JP2014011541A - 通信制御装置および通信制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電波干渉に起因した音切れやノイズ発生による通話品質の劣化を抑える通信制御装置を提供する。
【解決手段】通信制御装置30において、検知部32は、基地局と端末との間の無線通信に用いられる第1の周波数帯域の電波干渉の発生を検知する。指示部34は、検知部が電波干渉の発生を検知した場合に、第1の周波数帯域で無線通信する基地局および端末に対して、第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせる。検知部32は、第1の周波数帯域の電波干渉の解消を検知する。指示部は、第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせた後に、検知部34が電波干渉の解消を検知した場合に、第1の周波数帯域での無線通信に戻させる。
【選択図】図1
【解決手段】通信制御装置30において、検知部32は、基地局と端末との間の無線通信に用いられる第1の周波数帯域の電波干渉の発生を検知する。指示部34は、検知部が電波干渉の発生を検知した場合に、第1の周波数帯域で無線通信する基地局および端末に対して、第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせる。検知部32は、第1の周波数帯域の電波干渉の解消を検知する。指示部は、第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせた後に、検知部34が電波干渉の解消を検知した場合に、第1の周波数帯域での無線通信に戻させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、無線LAN(Local Area Network)の通信制御に関し、特に基地局と端末との無線通信の技術に関する。
近年、無線LANによる無線通信において、伝送中の電波干渉の有無を監視し、端末との間で無線LAN以外の無線通信に切り替える技術が提案されている。(例えば特許文献1参照)
一般に、無線LAN通信では、ISM(Industry Science Medical)バンドである2.4GHz帯の周波数が用いられる。この帯域は、電子レンジ、コードレス電話、無線インターホン、RFID(Radio Frequency IDentification)や、Bluetooth(登録商標)を備える通信機器等、様々な機器で用いられるため、これら機器から発生する外来電波による電波干渉の影響を受けやすい。電波干渉が生じると音切れやノイズが生じ、場合によっては通話が切断されるため、電波干渉の有無は、通話品質に大きく影響を与える。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、電波干渉に起因した音切れやノイズ発生による通話品質の劣化を抑える通信制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の通信制御装置は、基地局と端末との間の無線通信に用いられる第1の周波数帯域の電波干渉の発生を検知する検知部と、検知部が電波干渉の発生を検知した場合に、第1の周波数帯域で無線通信する基地局および端末に対して、第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせる指示部と、を備える。
本発明の別の態様は、通信制御システムである。この通信制御システムは、基地局と、基地局と少なくとも第1の周波数帯域および第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域を用いて無線通信をする端末と、第1の周波数帯域の電波干渉の発生を検知する検知部と、検知部が電波干渉の発生を検知した場合に、第1の周波数帯域で無線通信する基地局および端末に対して、第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせる指示部と、を備える。基地局は、指示部から第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせる指示を受けた場合に、端末に対して第2の周波数帯域の無線信号を送信し、端末は、指示部から第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせる指示を受けた場合に、基地局から第2の周波数帯域の無線信号を受信する。
以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、電波干渉に起因した音切れやノイズ発生による通話品質の劣化を抑える通信制御装置を提供することができる。
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。
実施の形態の通信制御装置は、例えば、LAN(Local Area Network)に接続された無線アクセスポイントである基地局を制御する無線LANコントローラである。この通信制御装置は、各基地局が用いる電波の周波数帯域、チャネル、信号強度などのパラメータをそれぞれ設定し、これら複数の基地局により実現される無線LAN環境を一元的に管理する。
実施の形態の通信制御装置は、例えば、LAN(Local Area Network)に接続された無線アクセスポイントである基地局を制御する無線LANコントローラである。この通信制御装置は、各基地局が用いる電波の周波数帯域、チャネル、信号強度などのパラメータをそれぞれ設定し、これら複数の基地局により実現される無線LAN環境を一元的に管理する。
各基地局が用いる無線通信の規格として、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11gなどがある。例えば、IEEE802.11bの規格による無線LAN環境を構築するような場合、通信制御装置は、各基地局に対して必要なパラメータをそれぞれ設定する。具体的には、周波数帯域として2.4GHz帯を設定し、隣接する基地局間で電波干渉が生じないよう、それぞれ異なる周波数チャネルを設定する。これにより、無線IP電話などの通話端末は、各基地局の通信エリア内において、IEEE802.11bの規格による無線通信ができる。
基地局と通話端末との間で2.4GHz帯を用いた無線通信を行っているときに、基地局の近くで電子レンジを使用した場合、無線通信に用いる周波数帯域と電子レンジで用いられる周波数帯域が重なるため、電波干渉が生じることがある。電波干渉により、通話端末では音切れやノイズが生じることがあり、場合によっては、通信が遮断される。一般に、電子レンジは、数分程度継続して用いられることから、その間、良好な通話品質を維持できず、大変不便である。
そこで、実施の形態の通信制御装置は、基地局において2.4GHz帯における電波干渉の発生を検知した場合には、電波干渉の発生が検知された基地局およびその基地局と無線通信する通話端末に対し、使用する周波数帯域の切り替えを指示する。特に、2.4GHz帯の電波を発生する電子レンジや無線インターホンなどの非無線LAN機器からの電波による電波干渉を検知した場合に、使用する周波数帯域の切り替えを指示する。具体的には、2.4GHz帯を用いるIEEE802.11bの規格による無線通信から5GHz帯を用いるIEEE802.11aの規格による無線通信に切り替えさせる。2.4GHz帯と異なる周波数帯域に切り替えることにより、電子レンジなどの非無線LAN機器からの電波による電波干渉を防ぎ、電波干渉による音切れやノイズ発生による通話品質の劣化を抑えることができる。
一方で、5GHz帯の電波は、2.4GHz帯の電波と比較して回折しにくいため、電波の遮蔽物が多い場所では、電波の届かない領域が増える可能性がある。特に、サーバラックやサーバを空冷するための排気ダクトなどの金属部材が林立するサーバルームでは、
これら金属部材により電波が遮蔽され、5GHz帯の電波は部屋の隅々まで届きにくい。したがって、電子レンジなどの非無線LAN機器からの電波による電波干渉を防ぐために5GHz帯の電波を使用すると、場所によっては無線通信に必要十分な電波強度が得られず、かえって通話品質が低下することとなる。
これら金属部材により電波が遮蔽され、5GHz帯の電波は部屋の隅々まで届きにくい。したがって、電子レンジなどの非無線LAN機器からの電波による電波干渉を防ぐために5GHz帯の電波を使用すると、場所によっては無線通信に必要十分な電波強度が得られず、かえって通話品質が低下することとなる。
そこで、実施の形態の通信制御装置は、基地局において2.4GHz帯における電波干渉の解消を検知した場合には、2.4GHz帯を用いる無線通信に戻させる。つまり、電波干渉が発生していない場合には、電波の届きやすい2.4GHz帯による無線通信を行い、電波干渉が発生した場合に、電波干渉を受けない5GHz帯による無線通信をする。これにより、基地局と通話端末との間で、電子レンジなどの非無線LAN機器が発する外来電波による電波干渉を回避し、非無線LAN機器の使用状況によらず、良好な通話品質を維持することができる。
以上、概要を説明した通信制御システムについて具体的な構成を説明する。
図1は、通信制御システム100の構成を示す図である。通信制御システム100は、上述の通話端末、基地局、通信制御装置を含むIPネットワークを構成するシステムである。具体的に、通信制御システム100は、通話端末10(a〜c)、基地局20(a、b)、通信制御装置30、呼制御装置40を備える。基地局20(a、b)、通信制御装置30、呼制御装置40は、それぞれ有線LAN50に接続されている。
図1は、通信制御システム100の構成を示す図である。通信制御システム100は、上述の通話端末、基地局、通信制御装置を含むIPネットワークを構成するシステムである。具体的に、通信制御システム100は、通話端末10(a〜c)、基地局20(a、b)、通信制御装置30、呼制御装置40を備える。基地局20(a、b)、通信制御装置30、呼制御装置40は、それぞれ有線LAN50に接続されている。
図1の通信制御システム100は、3機の通話端末10(a〜c)と、2機の基地局20(a、b)を備える構成としており、通話端末10aは基地局20aと、通話端末10bは基地局20aと、通話端末10cは基地局20bと無線通信が可能な状態である。なお、通信制御システム100が備える通話端末10および基地局20の数はこれらに限られず、必要とする通信制御システム100の規模に応じて、任意の数の組み合わせをとることができる。
図2は、図1の通話端末10(a〜c)の機能構成を示すブロック図である。
通話端末10は、通話制御部12と、無線部14と、マイク17と、スピーカ18とを備える。無線部14は、第1無線部15と、第2無線部16とを含む。なお、図1の通話端末10(a〜c)の機能構成は共通である。
通話端末10は、通話制御部12と、無線部14と、マイク17と、スピーカ18とを備える。無線部14は、第1無線部15と、第2無線部16とを含む。なお、図1の通話端末10(a〜c)の機能構成は共通である。
以下、本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者に理解されるところである。
第1無線部15は、第1の周波数帯域を用いた無線信号の送受信をする。第1無線部15は、例えば、第1の周波数帯域に対応したアンテナ、無線受信回路、無線送信回路などを含む。第1無線部15が送受信する無線信号に用いられる第1の周波数帯域は、具体的には2.4GHz帯であるが、その他の周波数帯域でもよい。
第1無線部15は、アンテナを通じて第1の周波数帯域の無線信号を受信および復調し、復調した情報を通話制御部12に格納する。また、第1無線部15は、通話制御部12から取得した情報を変調し、アンテナを通じて第1の周波数帯域の無線信号を送信する。変調および復調の方式は、具体的には、IEEE802.11b規格で定められるDSSS/CKK(Direct Sequence Spread-Spectrum/Complementary Code Keying)方式や、IEEE802.11g/n規格で定められるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple)方式であるが、その他の方式でもよい。
第2無線部16は、第2の周波数帯域を用いた無線信号の送受信をする。第2無線部16は、例えば、第2の周波数帯域に対応したアンテナ、無線受信回路、無線送信回路などを含む。第2無線部16が送受信する無線信号に用いられる第2の周波数帯域は、具体的には5GHz帯であるが、その他の周波数帯域でもよい。
第2無線部16は、アンテナを通じて第2の周波数帯域の無線信号を受信および復調し、復調した情報を通話制御部12に格納する。また、第2無線部16は、通話制御部12から取得した情報を変調し、アンテナを通じて第2の周波数帯域の無線信号を送信する。変調および復調の方式は、具体的には、IEEE802.11a/n規格で定められるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple)方式であるが、その他の方式でもよい。
通話制御部12は、通話端末10の通話先となる電話機などの通信機器との間で、セッションの生成、切断のための情報を処理し、セッションの確立中は、主に音声パケットを処理する。以下、通話先との接続の方式として、SIP(Session Initiation Protocol)を用いる場合を例として説明するが、その他の方式、例えば、H.323、MGCP(Media Gateway Control Protocol)により定められる方式等を用いてもよい。
通話制御部12は、通話端末10から通話接続する場合、ユーザからの通話端末10への入力操作に応じて、セッション接続のためのINVITEメッセージを生成し、無線部14を通じて呼制御装置40に対して送信する。その後、通話制御部12は、無線部14を通じて呼制御装置40からの200OKメッセージを受信した場合、通話先に対してACKメッセージを送信し、セッションを確立させる。
一方、通話先からの通話接続を受ける場合、通話制御部12は、呼制御装置40からのINVITEメッセージを無線部14を通じて受信し、呼制御装置40に対して180Ringingメッセージを無線部14を通じて送信する。このとき、通話制御部12は、通話端末10の表示部(不図示)などを通じて、ユーザに着信中である旨を通知する。ユーザから通話端末10へ着信応答の入力操作があった場合、通話制御部12は、呼制御装置40に対して無線部14を通じて200OKメッセージを送信する。その後、通話制御部12は、通話先からのACKメッセージを受信して、セッションを確立させる。
通話制御部12は、セッションの確立中、マイク17から入力された音声信号を符号化し、符号化した音声パケットを無線部14を通じて送信する。また、通話制御部12は、無線部14を通じて取得した音声パケットを復号し、復号した音声信号をスピーカ18に出力させる。
このとき、通話制御部12は、通信制御装置30からの指示に基づき、音声パケットを第1無線部15または第2無線部16のどちらを通じて送受信するかを制御する。通常時、通信制御装置30からの指示がない場合には、通話制御部12は、第1無線部15を通じて音声パケットを送受信する。その後、通信制御装置30から第2の周波数帯域での無線通信に切り替えるよう指示があった場合には、第2無線部16を通じて音声パケットを送受信する。さらに、通信制御装置30から第1の周波数帯域での無線通信に戻すよう指示があった場合には、第1無線部15を通じて音声パケットを送受信する。
通話制御部12は、ユーザからの通話端末10への入力操作に応じて通話を終了する場合、通話先に対して無線部14を通じてBYEメッセージを送信する。その後、通話制御部12は、無線部14を通じて200OKメッセージを受信した場合、セッションを切断する。
一方、通話制御部12は、通話先からBYEメッセージを受信した場合、通話端末10の表示部などを通じて、ユーザに通話が切断された旨を通知するとともに、通話先に対して無線部14を通じて200OKメッセージを送信し、セッションを切断する。
図3は、図1の基地局20(a、b)の機能構成を示すブロック図である。
基地局20は、接続制御部22と、無線部24と、電波計測部28とを備える。無線部24は、第1無線部25と、第2無線部26とを含む。なお、図1の基地局20(a、b)の機能構成は共通である。
基地局20は、接続制御部22と、無線部24と、電波計測部28とを備える。無線部24は、第1無線部25と、第2無線部26とを含む。なお、図1の基地局20(a、b)の機能構成は共通である。
第1無線部25は、通話端末の第1無線部と同様、第1の周波数帯域を用いた無線信号を送受信する。第1無線部25は、アンテナを通じて第1の周波数帯域の無線信号を受信および復調し、復調した情報を接続制御部22に格納する。また、第1無線部25は、接続制御部22から取得した情報を変調し、アンテナを通じて第1の周波数帯域の無線信号を送信する。
第2無線部26は、通話端末の第2無線部と同様、第2の周波数帯域を用いた無線信号を送受信する。また、第2無線部26は、アンテナを通じて第2の周波数帯域の無線信号を受信および復調し、復調した情報を接続制御部22に格納する。また、第2無線部26は、接続制御部22から取得した情報を変調し、アンテナを通じて第2の周波数帯域の無線信号を送信する。
電波計測部28は、特定の周波数帯域における電波強度を計測し、その計測値を接続制御部22を介して通信制御装置30に通知する。電波計測部28は、例えば、電波を受信するアンテナと、スペクトラムアナライザを含む。電波計測部28は、特に、第1の周波数帯域における電波強度を計測する。なお、電波計測部28が計測する周波数帯域は、第1の周波数帯域に限られず、例えば第2の周波数帯域や、それ以外の帯域を計測してもよい。
接続制御部22は、無線部24を介して無線通信が可能な通話端末を把握し、その通話端末と有線LAN50に接続される通信制御装置30や呼制御装置40などの機器との接続を制御する。また、接続制御部22は、通話端末と通話先との間のセッションに関する情報や、音声パケットの送受信を仲介する。
接続制御部22は、定期的に無線部24にビーコン信号を送信させ、送信したビーコン信号に対する応答の有無により、無線通信が可能な通話端末を把握する。例えば、第1無線部25が、第1の周波数帯域を用いてビーコン信号を送信した後に、通話端末からの応答信号を受信した場合、接続制御部22は、その通話端末を第1の周波数帯域を用いて無線通信が可能な通話端末であると把握する。また、接続制御部22は、第2の周波数帯域を用いたビーコン信号により、第2の周波数帯域を用いた無線通信が可能な通話端末を把握してもよい。接続制御部22は、上述の手段により把握した無線通信が可能な通話端末の情報を、通信制御装置30へ通知する。
接続制御部22は、通信制御装置30からの指示に基づき、接続中の通話端末が送受信する音声パケットを第1無線部25または第2無線部26のどちらを通じて送受信するかを制御する。通常時、通信制御装置30からの指示がない場合には、接続制御部22は、第1無線部25を通じて音声パケットを送受信する。その後、通信制御装置30から第2の周波数帯域での無線通信に切り替えるよう指示があった場合には、第2無線部26を通じて音声パケットを送受信する。さらに、通信制御装置30から第1の周波数帯域での無線通信に戻すよう指示があった場合には、第1無線部25を通じて音声パケットを送受信する。
図1に戻り、呼制御装置40について説明する。呼制御装置40は、通話端末10とその通話先との間のセッションの接続のための呼制御処理を行う。呼制御装置40は、例えば、SIPサーバである。
呼制御装置40は、通話端末10からINVITEメッセージを受信した場合、通話端末10の通話先を管理する呼制御装置に対して、INVITEメッセージを送信する。その後、INVITEメッセージの送信先から180Ringingメッセージおよび200OKメッセージを受信した場合、通話端末10に対して180Ringingメッセージおよび200OKメッセージを送信する。
呼制御装置40は、通話端末10に対するINVITEメッセージを受信した場合、通話端末10に対して、INVITEメッセージを送信する。その後、通話端末10からI180Ringingメッセージおよび200OKメッセージを受信した場合、INVITEメッセージの送信元である呼制御装置に対して180Ringingメッセージおよび200OKメッセージを送信する。
上述の処理により、通話端末10とその通話先との間でセッションが確立した場合、呼制御装置40は、通話端末10と通話先との間のセッションの状態を監視し、その状態を通信制御装置30に通知する。具体的には、通話端末10と通話先との間でセッションが確立した場合、呼制御装置40は、通信制御装置30に対して、通話端末10が通話中である旨を通知する。その後、通話端末10と通話先との間でセッションが切断された場合、呼制御装置40は、通信制御装置30に対して、通話端末10が待機中であることを通知する。
次に、通信制御装置30について説明する。通信制御装置30は、検知部32と、指示部34と、管理部36とを備える。
検知部32は、基地局20(a、b)の電波計測部から電波強度の計測値を取得し、無線部が送受信する電波の周波数帯域において、電波干渉が発生しているか否かを検知する。特に、通話端末10(a〜c)や基地局20(a、b)が発生する電波強度ではなく、電子レンジなどの非無線LAN機器からの電波強度を取得し、電波干渉の発生を検知してもよい。
検知部32は、例えば、電波計測部から取得した非無線LAN機器に起因する第1の周波数帯域の電波強度のピーク値が、所定時間内において、ある閾値を超える割合が一定割合以上となる場合、電波干渉が発生したと検知する。このときの所定時間は、例えば、通話が途切れる時間として不都合に感じる時間間隔をもとに設定される。また、電波強度の閾値は、例えば、第1無線部25が送信する第1の周波数帯域の信号強度をもとに設定する。具体的には、第1の周波数帯域における電波強度のピーク値が、1秒間に−70dBmを超える割合が50%以上となる場合である。
検知部32は、例えば、電波計測部から取得した第1の周波数帯域のデューティ比に基づいて、電波干渉の発生を検知してもよい。ここで、デューティ比とは、第1の周波数帯域において、電子レンジなどの非無線LAN機器が発生する外来電波が占有している周波数帯域の割合である。このとき、電波干渉の発生を検知する基準としては、第1の周波数帯域において非無線LAN機器が発生する外来電波の占有割合が50%以上となる場合である。
また、検知部32は、電波計測部が計測した非無線LAN機器に起因する第1の周波数帯域の電波強度のピーク値が、所定時間内において、ある閾値を超える割合が一定割合未満となる場合、電波干渉の解消を検知する。具体的には、第1の周波数帯域における電波強度のピーク値が、1秒間に−70dBmを超える割合が50%未満となる場合である。
その他、検知部32は、第1の周波数帯域において、電子レンジなどの非無線LAN機器が発生する外来電波が占有している周波数帯域の割合が一定未満となる場合、電波干渉の解消を検知してもよい。具体的には、第1の周波数帯域において非無線LAN機器が発生する外来電波の占有割合が50%未満となる場合である。
検知部32は、上述の検知基準に基づき、電波干渉の発生または解消を検知した場合、指示部34にその旨を通知する。なお、上述した電波干渉の発生または解消の検知基準は例示であり、その他の基準や閾値などを用いてもよい。また、検知部32は、上述した第1の周波数帯域における電波干渉の検知基準をもとにして、第2の周波数帯域において電波干渉が発生しているか否かを検知してもよい。
検知部32は、基地局20a、20bのそれぞれから電波強度の計測値を取得し、基地局20a、20bのそれぞれについて電波干渉の発生または解消を検知する。
図4は、基地局20(a、b)の通信エリア70(a、b)に含まれる通話端末10(a〜c)と電波発生源60との関係を示す模式図である。図4の通信エリア70(a、b)は模式的に示したものであり、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域とでは、それぞれ異なる通信エリアの形状となる場合がある。
図4は、基地局20(a、b)の通信エリア70(a、b)に含まれる通話端末10(a〜c)と電波発生源60との関係を示す模式図である。図4の通信エリア70(a、b)は模式的に示したものであり、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域とでは、それぞれ異なる通信エリアの形状となる場合がある。
図4は、基地局20aの近くにある電波発生源60から第1の周波数帯域の電波が発生している様子を示している。このとき、検知部32は、基地局20aから取得した電波強度の計測値に基づき電波干渉の発生を検知する。一方、検知部32は、電波発生源60から遠い基地局20bでは、電波干渉の発生を検知しない。
図4において、電波発生源60から第1の周波数帯域の電波が発生しなくなった場合、検知部32は、基地局20aから取得した電波強度の計測値に基づき電波干渉の解消を検知する。一方、検知部32は、電波干渉が発生していなかった基地局20bでは、電波干渉の解消を検知しない。
指示部34は、検知部32の検知結果をもとに、通話端末10(a〜c)および基地局20(a、b)に対して、無線通信に用いる周波数帯域の切り替えを指示する。検知部32が第1の周波数帯域の電波干渉の発生を検知した場合、指示部34は、通話端末10(a〜c)および基地局20(a、b)に対して、第2の周波数帯域での無線通信に切り替えるよう指示する。その後、検知部が第1の周波数帯域の電波干渉の解消を検知した場合、指示部34は、通話端末10(a〜c)および基地局20(a、b)に対して、第1の周波数帯域での無線通信に戻すよう指示する。
図4に示す状況において、指示部34は、電波干渉の発生を検知した基地局20aと、基地局20aと無線通信が可能な通話端末10aおよび通話端末10bに対して第2の周波数帯域での無線通信に切り替えるよう指示する。一方、指示部34は、電波干渉の発生を検知していない基地局20bと、基地局20bと無線通信が可能な通話端末10cに対しては、周波数帯域の切り替え指示を行わない。
また、電波干渉の解消を検知した場合も同様である。指示部34は、検知部32が電波干渉の解消を検知した場合、第2の周波数帯域での無線通信に切り替えるよう指示した基地局20a、通話端末10a、通話端末10bに対して、第1の周波数帯域での無線通信に戻すよう指示する。一方、周波数帯域の切り替え指示を行っていない基地局20b、通話端末10cに対しては、検知部32が電波干渉の解消を検知した場合、周波数帯域を戻すよう指示を行わない。
なお、指示部34は、無線通信に用いる周波数帯域の切り替えを指示する対象となる通話端末を把握するため、基地局20(a、b)より、各基地局20a、20bが無線通信が可能な通話端末10(a〜c)の情報を無線通信に用いる周波数帯域ごとに取得し、テーブル情報として管理する。
図5は、基地局20(a、b)と通話端末10(a〜c)との間の通信状態を管理するテーブル情報のデータ構造を示す図である。例えば、通話端末10aは、基地局20aとの間で、第1の周波数帯域による無線通信の通信状態が「通信中」であり、第2の周波数帯域による無線通信の通信状態が「待機中」である。また、ここで、通話端末10bは、基地局20aとの間で、第1の周波数帯域による無線通信の通信状態が「待機中」であり、第2の周波数帯域による無線通信の通信状態が「通信不可」である。
図5に示す通信周波数が「第1周波数」とは、基地局と通話端末との間における第1の周波数帯域を用いた無線通信を示す。具体的には、図2に示す通話端末10の第1無線部15と、図3に示す基地局20の第1無線部25との間における、第1の周波数帯域を用いた無線信号の送受信のことである。また、通信周波数が「第2周波数」とは、基地局と通話端末との間における第2の周波数帯域を用いた無線通信を示す。具体的には、図2に示す通話端末10の第2無線部16と、図3に示す基地局20の第2無線部26との間における、第2の周波数帯域を用いた無線信号の送受信のことである。
図5に示す通信状態が「通信中」とは、基地局と通話端末との間で無線通信が行われていることを示す。具体的には、通話端末が通話中であり、基地局と通話端末との間で音声パケットを含む無線信号が送受信されている状況である。
通信状態が「待機中」とは、通話端末が基地局からのビーコン信号に応答し、基地局と通話端末との間で無線通信を開始できる状態にあるが、無線通信を行っていないことを示す。具体的には、通話端末が基地局の通信エリア内にあるため、基地局からのビーコン信号に応答することができるが、通話端末が通話中でないため、無線通信を行っていない状況である。
通信状態が「通信不可」とは、通話端末が基地局からのビーコン信号に応答することができず、基地局と通話端末との間で無線通信ができない状態にあることを示す。具体的には、通話端末が基地局の通信エリア外にある状況である。
通信状態が「待機中」とは、通話端末が基地局からのビーコン信号に応答し、基地局と通話端末との間で無線通信を開始できる状態にあるが、無線通信を行っていないことを示す。具体的には、通話端末が基地局の通信エリア内にあるため、基地局からのビーコン信号に応答することができるが、通話端末が通話中でないため、無線通信を行っていない状況である。
通信状態が「通信不可」とは、通話端末が基地局からのビーコン信号に応答することができず、基地局と通話端末との間で無線通信ができない状態にあることを示す。具体的には、通話端末が基地局の通信エリア外にある状況である。
以上のように、指示部34は、図5に示すテーブル情報を参照することにより、無線通信に用いる周波数帯域の切り替えの指示をどの通話端末に対してすればよいかを判断できる。
管理部36は、図5に示すテーブル情報を参照し、第1の周波数帯域の通信状態が「通信中」である通話端末に対して、制御信号を送信する。例えば、図5に示す通話端末10aは、第1の周波数帯域で通信中であるため、管理部36は、通話端末10aに制御信号を送信する。このとき、管理部36は、通話端末10aと無線通信する基地局20aに対して、第2の周波数帯域を用いて制御信号を送信するよう指示する。
管理部36は、その後、通話端末10aから制御信号の受信が成功した旨の信号を受信した場合、通話端末10aと基地局20aとの間で第2の周波数帯域を用いた無線通信することができたと判断し、図4に示す通信状態を「待機中」から「通信中」に変更する。
管理部36が、通話端末との間で、第2の周波数帯域を用いて制御信号を送受信することにより、管理部36は、通話端末との間で、第2の周波数帯域を用いた無線通信路を確保することができる。
管理部36が、通話端末との間で、第2の周波数帯域を用いて制御信号を送受信することにより、管理部36は、通話端末との間で、第2の周波数帯域を用いた無線通信路を確保することができる。
なお、管理部36は、通話端末との間で第2の周波数帯域を用いた通信路を確保した後においても、第2の周波数帯域を用いた無線通信により制御信号を定期的に送信してもよい。例えば、その送信間隔は、前述の基地局が送信するビーコン信号の送信間隔と同期させてもよく、その他の送信間隔としてもよい。
以上の構成による通信制御システム100の動作を説明する。
図6は、通信制御装置30の動作を示すフローチャートである。通話端末10とその通話先との間でセッションの接続のため呼制御処理がなされた場合(S10のY)、通話端末10は、第1の周波数帯域を用いた無線通信により音声パケットを送受信する(S12)。呼制御処理がなされない場合(S10のN)、通話端末10は、呼制御処理の待機状態を維持する。
図6は、通信制御装置30の動作を示すフローチャートである。通話端末10とその通話先との間でセッションの接続のため呼制御処理がなされた場合(S10のY)、通話端末10は、第1の周波数帯域を用いた無線通信により音声パケットを送受信する(S12)。呼制御処理がなされない場合(S10のN)、通話端末10は、呼制御処理の待機状態を維持する。
通話端末10が第1の周波数帯域を用いて無線通信をしているときに、検知部32が電波干渉の発生を検知した場合(S14のY)、指示部34は、第1の周波数帯域で無線通信する通話端末10および基地局20に対して、第2の周波数帯域を用いた無線通信に切り替えるよう指示する(S16)。切り替えの指示を受けた通話端末10および基地局20は、第2の周波数帯域を用いた無線通信路を確保し、第2の周波数帯域を用いた無線通信により音声パケットを送受信する(S18)。
通話端末10が第1の周波数帯域を用いて無線通信をしているときに、検知部32が電波干渉の発生を検知しない場合(S14のN)、通話端末10および基地局20は、第1の周波数帯域を用いた無線通信により音声パケットの送受信を継続する。
通話端末10が第2の周波数帯域を用いて無線通信をしているときに、検知部32が電波干渉の解消を検知した場合(S20のY)、指示部34は、第2の周波数帯域で無線通信する通話端末10および基地局20に対して、第1の周波数帯域を用いた無線通信に切り替えるよう指示する(S22)。切り替えの指示を受けた通話端末10および基地局20は、第1の周波数帯域を用いた無線通信路を確保し、第1の周波数帯域を用いた無線通信により音声パケットを送受信する(S24)。
通話端末10が第2の周波数帯域を用いて無線通信をしているときに、検知部32が電波干渉の解消を検知しない場合(S20のN)、通話端末10および基地局20は、第2の周波数帯域を用いた無線通信により音声パケットの送受信を継続する。
本実施の形態の通信制御システム100によれば、基地局20において第1の周波数帯域で電波干渉が発生していない場合には、電波の届きやすい2.4GHz帯である第1の周波数帯域を用いて無線通信を行い、第1の周波数帯域にて電波干渉が発生した場合に、電波干渉を受けない第2の周波数帯域である5GHz帯により無線通信する。これにより、基地局と通話端末との間で、電子レンジ等から発生する第1の周波数帯域の外来電波の影響によらず、良好な通話品質を維持することができる。
また、基地局20において第1の周波数帯域での電波干渉が解消した場合には、電波の届きにくい第2の周波数帯域による無線通信を継続するのではなく、電波の届きやすい第1の周波数帯域による無線通信に切り替える。これにより、電波の遮蔽物が多い場所で通話端末10を用いる際に、十分な電波が届かないために通話品質が低下してしまうことを防ぐことができる。
特に、サーバルームでは、サーバラックやサーバを空冷するための排気ダクトなどの金属部材が林立し、さらには、空冷効果を上げるために、冷気を通す領域と暖気を通す領域とを空間的に分離するための金属板が設けられることがある。場合によっては、通話端末を利用する場所が金属板で周囲を覆われることとなり、周囲の金属部材による電波の遮蔽が著しい。このような環境下では、電波の届きにくい第2の周波数帯域による無線通信から、電波の届きやすい第1の周波数帯域による無線通信に切り替えることは、通話品質の劣化を抑えるため非常に効果的である。
さらに、本実施の形態の通信制御システム100は、第1の周波数帯域での電波干渉が発生した場合に、第2の周波数帯域を用いた無線通信を開始するため、必要なときにおいて、第2の周波数帯域を用いた無線通信路を確保する。つまり、通話端末10は、第1の周波数帯域もしくは第2の周波数帯域のいずれかを用いて無線通信をすることとなり、両方の周波数帯域を同時に用いる場合と比較して電力消費量を抑えることができる。これにより、通話端末10の電池消費量を抑え、待機時間や連続通話時間を延ばすことができる。
次に、変形例に係る通信制御システム100の動作を説明する。
図7は、変形例に係る通信制御システム100の処理の流れを示すフローチャートである。通話端末10とその通話先との間でセッションの接続のため呼制御処理がなされた場合(S30のY)、通話端末10は、第1の周波数帯域を用いた無線通信により音声パケットを送受信する(S32)。管理部36は、第1の周波数帯域を用いて無線通信する通話端末10に対して第2の周波数帯域を用いて制御信号を送信し(S34)、通話端末10との間で第2の周波数帯域を用いた無線通信路を確保する(S36)。呼制御処理がなされない場合(S30のN)、通話端末10は、呼制御処理の待機状態を維持する。
図7は、変形例に係る通信制御システム100の処理の流れを示すフローチャートである。通話端末10とその通話先との間でセッションの接続のため呼制御処理がなされた場合(S30のY)、通話端末10は、第1の周波数帯域を用いた無線通信により音声パケットを送受信する(S32)。管理部36は、第1の周波数帯域を用いて無線通信する通話端末10に対して第2の周波数帯域を用いて制御信号を送信し(S34)、通話端末10との間で第2の周波数帯域を用いた無線通信路を確保する(S36)。呼制御処理がなされない場合(S30のN)、通話端末10は、呼制御処理の待機状態を維持する。
通話端末10が第1の周波数帯域を用いて無線通信をしているときに、検知部32が電波干渉の発生を検知した場合(S38のY)、指示部34は、第1の周波数帯域で無線通信する通話端末10および基地局20に対して、第2の周波数帯域を用いた無線通信に切り替えるよう指示する(S40)。切り替えの指示を受けた通話端末10は、管理部36からの制御信号により確保されている第2の周波数帯域を用いた無線通信路により、音声パケットを送受信する(S40)。
通話端末10が第1の周波数帯域を用いて無線通信をしているときに、検知部32が電波干渉の発生を検知しない場合(S38のN)、通話端末10および基地局20は、第1の周波数帯域を用いた無線通信により音声パケットの送受信を継続する。
通話端末10が第2の周波数帯域を用いて無線通信をしているときに、検知部32が電波干渉の解消を検知した場合(S42のY)、指示部34は、第2の周波数帯域で無線通信する通話端末10および基地局20に対して、第1の周波数帯域を用いた無線通信に切り替えるよう指示する(S44)。切り替えの指示を受けた通話端末10および基地局20は、第1の周波数帯域を用いた無線通信により音声パケットを送受信する(S44)。
通話端末10が第2の周波数帯域を用いて無線通信をしているときに、検知部32が電波干渉の解消を検知しない場合(S42のN)、通話端末10および基地局20は、第2の周波数帯域を用いた無線通信により音声パケットの送受信を継続する。
変形例に係る通信制御システム100においても、基地局20において第1の周波数帯域で電波干渉が発生していない場合には、電波の届きやすい2.4GHz帯である第1の周波数帯域を用いて無線通信を行い、第1の周波数帯域にて電波干渉が発生した場合に、電波干渉を受けない第2の周波数帯域である5GHz帯により無線通信する。これにより、基地局と通話端末との間で、電子レンジ等の機器から発生する第1の周波数帯域の外来電波の影響によらず、良好な通話品質を維持することができる。
また、基地局20において第1の周波数帯域での電波干渉が解消した場合には、電波の届きにくい第2の周波数帯域による無線通信を継続するのではなく、電波の届きやすい第1の周波数帯域による無線通信に切り替える。これにより、電波の遮蔽物が多い場所で通話端末10を用いる際に、十分な電波が届かないことによる通話品質の劣化を抑えることができる。
変形例に係る通信制御システム100では、第1の周波数帯域において電波干渉が発生していない場合においても、第2の周波数帯域を用いた無線通信路を確保している。そのため、電波干渉が発生した後に、第2の周波数帯域を用いた無線通信路を確保する場合と比較して、通信路を素早く切り替えできる。これにより、電波干渉により通話品質が低下している時間を短くでき、良好な通話品質を維持する効果が得られる。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例を説明する。
実施の形態では、通信制御装置30を1台含むこととしたるが、通信制御装置30の各機能は、LANスイッチや、ルータ、サーバ等、複数の情報処理装置の連携により実現されてもよい。
実施の形態では、電波計測部28は、基地局20に設けられることとしたが、基地局20とは別個に設けられてもよい。
また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
10(a〜c)…通話端末、20(a、b)…基地局、30…通信制御装置、32…検知部、34…指示部、36…管理部、100…通信制御システム。
Claims (8)
- 基地局と端末との間の無線通信に用いられる第1の周波数帯域の電波干渉の発生を検知する検知部と、
前記検知部が電波干渉の発生を検知した場合に、第1の周波数帯域で無線通信する基地局および端末に対して、第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせる指示部と、
を備えることを特徴とする通信制御装置。 - 基地局と第1の周波数帯域で無線通信中の端末に対し、第2の周波数帯域を用いて制御信号を基地局に送信させる管理部をさらに備え、
前記指示部は、前記検知部が電波干渉の発生を検知した場合に、前記管理部が制御信号を送信する端末に対し、第2の周波数帯域を用いて、第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせることを特徴する請求項1に記載の通信制御装置。 - 前記検知部は、第1の周波数帯域の電波干渉の解消を検知し、
前記指示部は、第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせた後に、前記検知部が電波干渉の解消を検知した場合に、第1の周波数帯域での無線通信に戻させることを特徴とする請求項1または2に記載の通信制御装置。 - 前記検知部は、複数設けられた基地局ごとに電波干渉の発生を検知し、
前記指示部は、前記検知部が電波干渉の発生を検知した場合に、電波干渉の発生した基地局および当該基地局と第1の周波数帯域で無線通信する端末に対して、第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信制御装置。 - 前記指示部は、前記検知部が電波干渉の解消を検知した場合に、電波干渉の解消した基地局および当該基地局と第2の周波数帯域で無線通信する端末に対して、第1の周波数帯域での無線通信に戻させることを特徴とする請求項4に記載の通信制御装置。
- 基地局と端末との間の無線通信に用いられる第1の周波数帯域の電波干渉の発生を検知する機能と、
電波干渉の発生を検知した場合に、第1の周波数帯域で無線通信する基地局および端末に対して、第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域での無線通信に切り替えるよう指示する機能と、
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。 - 基地局と端末との間の無線通信に用いられる第1の周波数帯域の電波干渉の発生を検知する通信制御装置から、第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域での無線通信に切り替えるよう指示を受け付ける機能と、
前記通信制御装置から第2の周波数帯域での無線通信に切り替えるよう指示を受け付けた場合に、第1の周波数帯域による無線通信から第2の周波数帯域による無線通信に切り替えさせる機能と、
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。 - 基地局と、
前記基地局と少なくとも第1の周波数帯域および第1の周波数帯域とは異なる第2の周波数帯域を用いて無線通信をする端末と、
第1の周波数帯域の電波干渉の発生を検知する検知部と、
前記検知部が電波干渉の発生を検知した場合に、第1の周波数帯域で無線通信する前記基地局および前記端末に対して、第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせる指示部と、
を備え、
前記基地局は、前記指示部から第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせる指示を受けた場合に、前記端末に対して第2の周波数帯域の無線信号を送信し、
前記端末は、前記指示部から第2の周波数帯域での無線通信に切り替えさせる指示を受けた場合に、前記基地局から第2の周波数帯域の無線信号を受信することを特徴とする通信制御システム。
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WO2023002578A1 (ja) * | 2021-07-20 | 2023-01-26 | 日本電信電話株式会社 | 無線通信システム、無線通信制御方法、制御装置、及び制御プログラム |
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-
2012
- 2012-06-28 JP JP2012145258A patent/JP2014011541A/ja active Pending
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