JP2014016251A - 内燃機関の排気ガスの分析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディーゼル機関等の内燃機関から排出される排気ガス中のPM(排気粒子)に含まれているSOF(有機可溶性成分)の構成成分のうち、燃料由来成分量と潤滑油由来成分量の各割合を精度よくかつ容易に分析できる内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法を提供する。
【解決手段】排気ガス中のSOFの分析で、燃料には含有されずに潤滑油にしか含有されていない指標成分aの量を検出して、このSOF中の指標成分量wdaと潤滑油内に含まれている指標成分量wcaとから、SOF中の潤滑油由来成分量Wsaを算出し、別途検出されたSOFの成分量Wstから潤滑油由来成分量Wsaを差し引いて、燃料由来成分量Wsbを算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディーゼル機関等の内燃機関から排出される排気ガス中の排気粒子に含まれているSOF(有機可溶性成分)の内の燃料由来の成分量と潤滑油由来の成分量を精度よくかつ容易に分析できる内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法に関する。
自動車等の車両に搭載されるディーゼル機関から排出される排気ガス中には、PM(Particulate Matter:粒子状物質)やDEP(Diesel Exhaust Particulate:ディーゼル排気微粒子)と呼ばれる排気粒子が混合している。このPMは、炭化水素類(C14−C30)、元素状炭素、硫酸塩、硝酸塩、多環芳香族炭化水素(≧4環)、及び、ニトロ多環芳香族炭化水素類(≧3環)等が複雑に混合している集合体である。
また、このPMを有機溶媒による抽出で画分して得られる成分は、おおまかに、有機溶媒に溶解するSOF(Soluble Organic Fraction:有機可溶性成分)と呼ばれる成分と、有機溶媒には溶解しないISOF(Insoluble Organic Fraction)と呼ばれる成分とからなり、PMは、大まかにはこのようなSOFとISOFで構成されている。なお、このSOFは、一般的には、燃料の燃え残り、即ち、未燃の燃料と考えられているが、一部にはそのまま排気管に放出されてしまう潤滑油も含まれている。
このディーゼル機関から排出されるPM中の成分の多環芳香族炭化水素類、ニトロ多環芳香族炭化水素類は、ヒトへの有害性が高い物質として考えられ、これらの成分は主にPMのコア(核)となる元素状炭素の周りに吸着しており、SOFの中に含まれる物質となっている。このSOFの量を低減させることができれば、排気ガスによるヒトへの悪影響物質を低減させることができる。
そのため、どのようにすれば、SOFを低減することができるかを考える場合に、燃焼方法の変更、後処理装置のタイプの変更、燃料の変更、潤滑油の変更等の様々なアプローチが考えられる。
一方で、日欧米の排ガス規制よりも規制値が緩い新興国などでは、良質の燃料や潤滑油の供給が難しい場合があり、日本では使用経験の無い新しい燃料を使用する場合も想定される。従って、何を変更するとSOFの内のどの成分の低減に効果があるのかを把握するためにはSOFを燃料由来成分と潤滑油由来成分とに分けて検討する必要があり、SOFを構成する燃料由来の成分量と潤滑油由来の成分量を分析できる分析方法が重要となる。
PMの多くは、排気ガスが、ディーゼル機関等の排気通路に設けられたDPF(Diesel Particulate Filter:PM捕集フィルタ)を通過する際に、このDPFに捕集される。しかし、二酸化炭素(CO2)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)、二酸化硫黄(SO2)、炭化水素類(≦C18)、アルデヒド類、単環芳香族化合物(ベンゼン、トルエン)、多環芳香族炭化水素類(≦4環)、ニトロ多環芳香族炭化水素類(2、3環)等は沸点が約50℃よりも低い物質であるためDPFを通過してしまう。
この特性に対して、本発明者は、自動車排気ガスを希釈して、希釈後のガスを石英フィルタからなる粒子画分捕集用フィルタに通して全粒子を捕集し、粒子除去後のガスを吸着剤を有するガス画分捕集部材に通して全ガス(除粒子)中の多環芳香族炭化水素を捕集するサンプリング方法を提案している(例えば、特許文献1参照)。
また、本発明者は、ディーゼル排ガスを希釈空気で希釈した後、水蒸気の凝縮温度以上に加温し、その後50〜52℃に調温してある恒温槽内の捕集側サンプリングラインのフィルタホルダーを通過させて、粒子画分を石英フィルタで捕集し、捕集後のサンプルガスを冷却槽内の捕集側サンプリングラインの加熱脱着チューブを通過させて、除粒子画分を捕集剤に吸着して捕集することにより、排ガス中の水分の影響を受けることなく、粒子画分と除粒子画分を同時にサンプリングできるようにした粒子画分と除粒子画分の同時サンプリング方法を提案している(例えば、特許文献2参照)。
また、多環芳香族炭化水素類およびニトロ多環芳香族炭化水素類は、PMのコア(核)となっている元素状炭素の周囲に吸着される性質があり、多環芳香族炭化水素類の4環は、粒子状物質側と排気ガス側の両方に存在するとの報告がなされている。
これを考慮して、本発明者は、ディーゼルエンジンの排ガスを、希釈空気で希釈して前段の石英繊維フィルタを通過させて、粒子状物質に付着した多環芳香族炭化水素類を捕集し、更に、捕集後の希釈ガスを後段の炭素繊維フィルタを通過させて、ガス状の多環芳香族炭化水素類を捕集するサンプリングシステムと分析方法を提案している(例えば、特許文献3参照)。
また、SOFを抽出する方法としては、従来技術ではソックスレー抽出法が用いられている。このソックレスー抽出法では、上から順に、冷却管、ソックスレー抽出器、フラスコが接続された装置を用いる。この中段のソックスレー抽出器にPMを捕集したフィルタごと入れると共に、ジクロロメタンなどの有機溶媒(抽出溶媒)を下のフラスコに入れる。
このフラスコを55℃の湯浴で加熱して有機溶媒を蒸発させる。蒸発した有機溶媒は、ソックスレー抽出器の側方の管からその上に設置されている冷却管に入る。有機溶媒はこの冷却管で冷却され、凝結して、ソックスレー抽出器内のPM捕集フィルタに滴下し、フィルタに捕集されたPMのSOFを溶解する。このSOFを溶解した有機溶媒はある程度溜まると滴下してフラスコに戻る。
フラスコに戻った有機溶媒は、再蒸発時にはSOFをフラスコ内に残留させるので、この蒸留と抽出のサイクルを繰り返すことで(例えば1時間に4回程度で16時間抽出することで)、有機溶媒を循環使用してSOFをフラスコ内の有機溶媒中に濃縮することができる。このSOFが濃縮した有機溶媒を取り出して、有機溶媒を蒸発させ、一定量の有機溶媒に再溶解させることにより、SOFを得ることができる。このようにして得られたSOFは、液体であり、PMが捕集されたフィルタの抽出前重量から抽出後のフィルタの重量を差し引くことでSOFの重量を得ることができる。
更に、ガスクロマトグラフィー法を用いると、この得られたSOFの構成成分と考えられている多環芳香族炭化水素類(≧4環)、ニトロ多環芳香族炭化水素類(≧3環)等の量を別々に調べることはできるが、SOFを燃料由来成分と潤滑油由来成分とに分けて検討することはできない。
これに関連して、軽油に起因するSOFは比較的低温で気化し、エンジンオイルに起因するSOFは比較的高温で気化するとして、不活性ガス雰囲気下で、低沸点のSOFが気化する程度の低温加熱を行い、その後高沸点のSOFが気化する程度の高温加熱を行って、両者を区別して測定するエンジン排ガス中の粒子状物質の分析方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、このような低温加熱と高温加熱による分離では、燃料にもエンジンオイルにも含まれている成分を燃料由来の成分量と潤滑油由来の成分量とに分離することは不可能であり、また、SOFの構成成分のうちの個別成分の量を把握することができても、それらの個別成分の量が微量であるために、SOFの全体構成が分かるような燃料由来成分、潤滑油由来成分に分けた成分構成まで把握することは難しいという問題がある。
つまり、SOFをガスクロマトグラフィー法で分析した場合には、図5に示すSOFをガスクロマトグラフ−質量分析計(GC/MS)で分析した例のように、燃料由来成分のピークと潤滑油由来成分のピークはそれぞれの真ん中部分である中心部分が重なるため、分離することはできない。図5の横軸はSOFが分析カラムに導入されてからの経過時間を示し、縦軸はSOFをイオン化したときのイオンの総量を示す。図5のグラフで17−18分経過したあたり(領域T1)に谷があり、左のピーク(13−17分(領域T2):燃料由来成分)と右のピーク(18−25分(領域T3):潤滑油由来成分)が重なっていることが分かる。
上記のように、従来技術では、ディーゼル機関から排出される排気ガス中の排気粒子の有機可溶性成分の内の燃料由来の成分量と潤滑油由来の成分量を精度よく分析できないという問題がある。
特開2008−249384号公報 特開2012−88247号公報 特開2009−175048号公報 特開2006−153896号公報
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、ディーゼル機関等の内燃機関から排出される排気ガス中の排気粒子に含まれているSOFの構成成分のうち、燃料由来成分量と潤滑油由来成分量とそれらのSOFに対する割合を精度よくかつ容易に分析できる内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するための本発明の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法は、内燃機関の排気ガス中の有機可溶性成分の構成成分における燃料由来成分量と潤滑油由来成分量を分析する内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法であって、前記排気ガス中の前記有機可溶性成分の分析で、燃料には含有されずに潤滑油にしか含有されていない指標成分の量を検出して、この前記有機可溶性成分中の指標成分量と前記潤滑油内に含まれている指標成分の量とから、前記有機可溶性成分中の前記潤滑油由来成分量を算出し、別途検出された前記有機可溶性成分の成分量から前記潤滑油由来成分量を差し引いて、前記燃料由来成分量を算出することを特徴とする方法である。
この方法によれば、内燃機関の排気ガス中の有機可溶性成分(SOF)の構成成分のうち、燃料由来成分量と潤滑油由来成分量と、それらのSOFに対する割合を精度よくかつ容易に分析することができる。
また、上記の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法において、前記指標成分として、「17α(H),21β(H)-Hopane(CAS Number 13849-96-2, Molecular FormulaC3052,分子量412.73)」を用いると、燃料には含まれず潤滑油に含有されているホパン・ステラン類の内で、潤滑油に含まれている量が比較的多いこの成分を指標成分として用いることで、燃料由来成分の干渉を受けずに、SOF中の潤滑油由来成分量を精度よく把握できるようになる。
また、上記の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法において、内部標準物質として「n-Triacontane-d62(CAS Number 93952-07-9, Molecular FormulaCD3(CD228CD3,分子量485.20)」を用いた内部標準法を用いることにより、ガスクロマトグラフの感度の変動に左右されなくなり、精度よく分析できるようになる。
また、上記の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法において、検量線の作成用の標準物質として、「NIST製SRM2266」(Hopanes and Steranes in 2,2,4 Trimethylpentane)」を用いると、このNIST製SRM2266は、定量分析の校正のために使用される標準物質の一つであり、上記の分析方法で測定対象成分となる指標成分の「17α(H),21β(H)-Hopane(CAS Number 13849-96-2, Molecular FormulaC3052,分子量412.73)」を含んでおり、しかも、米国標準局(NIST)の基準に基づいて市販されている標準物質であるので、容易に入手できる。
本発明に係る内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法によれば、SOF(有機可溶性成分)を得るための内燃機関のエンジンダイナモ試験あるいはシャシダイナモ試験で用いた潤滑油と、この試験で得られたSOFがあれば、ガスクロマトグラフ−質量分析計による分析結果から、ディーゼル機関等の内燃機関から排出される排気ガス中のPM(粒子状物質、排気粒子)のSOFの構成成分における燃料由来成分量と潤滑油由来成分量とそれらのSOFに対する割合を精度よくかつ容易に分析できる。 従って、排ガス規制の規制値が厳しくなっていく過程で、必要とされるエンジンの燃焼方法の変更や後処理装置のタイプの変更等が必要となるが、これらの変更を行った場合のSOFの低減効果に関して、燃料側に因るものなのか、潤滑油側に因るものなのかのどちらかであるかを知ることができ、その結果、それぞれの使用国や使用状況に応じた規制適合エンジンの開発時間を大幅に短縮することができる。
本発明の実施の形態の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法のフローを示す図である。 図1の潤滑油の分析のフローを示す図である。 図1のSOFの分析のフローを示す図である。 標準物質として使用するNIST製SRM2266の構成成分を示す図である。 SOFのガスクロマトグラフ−質量分析計による分析結果を例示する図で、SOFのトータルイオンクロマトグラムの図である。
以下、本発明に係る実施の形態の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法について図1〜図3を参照しながら説明する。この方法は、内燃機関の排気ガス中のPM(排気粒子)含まれているSOF(有機可溶性成分)の構成成分における燃料由来成分量Wsbと潤滑油由来成分量Wsaを分析する内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法であり、排気ガス中のSOFの分析で、燃料には含有されずに潤滑油Cにしか含有されていない指標成分aを測定対象成分として、SOF液D中の指標成分量aと潤滑油C内に含まれている指標成分量wcaとから、SOF液D中の潤滑油由来成分量Wsbを算出し、別途検出されたSOF量Wst(SOF液Dの重量)から潤滑油由来成分量Wsaを差し引いて、燃料由来成分量Wsbを算出する方法である。
本発明の実施の形態の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法では、排気ガス中のSOFの抽出には、ソックスレー抽出法を用いるが、その他の抽出方法を用いてもよい。また、検量線法に関しては外部標準法、内部標準法、標準添加法等の内で、内部標準法を採用する。
この内部標準法は、標準物質(標準試料)Aを希釈して、指標成分(測定対象物質)aの濃度が異なる濃度変化液A1〜Ai〜AI(Ai:(i=1〜I)、以下、「i」は(i=1〜I)示すものとするが、表記を簡略化するために(i=1〜I)を省略して示す。)を作成し、この濃度変化液Aiに一定濃度Cb1に決めた内部標準物質b1を添加して、濃度変化液Aiに含まれている指標成分(測定対象物質)aの信号(イオン強度またはピーク面積)Saiの内部標準物質b1の信号Sb1に対する比をとり、この相対的な比(Sai/Sb1)と濃度変化液Aiの指標成分aの濃度Caiとの関係を検量線にする方法であり、検出機器であるガスクロマトグラフの日々の感度(出力)の変動に左右されない分析方法として知られている方法である。この信号比(Sai/Sb1)を縦軸にし、濃度比(Cai/Cb1)を横軸にして検量線を作成する。検量線は「(Sai/Sb1)=m(Cai/Cb1)」で表され、傾きはmで表される。このmは感度を表す。
本発明に係る実施の形態の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法について、より詳細に説明する。この分析方法は、図1〜図3に示すようなフローで行われる。先ず、第1ステップS1で、SOFや潤滑油の測定の際の測定対象物質である指標成分aと標準物質Aと内部標準物質bを選択する。つまり、内燃機関の排気ガス中のPMのSOFにおける指標成分aを、ガスクロマトグラフで定量分析するためには、この指標成分aの単品もしくはこの指標成分aが含まれている標準物質Aと、この指標物質aとほぼ同様な挙動をするが、標準物質Aや潤滑油CやSOF液Dのいずれにも含まれていない内部標準物質bが必要となる。
本発明では、指標成分aとして、ディーゼル機関等の内燃機関に使用する潤滑油Cには含有されているが、燃料には含有されていない成分を選択する。ここでは、潤滑油中のホパン・ステラン類の内、潤滑油に含まれている量がある程度あり、分析し易い「17α(H),21β(H)-Hopane(CAS Number 13849-96-2, Molecular FormulaC3052,分子量412.73)」を選択する。
また、標準物質A、即ち、指標成分aの「17α(H),21β(H)-Hopane(CAS Number 13849-96-2, Molecular FormulaC3052,分子量412.73)」の濃度が保証された校正用標準物質として市販されている「NIST製SRM2266(Hopanes and Steranes in 2,2,4 Trimethylpentane)」を選択する。この校正用標準物質では、図4に示すような成分保証が付与されている。
この標準物質Aは、定量分析を行う際に、その濃度が既知の検量線溶液を分析機器に導入して、分析機器を校正する必要がある。その濃度が定量分析に適した濃度の場合はそのまま基準試料として使用し、そうでない場合は適切な溶媒で希釈して基準試料を作成して使用する。
また、ここで用いる内部標準法の内部標準物質bとして、「n-Triacontane-d62(CAS Number 93952-07-9, Molecular FormulaCD3(CD228CD3,分子量485.20)」を選択する。この内部標準物質bは、指標成分aと似た特性を持ち、ほぼ同様な挙動を示すが、指標成分aとは分離して測定できる別の物質であり、しかも、標準物質Aや潤滑油CやSOF液Dには含まれない物質である必要がある。そのため、標準物質Aとは別途市販の単品を用いる。
次に、第2ステップS2として、内部標準法により検量線を作成する。この方法では、標準物質Aを希釈して、指標成分aの濃度Caiが異なる濃度変化液(試料)Ai(i=1〜I)(以下、「i」は(i=1〜I)を示すものとするが、表記を簡略化するために(i=1〜I)を省略して示す。)を作成する。次に、標準物質Aの濃度変化液Aiに内部標準物質bが一定濃度Cb1である内部標準液b1を添加する。 そして、ガスクロマトグラフで、標準物質Aの濃度変化液Aiに含まれている測定対象物質である指標成分aの信号(イオン強度またはピーク面積)Saiと、添加された内部標準物質bの信号Sb1を測定する。これらの比である(Sai/Sb1)を縦軸に、濃度変化液Aiの濃度Caiを横軸にとり、検量線を作成する。この検量線は、「(Sai/Sb1)=m(Cai/Cb1)」で表され、傾きはmで表される。
つまり、何段階かの濃度Caiの濃度変化液Aiを用意し、その各濃度Caiに対する検出器の出力結果との関係を回帰解析して検量線を求める。この検量線の傾きmは感度を表わしている。
次に、第3ステップS3として、分析対象のSOF(有機可溶性成分)を得るために行ったエンジンダイナモ試験あるいはシャシダイナモ試験で使用した潤滑油Cを測定対象液として、この潤滑油C中の基準成分aの成分量(重量)wcaを検出する。図2に示すように、この第3ステップS3内の最初のステップS31として、潤滑油Cを有機溶媒(例えばトリメチルペンタン)で所定の希釈倍率αj(j=1〜J:以下、「j」は(j=1〜J)を示すものとするが、表記を簡略化するために(j=1〜J)を省略して示す。)で希釈して潤滑油希釈液Cjを作成する。
次のステップS32で、潤滑油希釈液Cjに内部標準物質bが一定濃度Cb2である内部標準液b2を添加する。この濃度は潤滑油希釈液Cj中の指標成分aの濃度に近い値が好ましく、濃度Cb1と同じでも異なっていてもよい。その後のステップS33で、ガスクロマトグラフを用いて、潤滑油希釈液Cjに含まれている指標成分aの信号(イオン強度またはピーク面積)Scjと内部標準液b2の内部標準物質bの信号Sb2を測定する。
次のステップS34で、これらの比である(Scj/Sb2)を求め、これらの比(Scj/Sb2)を基に、上記の検量線の傾きmを用いて、比(Scj/Sb2)の値から、潤滑油希釈液Cjに含まれている基準成分aの濃度Ccajを求める。この濃度Ccajに所定の希釈倍率αjを乗じて、潤滑油Cの指標成分aの濃度Cca(=αj×Ccaj)とする。この濃度Ccaに潤滑油Cの重量Wcを乗じて、重量Wcの潤滑油C中の指標成分aの重量wca(=Cca×Wc)を算出する。
次に、第4ステップS4として、PMサンプリングのためのエンジンダイナモ試験あるいはシャシダイナモ試験を行い、更に、第5ステップS5として、排気ガスのSOFを得るためにPMを抽出する。この第5ステップは、通常、検量線の作成の第2ステップS2や、潤滑油中の指標成分量の検出の第3ステップS3等とは別途に行われる。例えば、これらのステップより前や並行して行われる。
この第5ステップS5では、SOFを排気ガス中で捕集したPMを抽出する。例えば、周知技術のソックレスー抽出法を用いて、排気ガスのPM(排気粒子)に対して、例えば16時間以上ソックスレー抽出を実施し、排気ガスのPMを捕集したフィルタを抽出前に秤量した重量W1と抽出後のフィルタの重量W2との差で得られたSOFの重量をWst(=W1−W2)とする。なお、SOFの獲得には、ソックスレー抽出法以外の方法、例えば、超音波抽出法等の方法を用いてもよい。
より詳細には、ソックレスー抽出法では、上から順に、冷却管、ソックスレー抽出器、フラスコが接続された装置を用いる。この中段のソックスレー抽出器にPMを捕集したPM捕集フィルタごと入れると共に、ジクロロメタンなどの有機溶媒(抽出溶媒)を下のフラスコに入れる。
このフラスコを55℃の湯浴で加熱して有機溶媒を蒸発させる。蒸発した有機溶媒は、ソックスレー抽出器の側方の管からその上に設置されている冷却管に入る。有機溶媒はこの冷却管で冷却され、凝結して、ソックスレー抽出器内のPM捕集フィルタに滴下し、PM捕集フィルタに溜まったPMのSOF分を抽出する。この有機溶媒はある程度溜まると滴下してフラスコに戻る。
フラスコに戻った有機溶媒は、再蒸発時にはSOFをフラスコ内に残留させるので、この蒸留と抽出のサイクルを繰り返すことで、有機溶媒を循環使用してSOFをフラスコ内の有機溶媒中に濃縮する。濃縮した有機溶媒を取り出して、有機溶媒を蒸発させることにより、SOFを得る。例えば、1時間に4回サイクル程度で16時間抽出する。つまり、PMが捕集されたフィルタにが入っている真ん中の抽出器の中に冷やされて落ちてくる有機溶媒液がいっぱいとなり、下のフラスコに全て落ちてくるサイクルを1回と数えたときに、このサイクルが1時間に大体4回になるように温度を調整し。これを16時間行う。また、SOFの抽出の前のフラスコに入れたフィルタの重量W1から抽出の後のフィルタの重量W2を差し引いて、SOFの成分量(重量)Wst(=W1−W2)を算出する。
このSOFの成分量(重量)Wstの測定では、排気ガスのPMを捕集したフィルタを、一定温度、一定湿度で管理されたチャンバーにて2時間以上静置した上で、抽出前に秤量し、抽出後に、乾燥して、一定温度、一定湿度で管理されたチャンバーにて2時間以上静置した上で秤量し、抽出前に秤量したフィルタの重量と抽出後に秤量したフィルタの重量との差を取る。
次に、第6ステップS6として、排気ガスのPMから抽出して得たSOF液Dを測定対象Dとして、第3ステップS3と同様にして、SOF液D中の指標成分aの成分量wdaを検出する。図3に示すように、この第6ステップS6内の最初のステップS61として、SOF希釈液Dkを作製するが、先ずは、抽出後濃縮して乾燥させたSOF(乾固してあるので固体になっている)に抽出溶媒とは別の溶媒を一定量加えてSOF液Dを作製する。このSOF液Dを所定の希釈倍率αk(k=1〜K:含有量が予測できていれば、K=1でもよい。:以下、「k」は(k=1〜K)を示すものとするが、表記を簡略化するために(k=1〜K)を省略して示す。)にしてSOF希釈液Dkを作成する。
次のステップS62で、SOF希釈液Dk(k=1〜K)に内部標準物質bが一定濃度Cb3である内部標準液b3を添加する。この濃度はSOF希釈液Dk中の測定対象物aの濃度に近い値が好ましく、濃度Cb1,Cb2と同じでも異なっていてもよい。その後のステップS63で、ガスクロマトグラフを用いて、SOF希釈液Dkに含まれている指標成分aの信号(イオン強度またはピーク面積)Sdkと内部標準液b3の内部標準物質bの信号Sb3を測定する。
次のステップS64で、これらの比である(Sdk/Sb3)を求め、上記の検量線の傾きmを用いて、これらの比(Sdk/Sb3)の値から、SOF希釈液Dkの指標成分aの濃度Cakを求める。この濃度Cakに所定の希釈倍率αkを乗じて、SOF液Dの指標物質aの濃度Cda(=αk×Cak)とする。この濃度CdaにSOF液Dの重量Wdを乗じて、重量WdのSOF液D中の指標成分aの重量wda(=Cda×Wd)を算出する。
次に、第7ステップS7でSOF液D中の潤滑油由来成分の成分量(重量)Wsb、燃料由来成分の成分量(重量)Wsaを算出する。つまり、SOF液D中の潤滑油由来成分量Wsa中の測定対象物質aの重量wdaの、SOF液D中の潤滑油由来成分量Wsaに対する割合(wda/Wsa)と、重量Wcの潤滑油C中の測定対象物質aの重量wcaの、潤滑油Cの重量Wcに対する割合(wca/Wc)は等しくなるはずであるので、「(wda/Wsa)=(wca/Wc)」となり、「Wsa=Wc×wda/wca」となる。
従って、SOF液D中の潤滑油由来成分の成分量(重量)Wsaは、第3ステップで求めた、潤滑油C中の測定対象物質(指標成分)aの重量wcaと、潤滑油Cの重量Wcと、第6ステップで求めた、測定対象液であるSOF液D中の測定対象物質(指標成分)aの重量wdaとから、「Wsa=Wc×wda/wca」で算出される。
また、SOF液D中の燃料由来成分の成分量(重量)Wsbは、SOF液Dの重量(成分量)Wstが燃料由来成分量(重量)Wsbと潤滑油由来成分量(重量)Wsaの和であると仮定して、第5ステップで求めたSOF液Dの成分量(重量)Wstから潤滑油由来成分の成分量(重量)Wsaを差し引いた値(Wsb=Wst−Wsa)として算出する。これから、燃料由来成分量WsbのSOFの成分量Wstに対する比Rbt(=Wsb/Wst)と、潤滑油由来成分量WsaのSOFの成分量Wstに対する比Rat(=Wsa/Wst)とを求めることができる。
上記をまとめると、指標成分a、標準物質A、内部標準物質bを選択し、検量線を作成した後、上記の潤滑油の分析で、潤滑油Cを測定対象液として、潤滑油Cにおける測定対象物質(指標成分)aの濃度Cca(=αj×Ccaj)を検出する。次に、排気ガス中のPM(排気粒子)を例えば、16時間以上ソックレスー抽出し、この抽出で得られたSOFの重量をWstとする。このSOFの成分量Wstは、排気ガスのPMを捕集したフィルタを抽出前に秤量し、抽出前のフィルタの重量W1と抽出後のフィルタの重量W2との差とする。次に、上記のSOFの分析で、SOF液D中の指標成分aの重量wdaを検出する。
そして、例えば、SOFを得るためにエンジンダイナモ試験あるいはシャシダイナモ試験で用いた潤滑油Cの密度ρcが、0.863(g/mL)であったとすると、SOF液D中の潤滑油由来成分量Wsaは、「Wsa=0.863(g/mL)×wda(g)/Cca(g/mL)」となる。また、SOF液D中の潤滑油由来成分の割合Ratは、「Wsa/Wst」となり、%表示であると「100×Wsa/Wst」で表される。また、SOF液D中の燃料由来成分の割合Rbtは、%表示であると「100−100×Wsa/Wst」で表される。
つまり、潤滑油のαj倍の希釈溶液Cj中の指標成分aの重量wcaj(g)と、測定対象液であるSOF液Dの指標成分aの重量wda(g)とをガスクロマトグラフによる分析で得ることで、SOF液Dの重量Wst(g)と、潤滑油Cの重量Wc(=863)(g)を使用して、SOF液D中の潤滑油由来成分の成分量(重量)Wsa(g)とSOF液D中の燃料由来成分の成分量(重量)Wsb(g)を算出できる。
よって、上記の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法によれば、SOF(有機可溶性成分)を得るための内燃機関のエンジンダイナモ試験あるいはシャシダイナモ試験で用いた潤滑油Cと、この試験で得られたSOF液Dがあれば、ガスクロマトグラフ−質量分析計による分析結果から、ディーゼル機関等の内燃機関から排出される排気ガス中のPM(排気粒子)のSOFの成分量Wstにおける燃料由来成分量Wsbと潤滑油由来成分量WsaとそれらのSOF成分量Wstに対する割合Rbt(=Wsb/Wst),Rat(=Wsa/Wst)を精度よくかつ容易に分析できる。
従って、排ガス規制の規制値が厳しくなっていく過程で、必要とされるエンジンの燃焼方法の変更や後処理装置のタイプの変更等が必要となるが、これらの変更を行った場合のSOFの低減効果に関して、燃料側に因るものなのか、潤滑油側に因るものなのかのどちらかであるかを知ることができ、その結果、それぞれの使用国や使用状況に応じた規制適合エンジンの開発時間を大幅に短縮することができる。
本発明の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法によれば、ディーゼル機関等の内燃機関から排出される排気ガス中のSOFの構成成分のうち、燃料由来成分量と潤滑油由来成分量とそれらのSOFに対する割合を分析でき、内燃機関の排ガス規制の規制値が厳しくなっていく過程で、必要とされるエンジンの燃焼方法の変更や後処理装置のタイプの変更等のSOFの低減効果に関して、燃料側に因るものなのか、潤滑油側に因るものなのかのどちらかであるかを知ることができるので、多くの内燃機関の開発等に使用される内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法として利用できる。
a 指標成分(測定対象物質)
A 標準物質(標準試料:標準液)
Ai 標準物質の濃度変化液(試料)(i=1〜I)
b 内部標準物質
b1、b2、b3 内部標準液(一定濃度)
C 潤滑油(測定対象液)
Cb1、Cb2、Cb3 内部標準物質の濃度
Cj 潤滑油希釈液(j=1〜J)
D SOF液
m:傾き(感度)
Rat 燃料由来成分量のSOFの成分量に対する比
Rbt 潤滑油由来成分量のSOFの成分量に対する比
wca 潤滑油中の指標成分の重量
wda SOF液中の指標成分の重量
Wc 潤滑油の重量
Wd SOF液の重量
Wsa SOF中の潤滑油由来成分の成分量(重量)
Wsb SOF中の燃料由来成分の成分量(重量)
Wst SOFの成分量(重量)

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気ガス中の有機可溶性成分の構成成分における燃料由来成分量と潤滑油由来成分量を分析する内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法であって、
    前記排気ガス中の前記有機可溶性成分の分析で、燃料には含有されずに潤滑油にしか含有されていない指標成分の量を検出して、この前記有機可溶性成分中の指標成分量と前記潤滑油内に含まれている指標成分の量とから、前記有機可溶性成分中の前記潤滑油由来成分量を算出し、別途検出された前記有機可溶性成分の成分量から前記潤滑油由来成分量を差し引いて、前記燃料由来成分量を算出することを特徴とする内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法。
  2. 前記指標成分として、「n-Triacontane-d62(CAS Number 93952-07-9, Molecular FormulaCD3(CD228CD3,分子量485.20)」を用いることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法。
  3. 内部標準物質として「17β(H),21β(H)-Hopane(CAS Number 471-62-5, Molecular FormulaC3052,分子量412.73)」を用いた内部標準法を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法。
  4. 検量線の作成用の標準物質として、「NIST製SRM2266」(Hopanes and Steranes in 2,2,4 Trimethylpentane)」を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の排気ガス中の排気粒子の分析方法。
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