JP2014012058A - 洗濯機の蓋開閉検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動に強く、強度に優れた安価な洗濯機の蓋開閉検知装置を実現する。
【解決手段】洗濯機上部に設けた上部枠体31と、上部枠体31の略中央に設けた衣類投入口12と、衣類投入口12を覆うように開閉自在に設けた蓋34と、蓋34の端部に設けた第1の磁石25と、制御基板26とを備え、制御基板26は、第1の磁石25の磁界を検知する磁気センサー27と、磁気センサー27と並列して配置した第2の磁石28とを有し、第1の磁石25と第2の磁石28の磁界が磁気センサー27を通過するように、第1の磁石25と第2の磁石28とを同じ向きに配したので、振動に強く、機械的強度にもすぐれ、かつ安価な洗濯機の蓋開閉検知装置を実現することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、衣類投入部を開閉する蓋を有する洗濯機の蓋開閉検知装置に関するものである。
従来、この種の洗濯機の蓋開閉検知装置では、蓋の開閉を、磁石とリードスイッチを用いて検知する構成が提案されてきた。(例えば、特許文献1参照)。
図4は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の縦断面図を示す。
図4において、外槽1は、底部に撹拌翼2を回転自在に配置した洗濯兼脱水槽3を回転自在に内包し、吊棒4により洗濯機外枠5に吊り下げている。モータ6は、減速機構兼クラッチ7を介して、撹拌翼2または洗濯兼脱水槽3を駆動する。排水弁8は洗濯兼脱水槽3内の洗濯水を排水し、給水弁9は洗濯兼脱水槽3に給水するものである。
洗濯兼脱水槽3の上部には脱水時の振動を低減させるための流体バランサー10を設け、外槽1の上部に内蓋11を配設している。また、洗濯機本体上面の衣類投入口12に蓋13を開閉自在に配設している。
制御装置14は、モータ6、排水弁8、給水弁9などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御するもので、マイクロコンピュータからなる制御手段(図示せず)と、制御手段からの信号によりモータ6、排水弁8、給水弁9などを制御する負荷駆動手段(図示せず)と、操作パネル17内に配設したキースイッチからなるスイッチ入力手段18や、発光ダイオードなどの表示装置からなる表示手段19を備えている。
リードスイッチ20は、蓋13の閉時に蓋13の先端付近に取り付けられた第1の磁石25がリードスイッチ20に接近することで、磁石の磁力により、金属片の接点が閉じられ、制御手段はこのリードスイッチ20の接点の開閉により、蓋13の開閉を判断するよう構成されている。
上記構成において、蓋13を開け、洗濯兼脱水槽3に洗濯物と洗剤を投入した後、蓋13を閉じて運転を開始すると、給水弁9を作動して洗濯兼脱水槽3内に設定水位まで給水し、その後、撹拌翼2を回転駆動することにより、衣類に機械力を加えて、汚れを落とし、すすぎ時においても、洗濯兼脱水槽3内に設定水位まで給水し、撹拌翼2を回転駆動することにより、衣類をすすぐ。
脱水時には、排水弁8を駆動し、洗濯兼脱水槽3内の水を排水した後、モータ6を駆動し、洗濯兼脱水槽3を高速で回転して遠心力で洗濯物の脱水を行う。この時、洗濯物の状態を確認するために、蓋13を開けると、リードスイッチ20から蓋13の第1の磁石25が遠ざかることで、リードスイッチの磁力が弱まり金属片の接点が開き、蓋13が開いたと制御手段が判断して、モータ6を停止させ減速機構兼クラッチ7に内蔵されているブレーキをかけて洗濯兼脱水槽3の回転を停止させる。
特開2002−346290号公報
しかしながら、前記従来の構成では、搭載するリードスイッチは、接点の金属片をガラス管内に封止して、そのガラス管内部には腐食防止のガスを封入しており、構造的にも高価となり、また、ガラス管であるために振動に対する強度や機械的な強度にも弱いという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、磁場により電気抵抗が変化する効果を利用した磁気抵抗素子で構成されている磁気センサーを使用し、振動に強く、機械的強度にもすぐれ、かつ安価な洗濯機の蓋開閉検知装置を実現することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機の蓋開閉検知装置は、洗濯機上部に設けた上部枠体と、前記上部枠体の略中央に設けた衣類投入口と、前記衣類投入口を覆うように開閉自在に設けた蓋と、前記蓋の端部に設けた第1の磁石と、制御基板とを備え、前記制御基板は、前記第1の磁石の磁界を検知する磁気センサーと、前記磁気センサーと並列して配置した第2の磁石とを有し、前記第1の磁石と前記第2の磁石の磁界が前記磁気センサーを通過するように、前記第1の磁石と前記第2の磁石とを同じ向きに配置したものである。
これにより、第2の磁石を配置することで、蓋に配置した第1の磁石の磁力線の量を少なくできるので、第1の磁石のサイズを小さく抑えることが可能となり、振動に強く、機械的強度にもすぐれ、かつ安価な蓋開閉検知装置を実現することができる。
本発明の洗濯機の蓋開閉検知装置は、振動に強く、機械的強度にもすぐれ、かつ安価な洗濯機の蓋開閉検知装置を実現することができる。
本発明の実施の形態における洗濯機の縦断面図 同洗濯機の蓋開閉検知装置の蓋が開いている状態の部分断面図 同洗濯機の蓋開閉検知装置の蓋が閉じている状態の部分断面図 従来の洗濯機の縦断面図
第1の発明は、洗濯機上部に設けた上部枠体と、前記上部枠体の略中央に設けた衣類投入口と、前記衣類投入口を覆うように開閉自在に設けた蓋と、前記蓋の端部に設けた第1の磁石と、制御基板とを備え、前記制御基板は、前記第1の磁石の磁界を検知する磁気センサーと、前記磁気センサーと並列して配置した第2の磁石とを有し、前記第1の磁石と前記第2の磁石の磁界が前記磁気センサーを通過するように、前記第1の磁石と前記第2の磁石とを同じ向きに配置したことにより、第1の磁石の磁力を弱めることで、第1の磁石のサイズを小さく抑えることが可能となり、振動に強く、機械的強度にもすぐれ、かつ安価な蓋開閉検知装置を実現することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の磁気センサーを、前記第1の磁石と前記第2の磁石との間に配置したことにより、効率的な配置による第1の磁石と第2の磁石の小型化が可能となり、簡単な構成で、安価な蓋開閉検知装置を実現することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の制御基板を、前記上部枠体の前方に配設した操作パネル内部に設けたことにより、洗濯機本体を制御する制御手段と同じ基板に設
けることができるので、安価に製造することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における洗濯機の縦断面図である。
図1において、洗濯機の上部に設けられた上部枠体31の前部に操作パネル32が配設されており、操作パネル32内部には制御装置33が配設されている。
制御装置33は、モータ6、排水弁8、給水弁9などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御するもので、マイクロコンピュータからなる制御手段(図示せず)を備えている。
上部枠体31の略中央に位置する衣類投入口12を覆うように設けた開閉自在の蓋34の先端部裏面には、略直方体状の第1の磁石25が設けられている。
また、制御装置33の制御基板26裏面のはんだ面側には、磁場により電気抵抗が変化する効果を利用した磁気抵抗素子で構成されている磁気センサー27が配設され、第1の磁石25の磁力線密度に応じた値が出力され、蓋34の開閉検知を行なうことができる。
そして、第1の磁石25による磁力線29の密度が所定値以上に磁気センサー27に作用すると、磁気センサー27の出力が反転するように設計されており、その出力の変化によって蓋34が開いているか、閉じているかを制御手段(図示せず)にて判別する。
しかしながら、第1の磁石25の磁力線のみに応じて磁気センサー27が出力するように構成してしまうと、第1の磁石25の磁力線を大きくする必要が生じ、第1の磁石25が大型化しコストアップにつながってしまう。
そこで、第1の磁石25とは別に、磁気センサー27に磁力線を予め印可する第2の磁石28を設け、磁気センサー27を通過する磁力線の合計が磁気センサー27の出力反転レベル以上になるように設定することで、第1の磁石25を小型化する。以下、これについて詳述する。
図2、図3は、本発明の実施の形態における洗濯機の蓋開閉検知装置の部分断面図で、図2は、蓋が開いている状態、図3は、蓋が閉じている状態を示す。
図2および図3において、開閉自在に軸支した蓋34の先端部裏面には、略直方体状の第1の磁石25が設けられ、制御装置33の制御基板26の裏面のはんだ面側に磁気センサー27が配設されている。
また、第1の磁石25は、磁力線29が磁気センサー27に向かうように、つまり図で示すA方向に着磁されており、並行磁界よりも遠方に磁力線29を放出することができる。
磁気センサー27の近傍には第2の磁石28が併設されており、磁気センサー27には磁力線29と同じ方向の磁力線30が向かうように配置されている。つまり、図1に示す第2の磁石28の着磁方向Bは、第1の磁石25の着磁方向Aと同じ向きである。
磁力線30は、磁気センサー27の出力が反転しないレベルの磁力線で、磁気センサー27に対して常に印可される。このため、第2の磁石28は小さな磁力で済むので、非常に小さな磁石を使用すればよい。
また、制御基板26には、磁気センサー27が第1の磁石25と第2の磁石28との間に位置するように配設されている。
図2に示すように、蓋34が開いている状態では、磁気センサー27を通過する磁力は第2の磁石28による磁力線30のみとなり、磁力線29が磁気センサー27に届かないため、磁気センサー27の出力が反転しないレベルの磁力線となり、磁力線29を検知していない状態の出力値を維持している。
図3に示すように、蓋34が閉じられた状態では、第1の磁石25からの磁力線29が磁気センサー27を通るため、予め磁気センサー27に印加されている第2の磁石28の磁力線30に、この磁力線29が加算される。このため、磁気センサー27に出力反転レベル以上の磁力線が印加され、磁気センサー27の出力は反転される。この信号により、制御手段は蓋が閉じていることを判別する。
このように、第1の磁石25と第2の磁石28とにより、磁気センサー27を通過する磁力線の合計が磁気センサー27の出力反転レベル以上になるように設定すればよいので、第1の磁石25と第2の磁石28とは少ない磁力で済み、第1の磁石25と第2の磁石28ともに小型化できる。
なお、本実施の形態では、制御基板26裏面のはんだ面側に磁気センサー27と第2の磁石28を配置したが、制御基板26の上面に磁気センサー27と第2の磁石28を配置しても同様なことは言うまでもない。
以上のように、本実施の形態においては、磁気センサーに併設した第2の磁石によって予め磁気センサーに磁力線を印可しておくので、蓋に設ける第1の磁石は少ない磁力で済み、小型化することができる。このように、振動に強く、機械的強度にもすぐれ、かつ安価な蓋開閉検知装置を実現することができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機の蓋開閉検知装置は、磁気センサーと2個の磁石との組み合わせにより、振動に強く、機械的強度にもすぐれ、かつ安価で信頼性の高い蓋開閉検知機構を実現することが可能となるので、蓋開閉検知装置を有する他の洗濯機の用途に適用できる。
12 衣類投入口
25 第1の磁石
26 制御基板
27 磁気センサー
28 第2の磁石
31 上部枠体
34 蓋

Claims (3)

  1. 洗濯機上部に設けた上部枠体と、前記上部枠体の略中央に設けた衣類投入口と、前記衣類投入口を覆うように開閉自在に設けた蓋と、前記蓋の端部に設けた第1の磁石と、制御基板とを備え、前記制御基板は、前記第1の磁石の磁界を検知する磁気センサーと、前記磁気センサーと並列して配置した第2の磁石とを有し、前記第1の磁石と前記第2の磁石の磁界が前記磁気センサーを通過するように、前記第1の磁石と前記第2の磁石とを同じ向きに配置した洗濯機の蓋開閉検知装置。
  2. 前記磁気センサーは、前記第1の磁石と前記第2の磁石との間に配置した請求項1に記載の洗濯機の蓋開閉検知装置。
  3. 前記制御基板は、前記上部枠体の前方に配設した操作パネル内部に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の洗濯機の蓋開閉検知装置。
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