JP2014012565A - プレゼンタ及びプリンタシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】より小型のプレゼンタ及びプリントシステムが望まれている。
【解決手段】本願のプレゼンタ300は、第一の用紙排出部304を有する第一経路308と、第二の用紙排出部306を有する第二経路310と、第一経路と第二経路との双方に共通する用紙投入部302と、第一経路と第二経路とに沿って用紙を搬送する搬送機構320とを備え、搬送機構は、用紙投入部と第一の用紙排出部と第二の用紙排出部との間に敷設されて第一経路と第二経路とを形成する搬送ベルト324と、搬送ベルトを、第一方向と第二方向とに切替えて駆動する駆動装置321とを備え、搬送ベルトは、第一方向へ駆動されるときに、用紙投入部に投入された用紙を用紙投入部から第一経路に引き込んで第一の用紙排出部へ搬送し、第二方向へ駆動されるときに、用紙投入部に投入された用紙を用紙投入部から第二経路に引き込んで第二の用紙排出部へ搬送する。
【選択図】図1
【解決手段】本願のプレゼンタ300は、第一の用紙排出部304を有する第一経路308と、第二の用紙排出部306を有する第二経路310と、第一経路と第二経路との双方に共通する用紙投入部302と、第一経路と第二経路とに沿って用紙を搬送する搬送機構320とを備え、搬送機構は、用紙投入部と第一の用紙排出部と第二の用紙排出部との間に敷設されて第一経路と第二経路とを形成する搬送ベルト324と、搬送ベルトを、第一方向と第二方向とに切替えて駆動する駆動装置321とを備え、搬送ベルトは、第一方向へ駆動されるときに、用紙投入部に投入された用紙を用紙投入部から第一経路に引き込んで第一の用紙排出部へ搬送し、第二方向へ駆動されるときに、用紙投入部に投入された用紙を用紙投入部から第二経路に引き込んで第二の用紙排出部へ搬送する。
【選択図】図1
Description
本発明は、用紙を搬送するプレゼンタ及びそのプレゼンタを用いたプリンタシステムに関する。
近年、夜間でも預金の引出しや振込ができるよう、無人のATM装置が銀行や商店等に設置されるようになった。このようなATM装置には、レシートを利用客に渡すために、プリンタ装置(プリンタシステム)が組み込まれていることが多い。しかしながら、利用客がレシートを取り忘れる場合があり、このようなプリンタ装置には、取り忘れられたレシートが他の客に渡り情報が漏洩することがないよう、レシートを排出又は回収するプレゼンタが設けられている。特許文献1には、このようなプレゼンタ(プレゼンタユニット)を備えるプリンタ装置が開示されている。
設置場所が狭い等の理由により、ATM装置はその設置面積をより小さくすることが求められている。そのため、レシート等を発行するプリンタ装置(プリンタシステム)及びそれに設けられるプレゼンタはより小型であるのが望ましい。
特許文献1のプリンタ装置では、用紙ロール収容部とプリンタユニットとが横に並んで配置され、レシート等のカット紙を搬送するカット紙プレゼンタユニットが、用紙ロール収容部及びプリンタユニットの下側に配置されている。特許文献1のカット紙プレゼンタユニットでは、カット紙全体が排出される前に一旦カット紙はカット紙プレゼンタユニット内に取り込まれ、カット紙全体が搬送ベルトに保持されるよう構成されている。そのため、特許文献1のカット紙プレゼンタユニットは、奥行き方向にある程度の長さが必要であった。また、従来、このようなカット紙プレゼンタユニットを駆動させる駆動モータは、搬送ベルトの外側に配置され、別途、駆動モータを設置する空間を確保する必要があった。
請求項1に記載の発明は、第一の用紙排出部を有する第一経路と、前記第一の用紙排出部とは異なる第二の用紙排出部を有する第二経路と、前記第一経路と前記第二経路との双方に共通する用紙投入部と、前記第一経路と前記第二経路とのそれぞれに沿って用紙を搬送する搬送機構とを備え、前記搬送機構は、前記用紙投入部と前記第一の用紙排出部と前記第二の用紙排出部との間に敷設されて前記第一経路と前記第二経路とを形成する搬送ベルトと、前記搬送ベルトを、前記第二の用紙排出部から前記用紙投入部を経由して前記第一の用紙排出部に向かう第一方向と、前記第一の用紙排出部から前記用紙投入部を経由して前記第二の用紙排出部に向かう第二方向とに切替えて駆動する駆動装置とを備え、前記搬送ベルトは、前記第一方向へ駆動されるときに、前記用紙投入部に投入された用紙を前記用紙投入部から前記第一経路に引き込んで前記第一の用紙排出部へ搬送し、前記第二方向へ駆動されるときに、前記用紙投入部に投入された用紙を前記用紙投入部から前記第二経路に引き込んで前記第二の用紙排出部へ搬送する、プレゼンタを提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプレゼンタにおいて、前記搬送ベルトは無端ベルトであり、前記駆動装置は、前記無端ベルトを担持する複数のローラと、前記複数のローラのうち少なくとも一つのローラを駆動する原動機とを備え、前記原動機は、前記無端ベルトの内側に配置される、プレゼンタを提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のプレゼンタにおいて、前記複数のローラは、前記用紙投入部に配置されるローラを含む、プレゼンタを提供する。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のプレゼンタにおいて、前記複数のローラは、前記第一の用紙排出部に配置されるローラと、前記第二の用紙排出部に配置されるローラとを含む、プレゼンタを提供する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のプレゼンタにおいて、前記第一の用紙排出部に配置されるローラに対して前記搬送ベルトを介して対向配置されるテンションローラと、前記第二の用紙排出部に配置されるローラに対して前記搬送ベルトを介して対向配置されるテンションローラとを、さらに備える、プレゼンタを提供する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のプレゼンタにおいて、互いに対向配置される前記ローラと前記テンションローラとがギアを介して互いに連動する、プレゼンタを提供する。
請求項7に記載の発明は、請求項2から6に記載の何れか一項に記載のプレゼンタにおいて、前記搬送機構を収容するプレゼンタケースと、前記複数のローラのうち少なくとも一つのローラの軸を保持して、前記搬送機構を前記プレゼンタケースに収容した状態を維持する保持機構とを、さらに備え、前記保持機構の前記ローラの軸に対する保持が解除されることで、前記搬送機構が前記プレゼンタケースから取り出し可能になる、プレゼンタを提供する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のプレゼンタにおいて、前記搬送機構は、前記保持機構が保持する前記ローラの軸とは別のローラの軸を中心に、前記プレゼンタケースに対して回動可能に取り付けられる、プレゼンタを提供する。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載のプレゼンタにおいて、前記保持機構は、前記保持機構が保持する前記ローラの軸を引掛けて保持する引掛部を有し、前記引掛部は前記プレゼンタケースに回動可能に取り付けられ、前記引掛部を回動させることにより、前記保持機構の前記ローラの軸に対する保持が解除される、プレゼンタを提供する。
請求項10に記載の発明は、請求項7又は8に記載のプレゼンタにおいて、前記保持機構は、前記保持機構が保持する前記ローラの軸を引掛けて保持する引掛部を有し、前記引掛部は前記プレゼンタケースに弾性部材を介して取り付けられ、前記引掛部を押圧して前記弾性部材を弾性変形させることにより、前記保持機構の前記ローラの軸に対する保持が解除される、プレゼンタを提供する。
請求項11に記載の発明は、請求項2から6の何れか一項に記載のプレゼンタにおいて、前記搬送機構を収容するプレゼンタケースと、前記第一経路を覆う位置に、前記プレゼンタケースに開閉可能に取り付けられたカバーと、をさらに備え、前記搬送機構は、前記複数のローラのうち前記第二の用紙排出部に配置されるローラの軸を中心に前記プレゼンタケースに対して回動可能に取り付けられ、前記カバーを開けることにより、前記搬送機構を回動させて前記プレゼンタケースから取り出し可能になる、プレゼンタを提供する。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11の何れか一項に記載のプレゼンタにおいて、前記用紙投入部に投入された用紙を前記第一経路又は前記第二経路に案内する投入ガイドと、前記投入ガイドの先端を前記第一経路又は前記第二経路に向けるガイド切替え機構とを、さらに備え、前記ガイド切替え機構は、前記駆動装置と連動して、前記駆動装置が前記搬送ベルトを前記第一方向へ駆動する場合に、前記投入ガイドの前記先端を前記第一経路に向け、前記駆動装置が前記搬送ベルトを前記第二方向に駆動する場合に、前記投入ガイドの前記先端を前記第二経路に向ける、プレゼンタを提供する。
請求項13に記載の発明は、請求項1から12の何れか一項に記載のプレゼンタにおいて、前記用紙投入部に設けられ、前記搬送機構から用紙を引き戻す戻し機構をさらに備える、プレゼンタを提供する。
請求項14に記載の発明は、請求項1から13の何れか一項に記載のプレゼンタにおいて、前記第一経路における用紙の有無を検出する第一検出部と、前記第二経路における用紙の有無を検出する第二検出部と、前記第一検出部及び前記第二検出部からの用紙検出信号に基づき前記駆動装置を制御する制御部と、をさらに備える、プレゼンタを提供する。
請求項15に記載の発明は、請求項1から14の何れか一項に記載のプレゼンタにおいて、前記搬送ベルトは、前記第二方向へ駆動されるときに、前記第一の用紙排出部に搬送されている用紙を、前記第一経路に引き戻すと共に前記第二経路に引き込んで前記第二の用紙排出部へ搬送する、プレゼンタを提供する。
請求項16に記載の発明は、用紙を印刷するプリンタユニットであって、印刷した用紙を排出する排出口を有するプリンタユニットと、請求項1から15の何れか一項に記載のプレゼンタとを備え、前記プリンタユニットの前記排出口と前記プレゼンタの前記用紙投入部とが連通し、前記プリンタユニットから排出された用紙が、引き続き前記プレゼンタの前記用紙投入部に投入される、プリンタシステムを提供する。
本発明によるプレゼンタでは、搬送ベルトが第一方向へ駆動されるときに、用紙投入部に投入された用紙を引き込んで第一の用紙排出部へ搬送し、第二方向へ駆動されるときに、用紙投入部に投入された用紙を用紙投入部から第二経路に引き込んで第二の用紙排出部へ搬送する。換言すれば、用紙投入部から第一の用紙排出部又は第二の用紙排出部に直接用紙を搬送しているので、特許文献1のプレゼンタユニットのように一旦用紙全体を取り込んで保持することがなく、用紙の搬送路を短くしてプレゼンタをより小型化することができ、延いてはプリンタシステムを小型化することが可能になる。
また、本発明によるプレゼンタのように、搬送ベルトを無端ベルトとし、駆動装置が、無端ベルトを担持する複数のローラと、複数のローラのうち少なくとも一つのローラを駆動する原動機とを備え、原動機を無端ベルトの内側に配置すれば、原動機を駆動装置の外部に設置する空間を必要としないので、より小型のプレゼンタを実現できる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態において同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付して示し、理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。また、本願発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した発明とその均等物におよぶ点に留意されたい。
図1は、本発明の一実施形態によるプレゼンタ300及びそのプレゼンタ300を組み込んだプリンタシステム100の構成を示す図である。本実施形態のプリンタシステム100は、例えばATM(Automated Teller Machine:現金自動預払機)等に組み込まれるプリンタシステムであり、レシート等(以下、単に用紙と呼ぶ)を印字又は印刷するプリンタユニット200と、プリンタユニット200により印字され排出された用紙を受入れて、排出口305又は回収口307まで搬送するプレゼンタ300とから構成されている。プリンタユニット200及びプレゼンタ300は、例えばATMが備える制御部110により制御され、プリンタシステム100のプリンタユニット200及びプレゼンタ300は制御部110から指示を受けて、用紙の印字・印刷や排出・回収動作等を行っている。プレゼンタ300やプリンタユニット200のそれぞれが制御部110を備え、互いに通信して動作してもよい。
プリンタユニット200は、例えばサーマルプリンタであり、感熱紙である用紙を連続的に供給するロール紙202、ロール紙202から送り出された用紙203を用紙送りする用紙搬送モータ204と、用紙に情報を印字・印刷する印刷部206と、印刷された用紙を切断する切断部210と、から構成されている。印刷部206は、用紙203の感熱面に対向するサーマルヘッド207と、感熱面とは反対側の面に当接するプラテンローラ208とを有する。印刷部206は、制御部110の指示により印字・印刷を行う。切断部210は、可動刃212と、可動刃212を動かすカッタ駆動モータ214と、固定刃216とを備え、制御部110の指示により用紙203を切断するよう構成されている。なお、図示実施形態のプリンタユニットはサーマルプリンタ(感熱式)であるが、プリンタの出力方式はこれに限定されず、例えばインクジェットプリンタ方式、レーザ方式、昇華型熱転写方式等別の方式でもよい。
ロール紙202から送り出された用紙203は、印刷部206により印字される。印字された用紙203はさらに用紙送りされ、プリンタユニット200の用紙排出口209から排出される。図示するようにプリンタユニット200の用紙排出口209と、後述するプレゼンタ300の挿入部302(用紙投入部の一例)とは連通していて、プリンタユニット200から排出された用紙203は、プレゼンタ300の挿入部302に挿入され、プレゼンタ300に取り込まれる。制御部110により用紙切断の指示がなされた場合、プリンタユニット200は用紙203の用紙送りを一旦止め、切断部210が用紙203を切断する。切断された用紙203はプレゼンタ300に用紙送りされ、搬送機構320によりさらに搬送される。通常、用紙203を利用客に渡すために用紙203は排出経路308(第一経路の一例)を経由して排出部304(第一の用紙排出部の一例)まで搬送され排出口305から排出される。何らかの理由により用紙203を回収する場合、用紙203は回収経路310(第二経路の一例)を経由して回収部306(第二の用紙排出部の一例)に搬送されて回収口307からプレゼンタ300の下方に設けられた用紙回収スペース220に回収される。
プレゼンタ300は、プリンタユニット200が排出した用紙203を排出口305又は回収口307まで搬送する装置である。プレゼンタ300は、プリンタユニット200から排出された用紙203を受け入れてプレゼンタ300の内部に用紙203を挿入する挿入口303が形成された挿入部302と、挿入口303と連通して用紙203が排出される排出口305が形成された排出部304と、挿入口303と連通して用紙203が用紙回収スペース220に排出される回収口307が形成された回収部306と、を備える。図示実施形態のプレゼンタ300は、排出口305を図中右方向に向け、回収口307を図中下方に向けているが、排出口305と回収口307の位置はこの構成に限らず、例えば、排出口305と回収口307との位置は逆でもよい。また、用紙203を図中上方向に向けて排出するように構成してもよい。
プレゼンタ300は、挿入部302の挿入口303から排出部304の排出口305まで延びる排出経路308(第一経路の一例)と、挿入部302の挿入口303から回収部306の回収口307まで延びる回収経路310(第二経路の一例)とを備えている。すなわち、挿入部302は、排出経路308と回収経路310との双方に共通している。そして、プレゼンタ300は、例えば用紙203を排出経路308に沿って挿入口303から排出口305まで、又は、回収経路310に沿って挿入口303から回収口307まで搬送する搬送機構320とを備える。また、プレゼンタ300は、プレゼンタ300の外郭を形成し、搬送機構320を収容するプレゼンタケース301を備える。
搬送機構320は、挿入部302と排出部304と回収部306との間に敷設されて、排出経路308と回収経路310と形成する搬送ベルト324を備える。また、搬送機構320は、搬送ベルト324を回収部306から挿入部302を経由して排出部304に向かう第一方向(図の矢印C1方向)と、排出部304から挿入部302を経由して回収部306に向かう第二方向(図の矢印C2方向)とに切替えて駆動する駆動装置321を備える。搬送ベルト324は、第一方向へ駆動されるときに、挿入部302に挿入(投入)された用紙203を挿入部302から排出経路308に引き込んで、排出部304へ搬送する。また、搬送ベルト324は、第二方向へ駆動されるときに、挿入部302に挿入された用紙203を挿入部302から回収経路310に引き込んで、回収部306へ搬送する。また、搬送ベルト324は、第二方向へ駆動されるときに、排出部304に搬送されている用紙203を、排出経路308に引き戻すと共に、回収経路310に引き込んで回収部306に搬送する。
駆動装置321は、搬送ベルト324を担持する複数のローラと、その複数のローラのうち少なくとも1つのローラを駆動する駆動モータ322(原動機の一例)とを備えている。図示実施形態の搬送機構320の駆動装置321は、排出口305に近接して排出部304に配置された第一ローラ330と、回収口307に近接して回収部306に配置された第二ローラ340とを備えている。さらに、挿入口303に近接して挿入部302に配置された第三ローラ350を備えている。そして、搬送ベルト324は、第一ローラ330、第二ローラ340、及び第三ローラ350により担持され、搬送ベルト324は、排出経路308と回収経路310とを連続して通過するよう配置されている。駆動モータ322は第一ローラ330、第二ローラ340、及び第三ローラ350のうち少なくとも1つのローラを駆動する。そして、駆動モータ322は、搬送ベルト324の内側に、換言すれば搬送ベルト324により囲まれた範囲内に配置される。なお、図示実施形態の搬送ベルト324は、無端ベルトであるが、搬送ベルト324は無端ベルトに限定されず、例えば、第一ローラ330又は第二ローラ340がベルトを巻き取って用紙を搬送する方式であってもよい。
本実施形態では、挿入部302に配置された第三ローラ350が、駆動モータ322により直接駆動される駆動ローラであり(図2参照)、駆動モータ322により第三ローラ350が回転することで、搬送ベルト324により第一ローラ330と第二ローラ340とが回転するようになっている。なお、駆動ローラになるのは、第三ローラ350に限らず、第一ローラ330又は第二ローラ340であってもよく、駆動モータ322が全てのローラを直接駆動するよう構成されてもよい(図4参照)。
本実施形態のプレゼンタ300は、排出部304において、第一テンションローラ360が、搬送ベルト324を介して第一ローラ330に対向配置されている。そのため、第一ローラ330と協働して排出部304に搬送された用紙203を保持することができる。また、回収部306において、第二テンションローラ370が、搬送ベルト324を介して第二ローラ340に対向配置され、回収部306に搬送された用紙203を第二ローラ340と協働して保持することができる。
プレゼンタ300には、排出経路308や回収経路310等の用紙を検出する複数の検出センサ(第一検出センサ325、第二検出センサ326、第三検出センサ327、以下まとめて検出センサ又は検出部と称する場合がある)が設けられている。第一検出センサ325(第一検出部の一例)が、プレゼンタ300の排出経路308に配置され、排出経路308に用紙203があるか否かを検出し、用紙検出信号を送信する。第二検出センサ326(第二検出部の一例)は回収経路310に配置され、回収経路310に用紙203があるか否かを検出し、用紙検出信号を送信する。第三検出センサ327が、挿入部302の挿入口303の付近に配置され、用紙203が挿入口303に挿入されたか否かを検出し、用紙検出信号を送信する。
制御部110は、プレゼンタ300の駆動モータ322、第一検出センサ325、第二検出センサ326及び第三検出センサ327に接続されている。そして、制御部110は、例えば駆動モータ322の回転数を取得して搬送機構320が搬送ベルト324を駆動した量(用紙送り量)を計測することができる。そのため、制御部110は、検出センサから受信した用紙検出信号と計測した用紙送り量とを基に、駆動モータ322を適切な方向及び速度で駆動して用紙203を搬送するように構成されている。
また、プレゼンタ300は、プリンタユニット200から排出された用紙203を挿入部302に案内する用紙ガイド380を備えている。プレゼンタ300の下方には、用紙回収スペース220を形成する用紙回収容器222が配置され、回収部306に搬送され回収口307から排出された用紙203を集めて保管できる。
本実施形態のプレゼンタ300の搬送機構320について図を用いて説明する。図2は、搬送機構320を挿入部302の方から見た斜視図である。上述したように、搬送機構320は、駆動モータ322と、第一ローラ330と、第二ローラ340と、第三ローラ350とを備え、それらローラは搬送ベルト324を担持している。また、駆動モータ322は、第一ローラ330、第二ローラ340及び第三ローラ350に囲まれるように、すなわち、搬送ベルト324の内側に配置される。
駆動モータ322には、駆動モータギア323が設けられ、減速ギア354を介して駆動ローラ(図示実施形態では第三ローラ350)を駆動する。
各ローラは、ローラ軸と、ローラ軸の両端に設けられた二つのホイールと、その二つのうちの一方のホイールの外側に配置されたローラギアと備えている。すなわち、第一ローラ330は、図に示すように、第一ローラ軸331と、第一ローラ軸331のそれぞれの端部に設けられた第一ローラホイール332a、332bと、第一ローラホイール332aの外側において第一ローラ軸331の先端部分に設けられた第一ローラギア333を備えている。第二ローラ340も、第一ローラ330と同様に、第二ローラ軸341と、第二ローラ軸341のそれぞれの端部に設けられた第二ローラホイール342a、342bと、第二ローラホイール342aの外側において第二ローラ軸341の先端部分に設けられた第二ローラギア343とを備えている。第三ローラ350は、第三ローラ軸351と、第三ローラホイール352a、352bと、第三ローラホイール352aの外側において第三ローラ軸351の先端部分に設けられた第三ローラギア353とを備えている。
搬送ベルト324が、第一ローラ330、第二ローラ340及び第三ローラ350により担持されている。図示実施形態の搬送機構320では、二本の搬送ベルト324a、324b(以下では、二本の搬送ベルト324a、324bをまとめて搬送ベルト324と称する場合がある)が、各ローラの両端部に位置するホイールに、すなわち搬送ベルト324aは第一ローラホイール332a〜第三ローラホイール352aに、搬送ベルト324bは、第一ローラホイール332b〜第三ローラホイール352bにより担持されている。挿入部302に挿入された用紙203は、搬送ベルト324a及び搬送ベルト324bに渡って載置され、搬送ベルト324a、324bが駆動装置321により駆動されることにより用紙203が搬送される。
上述したように、第一テンションローラ360が搬送ベルト324を介して第一ローラ330に対向配置されている。また、第二テンションローラ370が、搬送ベルト324を介して第二ローラ340に対向配置されている。
第一テンションローラ360は、第一テンションローラ軸361と、第一テンションローラ軸361のそれぞれの端部に設けられた第一テンションローラホイール362a、362bと、第一テンションローラホイール362aの外側であって第一テンションローラ軸361の先端部分に設けられた第一テンションローラギア363とを備えている。第二テンションローラ370は、第二テンションローラ軸371と、第二テンションローラ軸371のそれぞれの端部に設けられた第二テンションローラホイール372a、372b、と、第二テンションローラホイール372aの外側であって第二テンションローラ軸371の先端部分に設けられた第二テンションローラギア373とを備えている。
図示実施形態の搬送機構320の第三ローラ350は、駆動モータ322が直接駆動する駆動ローラである。第三ローラ350の第三ローラギア353と、駆動モータ322の駆動モータギア323とが、減速ギア354を介して連動し、第三ローラ350が、駆動モータ322により回転する。駆動モータ322が矢印A方向に駆動することで、第三ローラ350が回転し、搬送ベルト324が矢印C1方向に移動して、搬送ベルト324上の用紙203を排出部304に搬送する。一方、駆動モータ322が反転、すなわち矢印B方向に駆動することで、第三ローラ350が回転し、搬送ベルト324が、回収部306に向かって矢印C2方向に移動して、用紙203を回収部306に搬送する。
また、図示実施形態の、搬送機構320では、第一ローラ330の第一ローラギア333と、第一テンションローラ360の第一テンションローラギア363とが直接噛み合って連動する。第一テンションローラ360の第一テンションローラギア363とが直接噛み合うことにより、用紙203をすべることなく保持して用紙を送ることができる。
図2に示す搬送機構320では、第一テンションローラ360及び第二テンションローラ370は、それぞれ第一ローラ330と第二ローラ340とに、それぞれのローラギアとテンションローラギアとが噛み合い連動している。しかしながら、テンションローラは、ギアを介してローラと連動しなくてもよく、図3に示す搬送機構320aのように、第一ローラギア333、第二ローラギア343、第一テンションローラギア363、及び第二テンションローラギア373は省略されてよい。この場合、第三ローラ350が駆動して、搬送ベルト324を介して第一ローラ330と第二ローラ340とが回転するが、第一テンションローラ360及び第二テンションローラ370は、搬送ベルト324a、324bを押圧した状態で搬送ベルト324との摩擦で回転する。
また、駆動モータ322に直接駆動される駆動ローラは、上述したように第三ローラ350に限らず、排出部304の第一ローラ330、又は、回収部306の第二ローラ340であってもよい。また、三つのローラのうちの二つのローラが駆動ローラとなってもよい。例えば、第三ローラ350と第一ローラ330とが駆動ローラとして減速ギアを介して駆動モータ322に直接駆動されてよい。また、搬送機構320の第一〜第三ローラの全てが駆動モータと減速ギアを介して直接駆動されてよい。図4は搬送機構の別例を示す部分図であり、図4(a)は駆動モータにより全てのローラが駆動されるよう構成された搬送機構320bを示す図、図4(b)はさらにテンションローラにギアを追加した搬送機構320cを示す図である。
図2に示す搬送機構320は、第三ローラ350のみが駆動モータ322と連動する駆動モータであったが、図4(a)に示す搬送機構320bは、第三ローラ350に加えて第一ローラ330及び第二ローラ340が、駆動モータ322と減速ギアを介して連動するよう構成されている。具体的は、第一ローラ330の第一ローラギア333と駆動モータ322の駆動モータギア401とが第一減速ギア402を介して連動するようになっている。さらに、第二ローラ340の第二ローラギア343と、駆動モータ322の駆動モータギア401とが第二減速ギア403を介して連動するようになっている。第三ローラ350の第三ローラギア353と、駆動モータの駆動モータギア401とが第三減速ギア404を介して連動するようになっている。このように、第一ローラ330、第二ローラ340、及び第三ローラ350のそれぞれが、減速ギアを介して駆動モータ322と連動することで、搬送ベルト324の伸びや弛みが無くなり、搬送ベルト324によって搬送される用紙203のずれが少なくなり、より安定して用紙203を搬送することができる。
図4(b)に示す搬送機構320cは、図4(a)に示す搬送機構320bに対して、さらに各テンションローラにテンションギアを設け、テンションローラとローラとが連動するようにしたものである。具体的には、第一テンションローラ360の第一テンションローラ軸361の先端に第一テンションローラギア363を設け、第一ローラ330の第一ローラギア333と第一テンションローラギア363とが噛み合って、第一ローラ330の回転と連動して第一テンションローラ360が回転する。第二テンションローラ370も、第一テンションローラ360と同様に、第二テンションローラ軸371の先端に第二テンションローラギア373を設け、第二ローラ340の第二ローラギア343と第二テンションローラギア373とが噛み合って、第二ローラ340の回転と連動して第二テンションローラ370が回転する。テンションローラとローラとがギアを介して連動することで、テンションローラと搬送ベルトにより用紙203の表面及び裏面から保持して、用紙203のすべりを防止しつつ排出することができる。
本実施形態のプレゼンタ300では、駆動モータ322の周囲にローラを配置して、駆動モータの回転方向により、挿入部302から用紙を排出部304又は回収部306に直接搬送できる。本実施形態では、第一ローラ330、第二ローラ340及び第三ローラ350により、搬送ベルト324を直線状ではなく、実質的に三角形になるよう担持し、その搬送ベルト324で囲まれた範囲内に駆動モータ322を配置している。駆動モータ322や検出センサを搬送ベルト324が囲む範囲内に配置しているため、駆動モータ等が搬送ベルトの外側にある場合よりも小型を図ることができる。また、搬送ベルト324が三角形になるように担持し、排出経路308と回収経路310とがなす角度を180度より小さい角度とすることで、挿入部302に挿入された用紙203を、排出経路308又は回収経路310に引き込むことを容易にしている。プレゼンタ300は用紙全体を取り込んで保持することなく直接用紙を排出・回収することができるので、用紙の経路を短くしてプレゼンタをより小型化することができる。
次に、プレゼンタにおけるローラの別の配置例について説明する。図5は、プレゼンタにおけるローラの別の配置を示す構成図である。図5(a)は、挿入部302(用紙投入部)が排出部304(第一の用紙排出部)と回収部306(第二の用紙排出部)とを繋ぐ搬送ベルト324上に設置された例を示す図である。図2に示すプレゼンタ300の搬送機構320と異なり、図5(a)に示す搬送機構320dの第三ローラ350aは挿入部302に配置されておらず、駆動モータ322を介して挿入部302の反対側に配置されている。搬送機構320dでは、挿入部302が、排出部304と回収部306とを繋ぐ直線状の搬送ベルト324に配置され、排出経路308と回収経路310とがほぼ直線状になることから、挿入部302において用紙203の挿入経路(用紙203の進行方向)は、搬送ベルト324に対して略垂直となり、用紙203は挿入部302において略直角に曲げられる。そのため、用紙203の用紙送りが円滑になるよう、挿入部302において駆動モータ322の回転方向に連動して用紙203の挿入経路を変更して、排出経路308又は回収経路310に進行するよう案内する挿入経路切替えガイド501(ガイド切替え機構の一例)を挿入部302に設けてよい。
図5(a)に示すプレゼンタの搬送機構320dは、例えば駆動モータ322を搬送ベルト324の内側に配置するための空間を確保するために、第三ローラ350aを備えてる。しかしながら、第一ローラ330と第二ローラ340の直径が充分に大きくこの二つのローラが担持する搬送ベルト324の内側に駆動モータ322を配置することができるならば、第三ローラ350aを設けなくてもよい。すなわち、排出部304と回収部306とのそれぞれに配置された二つのローラがあれば、本願発明の搬送機構320を実現することができる。
図5(b)は、挿入部302に二つのローラ(第三ローラ502、第四ローラ503)が配置された例を示す図である。図5(b)に示すように、搬送機構320eの挿入部302において、第三ローラ502と第四ローラ503とが近接して配置され、さらに、搬送ベルト324を介して第三ローラ502に対向する位置に第三テンションローラ504が、第四ローラ503に対向する位置に第四テンションローラ505が配置されている。挿入部302にテンションローラを設けることで、挿入部302においても用紙203を保持することができ、より確実に用紙を搬送することができる。また、図に示すように挿入部302において、用紙203の進行方向は搬送ベルト324に対して略垂直となることから、挿入部302において駆動モータ322に連動して用紙203の進行方向を切替えて、用紙の進行方向を排出口305又は回収口307に向けて案内することができる挿入経路切替えガイド506(ガイド切替え機構の一例)を挿入部302に設けてよい。このように、搬送機構の駆動モータの周辺に配置されるローラの数は、四つ又はそれ以上であってもよい。
次に、プレゼンタのさらなる別例について説明する。図6は、用紙引戻し機構600(戻し機構の一例)を有するプレゼンタが組み込まれたプリンタシステム101の構成図である。制御部110は、用紙203を排出するとき、用紙203がカットされているかどうか判別するために、所定量の用紙送りを搬送機構320により行う場合がある。このとき、例えば用紙203がカットされておらず搬送機構320が搬送動作をすると、用紙203を搬送することができないため搬送ベルト324が摩耗する可能性がある。この対策として、図6に示すプレゼンタ300aのように、用紙を引き戻す用紙引戻し機構600が設けられている。図6に示すプリンタシステム101は、図1のプリンタシステム100と同様のプリンタユニット200と、搬送機構320とを備えているが、搬送機構320を収容するプレゼンタの構成が異なっていて、プレゼンタ300aの挿入部302に、プレゼンタ300a内の用紙を引き戻す用紙引戻し機構600として、駆動モータ601と、搬送ローラ602と、搬送ローラ602の対向する位置にテンションローラ603が設けられている。搬送ローラ602と駆動モータ601とはギアを介して連動している。テンションローラ603と搬送ローラ602はギアを介して連動してよい。図1に示すプレゼンタ300では、切断された用紙203が、一旦内部に入ると排出部304又は回収部306の何れか一方に排出されるが、図6のプレゼンタ300aのように用紙引戻し機構600を設けることで、用紙203を挿入口303に引戻すことができる。また、用紙引戻し機構600と搬送機構320とを同時に動かしながら、用紙203を排出口305に用紙送りしてよい。他の構成は、図1に示すプリンタシステム100と同様なので、詳細な説明は省略する。
ATM等で使用されるプリンタシステムにおいて、印字中の急な停電や、用紙の無理な引き出しにより、用紙がプレゼンタの中に詰まったり、用紙の一部が搬送経路に残る場合がある(以下、この状態を用紙ジャムと呼ぶ)。その場合、詰まった用紙をプレゼンタから取り除く必要があるが、プレゼンタから搬送機構を取り出し、排出経路や回収経路を開放すれば、詰まった用紙を容易に取り除くことができる。そこで、以下では、搬送機構をプレゼンタに保持する保持機構、及び保持機構による保持を解除して、容易にプレゼンタから搬送機構を取り出す方法について説明する。
図7は、搬送機構320をプレゼンタケース301bに保持する保持機構700の構成及び搬送機構320の取り出し方法を示すプレゼンタ300bの側面図であり、図7(a)は、搬送機構320がプレゼンタケース301bに保持され収納された状態を示す図、図7(b)は、保持機構700の保持が解除された状態を示す図、図7(c)は、搬送機構320を回動させプレゼンタケース301bから搬送機構320を取り出した状態を示す図である。
図示実施形態のプレゼンタ300bでは、搬送機構320(点線で示す部分)が、プレゼンタケース301bに収容されている。そして、プレゼンタケース301bの両方の側面には、図に示すように、スリット704と長孔706が形成され、プレゼンタ300の排出部304の付近に、第一ローラ330の第一ローラ軸331を保持する保持機構700が設けられている。保持機構700は、第一ローラ軸331の端部を引掛けて保持する爪状の引掛部701を有し、保持機構700は回転軸702を中心にしてプレゼンタケース301bに対して回動可能に取り付けられている。また、保持機構700は、引掛部701を容易に回動させることができるようオープンレバー703を有している。第一ローラ軸331の端部がスリット704を通じてプレゼンタ300bの両側面より突出し、保持機構700の引掛部701に引掛けて保持されている。このように、保持機構700が第一ローラ330を保持することで、搬送機構320はプレゼンタケース301に保持される。なお、保持機構700は、プレゼンタ300bの一方の側面にのみ設けられ、第一ローラ軸331の一方の端部のみを保持するように構成してもよい。
スリット704は、搬送機構320を取り出すプレゼンタ300の開口部301aから伸びるように形成され、図示実施形態では、スリット704は、その軸線が回収経路310に対して略平行になるよう形成されている。また長孔706は、回収部306の付近において、その軸線が回収経路310に対して略平行になるよう形成されている。長孔706には、第二ローラ340の第二ローラ軸341の端部が挿入され、第二ローラ軸341は、長孔706の軸線方向に(図の矢印F方向)に摺動可能になっている。
図7(b)に示すように、保持機構700のオープンレバー703を上方向に上げる、即ち、回転軸702を中心に引掛部701を反時計回り(図の矢印E方向)に回転させることで、第一ローラ軸331の保持が解除される。そして、搬送機構320全体がスリット704及び長孔706の軸方向(矢印F方向)に沿って摺動可能となり、使用者が搬送機構320を摺動させることで、第一ローラ軸331がスリット704から外すことができる。そして、長孔706の下方端部に第二ローラ軸341が到達したところで、搬送機構320が第二ローラ軸341を中心に回動可能になり、図7(c)に示すように、使用者は搬送機構320を時計回り(図の矢印G方向)に回動させて、搬送機構320をプレゼンタケース301から取り出すことができる。搬送機構320を取り出すことにより、用紙の排出経路308及び回収経路310が開放され、使用者は詰まった用紙を容易に取り出すことができる。
保持機構の別例を図8を用いて説明する。図8は、搬送機構320をプレゼンタケース301cに保持する保持機構800、及びプレゼンタケース301cから搬送機構320を取り出す方法を示すプレゼンタ300cの側面図であり、図8(a)は、搬送機構320がプレゼンタケース301cに収容された状態を示す図、図8(b)は、保持機構800の保持が解除された状態を示す図、図8(c)は、搬送機構320を回動させプレゼンタケース301cから搬送機構320を取り出した状態を示す図である。
図示実施形態のプレゼンタ300cでは、排出部304の第一ローラ軸331が、保持機構800により保持されている。保持機構800は、第一ローラ軸331を引掛ける引掛部801と弾性部材802とを有し、引掛部801は弾性部材802を介してプレゼンタケース301cに取り付けられている。また、搬送機構320は、第二のケース804と第一ローラ軸331を介して一体となっていて、使用者が第二のケース804を引き抜くように移動させることで、搬送機構320も移動してプレゼンタケース301cから取り出すことができる。
プレゼンタケース301cの両側面には、図7のプレゼンタ300bのプレゼンタケース301bと同様に長孔805が形成されている。そして、第二ローラ軸341の端部が長孔805に通され、搬送機構320と共に第二ローラ軸341が長孔805の軸方向(図の矢印I方向)に摺動可能になっている。
図示実施形態のプレゼンタ300cでは、図8(b)に示すように保持機構800の引掛部801を押し上げる、即ち、図の矢印H方向に引掛部801を押圧して、弾性部材802を弾性変形させることで、第一ローラ軸331の保持が解除される。そして、使用者は、搬送機構320を長孔805の軸方向(図の矢印I方向)に摺動して、第二ローラ軸341を長孔805の下方端部に到達させる。
そして、図8(c)に示すように、使用者は、搬送機構320を第二ローラ軸341を中心に時計方向(図の矢印J方向)に回動させて、搬送機構320をプレゼンタケース301cから取り出す。搬送機構320を取り出すことにより、用紙の排出経路308及び回収経路310が開放され、使用者は詰まった用紙を容易に取り出すことができる。
なお、図7及び図8に示すプレゼンタの保持機構は、第一ローラ330の第一ローラ軸331を保持していたが、これに限定されず、保持機構が保持するローラは第三ローラ350の第三ローラ軸351であってもよい。また、第一ローラ軸331を中心に搬送機構320を回動可能に構成して第二ローラ軸341を保持機構が保持するように構成してもよい。
次に、保持機構の構成及び搬送機構の取り出し方法の別例を図9を用いて説明する。図9は、搬送機構320をプレゼンタケース301dに保持する保持機構900の構成及び搬送機構320の取り出し方法を示すプレゼンタ300dの側面図であり、図9(a)は、搬送機構320がプレゼンタケース301dに保持された状態を示す図、図9(b)は、搬送機構320が、プレゼンタケース301dから取り外された状態を示す図である。
図9に示すプレゼンタ300dは、挿入部302に設けられた第三ローラ350の第三ローラ軸351を保持する保持機構900を備えている。保持機構900は、図8の保持機構800と同様に第三ローラ軸351を引掛ける引掛部901と弾性部材902とを有し、引掛部901は弾性部材902を介してプレゼンタケース301dに保持されている。また、図示実施形態の搬送機構320は第二のケース905に収容され、使用者は第二のケース905を引き抜くことで搬送機構320を取り出すことができる。
第三ローラ軸351の端部は、プレゼンタケース301dの両側面より突出している。そして、引掛部901が第三ローラ軸351の端部に引掛かることで、保持機構900は第三ローラ軸351を保持し、搬送機構320がプレゼンタケース301dに保持されるようになっている。そして、引掛部901が上方(図の矢印K方向)に押圧され、弾性部材902が弾性変形することにより引掛部901が上がり、第三ローラ軸351の保持が解除される。なお、引掛部901を上方に押圧する手段として、使用者が引掛部901を直接手であげてもよく、また、第二のケース905を引き抜くことにより、第三ローラ軸351の端部が引掛部901に当接して、引掛部901が上がるようにしてもよい。搬送機構320の保持が解除されることで、使用者は第二のケース905を搬送機構320と共に図の矢印Lの方向に引き出して取り出すことができる。
図9に示すプレゼンタ300dでは、保持機構900が第三ローラ350の第三ローラ軸351を保持していたが、保持機構900に保持されるローラは、第三ローラ350に限らず、第一ローラ330又は第二ローラ340であってよい。また、二つ以上の保持機構900を設け、それぞれが複数のローラの軸を保持して搬送機構320をプレゼンタケース301dに保持してよい。
保持機構の構成の別例を図10を用いて説明する。図10は、搬送機構320をプレゼンタケース301eに保持する保持機構1000の構成及びプレゼンタケース301eから搬送機構320を取り出す、取り出し方法を示すプレゼンタ300eの側面図であり、図10(a)は、搬送機構320がプレゼンタケース301eに保持され収容された状態を示す図、図10(b)は、カバー1010を開けて保持機構1000の保持が解除された状態を示す図、図10(c)は、搬送機構320を回動させプレゼンタケース301eから搬送機構320を取り出した状態を示す図である。
図10に示すプレゼンタ300eは、排出経路308を覆うように、ヒンジ部1011を中心に開閉可能なカバー1010を有している。また、搬送機構320は、第二ローラ340の第二ローラ軸341を中心にして回動可能に取り付けられ、使用者が、保持機構1000によるカバー1010の保持を解除してカバー1010を開けることにより、カバー1010を開けて搬送機構320を回動させ、搬送機構320を取り出す。
カバー1010は一方の端部において、挿入部302に設けられたヒンジ部1011を中心に開閉可能に取り付けられて、他方の端部には、図に示すように排出部304に設けられる第一テンションローラ360が配置されている。第一テンションローラ360の第一テンションローラ軸361が、カバー1010の両側面より突出している。
保持機構1000は、第一テンションローラ軸361を保持する引掛部1001と、弾性部材1002とを有し、引掛部1001は弾性部材1002を介してプレゼンタケース301eに取り付けられている。使用者がカバー1010を開ける、すなわちカバー1010をヒンジ部1011を中心にして反時計回り(図の矢印N方向)に回転させることで、第一テンションローラ軸361が、引掛部1001を矢印M方向に押し下げる。それにより、弾性部材1002が弾性変形して、第一テンションローラ軸361が保持機構1000から外れ、カバー1010を開けることができる。カバー1010が開くことで、搬送機構320の第三ローラ350がカバー1010に当接せず、使用者は、搬送機構320を第二ローラ軸341を中心に時計回り(図の矢印P方向)に回動させて、プレゼンタケース301eから取り出すことができる。
保持機構の別例を図11を用いて説明する。図11は、搬送機構320をプレゼンタケース301fに保持する保持機構1100の構成及びプレゼンタケース301fから搬送機構320を取り出す方法を示すプレゼンタ300fの側面図であり、図11(a)は、搬送機構320がプレゼンタケース301fに保持され収容された状態を示す図、図11(b)は、カバー1112を開けた状態を示す図、図11(c)は、搬送機構320を回動させプレゼンタケース301から搬送機構320を取り出した状態を示す図である。
図11に示すプレゼンタ300eは、搬送機構320を収容する第二のケース1111と、排出経路308を覆うカバー1112とを備えている。第二のケース1111は、搬送機構320を収容し、搬送機構320と共に、第二ローラ軸341を中心にして回動可能に取り付けられている。カバー1112は、図10に示すプレゼンタ300eのカバー1010とは開閉する方向が異なり、排出部304に設けられたヒンジ部1113を中心に開閉するよう取り付けられている。また、カバー1112は、自由端である挿入部側に、係止部1114が設けられている。プレゼンタ300fの保持機構1100は、挿入部302に設けられ、保持機構1100は、カバー1112の係止部1114を保持するように構成されている。そして、係止部1114の保持を解除することで、使用者はカバー1112をヒンジ部1113を中心に、時計回り(図の矢印Q方向)に回動させ、さらに、第二のケース1111を第二ローラ軸341を中心に、時計回り(図の矢印P方向)に回動させて搬送機構320をプレゼンタケース301fから取り出す。
保持機構1100は、カバー1112の係止部1114を引掛けて保持する引掛部1101と、弾性部材1102とを有する。引掛部1101は弾性部材1102を介してプレゼンタケース301fに取り付けられている。
保持機構1100では、図11(b)に示すようにカバー1112を、時計回り(図の矢印Q方向)に開けることで、カバー1112の係止部1114が、保持機構1100の引掛部1101を図の矢印R方向に押圧する。弾性部材1102が変形して係止部1114の保持が解除されることにより、第二のケース1111が、第二ローラ軸341を中心に回動可能になり、図11(c)に示すように使用者は、第二のケース1111を搬送機構320と共に、図の矢印P方向に回動させることで、搬送機構320をプレゼンタケース301fから取り出すことができる。
次に、用紙を挿入する挿入口に設けられ、用紙の挿入経路を切替える挿入経路切替えガイドについて、図12を用いて説明する。
図12は、用紙挿入ガイド(投入ガイドの一例)及び挿入経路切替え機構(ガイド切替え機構の一例)の構成を示す図であり、図12(a)は、挿入経路切替え機構で使用するギアを示す図で、駆動モータ1210の回転により用紙挿入経路1240の切替わる構成を示す図であり、図12(b)は駆動モータ1210が時計回りに回転する場合の駆動ローラ1220の回転方向を示す図、図12(c)は駆動モータ1210が反時計回りに回転する場合の駆動ローラ1220の回転方向を示す図である。
図12(a)に示すように、挿入経路切替え機構1200は、駆動モータ1210(原動機)と、駆動モータ1210により回転する第一切替えギア1230と、第一切替えギア1230によって回転する第二切替えギア1232及び第三切替えギア1234と、第一切替えギア1230〜第二切替えギア1232のそれぞれの中心軸を連結すると共に、第一切替えギア1230の中心軸を中心として回動可能に設けられた第四切替えギア1236と、第四切替えギア1236と噛み合い、用紙の挿入方向Sを切替える第五切替えギア1238と、を備えている。第五切替えギア1238には、用紙が進行する用紙挿入ガイド1240(投入ガイドの一例)が設けられ、第四切替えギア1236が回転することで第五切替えギア1238が回転し、用紙挿入ガイド1240の傾斜角度を変更することにより用紙203の挿入方向Sが変化して用紙の挿入経路を切り替えることができる。
具体的には、駆動モータ1210が時計回り(図の矢印T1方向)に回転することで、駆動モータギア1211により第一切替えギア1230が反時計回り(図の矢印U1方向)に回転する。第一切替えギア1230が回転することで、第二切替えギア1232及び第三切替えギア1234自体がU1方向に移動して、第四切替えギア1236が、第一切替えギア1230の中心軸1231を中心に、反時計回り(図の矢印U1方向)に回転する。第四切替えギア1236が反時計回りに回転することで、第五切替えギア1238が時計回り(図の矢印V1方向)に回転し、用紙挿入ガイド1240の先端部分1242が下方(図の矢印W1方向)に移動し、用紙203の挿入方向Sを変更する。また、駆動モータ1210が反時計回り(図の矢印T2方向)に回転することで、第一切替えギア1230が時計方向(図の矢印U2方向)に回り、第二切替えギア1232及び第三切替えギア1234自体がU2方向に移動する。それにより、第四切替えギア1236が時計回り(図の矢印U2方向)に回転し、第五切替えギアが反時計回り(図の矢印V2方向)に回転する。それにより、用紙挿入ガイド1240の先端部分1242が上方向(図の矢印W2方向)に移動して、用紙203の挿入方向Sを変更する。
なお、図12(b)及び図12(c)に示すように、第二切替えギア1232及び第三切替えギア1234は、駆動ローラ1220に当接して、第二切替えギア1232及び第三切替えギア1234自体の回転移動が係止されるので、第四切替えギア1236の回転は止まるようになっていて、それに合わせて、第五切替えギア1238の回転も止まり、用紙挿入ガイド1240の上下移動が規制されるようになっている。
図12(b)及び図12(c)により、駆動モータ1210と駆動ローラ1220との関係について説明する。第二切替えギア1232と第三切替えギア1234とは、第一切替えギア1230の円周上を回転可能に取り付けられた遊星ギアであり、図12(a)から分かるように、第二切替えギア1232と第三切替えギア1234との位置関係は、第四切替えギア1236によって固定されている。
図12(b)に示すように、駆動モータ1210が時計回り(図の矢印T1方向)に回転することで駆動モータギア1211が回転し、それにより、第一切替えギア1230が反時計回り(図の矢印U1方向)に回転する。第四切替えギア1236も中心軸1231を中心に反時計回り(図の矢印U1方向)に回転し、第四切替えギア1236によって連結されている第二切替えギア1232及び第三切替えギア1234自体が、反時計回り(図の矢印U1方向)に移動する。図12(b)の場合、第二切替えギア1232が移動することで、駆動ローラ1220の駆動ローラギア1221に当接する。第二切替えギア1232は、第一切替えギア1230により時計回り(図の矢印X1方向)に回転しているので、第二切替えギア1232と噛み合うことで、駆動ローラギア1221が反時計回り(図の矢印Y1方向に回転する。
駆動モータ1210が反転し、図12(c)に示すように反時計回り(図の矢印T2方向)に回転すると、駆動モータギア1211が反時計回りに回転して第一切替えギア1230が時計回り(図の矢印U2方向)に回転する。第一切替えギア1230の回転に合わせて、第四切替えギア1236が時計回り(図の矢印U2方向)に回転し、第四切替えギア1236によって連結されている第二切替えギア1232及び第三切替えギア1234が時計回り(図の矢印U2方向)に移動する。図12(c)の場合、第三切替えギア1234自体が移動して、駆動ローラ1220の駆動ローラギア1221に当接して噛み合うようになる。第一切替えギア1230により第三切替えギア1234は反時計回り(図の矢印X2方向)に回転するので、駆動ローラギア1221が時計回り(図の矢印Y2方向)に回転する。挿入経路切替え機構1200をこのような構成として、駆動モータ1210の回転方向を制御することで、駆動ローラ1220を回転させると共に、用紙挿入ガイド1240の挿入方向Sを変更することが可能になる。
次に、図1に示すプリンタシステム100が、プリンタユニット200及びプレゼンタ300を用いて用紙203を排出・回収する手順について図13を用いて説明する。図13は、プリンタシステム100の排出・回収動作を示すフローチャートである。
プリンタユニット200は、制御部110の指示により用紙203に印字を開始する(S001)。プリンタユニット200により印字された用紙203は、プリンタユニット200の用紙排出口209から排出され、用紙排出口209と連通するプレゼンタ300の挿入口303に挿入される。そして、用紙203は、挿入部302の第三ローラ350に向かってプレゼンタ300内に進行する。用紙203を排出口305に排出する場合は、駆動モータ322により搬送機構320を排出方向(図2の矢印C1方向)に回転させ用紙送りを行う。制御部110は、所定量(例えば、挿入口から第一検出センサまでの距離よりも大きい量)の用紙送りをしたか否かを駆動モータ322やプリンタユニット200の用紙搬送モータ204等からの情報を基に判断する(S003)。ステップS003で制御部110が所定量の用紙送りをしていないと判断した場合(Noの場合)、第一検出センサ325が用紙203の有無を確認し(S004)、ステップS004において、第一検出センサ325が用紙を検出しなかった場合(Noの場合)、ステップS002に戻り、再度排出方向に用紙送りする。ステップS004で第一検出センサが用紙203があると判断した場合(Yesの場合)、正常に用紙203が搬送されたと判断し、さらに排出方向に用紙送りする(S005)。ステップS004で第一検出センサ325が用紙無しと判断して、ステップS003で所定量の用紙送りをしたと判断した場合(Yesの場合)、所定量の用紙送りをしているにもかかわらず、用紙が検出されないので用紙ジャムが発生していると制御部110は判断して、プリンタシステム100の動作を終了する。
ステップS005では、第一検出センサ325から用紙保持位置である第一ローラ330に用紙が搬送されるまで、所定量(例えば第一検出センサ325から第一ローラ330までの距離)の用紙送りをする。制御部110は、所定量の用紙送りをしたかを判断(S006)し、所定量の用紙送りをした場合(Yesの場合)、駆動モータ322を止め、一旦用紙送りを停止する(S007)。
この時、用紙203の先端は、第一ローラ330に保持された状態である。そして、プリンタユニット200が印字を続けている場合、印字された用紙203はプリンタユニット200とプレゼンタ300との間の空間221に撓むように溜まっている。
用紙203が第一ローラ330に保持された状態で、プリンタユニット200による印字が完了する。そして、制御部110は用紙203をカットするタイミングか否かを判断する(S008)。例えば、制御部110は、正常に印字が完了したことを示す印字完了信号をプリンタユニット200から受け、その後所定時間が経過したか否かを判断する。用紙203をカットするタイミングで有る場合(Yesの場合)、制御部110は用紙203をカットする指示をプリンタユニット200に送り、切断部210が用紙を切断する。そして、制御部110は、さらに用紙203を排出するタイミングであるどうか判断する(S009)。ステップS009で制御部110が用紙203を排出するタイミングであると判断した場合(Yesの場合)、制御部110はプレゼンタ300に用紙203の排出指示を行い、プレゼンタ300が第一ローラ330に保持されている用紙203を排出方向へ搬送する(S010)。
制御部110は、ステップS011で所定量の用紙送りをしたか否かを判断し、所定量の用紙送りをしていない場合(Noの場合)、第一検出センサ325により用紙203の有無を検出する(S012)。ステップS012で第一検出センサ325が用紙203を検出した場合(Yesの場合)、ステップS010に戻り、さらに排出方向に用紙送りを行う。ステップS011で、制御部110が所定量(例えば、カットされた用紙203の長さ)の用紙送りをしたと判断(Yesの場合)した場合、所定量の用紙送りをしているにもかかわらず第一検出センサ325が用紙203を検出しているので、用紙ジャム(S050)が発生していると判断し、動作を終了(S150)する。
ステップS012で第一検出センサ325が用紙203を検出しない場合(Noの場合)、制御部110は逆の方向に用紙送り、すなわち回収方向に用紙203を搬送するように搬送機構320を駆動させる(S013)。そして、用紙203を所定量の用紙送りをしたかどうかを判断する(S014)。所定量の用紙送りをしていない場合(Noの場合)、第一検出センサ325により用紙203の有無を確認する(S015)。第一検出センサ325が用紙を検出すると、用紙203の搬送を停止する(S016)。この時、プレゼンタ300から排出された用紙203は、第一検出センサ325に被るように、第一ローラ330aと第一テンションローラ360aとの接点、及び、第一ローラ330bと第一テンションローラ360bとの接点の2点で、搬送ベルト324a、bにより保持されている(図2参照)。ステップS015で第一検出センサ325が用紙を検出しない場合は、ステップS013に戻り、回収方向に用紙送りする。ステップS014で所定量の用紙送りをしている場合は、用紙ジャム(S050)と判断し、動作を終了する。
ステップS016の後、第一検出センサ325は用紙の有無を所定間隔で検出し続け、(S017)。そして、第一検出センサ325が用紙203を検出しない、すなわち第一検出センサ325に用紙が無いことが検出された場合(S017でYesの場合)、駆動モータ322が、排出方向とは反対方向、すなわち回収方向に搬送ベルト324を動かす(S101)。このとき、第一検出センサ325が用紙の有無を判断する(S102)。ステップS102で用紙203が検出された場合(Yesの場合)は、利用客により用紙203が正常に引き抜かれなかったと判断してステップS104に進む。用紙203が検出されない場合(Noの場合)は、所定量の用紙送りをしたか否かを判断する(S103)。用紙203が検出されず(S102でNoの場合)かつ、所定量の用紙送りをした場合(S103でYesの場合)は、制御部110は、排出口305に用紙203が無いことを確認したと判断し、動作を終了する。
ステップS102で、第一検出センサ325が用紙203を検出した場合(Yesの場合)、利用客が用紙を引き抜いていないため、制御部110は、ステップS104で用紙203を回収するタイミングか否かを判断する。例えば、制御部110は、ステップS102で第一検出センサ325が用紙203を検出してから所定時間(例えば1分程度)経過しているか判断する。ステップS104で制御部110が回収するタイミングではないと判断した場合(Noの場合)は、ステップS017に戻り、用紙203の有無を確認する。回収するタイミングであると判断した場合(Yesの場合)、制御部110は用紙203を排出するか、回収するかを判断する(S105)。ステップS105で制御部110が用紙を排出すると判断した場合(Yesの場合)、制御部110は排出方向に用紙送りするよう搬送機構320を駆動する(S106)。そして制御部110は所定量の用紙送りをしたかを判断する(S107)。所定量の用紙送りをしていない場合(Noの場合)、第一検出センサ325により用紙203の有無を確認する(S108)。第一検出センサ325が用紙203を検出した場合(Yesの場合)、ステップS106に戻り、制御部110は排出方向に用紙送りする。ステップS107で制御部110が所定量の用紙送りをしたと判断した場合は、用紙ジャム(S050)が発生したと判断して、プレゼンタ300はその動作を停止する(S150)。ステップS108で用紙203を検出しない場合(Noの場合)は、正常に排出されていると判断し、さらに用紙203を排出方向に用紙送りする(S109)。制御部110は排出方向に用紙203を所定量の用紙送りをしたか否かを判断し(S110)、ステップS110で制御部110が所定量の用紙送りをしたと判断した場合(Yesの場合)は、プレゼンタ300は動作を終了する。ステップS110で、所定量の用紙送りをしていないと判断した場合(Noの場合)は、さらに排出方向に用紙送りする。
用紙203を回収する場合の動作について説明する。ステップS105で、制御部110が用紙203を排出しない、即ち回収すると判断した場合(Noの場合)、搬送機構320は回収方向に用紙送りする(S201)。そして、所定量の用紙送りしたか否かを判定する(S202)。所定量の用紙送りしていない場合(Noの場合)、回収経路310上の第二検出センサ326により用紙203の有無を確認する(S203)。ステップS203で第二検出センサ326が用紙203を検出した場合(Yesの場合)、さらに回収方向に用紙送りする(S204)。ステップS203で用紙203が検出されない場合(Noの場合)、ステップS201に戻り、回収方向に用紙送りする。ステップS202で所定量の用紙送りをしている場合(Yesの場合)、所定量の用紙送りをしているにもかかわらず、第二検出センサ326により用紙203が検出されていないので、用紙ジャム(S050)が発生していると判断し、動作を終了する。
ステップS204では、さらに回収方向に用紙送りする。そして、回収方向に用紙203を所定量の用紙送りをしたか否かを判断する(S205)。ステップS205で所定量の用紙送りをしていないと判断した場合(Noの場合)、ステップS206で第二検出センサ326が用紙の有無を確認し、用紙が無い場合(Noの場合)は、ステップS204に戻り回収方向に用紙送りを行う。ステップS206で用紙203を検出した場合、正常に用紙203が回収されていると判断し、回収方向に用紙送りを行う(S207)。ステップS208で所定量の用紙送りをしたか否かを判断し、所定量の用紙送りをした場合(Yesの場合)、正常に用紙203を回収できたと判断し、プレゼンタ300を動作を終了する。なお、ステップS205で所定量の用紙送りをしている場合(Yesの場合)、所定量の用紙送りをしているにも関わらず検出センサがステップS206にて用紙無しと判断しているので、用紙ジャム(S050)が発生していると判断する。
なお、プリンタユニット200は、用紙203をカットした後、排出した用紙203が利用客により引き抜かれるか、又はプレゼンタ300により回収されるまで次の用紙に印字をすることはない。また、排出した用紙203が引き抜かれない場合、上述したように、回収するのではなく、排出方向へ用紙203を搬送して排出口305から吐き出してもよい。
次に、電源投入時におけるプリンタシステムの動作について説明する。図14は電源投入時におけるプリンタシステム100の動作を示すフローチャートである。
電源の再投入は、例えば停電等による突然の電源遮断が発生した場合の後で行われる。そのため、電源が遮断される直前にどのような状況であったか不明である場合が多い。そのため、プレゼンタに設けられた検出センサにより、用紙の有無などを確認した後、プリンタシステムが適切な動作を行うようプログラムされている。
電源投入時(S301)など直前の印字状況が不明な場合、まず最初に、回収経路310の第二検出センサ326が回収経路310の用紙203の有無を確認する(S302)。ステップS302で第二検出センサ326が用紙203を検出した場合(Yesの場合)、制御部110は、プレゼンタ300が用紙203を回収中であったと判断して、図13の(3:S204以降)の回収動作を実施してプレゼンタ300内の用紙203を回収する。
ステップS302で第二検出センサ326が用紙203を検出しなかった場合(Noの場合)、排出経路308の第一検出センサ325が用紙203の有無を確認する(S303)。そして、第一検出センサ325が、用紙203を検出した場合(Yesの場合)、プレゼンタ300は用紙203の排出中であったと判断し、第一検出センサ325が用紙203を検出しなくなるまで、搬送機構320により排出経路308上の用紙を排出方向に搬送する(S401)。
そして、ステップS402において、制御部110は所定量の用紙送りをしたか否かを判断し、所定量の用紙送りをしていない場合(Noの場合)、第一検出センサ325が用紙の有無を確認する(S403)。ステップS403で第一検出センサ325が用紙を検出しなかった場合(Noの場合)、ステップS401に戻り、制御部110は、搬送機構320に用紙203を排出方向に用紙送りするよう指示し、搬送機構320は用紙203を搬送する。制御部110はステップS402で、搬送機構320が所定量の用紙送りをしたと判断した場合、用紙カット(S404)を実施し、プリンタシステム100は図13の(4:S010以降)の処理を行う。ステップS403で第一検出センサ325が用紙を検出した場合(Yesの場合)、プリンタシステム100は図13の(2:S013以降)の処理を行う。
第一検出センサ325及び第二検出センサ326が共に用紙203を検出しなかった場合、すなわちステップS303において第一検出センサ325が用紙203を検出しなかった場合(Noの場合)、プリンタシステム100の制御部110は、プレゼンタ300の挿入口303に至るまでに用紙が残っていないか確認する。まず、プリンタユニット200が用紙送りを行う(S304)。そして、プレゼンタ300は送られた用紙203を回収方向に用紙送りを行う(S305)。制御部110は、用紙搬送モータ204や駆動モータ322の回転数等から所定量の用紙送りを行ったか確認する(S306)。ステップS306で所定量の用紙送りしていない場合(Noの場合)、第二検出センサ326により用紙203の有無を確認する(S307)。ステップS307において第二検出センサ326が用紙203を検出しない場合(Noの場合)、ステップS304に戻り、再度プリンタユニット200及びプレゼンタ300が用紙送りを行う。ステップS306で所定量の用紙送りをしている場合(Yesの場合)は、所定量の用紙送りをしているにもかかわらず、第二検出センサ326が用紙203を検出していないので、制御部110は用紙ジャムが発生していると判断して図13の(5:S050)に進む。
ステップS307において第二検出センサ326が用紙203を検出した場合(Yesの場合)、第二検出センサ326が用紙203を検出するまでの用紙送り量D2と、可動刃212による用紙カット位置から第二検出センサ326での距離D1とを比較して、用紙送り量D2が距離D1より小さいか否かを判断する(S308)。ステップS308で用紙送り量D2が距離D1より小さい場合(Yesの場合)、前回印字した用紙203があると判断し、用紙203のカットを行う(S309)。そして、用紙203をカットした後、図13の(3:S107以降)の処理を実施して、カットされた用紙203を回収する。
ステップS308において、用紙送り量D2と距離D1とが同等であると判定した場合(Noの場合)、前回(電源投入前)は印字していないと制御部110が判断して、プリンタユニット200は用紙203を逆送りしてカット位置まで戻す(S310)。そして、排出方向に用紙203を用紙送りし(S311)、ステップS312で、制御部110はプリンタユニット200及びプレゼンタ300が所定量の用紙送りをしたか否か判断する(S312)。所定量の用紙送りをした場合(Yesの場合)、第一検出センサ325が用紙203の有無を検出する(S313)。ステップS313で第一検出センサ325が用紙203を検出しない場合(Noの場合)、用紙ジャムが発生していると判断して、図13の(5:S050以降)に進み、プレゼンタ300は動作を停止する。第一検出センサ325が用紙203を検出した場合(Yesの場合)、正常に用紙203がセットされたと判断して、プレゼンタ300は動作を終了する。
図14に示すフローチャートのように制御した場合、用紙がカットされているかどうかの判別のために所定量の用紙送りを行う。しかしながら、用紙がカットされていない場合、搬送機構320が搬送動作(用紙送り)をしているにもかかわらず、用紙203が搬送されないため、搬送ベルト324が摩耗する可能性がある。そのため、この問題の対策として、図6に示すプレゼンタ300aのように、挿入部302に搬送ローラ602をさらに備える用紙引戻し機構600を備えてよい。
用紙引戻し機構600の動作について、図6を用いて説明する。ロール紙202の用紙は、プラテンローラ208によりプリンタユニット200の内部に引き込まれながらサーマルヘッド207により印字される。プリンタユニット200により印字された用紙203は、カッタの可動刃212と固定刃216との間を通過し、用紙ガイド605によりプレゼンタ300内に案内される。
プリンタユニット200の用紙送りに合わせて、プレゼンタ300aの用紙引戻し機構600の駆動モータ601により搬送ローラ602を回転させ、搬送ローラ602とテンションローラ603とにより、プリンタユニット200により印字された用紙203をプレゼンタ300a内に引き込む。このとき、搬送機構320の駆動モータ322は駆動していない。
プレゼンタ300aの内部に用紙203が引き込まれ、第三検出センサ327が用紙203を検出すると、駆動モータ601は停止し、用紙203を搬送ローラ602とテンションローラ603により保持する。このとき、プリンタユニット200は、印字を続けているが、印字された用紙203は、プリンタユニット200と用紙ガイド605との間に撓むようにして溜められる。
プリンタユニット200により印字が完了すると、プリンタユニット200のカッタ駆動モータ214により可動刃212を前進(図の下方向)させ用紙203のカットを行う。
用紙203がカットされたのち、用紙引戻し機構600の駆動モータ601と、搬送機構320の駆動モータ322とを同時に動かしながら、用紙203を排出口305に搬送する。以降の動作は、図1に示したプレゼンタ300と同様である。
図6に示すプレゼンタ300aにおいて、電源投入時等の印字状況が不明な場合、各検出センサ(第一検出センサ325、第二検出センサ326、第三検出センサ327)を用いて以下のように制御する。
全ての検出センサにおいて、用紙203が検出されなかった場合、搬送機構320を回収方向に回転させプレゼンタ300内に用紙203が残っていないか確認する。
第三検出センサ327のみが用紙203を検出した場合、制御部110は、プリンタユニットが印字中(カットされていない可能性有り)であったと判断し、第三検出センサ327が用紙203を検出しなくなるまで、搬送ローラ602を逆回転させて用紙203をプレゼンタ300aの内部から引き戻す。その後、再度排出処理か、直接回収処理を行う。
排出経路308の第一検出センサ325が用紙203を検出し、回収経路310の第二検出センサ326が用紙を検出しなかった場合、制御部110は用紙の排出中であったと判断して、再度排出処理を行う。第一検出センサ325が用紙を検出せず、第二検出センサ326が用紙203を検出した場合、制御部110は、プレゼンタ300が用紙203の回収中であったと判断して回収処理を行う。全てのセンサが用紙203を検出した場合は、通常あり得ない状況のため異常と判断して処理を中止する。
以上、本発明の実施形態について図を用いて説明した。本発明によるプレゼンタは、用紙を排出する排出部(第一の用紙排出部)を有する排出経路(第一経路)と、排出部とはことなる回収部(第二の用紙排出部)を有する回収経路(第二経路)と、排出経路と回収経路との双方に共通する挿入部(用紙投入部)と、排出経路と回収経路とのそれぞれに沿って用紙を搬送する搬送機構とを備え、搬送機構は、挿入部と排出部と回収部との間に敷設されて排出経路と回収経路とを形成する搬送ベルトと、搬送ベルトを、回収部から挿入部を経由して排出部に向かう第一方向と、排出部から挿入部を経由して回収部に向かう第二方向とに切替えて駆動する駆動装置とを備え、搬送ベルトは、第一方向へ駆動されるときに、挿入部に挿入された用紙を挿入部から排出経路に引き込んで排出部へ搬送し、第二方向へ駆動されるときに、挿入部に投入された用紙を挿入部から回収経路に引き込んで回収部へ搬送する。搬送ベルトの駆動方向により、挿入部において用紙を仕分けして排出口又は回収口に搬送しているので、用紙の回収経路又は排出経路を短くすることができ、プレゼンタをより小型化することが可能になる。また、従来はローラのみで用紙を保持していたが、搬送ベルトを用いることにより、用紙により摩耗する箇所をローラの円周からベルト長まで分散させることができる。用紙を排出口とは異なる回収口に直接送る経路を有することで、例えば個人情報が途中まで印刷された不要な用紙を一切排出することなく回収することができる。
100、101 プリンタシステム
110 制御部
200 プリンタユニット
300 プレゼンタ
301 プレゼンタケース
302 挿入部(用紙投入部)
303 挿入口
304 排出部(第一の用紙排出部)
305 排出口
306 回収部(第二の用紙排出部)
307 回収口
308 排出経路(第一経路)
310 回収経路(第二経路)
320 搬送機構
321 駆動装置
322 駆動モータ(原動機)
324 搬送ベルト
325 第一検出センサ(第一検出部)
326 第二検出センサ(第二検出部)
327 第三検出センサ
330 第一ローラ
340 第二ローラ
350 第三ローラ
110 制御部
200 プリンタユニット
300 プレゼンタ
301 プレゼンタケース
302 挿入部(用紙投入部)
303 挿入口
304 排出部(第一の用紙排出部)
305 排出口
306 回収部(第二の用紙排出部)
307 回収口
308 排出経路(第一経路)
310 回収経路(第二経路)
320 搬送機構
321 駆動装置
322 駆動モータ(原動機)
324 搬送ベルト
325 第一検出センサ(第一検出部)
326 第二検出センサ(第二検出部)
327 第三検出センサ
330 第一ローラ
340 第二ローラ
350 第三ローラ
Claims (16)
- 第一の用紙排出部を有する第一経路と、
前記第一の用紙排出部とは異なる第二の用紙排出部を有する第二経路と、
前記第一経路と前記第二経路との双方に共通する用紙投入部と、
前記第一経路と前記第二経路とのそれぞれに沿って用紙を搬送する搬送機構とを備え、
前記搬送機構は、
前記用紙投入部と前記第一の用紙排出部と前記第二の用紙排出部との間に敷設されて前記第一経路と前記第二経路とを形成する搬送ベルトと、
前記搬送ベルトを、前記第二の用紙排出部から前記用紙投入部を経由して前記第一の用紙排出部に向かう第一方向と、前記第一の用紙排出部から前記用紙投入部を経由して前記第二の用紙排出部に向かう第二方向とに切替えて駆動する駆動装置とを備え、
前記搬送ベルトは、前記第一方向へ駆動されるときに、前記用紙投入部に投入された用紙を前記用紙投入部から前記第一経路に引き込んで前記第一の用紙排出部へ搬送し、前記第二方向へ駆動されるときに、前記用紙投入部に投入された用紙を前記用紙投入部から前記第二経路に引き込んで前記第二の用紙排出部へ搬送する、
プレゼンタ。 - 前記搬送ベルトは無端ベルトであり、前記駆動装置は、前記無端ベルトを担持する複数のローラと、前記複数のローラのうち少なくとも一つのローラを駆動する原動機とを備え、前記原動機は、前記無端ベルトの内側に配置される、請求項1に記載のプレゼンタ。
- 前記複数のローラは、前記用紙投入部に配置されるローラを含む、請求項2に記載のプレゼンタ。
- 前記複数のローラは、前記第一の用紙排出部に配置されるローラと、前記第二の用紙排出部に配置されるローラとを含む、請求項2又は3に記載のプレゼンタ。
- 前記第一の用紙排出部に配置されるローラに対して前記搬送ベルトを介して対向配置されるテンションローラと、前記第二の用紙排出部に配置されるローラに対して前記搬送ベルトを介して対向配置されるテンションローラとを、さらに備える、請求項4に記載のプレゼンタ。
- 互いに対向配置される前記ローラと前記テンションローラとがギアを介して互いに連動する、請求項5に記載のプレゼンタ。
- 前記搬送機構を収容するプレゼンタケースと、
前記複数のローラのうち少なくとも一つのローラの軸を保持して、前記搬送機構を前記プレゼンタケースに収容した状態を維持する保持機構とを、さらに備え、
前記保持機構の前記ローラの軸に対する保持が解除されることで、前記搬送機構が前記プレゼンタケースから取り出し可能になる、請求項2から6の何れか一項に記載のプレゼンタ。 - 前記搬送機構は、前記保持機構が保持する前記ローラの軸とは別のローラの軸を中心に、前記プレゼンタケースに対して回動可能に取り付けられる、請求項7に記載のプレゼンタ。
- 前記保持機構は、前記保持機構が保持する前記ローラの軸を引掛けて保持する引掛部を有し、前記引掛部は前記プレゼンタケースに回動可能に取り付けられ、前記引掛部を回動させることにより、前記保持機構の前記ローラの軸に対する保持が解除される、請求項7又は8に記載のプレゼンタ。
- 前記保持機構は、前記保持機構が保持する前記ローラの軸を引掛けて保持する引掛部を有し、前記引掛部は前記プレゼンタケースに弾性部材を介して取り付けられ、前記引掛部を押圧して前記弾性部材を弾性変形させることにより、前記保持機構の前記ローラの軸に対する保持が解除される、請求項7又は8に記載のプレゼンタ。
- 前記搬送機構を収容するプレゼンタケースと、
前記第一経路を覆う位置に、前記プレゼンタケースに開閉可能に取り付けられたカバーと、をさらに備え、
前記搬送機構は、前記複数のローラのうち前記第二の用紙排出部に配置されるローラの軸を中心に前記プレゼンタケースに対して回動可能に取り付けられ、前記カバーを開けることにより、前記搬送機構を回動させて前記プレゼンタケースから取り出し可能になる、請求項2から6の何れか一項に記載のプレゼンタ。 - 前記用紙投入部に投入された用紙を前記第一経路又は前記第二経路に案内する投入ガイドと、前記投入ガイドの先端を前記第一経路又は前記第二経路に向けるガイド切替え機構とを、さらに備え、
前記ガイド切替え機構は、前記駆動装置と連動して、前記駆動装置が前記搬送ベルトを前記第一方向へ駆動する場合に、前記投入ガイドの前記先端を前記第一経路に向け、前記駆動装置が前記搬送ベルトを前記第二方向に駆動する場合に、前記投入ガイドの前記先端を前記第二経路に向ける、請求項1から11の何れか一項に記載のプレゼンタ。 - 前記用紙投入部に設けられ、前記搬送機構から用紙を引き戻す戻し機構をさらに備える、請求項1から12の何れか一項に記載のプレゼンタ。
- 前記第一経路における用紙の有無を検出する第一検出部と、
前記第二経路における用紙の有無を検出する第二検出部と、
前記第一検出部及び前記第二検出部からの用紙検出信号に基づき前記駆動装置を制御する制御部と、をさらに備える、請求項1から13の何れか一項に記載のプレゼンタ。 - 前記搬送ベルトは、前記第二方向へ駆動されるときに、前記第一の用紙排出部に搬送されている用紙を、前記第一経路に引き戻すと共に前記第二経路に引き込んで前記第二の用紙排出部へ搬送する、請求項1から14の何れ一項に記載のプレゼンタ。
- 用紙を印刷するプリンタユニットであって、印刷した用紙を排出する排出口を有するプリンタユニットと、
請求項1から15の何れか一項に記載のプレゼンタとを備え、
前記プリンタユニットの前記排出口と前記プレゼンタの前記用紙投入部とが連通し、前記プリンタユニットから排出された用紙が、引き続き前記プレゼンタの前記用紙投入部に投入される、プリンタシステム。
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JP2012149679A JP2014012565A (ja) | 2012-07-03 | 2012-07-03 | プレゼンタ及びプリンタシステム |
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JP2012149679A JP2014012565A (ja) | 2012-07-03 | 2012-07-03 | プレゼンタ及びプリンタシステム |
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Citations (4)
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JPS6178161U (ja) * | 1984-10-30 | 1986-05-26 | ||
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JP2005010934A (ja) * | 2003-06-17 | 2005-01-13 | Laurel Seiki Kk | 紙幣処理機 |
-
2012
- 2012-07-03 JP JP2012149679A patent/JP2014012565A/ja active Pending
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