JP2014013022A - 圧縮機の製造装置および圧縮機の製造方法 - Google Patents

圧縮機の製造装置および圧縮機の製造方法 Download PDF

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秀行 前田
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Abstract

【課題】溶接にてシリンダ部を容器に固定することにより圧縮機を製造する圧縮機の製造装置および圧縮機の製造方法を提供する。
【解決手段】シリンダ部11の外周の第1の座標情報Hと、容器2の内周の第2の座標情報Jとを計測する計測手段と、
第1の座標情報Hと第2の座標情報Jとを用いて、シリンダ部11を容器2内に収納した際の、シリンダ部11の外周と容器2の内周との間の空隙T2を計算する第1の計算手段と、
空隙T2から、シリンダ部11が適正な位置となるように、圧縮機2の溶接点70毎における溶接熱量をそれぞれ計算する第2の計算手段と、
シリンダ部11を、容器2に、溶接点70毎に溶接熱量を用いてそれぞれ溶接する溶接手段60とを備えたものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、圧縮室を備えたシリンダ部を、溶接にて容器に固定することにより圧縮機を製造する圧縮機の製造装置および圧縮機の製造方法に関するものである。
一般的な圧縮機では、圧縮機の外殻である容器の内部に、モータを構成する固定子を設置し、この固定子によって回転子を回転させる。
回転子は、シャフトの一端に挿設されており、このシャフトの他端には、圧縮要素部が組み付けられている。
このため、回転子がシャフトを回転させると、回転トルクがシャフトを介して圧縮要素部に伝達され、圧縮要素部内のローラとベーンが摺動することで、圧縮対象物を圧縮要素部内に吸入および吐出する構造となっている。
回転子は固定子に対して、設計上決定した一定の位置・姿勢に配置させる必要があるため、圧縮機の製造工程においては、圧縮要素部を容器に挿入した後に、圧縮要素部の外形部を容器に固定させることで、シャフトを介して圧縮要素部に接続された回転子の、一定の位置・姿勢を確保している。
この圧縮要素部と容器の固定にはプラグ溶接が用いられており、容器に予め複数点のプラグ溶接用の穴を設け、この穴を用いて容器の外側からプラグ溶接を実施する。
しかしながら、一般的に、圧縮要素部の外形部を容器にプラグ溶接で固定する際には、溶接歪が発生する。
この溶接歪によって、容器に固定された圧縮要素部にズレや軸の傾きが発生し、結果、圧縮要素部に接続されているシャフトの偏心量が大きくなるほか、固定子に対して回転子の芯ズレや傾き等が生じるおそれがあった。
この偏心量、芯ズレ、傾きなどが大きい時には、固定子と回転子との間のエアギャップ量が回転子の径方向に対して不均一となり、モータの始動不良や運転時の騒音や振動が増大する可能性があるという課題があった。
上記の課題を解決するために、例えば、特許文献1では、容器の円周方向の3点の溶接点を結ぶ二等辺三角形の頂点に相当する溶接点の高さを、他の2点の溶接点よりも高くし、溶接点毎の高さが異なる構成としている。
こうして、高さの異なるプラグ溶接により、圧縮要素部の傾きを変化させることが可能である。
これにより、シャフトの軸の倒れの方向を調整し、モータの固定子と回転子間の径方向のエアギャップ量の不均一な状態を改善することができ、モータの吸引力による始動不良や運転時の騒音の低減化を図ることができるという圧縮機の製造方法が開示されている。
特許第3301864号 (第1頁〜第3頁、図1)
しかしながら、特許文献1に記載の従来の技術では、溶接点の高さを変えることでシャフトを傾けて、エアギャップ量を調整しているため、プラグ溶接用の穴を、予め決めておいた高さで容器に設けておく必要があり、溶接加工を予め決めておいた高さで実施する必要がある。
このため、容器やシリンダの加工精度のばらつきによるシャフトの位置・姿勢のズレや、軸の傾きの変化などに、溶接加工時において対応することができず、結果、モータの始動不良や運転時の騒音や振動を抑制できなくなる可能性が生じるという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、容器やシリンダの加工精度によって、溶接加工時において、容器の内周やシリンダ部の外形にばらつきがある場合でも、モータを構成する回転子と固定子との間のエアギャップ量を、回転子の全周に渡って均一とすることができ、シャフトの偏心量が小さくなるように製造可能な、圧縮機の製造装置と圧縮機の製造方法の提供を目的としている。
この発明に係る圧縮機の製造装置は、
圧縮室を有するシリンダ部を容器内に収納し、シリンダ部を、容器の周方向に設けられた複数の溶接点にてそれぞれ溶接して固定することにより、圧縮機を製造する圧縮機の製造装置において、
当該装置内の3次元の座標系におけるシリンダ部の外周の座標情報である第1の座標情報と、座標系における容器の内周の座標情報である第2の座標情報とを計測する計測手段と、
第1の座標情報と第2の座標情報とを用いて、シリンダ部を容器内に収納した際の、シリンダ部の外周と容器の内周との間の空隙を計算する第1の計算手段と、
空隙から、シリンダ部が適正な位置となるように、圧縮機の溶接点毎における溶接熱量をそれぞれ計算する第2の計算手段と、
シリンダ部を、容器に、溶接点毎に溶接熱量を用いてそれぞれ溶接する溶接手段とを備えたものである。
この発明に係る圧縮機の製造方法は、
圧縮室を有するシリンダ部を容器内に収納し、シリンダ部を、容器の周方向に設けられた複数の溶接点にてそれぞれ溶接して固定することにより、圧縮機を製造する圧縮機の製造方法において、
当該装置内の3次元の座標系におけるシリンダ部の外周の座標情報である第1の座標情報と、座標系における容器の内周の座標情報である第2の座標情報とを計測する計測工程と、
第1の座標情報と第2の座標情報とを用いて、シリンダ部を容器内に収納した際の、シリンダ部の外周と容器の内周との間の空隙を計算する第1の計算工程と、
空隙から、シリンダ部が適正な位置となるように、圧縮機の溶接点毎における溶接熱量をそれぞれ計算する第2の計算工程と、
シリンダ部を、容器に、溶接点毎に溶接熱量を用いてそれぞれ溶接する溶接工程とを備えたものである。
この発明に係る圧縮機の製造装置は、
当該装置内の3次元の座標系におけるシリンダ部の外周の座標情報である第1の座標情報と、座標系における容器の内周の座標情報である第2の座標情報とを計測する計測手段と、
第1の座標情報と第2の座標情報とを用いて、シリンダ部を容器内に収納した際の、シリンダ部の外周と容器の内周との間の空隙を計算する第1の計算手段と、
空隙から、シリンダ部が適正な位置となるように、圧縮機の溶接点毎における溶接熱量をそれぞれ計算する第2の計算手段と、
シリンダ部を、容器に、溶接点毎に溶接熱量を用いてそれぞれ溶接する溶接手段とを備えたものなので、
溶接加工時において、容器の内周やシリンダ部の外形にばらつきがある場合でも、モータを構成する回転子と固定子との間のエアギャップ量を、回転子の全周に渡って均一とすることができる圧縮機の製造装置を提供することができる。
この発明に係る圧縮機の製造方法は、
圧縮室を有するシリンダ部を容器内に収納し、シリンダ部を、容器の周方向に設けられた複数の溶接点にてそれぞれ溶接して固定することにより、圧縮機を製造する圧縮機の製造方法において、
当該装置内の3次元の座標系におけるシリンダ部の外周の座標情報である第1の座標情報と、座標系における容器の内周の座標情報である第2の座標情報とを計測する計測工程と、
第1の座標情報と第2の座標情報とを用いて、シリンダ部を容器内に収納した際の、シリンダ部の外周と容器の内周との間の空隙を計算する第1の計算工程と、
空隙から、シリンダ部が適正な位置となるように、圧縮機の溶接点毎における溶接熱量をそれぞれ計算する第2の計算工程と、
シリンダ部を、容器に、溶接点毎に溶接熱量を用いてそれぞれ溶接する溶接工程とを備えたものなので、
溶接加工時において、容器の内周やシリンダ部の外形にばらつきがある場合でも、モータを構成する回転子と固定子との間のエアギャップ量を、回転子の全周に渡って均一に調整することができる圧縮機の製造方法を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係る圧縮機の製造装置の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る圧縮機の製造装置にて製造される圧縮機の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る圧縮機の製造装置の製造工程を示すフロー図である。 この発明の実施の形態1にて製造される圧縮機の容器とシリンダ部の製造途中における位置関係を示す平面図である。 この発明の実施の形態1にて製造される圧縮機の容器とシリンダ部の製造途中における位置関係を示す断面図である。 この発明の実施の形態1にて製造される圧縮機の容器とシリンダ部の溶接加工前後における形状を示す平面図である。 この発明の実施の形態1にて製造される圧縮機の容器とシリンダ部の溶接加工前後における状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1にて製造される圧縮機の容器とシリンダ部の溶接加工前後における状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1にて製造される圧縮機の容器とシリンダ部の製造途中における位置関係を示す平面図である。 この発明の実施の形態1にて製造される圧縮機の容器とシリンダ部の製造途中における状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係る圧縮機の製造装置の製造工程を示すフロー図である。 この発明の実施の形態2にて製造される圧縮機の容器とシリンダ部の製造途中における状態を示す断面図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る圧縮機の製造装置100と、当該圧縮機の製造装置100により製造される圧縮機1について図を用いて説明する。
図1は、圧縮機の製造装置100の構成を示す図である。
図2は、圧縮機の製造装置100にて製造される圧縮機1の構成を示す断面図である。
図3は、圧縮機1の製造工程を示すフロー図である。
図4は、容器2に挿入する前のシリンダ部11と、シリンダ部11の下方に配置された容器2とを、装置100の上方から見た平面図である。
図5(a)は、容器2に挿入する前のシリンダ部11と、シリンダ部11の下方に配置された容器2と、シリンダセンサ59および容器センサ58とを示した断面図である。
図5(b)は、容器2内にシリンダ部11を収納した際の、シリンダ部11と容器2とを示した断面図である。
図6(a)は、プラグ溶接する前のシリンダ部11と容器2との形状を示した平面図である。
図6(b)は、プラグ溶接して容器2の冷却を実施した後の、シリンダ部11と容器2の形状とを示した平面図である。
尚、説明の都合上、図2の圧縮機1は、図1の製造途中の圧縮機1に対して上下を反転した状態で図示している。
また、図5では、鉛直上側に行くほど径が大きい形状を有する容器2を用いている。
まず、図2を用いて一般的な圧縮機1の構成を説明する。
容器2は、円筒形状をしており、この容器2内にモータ3と圧縮要素部10とが設置されている。
モータ3は、回転子3aと固定子3bとを有しており、回転子3aはシャフト4の一端に取り付けられており、シャフト4の他端には、シャフト4の回転を支持する軸受5と圧縮要素部10とが接続されている。
固定子3bと容器2、および回転子3aとシャフト4は、共に焼嵌によって互いに固定されている。
回転子3aと固定子3bとの間には、回転子3aを回転可能にするためのエアギャップT1を備える。
圧縮要素部10は、圧縮要素部10の内部に圧縮室(図示せず)を形成するための、ローラおよびベーン(図示せず)を備えたシリンダ部11を備えている。
こうして、モータ3を駆動させると、モータ3で発生した回転トルクが、シャフト4を介して圧縮要素部10に伝達され、シリンダ部11内のローラとベーンが摺動されることにより、圧縮室にガス等の圧縮対象物を吸入および圧縮して、圧縮された圧縮対象物を容器2の外に吐出させることができる。
このような構成の圧縮機1では、固定子3bと回転子3aとの間のエアギャップT1の量を、回転子3aの径方向に対して均一にすることで、モータ3の始動不良や運転時の騒音や振動を低減している。
そのためには、固定子3bに対して回転子3aが、一定の位置や姿勢を確保する必要があるため、容器2の側面に、容器2の周方向に対して複数の円形状の穴6を設け、これらの穴6の各位置でプラグ溶接をすることにより、シリンダ部11を容器2に固定している。
次に、図1を用いて圧縮機1の製造装置100(以降、装置100と称す)の構成を説明する。
図1においては、装置100の構成の理解を助けるために、製造途中の圧縮機1を共に示している。
ロータシリンダASSY21は、シャフト4を介して圧縮要素部10と回転子3aとが予め組み付けられた部分完成品である。
以降の説明で用いられる鉛直方向、水平(左右)方向、とは、特に指定の無い限り装置100の鉛直方向、水平(左右)方向を示すものとする。
基台50上には、サイドフレーム51が鉛直方向に設置されており、このサイドフレーム51の鉛直方向上部に上部フレーム52が設置されることで、装置100の外枠が形成されている。
載置台53は、製造対象物である圧縮機1の容器2を載置する台である。
容器把持チャック54は、チャック開閉動作機構55に取り付けられており、チャック開閉動作機構55が駆動することで、容器2を左右両側から把持するように開閉可能な構造となっている。
これにより、載置台53上に載置された容器2を、圧縮機1の製造途中において位置ズレしないように、位置固定することが可能になる。
シリンダ把持チャック56は、ロータシリンダASSY21を把持する機構部であり、上部フレーム52に設置された上下駆動機構57に取り付けられている。
上下駆動機構57は、鉛直方向に対して上昇および下降が可能な構造となっており、この上下駆動機構57の上昇および下降に伴い、シリンダ把持チャック56も上下方向に移動する構造となっている。
装置100は、図で示す装置原点O1を原点とした3次元の座標系Cを備えている。
そして、この座標系Cを用いて、容器2の内周の座標情報を計測する計測手段である容器センサ58と、シリンダ部11の外周の座標情報を計測する計測手段であるシリンダセンサ59とが、サイドフレーム51に取り付けられている。
また、容器センサ58は、高さの異なるセンサ先端部58aとセンサ先端部58bの2つのセンサ部を有しており、高さの異なる2箇所の容器2の内周の座標情報を取得することが可能である。
容器センサ58とシリンダセンサ59は、共に上下方向、水平方向に移動可能な構造を備えており、座標系Cにおける所望の位置における容器2の座標点とシリンダ部11の座標点とを取得することが可能である。
更に、この容器センサ58とシリンダセンサ59は、計測作業が終了した後には、圧縮機1の製造作業の障害とならないように、伸縮および移動可能な構造となっている。
こうして本実施の形態では、容器センサ58とシリンダセンサ59を所望の場所に移動させて、3個のシリンダセンサ59を、装置原点O1を中心として120度ずつの角度間隔で配置しており、同様に、容器センサ58もシリンダセンサ59と同じ角度で、3個配置されている。
このため、容器2の内周とシリンダ部11の外周の座標情報を、装置100の中心に対して同じ角度で計測可能としている。
この両センサは、後述の図示しない第1の計算手段に接続されており、第1の計算手段は、取得した座標情報を保持可能であると共に、座標情報を用いて、シリンダ部11を容器2内に収納した際の、シリンダ部11の外周と容器2の内周との間の空隙を計算することが可能である。
溶接トーチ60は、シリンダ部11と容器2とをプラグ溶接するための溶接機器であり、上下方向、水平方向に移動可能な構造となっている。
更に、第2の計算手段に接続されており、この第2の計算手段からの命令に従って、溶接熱量が調整可能な構造を備えている。
次に、本実施の形態1に用いる圧縮機の製造方法を、各図に基づいて説明する。
まず、図1に示すように、載置台53上に、予め固定子3bが圧入固定された容器2を載置し、容器把持チャック54によって把持する(図3のステップST1)。
次に、図1に示すように、ロータシリンダASSY21を、シリンダ把持チャック56にて把持し、容器2の鉛直方向上方に配置させる(図3のステップST2)。
次に、図5(a)に示すように、シリンダ部11の外周の座標点を計測するために、3個のシリンダセンサ59のそれぞれを、シリンダ部11の外周の高さの位置に配置する。
その後、その高さでシリンダセンサ59を、シリンダ部11の外周に対して前進させて、3次元の座標系Cにおけるシリンダ部11の外周の座標情報である第1の座標情報H1、H2、H3を計測する。
図4、図5に、●で示す箇所は、シリンダセンサ59により測定した、第1の座標情報Hである。
この取得された第1の座標情報Hは、図示しない第1の計算手段内に保持される(図3のステップST3)。
その後、図5(a)に示すように、3個の容器センサ58のそれぞれを、容器2の内側に配置させる。
この時、容器センサ58のセンサ先端部58a、58bのそれぞれの高さを、容器2に設けられた穴6の上下の高さになるように配置する。
その後、容器センサ58を容器2の内周に対して前進させて、容器2の内周の座標情報である第2の座標情報J4、J5、J6を計測する。
図4、図5に、◎で示す箇所は、容器センサ58により測定した容器2の内周の座標情報である第2の座標情報Jである。
このとき、センサ先端部58aにて取得した第2の座標情報をJ上とし、センサ先端部58bにて取得した第2の座標情報をJ下と定義する。
この取得された第2の座標情報Jは、図示しない第1の計算手段内に保持される(図3のステップST4)。
次に、上下駆動機構57を下降させて、ロータシリンダASSY21を容器2内に挿入する(図3のステップST5)。
次に、図5(b)に示すように、第1の計算手段は、図3のステップST3およびステップST4にて取得した、第1の座標情報Hと第2の座標情報Jを用いて、容器2内にシリンダ部11を収納した際の、シリンダ部11と、容器2との間の空隙T2を計算する。
ここで、図5(a)で示したように、図3のステップST3で第1の座標情報Hを取得した際には、シリンダ部11は容器2内に収納する前の状態であるため、単純に、取得した第1の座標情報Hと第2の座標情報Jの差分を計算する方法では、空隙T2は得られない。
そこで、図5(b)に示すように、第1の座標情報HのZ軸方向の成分(鉛直方向の成分)を、第2の座標情報JのZ軸方向の成分(鉛直方向の成分)と一致するようにオフセットさせた、第1の座標情報H1’を用いる。
例えば、計測時の第1の座標情報H1の座標は(X1、Y1、Z1)であり、容器2の第2の座標情報Jの座標は、J4上(X4、Y4、Z4)である。
この場合に、空隙T2を求めるには、第2の座標情報J4上のZ軸成分と同じ位置まで、下記のように第1の座標情報H1のZ軸成分をオフセットさせる。

計測時 :第1の座標情報H1 (X1,Y1、Z1)
第2の座標情報J4上(X4,Y4,Z4)

空隙計算時:第1の座標情報H1’(X1、Y1、”Z4”)
第2の座標情報J4上(X4,Y4,Z4)

第1の座標情報H1を、第1の座標情報H1’にオフセットした後に、第1の座標情報H1’と第2の座標情報J4上との2点間の距離を計算することで、空隙T2を求めることができる。
尚、本実施の形態では図5に示すように、容器2の第2の座標情報Jの測定を、第2の座標情報J上と第2の座標情報J下というように、高さを変えて複数点計測しているのに対して、シリンダ部11については高さを変えての複数点での測定はしていない。
これは、容器2は製造ばらつきにより径の大きさが高さによって異り、一方、シリンダ部11は、容器2ほど製造ばらつきが大きくなく、径の大きさがほぼ変化しないためである。そのため、シリンダ部11に関しては、このように所定の高さ1点のみの計測としても、空隙T2の計測が可能である。
容器2とシリンダ部11の形状に応じて、計測点を増減させることも可能である。
また、シリンダセンサ59および容器センサ58は、装置100の装置原点O1に対して、共に、120度ずつの角度間隔で配置されているので、シリンダセンサ59にて取得した第1の座標情報Hと、容器センサ58で取得した第2の座標情報Jは、共に、装置100の中心から120度の角度間隔を持つ線上にある。
これにより、第1の座標情報Hと第2の座標情報Jの位置が、周方向に対して互いに大きなズレが生じないため、適切な距離の空隙T2が測定可能である。
更に、第1の計算手段は、開口方向D1を計算する。この開口方向D1とは、容器2の径が、鉛直方向上方に行くほど大きいか、または小さいか、または同じであるかを示す値である。
図5を用いて説明すると、具体的には、第1の計算手段は、図3のステップST4にて用いた第2の座標情報のJ上とJ下の座標情報から傾きを求めることで、図5(b)(c)の圧縮機1の容器2の開口方向D1が、鉛直方向上方に行くほど径が大きくなる形状であると判定する(図3のステップST6)。
次に、第2の計算手段は、図3のステップST6にて計算した空隙T2と開口方向D1を用いて、溶接時において、容器2に対してシャフト4が適切な位置・姿勢となるような溶接熱量Q1を計算する(図3のステップST7)。以下、その計算方法の詳細を説明する。
図6に示す溶接点70は、シリンダ部11と容器2とを溶接する部位である。
図中に点線○で示す中点71は、隣り合う溶接点70間の、中点付近の部位である。
3箇所の溶接点70でプラグ溶接を実施して容器2を冷却すると、通常、容器2の内形形状は、図6(a)の状態から図6(b)のように、溶接点70を頂点とした三角形状に変形する。
そのため、中点71付近では、容器2の内径とシリンダ部11の外径との間の空隙T2が減少する。
尚、この容器2の変形は、容器2の下部の、溶接点70付近で特に生じるものであり、容器2の上部においてはこの変形は微少なものである。
そのためこの変形は、容器2の上部に組み付けられた固定子3bの位置・姿勢に対しては、大きな影響を与えない。
特に、シリンダ部11の外周と容器2の内周に加工精度による形状のばらつきがある場合などは、溶接前の空隙T2の量は、シリンダ部11の全周に渡り不均一なばらつきがある。
このため、このようにプラグ溶接によって、容器2の内周形状が変化すると、容器2の内周とシリンダ部11の外周とが不均一に接触する接触点72(図6(b)にて■において示す)が発生する。
このように容器2の内周とシリンダ部11の外周とが接触する接触点72が発生することが、シリンダ部11の傾きを生じさせ、シャフト4の位置・姿勢変化を引き起こす原因となる。
接触点72が生じることによる、シャフト4の位置・姿勢の変化の方向は、容器2の形状(開口方向D1)に依存する。
以下、図を用いて、接触点72と、容器2の形状(開口方向D1)とが要因となる、シャフト4の位置・姿勢の変化のメカニズムを示す。
図7は、容器2が、鉛直方向上方に行くほど径が大きい形状を持つ圧縮機1の場合において、図7(a)は溶接前、図7(b)は溶接後、図7(c)は冷却後におけるシャフト4の位置・姿勢と、容器2の形状とを示す断面図である。
本図で示す圧縮機1は、シリンダ部11の外周の形状と容器2の内周の形状に、加工精度によるばらつきがあり、シリンダ部11の外周と容器2の内周が近接する箇所(図7に●で示す近接点73)が発生する。
シリンダ部11の外周と容器2の内周が近接する近接点73がある場合において、プラグ溶接を実施すると、前述のようにプラグ溶接後に容器2を冷却することによって、容器2の形状が変化し、シリンダ部11と容器2が近接点73において接触し、図7(c)に示す接触点72が発生する。
一般的に溶接点70では、冷却後に容器2の内側に凸となるように容器2が変形する。
したがって、溶接と冷却後に接触点72において、シリンダ部11が容器2の内周壁に押されてしまう。
その結果、容器2の形状(開口方向D1)が、鉛直方向上方に行くほど径が大きい場合で、且つ、接触点72がある場合では、シリンダ部11とシャフト4は、図7(c)のように、接触点72を回転中心として中心軸が傾く。
その結果、回転子3aと固定子3bとの間のエアギャップT1の量が不均一となる。
また、容器2の形状(開口方向D1)が図6とは逆の形状を有する、すなわち、鉛直方向上方に行くほど径が小さい形状を持つ圧縮機1の場合においての、シリンダ部11の姿勢変化について説明する。
図8は、容器2が、鉛直方向上方に行くほど径が大きい形状を持つ圧縮機1の場合において、図8(a)は溶接前、図8(b)は溶接後、図8(c)は冷却後におけるシャフト4の位置・姿勢と、容器2の形状とを示す断面図である。
このように、容器2が、鉛直方向上方に行くほど径が小さい形状を持つ場合において、接触点72がある状態で、プラグ溶接と冷却を実施すると、接触点72においてシリンダ部11が容器2の内壁に押され、シリンダ部11とシャフト4は、図8(c)のように、接触点72を回転中心として中心軸が傾く。
その結果、回転子3aと固定子3bとの間のエアギャップT1が不均一となる。
ここで、図7(c)と図8(c)を比較すると、シャフト4が傾く方向が逆となっていることから、空隙T2の位置と、容器2の形状(開口方向D1)に応じて、シリンダ部11の「倒れの方向」が異なることが分かる。
一般的に、溶接点70に加える溶接熱量を上げると、容器の内側方向に凸となるように変形する容器2の溶接歪の量が大きくなるため、シャフト4の「倒れの量も」大きくなる。
この「倒れの方向」と、「倒れの量」を用いて、シャフト4の位置・姿勢を調整する方法を以下にて説明する。
図9は、容器2が、鉛直上側に行くほど径が大きい形状を持つ圧縮機1の場合において、図9(a)は溶接前、図9(b)は冷却後における容器2とシリンダ部11の位置関係を示す平面図である。
図10は、容器2が、鉛直上側に行くほど径が大きい形状を持つ圧縮機1の場合において、図10(a)はシャフト4の倒れの方向と量の調整前、図10(b)は調整後でのシリンダ部11の位置・姿勢と、容器2とを示す断面図である。
図9(a)に示す容器2とシリンダ部11は、溶接点70A付近で、シリンダ部11と容器2との間の空隙T2が小さくなっている。
この場合に、溶接と冷却を実施すると、図9(b)に示すように、溶接点70A付近で接触点72が発生する。
この時、図10(a)に示すように、シリンダ部11は、空隙T2の小さい方(溶接点70A付近の接触点72の方向)に押され、シャフト4の中心軸が倒れる。
しかしここで、空隙T2の大きい側にある他の2つの溶接点70B、70Cに加える溶接熱量を、溶接点70Aに加える溶接熱量より上げると、空隙T2の大きい側の容器2の変形量が大きくなるため、シリンダ部11を押す力を均等化して、図10(b)の状態にすることができる。
このように、シリンダ部11の位置・姿勢の変化を、各溶接点70に加える溶接熱量を、空隙T2の情報に加えて、容器2の形状の情報(開口方向D1)を用いて求めることが可能であり、これにより、溶接点70毎に、溶接熱量を調整することで、シャフト4の「倒れの方向および倒れの量」を調整することが可能となる。
このように、シャフト4の「倒れの方向および倒れの量」を調整するためには、圧縮機1の製造前に、事前に、開口方向D1と空隙T2の異なる複数の試験サンプルを用意しておく。そして、この複数の試験サンプルにプラグ溶接を実施して、それぞれのサンプルに対応するシリンダ部11の倒れの方向と量のデータを取得しておき、このデータから、
溶接熱量Q1=f(空隙T2、開口方向D1)・・・式1
という関係式を予め求めておく。
そして、実際の圧縮機1の製造工程において、プラグ溶接を実施する際に、図3のステップST1から図3のステップST7にて求めた空隙T2の情報および開口方向D1の情報を用いて、上記の式1から、シャフト4の偏心量が少なく、エアギャップT1の量が均一となるような、溶接点70毎に必要な溶接熱量Q1を決定する。
次に、図3のステップST7で求めた熱量を用いて、シリンダ部11と容器2を溶接点70において溶接すると、容器2に対してシリンダ部11が適正な位置・姿勢になるように形成される(図3のステップST8)。
このようにして、シャフト4の位置・姿勢を調整することが可能である。
尚、本実施の形態では、容器センサ58とシリンダセンサ59を、装置100に対して位置固定されているとして説明しているが、計測対象物に対して回転可能な構造としてもよい。
更に、両センサの計測点を3点として説明しているが、計測点を多くすれば、空隙T2の量をより正確に取得することが可能である。
尚、本実施の形態では、接触点72が溶接冷却後に発生するものとして説明しているが、図7(a)で示すような、溶接冷却前であって、シリンダ部11を容器2内に挿入した時点で発生する場合もある。
上記のように構成された本実施の形態の圧縮機1の製造装置100および圧縮機の製造方法によると、容器2やシリンダ部11の加工精度によって、容器2の内周形状やシリンダ部の外形形状にばらつきがあり、そのため、シャフト4の位置・姿勢が変化する場合でも、溶接加工時において、シャフト4の位置・姿勢を調整することができる。
これにより、モータ3を構成する回転子3aと固定子3bとの間のエアギャップT1量を、回転子3aの径方向に対して均一にすることができ、シャフト4の偏心量を小さくすることが可能である。
これにより、モータの始動不良や運転時の騒音や振動を抑制することのできる圧縮機1を製造可能な、圧縮機の製造装置および圧縮機の製造方法を提供することが可能である。
また、モータ3の駆動不良に起因する過電流等を低減することができることから、エネルギー消費量を削減することも可能である。
また、製造された圧縮機1の歩留まりを向上させることができるため、環境の観点からも効果を奏する。
更に、シャフト4の偏心量を抑制するための、特別な加工や別部品などを圧縮機1に設ける必要がないため、圧縮機1を小型化、軽量化することが可能になる。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を実施の形態1と異なる箇所を中心に図を用いて説明する。
本実施の形態に用いる図において、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
図11は、本実施の形態2における圧縮機1を製造する方法の概要を示すフロー図である。
図12(a)は、本実施の形態2における容器2と容器2の中心座標を示す平面図である。
図12(b)は、本実施の形態2における容器2と容器2の中心座標を示す断面図であ
る。
実施の形態1と異なる点は、図11のステップST206およびステップST207である。
図11のステップST206では、実施の形態1で求めた空隙T2と開口方向D1に加えて、容器2の中心軸の傾きK1を求める。
以下、容器2の中心軸の傾きK1の計算方法について説明する。
まず、第1の計算手段は、容器2の第2の座標情報J4、J5、J6から、容器2の中心座標情報Pを計算する。
図12(b)で示すように、センサ先端部58aの高さにて取得した中心座標情報をP上とし、センサ先端部58bの高さにて取得した中心座標情報をP下とする。
そしてこの中心座標情報P上と中心座標情報P下から、容器2の中心軸の傾きK1を求める。
図11のST207では、第2の計算手段は、図11のステップST206にて計算した空隙(T2)と開口方向(D1)とに加えて、容器2の中心軸の傾きK1から、溶接時において、容器2に対してシリンダ部11が適切な位置および姿勢となるような溶接熱量(Q1)を計算する。
このように本実施の形態では、シャフト4の位置・姿勢の調整時において、容器2の中心軸の傾きK1の情報を用いる。
上記のように構成された本実施の形態の圧縮機の製造装置および圧縮機の製造方法によると、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、容器2の中心軸の傾きK1の情報を用いてシャフト4の位置・姿勢の調整を行うものなので、容器2に固定されている固定子3bの位置を考慮して、シャフト4の位置・姿勢の調整をより正確に実施することができる。
これにより、更にモータの始動不良や運転時の騒音や振動を抑制することのできる圧縮機1を製造可能な、圧縮機の製造装置および圧縮機の製造方法を提供することが可能である。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を実施の形態1と異なる箇所を中心に説明する。
本実施の形態において、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、シリンダセンサ59および容器センサ58にて計測するシリンダ部11の外周と容器2の内周の計測位置を、隣接する溶接点70間の中点付近の位置である中点71付近とする。
実施の形態1の図6で述べたように、この中点71付近はプラグ溶接を実施して容器2を冷却した後に、最も容器2がシリンダ部11に近接する部位である。
そのため、シリンダ部11の姿勢・位置変化の要因となるシリンダ部11と容器2との接触箇所は、この中点71で発生することが多く、予めシリンダセンサ59および容器センサ58にて計測する位置を、中点71付近に絞っておくことにより、よりシリンダ部11と容器2との間の空隙T2の小さくなる箇所(接触点72の場所)を正確に測定することが可能となる。
上記のように構成された本実施の形態の圧縮機の製造装置および圧縮機の製造方法によると、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、空隙T2がもっとも小さくなる位置を、更に正確に測定することが可能となるため、シリンダ部11の位置・姿勢の調整が更に正確になる。
これにより、更にモータの始動不良や運転時の騒音や振動を抑制することのできる圧縮機1を製造可能な、圧縮機の製造装置および圧縮機の製造方法を提供することが可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100 圧縮機の製造装置、1 圧縮機、2 容器、3 モータ、3a 回転子、
3b 固定子、4 シャフト、11 シリンダ部、58 容器センサ、
58a,58b センサ先端部、59 シリンダセンサ、60 溶接トーチ、
C 座標系、H,H’ 第1の座標情報、J 第2の座標情報、O1 装置原点、
T1 エアギャップ、T2 空隙、D1 開口方向、K1 容器の傾き、
P 容器中心座標情報、70 溶接点、71 中点、72 点。

Claims (14)

  1. 圧縮室を有するシリンダ部を容器内に収納し、前記シリンダ部を、前記容器の周方向に設けられた複数の溶接点にてそれぞれ溶接して固定することにより、圧縮機を製造する圧縮機の製造装置において、
    当該装置内の3次元の座標系における前記シリンダ部の外周の座標情報である第1の座標情報と、前記座標系における前記容器の内周の座標情報である第2の座標情報とを計測する計測手段と、
    前記第1の座標情報と前記第2の座標情報とを用いて、前記シリンダ部を前記容器内に収納した際の、前記シリンダ部の外周と前記容器の内周との間の空隙を計算する第1の計算手段と、
    前記空隙から、前記シリンダ部が適正な位置となるように、前記圧縮機の前記溶接点毎における溶接熱量をそれぞれ計算する第2の計算手段と、
    前記シリンダ部を、前記容器に、前記溶接点毎に前記溶接熱量を用いてそれぞれ溶接する溶接手段とを備えた圧縮機の製造装置。
  2. 前記第1の計算手段は、前記第2の座標情報から前記容器の開口方向を計算し、前記第2の計算手段は、前記空隙と前記開口方向とを用いて前記各溶接熱量をそれぞれ計算する請求項1に記載の圧縮機の製造装置。
  3. 前記第1の計算手段は、前記第2の座標情報から、前記容器の開口方向および前記容器の中心座標を計算することにより前記容器の軸の傾きを計算し、前記第2の計算手段は、前記空隙と前記開口方向と前記軸の傾きとを用いて前記各溶接熱量をそれぞれ計算する請求項1に記載の圧縮機の製造装置。
  4. 前記第1の計算手段は、前記第2の座標情報から前記容器の軸の傾きを計算し、前記第2の計算手段は、前記軸の傾きを付加して前記各溶接熱量をそれぞれ計算する請求項1又は請求項2に記載の圧縮機の製造装置。
  5. 前記第1の座標情報と前記第2の座標情報は、隣り合う前記溶接点間の中点付近の情報である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の圧縮機の製造装置。
  6. 前記シリンダ部の鉛直方向に対する回転軸を備えた圧縮機を製造する圧縮機の製造装置である場合において、
    前記第2の計算手段は、前記適正な位置として、前記回転軸の偏心量が最小となる位置を用いる請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の圧縮機の製造装置。
  7. 前記シリンダ部の鉛直方向に対する回転軸と、
    前記回転軸に接続された回転子と、
    前記回転子の周囲に設置された固定子とを備えた圧縮機を製造する圧縮機の製造装置である場合において、
    前記第2の計算手段は、前記適正な位置として、前記回転子と前記固定子との間のエアギャップ量を、前記回転子の径方向に対して均一となるような位置を用いる請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の圧縮機の製造装置。
  8. 圧縮室を有するシリンダ部を容器内に収納し、前記シリンダ部を、前記容器の周方向に設けられた複数の溶接点にてそれぞれ溶接して固定することにより、圧縮機を製造する圧縮機の製造方法において、
    当該装置内の3次元の座標系における前記シリンダ部の外周の座標情報である第1の座標情報と、前記座標系における前記容器の内周の座標情報である第2の座標情報とを計測する計測工程と、
    前記第1の座標情報と前記第2の座標情報とを用いて、前記シリンダ部を前記容器内に収納した際の、前記シリンダ部の外周と前記容器の内周との間の空隙を計算する第1の計算工程と、
    前記空隙から、前記シリンダ部が適正な位置となるように、前記圧縮機の前記溶接点毎における溶接熱量をそれぞれ計算する第2の計算工程と、
    前記シリンダ部を、前記容器に、前記溶接点毎に前記溶接熱量を用いてそれぞれ溶接する溶接工程とを備えた圧縮機の製造方法。
  9. 前記第1の計算工程は、前記第2の座標情報から前記容器の開口方向を計算し、前記第2の計算工程は、前記空隙と前記開口方向とを用いて前記各溶接熱量をそれぞれ計算する請求項8に記載の圧縮機の製造方法。
  10. 前記第1の計算工程は、前記第2の座標情報から、前記容器の開口方向および前記容器の中心座標を計算することにより前記容器の軸の傾きを計算し、前記第2の計算工程は、前記空隙と前記開口方向と前記軸の傾きとを用いて前記各溶接熱量をそれぞれ計算する請求項8に記載の圧縮機の製造方法。
  11. 前記第1の計算工程は、前記第2の座標情報から前記容器の軸の傾きを計算し、前記第2の計算工程は、前記軸の傾きを付加して前記各溶接熱量をそれぞれ計算する請求項8又は請求項9に記載の圧縮機の製造方法。
  12. 前記第1の座標情報と前記第2の座標情報は、隣り合う前記溶接点間の中点付近の情報である請求項8乃至請求項11のいずれか1項に記載の圧縮機の製造方法。
  13. 前記シリンダ部の鉛直方向に対する回転軸を備えた圧縮機を製造する圧縮機の製造方法である場合において、
    前記第2の計算工程は、前記適正な位置として、前記回転軸の偏心量が最小となる位置を用いる請求項8乃至請求項12のいずれか1項に記載の圧縮機の製造方法。
  14. 前記シリンダ部の鉛直方向に対する回転軸と、
    前記回転軸に接続された回転子と、
    前記回転子の周囲に設置された固定子とを備えた圧縮機を製造する圧縮機の製造方法である場合において、
    前記第2の計算工程は、前記適正な位置として、前記回転子と前記固定子との間のエアギャップ量を、前記回転子の径方向に対して均一となるような位置を用いる請求項8乃至請求項13のいずれか1項に記載の圧縮機の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104827181A (zh) * 2015-05-12 2015-08-12 吴中区横泾嘉运模具厂 封闭式压缩器上壳焊接机的上壳焊接机构
CN104827186A (zh) * 2015-05-12 2015-08-12 吴中区横泾嘉运模具厂 封闭式压缩器上壳焊接机

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