つ当該フェーズドアレー給電部の中心から放射利得が高い放射素子から順に規則的に所定形状で配列することにより、フェーズドアレー給電部を構成する。好適には、放射利得が高い放射素子から順に規則的に所定形状で配列するようにする。これにより、高周波放電が発生することなく、空間合成により広帯域化に十分な高出力を達成可能となる。
さらに、本発明の空間合成アンテナ装置において、基地局設備から送信された各放射素子に関する励振振幅値及び/又は励振位相値からなる励振情報によりフェーズドアレー給電部を制御する制御部を備える。これにより、比較的に少ない個数の放射素子で複雑なサービスエリアの形状に合わせた放射電力パターンを形成し、且つ、降雨地域の形状やサービスエリア内の人口密度などに合わせて任意の形状の放射電力パターンを形成することができるようになる。
つまり、従来技術におけるフェーズドアレー給電部とパラボラ反射鏡の組合せや鏡面形状をアクチュエータなどで機械的に修整可能な反射鏡を用いて制御する放射電力パターンを変化させるアンテナ装置よりも、信頼性の高い装置を比較的安価に実現することができる。さらに、各放射素子あたりの出力は高周波放電が避けられる程度の出力であるにも関わらず、複数の放射素子からの放射ビームを空間合成して得られる放射電力パターンとすることにより、広帯域化に必要な高出力を達成することができる。
即ち、本発明の空間合成アンテナ装置は、放射電力パターンを可変とする空間合成アンテナ装置であって、放射利得が3種類以下の複数の放射素子が規則的に配列されたフェーズドアレー給電部と、前記複数の放射素子から放射される放射ビームを空間合成して所定の放射電力パターンを形成するための固定形状の鏡面修整反射鏡と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の空間合成アンテナ装置において、基地局設備から送信された各放射素子に関する励振振幅値及び/又は励振位相値からなる励振情報を基に前記フェーズドアレー給電部における各放射素子の放射ビームを制御する制御部を更に備えることを特徴とする。
また、本発明の空間合成アンテナ装置において、前記複数の放射素子は、各放射素子が三角配列で規則的に配列され、且つ放射利得が高い放射素子から順に前記フェーズドアレー給電部の中心から規則的に所定形状で配列されていることを特徴とする。
また、本発明の空間合成アンテナ装置において、前記複数の放射素子は、放射利得が高い放射素子から順に前記フェーズドアレー給電部の中心から規則的に正六角形配列で配列されていることを特徴とする。
また、本発明の空間合成アンテナ装置において、61個以下の放射素子からなることを特徴とする。
さらに、本発明の鏡面修整反射鏡の製造方法は、放射利得が3種類以下の複数の放射素子が規則的に配列されたフェーズドアレー給電部と鏡面修整反射鏡とを備える空間合成アンテナ装置に関する固定形状の鏡面修整反射鏡の製造方法であって、(A)前記フェーズドアレー給電部及び前記鏡面修整反射鏡を予め定めた配置位置に設定するステップと、(B)各放射素子について、励振振幅値を固定値に設定し、且つ励振位相値を一定値に設定するステップと、(C)所定のサービスエリア内の放射利得が所定値より高く、当該サービスエリア外へのサイドローブレベルが当該所定値よりも低くなるように目標利得の値を設定するステップと、(D)前記複数の放射素子から放射される放射ビームを空間合成して得られる放射電力パターンが前記目標利得の値を達成するよう、当該鏡面修整反射鏡に関して修整基準のパラボラ面から鏡面形状を修整して最適化するステップと、(E)各放射素子の励振振幅値及び励振位相値の制御により当該サービスエリア内の特定地域における放射利得を所定の範囲で変更可能か否かを検査するステップと、(F)前記特定地域における放射利得を所定の範囲で変更可能である場合には、当該修整した鏡面形状を当該鏡面修整反射鏡の固定形状として決定し、前記特定地域における放射利得を所定の範囲で変更可能でない場合には、当該複数の放射素子の素子数及び/又は放射利得の種類数を変更して、前記ステップ(A)から前記ステップ(E)を繰り返すステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、より少ない放射素子の励振振幅値や位相値を制御するだけで複雑なサービスエリア形状に合わせた放射電力パターンを形成し、且つ、降雨地域の形状やサービスエリア内の人口密度などに合わせて所望の値に変化させた放射電力パターンを形成することが可能となる。
また、フェーズドアレー給電方式のアンテナ装置では、アレー状に配置された放射素子の素子間隔を1波長以上としたとき、規則的なアレー配置に起因するグレーティングローブが発生することが知られている。グレーティングローブが発生する位置は素子間隔を広くするほど、メインビームに近づく性質がある。本発明によれば、一定の曲率を有するパラボラ反射鏡の代わりに鏡面修整反射鏡を使用することにより、アレー配置の規則性の影響が小さくなることが確認できており、即ち、グレーティングローブの影響を小さくすることができる。
また、従来技術である鏡面形状をアクチュエータなどで機械的に修整可能な反射鏡を用いて制御する方法を電波降雨減衰の影響が大きくなる10GHz以上の周波数帯で実現するのは困難であるが、本発明では予め鏡面形状が固定された鏡面修整反射鏡を用いるので、アクチュエータなどの機械的機構が不要となり、比較的安価に放射電力パターンを可変とした空間合成アンテナ装置を実現することが可能となる。
さらに、単一の放射素子に高い電力が加えられると高周波放電により故障する恐れがあるが、本発明の空間合成アンテナ装置によれば、61個以下の複数の放射素子を用いることにより、各放射素子あたりの出力を小さくすることができるので高周波放電が発生するのを避けつつ、広帯域化に必要な高出力が達成可能である。また、本発明の空間合成アンテナ装置のようなフェーズドアレー給電方式のアンテナ装置は、仮に放射素子の素子故障が発生した場合においても、故障していない残りの放射素子の励振振幅値や励振位相値を制御することにより、放射電力パターンを任意の形状に成形することが可能であり、素子故障による影響を軽減することができる。
本発明による一実施形態の空間合成アンテナ装置の構成を示す図である。 (A),(B)は、本実施形態の空間合成アンテナ装置における一実施例の設計例及びフェーズドアレー給電部の各放射素子の励振振幅分布を示す図である。 本発明による一実施例の鏡面修整反射鏡の製造方法を示す図である。 (A),(B)は、本実施形態の空間合成アンテナ装置における放射電力パターン例を示す図である。 (A),(B)は、本実施形態の空間合成アンテナ装置における別の放射電力パターン例を示す図である。 本発明による一実施形態の空間合成アンテナ装置が備える制御部のブロック図である。 従来技術から想定される188個の放射素子から構成されるフェーズドアレー給電部と、放射ビームを反射して空間合成する2枚のパラボラ反射鏡(主鏡及び副鏡)とを備える空間合成アンテナ装置の構成例を示す図である。 (A),(B)は、従来技術から想定される188個の放射素子から構成されるフェーズドアレー給電部と、放射ビームを反射して空間合成する2枚のパラボラ反射鏡(主鏡及び副鏡)とを備える空間合成アンテナ装置における設計例及びフェーズドアレー給電部の各放射素子の励振振幅分布を示す図である。 従来技術から想定される188個の放射素子が規則的に配列されたフェーズドアレー給電部と2枚のパラボラ反射鏡(主鏡及び副鏡)とを備える空間合成アンテナ装置による放射電力パターン例を示す図である。 従来技術から想定される31個の放射素子が規則的に配列されたフェーズドアレー給電部と2枚のパラボラ反射鏡(主鏡及び副鏡)とを備える空間合成アンテナ装置の構成例を示す図である。 (A),(B)従来技術から想定される188個の放射素子から構成されるフェーズドアレー給電部と、2枚のパラボラ反射鏡(主鏡及び副鏡)とを備える空間合成アンテナ装置における設計例及びフェーズドアレー給電部の各放射素子の励振振幅分布を示す図である。 (A),(B)従来技術から想定される31個の放射素子が規則的に配列されたフェーズドアレー給電部と2枚のパラボラ反射鏡(主鏡及び副鏡)とを備える空間合成アンテナ装置による放射電力パターン例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の空間合成アンテナ装置及び鏡面修整反射鏡の製造方法について説明する。
〔空間合成アンテナ装置〕
図1に、本発明による一実施形態の空間合成アンテナ装置10の構成を示す。本実施形態の空間合成アンテナ装置10は、放送衛星に搭載する反射鏡アンテナとして用いて、降雨による電波減衰を補償するため、晴天地域には一定の電力で覆う放射電力パターンを形成しつつ、降雨地域には通常より増力した放射電力パターンを形成可能にする装置であり、61個以下の放射素子14から構成されるフェーズドアレー給電部13と、放射ビームを反射して空間合成するための本発明に係る鏡面修整反射鏡による主鏡11と、一定の曲率を有するパラボラ反射鏡による副鏡112とを備える。本発明に係る鏡面修整反射鏡による主鏡11は、詳細に後述する製造方法により修整基準のパラボラ面から形状が予め修整された滑らかな面を有する。
本実施形態の空間合成アンテナ装置10では、61個以下(例えば、数十個程度)の放射素子14からなるフェーズドアレー給電部13であっても、予め形状が設計された鏡面修整反射鏡による主鏡11を組み合わせることで、サービスエリア内の放射利得を高め、且つサービスエリア外へのサイドローブレベルが低下するように日本列島を均一な電力分布で覆いながら、特定地域(例えば、降雨地域)に電力を増力した放射ビームを成形するべく可変にすることができる。尚、本発明に係る鏡面修整反射鏡による主鏡11は、複数の放射素子14からの放射ビームを空間合成し可変の放射電力パターンを形成することを考慮している点で、既存の技術で用いられるマルチビームの鏡面修整反射鏡とは異なることに留意する。マルチビームの鏡面修整反射鏡の場合、各放射素子を設置した位置に応じて、各ビームがカバーするエリアが決められており、各ビーム間の重なりが小さい。したがって、特定の放射素子の電力を増力すれば、そのエリアの電力を増力したビーム形成をすることができるが、任意の位置に増力したビームを形成することは出来ない。一方、本発明に係るフェーズドアレー給電部の各放射素子が形成するビームは大きく重なりあっており、主に位相を制御することにより、ビーム形状を変化しているので、任意の位置に増力したビームを動かすことが可能となっている。
また、フェーズドアレー給電部13における各放射素子14は、放射利得が3種類以下の複数の放射素子14について、各放射素子を三角配列で規則的に配列するとともに、当該フェーズドアレー給電部13の中心から放射利得が高い放射素子から順に規則的に所定形状で配列とした構成とする。例えば、サービスエリアが細長い形状をしている場合には、対象とする形状に合わせ正六角形配列の一部を変更して細長い形状に配置したり、放射利得の高い素子を細長い形状に配置することもできる。尚、上記の「所定形状での配列」に関して、図2(B)の実施例で示すように正六角形配列として固定することで、鏡面修整反射鏡における修整最適化に係る放射素子の素子数・種類数の削減効果に有利に寄与することが分かっている。ここで云う正六角形配列とは、放射利得の違いによって種類が異なる放射素子を正六角形状に配列することを云う。
(空間合成アンテナ装置の実施例)
図2(A)に、本実施形態の空間合成アンテナ装置10における一実施例の設計例を示し、図2(B)に、本実施形態の空間合成アンテナ装置10における一実施例のフェーズドアレー給電部13の各放射素子14の励振振幅分布を示している。図2に示す、この実施例では、フェーズドアレー給電部13の各放射素子14として、3種類(従来と同等の0dB素子、−3dB素子及び−6dB素子)の放射利得で31個の放射素子14について、各放射素子を三角配列で規則的に配列するとともに、フェーズドアレー給電部13の中心から放射利得が高い放射素子から順に規則的に所定形状で配列した構成とした。尚、各放射素子14について、送信用の放射素子について特に説明するが、送受信共用の放射素子とすることができるし、受信用の放射素子を別途設けてもよい。
(鏡面修整反射鏡の製造方法)
続いて、図3を参照して、本発明に係る鏡面修整反射鏡による主鏡11の製造方法について説明する。図3は、本発明による一実施例の鏡面修整反射鏡の製造方法を示す図である。以下に説明する鏡面修整反射鏡の設計手順は、コンピュータを用いて形状演算を実行することができるし、実際の反射鏡を用いて形状修整を実行することもできる。
まず、フェーズドアレー給電部13、主鏡11及び副鏡12を予め定めた配置位置(例えば、図2に示した値)に設定する(ステップS1)。ここで、副鏡12は一定の曲率を有するパラボラ反射鏡とし、主鏡11は一定の曲率を有する修整基準のパラボラ面から以下の手順で鏡面形状を修整して滑らかな面を形成する例について説明する。
次に、各放射素子14の励振振幅値を固定値(例えば、図2に示した値)に設定する(ステップS2)。
次に、各放射素子14の励振位相値を一定値(例えば、同位相値)に設定する(ステップS3)。
次に、サービスエリアに関する目標利得の値を設定する(ステップS4)。例えば、サービスエリア内の放射利得を所定値(例えば、40dBi)より高く、サービスエリア外へのサイドローブレベルは当該所定値以下(好適には、当該所定値の1/2以下)となるように(例えば、20dBi)、目標利得の値を設定する。
次に、複数の放射素子14から放射される放射ビームを空間合成して得られる放射電力パターンが当該目標利得の値を達成するよう、主鏡11に関して、修整基準のパラボラ面から修整した鏡面形状を最適化する(ステップS5)。例えば、設定した目標利得の値を達成するように、パラボラ面からMinMax法、遺伝的アルゴリズム(GA)、又は最急降下法などの最適化技法を用いて鏡面形状を修整し、滑らかな面を形成する。
次に、各放射素子14の励振振幅値及び励振位相値を制御することで、当該サービスエリア内の特定地域における放射利得を所定の範囲(例えば、±10dB)で変更可能か否かを検査する(ステップS6)。特定地域における放射利得を所定の範囲で変更可能であれば(ステップS6:Yes)、主鏡11についての鏡面修整形状を決定する。特定地域における放射利得を所定の範囲で変更可能でなければ(ステップS6:No)、ステップS7に移行する。
ステップS7では、当該複数の放射素子14の素子数及び/又は放射利得の種類数を変更して、再度、ステップS1以降の手順を所定のループ回数以下で収束するまで繰り返す。尚、複数の放射素子14の素子数及び/又は放射利得の種類数を変更するにあたり、放射素子14の素子数は61個以下とし、各放射素子14が三角配列で規則的に配列され、且つ放射利得が高い放射素子14から順にフェーズドアレー給電部13の中心から規則的に所定形状の配列(好適には、正六角形配列)で配列されているものとする(図2(B)参照)。
上記の手順で設計又は製造された鏡面修整反射鏡を主鏡11として空間合成アンテナ装置10に用いることにより、各放射素子14の励振振幅値及び/又は励振位相値の制御のみで、比較的に少ない個数の放射素子で複雑なサービスエリアの形状に合わせた放射電力パターンを形成し、且つ、降雨地域の形状やサービスエリア内の人口密度などに合わせて任意の形状の放射電力パターンを形成することができるようになる。
また、フェーズドアレー給電部13の向きを制御する制御装置(図示せず)に電源供給していない状態のときに励振位相値を一定値(例えば、同位相)となるようにフェーズドアレー給電部13における各放射素子14への給電線路長(位相値)を調整しておくことが好適である。これにより、当該制御装置が故障した場合でも、設定した目標利得を達成するような放射電力パターンを形成することができる。
図4(A),(B)に、図2に示す実施例で形成した本実施形態の空間合成アンテナ装置10における一実施例として、31個の放射素子14からなるフェーズドアレー給電部13、主鏡11(本発明に係る鏡面修整反射鏡)及び副鏡12(一定の曲率を有するパラボラ反射鏡)を備える空間合成アンテナ装置10による放射電力パターン例を示す。図4(A)の広域図では、図12(A)と比較して、サービスエリア外のサイドローブレベルが低くなっていることが分かる。また、図4(B)の近軸図では、図12(B)と比較して、絶対放射利得値として、サービスエリアである日本国内での放射利得が高くなっていることが分かる。更に、図4(B)の近軸図では、61個を超える放射素子を用いて得られていた従来技術から想定される空間合成アンテナ装置100に関する図9と比較しても、放射電力パターンとして実用レベルが得られていることが分かる。
また、図4(A)を参照するに、主鏡11として、一定の曲率を有するパラボラ反射鏡の代わりに本発明に係る鏡面修整反射鏡を使用することにより、放射素子14のアレー配置の規則性の影響が小さくなることが確認でき、即ち、グレーティングローブの影響を小さくすることができる。図12(A)を参照すると、放射素子14の規則的なアレー配置に起因するグレーティングローブが生じているのが分かる。一方、図4(A)を見ると、規則的なアレー配置に起因するグレーティングローブの影響は見られない。これは、主鏡11としてパラボラ反射鏡の代わりに鏡面修整反射鏡としたことにより、アレー配置の規則性の影響が小さくなったことが原因と考えられる。また、放射利得が3種類以下の複数の放射素子14について、各放射素子を三角配列で規則的に配列するとともに、フェーズドアレー給電部13の中心から放射利得が高い放射素子から順に規則的に所定形状で配列した構成とすることにより、反射鏡の照射する電力分布が端部にいくほど小さくなるようにすることで、サイドローブレベルが小さくなるような電力分布を形成していることが原因と考えられる。
また、図3に示すステップS4の目標利得の設定に関して、サービスエリア内の放射利得を均一とし、サービスエリア外へのサイドローブレベルを均一に低くなるように目標利得を設定している一方で、ステップS6にて各放射素子14の励振振幅値及び/又は励振位相値の制御による当該サービスエリア内の特定地域における放射利得を所定の範囲で変更可能にすることを考慮して鏡面修整反射鏡による主鏡11を形成していることから、ステップS4の目標利得の設定値を降雨による不稼働時間がサービスエリア内で均一となるように降雨が多い地域には予め高い放射利得とすることや、人口密集地域が高い放射利得となるようにするなど、があり得る。
例えば、図5(A),(B)に、図2に示す実施例で形成した本実施形態の空間合成アンテナ装置10に関して、31個の放射素子14からなるフェーズドアレー給電部13、主鏡11(本発明に係る鏡面修整反射鏡)及び副鏡12(一定の曲率を有するパラボラ反射鏡)を備える空間合成アンテナ装置10による別の放射電力パターン例を示す。図5(A),(B)は、降雨電波減衰による受信電力低下を補償するため、増力したビームを形成した放射電力パターンの設計例である。図5(A)には、東京に約7dB増力したビームを形成した場合の例を示し、図5(B)には、福岡に約7dB増力したビームを形成した場合の例を示している。
図5(A),(B)に示す例は、フェーズドアレー給電部13の各放射素子14の励振振幅値を図2(B)に示した値に固定し、各放射素子14の励振位相値のみを変化させることにより得られる放射電力パターン例である。このように、各放射素子14の励振振幅値及び励振位相値の制御によって、特定地域における放射電力パターンを可変にすることができる。
尚、上述の実施形態では、主鏡11を鏡面修整反射鏡とし、副鏡12をパラボラ反射鏡とした例を説明したが、主鏡11をパラボラ反射鏡として副鏡12を鏡面修整反射鏡とすることもでき、あるいは主鏡11及び副鏡12の双方を鏡面修整反射鏡としてもよい。また、空間合成アンテナ装置10を1枚の修整鏡面反射鏡とフェーズドアレー給電部13との組み合わせとしてもよい。
さらに、図2(B)における各放射素子の励振振幅分布に関して、例えば、0dB素子を120Wの放射利得の素子とし、−3dB素子を60Wの放射利得の素子とし、−6dB素子を30Wの放射利得の素子としたとき、31個の放射素子14を空間合成することにより、フェーズドアレー給電部13の全体で1920Wの高出力を達成することができる。仮に、単一の放射素子14又は単一の帯域制限フィルタに1920Wもの出力を加えると高周波放電により機器が破壊される恐れがあるが、本実施例によれば、各放射素子14あたりでは、最大120Wの電力がかかるだけなので、高周波放電による機器破壊を避けることができる。
また、本実施形態の空間合成アンテナ装置10は、フェーズドアレー給電部13における各放射素子14の励振振幅値及び/又は励振位相値を制御する制御部50を備える。図6は、本発明による一実施形態の空間合成アンテナ装置10が備える制御部50のブロック図である。制御部50は、基地局設備から送信された各放射素子14に関する励振振幅値及び/又は励振位相値からなる励振情報を基に、フェーズドアレー給電部13における各放射素子14の励振振幅値及び/又は励振位相値を制御する機能を有し、増幅器51と、移相器52と、帯域制限フィルタ53と、励振情報入力部54と、励振振幅・位相設定部55とを備える。ここで、増幅器51、移相器52及び帯域制限フィルタ53は、放射素子14の素子数分を有していることから、放射素子14の素子数の削減は、増幅器51、移相器52及び帯域制限フィルタ53の個数の削減効果にも寄与することに留意する。
増幅器51は、基地局設備から得られる当該サービスエリアへと送信するサービス情報の信号を入力して増幅し、移相器52に送出する。このような励振情報の信号は、例えば放射素子14が送受信共用の素子であれば、主鏡11及び副鏡12を介して受信し、送受分離部(図示せず)により分離して抽出し、各放射素子14向けの増幅器51に分配することができる。
移相器52は、当該サービス情報に関する信号の位相値を調整し、帯域制限フィルタ53に送出する。
帯域制限フィルタ53は、移相器52からの位相値調整後の信号をフェーズドアレー給電部13における各放射素子14に送出する。
励振情報入力部54は、基地局設備から送信された各放射素子14に関する励振振幅値及び/又は励振位相値からなる励振情報を入力して、励振振幅・位相設定部55に送出する。
励振振幅・位相設定部55は、基地局設備から送信された各放射素子14に関する励振振幅値及び/又は励振位相値からなる励振情報を基に、増幅器51における励振振幅値、移相器52における位相値調整量、及び、帯域制限フィルタ53における帯域制限量のうち少なくとも1つ以上を制御する。尚、励振振幅・位相設定部55は、増幅器51の増幅量を固定とし、帯域制限フィルタ53を減衰器として構成して各放射素子14の放射利得を制御することもできる。
この制御部50により、比較的に少ない個数の放射素子で複雑なサービスエリアの形状に合わせた放射電力パターンを形成し、且つ、降雨地域の形状やサービスエリア内の人口密度などに合わせて任意の形状の放射電力パターンを形成することができるようになる。
本発明によれば、より少ない放射素子の励振振幅値や励振位相値を制御するだけで複雑なサービスエリア形状に合わせた放射電力パターンを形成し、且つ、降雨地域の形状やサービスエリア内の人口密度などに合わせて所望の値に変化させた放射電力パターンを形成することが可能となるので、サービスエリア内の放射電力パターンを可変とする衛星搭載型のアンテナに有用である。
10 空間合成アンテナ装置
11 主鏡(鏡面修整反射鏡)
12 副鏡(パラボラ反射鏡)
13 フェーズドアレー給電部
14 放射素子
10a 空間合成アンテナ装置
11a 主鏡(パラボラ反射鏡)
12a 副鏡(パラボラ反射鏡)
13a フェーズドアレー給電部
14a 放射素子
50 制御部
51 増幅器
52 移相器
53 帯域制限フィルタ
54 励振情報入力部
55 励振振幅・位相設定部
100 空間合成アンテナ装置
111 主鏡(パラボラ反射鏡)
112 副鏡(パラボラ反射鏡)
113 フェーズドアレー給電部
114 放射素子

Claims (6)

  1. 放射電力パターンを可変とする空間合成アンテナ装置であって、
    放射利得が3種類以下の複数の放射素子が規則的に配列されたフェーズドアレー給電部と、
    前記複数の放射素子から放射される放射ビームを空間合成して所定の放射電力パターンを形成するための固定形状の鏡面修整反射鏡と、
    を備えることを特徴とする空間合成アンテナ装置。
  2. 基地局設備から送信された各放射素子に関する励振振幅値及び/又は励振位相値からなる励振情報を基に前記フェーズドアレー給電部における各放射素子の放射ビームを制御する制御部を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の空間合成アンテナ装置。
  3. 前記複数の放射素子は、各放射素子が三角配列で規則的に配列され、且つ放射利得が高い放射素子から順に前記フェーズドアレー給電部の中心から規則的に所定形状で配列されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の空間合成アンテナ装置。
  4. 前記複数の放射素子は、放射利得が高い放射素子から順に前記フェーズドアレー給電部の中心から規則的に正六角形配列で配列されていることを特徴とする、請求項3に記載の空間合成アンテナ装置。
  5. 前記フェーズドアレー給電部は、61個以下の放射素子からなることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の空間合成アンテナ装置。
  6. 放射利得が3種類以下の複数の放射素子が規則的に配列されたフェーズドアレー給電部と鏡面修整反射鏡とを備える空間合成アンテナ装置に関する固定形状の鏡面修整反射鏡の製造方法であって、
    (A)前記フェーズドアレー給電部及び前記鏡面修整反射鏡を予め定めた配置位置に設定するステップと、
    (B)各放射素子について、励振振幅値を固定値に設定し、且つ励振位相値を一定値に設定するステップと、
    (C)所定のサービスエリア内の放射利得が所定値より高く、当該サービスエリア外へのサイドローブレベルが当該所定値よりも低くなるように目標利得の値を設定するステップと、
    (D)前記複数の放射素子から放射される放射ビームを空間合成して得られる放射電力パターンが前記目標利得の値を達成するよう、当該鏡面修整反射鏡に関して修整基準のパラボラ面から鏡面形状を修整して最適化するステップと、
    (E)各放射素子の励振振幅値及び励振位相値の制御により当該サービスエリア内の特定地域における放射利得を所定の範囲で変更可能か否かを検査するステップと、
    (F)前記特定地域における放射利得を所定の範囲で変更可能である場合には、当該修整した鏡面形状を当該鏡面修整反射鏡の固定形状として決定し、前記特定地域における放射利得を所定の範囲で変更可能でない場合には、当該複数の放射素子の素子数及び/又は放射利得の種類数を変更して、前記ステップ(A)から前記ステップ(E)を繰り返すステップと、
    を含むことを特徴とする、鏡面修整反射鏡の製造方法。
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