JP2014011783A - アンテナ装置 - Google Patents

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Tomotaka Suzuki
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Abstract

【課題】全方向に亘って良好なアンテナ指向特性を持ったダイポールアンテナ装置を提供する。
【解決手段】一対の第1アンテナ素子1,2は、給電部1a,2aを基点としてそれぞれの一端部から互いに反対方向に延在する導体からなり、一対の第1アンテナ素子1,2の他端部には、第1アンテナ素子1,2の長手方向に対し直交する方向で、かつそれぞれ同一方向に向かって形成された、導体からなる一対の第2アンテナ素子3,4の一端部が接続されていて、一対の第1アンテナ素子1,2の他端部は、第1アンテナ素子の短手方向に第1の長さL1を有しており、第1の長さL1と第2アンテナ素子の長手方向の長さとを足した第2の長さL2が、一対の第1アンテナ素子の両他端部間の長さである第3の長さL3の1/2以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、地上デジタルテレビジョン放送受信などに好適なアンテナ装置に係り、特に、全方向に亘って良好な指向特性を持ったアンテナ装置に関する。
従来より、携帯機器用や車載用に使用される地上デジタルテレビジョン放送受信用アンテナ装置の小型化・広帯域化が要求されていた。そこで、例えばダイポールアンテナで構成された特許文献1によるアンテナ装置は、アンテナ装置の小型化特にアンテナ装置の長手方向の小型化のため、相対向する一端側に給電部を有し、他端側に幅広部を有する一対の第1アンテナ素子を備えた構成とした。また、広帯域化を促進するために一対の第2アンテナ素子を備え、アンテナ装置の共振点を増やす構成とした。
特許文献1によるアンテナ装置901は、図8に示すように、基端部に給電部902a,903aを有して先端部が幅広部902b,903bとなっている一対の第1アンテナ素子902,903を備えている。また、第1アンテナ素子902,903の切欠き部904,905内とその近傍に配設された一対の第2アンテナ素子906,907とを備えており、第2アンテナ素子906,907の基端部は給電部902a,903aに接続されている。そして、第2アンテナ素子906,907の全長は、第1アンテナ素子902,903と同等に設定されている。第1アンテナ素子902,903の給電部902a,903aと幅広部902b,903bとの間は幅狭部902c,903cとなっており、長さ寸法の差によって切欠き部904,905が画成されている。第2アンテナ素子906,907は屈曲または湾曲した帯状に形成されているため、全長が第1アンテナ素子902,903と同等であっても、ほぼ切欠き部904,905内に配設することができる。また、第2アンテナ素子906,907は対をなす放射素子として動作するため、アンテナ装置901の共振点を増やすことができる。
このように、特許文献1によるアンテナ装置901は、一対の第1アンテナ素子902,903が先端部に幅広部902b,903bを有して、基端部に幅狭部902c,903cを有する形状に形成されている。そのため、一対の第1アンテナ素子902,903が先端部に持つキャパシタンス成分が増大して共振周波数を低くできるため、所望の周波数に共振させる上で必要となる第1アンテナ素子902,903の長さを短くすることができる。従って、アンテナ装置901全体の長手寸法を短くできて小型化に有利である。それと共に、第1アンテナ素子902,903だけでなく第2アンテナ素子906,907にも指向特性を持たせることができる。そのため、図9に示すように、地上デジタルテレビジョン放送帯域である周波数F1から周波数F2に亘る受信周波数帯域において良好な電圧定在波比(Voltage standing wave ratio:以下VSWRと記す)特性を得ることができる。その結果、小型化が容易で受信周波数帯域の広いアンテナ装置901として動作させることができる。
特開2006−135775号公報
しかしながら、特許文献1等の従来のダイポールアンテナ装置の場合、図10に示すように、最大感度(P1,P2)の方向(Y1、Y2)に対し+90°,−90°の方向(X1,X2)にヌル点(N1,N2)が発生した指向特性となっていた。その結果、アンテナ装置901の最大感度方向に対し+90°及び−90°の方向における受信感度が、最大感度に対して大きく悪化するという特性となっていた。即ち、従来のダイポールアンテナ装置では、これらの方向において受信感度が大幅に悪化していた。
また、携帯機器用や車載用に使用される地上デジタルテレビジョン放送受信用アンテナ装置の場合、受信する信号の到来方向が必ずしも一定ではないため、ヌル点を生じることによる受信感度の大幅な悪化は、放送信号受信上好ましくない状態を招いてしまっていた。このように、携帯機器用や車載用に使用される地上デジタルテレビジョン放送受信用アンテナ装置としては、全方向に亘ってある程度の受信感度を備えている必要があるにもかかわらず、それを実現することが困難な状況であった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、ヌル点を生じにくくし、全方向に亘って良好な指向特性を持ったアンテナ装置を提供することにある。
この課題を解決するために、本発明のアンテナ装置は、対向して配置された一対の給電部と、前記一対の給電部に接続された一対の第1アンテナ素子とを備えたアンテナ装置であって、一対の前記第1アンテナ素子は、前記給電部を基点としてそれぞれの一端部から互いに反対方向に延在する導体からなり、一対の前記第1アンテナ素子の他端部には、前記第1アンテナ素子の長手方向に対し直交する方向で、かつそれぞれ同一方向に向かって形成された、導体からなる一対の第2アンテナ素子の一端部が接続されていて、一対の前記第1アンテナ素子の他端部は、前記第1アンテナ素子の短手方向に第1の長さを有しており、前記第1の長さと前記第2アンテナ素子の長手方向の長さとを足した第2の長さが、一対の前記第1アンテナ素子の両他端部間の長さである第3の長さの1/2以上であるという特徴を有する。
このように構成されたアンテナ装置では、一対の第2アンテナ素子により、第1アンテナ素子による最大感度方向に対し直交する方向へ、新たな指向特性を持たせることができる。その結果、アンテナ装置の最大感度方向に対し+90°及び−90°の方向にヌル点を生じにくくして受信感度の悪化を抑えることができる。このことによって、全方向に亘って良好な指向特性を持ったアンテナ装置を提供することが可能となる。
また、上記の構成において、前記第2の長さが、前記第3の長さ以下であるという特徴を有する。
第2アンテナ素子の長さ設定において、第1アンテナ素子の他端部(先端部)の短手方向の長さと第2アンテナ素子の長手方向の長さとを足した長さを、一対の第1アンテナ素子の両他端部(先端部)間の長さに可能な限り近く設定することが考えられる。このようにすることにより、第1アンテナ素子による最大感度方向に対し直交する方向への指向特性をより改善することができ、ヌル点を生じにくくすることができる。その結果、アンテナ装置の指向特性を改善できる。また、第1アンテナ素子の他端部(先端部)の短手方向の長さと第2アンテナ素子の長手方向の長さとを足した長さを一対のアンテナ素子の両他端部(先端部)間の長さの1/2までの長さの適切な長さまで短くするようにした。そのことにより、アンテナ装置の指向特性を改善しながら、アンテナ装置の長手方向と直交する方向の長さを短くすることができ、アンテナ装置の小型化を可能とすることができる。
また、上記の構成において、本発明のアンテナ装置は、一対の前記第2アンテナ素子それぞれの他端部に、前記第2アンテナ素子の長手方向に対し直交する方向で、かつ前記第1アンテナ素子と対向する側に形成された導体からなる一対の第3アンテナ素子が接続されているという特徴を有する。
このように構成されたアンテナ装置では、一対の第3アンテナ素子を設けることによって、それ自身のインダクタンス成分及び一対の第3アンテナ素子間のキャパシタンス成分を発生させることができるため、共振周波数を低くすることができる。従って、所望の周波数に共振させる上で必要となる第1アンテナ素子の長さを短くすることができる。その結果、アンテナ装置の長手方向の長さを短くすることができ、アンテナ装置の小型化が可能となる。
また、上記の構成において、一対の前記第1アンテナ素子の一端部は、前記第1アンテナ素子1,2の短手方向に第4の長さを有していて、前記第1の長さは、前記第4の長さよりも長いという特徴を有する。このことにより、他端部(先端部)の長さに相当するキャパシタンス成分を、前記第1の長さが前記第4の長さのままである場合に比べて、より大きく持たせることができる。そのことによって、共振周波数をより低くでき、所望の周波数に共振させる上で必要となる第1アンテナ素子の長さを短くすることができる。その結果、第1アンテナ素子の長手方向の長さを短縮することができて、アンテナ装置の小型化に寄与できると共に、受信周波数帯域の広帯域化も可能となる。
また、上記の構成において、一対の前記第1アンテナ素子は、前記一端部から前記他端部に向かうにつれ、その短手方向の長さが漸次長くなっていくという特徴を有する。即ち、第1アンテナ素子の短手方向の長さを、一端部(基端部)から他端部(先端部)に向かうにつれ、漸次長くなっていくようにすることによって、第1アンテナ素子の持つキャパシタンス成分を徐々に増加させることができる。そのため、アンテナ装置の受信周波数帯域の設定をより容易に行うことができる。
また、上記の構成において、本発明のアンテナ装置は、前記第1アンテナ素子、及び前記第2アンテナ素子が、回路基板に設けられた銅箔パターンによって形成されているという特徴を有する。このことにより、携帯端末機器等の薄型の電子機器に搭載可能となり、電子機器の薄型化に寄与できる。
本発明のアンテナ装置によれば、一対の第1アンテナ素子の他端部には、第1アンテナ素子の長手方向に対し直交する方向で、かつそれぞれ同一方向に向かって形成された、導体からなる一対の第2アンテナ素子の一端部が接続されている。そして、一対の第1アンテナ素子は、その他端部の短手方向に第1の長さを有しており、第1の長さと第2アンテナ素子の長手方向の長さとを足した第2の長さが、一対の第1アンテナ素子の両他端部間の長さである第3の長さの1/2以上になるようにした。このように構成されたアンテナ装置では、一対の第2アンテナ素子の作用により、アンテナ装置の最大感度方向に対し+90°及び−90°の方向にヌル点を生じにくくして受信感度の悪化を抑えることができる。このことによって、全方向に亘って良好な指向特性を持ったアンテナ装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置の平面図である。 本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置の指向特性を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置の平面図である。 本発明の第3実施形態に係るアンテナ装置の平面図である。 本発明の第3実施形態に係るアンテナ装置のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 本発明の第3実施形態の変形例に係るアンテナ装置の平面図である。 本発明の第4実施形態に係るアンテナ装置の平面図である。 従来例に係るアンテナ装置の平面図である。 従来例に係るアンテナ装置のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 従来例に係るアンテナ装置の指向特性を示すグラフである。
以下、本発明実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係るアンテナ装置100の平面図であり、図2は、第1実施形態に係るアンテナ装置100の指向特性を示すグラフである。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態に係るアンテナ装置100は、相対向する基端部(一端部)にそれぞれ給電部1a,2aを有する導体からなる一対の第1アンテナ素子1,2を有している。給電部1a,2aは、対向して配置されていて、第1アンテナ素子1,2は、給電部1a,2aを基点としてそれぞれの基端部(一端部)から互いに反対方向に延在する導体パターンからなる。また、一対の第1アンテナ素子1,2の先端部(他端部)に、第1アンテナ素子1,2の長手方向に対し直交する方向で、かつそれぞれ同一方向に向かって形成された、導体からなる一対の第2アンテナ素子3,4が接続されている。
一対の第2アンテナ素子3,4は、第1アンテナ素子1,2の長手方向に対し直交する方向に形成されているので、第1アンテナ素子1,2による指向特性の最大感度方向に対し直交する方向へ新たに指向特性を持たせることができる。通常、一対の第2アンテナ素子3,4がない場合にはヌル点が発生することになるが、本発明では、ヌル点の発生する方向に対しても利得を持つことができるため、この方向における利得の減衰を抑えることが可能となり、指向特性を改善することができる。
また、図1に示すように、一対の第1アンテナ素子1,2の先端部(他端部)が短手方向に第1の長さL1を有するように設定し、この第1の長さL1と第2アンテナ素子3,4の長手方向の長さとを足した長さを、第2の長さL2に設定している。また、一対の第1アンテナ素子1,2の両先端部間の長さ(両他端部間の長さ)を所定の第3の長さL3に設定している。尚、第3の長さL3は、通常所望のアンテナ共振周波数の波長の1/2に設定する。第2の長さL2を設定する際には、その長さを第3の長さL3の1/2以上に設定するが、可能であれば、その長さを第3の長さL3と同じか、それより幾分短くなるように設定している。
図2(a)は、L2=L3/2の場合の第1実施形態に係るアンテナ装置100の指向特性を示すグラフであり、図2(b)は、L2=L3の場合の第1実施形態に係るアンテナ装置100の指向特性を示すグラフである。
図2(a)からわかるとおり、L2=L3/2とした時、アンテナ装置100の最大感度(P1,P2)の方向(Y1,Y2)に対する+90°及び−90°の方向(X1,X2)において、最大感度(P1,P2)よりもいくらか感度が低下している。しかし、その低下のレベルは、実使用上問題のないレベルである。
第2の長さL2は、第3の長さL3に可能な限り近く設定することにより、第1アンテナ素子1,2による最大感度方向に対し直交する方向への新たな指向特性による利得を、より大きくすることができる。また、図2(b)に示すように、L2=L3とした時、アンテナ装置100の最大感度(P1,P2)の方向に対する+90°及び−90°の方向(X1,X2)において、最大感度に対しわずか低下している程度まで感度を上げることができている。従って、L2の長さを、L3/2≦L2≦L3とすることにより、全方向に亘って受信感度の悪化を抑制した良好な指向特性を持つことができるということがわかる。
図2(b)からわかる通り、L2=L3と設定すれば、全方向に亘って充分良好な指向特性を持たせることが可能となる。しかし、その結果、アンテナ装置100の長手方向に直交する方向の長さを必要以上に長くしてしまうきらいがある。そこで、第2の長さL2を、第3の長さL3と、第3の長さL3の1/2の長さの間の適切な値に設定することが好ましい。そのことにより、アンテナ装置100の指向特性を改善しながら、アンテナ装置100の長手方向と直交する方向の長さを短くでき、その結果、アンテナ装置の長手方向と直交する方向について小型化することができる。
図3は、第2実施形態に係るアンテナ装置200の平面図である。
[第2実施形態]
図3に示すように、第2実施形態に係るアンテナ装置200は、図1に示す第1実施形態に係るアンテナ装置100に対して、第2アンテナ素子3,4の先端部にそれぞれ第3アンテナ素子5,6を設けた構成としている。具体的には、第3アンテナ素子5,6は、第2アンテナ素子3,4の長手方向に対し直交する方向で、かつ第1アンテナ素子1,2と対向する側に形成されている。
一対の第3アンテナ素子5,6は、それぞれの先端部(他端部)が、互いに向かい合って形成されているため、一対の第3アンテナ素子5,6それぞれの先端部間には、キャパシタンス成分が生成される。それと共に、一対の第3アンテナ素子5,6それぞれが、それ自身インダクタンス成分を有しているため、このキャパシタンス成分とインダクタンス成分とにより、アンテナ装置200の共振周波数を低くすることができる。よって、所望の周波数に共振させる上で必要となる第1アンテナ素子1,2の長さを短くすることができる。その結果、第1アンテナ素子1,2の長手方向の長さを短くでき、アンテナ装置の小型化が可能となる。
図4は、第3実施形態に係るアンテナ装置300の平面図であり、図5は、第3実施形態に係るアンテナ装置300のVSWRの周波数特性を示すグラフである。
[第3実施形態]
図4に示すように、第3実施形態に係るアンテナ装置300は、その第1アンテナ素子1,2の先端部(他端部)の短手方向の長さ即ち第1の長さL1が、第1アンテナ素子1,2の基端部(一端部)の長さ即ち第4の長さL4よりも大きく設定されている。第1アンテナ素子1,2の先端部の第1の長さL1を、基端部(一端部)の第4の長さL4よりも長くすることで、第1の長さが第4の長さのままである場合に比べて、その先端部の有するキャパシタンス成分を大きくできる。そのことによって、アンテナ装置200の共振周波数をより低くできて、所望の周波数に共振させる上で必要となる第1アンテナ素子1,2の長さをより短くすることができる。従って、アンテナ装置の小型化が可能となると共に、受信周波数帯域の広帯域化が可能となる。
また、第3実施形態に係るアンテナ装置300は、図4に示すように、一対の第1アンテナ素子1,2が、基端部(一端部)から先端部(他端部)に向かうにつれ、その短手方向の長さが漸次長くなっている。即ち、第1アンテナ素子1,2の短手方向の長さを、基端部(一端部)から先端部(他端部)に向かって漸次長くすることによって、第1アンテナ素子1,2の持つキャパシタンス成分を徐々に増加させている。そのため、アンテナ装置の受信周波数帯域を徐々に変化させることができ、受信周波数帯域の設定を行う時に、より容易に設定を行うことができる。
図5に第3実施形態に係るアンテナ装置300のVSWRの周波数特性のグラフを示す。このグラフにおいて、横軸が周波数であり、縦軸がVSWRである。地上デジタルテレビジョン放送受信周波数帯域であるF1からF2において良好な特性を示している。尚、第3実施形態に係るアンテナ装置300の指向特性は、第1実施形態に係るアンテナ装置100と同等であり、図2(a)に示す指向特性で表すことができる。
図6は、第3実施形態に係るアンテナ装置300の変形例であるアンテナ装置400の平面図であり、図7は、第4実施形態に係るアンテナ装置500の平面図である。
アンテナ装置400は、図6に示すように、図4に示す第3実施形態に係るアンテナ装置300に対して、第1アンテナ素子1,2の基端部にそれぞれスリット部1b,2bを設けた構成としている。前述した第3実施形態に係るアンテナ装置300においては、第1アンテナ素子1,2の先端部の長さL1を大きくすることで先端部に持っているキャパシタンス成分を大きくした。これに加えて、第4実施形態に係るアンテナ装置400においては、その第1アンテナ素子1,2の基端部近傍にスリット部1b,2bを設けるようにした。このスリット部1b,2bにより第1アンテナ素子1,2の経路を長く設定することができるため、共振周波数をより低く設定でき、所望の周波数に共振させる上で必要となる第1アンテナ素子1,2の長さをより短くすることができる。従って、アンテナ装置を更に小型化することが可能となる。
[第4実施形態]
また、図7に示すように、第4実施形態に係るアンテナ装置500は、第1アンテナ素子1,2、第2アンテナ素子3,4、及び第3アンテナ素子5,6がそれぞれ、回路基板7上に設けられた銅箔パターン8,9によって形成されている。アンテナ装置500の第1アンテナ素子1,2、第2アンテナ素子3,4、及び第3アンテナ素子5,6が回路基板7上に形成されているため、携帯端末機器等の薄型の電子機器に搭載可能となり、電子機器の薄型化に寄与できる。
上記のように、アンテナ装置は、第1アンテナ素子1,2、第2アンテナ素子3,4、及び第3アンテナ素子5,6を回路基板7上に設けられた銅箔パターン8,9によって形成することが好ましい。しかし、銅箔パターン8,9を回路基板7上に形成するような形にせず、携帯端末機器等の薄型の電子機器の筐体内に金属板等により構成するようにしても良い。また、回路基板7はガラスエポキシタイプのものでも良いが、より薄型化するため、フレキシブル基板等の厚さの薄いフィルム状の基板であっても良い。また、車載用のテレビジョン放送受信用のアンテナ装置としては、各アンテナ素子が車両の窓ガラス上に直接形成されていても良い。
尚、アンテナ装置実施形態として、第1実施形態から第4実施形態について説明したが、実際の実施形態としてはこれらに限定されないと共に、これらの組み合わせによるものであっても良い。
以上説明したように、第1実施形態に係るアンテナ装置100は、一対の第1アンテナ素子1,2の他端部(先端部)に、導体からなる一対の第2アンテナ素子3,4の一端部が接続されているという構成とした。そして、一対の第2アンテナ素子3,4は、第1アンテナ素子1,2の長手方向に対し直交する方向で、かつそれぞれ同一方向に向かって形成されるようにした。また、一対の第1アンテナ素子1,2は、その他端部の短手方向に第1の長さL1を有しており、第1の長さL1と第2アンテナ素子3,4の長手方向の長さとを足した長さを、第2の長さL2とした。そして、その第2の長さL2を、一対の第1アンテナ素子1,2の両他端部間の長さである第3の長さL3の1/2以上になるようにした。
このように構成されたアンテナ装置100では、一対の第2アンテナ素子3,4の作用により、第1アンテナ素子1,2による指向特性の最大感度方向に対し直交する方向へも指向特性を持たせることができる。その結果、アンテナ装置100の最大感度方向に対し+90°及び−90°の方向にヌル点を生じにくくして、受信感度の悪化を抑えることができる。このことによって、全方向に亘って良好な指向特性を持ったアンテナ装置を提供することが可能となる。
また、第1実施形態例に係るアンテナ装置100は、第2の長さL2の設定において、一対の第1アンテナ素子1,2の両他端部(先端部)間の長さL3に可能な限り近く設定するようにした。このことによりヌル点を生じにくくすることができ、その結果、アンテナ装置200の指向特性を改善できる。また、L2の長さを、L3の長さ以下で、かつL3の1/2までの長さの適切な長さまで短くすることにより、アンテナ装置の指向特性を改善しながら、小型化を可能とすることができる。
また、第2実施形態に係るアンテナ装置200は、一対の第2アンテナ素子3,4それぞれの他端部(先端部)に、導体からなる一対の第3アンテナ素子5,6が接続されているという構成とした。そして、一対の第3アンテナ素子5,6は、第2アンテナ素子3,4の長手方向に対し直交する方向で、かつ第1アンテナ素子1,2と対向する側に形成されるようにした。そのため、第3アンテナ素子5,6自身のインダクタンス成分及び一対の第3アンテナ素子5,6間のキャパシタンス成分を発生させることができる。そのことによって、共振周波数を低くすることができ、所望の周波数に共振させる上で必要となる第1アンテナ素子1,2の長さを短くすることができる。その結果、アンテナ装置の小型化が可能となる。
また、第3実施形態に係るアンテナ装置300は、一対の第1アンテナ素子1,2の一端部(基端部)が、第1アンテナ素子1,2の短手方向に第2の長さL4を有するようにした。そして、第1アンテナ素子1,2の他端部(先端部)の短手方向の長さ即ち第1の長さL1が、第4の長さL4よりも長くなるよう設定されている。このことにより、一対の第1アンテナ素子1,2の他端部(先端部)の持つキャパシタンス成分を大きくするとことができる。そのため、共振周波数をより低くでき、所望の周波数に共振させる上で必要となる第1アンテナ素子1,2の長さを短くすることができる。その結果、第1アンテナ素子1,2の長手方向の長さを短縮することができ、アンテナ装置の小型化に寄与できる。また、受信周波数帯域の広帯域化も可能となる。
また、第3実施形態例に係るアンテナ装置300は、一対の第1アンテナ素子1,2が、一端部(基端部)から他端部(先端部)に向かうにつれ、その短手方向の長さが漸次長くなっていくように設定されている。このように、第1アンテナ素子1,2の長さを一端部から他端部に向かって漸次長くすることによって、キャパシタンス成分を徐々に増加させることができる。そのため、受信周波数帯域の設定をより容易に行うことができる。
また、第3実施形態に係るアンテナ装置300の変形例であるアンテナ装置400は、第1アンテナ素子1,2の一端部(基端部)近傍にスリット部1b,2bを設けるようにした。このことにより第1アンテナ素子1,2の経路を長く設定することができるため、共振周波数をより低く設定でき、所望の周波数に共振させる上で必要となる第1アンテナ素子1,2の長さを短くすることができる。従って、アンテナ装置を更に小型化することが可能となる。
また、第4実施形態例に係るアンテナ装置500は、第1アンテナ素子1,2、第2アンテナ素子3,4がそれぞれ、回路基板7に設けられた銅箔パターン8,9によって形成されている。このことにより、携帯端末機器等の薄型の電子機器に搭載可能となり、電子機器の薄型化に寄与できる。
1 第1アンテナ素子
1a 給電部
1b スリット部
2 第1アンテナ素子
2a 給電部
2b スリット部
3 第2アンテナ素子
4 第2アンテナ素子
5 第3アンテナ素子
6 第3アンテナ素子
7 回路基板
8 銅箔パターン
9 銅箔パターン
100 アンテナ装置
200 アンテナ装置
300 アンテナ装置
400 アンテナ装置
500 アンテナ装置

Claims (6)

  1. 対向して配置された一対の給電部と、前記一対の給電部に接続された一対の第1アンテナ素子とを備えたアンテナ装置であって、
    一対の前記第1アンテナ素子は、前記給電部を基点としてそれぞれの一端部から互いに反対方向に延在する導体からなり、一対の前記第1アンテナ素子の他端部には、前記第1アンテナ素子の長手方向に対し直交する方向で、かつそれぞれ同一方向に向かって形成された、導体からなる一対の第2アンテナ素子の一端部が接続されていて、
    一対の前記第1アンテナ素子の他端部は、前記第1アンテナ素子の短手方向に第1の長さを有しており、前記第1の長さと前記第2アンテナ素子の長手方向の長さとを足した第2の長さが、一対の前記第1アンテナ素子の両他端部間の長さである第3の長さの1/2以上であることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第2の長さが、前記第3の長さ以下であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 一対の前記第2アンテナ素子それぞれの他端部に、前記第2アンテナ素子の長手方向に対し直交する方向で、かつ前記第1アンテナ素子と対向する側に形成された導体からなる一対の第3アンテナ素子が接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 一対の前記第1アンテナ素子の一端部は、前記第1アンテナ素子の短手方向に第4の長さを有していて、前記第1の長さは、前記第4の長さよりも長いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 一対の前記第1アンテナ素子は、前記一端部から前記他端部に向かうにつれ、その短手方向の長さが漸次長くなっていくことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1アンテナ素子、及び前記第2アンテナ素子が、回路基板に設けられた銅箔パターンによって形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のアンテナ装置。
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