JP2014014463A - 自走式掃除機用装飾具 - Google Patents

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Abstract

【課題】自走機能を備える円盤状の自走式掃除機を装飾するための自走式掃除機用装飾具であって、前記自走式掃除機に対して、ペット型ロボットのような愛らしい玩具としての機能を備えさせることが可能な、自走式掃除機用装飾具を提供する。
【解決手段】自走機能を備える円盤状の自走式掃除機100を装飾するための自走式掃除機用装飾具であって、前記自走式掃除機100の上面を装飾する装飾手段としての装飾シール2や付属部品3と、これらの装飾シール2や付属部品3によって装飾された、前記自走式掃除機100の形態に関連する効果音を発生する音声発生手段としての音声発生装置4と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、自走機能を備える円盤状の自走式掃除機に装飾を施すための、自走式掃除機用装飾具の技術に関する。
近年、家電業界においては、自走機能を備える自走式掃除機が、大いに注目されている(例えば「特許文献1」を参照)。
前記自走式掃除機は、例えば、略円盤状の外観を有して構成され、運転時においては、使用者の意思とは無関係に任意の方向に自走するとともに、運転終了時においては、予め定められた所定の場所(より詳しくは、充電器が備えられている場所)へと自動的に戻るようになっている。
このようなことから、従来、自走式掃除機の使用者からは、該自走式掃除機に対して、掃除機としての機能だけでなく、例えば、ペット型ロボットのような愛らしい玩具としての機能を備えることが切望されていた。
そこで、例えば装飾シールなどを用いて自走式掃除機を装飾し、該自走式掃除機の形態を、各使用者の好みに応じた愛らしい動物の形態に変更する方法が知られている。
より具体的には、装飾シールには、愛らしい動物のイラストが予め印刷されており、このような装飾シールを自走式掃除機の上面に貼設することによって、該自走式掃除機の平面視の形態を、愛らしい動物の形態に変更するのである。
このような装飾シールを用いれば、自走式掃除機の形態は、最も人の目に付く平面視の形態において、各使用者の好みに応じた愛らしい動物の形態に容易に変更することが可能となり、ペット型ロボットのような愛らしい玩具としての機能を備えることができると考えられる。
しかし、自走式掃除機は、運転時において、例えば内蔵される機器の騒音や、シグナル音など様々な音声を発することから、依然として、掃除機としてのイメージが付きまとうこととなり、視覚を通じて認識される形態についてのみ、愛らしい動物の形態に変更したとしても、自走式掃除機全体として、ペット型ロボットのような愛らしい玩具としての機能を十分に兼ね備えているとは言えなかった。
特開2012−75932号公報
本発明は、以上に示した現状の問題点を鑑みてなされたものであり、自走機能を備える円盤状の自走式掃除機を装飾するための自走式掃除機用装飾具であって、前記自走式掃除機に対して、ペット型ロボットのような愛らしい玩具としての機能を備えさせることが可能な、自走式掃除機用装飾具を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、自走機能を備える円盤状の自走式掃除機を装飾するための自走式掃除機用装飾具であって、前記自走式掃除機の上面を装飾する装飾手段と、該装飾手段によって装飾された、前記自走式掃除機の形態に関連する効果音を発生する音声発生手段と、を備えるものである。
請求項2においては、請求項1記載の自走式掃除機用装飾具であって、前記音声発生手段は、電源のON・OFF状態を切替えるための起動スイッチと、前記自走式掃除機が移動状態にあることを検出する検出器と、前記効果音に関する音声データを予め記憶するとともに、該音声データを実際の効果音として出力する音声出力器と、前記起動スイッチ及び前記検出器からの入力信号に基づいて、前記音声出力器に出力信号を送信し、前記音声発生手段の運転を制御する制御部と、を有するものである。
請求項3においては、請求項2記載の自走式掃除機用装飾具であって、前記音声発生手段において、前記音声出力器には、複数種類の音声データが予め記憶されており、実際の効果音として出力される音声データの種類を任意に選択可能な切替スイッチが設けられるものである。
請求項4においては、請求項1、2、又は3記載の自走式掃除機用装飾具であって、前記自走式掃除機は、前記装飾手段によって「動物」の形態に装飾され、前記音声発生手段は、前記「動物」の鳴き声に関する音声を前記効果音として発生するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明における自走式掃除機用装飾具によれば、自走機能を備える円盤状の自走式装飾具に対して、ペット型ロボットのような愛らしい玩具としての機能を備えさせることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る自走式掃除機用装飾具が着接された、自走式掃除機の全体的な構成を示した斜視図。 本実施形態における自走式掃除機用装飾具に備えられる、装飾シールの全体的な構成を示した図であって、(a)はその平面図、(b)は(a)中の矢印Xの方向から見た断面側面図。 本実施形態における自走式掃除機用装飾具に備えられる、音声発生装置の全体的な構成を示したブロック図。 同じく、音声発生装置の作動手順を示したフローチャート。 別実施形態における音声発生装置の全体的な構成を示したブロック図。 一般的な自走式掃除機の全体的な構成を示した斜視図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
[自走式掃除機用装飾具1]
先ず、本発明を具現化する自走式掃除機用装飾具1の構成について、図1、2、3、及び図6を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1、及び図6における上下方向を自走式掃除機100の上下方向と規定して記述する。また、図1、及び図6においては、矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
本実施形態における自走式掃除機用装飾具1(以下、「装飾具1」と記載する)は、自走式掃除機100に対して、例えば、ペット型ロボットのような愛らしい玩具としての機能を備えさせるためのものである。
ここで、前記自走式掃除機100は、自走機能を備える既知の自走式掃除機であって、略円盤状の外観を有して構成される。
そして、自走式掃除機100は、装飾具1によって装飾されることにより、最も人の目に付く平面視の形態や、外部に発する音声を通じて、使用者の好みに応じた形態(例えば、あたかも自走する愛らしい生き物を想起させる形態)に擬態化されるのである。
装飾具1は、図1に示すように、主に、装飾手段としての装飾シール2や付属部品3、及び音声発生手段としての音声発生装置4などにより構成される。
前記装飾シール2は、平面視における自走式掃除機100の形態を装飾するためのものであって、前記自走式掃除機100の上面の略全面に貼着される。
ここで、装飾シール2は、図2(b)に示すように、装飾シート21や台紙22などにより構成される。
装飾シート21は、自走式掃除機100の上面に直接貼着される部材である。
装飾シート21は、例えば、耐水性に優れたシート状の合成樹脂や紙などによって形成され、その表面には、後述する所定の図柄が印刷される一方、その裏面には、昜剥離性粘着剤からなる粘着層23が形成される。
そして、装飾シート21は、粘着層23を介して、台紙22と剥離可能に貼着される。
台紙22は、装飾シート21の使用時までに、粘着層23が外部に露出することを防ぐため部材である。
台紙22は、例えば、離型性に優れたシート状の合成樹脂や紙などによって形成される。
そして、台紙22は、装飾シート21の裏面側に積層されつつ、剥離可能に貼着されることとなり、これにより、粘着層23が、台紙22によって全面を覆われることとなる。
このような構成からなる装飾シール2において、装飾シート21の表面には、自走式掃除機100の各使用者の好みに応じた形態、例えば、所定の生き物に関する図柄が印刷される。
即ち、図2(a)に示すように、本実施形態における装飾シート21の表面には、デフォルメされた愛らしい「猫」の図柄が印刷される。
前記「猫」の図柄の輪郭21aは、自走式掃除機100の上面(より具体的には、後述する表面カバー101)の輪郭に即して描かれている。また、装飾シート21には、台紙22にまで到達する切込みが、前記輪郭21aを表す曲線上に形成されている。
これにより、装飾シート21の、前記「猫」の図柄の箇所のみが、台紙22より容易に剥離できるようになっている。
ここで、前記「猫」の図柄は、複数のパーツに分割されて構成される。
特に、本実施形態においては、これらの「猫」の図柄を構成する複数のパーツについては、自走式掃除機100の上面を構成する複数の部品(以下、「上面構成部品群」と記載する)の形状に基づいて、形成することとしている。
具体的には、図6に示すように、例えば、自走式掃除機100の上面は、円盤形状の表面カバー101や、該表面カバー101の内側(平面部の中央側。以下同じ)において該表面カバー101と同軸上に配設される円盤形状の操作パネル102や、該操作パネル102の内側において該操作パネル102と同軸上に配設される円盤形状の操作ボタン103や、該操作ボタン103の内側において該操作ボタン103と同軸上に配設される円盤形状の起動ボタン104や、前記表面カバー101の内側且つ前記操作パネル102の外側(平面視における操作パネル102の外側)に配設される弧形状の取手105などにより構成される。
そして、図2(a)に示すように、表面カバー101の形状に基づき前記「猫」の図柄が分断され、本体シート21Aが形成される。
また、操作パネル102の形状に基づき前記「猫」の図柄が分断され、第一部分シート21Bが形成される。
また、操作ボタン103の形状に基づき前記「猫」の図柄が分断され、第二部分シート21Cが形成される。
また、起動ボタン104の形状に基づき前記「猫」の図柄が分断され、第三部分シート21Dが形成される。
さらに、取手105の形状に基づき前記「猫」の図柄が分断され、第四部分シート21Eが形成されるのである。
このように、本実施形態における装飾シール2は、図1に示すように、装飾シート21における「猫」の図柄(より具体的には、本体シート21A、第一部分シート21B、第二部分シート21C、第三部分シート21D、及び第四部分シート21E)が、「上面構成部品群」の各々の形状に基づいて、分断された構成となっている。
よって、自走式掃除機100の上面における部品間の高低差に影響されることなく、前記自走式掃除機100の上面と、装飾シート21における「猫」の図柄との密着性は十分に確保されるのである。
ところで、本実施形態における装飾具1は、平面視における自走式掃除機100の形態を、デフォルメされた「猫」の形態に擬態化させるためのものである。
この際、装飾具1においては、図1に示すように、前記「猫」の形態の尻尾の部分を擬態化する部品として、付属部品3が備えられる。
ここで、付属部品3は、植毛が施された延出部材からなり、その一端部には、略「J」字形状の掛止部3aが突設されている。
一方、装飾シール2において、本体シート21Aの表面上の後部には、略「U」字形状の被掛止部材24が突設されている。
そして、自走式掃除機100の上面に貼設された本体シート21Aに対して、付属部品3は、掛止部3aを介して、被掛止部材24に掛止される。
このように、装飾シール2が貼設された自走式掃除機100対して、付属部品3を設けることで、該自走式掃除機100の平面視における形態は、愛らしい「猫」の形態に擬態化されることとなるのである。
こうして、自走式掃除機100の上面に装飾シール2が貼設され、且つ付属部品3が連結されることにより、前記自走式掃除機100の形態は、最も人の目に付く平面視の形態において、装飾具1によって装飾されることとなり、前記自走式掃除機100の各使用者の好みに応じた形態、例えば、あたかも自走する愛らしい「猫」のように擬態化されるのである。
なお、本実施形態における装飾具1においては、装飾シート21の表面に印刷される図柄を、デフォルメされた「猫」としているが、これに限定されるものではなく、例えばデフォルメされた「犬」や、その他の尻尾を有する愛らしい動物であればよい。
次に、音声発生装置4について説明する。
音声発生装置4は、前述した装飾シール2や付属部品3によって、愛らしい生き物を想起させる形態に装飾された自走式掃除機100を、より一層愛らしく見せるためのものである。
具体的には、音声発生装置4は、装飾シール2や付属部品3によって装飾された自走式掃除機100に着脱可能に着接され、該自走式掃除機100の形態(例えば、本実施形態においては、デフォルメされた「猫」)に関連する効果音(例えば、本実施形態においては、「猫」の鳴き声)を、前記自走式掃除機100の動作に基づき発生させるものである。
なお、音声発生装置4が自走式掃除機100に着接されるための手段としては、例えば、前述した装飾シール2の粘着層23と同等の物を用いてもよいし、或いは、既知のマジックテープ(登録商標)などを用いてもよい。
音声発生装置4は、図3に示すように、起動スイッチ41や検出器42や音声出力器43や制御部44などにより構成される。
前記起動スイッチ41は、音声発生装置4の電源のON・OFF状態を切替えるためのスイッチであって、例えば、既知の押しボタンスイッチなどによって構成される。
そして、音声発生装置4は、自走式掃除機100に内装される電源(図示せず)、或いは該自走式掃除機100に対して別途設けられる電源(図示せず)と電気的に接続されるとともに、前記自走式掃除機100の起動状態に関わらず、起動スイッチ41の操作のみに基づき、ON・OFF状態の切替えが行えるようになっている。
検出器42は、音声発生装置4の着接された自走式掃除機100が移動状態にあること、即ち、該自走式掃除機100が任意の方向に移動している最中であることを検出するため機器である。
検出器42は、例えば、既知の赤外線センサーなどによって構成され、周囲の停止物が任意の方向に移動するのを検知することによって、音声発生装置4の着接された自走式掃除機100の移動状態を検知することとしてもよいし、或いは既知のジャイロセンサーなどによって構成され、移動時に発生する慣性力を検知することによって、前記自走式掃除機100の移動状態を検知するなどとしてもよい。
音声出力器43は、所定の効果音、即ち、装飾シール2や付属部品3によって装飾された自走式掃除機100の形態に関連する効果音を、出力するための機器である。
音声出力器43は、例えば、音声データを記憶することが可能なIC(Integrated Circuit:集積回路)などからなる出力器本体43aと、前記音声データを実際の効果音として出力するスピーカ43bとにより構成される。
そして、本実施形態においては、自走式掃除機100の形態が、装飾シール2、及び付属部品3によって、デフォルメされた「猫」の形態に装飾されることから、音声出力器43には、前記「猫」の形態に関連する効果音として、「猫」の鳴き声に関する音声データが予め記憶されている。
ここで、音声出力器43に予め入力される音声データとしては、例えば、「ニャーゴ」といった一種類の鳴き声であってもよいし、「ゴロゴロ」、「フギャー」などといった複数種類の鳴き声であってもよい。
なお、音声データとして、複数種類の鳴き声を音声出力器43に入力する場合は、例えば、プログラム上にタイマーなどを設け、経過時間によってスピーカ43bより出力される音声の種類を変更したり、或いは、検出器42の個数及び(又は)種類を複数設け、各検出器42の検出状態によって、スピーカ43bより出力される効果音(鳴き声)の種類を変更したりしてもよい。
制御部44は、記憶部や演算部を備えた、音声発生装置4全体の運転を制御するための装置であって、起動スイッチ41や検出器42や音声出力器43などと電気的に接続される。
そして、制御部44は、後述するように、起動スイッチ41及び検出器42からの入力信号に基づいて、音声出力器43に出力信号を送信し、所定の音声を発生させるように構成されているのである。
以上に示したように、本実施形態における装飾具1は、主に、平面視における自走式掃除機100の形態を装飾する装飾シール2や付属部品3と、該自走式掃除機100の形態に関連する効果音を発生させる音声発生装置4とにより構成される。
そして、本実施形態における装飾具1においては、視覚を通じて認識される形態のみでなく、聴覚を通じて認識される効果音をも用いて、自走式掃除機100を使用者の好みに応じた形態(例えば、あたかも自走する愛らしい生き物を想起させる形態)に擬態化させるのである。
[動作手順]
次に、本実施形態における装飾具1に備えられる音声発生装置4の動作手順について、図4を用いて説明する。
先ず始めに、音声発生装置4は、装飾シール2や付属部品3によって装飾された自走式掃除機100に貼設されており、電源の状態がOFF状態(電源が入っていない状態。以下、同じ)となっている。
この際、自走式掃除機100の状態については、電源が入った状態、或いは入っていない状態の何れであっても構わない。
このような状態からなる音声発生装置4において、起動スイッチ41が操作され(ステップS101)、該音声発生装置4の電源の状態がON状態(電源が入った状態。以下、同じ)となる(ステップS102)。
なお、前記ステップS102において、音声発生装置4の電源の状態が、依然としてOFF状態である場合には、再度、起動スイッチ41の操作が繰り返されることとなる(ステップS101)。
ON状態となった音声発生装置4において、自走式掃除機100が自走を開始すると、検出器42は、自走式掃除機100が移動状態にあることを検知し(ステップS103)、制御部44に電気信号を送信する。
前記電気信号を受信した制御部44は、演算部にてプログラムを実行し、該プログラムの実行結果に基づいて、音声出力器43に電気信号を送信する。
そして、前記電気信号を受信した音声出力器43は、該電気信号に基づいて、所定の音声を出力する(ステップS104)。
その後、音声出力器43による所定の効果音の出力は、自走式掃除機100の自走が継続する限り続けられる。
そして、自走式掃除機100が一旦停止すると、音声出力器43による所定の効果音の出力は、一旦停止されるとともに、自走式掃除機100の移動状態が、検出器42によって再び検知されるまで(ステップS103)、音声発生装置4は待機することとなる。
一方、制御部44に格納されるプログラム上には、タイマーが設けられており、前記ステップS103において、音声発生装置4がON状態となった後、自走式掃除機100が自走を開始しない場合(即ち、自走式掃除機100が停止状態を継続する場合)、予め定められた所定時間の経過によって(ステップS105)、前記タイマーが作動し、音声発生装置4の電源の状態が、自動的にOFF状態となる(ステップS106)。
これにより、音声発生装置4の動作手順は終了することとなる。
一方、前記ステップS105において、予め定められた所定時間が未だ経過していない場合には、自走式掃除機100の移動状態が、検出器42によって再び検知されるまで(ステップS103)、音声発生装置4は待機することとなるのである。
[音声発生装置204(別実施形態)]
次に、別実施形態における音声発生装置204の構成について、図5を用いて説明する。
別実施形態における音声発生装置204は、前述した音声発生装置4と略同等な構成を備える一方、切替スイッチ245を備える点について、前述した音声発生装置4と相異する。
よって、以下の説明においては、主に音声発生装置4との相異点について記載し、該音声発生装置4と同等な構成についての記載は省略する。
音声発生装置204は、起動スイッチ241や検出器242や音声出力器243や制御部244や切替スイッチ245などにより構成される。
前記切替スイッチ245は、音声出力器243によって出力される効果音の種類を、任意に切替えるためのスイッチである。
ここで、音声出力器243の出力器本体243aには、複数の音声データが、予め定められたカテゴリー別に記憶されている。
具体的には、前記出力器本体243aの記憶部には、例えば「猫」や「犬」などといった複数のカテゴリーからなる記憶フォルダーが各々用意されており、これらの記憶フォルダーごとに、「ニャーゴ」や「ワンワン」などといった複数の音声データが、選別して格納されている。
そして、切替スイッチ245は、例えば、既知のスライドスイッチやロータリースイッチなどによって構成され、前記切替スイッチ245を操作することによって、出力器本体243aに記憶される何れのカテゴリーの音声データを、スピーカ243bによって実際の効果音として出力するかを任意に選択することができるようになっている。
なお、別実施形態における音声発生装置204の動作手順については、前述した音声発生装置4の動作手順と比べて、略同等な手順となる一方、音声発生装置204の起動スイッチ241を操作する際に、切替スイッチ245の操作も行う点について、前述した音声発生装置4と相することとなる。
このような別実施形態における音声発生装置204によれば、例え、異なる図柄が印刷された装飾シートによって自走式掃除機の平面視の形態が変更されたとしても(例えば、「猫」を想起させる形態から、「犬」を想起させる形態に変更されたとしても)、前記音声発生装置204自体を交換する必要もなく、容易に対応することができるのである。
以上のように、本実施形態における装飾具1は、自走機能を備える円盤状の自走式掃除機100を装飾するための自走式掃除機用装飾具であって、前記自走式掃除機100の上面を装飾する装飾手段としての装飾シール2や付属部品3と、これらの装飾シール2や付属部品3によって装飾された、前記自走式掃除機100の形態に関連する効果音を発生する音声発生手段としての音声発生装置4と、を備える構成となっている。
このような構成を有することで、本実施形態における装飾具1によれば、自走機能を備える円盤状の自走式装飾具100に対して、ペット型ロボットのような愛らしい玩具としての機能を備えさせることが可能となる。
即ち、本実施形態における装飾具1の装飾シール2や付属部品3を用いて、自走式掃除機100の平面視の形態を装飾するとともに、音声発生装置4を用いて、装飾された自走式掃除機100に対して、前記形態に関連する効果音を発生させることで、視覚を通じて認識される形態のみでなく、聴覚を通じて認識される効果音をも用いて、自走式掃除機100を使用者の好みに応じた形態(例えば、あたかも自走する愛らしい生き物を想起させる形態)に擬態化させることが可能となり、自走式掃除機100に対して、ペット型ロボットのような愛らしい玩具としての機能を十分に備えさせることができるのである。
また、本実施形態における装飾具1において、前記音声発生装置(音声発生手段)4は、電源のON・OFF状態を切替えるための起動スイッチ41と、前記自走式掃除機100が移動状態にあることを検出する検出器42と、前記効果音に関する音声データを予め記憶するとともに、該音声データを実際の効果音として出力する音声出力器43と、前記起動スイッチ41及び前記検出器42からの入力信号に基づいて、前記音声出力器43に出力信号を送信し、前記音声発生装置(音声発生手段)4の運転を制御する制御部44と、を有する構成となっている。
このように、本実施形態における音声発生装置4は、最低限必要な起動スイッチ41や検出器42や音声出力器43や制御装置44のみによって、安価に構成することとしている。
そして、音声発生装置4は、独自の起動スイッチ41を備えることから、該音声発生装置4が備えられる自走式掃除機100の起動状態に関わらず、ON・OFF状態の切替えを独立して行える構成となっている。
従って、例えば、自走式掃除機100に対して、掃除機能のみを望む場合などには、該自走式掃除機100の電源をOFF状態にすることなく、音声発生装置4の電源のみをOFF状態とすることができるのである。
また、別実施形態における装飾具1において、前記音声発生装置(音声発生手段)204において、前記音声出力器243(より具体的には、出力器本体243a)には、複数種類の音声データが予め記憶されており、実際の効果音として出力される音声データの種類を任意に選択可能な切替スイッチ245が設けられる構成となっている。
このような構成を有することによって、別実施形態における音声発生装置204によれば、例え、異なる図柄が印刷された装飾シートによって自走式掃除機の平面視の形態が変更されたとしても(例えば、「猫」を想起させる形態から、「犬」を想起させる形態に変更されたとしても)、前記音声発生装置204自体を交換する必要もなく、容易に対応することができるのである。
また、本実施形態、及び別実施形態における装飾具1において、前記自走式掃除機100は、前記装飾シール2や付属部品3(装飾手段)によって「動物(本実施形態においては、デフォルメされた「猫」)」の形態に装飾され、前記音声発生装置(音声発生手段)4は、前記「動物」の鳴き声(本実施形態においては、猫の鳴き声)に関する音声を前記効果音として発生する構成となっている。
このような構成を有することにより、本実施形態における装飾具1によれば、音声発生装置4、或いは音声発生装置204を用いて、装飾された自走式掃除機100の形態(「猫」の形態)に関連する音声(「猫」の鳴き声)を、前記自走式掃除機100の動作に基づき発生させることが可能となり、前記自走式掃除機100の形態を、より一層愛らしく見せることができるのである。
1 装飾具(自走式掃除機用装飾具)
2 装飾シール
3 付属部品
4 音声発生装置(音声発生手段)
41 起動スイッチ
42 検出器
43 音声出力器
44 制御部
100 自走式掃除機
204 音声発生装置(音声発生手段)
243 音声出力器
243a 出力器本体
245 切替スイッチ

Claims (4)

  1. 自走機能を備える円盤状の自走式掃除機を装飾するための自走式掃除機用装飾具であって、
    前記自走式掃除機の上面を装飾する装飾手段と、
    該装飾手段によって装飾された、前記自走式掃除機の形態に関連する効果音を発生する音声発生手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする、自走式掃除機用装飾具。
  2. 前記音声発生手段は、
    電源のON・OFF状態を切替えるための起動スイッチと、
    前記自走式掃除機が移動状態にあることを検出する検出器と、
    前記効果音に関する音声データを予め記憶するとともに、該音声データを実際の効果音として出力する音声出力器と、
    前記起動スイッチ及び前記検出器からの入力信号に基づいて、前記音声出力器に出力信号を送信し、前記音声発生手段の運転を制御する制御部と、
    を有する、
    ことを特徴とする、請求項1記載の自走式掃除機用装飾具。
  3. 前記音声発生手段において、
    前記音声出力器には、複数種類の音声データが予め記憶されており、
    実際の効果音として出力される音声データの種類を任意に選択可能な切替スイッチが設けられる、
    ことを特徴とする、請求項2記載の自走式掃除機用装飾具。
  4. 前記自走式掃除機は、前記装飾手段によって「動物」の形態に装飾され、
    前記音声発生手段は、前記「動物」の鳴き声に関する音声を前記効果音として発生する、
    ことを特徴とする、請求項1、2、又は3記載の自走式掃除機用装飾具。
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