JP2014014905A - 組合ブラシ - Google Patents

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優一郎 新崎
Tomoko Niizaki
朋子 新崎
Yunito Niizaki
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Abstract

【課題】本発明は、一個のブラシで、一回の操作によって、前記孔(穴)の研磨または出入り口周辺部のバリ取りができる組み合せブラシに関するものである。
【解決手段】本発明の組合ブラシは、芯棒と、ブラシ部材と、砥粒入り偏平弾力部材と、取付部材とが同軸状に設けられている。前記芯棒は、その周囲にブラシ毛からなるブラシ部材が巻回されている。前記ブラシ部材の大きさは、研磨またはバリ取作業を行う穴、孔、めくら孔、T字型孔より、やや大き目である。前記芯棒の先端部には、砥粒入り偏平弾力部材が取り付けられている。前記砥粒入り偏平弾力部材は、弾力を有する部材からなり、前記ブラシ部材の径より大きめであり、種類または大きさの異なる砥粒が埋め込まれている。前記砥粒入り偏平弾力部材は、弾性により縮小された状態で、孔等に入り、孔等を出た部分に形成されている偏平部および孔等の出口にできるバリを研磨または除去できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークに対して、縦方向の孔および横方向の孔が存在する場合、縦方向および横方向の孔に対して、二本のブラシを別々に使用することなく、一個のブラシ使用して、一回の操作によって、前記孔(穴)の研磨または出入り口周辺部のバリ取りができる組み合せブラシ(本明細書において、単に、組合ブラシと記載する)に関するものである。
捻じりブラシあるいはコイル状の軸付きブラシ等のブラシは、ワークの内部周辺の研磨、および孔の出口周辺部にできたバリを同時に除去することができなかった。たとえば、硬いワーク素材の研磨は、ブラシ素材に、硬い研磨砥粒が混入されている。前記硬いワーク素材または柔らかいワーク素材は、砥粒の種類および大きさ等を変えることによって対処している。
また、孔の表面における研磨またはバリ取りは、ワーク素材およびワーク素材の形状に合った砥粒入りブラシを使用するため、砥粒入りブラシの種類が増加する一方であった。さらに、ブラシの種類は、多くなるだけでなく、ワーク素材および孔の形状も多様化するようになってきた。特に、孔形状の異なるワーク素材は、孔の内部、孔の出口周辺部のバリ等、異なる形状のブラシによって、複数回の操作を行うことが通常であった。
特開2003−094328号公報に記載されている穴研磨方法および穴研磨装置は、下穴を有するワークを保持する保持手段と、下穴の軸心と自らの軸心が略同一線上に存在するように配置される研磨工具と、ワークと研磨工具の少なくとも一方を軸心を中心として回転させる回転手段と、ワークと研磨工具の少なくとも一方を前記軸心に沿って移動させる駆動手段とを備えた穴研磨装置において、ワークと研磨工具の接触状態を判定する接触状態判定手段と、接触状態判定手段の出力に基いて回転手段と駆動手段の少なくとも一方を制御する制御手段とから構成されている。
特開2003−094328号公報
前記穴研磨方法および穴研磨装置は、小径穴の内面研磨に好適な穴研磨方法および穴研磨装置に関するものである。下穴を有するワークを保持する保持手段孔の形状あるいはバリの出方等が複雑になる現状において、研磨およびバリ取りの操作は、複数回異なる処理を行うことによって孔の内部および出口周辺のバリを除去している。したがって、従来の穴研磨方法および穴研磨装置は、装置が複雑であるだけでなく、複数回の操作を行う必要があった。
以上のような課題を解決するために、本発明は、一回の操作によって、孔(穴)の内部および孔(穴)の出口周辺部のバリを除去することができる組合ブラシを提供することを目的とする。
(第1発明)
第1発明の組合ブラシは、芯棒と、前記芯棒の周囲に巻回されているブラシ部材と、前記芯棒の先端部に取り付けられている、前記ブラシ部材の径より大きく、砥粒入り偏平弾力部材と、前記砥粒入り偏平弾力部材を前記芯棒に取り付ける取付部材と、が同軸状に設けられていることを特徴とする。
(第2発明)
第2発明の組合ブラシにおいて、前記ブラシ部材は、捻じりブラシ、コイル状の軸付きブラシ、チャンネルブラシ、あるいはこれらのテーパーブラシ、の内の一つまたは複数個が連続または段階状に設けられていることを特徴とする。
(第3発明)
第3発明の組合ブラシおいて、前記砥粒入り偏平弾力部材は、樹脂部材、布、紙、バフ、スポンジがフィルム状で、かつ、前記ブラシ部材の径より大きめに成形されていることを特徴とする。
(第4発明)
第4発明の組合ブラシおいて、前記ブラシ部材および偏平弾力部材は、ダイヤモンド、ジルコニア、シリコン、アルミナ、酸化セリウム、ステンレス、プラチナ、燐青銅、金のうちの1または複数種類の砥粒が混入されていることを特徴とする。
(第5発明)
第5発明の組合ブラシおいて、前記砥粒入り偏平弾力部材は、二重になっており、弾性を有する砥粒入り部材と、先端部に取り付けられた紙、スポンジ、バフ、ゴムからなる傷防止部材とから構成されていることを特徴とする。
(第6発明)
第6発明の組合ブラシにおいて、前記先端部に取り付けられている砥粒入り偏平弾力部材は、円形または多角形からなることを特徴とする。
(第7発明)
第7発明の組合ブラシにおいて、前記砥粒入り偏平弾力部材は、前記芯棒と着脱自在に取り付けることができることを特徴とする。
(第8発明)
第1発明の組合ブラシは、芯棒と、前記芯棒の周囲に巻回されているブラシ部材と、前記芯棒の先端部に取り付けられている、前記ブラシ部材の径より大きく、砥粒入り偏平弾力部材と、前記砥粒入り偏平弾力部材を前記芯棒に取り付ける取付部材と、前記砥粒入り偏平弾力部材の反対側で、前記ブラシ部材の根元に設けられているカップブラシと、が同軸状に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、一つの組合ブラシによって、孔(穴)の内部周面および出入口周辺のバリを一回の操作によって除去できるものである。
本発明によれば、芯棒の周囲に巻回し、または複数本の芯線を撚って作製されたブラシによって、孔(穴)の内部周面を研磨するブラシ部材と、出口近傍のバリを除去する砥粒入り偏平弾力部材とを組み合わせて一つのブラシとすることにより、一回の操作によって、同時に内部周面の研磨および出入口近傍のバリ取りが可能になった。
本発明によれば、ブラシ部材の形状を捻じりブラシ、コイル状の軸付きブラシ、チャンネルブラシ、あるいはこれらのテーパーブラシ、の内の一つまたは複数個が連続または段階状に設けられているため、複雑な形状の孔(穴)を一回の操作によって研磨およびバリの除去が可能になった。
本発明によれば、砥粒入り偏平弾力部材をフィルム状の樹脂部材、布、紙、バフ、スポンジとすることにより、孔(穴)の出入口周辺部にできるバリを簡単に除去することが可能になった。
本発明によれば、砥粒入り偏平弾力部材は、前記芯棒と着脱が自在に取り付けることができるため、消耗の異なるブラシ部材から単独で交換が容易にできる。また、前記砥粒入り偏平弾力部材は、フィルム状の樹脂部材、布、紙、バフ、スポンジから構成されているため、孔(穴)に挿入され易く、取り出し易いだけでなく、バリの除去が効率よくできる。
本発明によれば、芯棒の先端部に砥粒入り偏平弾力部材を、中間部にコイル状の軸付きブラシあるいは捻じりブラシを、根元にカップブラシをそれぞれ取り付けることにより、孔(穴)の内部、先端部、および根元部の3箇所を一つのブラシで同時に研磨することができる。
(イ)および(ロ)は本発明の組合ブラシの一例を説明するための外観模式図である。(実施例1) 本発明の組合ブラシの他の例であるコイル状の軸付きブラシの外観模式図を説明するための図である。(実施例2) (イ)および(ロ)は本発明の異なる種類のブラシからなる組合ブラシのを説明ための外観模式図である。(実施例3) (イ)および(ロ)に示す本発明の組合ブラシは、ブラシ部材がテーパーまたは段差を有する例を説明するための外観模式図である。(実施例4) (イ)および(ロ)は本発明の組合ブラシを実際に使用した例を説明するための外観模式図である。 (イ)から(チ)は本発明の砥粒入り偏平弾力部材を説明するための外観模式図である。 (イ)から(ト)は本発明の砥粒入り偏平弾力部材の断面を説明するための外観模式図である。
(第1発明)
本発明の組合ブラシは、芯棒と、ブラシ部材と、砥粒入り偏平弾力部材と、取付部材とが同軸状に設けられている。前記芯棒は、その周囲に、たとえば、ブラシ毛からなるブラシ部材が巻回されている。前記ブラシ部材の大きさは、研磨またはバリ取作業を行う穴、孔、めくら孔、T字型孔より、やや大き目である。前記芯棒の先端部には、砥粒入り偏平弾力部材が取り付けられている。前記砥粒入り偏平弾力部材は、弾力を有する部材からなり、前記ブラシ部材の径より大きめであり、種類または大きさの異なる砥粒が埋め込まれている。
前記砥粒入り偏平弾力部材は、弾性により縮小された状態で、孔等に入り、孔等を出た部分に形成されている偏平部および孔等の出口にできるバリを研磨または除去できる。本発明の組合ブラシは、孔の内面および孔から出た際のバリおよび出口の平面部分を一つの道具で同時に研磨することができる。前記取付部材は、前記砥粒入り偏平弾力部材の前記芯棒に取り付られるような構造になっており、前記砥粒入り偏平弾力部材の交換を容易にすることができる。また、前記取付部材は、公知の機械的な構造および接着剤とすることができる。
(第2発明)
第2発明のブラシ部材は、捻じりブラシ、コイル状の軸付きブラシ、チャンネルブラシ、あるいはこれらがテーパーしているテーパーブラシから構成されている。前記各ブラシ部材は、芯棒を通した状態で、一つまたは複数個が連続または段階状に設けられている。また、前記各ブラシは、種類、形状、段階等を組み合わせることにより、孔の形状に合った研磨またはバリ取りが容易にできる。たとえば、前記捻じりブラシは、複数本の金属製芯棒の間にブラシ毛素材を挟んだ後、前記芯棒に巻回して、連続またはテーパー状に成形されている。前記コイル状の軸付きブラシは、金属部材等がコイル状に巻回されたものがあり、外形が直線または成形によりテーパー状にしたものである。前記チャンネルブラシは、チャンネルにブラシ部材を植設したものが直線またはテーパー状にする。
(第3発明)
第3発明の砥粒入り偏平弾力部材は、素材が樹脂部材、布、紙、バフ、スポンジの少なくとも一つであり、形状をフィルム状にしたものである。前記樹脂部材は、弾力を有する素材であり、一枚のみまたは複数枚が積層されている。前記樹脂部材には、対象となる素材の研磨またはバリ取りの目的に合った種類と大きさの砥粒が埋設されている。前記砥粒入り偏平弾力部材は、素材の弾性を利用して、狭い孔に挿入することができる。前記ブラシ部材の径より大きめに成形されている砥粒入り偏平弾力部材の平面部分は、径方向に縮小された状態で、前記孔あるいはめくら孔を貫通した後、出入り口近傍に成形されている周辺面における研磨またはその部分にできているバリを除去することが可能になる。
また、前記砥粒入り偏平弾力部材の素材は、柔軟性を有する樹脂部材、布、紙、バフ、スポンジを採用することにより、孔を通過した後に砥粒の入っている偏平部分で孔の出入口またはその周辺のバリ取りが可能になる。すなわち、本発明は、ブラシ部材の周辺部と砥粒入り偏平弾力部材の平面部とにより、一回の操作によって、孔の内部と孔の外の表面または孔の出入口部分に形成されるバリを同時に除去することができる。
(第4発明)
第4発明のブラシ部材および偏平弾力部材は、ダイヤモンド、ジルコニア、シリコン、アルミナ、酸化セリウム、ステンレス、プラチナ、燐青銅、金のうちの1または複数種類の砥粒が混入されている。特に、前記柔軟性を有する樹脂部材は、前記砥粒が布、紙、バフ、スポンジ等の中に埋設されているため、孔を通過した後のバリあるいは孔の出口周辺部の研磨が容易に効率よくできる。
(第5発明)
第5発明の砥粒入り偏平弾力部材は、同じまたは異なる部材が互いに重ねられており、弾性を有する砥粒入り部材と、先端部に取り付けられた紙、スポンジ、バフ、ゴムからなる傷防止部材とから構成されている。前記傷防止部材は、前記砥粒入り偏平弾力部材を覆うようになっているため、孔を通過する際に、孔内部が前記砥粒によって傷付けられない。
(第6発明)
第6発明の先端部に取り付けられている砥粒入り偏平弾力部材は、形状が円形または多角形とすることができる。前記砥粒入り偏平弾力部材は、孔における表面およびバリの出方によって、前記円形または多角形とすることができる。
(第7発明)
第7発明の砥粒入り偏平弾力部材は、前記芯棒と着脱自在に取り付けることができる。前記砥粒入り偏平弾力部材は、ブラシ部材と材質が異なり、消耗に差が生じる場合が多いため、着脱自在にして、交換を容易にできる構造となっている。
(第8発明)
第8発明の組合ブラシは、芯棒の先端部に砥粒入り偏平弾力部材を、中間部にコイル状の軸付きブラシあるいは捻じりブラシを、根元にカップブラシをそれぞれ取り付けている点で、第1発明と異なっている。前記組合ブラシは、孔(穴)の内部、先端部、および前記孔(穴)の根元部分の3箇所を同時に一つのブラシによって研磨することができる。前記3箇所の研磨は、軸方向に多少移動できるような装置とすることが必要である。
図1(イ)および(ロ)は本発明の組合ブラシの一例を説明するための外観模式図である。図1(イ)は、複数本の金属製芯棒11の間にブラシを挟んで巻回したブラシが取り付けられており、また、先端部に砥粒入り偏平弾力部材13が止め部材14によって固定されている。本発明の組合ブラシは、前記芯棒11と、ブラシ12と、砥粒入り偏平弾力部材13と、止め部材14とから少なくとも構成されている。前記芯棒11は、その周囲に、たとえば、ブラシ毛(ブラシ毛の素材の異なるもの、砥粒入り等)からなるブラシ部材が巻回されている。前記ブラシ12の大きさは、研磨またはバリ取作業を行う穴、孔、めくら孔、T字型孔とほぼ同じ大きさか、あるいはやや大きめのものである。また、前記ブラシ12は、素材および前記素材に砥粒等の材料を任意の割合で混入させることができる。
前記芯棒11の先端部には、砥粒入り偏平弾力部材13が取り付けられている。前記砥粒入り偏平弾力部材13は、ゴム系、合成樹脂製、紙製を薄く重ね合わせて弾力を持たせていると同時に、前記ブラシ12の径より大きめであり、種類または大きさの異なる砥粒が埋め込まれている。また、前記砥粒入り偏平弾力部材13は、フィルム状にしたものを何層にも重ね合わせるようにすることもできる。
前記芯棒11は、図1(ロ)に示すように把手15によって覆うことができる。前記砥粒入り偏平弾力部材13は、弾性により縮小された状態で、孔等に入り、孔等を出た部分に形成されている偏平部および孔等の出口にできるバリを研磨または除去できる。本発明の組合ブラシは、孔の内面をブラシ12により、また、孔から出た部分の近傍に生じるバリおよび出口の平面部分を砥粒入り偏平弾力部材13により研磨できるような構造になっている。
前記構成のブラシは、一つの道具を使用するだけで、孔の内面および前記孔の出口周辺部を同時に研磨することができる。前記止め部材14は、前記砥粒入り偏平弾力部材13を前記芯棒11に取り付られるような構造になっており、前記砥粒入り偏平弾力部材13の交換を容易にすることができる。前記止め部材14は、捻じり等の機械的な構造または接着剤とすることができるが、公知の取り付け手段を用いることができる。また、前記砥粒入り偏平弾力部材13は、異なる砥粒入りのもの、または異なる材質、たとえば、樹脂フィルム等とした例であり、符号131、132として表現されている。
図2は本発明の組合ブラシの他の例であるコイル状の軸付きブラシの外観模式図を説明するための図である。図2において、ブラシ17は、一種類の捻じりブラシ、コイル状の軸付きブラシ、チャンネルブラシから構成されている。前記芯棒11′は、たとえば、丸棒等からなるチャネルブラシとすることができる。
図3(イ)および(ロ)は本発明の異なる種類のブラシからなる組合ブラシのを説明ための外観模式図である。図3(イ)に示す組合ブラシは、二種類のブラシ18、19が連続して設けられ、芯棒11′に巻回または取り付けられている例である。図3(ロ)に示す組合ブラシは、三種類のブラシ20、21、22が連続して芯棒11に巻回または取り付けられている例である。
図4(イ)および(ロ)に示す本発明の組合ブラシは、ブラシ部材がテーパーまたは段差を有する例を説明するための外観模式図である。図4(イ)に示す組合ブラシは、ブラシ23がテーパーしている例である。図4(ロ)に示す組合ブラシは、複数のブラシ24、25、26がそれぞれ段階状に設けられている。また、前記各ブラシは、種類、形状、段階等を組み合わせることにより、孔の形状に合った研磨またはバリ取りが容易にできる。
たとえば、前記ブラシ23は、複数本の金属製芯棒の間にブラシ毛素材を挟んだ後、捻じられて、連続またはテーパー状に成形されている。前記コイル状の軸付きブラシは、金属部材等がスクラッチ状に巻回されたもので、外形が直線またはテーパー状にしたものである。前記ブラシ24、25、26は、ブラシ毛素材をそれぞれ変え、あるいは異なるブラシを組み合わせることができる。
図5(イ)および(ロ)は本発明の組合ブラシを実際に使用した例を説明するための外観模式図である。図5(イ)に示す図は、貫通孔52およびめくら穴51を有するワーク50が示されている。本発明の組合ブラシは、貫通孔52に対して、砥粒入り偏平弾力部材13を弾力により縮小させた状態で挿入される。前記組合ブラシは、貫通孔52内の表面をブラシによって研磨すると同時に、めくら穴51における端部周辺を研磨するとともに、前記端部周辺にできたバリを除去することができる。
図5(ロ)に示す組合ブラシは、貫通孔52(図5(イ)参照)に段差があると同時に、段差からなる直線部分およびテーパーした部分を有するワーク50が例示されている。また、図5(ロ)に示された組合ブラシは、孔の形状だけでなく、孔の前後にブラシを備えている。すなわち、ワーク50の先端部に砥粒入り偏平弾力部材13を、後端部にカップブラシ57が設けられている。また、前記組合ブラシは、孔の内部が複雑な形状からなり、それぞれの形状に合ったブラシ53、54、55が連続して設けられている。
図5(ロ)に示す組合ブラシは、貫通孔の形状に合ったブラシ53、54、55からなり、それぞれの部分が研磨されるだけでなく、ワークの先端部(砥粒入り偏平弾力部材13の内側部分)、および前記孔(穴)の根元部分(カップブラシに接した部分)の3箇所を同時に一つのブラシによって研磨することができる。
図6(イ)から(チ)は本発明の砥粒入り偏平弾力部材を説明するための外観模式図である。図6(イ)に示す砥粒入り偏平弾力部材13は、たとえば、芯棒11′に取り付けるためのネジ等が設けられている。前記砥粒入り偏平弾力部材13は、樹脂部材、布、紙、バフ、スポンジの少なくとも一つからなる弾性部材である。図6(ロ)に示す砥粒入り偏平弾力部材13は、フィルム状にしたものを複数重ね合わせている(符号131、132参照)。ものである。
前記砥粒入り偏平弾力部材13は、フィルム状の部材が一枚のみまたは複数枚が積層されており、前記樹脂部材には、対象となる素材の研磨またはバリ取りの目的に合った種類と大きさの砥粒が埋設されている。前記砥粒入り偏平弾力部材13は、素材の弾性を利用して、狭い孔に挿入することができる。前記ブラシ部材の径より大きめに成形されている砥粒入り偏平弾力部材13の平面部分は、縮小された状態で、前記孔あるいはめくら孔を貫通した後に成形されている周辺面における研磨またはその部分にできているバリを除去することが可能になる。
前記砥粒入り偏平弾力部材13の素材は、柔軟性を有する樹脂部材、布、紙、バフ、スポンジを採用することにより、孔を通過した後に砥粒の入っている偏平部分で孔の出口またはその周辺のバリ取りが可能になる。すなわち、本発明は、ブラシ部材の周辺部と砥粒入り偏平弾力部材13の平面部とにより、一回の操作によって、孔の内部と孔の外の表面または孔の出口部分に形成されるバリを同時に除去することができる。
前記ブラシ部材12、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26(図1から図4参照)、および偏平弾力部材13は、ダイヤモンド、ジルコニア、シリコン、アルミナ、酸化セリウム、ステンレス、プラチナ、燐青銅、金のうちの1または複数種類の砥粒が混入されている。特に、前記砥粒入り偏平弾力部材13は、前記砥粒が布、紙、バフ、スポンジ等の樹脂部材中に埋設されているため、孔を通過した後のバリあるいは孔の出口周辺部の研磨が容易に効率よくできる。
図6(ロ)に示された砥粒入り偏平弾力部材131、132は、同じまたは異なる部材が互いに重ねられており、弾性を有する砥粒入り部材132と、先端部に取り付けられた紙、スポンジ、バフ、ゴムからなる傷防止部材131とから構成されている。前記傷防止部材131は、前記砥粒入り偏平弾力部材132を覆うようになっているため、孔を通過する際に、孔内部が前記砥粒によって傷が付けられない。また、前記砥粒入り偏平弾力部材13は、たとえば、芯棒11と結合するためのネジ孔61が設けられている。前記砥粒入り偏平弾力部材13は、ネジ孔61以外の手段、たとえば、接着剤、嵌合手段等によって固定することもできるが、交換等を考慮して、ネジ等で固定することが望ましい。
図6(ハ)から(チ)に示されたものは、図5に示す傷防止部材14(131)であり、スポンジ、バフ、ゴム、紙、樹脂等からなり、ブラシを孔に挿入する際に周囲に傷を付けることがないようにしている。前記傷防止部材14の形状は、偏平なもの、キノコ状のもの、あるいは凹凸を有するもの等がある。
図7(イ)から(ト)は本発明の砥粒入り偏平弾力部材の断面を説明するための外観模式図である。砥粒入り偏平弾力部材の断面は、図(イ)から(ト)に示す形状のものであるが、図に記載されていない形状のものであっても良い。前記砥粒入り偏平弾力部材は、前記芯棒と着脱自在に取り付けることができるようになっているため、ブラシ部材と材質が異なり、消耗に差が生じる場合であっても、着脱自在にして、交換を容易にできる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。ブラシ毛となる紙の種類、厚さ、透きかた、形状、密度、捩じり方、縒り方等は、任意に選択することができる。また、紙の捩じり、または縒り方は、従来から使用されている機械により作製することができる。
11・・・芯棒
12・・・ブラシ
13、13′・・・砥粒入り偏平弾力部材
131・・・砥粒入り偏平弾力部材
132・・・砥粒入り偏平弾力部材
14、14′・・・止め部材
15、15′・・・把手
16・・・固着手段
17・・・コイル状の軸付きブラシ
18・・・捻じりブラシ
19・・・コイル状の軸付きブラシ
20・・・コイル状の軸付きブラシ
21・・・捻じりブラシ
22・・・コイル状の軸付きブラシ
23・・・テーパーブラシ
24・・・捻じりブラシ
25・・・捻じりブラシ
26・・・コイル状の軸付きブラシ
50・・・ワーク部材
51・・・穴(めくら穴)
52・・・貫通孔
53・・・捻じりブラシ
54・・・コイル状の軸付きブラシ
55・・・テーパーブラシ
57・・・カップブラシ
61・・・ネジ孔

Claims (8)

  1. 芯棒と、
    前記芯棒の周囲に巻回されているブラシ部材と、
    前記芯棒の先端部に取り付けられている、前記ブラシ部材の径より大きく、砥粒入り偏平弾力部材と、
    前記砥粒入り偏平弾力部材を前記芯棒に取り付ける取付部材と、
    が同軸状に設けられていることを特徴とする組合ブラシ。
  2. 前記ブラシ部材は、捻じりブラシ、コイル状の軸付きブラシ、チャンネルブラシ、あるいはこれらのテーパーブラシ、の内の一つまたは複数個が連続または段階状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載された組合ブラシ。
  3. 前記砥粒入り偏平弾力部材は、樹脂部材、布、紙、バフ、スポンジがフィルム状で、かつ、前記ブラシ部材の径より大きめに成形されていることを特徴とする請求項1に記載された組合ブラシ。
  4. 前記ブラシ部材および偏平弾力部材は、ダイヤモンド、ジルコニア、シリコン、アルミナ、酸化セリウム、ステンレス、プラチナ、燐青銅、金のうちの1または複数種類の砥粒が混入されていることを特徴とする請求項1に記載された組合ブラシ。
  5. 前記砥粒入り偏平弾力部材は、二重になっており、弾性を有する砥粒入り部材と、先端部に取り付けられた紙、スポンジ、バフ、ゴムからなる傷防止部材とから構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された組合ブラシ。
  6. 前記先端部に取り付けられている砥粒入り偏平弾力部材は、円形または多角形からなることを特徴とする請求項5に記載された組合ブラシ。
  7. 前記砥粒入り偏平弾力部材は、前記芯棒と着脱自在に取り付けることができることを特徴とする請求項1に記載された組合ブラシ。
  8. 芯棒と、
    前記芯棒の周囲に巻回されているブラシ部材と、
    前記芯棒の先端部に取り付けられている、前記ブラシ部材の径より大きく、砥粒入り偏平弾力部材と、
    前記砥粒入り偏平弾力部材を前記芯棒に取り付ける取付部材と、
    前記砥粒入り偏平弾力部材の反対側で、前記ブラシ部材の根元に設けられているカップブラシと、
    が同軸状に設けられていることを特徴とする組合ブラシ。
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