JP2014016687A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像処理装置100は、撮影された光の強度を示す光線情報および光の方向を示す方向情報(ライトフィールド画像データ)の入力を受け付ける入力部101と、該データを記憶する記憶部102を備える。再構築部103は複数のオブジェクトにピントが合った第1画像データを生成して認識処理部104に出力する。認識処理部104は画像内のオブジェクトを認識する。再構築部103は、特定のオブジェクトにピントが合った第2画像データを生成して適応処理部106に出力する。適応処理部106は、認識処理部104の認識処理結果に基づいて特定のオブジェクトに画像処理を施す。画像処理されたデータは出力部107から出力される。
【選択図】 図1
Description
一方、表示装置では、画像内の特定のオブジェクトを認識し、該オブジェクトに適した画像処理(以下、認識適応処理という)を行うことができる。例えば、一般的に被写体の顔が映っている領域は重要な部分であることが多い。このため、顔領域を認識して、顔領域に対して優先的に階調を割り当てる階調補正処理が行われる。また、天空の認識処理結果に基づいて、視聴者がより「空らしい」と感じるように色味の補正を行う処理が知られている。なお、オブジェクトの認識処理では特徴点の抽出によるパターンマッチング等が用いられるため、ピントが合っているオブジェクトの方が精度良く認識できる。
本発明は、ピント状態を指定可能な画像データの処理にて、ユーザが行うピント指定操作によらずに精度良く画像内のオブジェクトを認識して認識適応処理を行うことを目的とする。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の機能を説明するブロック図である。
入力部101は、不図示の撮像装置や情報処理装置などからライトフィールド(以下、LFと表記する)画像データの入力を受け付ける。例えば、LFカメラの場合、格子状に配列したマイクロレンズによって撮像レンズからの入射光を分割し、分割した光を撮像素子に出力する。撮像素子の各画素には各マイクロレンズが分割した光が入射し、異なる方向からの光の強度(光線情報)および入射方向(方向情報)が検出される。なお、その詳細については後述する。また、情報処理装置はLF画像データの加工や補正などの処理を施したデータを出力する。
記憶部102は、入力部101が受け付けたLF画像データを記憶する。画像構築処理を行う再構築部103は、LF画像データ、つまり光線情報と方向情報に基づいて、光線の並べ替えと計算処理(以下、再構築という)を行うことにより、任意のピント位置や視点での画像データを生成する。再構築により、1つのLF画像に対して、オブジェクト認識に用いる画像(以下、認識用画像という)と、ユーザが指定した奥行きにピントが合っている画像(以下、指定ピント画像という)を生成することができる。つまり、再構築部103は認識用画像に対応する第1画像データと、指定ピント画像に対応する第2画像データを再構築により生成する。なお、再構築処理の詳細については後述する。
適応処理部106は、認識結果記憶部105から取得した認識処理結果に基づいて認識適応処理を実行する。例えば、一般的に顔領域は視聴者にとって重要な領域であることを考慮して、被写体の顔として認識された領域に対して優先的に階調を割り当てる階調補正処理が行われる。なお、認識適応処理は、認識されたオブジェクトに対して施される画像処理であり、本発明の適用上、処理の如何は問わない。
出力部107は、認識適応処理された画像データを、不図示の表示装置や外部機器などに出力する。
図2は、LF画像を撮影するLFカメラを模式的に示す図である。撮像光学系を構成する撮像レンズ201を通過して、マイクロレンズアレイ202に入射した被写体からの光は、イメージセンサ203によって光電変換されて電気信号が得られる。
以上のように取得した光線情報と方向情報に基づいて、光線の並べ替えと計算処理を行うことにより、任意のピント位置や視点での画像データを生成できる。
まず、再構築部103はLF画像を再構築し、オブジェクト認識に適した画像、すなわち認識用画像を生成する(S301)。認識用画像は、ピントの合っている奥行きの範囲が相対的に広い画像である。図4(A)は認識用画像例を示す。この例では、カメラからの距離がそれぞれ異なる被写体21から23の撮影画像を示しており、被写体21,22,23にピントが合っている。このような画像は、以下のようにLF画像を再構築することによって生成できる。
図5(B)は、マイクロレンズアレイ202を正面から見た状態を示す。再構築部103は、各マイクロレンズ202aの中心部分において相対的に狭い第1の範囲202b(斜線部分参照)を通過する光線を使用して再構築処理を行う。
次に、再構築部103はLF画像を再構築し、指定ピント画像データを生成する(S303)。図4(B)は指定ピント画像を例示する。この例では、カメラからの距離がそれぞれ異なる被写体21から23の撮影画像を示しており、被写体22にはピントが合っているが、被写体21と23にはピントが合っていない。このような画像は、以下のようにLF画像を再構築することによって生成できる。
図6(B)は、マイクロレンズアレイ202を正面から見た状態を示す。再構築部103は、各マイクロレンズ202aにおいて相対的に広い第2の範囲202c(斜線部分参照)を通過する光線を使用してLF画像の再構築を行う。第2の範囲202cは、図5(B)に示す第1の範囲202bに比べて各マイクロレンズ202aの中心部から離れた周縁寄りの部分を含む。こうして、特定の領域にのみピントの合っている(被写界深度の浅い)画像が得られる。
次に、適応処理部106は、図3のS303で生成した指定ピント画像データに対して、S302での認識処理結果を用いて認識適応処理を実行する(S304)。これは、例えば、被写体のうちで顔と認識された領域に対して優先的に階調を割り当てる処理である。この処理の結果、高い精度でオブジェクト認識を行った結果に基づいて、指定ピント画像に対して認識適応処理を実施することができる。
第1実施形態に係る画像処理装置は、オブジェクト認識に適した画像データを生成する。これは、ピントの合っている奥行きの範囲が相対的に広い画像であり、この画像を用いて認識処理が行われる。また、特定の領域にのみピントの合っている指定ピント画像データが生成され、該データに対し、前記認識処理の結果に基づいて、認識適応処理が行われる。よって、LF画像に対する認識適応処理の精度を高めることができる。
次に本発明の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態に係る画像処理装置において第1実施形態の場合と同様の構成要素については既に使用した符号を用いることにより、それらの詳細な説明を省略する。
図7は第2実施形態に係る画像処理装置の機能を示すブロック図である。画像処理装置800は、複数の再構築部801および802を備えており、並列処理によってLF画像データをそれぞれ生成可能である。
第1再構築部801は、オブジェクトの認識用画像を再構築し、生成した画像データを認識処理部104に出力する。第2再構築部802は、ユーザ操作により指定される指定ピント画像を再構築し、生成した画像データを適応処理部106に出力する。
まず、第1再構築部801はLF画像を再構築し、オブジェクトの認識用画像データを生成する(S901)。一方、第2再構築部802はLF画像を再構築し、ユーザ操作に応じて指定ピント画像データを生成する(S902)。
認識処理部104は、S901で生成した認識用画像を用いて認識処理を行う(S903)。続いて、適応処理部106は、S902で生成した指定ピント画像に対して、S903での認識処理結果を用いて画像処理を実行し、認識適応処理を行う(S904)。
以上のように、第2実施形態に係る画像処理装置では、複数の再構築部を有しており、オブジェクト認識に適した認識用画像データの生成処理と、指定ピント画像データの生成処理が並行して実行される。そして、オブジェクトの認識処理結果に基づいて、指定ピント画像に対する認識適応処理が行われる。この結果、第1実施形態と同様に、LF画像に対する認識適応処理の精度を高めることが可能となる。さらには、複数の再構築部を用いた並列処理によって、再構築処理に要する時間を短縮することができる。よって、LF画像の入力フレームレートの設定を下げることなく画像データを出力できるので、装置内部の処理を高速化したい場合に有効である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
102 記憶部
103,801,802 再構築部
104 認識処理部
105 認識結果記憶部
106 適応処理部
107 出力部
Claims (11)
- 撮影された光の強度を示す光線情報および光の方向を示す方向情報に基づいて、ピント状態を指定可能な画像データを処理する画像処理装置であって、
前記光線情報および方向情報を取得して画像データを生成する画像構築手段と、
前記画像データに含まれるオブジェクトを認識する認識処理手段と、
前記認識処理手段によるオブジェクトの認識処理結果を取得し、特定のオブジェクトに画像処理を施す適応処理手段を備え、
前記画像構築手段は、複数のオブジェクトにピントが合った第1画像データを前記認識処理手段に出力し、前記複数のオブジェクトのうちで前記特定のオブジェクトにピントが合った第2画像データを前記適応処理手段に出力することを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像構築手段は、前記第1画像データを生成する第1再構築手段と、前記第2画像データを生成する第2再構築手段を備え、前記第1画像データおよび第2画像データを並列処理により生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記画像構築手段は、前記第2画像データに比べて、ピントが合っている奥行きの範囲が広い前記第1画像データを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 撮像光学系から複数のマイクロレンズを介してそれぞれ入射する光を電気信号に変換する複数の光電変換手段を備える撮像装置から前記光線情報および方向情報を取得して記憶し、当該情報を前記画像構築手段に出力する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記画像構築手段は、前記マイクロレンズの中心部を含む第1の範囲を通過する光の光線情報および方向情報を前記記憶手段から取得して前記第1画像データを生成し、前記第1の範囲よりも広い第2の範囲を通過する光の光線情報および方向情報を前記記憶手段から取得して前記第2画像データを生成することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 撮影された光の強度を示す光線情報および光の方向を示す方向情報に基づいて、ピント状態を指定可能な画像データを処理する画像処理方法であって、
前記光線情報および方向情報を用いて画像データを生成する画像構築ステップと、
前記画像データに含まれるオブジェクトを認識する認識処理ステップと、
前記認識処理ステップによるオブジェクトの認識処理結果を取得し、特定のオブジェクトに画像処理を施す適応処理ステップを有し、
前記画像構築ステップでは、複数のオブジェクトにピントが合った第1画像データを前記認識処理ステップで使用するために生成し、前記複数のオブジェクトのうちで前記特定のオブジェクトにピントが合った第2画像データを前記適応処理ステップで使用するために生成することを特徴とする画像処理方法。 - 前記画像構築ステップでは、前記第1画像データおよび第2画像データを並列処理により生成することを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
- 前記画像構築ステップでは、前記第2画像データに比べて、ピントが合っている奥行きの範囲が広い前記第1画像データを生成することを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理方法。
- 撮像光学系から複数のマイクロレンズを介してそれぞれ入射する光を電気信号に変換する複数の光電変換手段を備える撮像装置から前記光線情報および方向情報を取得して記憶手段に記憶するステップをさらに有し、
前記画像構築ステップでは、前記記憶手段から前記光線情報および方向情報を取得して前記第1画像データおよび第2画像データを生成することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の画像処理方法。 - 前記画像構築ステップは、前記マイクロレンズの中心部を含む第1の範囲を通過する光の光線情報および方向情報を取得して前記第1画像データを生成するステップと、前記第1の範囲よりも広い第2の範囲を通過する光の光線情報および方向情報を取得して前記第2画像データを生成するステップを有することを特徴とする請求項9に記載の画像処理方法。
- 請求項6から請求項10までのいずれか1項に記載の、画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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JP2016146607A (ja) * | 2015-02-09 | 2016-08-12 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
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JP2008141617A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Fujifilm Corp | 撮影装置、その顔検出方法並びに画像記録方法 |
JP2010191883A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Nikon Corp | 撮像装置および画像処理プログラム |
JP2012088696A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-05-10 | Fujifilm Corp | 撮像装置 |
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2012
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