JP2014016569A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 撮像面位相差AF及びコントラストAFの2つの制御を備えた撮像装置において、高速かつ正確にフォーカスレンズを合焦位置へ移動可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 その目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像面位相差AFからコントラストAFに移行する前に撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値以上の場合、コントラストAF駆動開始時のフォーカスレンズの駆動ステップ幅を第1の駆動ステップ幅とし、撮像面位相差AFからコントラストAFに移行する前に撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値より小さい場合、コントラストAF駆動開始時のフォーカスレンズの駆動ステップ幅を第1の駆動ステップ幅より小さい第2の駆動ステップ幅とすることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 その目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像面位相差AFからコントラストAFに移行する前に撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値以上の場合、コントラストAF駆動開始時のフォーカスレンズの駆動ステップ幅を第1の駆動ステップ幅とし、撮像面位相差AFからコントラストAFに移行する前に撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値より小さい場合、コントラストAF駆動開始時のフォーカスレンズの駆動ステップ幅を第1の駆動ステップ幅より小さい第2の駆動ステップ幅とすることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラの撮像装置に関し、撮像面位相差AF及びコントラストAFの両機能を備えた撮像装置に関する。
近年のデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラにおける自動焦点検出には、CCDやCMOSの撮像素子に結像した像のコントラスト状態を評価しフォーカスレンズを駆動するコントラストAF方式が利用される例が多い。コントラストAF方式は、専用の焦点検出手段ではなく、撮像素子の情報を利用して実施されるため、省スペースであるうえ、低コストに正確な自動焦点検出が実現できる。
さらに、別の方式としては、撮像素子の画素に位相差検出による焦点ずれ量を検出する撮像面位相差AF方式の機能を持たせて、その結果をもとにフォーカスレンズを駆動する技術も開示されている。
また、特許文献1のように、撮像面位相差方式とコントラストAF方式を組み合わせた技術も開示されている。これによれば、撮像面位相差AFによる焦点検出の信頼度が高い場合コントラストAFの開始位置を撮像面位相差AFによる焦点検出の信頼度が低い場合のコントラストAFの開始位置よりも撮像面位相差AFが推定した合焦位置の近くに設定する。
しかしながら、特許文献1で開示された合焦位置の特定方法は、撮像面位相差AFの信頼度が高い場合、コントラストAF駆動の初期位置を合焦位置と予想される位置に近いところに設定するため高速化が期待できるが、撮像面位相差AFの信頼度が低い場合、合焦位置と予想される位置から離れた手前の位置に設定することとなるため、コントラストAF駆動が要する時間も増え、必ずしも高速化が図れない。
そこで、本発明の目的は、自動合焦位置検出方式として好ましい撮像面位相差AF及びコントラストAFの2つの方式を兼ね備え、かつそれら両方式によりフォーカスレンズを駆動し、高速にフォーカスレンズを合焦位置へ移動可能な撮像装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、フォーカスレンズを有する撮影光学系の射出瞳を通過した光束を受光して被写体像を生成する撮像素子と、前記撮影光学系の異なる射出瞳を通過した光束を受光して撮像面位相差AFに用いられる第1の焦点検出信号を出力する第1の焦点検出手段と、前記撮像素子にて生成された被写体像のコントラスト評価値を基にコントラストAFに用いられる第2の焦点検出信号を出力する第2の焦点検出手段と、を有する撮像装置であって、
前記撮像面位相差AFから前記コントラストAFに移行する前に前記撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値以上の場合、前記コントラストAF駆動開始時の前記フォーカスレンズの駆動ステップ幅を第1の駆動ステップ幅とし、
前記撮像面位相差AFから前記コントラストAFに移行する前に前記撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値より小さい場合、前記コントラストAF駆動開始時の前記フォーカスレンズの駆動ステップ幅を前記第1の駆動ステップ幅より小さい第2の駆動ステップ幅とすることを特徴とする。
前記撮像面位相差AFから前記コントラストAFに移行する前に前記撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値以上の場合、前記コントラストAF駆動開始時の前記フォーカスレンズの駆動ステップ幅を第1の駆動ステップ幅とし、
前記撮像面位相差AFから前記コントラストAFに移行する前に前記撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値より小さい場合、前記コントラストAF駆動開始時の前記フォーカスレンズの駆動ステップ幅を前記第1の駆動ステップ幅より小さい第2の駆動ステップ幅とすることを特徴とする。
本発明の撮像装置によれば、撮像面位相差AF及びコントラストAFを好適に用い制御をおこなうことで、高速にフォーカスレンズを合焦位置へ移動可能となる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
本実施形態において、自動焦点検出をオートフォーカス(auto focus)、略してAFと呼ぶ。
図1は、本発明の撮像装置としてのデジタルカメラ1の構成を示す概略図である。撮影レンズ1001は焦点調節用レンズであるところのフォーカスレンズ1002や、フォーカスレンズ1002を光軸方向に駆動するためのフォーカス駆動部1003から構成されている。撮影光学系としての撮影レンズ1001を通った光束は、その後、撮像素子1004上へと導かれ、ここに被写体像を形成する。
撮像素子1004は、撮像のために用いる撮像用画素と、焦点検出を行う焦点検出用画素とが混在した構成となっている。CPU1005に含まれる第1の焦点検出手段であるところの位相差評価回路1007は、焦点検出用画素出力を元に位相差評価を行い、フォーカスレンズ1002の焦点ずれ量であるところのデフォーカス量を算出し、合焦状態を判定することが可能である。
第1の焦点検出手段は、撮影光学系の異なる射出瞳を通過した光束を受光して撮像面位相差AFに用いられる第1の焦点検出信号を出力する。
図4〜5を用いて、撮像素子1004の画素配列について説明する。
本実施形態においては、2行×2列の4画素のうち、対角2画素にG(緑色)の分光感度を有する画素を配置し、他の2画素にR(赤色)とB(青色)の分光感度を有する画素を各1個配置した、ベイヤー配列が採用されている。そして、このベイヤー配列の間に、焦点検出用画素が所定の規則にて分散配置される。撮像用画素の間に、焦点検出用画素を離散的に配置する技術は、特開2000−156823号公報等に開示されていて公知の技術であるため、説明は省略する。
図4に撮像用画素の配置と構造を示す。
図4(a)は2行×2列の撮像用画素の平面図である。周知のごとく、ベイヤー配列では対角方向にG画素が、他の2画素にRとBの画素が配置される。そしてこの2行×2列の構造が繰り返し配置される。
図4(a)の断面A−Aを図4(b)に示す。MLは各画素の最前面に配置されたオンチップマイクロレンズ、CFRはR(Red)のカラーフィルタ、CFGはG(Green)のカラーフィルタである。PDは図3で説明したC−MOSセンサの光電変換部を模式的に示したもの、CLはC−MOSセンサ内の各種信号を伝達する信号線を形成するための配線層である。TLは撮影光学系を模式的に示したものである。
ここで、撮像用画素のオンチップマイクロレンズMLと光電変換部PDは、撮影光学系MLを通過した光束を可能な限り有効に取り込むように構成されている。換言すると、撮影光学系TLの射出瞳EPと光電変換部PDは、マイクロレンズMLにより共役関係にあり、かつ光電変換部の有効面積は大面積に設計される。また、図4(b)ではR画素の入射光束について説明したが、G画素及びB(Blue)画素も同一の構造となっている。従って、撮像用のRGB各画素に対応した射出瞳EPは大径となり、被写体からの光束を効率よく取り込んで画像信号のS/Nを向上させている。
図5は、撮影レンズの水平方向(横方向)に瞳分割を行なうための焦点検出用画素の配置と構造を示す。
図5(a)は、焦点検出用画素を含む2行×2列の画素の平面図である。撮像信号を得る場合、G画素は輝度情報の主成分をなす。そして人間の画像認識特性は輝度情報に敏感であるため、G画素が欠損すると画質劣化が認められやすい。一方でRもしくはB画素は、色情報を取得する画素であるが、人間は色情報には鈍感であるため、色情報を取得する画素は多少の欠損が生じても画質劣化に気づきにくい。そこで本実施形態においては、2行×2列の画素のうち、G画素は撮像用画素として残し、RとBの画素を焦点検出用画素としている。これを図5(a)においてSHA及びSHBで示す。
図5(a)の断面A−Aを図5(b)に示す。マイクロレンズMLと、光電変換部PDは図4(b)に示した撮像用画素と同一構造である。本実施形態においては、焦点検出用画素の信号は画像生成には用いないため、色分離用カラーフィルタの代わりに透明膜CFW(White)が配置される。また、撮像素子で瞳分割を行なうため、配線層CLの開口部はマイクロレンズMLの中心線に対して一方向に偏倚している。具体的には、画素SHAの開口部OPHAは右側に偏倚しているため、撮影レンズTLの左側の射出瞳EPHAを通過した光束を受光する。同様に、画素SHBの開口部OPHBは左側に偏倚しているため、撮影レンズTLの右側の射出瞳EPHBを通過した光束を受光する。よって、画素SHAを水平方向規に則的に配列し、これらの画素群で取得した被写体像をA像とする。また、画素SHBも水平方向に規則的に配列し、これらの画素群で取得した被写体像をB像とする。すると、A像とB像の相対位置を検出することで、撮影レンズTLのピントずれ量が検出できる。
ここで、マイクロレンズMLは、撮影レンズTLの左側の射出瞳EPHAを透過した光束からなるA像と、撮影レンズTLの右側の射出瞳EPHBを透過した光束からなるB像の、一対の光学像を生成するレンズ要素の機能を果たしている。
なお、上記画素SHA及びSHBでは、撮影画面の横方向に輝度分布を有した被写体、例えば縦線に対しては焦点検出可能だが、縦方向に輝度分布を有する横線は焦点検出不能である。そこで本実施形態では、後者についても焦点検出できるよう、撮影レンズの垂直方向(縦方向)にも瞳分割を行なう画素も備えている。
CPU1005に含まれる第2の焦点検出手段であるところのコントラスト評価回路1008は、撮像用画素の出力である撮影画像情報をもとに、そのコントラスト評価値を算出し合焦状態を判定することが可能である。制御部1006は、被写体の焦点ずれ量としてのデフォーカス量を基にフォーカス駆動部1003を第1のフォーカス駆動モードである撮像面位相差AF駆動、また、コントラスト評価値をもとにフォーカス駆動部1003を第2のフォーカス駆動モードであるコントラストAF駆動の制御を行う。
第2の焦点検出手段は、撮像素子にて生成された被写体像のコントラスト評価値を基にコントラストAFに用いられる第2の焦点検出信号を出力する。
フォーカスレンズ1002が合焦位置に到達した後に、本撮像が行われCPU内で圧縮処理などを経てメモリ1009へと移動格納される。
本発明の撮像装置であるデジタルカメラ1は、前述のように焦点検出用画素が離散的に配置され、その出力より位相差情報を取り出し、デフォーカス量を算出するものである。焦点検出用画素を密に配置すれば、より精度の高い焦点検出ができるが、撮像用画素の連続性が損なわれ、撮影画像に悪影響を及ぼすため、焦点検出用画素が離散的に配置されている。すなわち、原理上、密に配置されていない焦点検出用画素を用いているため、最終合焦精度がコントラストAF方式よりも劣る場合がある。この場合、最終合焦精度を確保するために、コントラストAF駆動モードに切り替えを行う必要がある。一方、コントラストAF方式は、最終合焦動作にあたって、フォーカスレンズを駆動し合焦位置を一度通過し、評価値の最大値を検出してから反転駆動によって合焦位置に戻る必要がある。そのため、デジタルカメラ1では、撮像面位相差AF駆動モードからコントラストAFモードへの切り替えを、合焦位置よりも手前の位置で実施することとなる。
図2は、本発明の撮像装置としてのデジタルカメラ1が実施する焦点調節動作のフローチャートである。これを用いて、本発明の実施形態であるデジタルカメラ1が実施する焦点調節動作について順を追って説明する。
本フローは、コントラストAF駆動モードを実施する直前に配置されるフローであり、撮像面位相差AF駆動モードによる駆動により合焦位置よりも所定量だけ手前にフォーカスレンズ1002を移動した後に、高精度な合焦位置への移動のためにコントラストAF駆動モードを開始する際のフローである。
ステップS1001において、位相差評価回路1007の評価結果であるデフォーカス量Dの値と、デフォーカス量の閾値である所定値LS1との大小比較を行う。デフォーカス量Dが所定値LS1よりも小さい場合には、ステップS1002へと進む。またデフォーカス量Dが所定値LS1よりも小さくない場合には、ステップS1005へと進む。
ステップS1005では、改めてデフォーカス量Dの値と、デフォーカス量の閾値である所定値LS2との大小比較を行う(ただしLS2>LS1)。デフォーカス量Dが所定値LS2よりも小さい場合には、ステップS1006へと進む。またデフォーカス量Dが所定値LS2よりも小さくない場合には、本フローとは別の撮像面位相差AF駆動モードのフローへと進む。
本フローのスタート時に完了する撮像面位相差AF駆動モードは、撮影者がAF開始の指示を行うことでそのモードを開始し、合焦近傍までのデフォーカス量Dを算出したうえで、合焦近傍を目指す。しかしながら、その合焦精度がコントラストAF駆動モードよりも低い場合を想定し、合焦位置ではなく、そこから所定量だけ手前の位置で撮像面位相差AF駆動モードによるフォーカスレンズの移動を停止するよう駆動される。本フローのステップS1001やS1005のような閾値判定を行ったのは、この所定量だけ手前を目指して駆動した結果、停止した位置がどの程度合焦位置に近いかを判定するためである。
ステップS1002からステップS1004では、所定の駆動ステップ幅で4回だけフォーカスレンズの駆動し、コントラスト評価値の算出工程を4回繰り返すループ(ループA)となっている。
すなわち、ステップS1003において、フォーカスレンズ1002を現在位置から第2の駆動ステップ幅であるところの距離LAだけ移動した位置(P1A)へと移動する。
ステップS1004において、撮像素子1004を露光して、コントラスト評価値V1Aを蓄積し、コントラスト評価値V1Aの演算を実施することを第1回目のループとして、ステップS1011でiが4であるか否かを判定し、ステップS1012にてiを1増やすことを順次繰り返して、フォーカスレンズをP4Aへと移動し、撮像素子1004を露光蓄積せしめ、コントラスト評価値V4Aの演算を実施する第4回目のループまでを実施するものである。
ステップ1006は、所定の駆動ステップ幅での4回だけフォーカスレンズの駆動し、コントラスト評価値の算出工程を4回繰り返しループ(ループB)となっている。すなわち、ステップS1007において、フォーカスレンズ1002を現在位置から第1の駆動ステップ幅であるところの距離LBだけ移動した位置(P1B)へと移動し、ステップS1008において、撮像素子1004を露光して、コントラスト評価値V1Aを蓄積し、コントラスト評価値V1Bの演算を実施することを第1回目のループとして、ステップS1013でiが4であるか否かを判定し、ステップS1014にてiを1増やすことを順次繰り返して、フォーカスレンズ1002をP4Bへと移動し、撮像素子1004を露光して、コントラスト評価値V1Aを蓄積し、コントラスト評価値V4Bの演算を実施する第4回目のループまでを実施するものである。
ループAとループBにおいて、ステップ幅(LAとLB)がLA<LBなる関係となっている。ループAあるいはループBを経て、フォーカスレンズ1002は、P4AあるいはP4Bへと移動しており、それぞれステップS1009へと進む。ステップS1009では、ループAおよびループBで算出されたコントラスト評価値V1A〜V4AおよびV1B〜V4Bをもとに、フォーカスレンズ1002の合焦位置であるPfを算出する。
次いでステップS1010において、フォーカス駆動部によりフォーカスレンズ1002を合焦位置Pfまで移動させて本フローが終了となる。
図3は、本発明の実施形態であるデジタルカメラ1が実施する焦点調節動作を説明する概略図である。図3を用いて、本発明の実施形態であるデジタルカメラ1が実施する焦点調節動作について説明する。図3(a)は図2におけるループAを通った場合のフォーカスレンズ1002の位置変化の様子(左軸)とコントラスト評価回路1008において算出されたコントラスト評価値V1A〜V4Aの変化の様子(右軸)を示した模式的なグラフである。
位相差評価回路1007におけるデフォーカス値DがLS1よりも小さいことがあらかじめ分かっているため、コントラスト評価値を取得するためのフォーカスレンズ1002の移動距離をLA(<LB)としている。
各位置に移動すると、撮像素子1004は蓄積動作を行い、その後、蓄積された画素情報をもとに、コントラスト評価回路1008においてコントラスト評価値が演算されるが、フォーカス駆動部1003はこの撮像素子1004の蓄積動作完了とともに、次の位置への移動を開始する。フォーカスレンズの各位置P1A〜P4Aについて算出されたコントラスト評価値V1A〜V4Aに対して直線補間を用いることで、合焦位置であるPfを算出し、最後に合焦位置Pfまでの移動を行う。
図中の○で示した評価値は、この直線補間(図中評価値同士を結ぶ点線)によって得られた合焦状態での予測評価値である。図3(a)の動作は、位相差評価回路でのデフォーカス量Dが十分に小さかったため、すなわち合焦位置Pfまでの距離が小さかったため、コントラスト評価値の算出毎の移動距離を小さくすることができ、より高精細に合焦位置Pfを割り出すことが可能となっている。
図3(b)は図2におけるループBを通った場合のフォーカスレンズ1002の位置変化の様子(左軸)とコントラスト評価回路1008において算出されたコントラスト評価値V1B〜V4Bの変化の様子(右軸)を示した模式的なグラフである。位相差評価回路1007におけるデフォーカス値DがLS1よりも小さくないことがあらかじめ分かっているため、コントラスト評価値を取得するためのフォーカスレンズ1002の移動距離をLB(LA<LB)としている。
各位置に移動すると、撮像素子1004は蓄積動作を行い、その後蓄積された画素情報をもとに、コントラスト評価回路1008においてコントラスト評価値が演算されるが、フォーカス駆動部1003はこの撮像素子1004の蓄積動作完了とともに、次の位置への移動を開始する。フォーカスレンズの各位置P1B〜P4Bについて算出されたコントラスト評価値V1B〜V4Bに対して直線補間を用いることで、合焦位置であるPfを算出し、最後に合焦位置Pfまでの移動を行う。
図中の○で示した評価値は、この直線補間(図中評価値同士を結ぶ点線)によって得られた合焦状態での予測評価値である。図3(b)の動作は、位相差評価回路でのデフォーカス量Dが小さくなかったため、すなわち合焦位置Pfまでの距離が小さくなかったため、コントラスト評価値の算出毎の移動距離を大きくすることで、確実に合焦位置Pfを一度通過し、正確に割り出すことが可能な4点でコントラスト評価値を取得することが可能となっている。
また、図2のフローにおいて、コントラストAF駆動モードをスタートする際に、位相差評価回路の結果であるデフォーカス量の大小による判定を用いることで、無駄に位相差AF駆動を挟むことなくコントラストAF駆動モードを選択できるため、合焦位置Pfに到達するまでの時間を最小限に抑えることができる。
図3(a)については、図3(b)と同等な移動距離LBで駆動しても、同様に合焦位置Pfを通過する。しかしながら、図3(a)や図3(b)に示すような直線補間を行うためには、少なくとも3個以上、安定性を考えて4個の評価値が合焦位置Pfを跨いで必要であり、図3(a)について移動距離LBを用いることで、1回目の移動で合焦位置Pfを超え、その後3点の評価値が低下し続けることとなり、ノイズに弱く、安定的な合焦動作が行えなくなってしまう。そのため、デフォーカス量が所定値よりも低い場合には、LAのような小さい移動距離で移動を行う必要がある。
本実施形態では、撮像面位相差AFからコントラストAFに移行する前に撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値以上の場合、コントラストAF駆動開始時のフォーカスレンズの駆動ステップ幅を第1の駆動ステップ幅としている。
また、撮像面位相差AFからコントラストAFに移行する前に撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値より小さい場合、コントラストAF駆動開始時のフォーカスレンズの駆動ステップ幅を第1の駆動ステップ幅より小さい第2の駆動ステップ幅とすることで、無駄に位相差AF駆動を挟むことなくコントラストAF駆動モードを選択できるため、合焦位置Pfに到達するまでの時間を最小限に抑えることができる効果を得ている。
本実施形態においては、離散的に配置された焦点検出用画素を備えた撮像素子を採用しているが、撮像面位相差AF駆動モード後のデフォーカス量が、撮像面位相差AF駆動モード開始時の検出デフォーカス量とズレを生じてしまうことは、被写体の空間周波数等にも依存する。すなわち、撮像素子としては離散的に焦点検出用画素が配置されたものに限定されず、ひとつのマイクロレンズに複数の画素が配置され、撮像用画素と焦点検出用画素を兼ねることができるタイプの撮像素子であってもよい。
1001 撮影レンズ
1002 フォーカスレンズ
1004 撮像素子
1006 制御部
1007 位相差評価回路
1008 コントラスト評価回路
1002 フォーカスレンズ
1004 撮像素子
1006 制御部
1007 位相差評価回路
1008 コントラスト評価回路
Claims (4)
- フォーカスレンズを有する撮影光学系の射出瞳を通過した光束を受光して被写体像を生成する撮像素子と、前記撮影光学系の異なる射出瞳を通過した光束を受光して撮像面位相差AFに用いられる第1の焦点検出信号を出力する第1の焦点検出手段と、前記撮像素子にて生成された被写体像のコントラスト評価値を基にコントラストAFに用いられる第2の焦点検出信号を出力する第2の焦点検出手段と、を有する撮像装置であって、
前記撮像面位相差AFから前記コントラストAFに移行する前に前記撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値以上の場合、前記コントラストAF駆動開始時の前記フォーカスレンズの駆動ステップ幅を第1の駆動ステップ幅とし、
前記撮像面位相差AFから前記コントラストAFに移行する前に前記撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値より小さい場合、前記コントラストAF駆動開始時の前記フォーカスレンズの駆動ステップ幅を前記第1の駆動ステップ幅より小さい第2の駆動ステップ幅とすることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像素子は、前記撮影光学系の射出瞳を通過した光束を受光して被写体像を生成する複数の撮像用画素と、前記撮影光学系の異なる射出瞳を通過した光束を受光して撮像面位相差AFに用いられる第1の焦点検出信号を出力する複数の焦点検出用画素と、を有する請求項1に記載の撮像装置。
- フォーカスレンズを有する撮影光学系の射出瞳を通過した光束を受光して被写体像を生成する撮像素子と、前記撮影光学系の異なる射出瞳を通過した光束を受光して撮像面位相差AFに用いられる第1の焦点検出信号を出力する第1の焦点検出手段と、前記撮像素子にて生成された被写体像のコントラスト評価値を基にコントラストAFに用いられる第2の焦点検出信号を出力する第2の焦点検出手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
前記撮像面位相差AFから前記コントラストAFに移行する前に前記撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値以上の場合、前記コントラストAF駆動開始時の前記フォーカスレンズの駆動ステップ幅を第1の駆動ステップ幅とし、
前記撮像面位相差AFから前記コントラストAFに移行する前に前記撮像面位相差AF駆動中に求められた被写体の焦点ずれ量が所定値より小さい場合、前記コントラストAF駆動開始時の前記フォーカスレンズの駆動ステップ幅を前記第1の駆動ステップ幅より小さい第2の駆動ステップ幅とすることを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 前記撮像素子は、前記撮影光学系の射出瞳を通過した光束を受光して被写体像を生成する複数の撮像用画素と、前記撮影光学系の異なる射出瞳を通過した光束を受光して撮像面位相差AFに用いられる第1の焦点検出信号を出力する複数の焦点検出用画素と、を有する請求項3に記載の撮像装置の制御方法。
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