JP2014011345A - 発電量予測装置、発電量予測方法、プログラム、および電力制御システム - Google Patents

発電量予測装置、発電量予測方法、プログラム、および電力制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】所定時間後の発電出力の低下量を高い精度で予測する。
【解決手段】太陽光発電パネルの発電量を予測する発電量予測装置20であって、太陽の領域が雲に覆われる割合に対応付けて、当該割合で太陽の領域が雲に覆われた場合の太陽光パネルの発電量を格納する発電量格納部25と、外部のカメラが空を逐次撮影した画像を取得する画像取得部21と、取得した各画像において、太陽が映っている領域である太陽領域と、雲が映っている領域である雲領域とを特定する領域特定部22と、取得した複数の画像から、雲領域の画像上の移動方向および移動速度を算出し、所定時間後の雲領域の画像上の位置を算出する雲位置予測部23と、所定時間後に雲領域によって太陽領域が隠される割合を算出し、算出した割合に対応する発電量を発電量格納部25から抽出して、太陽光発電パネルの所定時間後の発電量として出力する発電量予測部24とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、発電量予測装置、発電量予測方法、プログラム、および電力制御システムに関する。
太陽光発電による発電量は、日射量の影響を受けて大きく変動するため、電力の安定供給のためには日射量の変動を予測することが重要である。下記の非特許文献1には、ビデオカメラを太陽の方向に向けて設置し、適当な時間間隔をおいて画像を取得し、取得した時間的に連続した2枚の画像から画像上の運動物体(雲)の速度場(オプティカルフロー)を検出し、得られたオプティカルフローに基づき今後の天候に影響を与える可能性のある雲の移動方向と速度を検出し、一定時間後の天候、または、雲と空の境界が太陽に達するまでの時間を予測する、と記載されている。
山本、他4 名、「雲の画像解析による太陽光発電の出力変動予測に関する基礎的研究」、電気学会電力・エネルギー部門論文誌、電気学会、平成11年8月、119巻、8/9号、p909−915
ところで、非特許文献1の発明では、日射量の低下によって太陽光発電出力が低下するタイミングを予測することができるものの、そのタイミングで発電出力がどの程度低下するかまでは予測していない。そのため、実際に安定的な電力を供給するためには、発電出力が低下するタイミングで、どの程度の電力を補填すべきかがわからない。そのため、発電出力の低下を補填するために蓄電池や補助発電装置などで発生させた電力が少なかったり、多すぎる場合には、系統に供給される電力は、結局、大きく変動してしまうことになる。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、所定時間後の発電出力の低下量を高い精度で予測することにある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は、上記課題を解決するための手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、太陽光発電パネルによる発電量を予測する発電量予測装置であって、
太陽の領域が雲に覆われる割合に対応付けて、当該割合で太陽の領域が雲に覆われた場合の前記太陽光パネルの発電量を格納する発電量格納部と、
外部のカメラが空を逐次撮影した画像を逐次取得する画像取得部と、
逐次取得したそれぞれの画像において、太陽が映っている領域である太陽領域と、雲が映っている領域である雲領域とを特定する領域特定部と、
逐次取得した複数の画像から、前記雲領域の画像上の移動方向および移動速度を算出し、所定時間後の前記雲領域の画像上の位置を算出する雲位置予測部と、
所定時間後に前記雲領域によって前記太陽領域が隠される割合を算出し、算出した割合に対応する発電量を前記発電量格納部から抽出して、前記太陽光発電パネルによる所定時間後の発電量として出力する発電量予測部と
を備える。
本発明によれば、所定時間後の発電出力の低下量を高い精度で予測することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る電力制御システム10の構成の一例を示すシステム構成図である。 画像作成装置および太陽光発電パネルの配置の一例を示す概念図である。 発電量予測装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 画像作成装置によって撮影された画像の一例を示す概念図である。 太陽領域の中心座標を算出する過程を説明するための概念図である。 画像作成装置によって撮影された画像の中で、処理対象となる領域を説明するための概念図である。 第1の実施形態において、切り取られた領域の中で特定された雲領域を説明するための概念図である。 太陽領域と雲領域が特定された領域画像を説明するための概念図である。 移動ベクトルの算出過程を説明するための概念図である。 第1の実施形態において、所定時間後の雲領域の予測位置を説明するための概念図である。 第1の実施形態において、発電量格納部内に格納されるデータの構造の一例を示す図である。 第1の実施形態において、発電実績格納部内に格納されるデータの構造の一例を示す図である。 発電量予測装置20の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態において、切り取られた領域の中で雲の濃さ毎に特定された雲領域を説明するための概念図である。 第2実施形態において、発電量格納部内に格納されるデータの構造の一例を示す図である。 第2の実施形態において、所定時間後の雲領域の予測位置を説明するための概念図である。 第2の実施形態において、発電実績格納部内に格納されるデータの構造の一例を示す図である。 発電量予測装置20の機能を実現するコンピュータ50のハードウェア構成の一例を示す図である。
まず、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電力制御システム10の構成の一例を示すシステム構成図である。電力制御システム10は、画像作成装置11、太陽光発電パネル13、電力制御装置14、蓄電池15、および発電量予測装置20を備える。画像作成装置11、電力制御装置14、および発電量予測装置20は、通信回線12に接続され、当該通信回線12を介して互いに通信が可能である。
画像作成装置11は、カメラ110および通信部111を有する。カメラ110は、所定時間(例えば数秒)毎に、太陽を含む空の画像を撮影する。カメラ110は、全天空の画像を撮影することが好ましい。通信部111は、カメラ110が撮影した画像を、通信回線12を介して発電量予測装置20へ送信する。画像作成装置11は、例えば、4000×3000ドットの画像を撮影して発電量予測装置20へ送信する。
図2は、画像作成装置11および太陽光発電パネル13の配置の一例を示す概念図である。画像作成装置11は、例えば図2に示すように、太陽光発電パネル13が配置されている場所に近い位置に設置されることが好ましい。
発電量予測装置20は、通信回線12を介して画像作成装置11から画像のデータを受け取る都度、当該画像において、太陽が映っている画像上の領域(以下、太陽領域と呼ぶ)と、雲が映っている画像上の領域(以下、雲領域と呼ぶ)を特定する。そして、発電量予測装置20は、複数の画像に渡る雲領域の動きから、所定時間後(例えば数秒後)の雲領域の画像上の位置を予測する。
そして、発電量予測装置20は、所定時間後に、雲領域によって太陽領域が隠れる割合を求める。そして、発電量予測装置20は、太陽光発電パネル13の発電出力の低下量を、太陽領域が雲に隠れる割合に対応付けたテーブルを参照して、所定時間後の太陽光発電パネル13の発電出力の低下量を予測し、予測結果を通信回線12を介して電力制御装置14へ出力する。
また、雲領域の位置を予測した時刻になった場合、発電量予測装置20は、通信回線12を介して電力制御装置14に、太陽光発電パネル13による現在の発電出力に関する情報を要求する。そして、電力制御装置14から現在の発電出力に関する情報を取得した場合、発電量予測装置20は、取得した発電出力の情報でデータベースの情報を更新する。
電力制御装置14は、通信回線12を介して発電量予測装置20から受け取った発電量の予測結果に基づいて、系統へ出力する電力を制御する。例えば、電力制御装置14は、発電量予測装置20によって太陽光発電パネル13の発電量が低下すると予測された時刻に、発電量予測装置20によって予測された発電出力の低下量分を蓄電池15に出力させるように、蓄電池15を制御することで、系統に供給される電力を安定化する。蓄電池15は、発電装置であってもよい。
また、電力制御装置14は、太陽光発電パネル13による発電出力を測定する。そして、通信回線12を介して発電量予測装置20から発電出力の値を要求された場合、電力制御装置14は、測定した発電出力の最新の値を、通信回線12を介して発電量予測装置20へ送信する。
図3は、発電量予測装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。発電量予測装置20は、画像取得部21、領域特定部22、雲位置予測部23、発電量予測部24、発電量格納部25、発電量更新部26、および発電実績格納部27を有する。
図4は、画像作成装置11によって撮影された画像30の一例を示す概念図である。画像取得部21は、通信回線12を介して画像作成装置11から画像30のデータを受信し、受信したデータを領域特定部22へ送る。画像作成装置11によって撮影された画像30には太陽が映っているが、太陽からの光は強いため、画像30上では、実際の太陽の領域よりも広い範囲の領域31がハレーションにより白く表示されている。
領域特定部22は、画像取得部21から受け取った画像30のデータをグレースケールに変換する。領域特定部22は、例えば、各画素のR、G、およびBの画素値の平均値をグレースケールにおける画素値に変換する。なお、画像作成装置11は、撮影した画像30をグレースケールに変換してから発電量予測装置20へ送るようにしてもよい。
図5は、太陽領域の中心座標を算出する過程を説明するための概念図である。領域特定部22は、グレースケールに変換した画像30の各画素の値が所定値(画素値が8ビットの場合、例えば243)以上の画素の領域を、太陽領域を含むハレーションの領域31として特定する。そして、領域特定部22は、ハレーションの領域の中心を、太陽領域の画像30上の中心座標32として特定する。領域特定部22は、例えば、ハレーション領域に含まれる画素の座標の平均値の座標を、太陽領域の画像30上の中心座標32として特定する。
図6は、画像作成装置11によって撮影された画像30の中で、処理対象となる領域33を説明するための概念図である。領域特定部22は、特定した中心座標32を中心とする所定範囲の領域33を画像30から切り取る。なお、領域特定部22が切り取った領域33は、グレースケールに変換された画像30から切り取ったものであるため、領域33もグレースケールの画像である。
本実施形態において、領域33は、例えば100×100ドットの大きさである。このように、太陽の位置を中心とする所定範囲の画像を処理対象とすることで、処理負荷を低減することができる。
図7は、第1の実施形態において、切り取られた領域33の中で特定された雲領域34を説明するための概念図である。領域特定部22は、切り取った領域33の画像内において、画素値が所定範囲(画素値が8ビットの場合、例えば、179以上かつ242以下の範囲)の画素を、雲領域34として特定する。なお、雲領域として特定する画素値の範囲は、179以上かつ242以下の範囲に限られず、これよりも広い範囲や狭い範囲の画素値の画素を雲領域として特定してもよい。
図8は、太陽領域35と雲領域34が特定された領域画像36を説明するための概念図である。領域特定部22は、特定した座標32を中心とする予め定められた半径の円を太陽領域35として特定し、特定した太陽領域35と、先に特定した雲領域34とを含む領域画像36を作成する。そして、領域特定部22は、作成した領域画像36を雲位置予測部23へ送る。
このように、ハレーションの領域内に太陽領域の中心座標を算出し、その座標を中心とする円を太陽領域として特定するため、簡易な手法で、太陽領域を高い精度で特定することができる。また、太陽を追従するようにカメラを回転させる機構が不要となるため、より低コストに電力制御システム10を実現することができる。
雲位置予測部23は、領域特定部22から受け取った領域画像36を保持し、保持している複数の領域画像36を用いて、雲領域34の移動方向および移動速度を示す移動ベクトルを算出する。そして、雲位置予測部23は、算出した移動ベクトルを用いて、最新の領域画像36内の雲領域34の所定時間後の画像上の位置を予測する。以下、その手順の詳細について説明する。
図9は、移動ベクトルの算出過程を説明するための概念図である。雲位置予測部23は、最新の領域画像36(図9(a))を複数の小領域37に分割し、それぞれの小領域37内の画像の特徴が、例えば、その一つ前の領域画像36(図9(b))内のどこの小領域37にマッチングするかを検索し、一致度の高い小領域が見つかった場合、その2つの小領域37を結ぶベクトルを、移動ベクトル38として算出する(図9(c))。
なお、本実施形態では、最新の領域画像36とその直前の領域画像36とを用いて雲領域34の移動ベクトルを算出するが、本発明はこれに限られず、新しい順に3つ以上の領域画像36を用いて雲領域34の移動ベクトルを算出してもよい。
この場合、雲位置予測部23は、例えば、連続する2つの領域画像36間で移動ベクトルを求め、求めた複数の移動ベクトルを平均して移動ベクトルを求めたり、複数の移動ベクトルの変化の傾向から、所定時間後の位置を示す移動ベクトルを求める。これにより、雲領域34が直線的に移動しない場合であっても、雲領域34の所定時間後の位置を精度よく求めることができる。
図10は、第1の実施形態において、所定時間後の雲領域34の予測位置を説明するための概念図である。雲位置予測部23は、最新の領域画像36内の雲領域34を、所定時間(例えば数秒)分、算出した移動ベクトル38に沿って移動させることにより、所定時間後の雲領域34の領域画像36上の位置を予測する。そして、雲位置予測部23は、最新の領域画像36内の太陽領域35の位置を示す情報と共に、予測した雲領域34の位置を示す情報を発電量予測部24へ送る。
図11は、第1の実施形態において、発電量格納部25内に格納されるデータの構造の一例を示す図である。発電量格納部25には、例えば図11に示すように、太陽領域35が雲領域34で隠れる割合250に対応付けて、その割合で太陽領域35が雲領域34に隠れた場合の太陽光発電パネル13の発電出力の低下量251が格納されている。本実施形態において、発電量格納部25には、太陽光発電パネル13の定格出力に対する割合が発電出力の低下量251として格納されている。
発電量予測部24は、太陽領域35の位置を示す情報と共に、予測した雲領域34の位置を示す情報を雲位置予測部23から受け取った場合に、太陽領域35と予測された雲領域34との画像上の位置関係から、太陽領域35が所定時間後の雲領域34によって隠される割合を算出する。太陽領域35が雲領域34によって隠される割合は、例えば、太陽領域35内の画素数に対する、太陽領域35と雲領域34の両方に含まれる画素数の割合として算出される。
そして、発電量予測部24は、算出した割合に基づいて発電量格納部25を参照して発電出力の低下量を取得し、取得した発電出力の低下量を、通信回線12を介して電力制御装置14へ送る。なお、算出した割合と同一の値が発電量格納部25にない場合、発電量予測部24は、算出した割合に近い値を、例えば線形補間して、対応する発電出力の低下量を取得する。
図12は、第1の実施形態において、発電実績格納部27内に格納されるデータの構造の一例を示す図である。発電実績格納部27には、太陽領域が雲領域に隠れる割合270毎に、実測値テーブル271が格納されている。それぞれの実測値テーブル271には、発電量予測部24によって雲領域の位置が予測された予測時刻272に対応付けて、その時刻に実際に出力された発電量の実測値273が格納される。
発電量予測部24は、所定時間後に太陽領域が雲領域に隠される割合を算出した場合に、算出した割合に対応する実測値テーブル271を発電実績格納部27内で特定し、特定した実測値テーブル271に、所定時間後の時刻を予測時刻272としてセットする。この時点では、予測時刻が到来していないため、セットされた予測時刻に対応する実測値273の欄は空欄となっている。
発電量更新部26は、発電実績格納部27内のそれぞれの実測値テーブル271を参照し、現在時刻に一致する予測時刻を含む実測値テーブル271が存在するか否かを監視する。現在時刻に一致する予測時刻を含む実測値テーブル271がある場合、発電量更新部26は、通信回線12を介して電力制御装置14に、太陽光発電パネル13による現在の発電出力の値を要求する。
電力制御装置14から現在の太陽光発電パネル13の発電出力の値を受け取った場合、発電量更新部26は、受け取った発電出力の実測値を、太陽光発電パネル13の発電出力の定格値からの低下量に換算し、換算した低下量を、空欄となっている実測値の欄に格納する。
このとき、発電量更新部26は、所定時間(例えば1年)以上前の予測時刻およびそれに対応付けられている実測値を実測値テーブル271から削除するようにしてもよい。これにより、実測値テーブル271内の実測値を、太陽光発電パネル13のより最近の状態に合わせることができる。
実測値テーブル271内に実測値を格納した場合、発電量更新部26は、当該実測値テーブル271において、実測値の平均を算出する。そして、発電量更新部26は、当該実測値テーブル271に対応付けられている、太陽領域が雲領域に隠される割合270と同一の割合250を発電量格納部25内で特定し、特定した割合250に対応付けられている発電出力の低下量251を、算出した平均値で置き換えることにより更新する。
これにより、発電量格納部25内の情報を、実際の太陽光発電パネル13の発電出力の変化に近づけることができる。また、太陽光発電パネル13を設置してからの時間の経過と共に、太陽光発電パネル13の経年劣化や、太陽光発電パネル13の汚れなどによる発電出力の変化にも追従して、発電量格納部25内の情報を、実際の太陽光発電パネル13の発電出力の変化を反映した精度の高いものにすることができる。これにより、発電量予測装置20による発電量の予測精度を高めることができる。
図13は、発電量予測装置20の動作の一例を示すフローチャートである。発電量予測装置20は、例えば、適切な初期設定後に、本フローチャートに示す動作を開始する。
まず、画像取得部21は、通信回線12を介して画像作成装置11から画像データを受信したか否かを判定する(S100)。画像データを受信した場合(S100:Yes)、画像取得部21は、受信した画像データを領域特定部22へ送る。
次に、領域特定部22は、図5を用いて説明したように、画像取得部21から受け取った画像データをグレースケールに変換し、所定値以上の画素値の領域をハレーション領域として特定する。そして、領域特定部22は、ハレーションの領域の中心を、太陽領域の画像上の中心座標として特定する(S101)。
次に、領域特定部22は、図6〜図8を用いて説明したように、画像取得部21より受け取った画像から、太陽領域の中心座標から所定範囲を切り取り、切り取った画像内で所定範囲内の画素値の領域を雲領域として特定する。そして、領域特定部22は、中心座標から所定半径の円を太陽領域として特定し、特定した太陽領域と、先に特定した雲領域とを含む領域画像36を作成する(S102)。そして、領域特定部22は、作成した領域画像36を雲位置予測部23へ送る。
次に、雲位置予測部23は、領域特定部22から受け取った複数の領域画像36から雲領域の移動ベクトルを算出し、算出した移動ベクトルを用いて、最新の領域画像36内の雲領域の所定時間後の画像上の位置を予測する。そして、雲位置予測部23は、太陽領域の位置を示す情報と共に、予測した雲領域の位置を示す情報を発電量予測部24へ送る(S103)。
次に、発電量予測部24は、雲位置予測部23から受け取った太陽領域と予測された雲領域との画像上の位置関係から、太陽領域が所定時間後の雲領域によって隠される割合を算出する。そして、発電量予測部24は、算出した割合に基づいて発電量格納部25を参照して発電出力の予測値を取得し、取得した発電出力の予測値を、通信回線12を介して電力制御装置14へ送る(S104)。なお、太陽領域と所定時間後の雲領域とが重ならない場合、画像取得部21は、再びステップS100に示した処理を実行する。
次に、発電量予測部24は、算出した割合に対応する実測値テーブルを発電実績格納部27内で特定する。そして、発電量予測部24は、特定した実測値テーブルに、所定時間後の時刻を予測時刻としてセットし(S105)、画像取得部21は、再びステップS100に示した処理を実行する。
ステップS100において、画像データを受信していない場合(S100:No)、発電量更新部26は、発電実績格納部27内の各実測値テーブルを参照して、セットされているいずれかの予測時刻が現在時刻となったか否か、即ち、発電出力の実測値の取得タイミンか否かを判定する(S106)。発電出力の実測値の取得タイミンではない場合(S106:No)、画像取得部21は、再びステップS100に示した処理を実行する。
発電出力の実測値の取得タイミンである場合(S106:Yes)、発電量更新部26は、通信回線12を介して電力制御装置14に、太陽光発電パネル13による現在の発電出力の値を要求し、電力制御装置14から現在の太陽光発電パネル13の発電出力の値を取得して、取得した発電出力の値から発電出力の低下量を算出して空欄となっている実測値の欄に格納する(S107)。
次に、発電量更新部26は、実測値を格納した実測値テーブル271において、実測値の平均を算出する。そして、発電量更新部26は、当該実測値テーブル271に対応付けられている、太陽領域が雲領域に隠される割合270と同一の割合250を発電量格納部25内で特定する。そして、発電量更新部26は、特定した割合250に対応付けられている発電出力の低下量251を、算出した平均値で置き換えることにより更新し(S108)、画像取得部21は、再びステップS100に示した処理を実行する。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
上記説明から明らかなように、本実施形態の電力制御システム10によれば、太陽光発電パネル13による所定時間後の発電出力の低下量を高い精度で予測することができ、系統に供給される電力を安定化することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態は、以下に説明する点を除き、第1の実施形態と同様の構成で実現される。
また、第1の実施形態では、画像上で画素値が所定範囲にある領域は、雲の濃さに関わらず、一律に雲領域として特定したが、本実施形態では、雲領域を雲の濃さ毎に特定し、濃さ毎に発電出力の低下量を予測し、これらを合計して発電出力の低下量の予測値として出力する点が第1の実施形態とは異なる。
図14は、第2の実施形態において、画像作成装置11によって撮影された画像から切り取られた領域33の中で、雲の濃さの範囲毎に特定された雲領域を説明するための概念図である。本実施形態において、領域特定部22は、太陽領域の中心座標から所定範囲を、画像作成装置11によって撮影された画像から切り取った領域33内で画素値の範囲毎に雲領域34を特定する。そして、領域特定部22は、画素値の範囲毎に特定した雲領域43と、特定した太陽領域35とを含む領域画像36を作成し、作成した領域画像36を雲位置予測部23へ送る。
領域特定部22は、例えば、画素値が8ビットの場合、230以上かつ242以下の画素値の領域を第1の濃さの雲領域として特定し、217以上かつ229以下の画素値の領域を第2の濃さの雲領域として特定し、204以上かつ216以下の画素値の領域を第3の濃さの雲領域として特定し、192以上かつ203以下の画素値の領域を第4の濃さの雲領域として特定し、179以上かつ191以下の画素値の領域を第5の濃さの雲領域として特定する。
なお、上記した雲領域の濃さの範囲の分け方はこれに限られず、画素値が179以上かつ242以下の範囲を6つ以上の範囲に分割してもよく、4つ以下の範囲に分割してもよい。また、分割する画素値の範囲は179以上かつ242以下に限られず、これよりも広い範囲や狭い範囲であってもよい。
図14の例では、領域特定部22は、画像作成装置11によって撮影された画像から切り取った領域33(図14(a))において、第1の濃さの領域40(図14(b))、第2の濃さの領域41(図14(c))、第3の濃さの雲領域43(図14(c))をそれぞれ特定し、画素値の範囲毎に特定した雲領域43と、太陽領域35とを含む領域画像36を作成して雲位置予測部23へ送る。
図15は、第2実施形態において発電量格納部25内に格納されるデータの構造の一例を示す図である。発電量格納部25には、例えば図15に示すように、太陽領域35が雲領域34で隠れる割合250に対応付けて、その割合で太陽領域35が雲領域34に隠れた場合の太陽光発電パネル13の発電出力の低下量251が格納されている。本実施形態では、発電出力の低下量251には、雲領域の画素値の範囲を示す雲の濃さ毎に、太陽光発電パネル13の定格出力に対する割合が発電出力の低下量251として格納されている。
本実施形態において、雲位置予測部23は、雲領域の画素値の範囲毎に、所定時間後の画像上の位置を予測する。また、発電量予測部24は、太陽領域35と、画素値の範囲毎に予測された雲領域34との画像上の位置関係から、太陽領域35が所定時間後の雲領域34によって隠される割合を、画素値の範囲毎に算出する。
図16は、第2の実施形態において、所定時間後の雲領域の予測位置を説明するための概念図である。図16(b)は、図16(a)における太陽領域35の拡大図である。例えば、図16(a)に示すように、移動ベクトル38に沿って、画素値の範囲毎の雲領域43の所定時間後の位置が算出された場合、例えば図16(b)に示すように、太陽領域35と第1の濃さの雲領域との重なりは領域44となり、太陽領域35と第2の濃さの雲領域との重なりは領域45となる。
次に、発電量予測部24は、太陽領域35が所定時間後の雲領域34によって隠される割合を、画素値の範囲毎に算出し、算出した割合に基づいて発電量格納部25を参照して、発電出力の低下量を、画素値の範囲毎に取得する。そして、発電量予測部24は、取得した発電出力の低下量を合算して、雲領域全体での発電出力の低下量として、通信回線12を介して電力制御装置14へ送る。
図17は、第2の実施形態において発電実績格納部27内に格納されるデータの構造の一例を示す図である。本実施形態における発電実績格納部27には、雲領域の画素値の範囲274毎に範囲別実測値テーブル275が格納されている。それぞれの範囲別実測値テーブル275には、図12を用いて説明したのと同様に、太陽領域が雲領域に隠れる割合270毎に、実測値テーブル271が格納されており、それぞれの実測値テーブル271には、発電量予測部24によって雲領域の位置が予測された予測時刻272に対応付けて、その時刻に実際に出力された発電量の実測値273が格納される。
本実施形態における発電量予測部24は、所定時間後に太陽領域が雲領域に隠される割合を、画素値の範囲毎に算出した場合に、対象となる画素値の範囲毎に範囲別実測値テーブル275を特定する。そして、発電量予測部24は、特定した範囲別実測値テーブル275内で、算出した割合に対応する実測値テーブル271を発電実績格納部27内で特定し、特定した実測値テーブル271に、所定時間後の時刻を予測時刻272としてセットする。
発電量更新部26は、発電実績格納部27内のそれぞれの実測値テーブル271を参照し、現在時刻に一致する予測時刻を含む実測値テーブル271が存在するか否かを監視する。現在時刻に一致する予測時刻を含む実測値テーブル271がある場合、発電量更新部26は、通信回線12を介して電力制御装置14に、太陽光発電パネル13による現在の発電出力の値を要求する。所定時間後に、複数の画素値の範囲の雲領域が太陽領域に重なる場合、発電実績格納部27内には、画素値の範囲毎に同一の予測時刻が格納されることになる。
そして、電力制御装置14から現在の太陽光発電パネル13の発電出力の値を受け取った場合、発電量更新部26は、受け取った発電出力の実測値を、太陽光発電パネル13の発電出力の定格値からの低下量に換算し、換算した低下量を、空欄となっている実測値の欄に格納する。
このとき、画素値の範囲毎に同一の予測時刻が複数格納されている場合、即ち、所定時間後に、複数の画素値の範囲の雲領域が太陽領域に重なると予測された場合、発電量更新部26は、換算した低下量を、例えば以下の方法により、それぞれの画素値の範囲の低下量に振り分ける。
本実施形態では、例えば、発電出力の低下量が、太陽領域が雲領域によって隠される割合に比例し、かつ、雲領域の画素値の範囲と発電量とが比例すると仮定し、発電出力の低下量Pを、例えば下記の関係式(1)で表わす。
P=k(x1+a22+a33+a44+a55) ・・・(1)
ここで、kは、発電出力の低下量が、太陽領域が雲領域によって隠される割合に比例する場合の比例定数を示し、xnは、第nの濃さの雲領域で太陽領域が隠される割合を示し、anは、第1の濃さの雲領域に対する第nの濃さの雲領域における発電出力の低下量の比例定数を示す。
上記関係式(1)において、各anの値を実測等により予め定めておけば、電力制御装置14から発電出力の実際の低下量Pを取得し、各画素値の範囲毎の雲領域の割合xnを算出すれば、比例定数kの値が求まる。そして、第1の濃さの雲領域による発電出力の低下量をkx1と算出することができ、第nの濃さの雲領域による発電出力の低下量をkannと算出することができる。
発電量更新部26は、電力制御装置14から取得した発電出力の実測値を、発電出力の低下量に換算した後、上記関係式(1)を用いて、それぞれの画素値の範囲毎の発電出力の低下量を算出し、算出した値を、対応する実測値テーブル271内の実測値の欄に格納する。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
上記説明から明らかなように、本実施形態の電力制御システム10によれば、雲の濃さ毎に太陽光発電パネル13による発電出力の低下量を算出するため、より高い精度で所定時間後の発電量を予測することができる。
なお、上記した第1および第2の実施形態では、太陽領域が雲領域に隠されていない状態から、太陽領域が雲領域に隠されている状態へ変化する場合を例に説明したが、本発明はこれに限られず、太陽領域が雲領域に隠されている状態から、太陽領域が雲領域に隠されていない状態へ変化する場合についても同様の手法で発電出力の増加量を算出することができる。
例えば、太陽と地球の位置関係から、地球上から見た太陽の軌道は、予め計算により求めることができるため、太陽領域が雲領域に隠されている状態から、太陽領域が雲領域に隠されていない状態へ変化する雲から出るケースでは、カメラを設置した地点の緯度経度を元に現在時刻における太陽の中心座標を画像上に特定することができる。これにより、太陽領域が雲領域に隠れている場合であっても、特定した中心座標から予め定められた半径の円を太陽領域として特定することができる。
なお、上記第1の実施形態または第2の実施形態における発電量予測装置20は、例えば図18に示すような構成のコンピュータ50によって実現される。
図18は、発電量予測装置20の機能を実現するコンピュータ50のハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ50は、CPU(Central Processing Unit)51、RAM(Random Access Memory)52、ROM(Read Only Memory)53、HDD(Hard Disk Drive)54、通信インターフェイス(I/F)55、入出力インターフェイス(I/F)56、およびメディアインターフェイス(I/F)57を備える。
CPU51は、ROM53またはHDD54に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM53は、コンピュータ50の起動時にCPU51によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ50のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD54は、CPU51によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス55は、通信回線12を介して他の機器からデータを受信してCPU51へ送り、CPU51が生成したデータを、通信回線12を介して他の機器へ送信する。
CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU51は、生成したデータを、入出力インターフェイス56を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス57は、記録媒体58に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM52を介してCPU51に提供する。CPU51は、当該プログラムを、メディアインターフェイス57を介して記録媒体58からRAM52上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体58は、例えば光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
コンピュータ50のCPU51は、RAM52上にロードされたプログラムを実行することにより、画像取得部21、領域特定部22、雲位置予測部23、発電量予測部24、および発電量更新部26の各機能を実現する。また、HDD54には、発電量格納部25および発電実績格納部27等のデータが格納される。
コンピュータ50のCPU51は、これらのプログラムを、記録媒体58から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信回線12を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
なお、上記した各実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明が、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を、他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に、他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現されてもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10・・・電力制御システム、11・・・画像作成装置、110・・・カメラ、111・・・通信部、12・・・通信回線、13・・・太陽光発電パネル、14・・・電力制御装置、15・・・蓄電池、20・・・発電量予測装置、21・・・画像取得部、22・・・領域特定部、23・・・雲位置予測部、24・・・発電量予測部、25・・・発電量格納部、26・・・発電量更新部、27・・・発電実績格納部、50・・・コンピュータ、51・・・CPU、52・・・RAM、53・・・ROM、54・・・HDD、55・・・通信インターフェイス、56・・・入出力インターフェイス、57・・・メディアインターフェイス、58・・・記録媒体

Claims (9)

  1. 太陽光発電パネルによる発電量を予測する発電量予測装置であって、
    太陽の領域が雲に覆われる割合に対応付けて、当該割合で太陽の領域が雲に覆われた場合の前記太陽光パネルの発電量を格納する発電量格納部と、
    外部のカメラが空を逐次撮影した画像を逐次取得する画像取得部と、
    逐次取得したそれぞれの画像において、太陽が映っている領域である太陽領域と、雲が映っている領域である雲領域とを特定する領域特定部と、
    逐次取得した複数の画像から、前記雲領域の画像上の移動方向および移動速度を算出し、所定時間後の前記雲領域の画像上の位置を算出する雲位置予測部と、
    所定時間後に前記雲領域によって前記太陽領域が隠される割合を算出し、算出した割合に対応する発電量を前記発電量格納部から抽出して、前記太陽光発電パネルによる所定時間後の発電量として出力する発電量予測部と
    を備えることを特徴とする発電量予測装置。
  2. 請求項1に記載の発電量予測装置であって、
    前記領域特定部は、
    逐次取得したそれぞれの画像において、画像をグレースケールに変換し、
    第1の閾値以上の画素値の画素の領域内に、前記太陽領域の中心座標を特定し、特定した中心座標から予め定められた半径の円で囲まれた領域を、前記太陽領域として特定し、
    前記第1の閾値未満であり、かつ、前記第1の閾値よりも低い第2の閾値以上の画素値の画素の領域を、前記雲領域として特定することを特徴とする発電量予測装置。
  3. 請求項2に記載の発電量予測装置であって、
    前記領域特定部は、
    逐次取得したそれぞれの画像において、前記第1の閾値以上の画素値の画素の画像上の座標の平均値を、前記太陽領域の中心座標として特定することを特徴とする発電量予測装置。
  4. 請求項2に記載の発電量予測装置であって、
    前記領域特定部は、
    前記第1の閾値未満であり、かつ、前記第2の閾値以上の画素値の範囲をさらに複数の画素値の範囲に分け、それぞれの画素値の範囲毎に、当該範囲の画素値を有する画素の領域を雲領域としてそれぞれ特定し、
    前記発電量格納部には、
    それぞれの雲領域の画素値の範囲毎に、当該範囲内の画素値の雲で太陽が覆われる割合に対応付けて、当該割合で太陽が雲に覆われた場合の前記太陽光パネルの発電出力の低下量が発電量として格納されており、
    前記発電量予測部は、
    雲領域の画素値の範囲毎に、当該範囲の雲領域によって所定時間後に前記太陽領域が隠される割合を算出し、算出した割合に対応する発電出力の低下量を前記発電量格納部から抽出し、雲領域の画素値の範囲毎に算出した発電出力の低下量の合計を、前記太陽光発電パネルによる所定時間後の発電出力の低下量として出力することを特徴とする発電量予測装置。
  5. 請求項1に記載の発電量予測装置であって、
    前記太陽光発電パネルによる現在の発電量を取得する発電量取得部と、
    前記発電量取得部によって取得された現在の発電量と、所定時間前に前記発電量予測部によって算出された、所定時間後に前記雲領域によって前記太陽領域が隠される割合とに基づいて、前記発電量格納部内の情報を更新する発電量更新部と
    をさらに備えることを特徴とする発電量予測装置。
  6. 請求項1に記載の発電量予測装置であって、
    前記領域特定部は、
    逐次取得したそれぞれの画像において、前記太陽領域を中心とした所定範囲内の領域について前記雲領域を特定し、
    前記雲位置予測部は、
    前記太陽領域を中心とした所定範囲内の領域について、所定時間後の前記雲領域の画像上の位置を算出することを特徴とする発電量予測装置。
  7. 太陽光発電パネルによる発電量を予測する発電量予測装置における発電量予測方法であって、
    前記発電量予測装置が、
    外部のカメラが空を逐次撮影した画像を逐次取得する画像取得ステップと、
    逐次取得したそれぞれの画像において、太陽が映っている領域である太陽領域と、雲が映っている領域である雲領域とを特定する領域特定ステップと、
    逐次取得した複数の画像から、前記雲領域の画像上の移動方向および移動速度を算出し、所定時間後の前記雲領域の画像上の位置を算出する雲位置予測ステップと、
    所定時間後に前記雲領域によって前記太陽領域が隠される割合を算出するステップと、
    算出した割合に対応する発電量を、前記太陽領域が雲に覆われる割合に対応付けて、当該割合で太陽領域が雲に覆われた場合の前記太陽光パネルの発電量を格納する発電量格納部から抽出して、前記太陽光発電パネルによる所定時間後の発電量として出力する発電量予測ステップと
    を実行することを特徴とする発電量予測方法。
  8. コンピュータを、太陽光発電パネルによる発電量を予測する発電量予測装置として機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    外部のカメラが空を逐次撮影した画像を逐次取得する画像取得機能と、
    逐次取得したそれぞれの画像において、太陽が映っている領域である太陽領域と、雲が映っている領域である雲領域とを特定する領域特定機能と、
    逐次取得した複数の画像から、前記雲領域の画像上の移動方向および移動速度を算出し、所定時間後の前記雲領域の画像上の位置を算出する雲位置予測機能と、
    所定時間後に前記雲領域によって前記太陽領域が隠される割合を算出し、算出した割合に対応する発電量を、前記太陽領域が雲に覆われる割合に対応付けて、当該割合で太陽領域が雲に覆われた場合の前記太陽光パネルの発電量を格納するデータベースから抽出して、前記太陽光発電パネルによる所定時間後の発電量として出力する発電量予測機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  9. 太陽光発電パネルと、
    空を撮影するカメラと、
    前記太陽光発電パネルによる発電量を予測する発電量予測装置と、
    系統に供給する電力を制御する電力制御装置と
    を備え、
    前記発電量予測装置は、
    太陽の領域が雲に覆われる割合に対応付けて、当該割合で太陽の領域が雲に覆われた場合の前記太陽光パネルの発電出力の低下量を格納する発電量格納部と、
    前記カメラが空を逐次撮影した画像を逐次取得する画像取得部と、
    逐次取得したそれぞれの画像において、太陽が映っている領域である太陽領域と、雲が映っている領域である雲領域とを特定する領域特定部と、
    逐次取得した複数の画像から、前記雲領域の画像上の移動方向および移動速度を算出し、所定時間後の前記雲領域の画像上の位置を算出する雲位置予測部と、
    所定時間後に前記雲領域によって前記太陽領域が隠される割合を算出し、算出した割合に対応する発電出力の低下量を前記発電量格納部から抽出して、前記太陽光発電パネルによる所定時間後の発電出力の低下量として出力する発電量予測部と
    を有し、
    前記電力制御装置は、
    前記発電量予測装置から出力された所定時間後の発電出力の低下量に相当する電力を、当該所定時間後に他の電力発生装置に発生させて系統に供給するように当該他の電力発生装置を制御することを特徴とする電力制御システム。
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