JP2014010285A - 照射角可変の照射装置および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ズーム比を稼ぐことができる照射角可変の照射装置および撮像装置を提供する。
【解決手段】光源手段と、光源手段からの光束を反射する反射手段とを有し、反射手段は、照射角に応じて相対位置が変化する第1の反射部と第2の反射部より構成され、第1の照射角において、第1の反射部は第2の反射部の外側に配置され、光源手段からの光束のうち反射手段に入射する光束は第2の反射部により反射されて射出し、第1の照射角よりも小さい第2の照射角において、第1の反射部は第2の反射部の射出側に配置され、光源手段からの光束のうち反射手段に入射する光束は第1の反射部と第2の反射部の少なくとも一方により反射されて射出し、光源手段と第1の反射部の相対位置が照射角に応じて変化し、第2の照射角に比べて第1の照射角において、光源手段は第2の反射部に対して射出側に配置されること。
【選択図】図1
【解決手段】光源手段と、光源手段からの光束を反射する反射手段とを有し、反射手段は、照射角に応じて相対位置が変化する第1の反射部と第2の反射部より構成され、第1の照射角において、第1の反射部は第2の反射部の外側に配置され、光源手段からの光束のうち反射手段に入射する光束は第2の反射部により反射されて射出し、第1の照射角よりも小さい第2の照射角において、第1の反射部は第2の反射部の射出側に配置され、光源手段からの光束のうち反射手段に入射する光束は第1の反射部と第2の反射部の少なくとも一方により反射されて射出し、光源手段と第1の反射部の相対位置が照射角に応じて変化し、第2の照射角に比べて第1の照射角において、光源手段は第2の反射部に対して射出側に配置されること。
【選択図】図1
Description
本発明は、照射角可変の照射装置および撮像装置に関し、特にカメラ等の撮像装置における所定の範囲を照射するための補助光源として好適なものに関する。
従来より、光源部としての閃光放電管、反射部としての反射傘、および光制御部としてのフレネルレンズ等を備え、射出光の照射角を撮像に使用する撮像レンズの焦点距離に応じて制御する、いわゆる照射角可変ストロボ装置が知られる。具体的には、反射部としての反射傘と光源とを一体的に変位させて照射角を可変としたストロボ装置であって、望遠端で反射傘の外側に向かう光線の損失を防ぐため、固定反射部としての反射板で反射させるようにしたものが知られる(特許文献1)。
また、光制御部として、広角端における照射領域の周辺部の配光不足を補うために、反射傘の前方に2枚以上の光制御部材を設け、各面に凹状シリンドリカルレンズ、凸状フレネルレンズを適切に配置したものが知られる(特許文献2)。
しかしながら、特許文献1に開示される照射角可変の照射装置では、反射傘と光源が一体で変位するために、ズーム比を稼ぐことができなかった。これは、特許文献2に開示される光制御部材を設けて照射むらを少なくする機能を付加した照射角可変の照射装置においても同様の課題であった。
本発明の目的は、ズーム比を稼ぐことができる照射角可変の照射装置および撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る照射角可変の照射装置は、光源手段と、該光源手段からの光束を反射する反射手段とを有し、前記反射手段は、照射角に応じて相対位置が変化する第1の反射部と第2の反射部より構成され、第1の照射角において、前記第1の反射部は前記第2の反射部の外側に配置され、前記光源手段からの光束のうち前記反射手段に入射する光束は前記第2の反射部により反射されて射出し、前記第1の照射角よりも小さい第2の照射角において、前記第1の反射部は前記第2の反射部の射出側に配置され、前記光源手段からの光束のうち前記反射手段に入射する光束は前記第1の反射部と前記第2の反射部の少なくとも一方により反射されて射出し、前記光源手段と前記第2の反射部の相対位置が照射角に応じて変化し、前記第2の照射角に比べて前記第1の照射角において、前記光源手段は前記第2の反射部に対して射出側に配置されることを特徴とする。
また、上記照射角可変の照射装置を用いた撮像装置も本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、ズーム比を稼ぐことができる照射角可変の照射装置および撮像装置を提供することができる。
《第1の実施形態》
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を用いて説明する。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を用いて説明する。
(撮像装置)
図5に示すカメラ等の撮像装置50は、レリーズボタン40が押された場合、撮像光学系としての撮像レンズ30により被写体を装置内の不図示の撮像素子に撮像する。また、被写体が暗い場合もしくは逆光等の場合(背景に対して被写体が暗い場合)には、ストロボ等の発光手段1を発光させて射出面に設けられる光制御手段3を介して被写体を照射する。ここで、発光手段1および光制御手段3を備えた照射装置は、以下に述べるように照射角が可変となっている。
図5に示すカメラ等の撮像装置50は、レリーズボタン40が押された場合、撮像光学系としての撮像レンズ30により被写体を装置内の不図示の撮像素子に撮像する。また、被写体が暗い場合もしくは逆光等の場合(背景に対して被写体が暗い場合)には、ストロボ等の発光手段1を発光させて射出面に設けられる光制御手段3を介して被写体を照射する。ここで、発光手段1および光制御手段3を備えた照射装置は、以下に述べるように照射角が可変となっている。
(照射角可変の照射装置)
図1に示す照射角可変の照射装置は、紙面垂直方向(例えば水平方向)に長い、長手方向(X方向)に伸びた棒状の光源手段としての発光手段1、第1反射部6(第1の反射部)、第2反射部2(第2の反射部)、光制御手段3を有する。ここで、図1(a)は第1の照射角となる広角端における断面図、図1(b)は第2の照射角となる望遠端における断面図を示している。
図1に示す照射角可変の照射装置は、紙面垂直方向(例えば水平方向)に長い、長手方向(X方向)に伸びた棒状の光源手段としての発光手段1、第1反射部6(第1の反射部)、第2反射部2(第2の反射部)、光制御手段3を有する。ここで、図1(a)は第1の照射角となる広角端における断面図、図1(b)は第2の照射角となる望遠端における断面図を示している。
第2反射部2は、発光手段1に対して被写体OB側(射出側)と反対側に谷部を備えた反射傘であり、発光手段1から放射された光束の一部(例えば被写体OB側に放射されない光束)を被写体OB側へ反射させる。
一方、第1反射部6は、図1(b)に示す望遠端では、発光手段1から放射された光束の一部(例えば第2反射部2および光制御手段3に放射されない光束あるいは第2反射部によって反射された後、光制御手段3に到達しない光束)を被写体OB側へ反射させる。第1反射部6は、図1(a)に示す広角端では、第2反射部2を内包するため反射機能を有さない。即ち、広角端では、第1反射部6が第2反射部2の外側に配置される。
ここで、固定された第2反射部2に対し、光制御手段3および第1反射部6は一体で相対変位し、光制御手段3および第1反射部6と、第2反射部2の相対位置関係を変える。このとき、発光手段2は第1反射部6および第2反射部2との相対位置関係を変えるように相対変位する。このようにして照射角が変化される。
具体的には、広角端では、第2反射部2は第1反射部6に内包される第1の位置となり、かつ発光手段1は第2反射部2の底部に対して離間した位置となり、第2反射部2に入射する光束が射出側に向けて反射されるようにする。このとき、発光手段1の中心位置から第2反射部2の底部までの距離はLWである。
一方、望遠端では、第2反射部2は射出側と反対側に第1反射部6から突出する第2の位置となり、かつ発光手段1は第2反射部2の底部に対してより接近した位置となり、第1反射部6および第2反射部2に入射する光束が射出側に向けて反射されるようにする。このとき、発光手段1の中心位置から第2反射部2の底部までの距離はLWより小さいLTである。
(光制御部材)
光制御手段3は、発光手段1に近い側の第1の光制御部材4と、発光手段1から遠い側の第2の光制御部材5から成り、少なくとも上下方向(図5に示すカメラ等の撮像装置の通常使用時における天地方向となるY方向)に照射光を拡散させる機能を備える。図2(a)、図2(b)は、夫々発光手段1側の第1の光制御部材4の発光手段1に近い側の面の正面図、発光手段1から遠い側の面の正面図である。また図3(a)、図3(b)は、夫々発光手段1から遠い側の第2の光制御部材5の発光手段1に近い側の面の正面図、発光手段1から遠い側の面の正面図である。
光制御手段3は、発光手段1に近い側の第1の光制御部材4と、発光手段1から遠い側の第2の光制御部材5から成り、少なくとも上下方向(図5に示すカメラ等の撮像装置の通常使用時における天地方向となるY方向)に照射光を拡散させる機能を備える。図2(a)、図2(b)は、夫々発光手段1側の第1の光制御部材4の発光手段1に近い側の面の正面図、発光手段1から遠い側の面の正面図である。また図3(a)、図3(b)は、夫々発光手段1から遠い側の第2の光制御部材5の発光手段1に近い側の面の正面図、発光手段1から遠い側の面の正面図である。
図2(a)で、第2反射部2との対向面となる発光手段1に近い側の面の中央領域には第1の拡散制御部13、棒状光源である発光手段1の配置される長手方向(X方向)の周辺の一部には平面14が設けられている。第1の拡散制御部13は、図4(a)に断面を示すように、光拡散作用を有する凹状シリンドリカルレンズから成り、上下方向(棒状光源が配置されるX方向に対して直交するY方向)に拡散作用を有する。この拡散作用によって、従来発生していた被写体OB側への光束の配光むらを抑制することができる。
本実施形態で抑制される配光むらについては、従来技術においては抑制できていなかった。即ち、上述した特許文献1に開示された従来技術では、反射部材と反射板との継ぎ目部分で反射された光線が予期せぬ角度で反射した場合に照射むらが発生し残存していた。また、上述の特許文献2に開示された従来技術では、高輝度の部分が上下に分かれ中心部分が暗くなる唇型の配光むらが発生し残存していた。
図2(b)で、第1の光制御部材4の他面には、被写体OBとの対向面の中央領域に第1の光制御部11、水平方向(X方向)の周辺部に第2の光制御部12を有している。中央領域の第1の光制御部11は、図4(c)に示すように断面が三角プリズム形状のY方向に複数配列した凸状シリンドリカルレンズから成り、上位方向(Y方向)に集光作用を有する。X方向の両端領域の第2の光制御部12は、輪帯レンズとしての半円形のフレネルレンズを第1の光制御部を挟んで対向配置した構成より成り、中央方向に集光性を有する。
更に、図3(a)で、第2の光制御部材5の発光手段1に近い側の面の中央領域は、第2の拡散制御部17を有し、四隅(XY平面の対角方向)領域に第3の光制御部18を有している。第2の拡散制御部17は、図4(b)に断面を示すように、光拡散作用を有する凹状シリンドリカルレンズから成り、上下方向(棒状光源が配置されるX方向に対して直交するY方向)に拡散作用を有する。この拡散作用によって、従来発生していた被写体OB側への光束の配光むらを抑制することができる。第3の光制御部18は、断面が三角プリズム形状のY方向に複数配列した凸状シリンドリカルレンズから成り、Y方向に集光作用を有する。
また、図3(b)で、第2の光制御部材5の他面は中央領域に平面15を有し、X方向の両端領域に第4の光制御部16を有する。第4の光制御部16は、断面が三角プリズム形状のX方向に複数配列した凸状シリンドリカルレンズから成り、X方向に集光作用を有する。
ここで、上述した第1の光制御部材4の第1の拡散制御部13(図2(a)、図4(a))の単位曲面19の曲率半径R1は、以下の条件式(1)を満足する。
式(1)の下限値を下回ると、第1の拡散制御部13によるY方向の拡散が不十分であるため、唇形状のむらが残る。また、式(1)の上限値を上回ると、第1の拡散制御部13によるY方向の拡散が強すぎるため、望遠側でのガイドナンバーが低下する。即ち、配光むらを防ぎ、十分なガイドナンバーを得るためには条件式(1)を満足する必要がある。
また、第2の光制御部材5の第2の拡散制御部17(図3(a)、図4(b))の単位曲面20の曲率半径R2は、以下の条件式(2)を満足する。
式(2)の下限値を下回ると、第2の拡散制御部17によるY方向の拡散が不十分であるため、唇形状のむらが残る。また、式(2)の上限値を上回ると、第2の拡散制御部17によるY方向の拡散が強すぎるため、望遠側でのガイドナンバーが低下する。即ち、配光むらを防ぎ、十分なガイドナンバーを得るためには条件式(2)を満足する必要がある。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、反射傘を形成する第2反射部2に対し、第1反射部6および光制御手段3を一体的に変位させたが、本発明はこれに限らず、第1反射部6および光制御手段3に対し、逆に反射傘を形成する第2反射部2を変位させても良い。即ち、第1反射部6または反射傘を形成する第2反射部2を固定して設け、他方を相対的に変位させれば良い。更には、第1反射部6および反射傘を形成する第2反射部2を各々異なる量だけ変位させることもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、反射傘を形成する第2反射部2に対し、第1反射部6および光制御手段3を一体的に変位させたが、本発明はこれに限らず、第1反射部6および光制御手段3に対し、逆に反射傘を形成する第2反射部2を変位させても良い。即ち、第1反射部6または反射傘を形成する第2反射部2を固定して設け、他方を相対的に変位させれば良い。更には、第1反射部6および反射傘を形成する第2反射部2を各々異なる量だけ変位させることもできる。
また、上述した実施形態では、射出側に光制御手段3を設けたが、本発明はこれに限定されない。即ち、光制御手段3を用いない照射装置(例えば、光制御手段3の位置に被照射面としてのスクリーン面を設ける場合や、光制御手段3の位置に光制御手段3に替えて光量調整用等のフィルタを設ける場合)にも適用できる。
1・・光源部、2・・第2反射部、3・・光制御手段、4・・第1の光制御部材、5・・第2の光制御部材、6・・第1反射部
Claims (6)
- 光源手段と、該光源手段からの光束を反射する反射手段とを有し、前記反射手段は、照射角に応じて相対位置が変化する第1の反射部と第2の反射部より構成され、第1の照射角において、前記第1の反射部は前記第2の反射部の外側に配置され、前記光源手段からの光束のうち前記反射手段に入射する光束は前記第2の反射部により反射されて射出し、前記第1の照射角よりも小さい第2の照射角において、前記第1の反射部は前記第2の反射部の射出側に配置され、前記光源手段からの光束のうち前記反射手段に入射する光束は前記第1の反射部と前記第2の反射部の少なくとも一方により反射されて射出し、前記光源手段と前記第2の反射部の相対位置が照射角に応じて変化し、前記第2の照射角に比べて前記第1の照射角において、前記光源手段は前記第2の反射部に対して射出側に配置されることを特徴とする照射角可変の照射装置。
- 前記光源手段は棒状光源であって、前記光源手段の長手方向に直交する方向に拡散作用をもつ光制御手段が前記反射手段の射出側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の照射角可変の照射装置。
- 前記光制御手段は、前記光源手段の側の面に前記長手方向に直交する方向に対してのみ光拡散作用を有する凹状シリンドリカルレンズからなる領域を備え、かつ、
異なる面の中央領域、前記長手方向の両端領域に、夫々前記長手方向に直交する方向に対してのみ集光作用を有する凸状シリンドリカルレンズ、全ての方向に対して集光する集光作用を有する輪帯レンズ、を備える第1の光制御部材を有することを特徴とする請求項2に記載の照射角可変の照射装置。 - 前記光制御手段は、前記第1の光制御部材の射出側に第2の光制御部材を備え、
前記第2の光制御部材は、
前記光源手段の側の面の四隅の領域に前記長手方向に直交する方向に対してのみ集光作用を有する凸状シリンドリカルレンズを備え、前記四隅の他の領域に前記長手方向に直交する方向に対してのみ光拡散作用を有する凹状シリンドリカルレンズを備え、かつ、
異なる面の前記長手方向の両端領域に前記長手方向に対してのみ集光作用を有する凸状シリンドリカルレンズを備えることを特徴とする請求項3に記載の照射角可変の照射装置。 - 最も照射角が大きいときの前記光源手段と前記第2の反射部との距離をLW、最も照射角が小さいときの前記光源手段と前記第2の反射部との距離をLT、前記第1の光制御部材の前記凹状シリンドリカルレンズの単位曲面の曲率半径をR1、前記第2の光制御部材の前記凹状シリンドリカルレンズの単位曲面の曲率半径をR2とするとき、以下の2つの式を満たすことを特徴とする請求項4に記載の照射角可変の照射装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の照射角可変の照射装置と、被写体を撮像する撮像光学系と、を有することを特徴とする撮像装置。
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