JP2014011036A - 照明装置 - Google Patents

照明装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014011036A
JP2014011036A JP2012147075A JP2012147075A JP2014011036A JP 2014011036 A JP2014011036 A JP 2014011036A JP 2012147075 A JP2012147075 A JP 2012147075A JP 2012147075 A JP2012147075 A JP 2012147075A JP 2014011036 A JP2014011036 A JP 2014011036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
emitting element
light
substrate
absorbing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012147075A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kawakatsu
晃 川勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP2012147075A priority Critical patent/JP2014011036A/ja
Publication of JP2014011036A publication Critical patent/JP2014011036A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】発光効率の低下を防止すること。
【解決手段】実施形態に係る照明装置は、基板と、筺体と、樹脂部材とを具備する。基板は、発光素子が実装される。筺体は、前記基板が設置される。樹脂部材は、前記発光素子と対向する位置に配置され、透湿係数が第1閾値以下であり、かつ、吸水率が第2閾値以下である。例えば、前記樹脂部材は、水蒸気の透湿係数が0.2以下であり、かつ、吸水率が0.01以下のシクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、又は、フルオレン系樹脂である。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、照明装置に関する。
従来、照明用の光源として、白熱灯、水銀灯、蛍光灯等が使用されている。近年では、これらの白熱灯等に変わって省電力及び長寿命のLED(Light Emitting Diode)が使用されている。LEDを具備する照明装置では、LEDが実装されたLEDモジュールを覆う拡散カバー又は透明カバーが使用されている。かかるカバーは、主にポリカーボネート又はアクリルによって形成される。
しかし、ポリカーボネートやアクリルによって形成されるカバーは、樹脂の中では比較的吸水性が高く、また、ガスの透過率が高いため外気中の水分やガスを内部に取り込む。このような外気中の水分やガスは、LEDの発光効率を低下させる原因物質になる。また、カバーは、吸湿した場合に白濁するので、照明装置自体の発光効率を低下させるおそれがある。
特開2009−295736号公報 特開2012−99359号公報
本発明が解決しようとする課題は、発光効率の低下を防止することができる照明装置を提供することである。
実施形態に係る照明装置は、基板と、筺体と、樹脂部材とを具備する。基板は、発光素子が実装される。筺体は、前記基板が設置される。樹脂部材は、前記発光素子と対向する位置に配置され、透湿係数が0.2[g・mm/m2・d(d:日数)]以下であり、かつ、吸水率が0.01[%]以下のシクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、又は、フルオレン系樹脂である。
図1は、第1の実施形態に係る照明装置の外観例を示す斜視図である。 図2は、第1の実施形態に係る光源モジュールの外観例を示す斜視図である。 図3は、第1の実施形態に係る光源モジュールの内部構造の一例を示す図である。 図4は、第2の実施形態に係る光源モジュールの内部構造の一例を示す図である。 図5は、図4に示したI−I線における断面を模式的に示す図である。 図6は、比較例の吸収部材における劣化例を示す説明図である。 図7は、第2の実施形態に係る吸収部材における劣化例を示す説明図である。
以下で説明する実施形態に係る照明装置1において、基板114は、発光素子113が実装される。また、筺体110は、基板114が設置される。また、カバー120、吸収部材117、又は、光学素子は、発光素子113と対向する位置に配置され、透湿係数が0.2[g・mm/m2・d(d:日数)]以下であり、かつ、吸水率が0.01[%]以下のシクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、又は、フルオレン系樹脂である。
また、以下で説明する実施形態において、カバー120は、基板114に気密に設置され、基板114との間で発光素子113を密封する。また、吸収部材117、又は、光学素子は、筺体110に気密に設置され、筺体110との間で発光素子113を密封する。
以下、図面を参照して、実施形態に係る照明装置を説明する。実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(第1の実施形態)
(照明装置の外観例)
図1は、第1の実施形態に係る照明装置の外観例を示す斜視図である。図1では、照明装置1を斜め下方向から見た例を示す。また、図2は、第1の実施形態に係る光源モジュールの外観例を示す斜視図である。
図1に示した照明装置1は、例えば、屋内の天井等に設置されるダウンライト型の照明器具であり、LED等の発光素子を発光させることにより、図1に示した下方向に位置する室内等を照明する。図1に示すように、照明装置1は、器具本体10と、ソケット20と、光源モジュール100とを具備する。
器具本体10は、天井等に設置され、例えば、金属製や合成樹脂製である。かかる器具本体10は、下面が開口された形状に形成され、光源モジュール100からの光を反射させる反射体としての機能を有する。
ソケット20は、器具本体10に固設される。図1に例示したソケット20は、中心が開口された環形状に形成される。かかるソケット20の下面には、ソケット20の中心に対して対象の位置に、差込接続器の受け側の電極21a及び21bが形成される。
光源モジュール100は、内部にLED等の発光素子を具備し、ソケット20に着脱可能に装着される。かかる光源モジュール100は、筺体110と、カバー120とを具備する。
筺体110は、例えば、熱伝導性及び放熱性の高いアルミダイカスト等の金属製である。筺体110の外壁には、複数の放熱フィン111が形成される。かかる放熱フィン111は、光源モジュール100内部のLEDから発生する熱を外部に放出する。また、図2に示すように、筺体110には、差込接続器の差し込み側の電極112a及び112bが形成される。光源モジュール100は、電極112a及び112bがソケット20の電極21a及び21bに差し込まれることにより、ソケット20に装着される。
カバー120は、筺体110の下面に取り付けられ、光源モジュール100内部の発光素子からの光を拡散又は透過させる。このようなカバー120が、仮にポリカーボネート又はアクリルによって形成される場合、外気中の水分や有害ガスを光源モジュール100内部に透過させるおそれがある。そして、このような外気中の水分や有害ガスは、LEDの発光効率を低下させるおそれがある。また、水分等を吸湿したカバー120は、白濁することにより、LEDからの光を十分に拡散又は透過させることができず、照明装置1自体の発光効率を低下させるおそれがある。
そこで、第1の実施形態に係るカバー120は、透湿係数が第1閾値以下であり、かつ、低吸水率が第2閾値以下である樹脂部材によって形成される。具体的には、カバー120は、水蒸気の透湿係数が0.2[g・mm/mm・day(40℃ RH90%)]以下、かつ、吸水率が0.01[%(23℃ 24時間)]以下である樹脂部材によって形成される。例えば、カバー120は、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、又は、フルオレン系樹脂によって形成される。
なお、吸水率は、測定方法が「ASTM D570」であり、単位が「%」であり、条件が23℃かつ水中24時間浸漬である。また、透湿係数は、測定方法が「ASTM F1249」であり、単位が「g・mm/m2・d(d:日数)」であり、条件が40℃×90%RHである。
ここで、一般的なポリカーボネートは、O(酸素)の透湿係数が1200[g・mm/m2・d(40℃×RH90%)]程度であり、CO(二酸化炭素)の透湿係数が4300[g・mm/m2・d(40℃×RH90%)]程度であり、吸水率が0.2[%(23℃ 水中24時間浸漬)]前後である。一方、第1の実施形態に係るカバー120は、シクロオレフィンポリマー等により形成されるので、O(酸素)の透湿係数が250[g・mm/m2・d(40℃×RH90%)]程度であり、CO(二酸化炭素)の透湿係数が600[g・mm/m2・d(40℃×RH90%)]程度であり、吸水率が0.01[%(23℃ 水中24時間浸漬)]以下である。
このように、第1の実施形態に係るカバー120は、低透湿係数の樹脂部材によって形成されるので、外気中の水分や有害ガスがカバー120を透過することを防止できる。このため、第1の実施形態に係る光源モジュール100は、LED(後述する発光素子113)の発光効率が低下することを防止できる。また、第1の実施形態に係るカバー120は、低吸水率の樹脂部材によって形成されるので、水分等を吸湿して白濁することを防止できる。このため、第1の実施形態に係る光源モジュール100は、光の拡散効率や透過効率が低下することを防止できるので、照明装置1自体の発光効率が低下することを防止できる。
(光源モジュールの内部構造)
次に、図3を用いて、第1の実施形態に係る光源モジュール100の内部構造について説明する。なお、図3では、カバー120が上側に位置する方向から見た例を示す。図3に示すように、筺体110は、発光素子113と、基板114とを具備する。発光素子113は、例えば、LEDなどの半導体発光素子である。基板114は、筺体110に設置される。かかる筺体110は、一部分が窪んだ略円形状の凹部114aが形成され、かかる凹部114aの底壁114bに、発光素子113を実装する。
第1の実施形態に係る基板114は、複数の発光素子113を実装するCOB(Chip On Board)方式が採用されているものとする。すなわち、基板114には、複数の発光素子113が実装され、蛍光体を混入した例えばシリコーン樹脂などの透明樹脂である蛍光体層によって複数の発光素子113が一体に覆われて封止される。かかる発光素子113は、例えば、青色光を発するLEDが用いられ、蛍光体層にはLEDからの青色光の一部により励起されて黄色光を放射する蛍光体が混入される。これにより、光源モジュール100からは、白色系の照明光が放射される。なお、基板114は、発光素子113が搭載された接続端子付きのSMD(Surface Mount Device)パッケージを複数実装する方式であってもよい。
また、図3に示すように、筺体110は、コネクタ115と、配線116とを具備する。コネクタ115は、基板114に設置される。配線116の一端は、コネクタ115に接続され、配線116の他端は、図示しない点灯回路に接続される。
ここで、第1の実施形態に係るカバー120は、筺体110に気密に接着される。例えば、カバー120は、シリコーン等の接着部材を介して、筺体110の周縁部110aに固設される。これにより、筺体110に接着されたカバー120は、筺体110とカバー120との間に形成される空間に外気中の水分等が侵入することを防止する。この結果、第1の実施形態に係る照明装置1では、発光素子113の発光効率が低下することを防止できる。
(第1の実施形態の効果)
上述してきたように、第1の実施形態に係る照明装置1では、外気中の水分や有害ガスが照明装置1内部に透過することを防止でき、また、カバー120が白濁することを防止できるので、発光効率の低下を防止することができる。この結果、第1の実施形態に係る照明装置1では、輝度むらや光色むらを防止できるので、良好な光色を提供することができる。
また、外気中の水分や有害ガスは、基板114の配線部であるコネクタ115や配線116を腐食するおそれがあるが、第1の実施形態に係る照明装置1では、外気中の水分や有害ガスが照明装置1内部に透過することを防止できるので、コネクタ115や配線116を腐食することも防止できる。
また、第1の実施形態に係るカバー120は、シクロオレフィンポリマー等により形成されるので、ポリカーボネートよりも、光の透過率が高く、また、光の屈折率が低いことから反射が低減される。このため、第1の実施形態に係る照明装置1では、カバーがポリカーボネートにより形成される場合と比較して、光量を向上させることができる。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態に示したような照明装置1では、発光素子113の発光面に、可視光の一部を吸収する吸収部材が配置される場合がある。これは、照明装置1による高演色化や光色制御を実現するためである。このような吸収部材は、主にポリカーボネート又はアクリルによって形成されるが、外気中の水分や有害ガスを透過させることにより、発光素子113の発光効率を低下させるおそれがある。また、ポリカーボネート又はアクリルによって形成される吸収部材は、発光素子113から発生する熱により劣化するおそれがある。吸収部材は、劣化した際に変色するので、所望の可視光を吸収することが困難となり、照明装置自体の発光効率を低下させるおそれがある。
第2の実施形態では、発光素子113の前面に、低透湿係数及び低吸水率の樹脂により形成された吸収部材が配置される例について説明する。なお、第2の実施形態に係る照明装置は、図1に示した照明装置と同様の構造を有するものとする。ただし、第2の実施形態では、カバー120は、ポリカーボネートやアクリルによって形成されるものとする。また、以下では、既に示した構成部位と同様の機能を有する部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
(光源モジュールの内部構造)
まず、図4を用いて、第2の実施形態に係る光源モジュール100の内部構造について説明する。図4に示すように、第2の実施形態に係る基板114には、吸収部材117が設置される。
吸収部材117は、発光素子113からの可視光を選択的に吸収する部材であり、照明装置1による高演色化や光色制御を実現する。このような吸収部材117が、仮にポリカーボネート又はアクリルによって形成される場合、外気中の水分や有害ガスを透過させるおそれがあるので、発光素子113の発光効率を低下させるおそれがある。
そこで、第2の実施形態に係る吸収部材117は、第1の実施形態において説明したカバー120と同様に、低透湿係数及び低吸水率の樹脂部材によって形成され、具体的には、吸収部材117は、水蒸気の透湿係数が0.2[g・mm/m2・d(40℃×RH90%)]以下、かつ、吸水率が0.01[%(23℃ 水中24時間浸漬)]以下である樹脂部材によって形成される。例えば、吸収部材117は、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、又は、フルオレン系樹脂によって形成される。
一例を挙げると、第2の実施形態に係る吸収部材117は、平均演色評価数Raが80のものを、Ra92まで高演色化する用途に用いられるもので、ガラス転移温度が130「℃」以上である厚さ1.5[mm]のシクロオレフィンコポリマーに、約585[nm](光波長)に吸収ピークを有し、半値巾が約35[nm]以下であり、熱分解温度が約320[℃]である有機可視選択吸収材料が10[ppm]混合されるとともに、約455[nm](光波長)に吸収ピークを有し、熱分解温度が約320[℃]である有機可視選択吸収材料が10[ppm]混合されることにより形成される。
これにより、第2の実施形態に係る吸収部材117は、外気中の水分や有害ガスがカバー120を透過することを防止できるので、発光素子113の発光効率が低下することを防止できる。また、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、又は、フルオレン系樹脂などは、ポリカーボネートやアクリルよりも耐熱性(ガラス転移温度)が高い。したがって、吸収部材117は、発光素子113から発生する熱により高温化(例えば、100℃〜130℃)しても、ポリカーボネート等よりも劣化しないので、照明装置1自体の発光効率が低下することを防止できる。
また、吸収部材117は、基板114に気密に接着される。例えば、吸収部材117は、シリコーン等の接着部材を介して、基板114における凹部114aの周縁部114cに固設される。これにより、基板114に接着された吸収部材117は、基板114と吸収部材117との間に形成される空間に外気中の水分等が侵入することを防止する。この結果、第2の実施形態に係る照明装置1では、発光素子113の発光効率が低下することを防止できる。
(光源モジュールの断面例)
次に、図5を用いて、第2の実施形態に係る基板114の断面例について説明する。図5は、図4に示したI−I線における断面を模式的に示す図である。なお、図5では、基板114に吸収部材117が固設された状態の断面例を示す。
図5に示すように、吸収部材117は、接着部材118を介して、基板114に気密に固設される。ここで、基板114とかかる基板114に固設された吸収部材117との間における距離L1は、所定値以下である。また、吸収部材117が固設される基板114の周縁部114cのうち、凹部114aから吸収部材117の外縁までの長さL2は、所定値以上である。具体的には、距離L1は、0.2[mm]以下であり、長さL2は、0.05[mm]以上である。言い換えれば、接着部材118の高さL1は、0.2[mm]以下であり、凹部114aから接着部材118の外縁までの長さL2は、0.05[mm]以上である。
このように、第2の実施形態における光源モジュール100では、基板114の周縁部114cに接着部材118が薄くかつ広範囲に設けられることにより、接着部材118を外気中の水分や有害ガスが透過しにくくすることができるので、発光素子113の発光効率が低下することを防止できる。
(吸収部材の劣化検証例)
次に、図6及び図7を用いて、比較例の吸収部材における劣化例、及び、第2の実施形態に係る吸収部材117における劣化例について説明する。図6は、比較例の吸収部材における劣化例を示す説明図である。また、図7は、第2の実施形態に係る吸収部材117における劣化例を示す説明図である。
図6に示した例では、図4に示した吸収部材(ここでは、吸収部材217とする)がポリカーボネートによって形成された例を示している。また、図6の横軸は、発光素子113から吸収部材217を透過した光の波長を示し、図6の縦軸は、吸収部材217を透過したエネルギー分布を示す。また、図6に示した実線W11は、基板114に吸収部材217が固設された後に、発光素子113が初めて発光した状態を示す。図6に示した点線W12は、発光素子113が初めて発光してから1000時間が経過した後の状態を示す。
図6に示すように、ポリカーボネートによって形成された吸収部材217では、時間が経過することにより、吸収部材217を透過する光のエネルギー分布が変化する。例えば、図6に示した領域R11(波長450[nm]前後)に注目すると、発光素子113が初めて発光したときに吸収部材217を透過したエネルギーよりも、発光素子113が初めて発光してから1000時間が経過した後に吸収部材217を透過したエネルギーの方が高い。これは、100℃〜130℃まで高温化した吸収部材217に近接して発光素子113を配置しているため、高いエネルギー密度で照射され続けることにより、吸収部材217が一部劣化したためである。
一方、図7に示した例では、上述したように、吸収部材117が低透湿係数及び低吸水率の樹脂部材によって形成された例を示している。また、図7に示した実線W21は、基板114に吸収部材117が固設された後に、発光素子113が初めて発光した状態を示す。図7に示した点線W22は、発光素子113が初めて発光してから1000時間が経過した後の状態を示す。
図7に示すように、低透湿係数及び低吸水率の樹脂部材によって形成された吸収部材117では、時間が経過した場合であっても、発光素子113からの光を透過させるエネルギー分布は、図6に示した例よりも変化しない。例えば、図7に示した波長450[nm]前後に注目すると、発光素子113が初めて発光したときに吸収部材117を透過したエネルギーと、発光素子113が初めて発光してから1000時間が経過した後に吸収部材117を透過したエネルギーとは略同一である。これは、第2の実施形態に係る吸収部材117は、100℃〜130℃まで高温化した場合であっても、劣化しないためである。このため、吸収部材117は、高温環境において長時間利用された場合であっても、所望の可視光を吸収することができるので、照明装置1の発光効率が低下することを防止できる。
(第2の実施形態の効果)
上述してきたように、第2の実施形態に係る照明装置1では、外気中の水分や有害ガスが照明装置1内部に透過することを防止できるので、発光効率の低下を防止することができる。この結果、第2の実施形態に係る照明装置1では、輝度むらや光色むらを防止できるので、良好な光色を提供することができる。
また、第2の実施形態に係る吸収部材117は、シクロオレフィンポリマー等により形成されるので、ポリカーボネートよりも、光の屈折率が低いことから反射が低減され、また、光の透過率が高い。このため、第2の実施形態に係る照明装置1では、吸収部材がポリカーボネートにより形成される場合と比較して、光量を向上させることができる。
また、第2の実施形態に係る吸収部材117は、発光素子113を覆う大きさに形成されればよいので、小さいサイズにすることができる。このため、吸収部材117をシクロオレフィンポリマー等により形成する場合であっても、コストが増大することを抑制できる。
なお、上記第2の実施形態では、発光素子113の前面に吸収部材117が固配される例を示した。しかし、発光素子113の前面には、光学レンズ等の光学素子が配置される場合もある。そこで、第2の実施形態において、例えば、上述した吸収部材117の代わりに、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、又は、フルオレン系樹脂によって形成されたTIRレンズ等の光学素子が、基板114に固設されてもよい。
例えば、かかる光学素子は、シクロオレフィンコポリマーにより形成され、約585[nm](光波長)に吸収ピークを有し、半値巾が約35[nm]以下であり、熱分解温度が約320[℃]である有機可視選択吸収材料を3[ppm]だけ混合されることにより形成される。そして、かかる光学素子は、吸収部材117と同様に、シリコーン等の接着部材を介して、基板114における凹部114aの周縁部114cに固設される。
(他の実施形態)
上記実施形態では、天井に埋め込み設置されるダウンライト型を例に挙げて説明したが、照明装置1は、天井に埋め込み設置されるタイプ以外にも、光源モジュールを具備するいかなる照明装置にも適用することができる。例えば、照明装置1は、天井や壁の表面に取り付けられる直付け型の照明器具等にも適用することができる。
また、上記実施形態に係る各部材の形状、原料及び材質は、実施形態や各図に表記した例に限られない。例えば、器具本体10、ソケット20、光源モジュール100などは、円形でなく矩形であってもよい。
また、照明装置1は、上記第1及び第2の実施形態を組み合わせた実施形態にも適用することができる。具体的には、照明装置1は、図1及び図2に示したカバー120を具備するとともに、図4及び図5に示した吸収部材117を具備してもよい。これにより、照明装置1は、外気中の水分や有害ガスが内部に透過することをより防止できるので、発光効率の低下をより防止することができる。
以上説明したとおり、上記実施形態によれば、発光効率の低下を防止することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 照明装置
10 器具本体
20 ソケット
100 光源モジュール
110 筺体
113 発光素子
114 基板
117 吸収部材
118 接着部材
120 カバー

Claims (4)

  1. 発光素子が実装された基板と;
    前記基板が設置される筺体と;
    前記発光素子と対向する位置に配置され、透湿係数が0.2[g・mm/m2・d(d:日数)]以下であり、かつ、吸水率が0.01[%]以下のシクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、又は、フルオレン系樹脂である樹脂部材と;
    を具備する照明装置。
  2. 前記樹脂部材は、
    前記基板又は前記筺体に気密に設置され、当該基板又は当該筺体との間で前記発光素子を密封する、
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記樹脂部材は、
    前記筺体を覆うカバーである、
    請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記樹脂部材は、
    前記発光素子からの光の一部を吸収する吸収部材、又は、前記発光素子からの光を拡散又は収束する光学素子である、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の照明装置。
JP2012147075A 2012-06-29 2012-06-29 照明装置 Pending JP2014011036A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012147075A JP2014011036A (ja) 2012-06-29 2012-06-29 照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012147075A JP2014011036A (ja) 2012-06-29 2012-06-29 照明装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014011036A true JP2014011036A (ja) 2014-01-20

Family

ID=50107553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012147075A Pending JP2014011036A (ja) 2012-06-29 2012-06-29 照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014011036A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101600537B1 (ko) * 2015-01-30 2016-03-07 주식회사 금경라이팅 엘이디 조명등 컨버터

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101600537B1 (ko) * 2015-01-30 2016-03-07 주식회사 금경라이팅 엘이디 조명등 컨버터

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5432922B2 (ja) Ledと発光材料を有する透過性支持体とを備える照明装置
US10184651B2 (en) Lighting device with an optical element having a fluid passage
KR101388876B1 (ko) 조명기구
JP4971530B2 (ja) ランプ
JP2008077900A (ja) 電球形ledランプ及びコンパクト形ledランプ
JP2009170114A (ja) Led電球及び照明器具
JP2010034546A (ja) 発光素子ランプ及び照明器具
JP2014154479A (ja) Ledランプ
JP2011090843A (ja) 照明装置および照明器具
JP5920008B2 (ja) 照明装置
JP2015057791A (ja) 照明装置
JP6277014B2 (ja) 電球型照明装置
JP5392587B2 (ja) Led電球及び照明器具
JP2014011036A (ja) 照明装置
JP2010153101A (ja) 電球型ランプ
JP2012104257A (ja) 照明ユニットおよび照明装置
JP5355630B2 (ja) 発光装置
JP2010262780A (ja) ランプ装置および照明器具
JP5649462B2 (ja) 照明装置
JP5383758B2 (ja) 照明装置
JP2014011029A (ja) 照明装置
JP2012104507A (ja) 照明器具
JP5376265B2 (ja) Led電球及び照明器具
JP7105605B2 (ja) 発光ユニットおよび照明器具
JP2015220136A (ja) 照明ランプ及びこれを用いた照明装置