JP2014016904A - コンテンツ表示装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作中のユーザが邪魔にならないように、表示画面に表示されるコンテンツをユーザ以外の人に視聴させることができるコンテンツ表示装置を提供する。
【解決手段】 表示装置10と、タッチパネル20と、制御装置30とを備え、制御装置30は、表示装置10にコンテンツ画像Cを表示させるコンテンツ表示部と、表示領域Aにおいて、コンテンツ画像Cが表示されるパブリック画面領域A1を特定するパブリック画面領域解析部33と、タッチパネル20による検出結果に基づいて、表示領域Aにおける操作位置を特定する操作位置特定部32と、特定された操作位置に、コンテンツについてのメニュー画像Mを表示させるメニュー表示部と、メニュー画像Mが表示される領域とパブリック画面領域A1とが重複する場合に、非パブリック画面領域A2にメニュー画像Mが表示されるように、メニュー画像Mの表示位置を変更する表示位置変更部とを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、広告などのコンテンツを表示するコンテンツ表示装置、プログラムおよび記録媒体に関する。
近年、広告などのコンテンツを表示装置の表示画面に表示するとともに、表示装置の表示画面に対するタッチ操作を検出し、そのタッチ操作に応じた動作を実行するように構成されるインタラクティブサイネージとも称するコンテンツ表示装置が、公共の場所に設置されている。
このようなコンテンツ表示装置においては、ユーザが、広告などのように多くの人に視聴させたい部分が表示されている領域(以下、「パブリック画面領域」と称する)の前に立って操作を行うと、操作を行っているユーザ以外の人にとっては、そのユーザが邪魔となって広告画像の全体を視認することができなくなってしまう。したがって、長時間にわたってパブリック画面領域の前に立って操作が行われると、広告によって視聴者に伝えられる情報量が減少し、広告の効果が低減してしまうという問題がある。
たとえば特許文献1,2には、広告などのコンテンツを表示するコンテンツ表示装置に関する技術が開示されているが、これらの文献には、前記のような問題を解決する方法について開示されていない。
特開2010−26327号公報 特開2007−272365号公報
本発明の目的は、コンテンツを表示するとともに、ユーザにより操作可能なコンテンツ表示装置において、表示画面に対して操作を行っているユーザが邪魔にならないように、表示画面に表示されるコンテンツをユーザ以外の人に視聴させることができるコンテンツ表示装置、プログラムおよび記録媒体を提供することである。
本発明は、画像を表示可能な表示手段と、
前記表示手段に対するユーザの操作を検出する操作検出手段と、
前記表示手段を制御する制御手段であって、
前記表示手段にコンテンツ画像を表示させるコンテンツ表示部と、
前記表示手段における画像の表示領域において、コンテンツ画像が表示される領域またはコンテンツ画像における予め定める画像が表示される領域を特定する領域特定部と、
前記操作検出手段による検出結果に基づいて、前記表示領域において、ユーザによる操作に係る操作位置を特定する操作位置特定部と、
前記操作位置特定部によって特定された操作位置に、コンテンツについてのメニュー画像を表示させるメニュー表示部と、
前記メニュー画像が表示される領域と前記領域特定部によって特定された領域とが重複する場合に、前記表示領域のうちの前記領域特定部によって特定された領域を除く領域に該メニュー画像が表示されるように、該メニュー画像の表示位置を変更する表示位置変更部とを有する制御手段とを含むことを特徴とするコンテンツ表示装置である。
また本発明は、前記制御手段は、前記表示位置変更部によってメニュー画像の表示位置が変更される場合に、前記操作位置の近傍に、メニュー画像の表示位置が変更されることを報知するための報知画像を表示させる報知画像表示部をさらに有することを特徴とする。
また本発明は、前記報知画像表示部は、前記報知画像として、人の形を模式化した影を示す人影画像を表示させることを特徴とする。
また本発明は、前記報知画像表示部は、前記報知画像として、前記操作位置から前記表示位置変更部による変更後のメニュー画像の表示位置に向く矢印の画像を表示させることを特徴とする。
また本発明は、前記報知画像表示部は、前記報知画像として、メニュー画像の表示位置が変更されることを示す文字情報画像を表示させることを特徴とする。
また本発明は、前記メニュー表示部は、前記表示位置変更部によってメニュー画像の表示位置が変更される場合に、前記メニュー画像を、該メニュー画像が表示される領域に重複して表示されるコンテンツ画像が透けて見える態様で表示させることを特徴とする。
また本発明は、前記制御手段は、予め定める判定条件に基づいて、メニュー画像の表示位置を変更すべきか否かを判定する表示位置変更判定部をさらに有し、
前記表示位置変更部は、前記表示位置変更判定部が表示位置を変更すべきであると判定した場合にのみ、メニュー画像の表示位置を変更することを特徴とする。
また本発明は、前記表示位置変更判定部は、前記メニュー表示部によって表示されるメニュー画像が、ユーザに対して文字入力を要求しているか否かを判定し、文字入力を要求している場合に、メニュー画像の表示位置を変更すべきであると判定することを特徴とする。
また本発明は、前記表示位置変更判定部は、前記表示領域の大きさが、予め定める大きさよりも小さい場合に、メニュー画像の表示位置を変更すべきでないと判定することを特徴とする。
また本発明は、前記表示位置変更部は、前記表示領域のうちの前記領域特定部によって特定された領域を除く領域に一のメニュー画像がすでに表示されているときに、前記領域特定部によって特定された領域に重複して表示される他のメニュー画像の表示位置を変更する場合に、一のメニュー画像と他のメニュー画像とが互いに重複しないように、前記領域特定部によって特定された領域を除く領域における各メニュー画像の配置位置を決定することを特徴とする。
また本発明は、前記表示手段の周辺の予め定める領域を撮像する撮像手段をさらに含み、
前記制御手段は、前記撮像手段によって撮像された映像に基づいて、前記予め定める領域に、前記表示手段に対して操作を行っているユーザ以外の人が侵入したか否かを判定する侵入判定部をさらに有し、
前記表示位置変更部は、前記侵入判定部がユーザ以外の人が侵入したと判定した場合にのみ、メニュー画像の表示位置を変更することを特徴とする。
また本発明は、コンピュータを、前記コンテンツ表示装置における制御手段として機能させるためのプログラムである。
また本発明は、前記プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
本発明によれば、コンテンツを表示するとともに、ユーザにより操作可能なコンテンツ表示装置において、表示画面に対して操作を行っているユーザが邪魔にならないように、表示画面に表示されるコンテンツをユーザ以外の人に視聴させることができる。
本発明の一実施形態に係るインタラクティブサイネージ1の外観を示す図である。 本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1を、1人のユーザU1が操作している状態を示す図である。 非パブリック画面領域A2に表示される情報の一例を示す図である。 表示装置10の表示領域Aにおけるパブリック画面領域A1の一例を示す図である。 本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1の構成を示すブロック図である。 メニュー画像Mの表示位置がパブリック画面領域A1から非パブリック画面領域A2に移動する様子を示す図である。 本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1を、2人のユーザU1,U2が操作している状態を示す図である。 メニュー画像Mの移動先の決定方法を説明するための図である。 パブリック画面領域A1の表示画面に対してタッチ操作を行ったユーザU1に対して、パブリック画面領域A1の前から非パブリック画面領域A2の前への移動を促す方法の一例を説明するための図である。 パブリック画面領域A1の表示画面に対してタッチ操作を行ったユーザU1に対して、パブリック画面領域A1の前から非パブリック画面領域A2の前への移動を促す方法の他の例を説明するための図である。 パブリック画面領域A1の表示画面に対してタッチ操作を行ったユーザU1に対して、パブリック画面領域A1の前から非パブリック画面領域A2の前への移動を促す方法のさらに他の例を説明するための図である。 パブリック画面領域A1の表示画面に対してタッチ操作を行ったユーザU1に対して、パブリック画面領域A1の前から非パブリック画面領域A2の前への移動を促す方法のさらに他の例を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係るインタラクティブサイネージ1Aの構成を示すブロック図である。 パブリック画面領域A1に重複して表示されたメニュー画像Mを、非パブリック画面領域A2へ移動させない場合の例を説明するための図である。 パブリック画面領域A1に重複して表示されたメニュー画像Mを、非パブリック画面領域A2へ移動させる場合の例を説明するための図である。 メニュー移動判定部35による判定処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るインタラクティブサイネージ1におけるメニュー画像Mの移動方法の一例を示す図である。 図17に示す状態から、ユーザA〜Cとは異なるユーザDがパブリック画面領域A1に対してタッチ操作を行った場合の各メニュー画像Ma〜Mdの配置について説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係るインタラクティブサイネージ1Bの構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るインタラクティブサイネージ1(コンテンツ表示装置)の外観を示す図である。本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1は、たとえば空港、駅構内およびショッピングモールなどのような公共の場所に設置され、たとえば商品やサービスを紹介する広告画像、設置されている場所の周辺の地図を示す地図画像、および設置されている建物内の店舗の位置情報を示すフロアマップ画像などのコンテンツ画像Cを表示する。なお、コンテンツ画像Cは、HTML、静止画および動画などいずれの形式であってもよい。
インタラクティブサイネージ1は、コンテンツ画像Cを表示するための表示装置10を備え、本実施形態では、図1に示すように、表示装置10における画像の表示領域Aの全体ではなく、表示領域Aのうちの予め定める一部の領域にコンテンツ画像Cが表示されるように構成されている。
以下、表示領域Aのうちのコンテンツ画像Cが表示される予め定める一部の領域を、「パブリック画面領域」と称し、参照符A1を付して示す。また、表示領域Aのうちのパブリック画面領域A1以外の領域を、「非パブリック画面領域」と称し、参照符A2を付して示す。
表示装置10は、大画面を表示可能に構成され、たとえば、縦方向の寸法D1が901mmおよび横方向の寸法D2が1567mmの表示領域Aを有するように構成される。
このような表示装置10は、図1に示すように、1台の大形のディスプレイ装置によって実現されてもよく、複数台のディスプレイ装置をマトリクス状に並べて構築されるマルチディスプレイ装置によって実現されてもよい。また、表示装置10に用いられるディスプレイ装置としては、液晶ディスプレイ装置およびプラズマディスプレイ装置などのフラットパネルディスプレイ装置が好適に用いられる。
図2は、本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1を、1人のユーザU1が操作している状態を示す図である。本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1は、表示装置10の表示領域A内にコンテンツ画像Cを表示するだけでなく、ユーザによって操作可能に構成されている。
本実施形態では、インタラクティブサイネージ1は、表示装置10の表示画面に対するタッチ操作を検出するタッチパネル20(操作検出手段)を備え、ユーザによって表示画面に対してタッチ操作が行われると、そのタッチ操作に応じた動作を実行するように構成されている。
たとえば、図2に示すように、パブリック画面領域A1にコンテンツ画像Cが表示されているときに、ユーザがパブリック画面領域A1の表示画面に対してタッチ操作すると、タッチ位置を含む所定の領域あるいはタッチ位置近傍の所定の領域に、そのコンテンツについてのメニュー画像Mが、コンテンツ画像Cよりも前面に表示されるように構成されている。なお、メニュー画像Mの大きさは、コンテンツ画像Cの大きさに比べて小さいものとする。
一例を挙げると、コンテンツ画像Cがある商品を紹介する広告画像である場合には、ユーザがパブリック画面領域A1の表示画面に対してタッチ操作すると、メニュー画像Mとして、「商品詳細」および「購入可能店舗」などの選択可能な複数の項目を含んだダイアログボックスが表示される。
さらに、このダイアログボックスに対して、たとえば「購入可能店舗」を選択するタッチ操作がユーザによって行われた場合には、当該ダイアログボックスを画面上から消去し、次のメニュー画像Mとして、広告に係る商品の購入可能な店舗の一覧が記述されたメッセージボックスが表示される。
また、コンテンツ画像Cが地図画像である場合(図14および図15参照)には、ユーザがパブリック画面領域A1の表示画面に対してタッチ操作すると、メニュー画像Mとして、「住所表示」および「住所検索」などの選択可能な複数の項目を含んだダイアログボックスが表示される。
さらに、このダイアログボックスに対して、「住所表示」を選択するタッチ操作がユーザによって行われた場合には、当該ダイアログボックスを画面上から消去し、次のメニュー画像Mとして、地図画像において最初にタッチ操作が行われた地点の住所が記述されたメッセージボックスが表示される。一方、前記のダイアログボックスに対して、「住所検索」を選択するタッチ操作がユーザによって行われた場合には、当該ダイアログボックスを画面上から消去し、次のメニュー画像Mとして、住所を文字入力するための入力ボックスを含んだダイアログボックスが表示される。
このように、本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1では、ユーザがパブリック画面領域A1の表示画面に対してタッチ操作すると、パブリック画面領域A1に表示されているコンテンツに応じたメニュー画像Mが表示されるように構成されている。
図3は、非パブリック画面領域A2に表示される情報の一例を示す図である。図3に示す例では、非パブリック画面領域A2には、現在の時刻および気温などの情報が表示されるとともに、パブリック画面領域A1で視聴可能な複数の広告画像がサムネイル形式で表示されている。
この例では、非パブリック画面領域A2に表示されたサムネイル形式の各広告画像は、ユーザによるタッチ操作によって選択可能とされており、一の広告画像がユーザによってタッチ操作されると、タッチ操作された前記一の広告画像が、パブリック画面領域A1に表示されるように構成されている。
なお、非パブリック画面領域A2には、上記のような情報や画像に限らず、たとえば予め設定された背景画像が表示されてもよく、黒画面または白画面のように何も表示されなくてもよい。
図4は、表示装置10の表示領域Aにおけるパブリック画面領域A1の一例を示す図である。パブリック画面領域A1は、様々な方法によって、その領域の大きさおよび位置が決定される。
たとえば、コンテンツの作成者によって、表示領域Aに対して予め設定された直交座標系に基づいて、パブリック画面領域A1を規定する各頂点の座標が予め指定されてもよい。この場合には、各頂点の座標を示す座標情報は、コンテンツデータに予め埋め込まれる。
または、インタラクティブサイネージ1の管理者によって、表示領域Aに対して予め設定された直交座標系に基づいて、表示すべきコンテンツごとに、パブリック画面領域A1を規定する各頂点の座標が指定できる形であってもよい。この場合には、各頂点の座標を示す座標情報は、インタラクティブサイネージ1におけるデータ記憶部31(図5参照)に記憶される。
または、図3に示すような、非パブリック画面領域A2に表示すべき情報に基づいて、非パブリック画面領域A2の大きさおよび位置を先ず決定し、残余の領域を、パブリック画面領域A1としてもよい。この場合には、たとえば非パブリック画面領域A2を規定する各頂点の座標を示す座標情報が、インタラクティブサイネージ1におけるデータ記憶部31に記憶される。すなわち、パブリック画面領域A1の大きさおよび位置は、表示領域Aの大きさと、データ記憶部31に記憶された非パブリック画面領域A2の座標情報とに基づいて取得することができる。
なお、図4では、パブリック画面領域A1が矩形の領域として規定されている例を示しているが、パブリック画面領域A1の形状は、多角形状や円形状などのように様々な形状とすることができる。
図5は、本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1の構成を示すブロック図である。インタラクティブサイネージ1は、図5に示すように、画像を表示可能な表示装置10と、表示装置10の表示画面に対するユーザのタッチ操作を検出するタッチパネル20と、表示装置10およびタッチパネル20に接続され、表示装置10を制御する制御装置30とを含んで構成される。
制御装置30は、データ記憶部31と、操作位置特定部32と、パブリック画面領域解析部33(領域特定部)と、表示制御部34(コンテンツ表示部、メニュー表示部、表示位置変更部、報知画像表示部)とを含んで構成される。
データ記憶部31には、表示装置10に表示すべきコンテンツ画像Cのデータ(以下、「コンテンツデータ」と称する)、およびタッチ操作に応答して表示されるメニュー画像Mのデータ(以下、「メニューデータ」と称する)が記憶される。詳細には、コンテンツごとに、コンテンツデータとメニューデータとが関連付けて記憶されている。
また、データ記憶部31には、前述するように、パブリック画面領域A1を規定する各頂点の座標情報、または非パブリック画面領域A2を規定する各頂点の座標情報が、必要に応じて記憶される。
操作位置特定部32は、タッチパネル20から出力されるタッチ操作検出信号に基づいて、表示装置10の表示画面に対してタッチ操作が行われたことを検出するとともに、表示領域Aにおいて、ユーザによってタッチ操作されたタッチ位置を特定する。
パブリック画面領域解析部33は、前記のような方法で決定されたパブリック画面領域A1の大きさおよび位置を特定する。具体的には、パブリック画面領域解析部33は、コンテンツデータに予め埋め込まれているパブリック画面領域A1の座標情報、またはデータ記憶部31に予め記憶されているパブリック画面領域A1もしくは非パブリック画面領域A2の座標情報などに基づいて、パブリック画面領域A1の大きさおよび位置を特定する。
表示制御部34は、データ記憶部31に記憶されているコンテンツデータを読み出し、パブリック画面領域解析部33によって特定されたパブリック画面領域A1にコンテンツ画像Cが表示されるように、表示装置10による画像の表示を制御する。
また、表示制御部34は、操作位置特定部32によってタッチ操作が行われたことが検出されると、パブリック画面領域A1に表示されているコンテンツ画像Cのコンテンツデータに関連付けられているメニューデータを読み出し、操作位置特定部32によって特定されたタッチ位置に基づいて、そのタッチ位置を含む所定の領域あるいはタッチ位置近傍の所定の領域に、コンテンツ画像Cよりも前面にメニュー画像Mが表示されるように、表示装置10による画像の表示を制御する。
本実施形態では、さらに、表示制御部34は、メニュー画像Mが表示される領域とパブリック画面領域A1とが重複する場合に、そのメニュー画像Mが非パブリック画面領域A2に表示されるように、そのメニュー画像Mの表示位置を変更する。
このような制御装置30は、マイクロプロセッサであるCPU(Central Processing
Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、およびハードディスク装置などを含んで構成され、CPUが、ROMあるいはハードディスク装置に記録されているプログラムを実行することによって、データ記憶部31、操作位置特定部32、パブリック画面領域解析部33、および表示制御部34として機能する。
図6は、メニュー画像Mの表示位置がパブリック画面領域A1から非パブリック画面領域A2に移動する様子を示す図である。図6では、メニュー画像Mがコンテンツ画像Cに重複して表示される状態を仮想線で示している。この仮想線で示している状態は、図2に示す状態に対応している。
図2に示すように、コンテンツ画像Cに重複してメニュー画像Mが表示された状態でユーザU1によって表示装置10に対する操作が続行されると、他のユーザ、たとえばユーザU2は、パブリック画面領域A1の前で操作を行っているユーザU1、およびコンテンツ画像Cに重複して表示されるメニュー画像Mに遮られて、コンテンツ画像Cの全体を視認することができなくなってしまう。
したがって、コンテンツ画像Cが広告画像であれば、ユーザU2に対する広告効果が薄れてしまい、また、コンテンツ画像Cが地図画像やフロアマップ画像であれば、ユーザU2は、ユーザU1が邪魔となって、必要な情報を得ることができなくなってしまうおそれがある。
本実施形態によれば、表示制御部34によって、図6に示すように、メニュー画像Mがコンテンツ画像Cに重複して表示される場合に、そのメニュー画像Mが非パブリック画面領域A2に表示されるように、そのメニュー画像Mの表示位置が変更される。
したがって、ユーザU1は、操作を続行するためには、パブリック画面領域A1の前から、メニュー画像Mの移動先である非パブリック画面領域A2の前へ移動しなければならない。
このように、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2へ移動させることで、操作を続行しようとするユーザU1をパブリック画面領域A1の前から退避させることができるので、広告効果が低減してしまうことを防止でき、また、必要な情報を得ることができないという不快感をユーザに与えてしまうことを防止することができる。
図7は、本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1を、2人のユーザU1,U2が操作している状態を示す図である。図7に示すように、本実施形態では、複数のユーザU1,U2が、表示装置10に対して同時に操作を行うことができるように構成されている。この場合においても、表示制御部34は、それぞれのユーザU1,U2に対して表示される各メニュー画像Mを、非パブリック画面領域A2にそれぞれ移動させる。したがって、ユーザU1,U2以外のユーザに対する広告効果の低減を防止でき、また、必要な情報を得ることができないという不快感をユーザU1,U2以外のユーザに与えてしまうことを防止することができる。
図8は、メニュー画像Mの移動先の決定方法を説明するための図である。表示制御部34は、操作位置特定部32によってタッチ操作が検出されると、操作位置特定部32によって特定されたタッチ位置に基づいて、表示領域Aにおいて、そのタッチ位置に表示されるメニュー画像Mの前に立ってユーザが操作を続行したならば該ユーザに遮られてしまうであろう領域Bを推定する。
具体的には、タッチ位置の高さが高い場合には、そのユーザの身長は高く、身体が大きいと予想されるため、図8(a)において右側のメニュー画像Mに対応して示すように、大きめの領域として、領域Bが推定される。逆に、タッチ位置の高さが低い場合には、そのユーザの身長は低く、身体が小さいと予想されるため、図8(a)において左側のメニュー画像Mに対応して示すように小さめの領域として、領域Bが推定される。
また、表示制御部34は、図8(b)に示すように、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2に移動させたときの、高さ方向に垂直な水平方向の移動距離Lを求め、この移動距離Lに基づいて、第1の評価値を算出する。この第1の評価値は、移動距離Lが小さいほど評価が高くなるような値とする。
さらに、表示制御部34は、図8(c)に示すように、メニュー画像Mの非パブリック画面領域A2への移動に伴って領域Bを移動させたときに、領域Bとパブリック画面領域A1とが重複する領域Wの面積を求め、この面積に基づいて、第2の評価値を算出する。この第2の評価値は、面積が小さいほど評価が高くなるような値とする。
このようにして、表示制御部34は、メニュー画像Mの移動先の候補ごとに、第1および第2の評価値を求め、各評価値に対し適切な重み付けを行って得られた値に基づいて、メニュー画像Mの移動先を決定する。
図9は、パブリック画面領域A1の表示画面に対してタッチ操作を行ったユーザU1に対して、パブリック画面領域A1の前から非パブリック画面領域A2の前への移動を促す方法の一例を説明するための図である。
図9に示す例では、表示制御部34は、操作位置特定部32によってタッチ操作が行われたことが検出されると、操作位置特定部32によって特定されたタッチ位置に基づいて、そのタッチ位置を含む所定の領域にメニュー画像Mを表示させるとともに、そのメニュー画像Mの周囲に、人の形を模式化した影を示す人影画像P1を表示させる。
そして、表示制御部34は、タッチ位置を含む所定の領域に表示されたメニュー画像Mを、前述のメニュー画像Mの移動先の決定方法によって決定された非パブリック画面領域A2へ移動させ、メニュー画像Mが非パブリック画面領域A2まで移動すると、人影画像P1を画面上から消去する。
このように、メニュー画像Mの周囲に、人の形をした影を示す画像P1が表示されるので、タッチ操作を行ったユーザU1は、影を示す画像P1を視認することによって、自身の後方に居る人が、自身が邪魔となってコンテンツ画像Cの全体を視認することができない状態であるということを感覚的に把握することができる。
これにより、タッチ位置を含む所定の領域に表示されたメニュー画像Mが非パブリック画面領域A2に向かって急に移動を開始したとしても、ユーザU1は、他の人の邪魔とならない位置への移動を促されているというように捉えることができる。
図10は、パブリック画面領域A1の表示画面に対してタッチ操作を行ったユーザU1に対して、パブリック画面領域A1の前から非パブリック画面領域A2の前への移動を促す方法の他の例を説明するための図である。
図10に示す例では、表示制御部34は、操作位置特定部32によってタッチ操作が行われたことが検出されると、操作位置特定部32によって特定されたタッチ位置に基づいて、そのタッチ位置を含む所定の領域にメニュー画像Mを表示させるとともに、そのメニュー画像Mの近傍に、タッチ位置からメニュー画像Mの移動先に向く矢印の画像P2を表示させる。
そして、表示制御部34は、タッチ位置を含む所定の領域に表示されたメニュー画像Mを、前述のメニュー画像Mの移動先の決定方法によって決定された非パブリック画面領域A2へ移動させ、メニュー画像Mが非パブリック画面領域A2まで移動すると、矢印の画像P2を画面上から消去する。
このように、メニュー画像Mの近傍に表示された矢印の画像P2を、タッチ操作を行ったユーザU1に視認させることによって、タッチ位置を含む所定の領域に表示されたメニュー画像Mが非パブリック画面領域A2に向かって急に移動を開始したとしても、予め移動することが報知されているので、ユーザU1に不快感を与えることなく、ユーザU1を非パブリック画面領域A2の前へ導くことができる。
なお、図10に示す例では、メニュー画像Mを画面上に表示させて移動させているが、メニュー画像Mを表示させることなく矢印の画像P2だけを画面上に表示した後、前述のメニュー画像Mの移動先の決定方法によって決定された非パブリック画面領域A2へメニュー画像Mを表示させてもよい。
図11は、パブリック画面領域A1の表示画面に対してタッチ操作を行ったユーザU1に対して、パブリック画面領域A1の前から非パブリック画面領域A2の前への移動を促す方法のさらに他の例を説明するための図である。
図11に示す例では、表示制御部34は、操作位置特定部32によってタッチ操作が行われたことが検出されると、操作位置特定部32によって特定されたタッチ位置に基づいて、そのタッチ位置を含む所定の領域にメニュー画像Mを表示させるとともに、そのメニュー画像Mの近傍に、メニュー画像の表示位置が変更されることを示す文字情報画像P3を表示させる。
そして、表示制御部34は、タッチ位置を含む所定の領域に表示されたメニュー画像Mを、前述のメニュー画像Mの移動先の決定方法によって決定された非パブリック画面領域A2へ移動させ、メニュー画像Mが非パブリック画面領域A2まで移動すると、文字情報画像P3を画面上から消去する。
このように、メニュー画像Mの近傍に表示された文字情報画像P3を、タッチ操作を行ったユーザU1に視認させることによって、タッチ位置を含む所定の領域に表示されたメニュー画像Mが非パブリック画面領域A2に向かって急に移動を開始したとしても、予め移動することが報知されているので、ユーザU1に不快感を与えることなく、ユーザU1を非パブリック画面領域A2の前へ導くことができる。
図12は、パブリック画面領域A1の表示画面に対してタッチ操作を行ったユーザU1に対して、パブリック画面領域A1の前から非パブリック画面領域A2の前への移動を促す方法のさらに他の例を説明するための図である。
図12に示す例では、表示制御部34は、操作位置特定部32によってタッチ操作が行われたことが検出されると、操作位置特定部32によって特定されたタッチ位置に基づいて、そのタッチ位置を含む所定の領域にメニュー画像Mを表示させる際に、メニュー画像Mを、該メニュー画像Mが表示される領域に重複して表示されるコンテンツ画像Cが透けて見える態様で表示させる。換言すれば、メニュー画像Mを半透明の態様で表示させる。
そして、表示制御部34は、半透明の態様で表示されたメニュー画像Mを、前述のメニュー画像Mの移動先の決定方法によって決定された非パブリック画面領域A2へ移動させ、メニュー画像Mが非パブリック画面領域A2まで移動すると、メニュー画像Mを通常の態様で表示させる。
このように、半透明の態様でメニュー画像Mが表示されるので、メニュー画像Mが非パブリック画面領域A2に向かって急に移動を開始したとしても、ユーザU1に不快感を与えることなく、ユーザU1を非パブリック画面領域A2の前へ導くことができる。
なお、図9〜図12に示す例は、特に支障のない限り、各例を互いに組み合わせてもよい。一例を挙げると、人の形をした影を示す画像P1とともに、矢印の画像P2を表示してもよい。
上記の実施形態では、インタラクティブサイネージ1は、ユーザのタッチ操作を検出可能なタッチパネル20を備え、タッチ操作に応じた動作を実行するように構成されている。しかしながら、他の実施形態では、インタラクティブサイネージ1は、タッチパネル20に替えて、ユーザのジェスチャー操作を検出するための撮像装置および画像解析手段を、表示手段に対するユーザの操作を検出する操作検出手段として設けてもよい。この場合には、インタラクティブサイネージ1では、ジェスチャー操作に応じた動作が実行される。
また上記の実施形態では、パブリック画面領域解析部33は、コンテンツ画像Cが表示される領域をパブリック画面領域A1として特定し、表示制御部34は、メニュー画像Mが表示される領域とパブリック画面領域A1とが重複する場合に、そのメニュー画像Mが非パブリック画面領域A2に表示されるように、そのメニュー画像Mの表示位置が変更されるように構成されている。
しかしながら、他の実施形態では、パブリック画面領域解析部33は、コンテンツデータに埋め込まれた情報に基づいて、コンテンツ画像Cにおける予め定める画像が表示される領域をパブリック画面領域A1として特定してもよい。たとえば、コンテンツデータとして、画像を複数のブロックに分割し、人に注目される画像が表示されるブロックを、他のブロックに対して画像の圧縮率を低く設定しているようなコンテンツデータが用いられる場合には、パブリック画面領域解析部33は、データ量が他に比べて多くなっているブロックが表示される領域をパブリック画面領域A1として特定してもよい。この場合には、コンテンツ画像Cにおいて、人にあまり注目されない領域が非パブリック画面領域A2となる。かかる実施形態では、表示制御部34は、メニュー画像Mが表示される領域と人に注目される画像が表示されるパブリック画面領域A1とが重複する場合に、そのメニュー画像Mが、人にあまり注目されない領域である非パブリック画面領域A2に表示されるように、そのメニュー画像Mの表示位置を変更する。
図13は、本発明の他の実施形態に係るインタラクティブサイネージ1Aの構成を示すブロック図である。本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1Aは、前述の実施形態に係るインタラクティブサイネージ1に類似する構成であるので、同一の構成については同一の参照符を付し、重複する説明を省略する場合がある。
本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1Aは、制御装置30Aが、データ記憶部31、操作位置特定部32、パブリック画面領域解析部33および表示制御部34に加えて、パブリック画面領域A1に重複して表示されたメニュー画像Mを、非パブリック画面領域A2へ移動させるか否かを判定するメニュー移動判定部35(表示位置変更判定部)をさらに備えている点において、前述の実施形態に係るインタラクティブサイネージ1と相違する。
図14は、パブリック画面領域A1に重複して表示されたメニュー画像Mを、非パブリック画面領域A2へ移動させない場合の例を説明するための図であり、図15は、パブリック画面領域A1に重複して表示されたメニュー画像Mを、非パブリック画面領域A2へ移動させる場合の例を説明するための図である。
図14(a)および図15(a)は同一の図であり、パブリック画面領域A1に表示されるコンテンツ画像Cが地図画像である場合において、ユーザU1が、パブリック画面領域A1の表示画面に対して1回目のタッチ操作を行った状態を示している。
図14(a)および図15(a)に示すように、ユーザU1が、パブリック画面領域A1の表示画面に対して1回目のタッチ操作を行うと、表示制御部34は、当該地図画像のコンテンツデータに関連付けて記憶されているメニューデータをデータ記憶部31から読み出し、メニュー画像M1をタッチ位置近傍の所定の領域に表示させる。図14(a)および図15(a)に示す例では、「住所表示」および「住所検索」などの選択可能な複数の項目を含んだメニュー画像M1が表示される。
そして、ユーザU1によって、このメニュー画像M1に対して、「住所表示」を選択する2回目のタッチ操作が行われると、表示制御部34は、地図画像において1回目のタッチ操作が行われた地点の住所を求め、図14(b)に示すように、当該住所が記述されたメニュー画像M2を、タッチ位置近傍の所定の領域に表示させる。
このとき、メニュー移動判定部35によって、パブリック画面領域A1に重複して表示されたメニュー画像M2を、非パブリック画面領域A2へ移動させるか否かが判定される。図14および図15に示す例では、メニュー画像M2が、ユーザに対して文字入力を要求しているか否かに基づいて、メニュー画像M2を非パブリック画面領域A2へ移動させるか否かが判定される。
したがって、図14(b)の場合には、メニュー画像M2が単に住所情報を記述しているだけであるので、メニュー移動判定部35は、メニュー画像M2を非パブリック画面領域A2へ移動させないと判定する。これにより、メニュー画像M2は、パブリック画面領域A1に重複して表示される状態が維持される。
一方、ユーザU1によって、メニュー画像M1に対して、「住所検索」を選択する2回目のタッチ操作が行われると、表示制御部34は、メニュー画像M1を画面上から消去し、図15(b)に示すように、住所を文字入力するための入力ボックスZを含んだメニュー画像M3を、タッチ位置近傍の所定の領域に表示させる。
このとき、前記と同様に、メニュー移動判定部35によって、メニュー画像M3を非パブリック画面領域A2へ移動させるか否かが判定される。図15(b)の場合には、メニュー画像M3がユーザに対して文字入力を要求しているので、メニュー移動判定部35は、メニュー画像M3を非パブリック画面領域A2へ移動させると判定する。これにより、表示制御部34は、メニュー画像M3を非パブリック画面領域A2へ移動させる。
本実施形態では、図14に示すように、簡単な説明が記述されるだけのメニュー画像M2が表示される場合には、メニュー移動判定部35は、表示装置10に対する操作に長時間を要することはないと判断して、メニュー画像M2を非パブリック画面領域A2へ移動させないと判定する。
一方、図15に示すように、文字入力を要求するメニュー画像M3が表示される場合には、メニュー移動判定部35は、表示装置10に対する操作に長時間を要するものと判断して、メニュー画像M3を非パブリック画面領域A2へ移動させると判定する。
このように、本実施形態では、操作に要する時間が長くなるか否かを考慮して、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2へ移動させるか否かが判定される。したがって、表示装置10に対する一連の操作に要する時間があまり長くならないようなユーザを不必要に移動させることをなくすことができるので、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。
なお、比較的短い時間で操作が完了するメニュー画像Mとしては、簡単な説明・情報が記述されるだけのメッセージボックスや、「OK」ボタンなどの操作ボタンが1つだけ設けられているダイアログボックスなどが挙げられる。また、操作に要する時間が長くなるメニュー画像Mとしては、前記のように、文字入力を要求するダイアログボックスのほか、記述内容を確認するのに時間を要するような詳細な説明・情報が記述されたメッセージボックスや、必要な情報を得るために複数回の操作を要するようなダイアログボックスなどが挙げられる。複数回の操作を要するようなダイアログボックスとしては、選択可能な複数の項目を含んだ複数のダイアログボックスが階層化されているものが含まれる。
上記の実施形態ではメニュー移動判定部35は、操作に要する時間が長くなるか否かを考慮して、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2へ移動させるか否かが判定されているが、他の実施形態では、メニュー移動判定部35は、表示装置10における表示領域Aの大きさを考慮して、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2へ移動させるか否かを判定してもよい。
具体的には、メニュー移動判定部35は、表示領域Aの大きさが予め定める大きさ以上の場合には、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2へ移動させると判定し、表示領域Aの大きさが予め定める大きさよりも小さい場合には、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2へ移動させないと判定する。
表示領域Aの大きさが小さい場合には、メニュー画像Mを移動させる距離も小さくなるため、メニュー画像Mを移動させたとしても、ユーザは、移動することなく操作を続行することができる場合がある。このような場合には、ユーザをパブリック画面領域A1の前から退避させることができないので、メニュー画像Mを移動させることによる広告効果の低減などが実現されない。したがって、この場合には、メニュー画像Mを不要に動かすことがないようにされる。
また別の実施形態としては、1回目のタッチ操作に対するメニュー画像Mの表示開始時刻からの経過時間を考慮して、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2へ移動させるか否かを判定してもよい。
具体的には、メニュー移動判定部35は、1回目のタッチ操作に対するメニュー画像Mの表示開始時刻からの経過時間が予め定める時間を超えた場合には、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2へ移動させると判定し、表示開始時刻からの経過時間が予め定める時間を超えるまでは、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2へ移動させないと判定する。このように、パブリック画面領域A1の前に立って操作を行うことができる時間を制限しておいてもよい。なお、この場合には、メニュー画像Mが表示されてから、タッチ操作が一定の期間検出されなければ、そのメニュー画像Mは画面上から消去される。
図16は、メニュー移動判定部35による判定処理の一例を示すフローチャートである。メニュー移動判定部35は、1回目のタッチ操作に対するメニュー画像Mがパブリック画面領域A1に表示されると、判定処理を開始し、ステップs1で、表示領域Aの大きさが予め定める閾値以上か否かを判定する。表示領域Aの大きさが予め定める閾値以上である場合には、ステップs2に進む。一方、表示領域Aの大きさが予め定める閾値よりも小さい場合には判定処理を終了する。この場合には、メニュー画像Mは、非パブリック画面領域A2へは移動されない。
ステップs2で、メニュー移動判定部35は、メニュー画像Mが、文字入力を要求するものであるか否かを判定する。文字入力を要求するものである場合には、ステップs6に進み、ステップs6で、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2へ移動させると判定して、判定処理を終了する。一方、文字入力を要求するものでない場合には、ステップs3に進む。
ステップs3で、メニュー移動判定部35は、メニュー画像Mが、住所などのように位置に関係しない情報であるか否かを判定する。位置に関係しない情報である場合には、ステップs4に進む。一方、位置に関係しない情報でない場合には判定処理を終了する。この場合にも、メニュー画像Mは、非パブリック画面領域A2へは移動されない。
ステップs4で、メニュー移動判定部35は、一連の操作を終了するまでに要する操作の回数が予め定める閾値以下か否かを判定する。操作の回数が予め定める閾値よりも多い場合には、ステップs6に進み、ステップs6で、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2へ移動させると判定して、判定処理を終了する。一方、操作の回数が予め定める閾値以下である場合には、ステップs5に進む。
ステップs5で、メニュー移動判定部35は、一連の操作が終了するまでに画面上に表示される文字数が予め定める閾値以下か否かを判定する。表示される文字数が予め定める閾値よりも多い場合には、ステップs6に進み、ステップs6で、メニュー画像Mを非パブリック画面領域A2へ移動させると判定して、判定処理を終了する。一方、表示される文字数が予め定める閾値以下である場合には、判定処理を終了する。この場合にも、メニュー画像Mは、非パブリック画面領域A2へは移動されない。
このように、本実施形態によれば、予め定める判定条件に基づいて、メニュー画像Mの表示位置を変更すべきか否かが判定されるので、ユーザを不必要に移動させることをなくすことができ、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。
図17は、本発明の実施形態に係るインタラクティブサイネージ1におけるメニュー画像Mの移動方法の一例を示す図である。表示装置10の表示画面が水平となるような姿勢でインタラクティブサイネージ1が設置されている場合には、複数人のユーザUによって同時に操作が行われることが想定される。このような場合には、表示制御部34は、各ユーザがタッチ操作を行ったタッチ位置に応じて、そのタッチ位置の近くの非パブリック画面領域A2へメニュー画像Mをそれぞれ移動させる。
図17に示す例では、3人のユーザA〜Cによるタッチ操作によって表示されたメニュー画像Ma,Mb,Mcが、タッチ位置の近くの非パブリック画面領域A2へそれぞれ移動された状態を示している。なお、図17では、メニュー画像Ma,Mb,Mcを移動させる際に、ユーザA〜Cによって操作し易いように、メニュー画像Ma,Mb,Mcが時計回りあるいは反時計回りに90度回転されている。
図18は、図17に示す状態から、ユーザA〜Cとは異なるユーザDがパブリック画面領域A1に対してタッチ操作を行った場合の各メニュー画像Ma〜Mdの配置について説明するための図である。
3人のユーザA〜Cによるタッチ操作によって表示されたメニュー画像Ma,Mb,Mcが、タッチ位置の近くの非パブリック画面領域A2へそれぞれ移動された状態で、さらにユーザDによってパブリック画面領域A1に対してタッチ操作が行われると、表示制御部34は、パブリック画面領域A1に表示されるメニュー画像Mdを、そのタッチ位置の近くの非パブリック画面領域A2へ移動させようとする。
このとき、移動先の非パブリック画面領域A2には、メニュー画像Mcがすでに表示されているので、表示制御部34は、非パブリック画面領域A2に表示されているメニュー画像Mcと移動対象のメニュー画像Mdとが互いに重複しないように、非パブリック画面領域A2におけるメニュー画像Mc,Mdの配置位置を決定する。これにより、複数人のユーザUによって同時に操作を行わせることができる。
図19は、本発明の他の実施形態に係るインタラクティブサイネージ1Bの構成を示すブロック図である。本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1Bは、前述の実施形態に係るインタラクティブサイネージ1に類似する構成であるので、同一の構成については同一の参照符を付し、重複する説明を省略する場合がある。
本実施形態に係るインタラクティブサイネージ1Bは、表示装置10の周辺の予め定める領域、具体的には、表示装置10の表示画面から予め定める距離の範囲を撮像する撮像装置40を備え、さらに、制御装置30Bが、データ記憶部31、操作位置特定部32、パブリック画面領域解析部33および表示制御部34に加えて、撮像装置40によって撮像された映像に基づいて、前記予め定める領域に、表示装置10に対して操作を行っているユーザ以外の人が侵入したか否かを判定する侵入判定部36をさらに備えている点において、前述の実施形態に係るインタラクティブサイネージ1と相違する。
本実施形態では、侵入判定部36は、撮像装置40によって撮像された表示画面周辺の映像に基づいて、公知の顔認識技術を利用して、表示装置10に対して操作を行っているユーザ以外の人が、予め定める領域に侵入したか否かを判定する。
そして、表示制御部34は、侵入判定部36による判定結果に基づいて、予め定める領域に表示装置10に対して操作を行っているユーザ以外の人が存在しない場合には、パブリック画面領域A1にメニュー画像Mが表示された状態を維持する。換言すれば、表示装置10に対して操作を行っているユーザ以外に、予め定める領域に人が存在しない場合には、メニュー画像Mは非パブリック画面領域A2に移動されず、そのユーザは、パブリック画面領域A1の前に立ったまま操作を続行することができる。
また、パブリック画面領域A1の前に立ってユーザが操作を行っているときに、侵入判定部36によって当該ユーザ以外の人が予め定める領域に侵入したと判定されると、表示制御部34は、パブリック画面領域A1に重複して表示されるメニュー画像Mを、非パブリック画面領域A2へ移動させる。このとき、表示装置10に対して操作を行っているユーザが、メニュー画像Mの表示位置の変更に伴って移動する際、予め定める領域に侵入してきた人と表示画面との間を横切って移動することのないように、メニュー画像Mの表示位置を変更することが好ましい。
また、メニュー画像Mの表示位置を変更する際には、図9〜図12に示すような方法を利用して、表示装置10に対して操作を行っているユーザを、パブリック画面領域A1の前から非パブリック画面領域A2の前への移動を促すことが好ましい。
さらに、メニュー画像Mの表示位置を変更する際、たとえばユーザが入力ボックスに対して文字入力を行っている場合には、急にメニュー画像を移動させると誤入力してしまうおそれがあるので、入力が行われない期間が予め定める時間を超えたときに、メニュー画像Mを移動させるのが好ましい。
なお、これまでユーザが操作しメニュー画像Mを表示させる例をあげたが、単に表示装置10の前にユーザが立った場合に、図9〜図12に示すような方法を利用して、表示装置10の前に立ったユーザを、パブリック画面領域A1の前から非パブリック画面領域A2の前への移動を促す構成であってもよい。
なお、メニュー画像Mの移動中には、メニュー画像Mに対する入力をすべて無効とする構成であってもよく、または、ユーザによって入力が行われるとメニュー画像Mの移動を一旦停止し、入力が行われない期間が予め定める時間を超えたときに、再度メニュー画像Mを移動させる構成であってもよい。
上述した実施形態では、プログラムは、半導体メモリまたはハードディスク装置などの記憶装置に記憶されているが、これらの記憶装置に限定されるものではなく、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。記録媒体は、たとえば図示しない外部記憶装置としてプログラム読取装置を設け、そこに記録媒体を挿入することによって読取り可能な記録媒体であってもよいし、または他の装置の記憶装置であってもよい。
いずれの記録媒体であっても、記録媒体に記憶されているプログラムがコンピュータからアクセスされて実行される構成であればよい。すなわち、いずれの記録媒体であっても、記録媒体からプログラムが読み出され、読み出されたプログラムが、記憶装置のプログラム記憶エリアに記憶されて、そのプログラムが実行される構成であればよい。さらに通信ネットワークを介して他の装置からダウンロードされてプログラム記憶エリアに記憶させてもよい。ダウンロード用のプログラムは、予めコンピュータの記憶装置に記憶しておくか、または別な記録媒体からプログラム記憶エリアにインストールしておく。
本体と分離可能に構成される記録媒体は、たとえば磁気テープ/カセットテープなどのテープ系の記録媒体、フロッピー(登録商標)ディスクなどの磁気ディスクのディスク系の記録媒体、フレキシブルディスク/ハードディスクなどの磁気ディスクもしくはCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)/MO(Magneto Optical disk)/MD(Mini Disk)/DVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクのディスク系の記録媒体、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系の記録媒体、またはマスクROM/EPROM(Erasable Programmable Read Only
Memory)/EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)/フラッシュROMなどの半導体メモリを含む固定的にプログラムを担持する記録媒体であってもよい。
1 インタラクティブサイネージ
10 表示装置
20 タッチパネル
30 制御装置
31 データ記憶部
32 操作位置特定部
33 パブリック画面領域解析部
34 表示制御部
A 表示領域
A1 パブリック画面領域
A2 非パブリック画面領域
C コンテンツ画像
M メニュー画像

Claims (13)

  1. 画像を表示可能な表示手段と、
    前記表示手段に対するユーザの操作を検出する操作検出手段と、
    前記表示手段を制御する制御手段であって、
    前記表示手段にコンテンツ画像を表示させるコンテンツ表示部と、
    前記表示手段における画像の表示領域において、コンテンツ画像が表示される領域またはコンテンツ画像における予め定める画像が表示される領域を特定する領域特定部と、
    前記操作検出手段による検出結果に基づいて、前記表示領域において、ユーザによる操作に係る操作位置を特定する操作位置特定部と、
    前記操作位置特定部によって特定された操作位置に、コンテンツについてのメニュー画像を表示させるメニュー表示部と、
    前記メニュー画像が表示される領域と前記領域特定部によって特定された領域とが重複する場合に、前記表示領域のうちの前記領域特定部によって特定された領域を除く領域に該メニュー画像が表示されるように、該メニュー画像の表示位置を変更する表示位置変更部とを有する制御手段とを含むことを特徴とするコンテンツ表示装置。
  2. 前記制御手段は、前記表示位置変更部によってメニュー画像の表示位置が変更される場合に、前記操作位置の近傍に、メニュー画像の表示位置が変更されることを報知するための報知画像を表示させる報知画像表示部をさらに有することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ表示装置。
  3. 前記報知画像表示部は、前記報知画像として、人の形を模式化した影を示す人影画像を表示させることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ表示装置。
  4. 前記報知画像表示部は、前記報知画像として、前記操作位置から前記表示位置変更部による変更後のメニュー画像の表示位置に向く矢印の画像を表示させることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ表示装置。
  5. 前記報知画像表示部は、前記報知画像として、メニュー画像の表示位置が変更されることを示す文字情報画像を表示させることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ表示装置。
  6. 前記メニュー表示部は、前記表示位置変更部によってメニュー画像の表示位置が変更される場合に、前記メニュー画像を、該メニュー画像が表示される領域に重複して表示されるコンテンツ画像が透けて見える態様で表示させることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ表示装置。
  7. 前記制御手段は、予め定める判定条件に基づいて、メニュー画像の表示位置を変更すべきか否かを判定する表示位置変更判定部をさらに有し、
    前記表示位置変更部は、前記表示位置変更判定部が表示位置を変更すべきであると判定した場合にのみ、メニュー画像の表示位置を変更することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ表示装置。
  8. 前記表示位置変更判定部は、前記メニュー表示部によって表示されるメニュー画像が、ユーザに対して文字入力を要求しているか否かを判定し、文字入力を要求している場合に、メニュー画像の表示位置を変更すべきであると判定することを特徴とする請求項7記載のコンテンツ表示装置。
  9. 前記表示位置変更判定部は、前記表示領域の大きさが、予め定める大きさよりも小さい場合に、メニュー画像の表示位置を変更すべきでないと判定することを特徴とする請求項7記載のコンテンツ表示装置。
  10. 前記表示位置変更部は、前記表示領域のうちの前記領域特定部によって特定された領域を除く領域に一のメニュー画像がすでに表示されているときに、前記領域特定部によって特定された領域に重複して表示される他のメニュー画像の表示位置を変更する場合に、一のメニュー画像と他のメニュー画像とが互いに重複しないように、前記領域特定部によって特定された領域を除く領域における各メニュー画像の配置位置を決定することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ表示装置。
  11. 前記表示手段の周辺の予め定める領域を撮像する撮像手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記撮像手段によって撮像された映像に基づいて、前記予め定める領域に、前記表示手段に対して操作を行っているユーザ以外の人が侵入したか否かを判定する侵入判定部をさらに有し、
    前記表示位置変更部は、前記侵入判定部がユーザ以外の人が侵入したと判定した場合にのみ、メニュー画像の表示位置を変更することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ表示装置。
  12. コンピュータを、請求項1〜11のいずれか1つに記載のコンテンツ表示装置における制御手段として機能させるためのプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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