JP2014011246A - Solar cell element and solar cell module - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、太陽電池素子および太陽電池モジュールに関する。 The present invention relates to a solar cell element and a solar cell module.
シリコン基板を備えた太陽電池素子において、一般的に窒化シリコンからなる反射防止膜が設けられている。反射防止膜は、太陽電池素子に入射する太陽光を効率よく吸収するとともに、窒化シリコン膜中の水素によるパッシベーション効果を得るために設けられている(例えば、特許文献1参照)。 In a solar cell element provided with a silicon substrate, an antireflection film generally made of silicon nitride is provided. The antireflection film is provided to efficiently absorb sunlight incident on the solar cell element and to obtain a passivation effect by hydrogen in the silicon nitride film (see, for example, Patent Document 1).
一方、近年では、1メガワット以上の発電容量を有する太陽光発電システム、いわゆるメガソーラーの建設が進められている。このような太陽光発電システムは、従来の住宅用および産業用の太陽光発電システムに比べて高電圧となっている。これにより、設置環境によって太陽電池モジュールの出力特性が劣化する現象が生じ得る。このような現象は、一般的にPID(Potential Induced Degradation)と呼ばれている。このPIDを生じ
る原因の1つとしては、高電圧の影響によって、ガラス中のNa成分が太陽電池モジュール内部に拡散しやすくなる点が挙げられる。このようなNa成分は、太陽電池モジュール内における太陽電池素子に悪影響を与える可能性がある。
On the other hand, in recent years, construction of a solar power generation system having a power generation capacity of 1 megawatt or more, that is, a so-called mega solar has been advanced. Such a photovoltaic power generation system has a higher voltage than conventional residential and industrial photovoltaic power generation systems. Thereby, the phenomenon that the output characteristic of a solar cell module deteriorates by installation environment may arise. Such a phenomenon is generally called PID (Potential Induced Degradation). One of the causes of this PID is that the Na component in the glass easily diffuses into the solar cell module due to the influence of the high voltage. Such Na component may adversely affect the solar cell element in the solar cell module.
本発明の1つの目的は上記PIDの発生を低減し、信頼性の高い太陽電池素子および太陽電池モジュールを提供することにある。 One object of the present invention is to provide a highly reliable solar cell element and solar cell module that reduce the occurrence of the PID.
本発明の一形態に係る太陽電池素子は、第1面および該第1面の裏面に相当する第2面を有し、前記第1面側にシリコンを含む第1半導体領域を有する基板と、前記第1半導体領域上に設けられた、窒化シリコンを含む反射防止層とを備えている。本形態において、前記反射防止層の密度が2.1g/cm3以上である。 A solar cell element according to an aspect of the present invention has a first surface and a second surface corresponding to the back surface of the first surface, and a substrate having a first semiconductor region containing silicon on the first surface side, And an antireflection layer including silicon nitride provided on the first semiconductor region. In this embodiment, the density of the antireflection layer is 2.1 g / cm 3 or more.
本発明の一形態に係る太陽電池モジュールは、互いに電気的に接続された、複数の上記太陽電池素子と、前記複数の太陽電池素子を被覆する封止材と、前記保護材上に設けられた透光性基板とを備えている。 A solar cell module according to an embodiment of the present invention is provided on the protective material, the plurality of solar cell elements electrically connected to each other, a sealing material covering the plurality of solar cell elements, and A translucent substrate.
上記の太陽電池素子および太陽電池モジュールによれば、PIDの発生を低減できるため、信頼性が高まる。 According to said solar cell element and solar cell module, since generation | occurrence | production of PID can be reduced, reliability increases.
以下、本発明の一形態に係る太陽電池素子および太陽電池モジュールについて図面を参照しつつ詳細に説明する。 Hereinafter, a solar cell element and a solar cell module according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
<太陽電池素子の基本構成>
本実施形態に係る太陽電池素子10は、図1乃至図3に示すように、光が入射する受光面(図3における上面であり、以下では第1主面という)10aと、この第1主面10aの反対側に位置する面(裏面)に相当する非受光面(図3における下面であり、以下では第2主面という)10bと、側面10cとを有する。太陽電池素子10は、シリコン基板1を備えている。シリコン基板1は、第1面1a、第2面1bおよび第3面1cを有する。この第3面1cは、シリコン基板1の側面に相当するものであり、第1面1aおよび第2面1bをつなぐ面である。このシリコン基板1は、図3に示すように、例えば、一導電型の第1半導体領域である第1半導体層(n型半導体領域)2と、この第1半導体層2における第2主面10b側に設けられた逆導電型の第2半導体領域である第2半導体層(p型半導体領域)3とを有する。さらに、太陽電池素子10は、図3に示すように、第3半導体層4、反射防止層5、第1電極6、第2電極7および第3電極8を備えている。
<Basic configuration of solar cell element>
As shown in FIGS. 1 to 3, the
シリコン基板1は、例えば、単結晶シリコン基板または多結晶シリコン基板であり、第1面1a側に設けられた第1半導体層2と、第2面1b側に設けられた第2半導体層3とを備えている。
The
第1半導体層2は、第2半導体層3上に形成されている半導体層である。第1半導体層2は、第2半導体層3に対して逆の導電型、例えば、n型を呈する層であり、第2半導体層3における第1面1a側に設けられている。これにより、第1半導体層2は、第2半導体層3との界面でpn接合を形成している。第2半導体層3がp型の導電型を呈するシリコン基板において、例えば、第1半導体層2はシリコン基板1の第1面1a側にリン等の不純物を拡散させることによって形成できる。第1半導体層2の平均厚みは、例えば、0.1〜2μmである。
The
第2半導体層3としては、例えば、p型を呈する板状の半導体を用いることができる。第2半導体層3を構成する半導体としては、例えば、多結晶シリコン基板が用いられる。第2半導体層3の平均厚みは、例えば、250μm以下、さらには150μm以下とすることができる。第2半導体層3の形状は、特に限定されるものではないが、製法上の観点から平面視で四角形状としてもよい。多結晶シリコン基板からなる第2半導体層3がp型を呈するようにする場合、ドーパント元素としては、例えば、ボロンあるいはガリウムを用いることができる。
As the
図3に示すように、シリコン基板1の第1面1a側には、凹凸形状1dが設けられていてもよい。凹凸形状1dの凸部の高さは0.1〜10μm程度、凸部の幅は0.1〜20μm程度である。凹凸形状1dは、図3に示すような凹部が略球面状に限定されるものではなく、例えば、ピラミッド形状であってもよい。
As shown in FIG. 3, an
なお、上述した凸部の高さとは、例えば、図3の断面図において、凹部の底面を通る直線を基準線とし、該基準線に垂直な方向における、該基準線から凸部の頂面までの距離のことである。また、凸部の幅とは、前記基準線に平行な方向における、隣接する凸部の頂面間の距離のことである。 Note that the height of the convex portion described above is, for example, from the reference line to the top surface of the convex portion in a direction perpendicular to the reference line with a straight line passing through the bottom surface of the concave portion in the cross-sectional view of FIG. Is the distance. The width of the convex portion is the distance between the top surfaces of adjacent convex portions in the direction parallel to the reference line.
反射防止層5は、窒化シリコンを主成分として含んでいる。なお、反射防止層5には、少量の不純物が入っていてもよい。反射防止層5の厚みは、適当な入射光に対して無反射条件を実現できる厚みを採用すればよい。例えば、反射防止層5の屈折率は1.8〜2.5程度、平均厚みは20〜120nm程度とすることができる。
The
第3半導体層4は、シリコン基板1の第2面1b側に形成されており、第2半導体層3と同一の導電型、すなわちp型を呈している。そして、第3半導体層4が含有するドーパントの濃度は、第2半導体層3が含有するドーパントの濃度よりも高い。そのため、第3半導体層4中には、第2半導体層3において一導電型を呈するためにドープされるドーパント元素の濃度よりも高い濃度でドーパント元素が存在する。このような第3半導体層4は、シリコン基板1における第2面1bの近傍でキャリアの再結合による変換効率の低下を低減させる役割を有しており、シリコン基板1における第2面1b側で内部電界を形成するものである。第3半導体層4は、例えば、シリコン基板1の第2面1b側にボロンまたはアルミニウムなどのドーパント元素を拡散させることによって形成できる。このとき、第3半導体層4が含有するドーパント元素の濃度は1×1018〜5×1021atoms/cm3程度とすることができる。第3半導体層4は、後述する第2電極7とシリコン基板1との接触部分に形成されるとよい。
The
第1電極6は、シリコン基板1の第1面1a側に設けられた電極である。また、第1電極6は、図1に示すように、第1出力取出電極6aと、複数の線状の第1集電電極6bとを有する。第1出力取出電極6aの少なくとも一部は、第1集電電極6bと交差して電気的に接続されている。一方、第1集電電極6bは、線状であり、短手方向において、例えば、50〜200μm程度の幅を有している。第1出力取出電極6aは、例えば、短手方向において、1.3〜2.5mm程度の幅を有している。そして、第1集電電極6bの短手方向の幅は、第1出力取出電極6aの短手方向の幅よりも小さい。また、第1集電電極6bは、互いに1.5〜3mm程度の間隔を空けて複数設けられている。このような第1電極6の厚みは、10〜40μm程度である。このような第1電極6は、例えば、銀を主成分とする第1金属ペーストをスクリーン印刷等によって所望の形状に塗布した後、焼成することによって形成することができる。
The
第2電極7は、図2および図3に示すように、シリコン基板1の第2面1b側に設けられた電極である。第2電極7の厚みは、10〜30μm程度、短手方向の幅は1.3〜7mm程度である。また、第2電極7は、銀を主成分として含んでいる。このような第2電極7は、例えば、銀を主成分とする金属ペーストをスクリーン印刷等によって所望の形状に塗布した後、焼成することによって形成することができる。なお、本実施形態おいて、主成分とは、全体の成分に対して含有される比率が50質量%以上であることを示す。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
第3電極8は、図3に示すように、シリコン基板1の第2面1bにおいて、第2電極7と電気的に接続するように設けられている電極である。このとき、第2電極7の少なくとも一部が第3電極8と接続していればよい。また、第3電極8の厚みは、15〜50μm
程度であり、シリコン基板1の第2面1bのうち第2電極7が形成される領域の一部を除いた略全面に形成される。また、第3電極8は、アルミニウムを主成分として含んでいる。このような第3電極8は、例えば、アルミニウムを主成分とする金属ペーストを所望の形状に塗布した後、焼成することによって形成することができる。
As shown in FIG. 3, the
The
そして、本実施形態において、窒化シリコン膜を含む反射防止層5の密度は2.1g/cm3以上に設定されている。これにより、例えば、太陽電池モジュールの受光面側に配置されるガラス製の透光性基板に含有されているNa成分のシリコン基板1内への拡散が反射防止層5によって低減される。すなわち、高密度の反射防止層5は、Na成分の侵入を阻害する役割を担っている。その結果、PIDの発生が低減される。
In this embodiment, the density of the
反射防止層5の密度の測定方法としては、例えば、以下のようなものある。まず、表面研磨した単結晶シリコン基板に反射防止層5を形成した後、後述する電極形成工程における熱処理と同程度の温度(例えば、500℃以上)で熱処理を行なった試料を準備する。そして、X線回析装置(PANalytical製X’Pert PRO−MRD)を用いたX線反射率測定法によって上記試料の密度が求められる。なお、この密度は、反射防止層5の任意の5か所で測定された値の平均値より算出される。X線回析装置の検出器には、入射側にX線ミラーを使用し、受光側には平板コリメータを使用した。また、X線源のターゲットには銅を用い、45kV、40mAで作動させた。また、測定範囲0.1〜3.0°、ステップ幅0.002°、1ステップ2秒で行なった。
Examples of the method for measuring the density of the
また、窒化シリコンを含む反射防止層5の密度は、2.5以上3以下であってもよい。これにより、PIDの発生をより低減しつつ、初期の出力特性を高くすることができる。また、上記密度の範囲であれば、反射防止層5中に含有された水素が外部に脱離しにくくなる。
Further, the density of the
また、上記実施形態においては、第3電極8が第2面1bの略全面を覆うような形状であったが、他の形態であってもよい。第3電極8は、図4および図6に示すように、第1集電電極6bと同様に、複数の線状を成していてもよい。このとき、第2電極7の少なくとも一部は、第3電極8と交差して電気的に接続されている。一方、第3電極8は、線状であり、短手方向において、例えば、50〜300μm程度の幅を有している。第2電極7は、例えば、短手方向において、1.3〜3mm程度の幅を有している。そして、第3電極8の短手方向の幅は、第2電極7の短手方向の幅よりも小さい。また、第3電極8は、互いに1.5〜3mm程度の間隔を空けて複数設けられている。なお、第3電極8は第1電極6の第1集電電極6bに比べて、短手方向の幅を広くすることによって、第3電極8の直列抵抗を下げて、太陽電池素子10の出力特性を向上することができる。
Moreover, in the said embodiment, although the
また、反射防止層5の密度は、シリコン基板1の第1面1aと反対方向に位置する表面側(太陽電池素子10の第1主面10a側)よりも第1面1a側(太陽電池素子10の第2主面10b側)の方が大きくなっていてもよい。すなわち、反射防止層5は、その膜厚方向において、第1主面10a側よりも第1半導体層2側の方が膜密度を大きくしてもよい。これにより、Na成分が反射防止層5の表面に拡散しやすくなるため、反射防止層5における正の固定電荷が大きくなる。その結果、第1半導体層2がn型の場合、内蔵電界によるパッシベーション効果が増大するため、長期間使用した際の特性劣化が低減される。加えて、第1面1a側に位置する高密度の反射防止層5によって、Na成分のシリコン基板1への侵入が低減される。これにより、PIDの発生が低減される。このとき、反射防止層5は、膜厚方向における中間部から第1主面10a側に位置する部位Aと、第2主面10b側に位置する部位Bとを有する場合、反射防止層5の部位Bの密度が反射防止層5の部位Aの密度よりも0.05〜0.3g/cm3程度大きければよい。また、このような密度が異なる部位を有する反射防止層5の密度は、例えば、部位Aおよび部位Bそれぞれの膜を表面研磨した単結晶シリコン基板に形成した試料を用いて上述した方法でそれぞれ測定すればよい。
Further, the density of the
また、反射防止層5は、図3に示すように、シリコン基板1の第3面1c上にも設けられていてもよい。これにより、シリコン基板1の第3面1cからのNa成分の侵入が低減される。その結果、PIDの発生がより低減される。加えて、シリコン基板1の第3面1cに入射される光の反射が低減される。これにより、光電変換効率が向上する。
The
また、太陽電池素子10は、図5および図6に示すように、シリコン基板1の第2面1b(第2半導体層3)上に窒化シリコンまたは酸化アルミニウムなどからなるパッシベーション層9(第1パッシベーション層9a)を設けてもよい。
Further, as shown in FIGS. 5 and 6, the
パッシベーション層9は、シリコン基板1の裏面である第2面1bおよび第3面1cにおいて、キャリアの再結合を低減する役割を有するものである。パッシベーション層9としては、例えば、窒化シリコン(Si3N4)膜、アモルファスシリコン窒化(a−Si
Nx)膜などのSi系窒化膜、酸化シリコン(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)または酸化チタン(TiO2)などの膜が使用できる。また、パッシベーション層9は、10〜200nm程度の厚みであればよい。また、パッシベーション層9は、例えば、ALD法、PECVD法、蒸着法またはスパッタリング法などを用いて形成すればよい。このようなパッシベーション層9を設けることによって、太陽電池素子10の出力特性が向上する。
The
An Si-based nitride film such as an Nx film, a silicon oxide (SiO 2 ) film, an aluminum oxide (Al 2 O 3 ) film, or a titanium oxide (TiO 2 ) film can be used. Further, the
また、本実施形態において、第1パッシベーション層9aは、第2面1b上の第3電極8の非形成領域に設けられている。これにより、シリコン基板1の第2面1bからのNa成分の侵入を第1パッシベーション層9aによって低減できる。その結果、PIDの発生がより低減される。
In the present embodiment, the
また、図6に示すように、第1半導体層2と反射防止層5との間に第2パッシベーション層9bを設けてもよい。これにより、PIDの発生がさらに低減される。なお、第2パッシベーション層9bは、第1パッシベーション層9aと同様の材質および方法で形成すればよい。
In addition, as shown in FIG. 6, a
なお、上述したNa成分は、透光性基板以外の部材にも含まれており、太陽電池素子10の製造工程および後述する太陽電池モジュール20の製造工程においても自然に混入する不純物である。
In addition, Na component mentioned above is contained also in members other than a translucent board | substrate, and is an impurity mixed naturally also in the manufacturing process of the
<太陽電池素子の製造方法>
次に、太陽電池素子10の製造方法の各工程について、詳細に説明する。
<Method for producing solar cell element>
Next, each process of the manufacturing method of the
まず、第2半導体層(p型の第2半導体領域)3を有するシリコン基板1の基板準備工程について説明する。シリコン基板1は、例えば、既存のCZ法または鋳造法などによって形成される。なお、以下では、シリコン基板1として、p型を呈する多結晶シリコン基板を用いた例について説明する。
First, the substrate preparation process of the
最初に、例えば、鋳造法によって多結晶シリコンのインゴットを作製する。次いで、そのインゴットを、例えば、250μm以下の厚みにスライスする。その後、シリコン基板1の切断面の機械的ダメージ層および汚染層を清浄するために、シリコン基板1の表面をNaOH、KOH、フッ酸またはフッ硝酸などの水溶液でごく微量エッチングしてもよい。
First, a polycrystalline silicon ingot is produced by, for example, a casting method. Next, the ingot is sliced to a thickness of 250 μm or less, for example. Thereafter, in order to clean the mechanical damage layer and the contaminated layer on the cut surface of the
次に、シリコン基板1の第1面1aに凹凸形状1dを形成する。凹凸形状1dの形成方法としては、NaOH等のアルカリ溶液またはフッ硝酸等の酸溶液を使用したウエットエッチング方法またはRIE等を使用したドライエッチング方法を用いて凹凸形状を1d形成することができる。
Next, an
次に、上記工程によって形成された凹凸形状1dを有するシリコン基板1の第1面1aに対して、第1半導体層(n型の第1半導体領域)2を形成する工程を行なう。具体的には、凹凸形状1dを有するシリコン基板1における第1面1a側の表層内にn型の第1半導体層2を形成する。
Next, a step of forming a first semiconductor layer (n-type first semiconductor region) 2 is performed on the
このような第1半導体層2は、ペースト状にしたP2O5をシリコン基板1の表面に塗布して熱拡散させる塗布熱拡散法、ガス状にしたPOCl3(オキシ塩化リン)を拡散源とした気相熱拡散法などによって形成される。この第1半導体層2は0.2〜2μm程度の深さ、40〜200Ω/□程度のシート抵抗値を有するように形成される。例えば、気相熱拡散法では、POCl3等からなる拡散ガスを有する雰囲気中で600℃〜800℃程度の温度においてシリコン基板1を5〜30分程度熱処理して燐ガラスをシリコン基板1の表面に形成する。その後、アルゴンや窒素等の不活性ガス雰囲気中で800〜900℃程度の高い温度において、シリコン基板1を10〜40分間程度熱処理することによって、燐ガラスからシリコン基板1にリンが拡散して、シリコン基板1の第1面1a側に第1半導体層2が形成される。
Such a
次に、上記第1半導体層2の形成工程において、第2面1b側にも第1半導体層2が形成された場合には、第2面1b側に形成された第1半導体層2のみをエッチングして除去する。これにより、第2面1b側にp型の導電型領域を露出させる。例えば、フッ硝酸溶液にシリコン基板1における第2面1b側のみを浸して第2面1b側に形成された第1半導体層2を除去する。その後に、第1半導体層2を形成する際にシリコン基板1の表面(第1面1a側)に付着した燐ガラスをエッチングして除去する。
Next, in the step of forming the
このように、第1面1a側に燐ガラスを残存させて第2面1b側に形成された第1半導体層2を除去することによって、燐ガラスによって第1面1a側の第1半導体層2が除去されたり、ダメージを受けたりするのを低減することができる。また、シリコン基板1の第3面1cに形成された第1半導体層2も合わせて除去してもよい。
In this way, the
また、上記第1半導体層2の形成工程において、予め第2面1b側に拡散マスクを形成しておき、気相熱拡散法等によって第1半導体層2を形成し、続いて拡散マスクを除去してもよい。このようなプロセスによっても、同様の構造を形成することが可能である。但し、このようなプロセスであれば、上記した第2面1b側に第1半導体層2は形成されないため、第2面1b側の第1半導体層2を除去する工程が不要となる。
Further, in the step of forming the
以上により、第1面1a側にn型半導体層である第1半導体層2が配置され、且つ、表面に凹凸形状1dが形成された、p型半導体層である第2半導体層3を含む多結晶シリコン基板(シリコン基板)1を準備することができる。
As described above, the
次に、シリコン基板1の第1面1a(第1半導体層2)の上に窒化シリコンからなる反射防止層5を形成する。反射防止層5は、例えば、PECVD(plasma enhanced chemical vapor deposition)法またはスパッタリング法を用いて形成される。PECVD法で形成する場合、まず、事前にシリコン基板1を成膜中の温度よりも高い温度で予備加熱する。次いで、シラン(SiH4)とアンモニア(NH3)との混合ガスを窒素(N2)で希釈し、反応圧力を0.1〜1Pa低真空にしてグロー放電分解でプラズマ化させてシリコン基板1上に膜を堆積させる。これにより、密度が2.1g/cm3以上の窒化シリコンを含む反射防止層5が形成される。このときの成膜温度は、400〜600℃程度とし、予備加熱する温度を成膜温度よりも50℃程度高くする。また、グロー放電に必要な高周波電源の周波数としては100〜500kHzの低周波数を使用する。以上のような高温加熱、低真空および低周波数の条件によって高密度の反射防止層5を形成できる。
Next, an
また、反射防止層5の密度を太陽電池素子10の第1主面10a側よりも第2主面10b側で大きくする場合には、例えば、成膜初期においてシリコン基板1の加熱温度を高く、反応圧力を低くし、一方で成膜後期において成膜初期に比べてシリコン基板1の加熱温度を低く、反応圧力を高くすればよい。
When the density of the
なお、ガス流量においては反応室の大きさによって異なり、規定することはできないが、ガスの流量としては、例えば、150〜6000ml/min(sccm)の範囲とし、シランの流量Aとアンモニアの流量Bの流量比B/Aは0.5以上15以下であればよい。 The gas flow rate varies depending on the size of the reaction chamber and cannot be specified. However, the gas flow rate is, for example, in the range of 150 to 6000 ml / min (sccm), the silane flow rate A and the ammonia flow rate B. The flow ratio B / A may be 0.5 or more and 15 or less.
次に、半導体基板1の第2面1b側に、一導電型の半導体不純物が高濃度に拡散された第3半導体層4を形成する。第3半導体層4の形成方法としては、例えば、以下の2つの方法が挙げられる。第1の方法としては、三臭化ボロン(BBr3)を拡散源とした熱拡散法を用いて温度800〜1100℃程度で形成する方法がある。第2の方法としては、アルミニウム粉末及び有機ビヒクル等からなるアルミニウムペーストを印刷法で塗布したのち、温度600〜850℃程度で熱処理(焼成)してアルミニウムを半導体基板1に拡散する方法がある。この第2の方法を用いれば、印刷面だけに所望の拡散領域を形成することができるだけではなく、第1半導体層2の形成工程で第2面1b側に形成されたn型の逆導電型層を除去する必要もない。そのため、第2の方法を用いれば、所望の拡散領域を形成した後、第1面1aまたは第2面1bの外周部のみレーザ等を用いてpn分離を行えばよい。
Next, on the
次に、第1電極6、第2電極7および第3電極8を以下のようにして形成する。
Next, the
第1電極6は、例えば主成分として銀(Ag)等からなる金属粉末、有機ビヒクルおよびガラスフリットを含有する金属ペースト(以下、第1金属ペーストとする)を用いて作製される。この第1金属ペーストを、シリコン基板1の第1面1aに塗布し、その後、最高温度600〜800℃で数十秒〜数十分程度焼成することによって第1電極6を形成する。塗布法としては、スクリーン印刷法などを用いることができ、塗布後、所定の温度で溶剤を蒸散させて乾燥してもよい。なお、第1電極6は、第1出力取出電極6aと第1集電電極6bとを有するが、スクリーン印刷を用いることで、第1出力取出電極6aと第1集電電極6bとは、1つの工程で形成することができる。
The
まず、第2電極7は、銀等を主成分とする金属粉末と、有機ビヒクルと、ガラスフリットとを含有する金属ペースト(以下、第2金属ペーストとする)を用いて作製される。第2金属ペーストの塗布法としては、例えば、スクリーン印刷法などを用いることができる。この塗布後、所定の温度で溶剤を蒸散させて乾燥させてもよい。第2金属ペーストが塗布されたシリコン基板1を焼成炉内にて最高温度が600〜850℃の条件で数十秒〜数十分間程度焼成することにより、第2電極7がシリコン基板1の第2面1b側に形成される。
First, the
次に、第3電極8は、主成分としてアルミニウムを含む金属粉末、有機ビヒクルおよびガラスフリットを含有する金属ペースト(以下、第3金属ペーストとする)を用いて作製される。この第3金属ペーストを、予め塗布された第1金属ペーストの一部に接触するように第2面1b上に塗布する。このとき、第2電極7が形成される部位の一部を除いて、
第2面1bのほぼ全面に塗布してもよい。塗布法としては、スクリーン印刷法などを用いることができる。この塗布後、所定の温度で溶剤を蒸散させて乾燥させてもよい。第3金属ペーストが塗布されたシリコン基板1を焼成炉内にて最高温度が600〜850℃の条件で数十秒〜数十分間程度焼成することにより、第3電極8がシリコン基板1の第2面1b側に形成される。また、第3金属ペーストを用いて第3半導体層4と第3電極8の形成を同時に行ってもよい。
Next, the
You may apply | coat to the substantially whole surface of the
以上の工程により、太陽電池素子10を作製することができる。
Through the above steps, the
また、シリコン基板1の第2面1b側に第1パッシベーション層9aを設ける場合は、第2および第3金属ペーストを塗布する前に、例えば、ALD法、PECVD法、蒸着法またはスパッタリング法などを用いてシリコン基板1の第2面1b側に形成すればよい。次いで、第3金属ペーストを第1パッシベーション層9aの上に直接、所定領域に塗布し、最高温度が600〜800℃の高温の熱処理を行なうファイヤースルー法を利用すればよい。このファイヤースルー法では、塗布された第3金属ペースト成分が第1パッシベーション層9aを突き破り、シリコン基板1の第2面1b側に第3半導体層4が形成されつつ、その上に第3電極8が形成される。形成領域としては、例えば、図5に示すように第2面1bのうち第2電極7の一部が形成される領域内を含めて形成すればよい。また、第2電極7はシリコン基板1と直接接触する必要はなく、第2電極7とシリコン基板1との間に第1パッシベーション層9aが存在していてもよい。
Further, when the
また、第2電極7および第3電極8は、各々の金属ペーストを塗布したのち、同時に焼成して形成してもよい。このように形成することによって、生産性が向上するとともに、シリコン基板1にかかる熱履歴を低減して、太陽電池素子10の出力特性を向上させることができる。
Alternatively, the
なお、本発明は上記形態に限定されるものではなく、多くの修正および変更を加えることができる。 In addition, this invention is not limited to the said form, Many corrections and changes can be added.
例えば、パッシベーション層9を形成する前に、シリコン基板1を洗浄してもよい。洗浄工程としては、例えば、フッ酸処理、RCA洗浄(米国RCA社が開発した洗浄法であり、高温・高濃度の硫酸・過酸化水素水、希フッ酸(室温)、アンモニア水・過酸化水素水、または、塩酸・過酸化水素水などによる洗浄方法)および該洗浄後のフッ酸処理、またはSPM(Sulfuric Acid/Hydrogen Peroxide/Water Mixture)洗浄および該洗浄後の
フッ酸処理等による洗浄方法を用いることができる。
For example, the
また、第1パッシベーション層9aを形成する工程の後の任意の工程において、水素を含んだガスを用いてアニール処理を行なうことで、さらに、シリコン基板1における再結合速度を低下させることが可能である。
In addition, in any step after the step of forming the
また、例えば、太陽電池素子10は第1電極6の一部を第2主面10b側に設けたメタル・ラップ・スルー構造や第1電極6をすべて第2主面10b側に設けたIBC構造のバックコンタクト太陽電池素子であっても構わない。
Further, for example, the
<太陽電池モジュール>
本実施形態に係る太陽電池モジュール20について、図7(a)および図7(b)を用いて詳細に説明する。太陽電池モジュール20は、上述した本実施形態の太陽電池素子10を1つ以上備えている。具体的には、太陽電池モジュール20においては、上記太陽電池素子10が複数電気的に接続されている。
<Solar cell module>
The
単独の太陽電池素子10の電気出力が小さい場合など、複数の太陽電池素子10を直列および並列に接続することで太陽電池モジュール20が構成される。この太陽電池モジュール20を複数個組み合わせることによって、実用的な電気出力の取り出しが可能となる。
The
図7(a)に示すように、太陽電池モジュール20は、例えば、Naを含有したソーダライムガラスなどの透光性基板22と、透明のEVAまたはエチレン−α−オレフィン共重合体などからなる表側封止材24と、複数の太陽電池素子10と、これら複数の太陽電池素子10を接続する配線部材21と、EVAまたはエチレン−α−オレフィン共重合体などからなる裏側封止材25と、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフッ化ビニル樹脂(PVF)等の材料からなり、単層または積層構造の裏面保護材23とを主として備えている。
As shown to Fig.7 (a), the
隣接する太陽電池素子10同士は、一方の太陽電池素子10の第1電極6と他方の太陽電池素子10の第2電極7とが配線部材21によって接続されることで、互いに電気的に直列に接続されている。
Adjacent
配線部材21としては、例えば、厚さ0.1〜0.2mm程度、幅2mm程度の銅箔の全面を半田材料によって被覆された部材が用いられる。
As the
また、直列接続された複数の太陽電池素子10のうち、最初の太陽電池素子10と最後の太陽電池素子10の電極の一端は、各々、出力取出部である端子ボックス27に、出力取出配線26によって接続される。また、図7(a)では図示を省略しているが、図7(b)に示すように、太陽電池モジュール20は、アルミニウムなどからなる枠28を備えていてもよい。
In addition, among the plurality of
また、太陽電池モジュール20において、白色系の裏側封止材25を用いることによって、高機能の裏面反射構造を実現することが可能である。
Moreover, in the
<太陽電池システム>
次に、複数の太陽電池モジュール20を用いた太陽光発電システムの一例について説明する。太陽光発電システムは、図8に示すように、電気的に直列接続された太陽電池モジュール20が、トランスレス方式のパワーコンディショナ31と接続され、商用電力系統32と並列に接続された構成である。また、各太陽電池モジュール20は、地絡33aを有する。トランスレス方式のパワーコンディショナ31は、太陽電池モジュール20および商用系統32側と絶縁されていないので、地絡33bを有する。
<Solar cell system>
Next, an example of a solar power generation system using a plurality of
また、パワーコンディショナ31等の回路側における損失は、直流回路においてはI2Rに従うことから、電流に対する電圧の比率が高いほど、小さくすることができる。そこで、理論上、太陽電池モジュール20の直列枚数が多くして電圧を大きくするほど、損失を小さくすることができる。このため、最大システム電圧は、世界標準は1000Vであり、日本標準もこれに従って高める方向にある。このように、最大システム電圧が大きくなれば、PIDの発生する可能性が高まる。
Further, the loss on the circuit side of the
メガソーラーは、このような太陽光発電システムを多数集積したものである。1MW以上を有する太陽光電池システムにおいて、本実施形態に係る太陽電池モジュール20を用いることによって、PIDの発生が低減される。
Mega Solar is a collection of many such photovoltaic power generation systems. In a solar cell system having 1 MW or more, generation of PID is reduced by using the
以上、本発明に係るいくつかの実施形態について例示したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることがで
きることは言うまでもない。
As mentioned above, although some embodiment which concerns on this invention was illustrated, this invention is not limited to embodiment mentioned above, It cannot be overemphasized that it can be made arbitrary, unless it deviates from the summary of this invention. .
以下に、上記実施形態のより具体的な実施例について説明する。まず、シリコン基板1として、1辺が156mmで厚さが約200μmの多結晶シリコン基板を複数準備した。これらの多結晶シリコン基板は、予めp型の導電型を呈するようにボロンをドープしたものを用いた。
Hereinafter, more specific examples of the above embodiment will be described. First, a plurality of polycrystalline silicon substrates having a side of 156 mm and a thickness of about 200 μm were prepared as the
準備したそれぞれの多結晶シリコン基板の第1面1a側に、RIE(Reactive Ion Etching)法を用いて、図3に示すような凹凸形状1dを形成した。
A concavo-
次に、リンを拡散させて、シート抵抗が90Ω/□程度となるn型の第1半導体層2を基板1の表面に形成した。なお、第3面1cおよび第2面1b側に形成された第1半導体層2はフッ硝酸溶液で除去し、その後、第1半導体層2上に残った燐ガラスをフッ酸溶液で除去した。
Next, phosphorus was diffused to form an n-type
次に、シリコン基板1の第1面1aおよび第3面1cの上にはプラズマCVD法によって窒化シリコンからなる反射防止層5を形成した。また、反射防止層5の膜密度が異なる実施例1〜7の形成条件としては、高周波電源の周波数を285kHzとし、シリコン基板1の加熱温度を450〜600℃とし、反応圧力を0.25〜1Paとした。
Next, an
また、シリコン基板1の第2面1bの上にはALD(Atomic Layer Deposition)法に
よって酸化アルミニウム層からなる第1パッシベーション層9aを形成した。
A
そして、第1面1a側には主成分として銀を含む第1金属ペーストを図1に示すような線状パターンに塗布し、第2面1b側には、主成分として銀を含む第2金属ペーストを図4に示すような第2電極7のパターンに塗布し、主成分としてアルミニウムを含む第3金属ペーストを図5に示すような第3電極18のパターンに塗布した。その後、これらのペーストのパターンを(750℃)焼成することによって、図6に示すように、第3半導体層4、第1電極6、第2電極7および第3電極8を形成した。なお、第1電極6および第3電極8は、第1および第3金属ペーストをファイヤースルー法を利用することによって、それぞれシリコン基板1と接続するようにした。以上のようにして太陽電池素子10を作製した。
A first metal paste containing silver as a main component is applied to the
また、比較例における太陽電池素子10の反射防止層5の形成条件は、高周波電源の周波数を13.56MHzとし、基板加熱温度を300℃とし、反応圧力を100Paとした。
In addition, the formation conditions of the
このように作製した各実施例の太陽電池素子10を4枚ずつ直列に接続した。次いで、太陽電池素子10の第1主面側から順にソーダライムガラスからなる透光性基板22と、透明のEVAからなる表側封止材24と、互いに接続された複数の太陽電池素子10と、EVAからなる裏側封止材25と、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる裏面保護材23と、周囲にアルミニウムからなる枠28とを備えた太陽電池モジュール20を作製した。
Four
ここで、膜密度を測定するため上記と同様な条件で表面研磨された単結晶シリコン基板上に反射防止層5と同等の窒化シリコン膜を形成し、ペーストの焼成温度と同等の750℃で加熱処理して試料を作製した。実施例および比較例の各試料について、X線回折装置を用いたX線反射率測定法によって窒化シリコン膜の膜密度を測定した。
Here, in order to measure the film density, a silicon nitride film equivalent to the
また、実施例および比較例の太陽電池モジュールについて、初期の太陽電池素子出力特性(電力W)を測定した。なお、これらの特性の測定はJIS C 8914に基づいて、AM(Air Mass)1.5および100mW/cm2の照射の条件下にて測定した。そして、温度85℃、湿度90%の雰囲気において太陽電池モジュールの出力端子にマイナス端子を接続し、フレームにプラス単位を接続して1000Vを印加し、100時間保持し、処理後の太陽電池素子出力特性(電力W)を測定した。劣化率を(初期の電力−処理後の電力)/初期の電力×100(%)で評価した。これらの測定結果を表1に示す。 Moreover, about the solar cell module of an Example and a comparative example, the initial stage solar cell element output characteristic (electric power W) was measured. These characteristics were measured under conditions of irradiation with AM (Air Mass) 1.5 and 100 mW / cm 2 based on JIS C 8914. Then, a negative terminal is connected to the output terminal of the solar cell module in an atmosphere having a temperature of 85 ° C. and a humidity of 90%, a positive unit is connected to the frame, 1000 V is applied, and the solar cell element output after processing is maintained for 100 hours. Characteristics (power W) were measured. The deterioration rate was evaluated by (initial power−power after processing) / initial power × 100 (%). These measurement results are shown in Table 1.
実施例1〜7は比較例に比べて劣化率の低下が低いことを確認した。また、実施例3〜7は劣化率が10%以下とさらに低いことを確認した。但し、実施例7は実施例1〜6に比べて初期の太陽電池素子出力特性が80%程度と低くかった。これは、反射防止層5の密度が高すぎるために第1電極6のファイヤースルーが十分ではなく、第1電極6のコンタクト抵抗が高くなり出力特性が低くなったと推察される。
Examples 1-7 confirmed that the fall of the deterioration rate was low compared with the comparative example. Moreover, in Examples 3 to 7, it was confirmed that the deterioration rate was even lower at 10% or less. However, in Example 7, the initial solar cell element output characteristics were as low as about 80% compared to Examples 1-6. This is probably because the fire-through of the
1 :シリコン基板
1a:第1面
1b:第2面
1c:第3面
2 :第1半導体層(第1半導体領域)
3 :第2半導体層(第2半導体領域)
4 :第3半導体層
5 :反射防止層
6 :第1電極
6a:第1出力取出電極
6b:第1集電電極
7 :第2電極
8 :第3電極
9 :パッシベーション層
9a:第1パッシベーション層
9b:第2パッシベーション層
10 :太陽電池素子
10a:第1主面
10b:第2主面
10c:側面
20 :太陽電池モジュール
21 :配線部材
22 :透光性基板
23 :裏面保護材
24 :表側封止材
25 :裏側封止材
26 :出力取出配線
27 :端子ボックス
28 :枠
31 :パワーコンディショナ
32 :商用系統
33a、33b:地絡
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1:
3: Second semiconductor layer (second semiconductor region)
4: 3rd semiconductor layer 5: Antireflection layer 6:
Claims (7)
前記第1半導体領域上に設けられた、窒化シリコンを含む反射防止層とを備え、
前記反射防止層の密度が2.1g/cm3以上である、太陽電池素子。 A substrate having a first surface and a second surface corresponding to the back surface of the first surface, and having a first semiconductor region containing silicon on the first surface side;
An antireflection layer including silicon nitride provided on the first semiconductor region;
A solar cell element, wherein the density of the antireflection layer is 2.1 g / cm 3 or more.
前記第2半導体領域上に第1パッシベーション層をさらに設けた、請求項1に記載の太陽電池素子。 The substrate has a second semiconductor region containing silicon on the second surface side,
The solar cell element according to claim 1, further comprising a first passivation layer on the second semiconductor region.
前記複数の太陽電池素子を被覆する封止材と、
前記封止材上に設けられた透光性基板とを備えた太陽電池モジュール。 A plurality of solar cell elements according to any one of claims 1 to 6, which are electrically connected to each other;
A sealing material covering the plurality of solar cell elements;
The solar cell module provided with the translucent board | substrate provided on the said sealing material.
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