JP2014008584A - 双方向ラチェットスパナ形状工具 - Google Patents

双方向ラチェットスパナ形状工具 Download PDF

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Abstract

【課題】開口部を有するスパナ形状の工具にラチェット機能を持たせたものにおいて、抜差し作業なしで、ラチェット機能が働く回転の方向を切り替えることができるようにする。
【解決手段】開口部2の内周の中央に設けられる固定支持部Sが、ナットなどの対象物Aの6角形を構成する6辺のうち隣り合う2辺Nを対称に支持する。または、他の1辺Mを挟んで隣り合う2辺Nを対称に支持する。この固定支持部Sの回りで、略C型の爪3が、支持された対象物Aの中心Acより離れた位置を回転中心3cとしてスライドしながら正転および逆転する。この爪3の端部は、対象物Aの6角形を構成して隣り合う2辺Nよりも遠く位置する角h2を、捕らえるための形状を有する。この爪3は、駆動機構Lにより、手動または動力を使い、正転および逆転を行うことで、正転方向または逆転方向の2つの角h2を、択一的に捕らえる。
【選択図】図1

Description

この発明は、6角形のボルト、ナット等の対象物をラチェット機能を伴って回転させる為に使用され、開口部を有するスパナ形状の工具に関する。
ボルトやナット等の6角形の対象物を回転して締めたり緩めたりするには、スパナやレンチなどと呼ばれる工具が使用される。これらのうち、例えば図9(A)に示すように、対象物101に嵌合する部分が、開いた開口部102となっているものを、スパナと呼ぶことが多い。
このような工具では、対象物を回転する作業において、回転角度が大きくなると、例えば60度を超えると、一度、対象物から工具を外して、再び、対象物に嵌合することが必要になり、いわゆる抜き差し動作を繰り返しながら、回転作業を行わなければならない。
このような抜き差し動作の繰り返しを避けるために、図9(B)に示すように、対象物に嵌合する部分が閉じたメガネレンチなどでは、ラチェット機構が備えられる。
すなわち、対象物101と嵌合する部分103は、グリップ部106に対して回転可能に設けられ、この回転部分にラチェット機構105が備えられることで、回転して締めたり緩めたりする作業の方向、すなわち正転では、嵌合する部分103の回転が阻止され力が伝わり、他方、逆転では、回転が許されて、言わば空回りする。このラチェット機能により、抜き差し動作せずに、グリップ部106を繰り返し動かして、作業を行うことができる。
なお、ラチェット機構105を構成するラチェット歯列107に係止するラチェット爪109を、2つ設け、これらの爪109を切り替えレバー111で切り替えることで、ラチェット機能が働く回転の方向を、簡単に切り替えることができる。
しかし、そのようなラチェット機構105を、開口部を有するスパナ形状の工具には使用(図9(C)参照)できない。もし、そのようにすれば、図9(D)に示すように、1回転しないうちにラチェット歯列107とラチェット爪109の係止が外れて、ラチェット機構105が機能しなくなるからである。また、この図のように、開口部102がラチェット歯列107で覆われてしまえば、もはや開口部102ではなくなり、開口部を有するスパナ形状の工具ではなくなってしまう。
このため、開口部を有するスパナ形状の工具にラチェット機能を持たせるためには、
特殊な構造が必要である。例えば、下記特許文献1では図9(E)に示すように、逆転では、対象物101に押されたロック部材113がスプリング115の力に抗して動き押込まれ、対象物101にロック部材113を介しての力が伝わらないので、言わば空回りする。このラチェット機能により、開口部を有するスパナ形状の工具であっても、抜き差し動作せずに、グリップ部106を繰り返し動かして、作業を行うことができる。
さらに、例えば図9(F)に示すように、開口部を有するスパナ形状の工具にラチェット機能を持たせるため、開口部102の形状を、特殊な非対称の静的形状にするものが市販されている。すなわち、通常のスパナ形状の工具のように、中心線117に対称な形状から、例えば図中の斜線部119、121を取り去った非対称の形状にすることで、正転では、開口部102が対象物101を捕らえて力が伝わり、逆転では、開口部102が対象物101を捕らえずに滑り、言わば空回りする。このように、別段ラッチェット機構105を付加せずに、開口部102の形状を工夫することで、ラチェット機能を有し、よって、抜き差し動作せずに、グリップ部106を繰り返し動かして、作業を行うことができる。
このような非対称形状の開口部を有するスパナ形状の工具は、下記非特許文献1〜5に示すように複数が販売されている。
特開2010−120091
http://www.suekage.co.jp/item/acrobat_pdf/7_028.pdf http://www.blackhawk.co.jp/facom_40r_series_combination_page.html http://www.f-gear.biz/direct/catalog/product_info.php?products_id=4164 http://www.supertool.co.jp/products/products.php?eid=00068 http://item.rakuten.co.jp/monju/signet30435/
しかしながら、図9(E)や(F)に示すように、開口部を有するスパナ形状の工具にラチェット機能を持たせたものは、ラチェット機能が働く回転の方向を切り替えることができない。このため例えば、対象物であるナットを、何度か回転させて、ある程度締めた後に、今度は、逆の方向へ何度か回転させ緩める場合などには、ラチェット機能が働く回転の方向を切り替えるため、一度、工具を裏返しにする必要があり、やはり工具を抜き差しする作業が必要になっていた。
このような抜き差しする作業の必要は、種々の場面で生じる。例えば、ある機械を構成するリンクの長さを調整する場合、その長さ調整は、リンク長さを固定しているボルトナットを締めたり緩めたりを繰り返して行う。また、機械の調子を見ながら、何度も繰り返す必要がある場合もある。
そのため、従来のように、開口部を有するスパナ形状の工具にラチェット機能を持たせたものでは、工具を裏返しにする作業を繰り返す必要があり、作業が煩雑であった。さらに、工具を裏返すために、手で持ち替える作業の際、手から工具を落としてしまい、作業を停止してしまう事もあった。
そこで本発明は、開口部を有するスパナ形状の工具にラチェット機能を持たせたものにおいて、抜差し作業なしで、ラチェット機能が働く回転の方向を切り替えることができる双方向ラチェットスパナ形状工具を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するために、第一発明は、6角形の対象物をラチェット機能を伴って回転させる為に使用され開口部を有するスパナ形状の工具であって、前記開口部の内周の中央に設けられ、前記対象物の6角形を構成する6辺のうち隣り合う2辺を対称に支持する、または他の1辺を挟んで隣り合う2辺を対称に支持する固定支持部と、この固定支持部の回りで前記支持された対象物の中心より離れた位置を回転中心としてスライドしながら正転および逆転して回転可能であり、前記6角形を構成して前記隣り合う2辺よりも遠く位置する角を捕らえるための形状を両端に有する略C型の爪と、この爪を手動によりまたは動力を使い前記正転および逆転を行うことで前記角のうち正転方向または逆転方向の角を択一的に捕らえる駆動機構と、を有することにより、前記工具を抜差しする作業なしでラチェット機能の方向を切換えできることを特徴とする双方向ラチェットスパナ形状工具である。
第二発明は、6角形の対象物をラチェット機能を伴って回転させる為に使用され開口部を有するスパナ形状の工具であって、前記開口部の内周の中央に設けられ、前記対象物の6角形を構成する6辺のうち隣り合う2辺を対称に支持する、または他の1辺を挟んで隣り合う2辺を対称に支持する固定支持部と、この固定支持部の回りで前記支持された対象物の中心より離れた位置を回転中心としてスライドしながら正転および逆転して回転可能であり、前記6角形を構成して前記隣り合う2辺よりも遠く位置する角を捕らえるための形状を先端に有し、この先端を外側にして隣り合って配置される2個の爪と、これらの爪を手動によりまたは動力を使い前記正転および逆転を各々行うことで、前記角のうち正転方向または逆転方向の角を択一的に捕らえ、さらには、前記角のうち正転方向および逆転方向の角を同時に捕らえる駆動機構と、を有することにより、前記工具を抜差しする作業なしでラチェット機能の方向を切換えでき、さらには、ラチェット機能を停止して対象物を確実に保持し両方向に回転できることを特徴とすることを特徴とする双方向ラチェットスパナ形状工具である。
第一、又は第二発明によれば、6角形の対象物は、開口部の固定支持部により、6角形を構成する6辺のうち隣り合う2辺を対称に支持され、または他の1辺を挟んで隣り合う2辺を対称に支持される。そして、開口部の爪により、隣り合う2辺よりも遠く位置する角を択一的に捕らえられる。この状態で、開口部の形状は、非対称の形状になり、正転では、開口部が対象物を捕らえて力が伝わり、逆転では、開口部が対象物を捕らえずに滑り、言わば空回りし、よって、ラチェット機能を奏する。
そして、爪を、駆動機構により手動または動力を使って、正転または逆転することで、隣り合う2辺よりも遠く位置する角のうち正転方向または逆転方向の角を、択一的に捕らえ直す。これにより、ラチェット機能の方向を切換えできる。したがって、ラチェット機能の方向を切換えるために、工具を抜差しする作業はいらなくなる。
第二発明によれば、さらに、2個の爪を、駆動機構により手動または動力を使って、正転または逆転することで、隣り合う2辺よりも遠く位置する角のうち正転方向および逆転方向の角を、同時に捕らえることで、ラチェット機能を停止して、対象物を確実に保持し両方向に回転できる。
(A)は、この発明の第一実施形態にかかる工具の全体図、(B)は(A)の対象物の図である。 (A)(B)(C)は図1の爪の動作を示す図である。 (A)は図2(A)の要部拡大図、(B)は図2(C)の要部拡大図である。 (A)(B)(C)(D)は、図1の工具全体の動作を順に示す説明図である。 (A)(B)(C)(D)(E)(F)(G)は、図4(C)から(D)における動作を詳しく順に示す説明図である。 この発明の第二実施形態にかかる工具を説明するもので、(A)(B)(C)(D)は、爪の動作を示す図である。 この発明の第二実施形態にかかる他の変形例の工具を、他の使用状態で説明するもので、(A)(B)(C)(D)は、爪の動作を示す図、(E)は工具によって回転される対象物の図である。 この発明の第三実施形態にかかる工具を説明するもので、(A)(B)(C)は爪の動作を示す図である。 従来の工具を説明するもので、(A)は通常のスパナの先部を示す図、(B)はラチェットメガネレンチの先部を示す図、(C)(D)は(B)の構造を、開口部を有するスパナ形状の工具に使用できないことを示す図、(E)は開口部を有するスパナ形状の工具にラチェット機能を持たせるための特殊な動く構造を示す図、(F)は開口部を有するスパナ形状の工具にラチェット機能を持たせるための特殊な静的形状を示す図である。
[第一実施形態]
この発明の第一実施形態を、図1〜図5に示す。
[全体概略]
図1(A)に示すように、この第一実施形態にかかる工具は、ボルトヘッドやナットなどの6角形の対象物Aを、ラチェット機能を伴って、回転させる為に使用され開口部2を有するスパナ形状の工具であり、しかも、工具を抜差しする作業なしでラチェット機能の方向を切換えできるようにしたものである。
すなわち、工具本体1の先端に開口部2が形成され、後方にグリップ部7が形成される。開口部2の内周の中央には、固定支持部Sが設けられる。この固定支持部Sは、対象物Aの6角形を構成する6辺のうち隣り合う2辺Nを対称に支持する、または、他の1辺Mを挟んで隣り合う2辺Nを対称に支持する。この固定支持部Sの回りに略C型の爪3が設けられる。この爪3は、支持された対象物Aの中心より離れた位置を回転中心として、固定支持部Sの回りを、スライドしながら正転および逆転して回転可能である。この爪3の両端は、6角形を構成して前記隣り合う2辺Nよりも遠く位置する角h2を、捕らえるための形状を有する。この爪3は、駆動機構Lで、手動によりまたは動力を使い、正転および逆転を行うことで、2つの前記角h2のうち正転方向または逆転方向の角h2を択一的に捕らえる。これにより、工具を抜差しする作業なしで、ラチェット機能の方向を切換えできることができる。
[対象物の6角形]
図1(B)に示すように、ボルトヘッドやナットなどの対象物Aの6角形は、6つの辺と6つの角で構成される。
そして、工具の開口部2の奥で、6辺のうち隣り合う2辺Nが対称に支持される。これら2辺Nよりも遠く位置する角は、5つ有る。これら5つの角のうち、最も遠い角h1が1つ、次に遠い角h2が2つ、その次に遠い角h3が2つである。この実施形態の工具では、次に遠い2つの角h2が、択一的に、爪3によって捕らえられる。
[固定支持部]
固定支持部Sは、略三日月状をなし、開口部2の内周の中央において、グリップ部7に連続し固定して設けられる。略三日月状の中央部は凹み、両端部分との間には角部Saが形成される。この角部Saが、対象物Aの6角形を構成する6辺のうち隣り合う2辺Nに接して、固定支持部Sと対象物Aの中心線Bを対称線(図3参照)として、対称な状態で支持する。
[爪]
工具本体1の固定支持部Sの回りには、グリップ部7との間で、略C型のスライド溝Tが形成される。このスライド溝Tに、略C型の爪3が、スライド自在に嵌合して設けられる。これら2つの略C型の半径および中心は同じである。このようにして爪3がスライドして回転することが可能になる。
略C型の中心、すなわち爪3の回転中心3cは、対象物Aである6角ボルトの回転中心Acとは異なり、回転中心Acよりも開口部2奥側に回転中心3cが、位置する。
図3に示すように、爪3の回転中心3cを設定するには、爪3の爪接触箇所3aを通過し、対象物Aの6角形の角に接触せず、かつ接触させたいポイントがある6角形の辺Adの角h2の周辺を通過する円で、さらに、その中心が中心線B上にある円の中心である事が条件となる。それらの条件を満たすのが図中の円Cであり、その円Cの中心が爪回転中心3cとする。
この爪3は、スライドしながら回転して移動し、対象物Aである6角ボルトの6角形の前側の辺Adの手前にある角h2を捕らえるための形状を、両端に持つ。後述する他の実施形態の爪と異なり、正転、逆転兼用である一体型の爪3である。
[駆動機構]
図2(A)に示すように、爪3の略C型をなす形状において、一方の端には、リンク4の一端がピン結合され、他端がブロック5にピン結合される。このブロック5は直方体をなし、グリップ部7の前後方向に形成された長めの直方体の溝5Tに、長手方向へスライド可能に嵌合する。溝5Tの前後にはスプリングスペースA8、スプリングスペースB9が連通する。そして、図2(B)に示すように、スプリングスペースA8に圧縮スプリング8aが納められ、ブロック5を付勢する。ブロック5には指で前後方向へスライドできるように、ノブ6が設けられる。このようにして手動により指で駆動できる駆動機構Lが構成される。
図2(B)に示すように、圧縮スプリング8aをスプリングスペースA8に入れるとブロック5がグリップ部7方向に動き反時計回りが優先の状態になる。その際、爪3は対象物Aに対し、図中2a、3bのポイントで接触し、回転力を伝える状態になる。
そして図2(C)に示すように、回転方向を反転させたい時、ノブ6を動かす事で、内部のC型の爪3がスライド回転し、現在の回転方向に必要な対象物Aとしてのボルトの角への接触を解除しつつ、同時に反対の回転方向に必要な逆側のボルトの角を捕らえることが出来、反対方向への回転が可能な状態になる。その際、3a、2bのポイントで接触し、回転力を伝える状態になる。
この駆動機構Lの各部の動きを図中の矢印で示す。対象物AとしてのボルトAの回転方向を反転させたい時は、ノブ6を反対に動かす事で、内部のC型の爪3がスライド回転し、現在の回転方向に必要なボルトの角への接触を解除しつつ、同時に反対の回転方向に必要な逆側の角を捕らえることができ、回転方向を反転できる構造となる。
「第一実施形態の作用・効果」
第一実施形態にかかる工具の効果を図4,図5、図2を中心に説明する。
すなわち、工具を対象物Aに対して抜差し作業する事無く、ノブ6を動かす事により、ラチェット機能の方向を切換えできることを、説明する。
(ラチェット機能)
まず、ラチェット機能自体の説明を、図4,図5を中心に説明する。
始めに図4,図5の爪3の状態は、図2(B)、図3(A)の状態と同じである。図4(A)(B)、図2(B)、図3(A)に示すように、6角形の対象物Aは、開口部2の固定支持部Sにより、6角形を構成する6辺のうち隣り合う2辺Nを対称に支持される。もっとも、図7に示すように、他の1辺Mを挟んで隣り合う2辺Nを対称に支持することもできるが、ここでは説明を略し、後述する。
図4(A)の爪3の位置が圧縮スプリング8aに付勢された通常の状態である。そして、この爪3をスライド回転することにより、隣り合う2辺Nよりも遠く位置する角h2を択一的に捕らえられる。そして、図4(A)(B)の爪3の状態は、図中爪3の両端のうち下の端が前方に突出し、隣り合う2辺Nよりも遠く位置する2つの角h2のうち、図中下の角h2が、捕らえられる。圧縮スプリング8aの働きで、爪3が角h2を捕らえた感触が、手応えとして伝わる。
この状態で、開口部2の形状は、非対称の形状になり、正転では、すなわち図4(B)から(C)のように反時計回り回転では、開口部2が対象物Aを捕らえて力が伝わる。しかし、逆転では、すなわち図4(C)から(D)のように時計回り回転では、開口部2が対象物Aを捕らえずに滑り、言わば空回りし、よって、ラチェット機能を奏する。
この逆転における空回りの様子を図5に詳しく説明する。すなわち逆転である時計回り回転では、回転初期(図5(A))から、回転が10度ほど進んで(図5(B))、隣り合う2辺Nの支持が滑り、爪3が外れ始め、回転が20度ほど進んで(図5(C))、外れた爪3は圧縮スプリング8a(図4など参照)の働きで戻り始め、回転が30度〜50度ほど進んで(図5(D)〜(F))、外れた爪3はさらに戻り、固定支持部Sは、次の、隣り合う2辺Nの支持に移り始める。さらに、回転が60度ほど進むと(図5(G))、爪3は次の角を捕らえ、固定支持部Sは、次の、隣り合う2辺Nの支持を行い、次の正転への準備が完了する。
このようにして、逆転において、開口部2が対象物Aを捕らえずに滑り、言わば空回りし、よって、ラチェット機能を奏する。このラチェット機能により、工具を抜差しせずに、工具の正転と逆転を繰り返して、対象物Aを同じ方向へ回転できる。
(ラチェット機能の方向の切換え)
次に、ラチェット機能の方向の切換えを、図2を中心に説明する。
まず、前述した図4(D)および図5(G)の爪3の状態は、図2(B)、図3(A)の状態と同じであり、爪3の両端のうち図中下の端が前方に突出し、隣り合う2辺Nよりも遠く位置する2つの角h2のうち、図中下の角h2を、捕らえられていた。この状態では、前述したように、工具の開口部2が対象物Aを捕らえて力が伝わる工具の正転は、図中の反時計回りであり、工具の開口部2が対象物Aを捕らえずに空回りする工具の逆転は、図中の時計回りであった。
そして次には、図2(C)、図3(B)に示すように、爪3を、駆動機構Lで手動により、逆転、すなわち図中反時計回りに回転することで、爪3の両端のうち図中上の端が前方に突出し、隣り合う2辺Nよりも遠く位置する2つの角h2のうち、図中上の角h2を、捕らえ直す。このようにして、形成される開口部2の新たな非対称の形状は、図4,図5で説明したのと同様にラチェット機能を有する。
さらに、図2(B)、図3(A)に示される開口部2の非対称の形状と、図2(C)、図3(B)に示される開口部2の新たな非対称の形状とは、中心線B(図3参照)を挟んで対称である。このため、新たな非対称の形状によって、今までとは反対に、工具の開口部2が対象物Aを捕らえて力が伝わる工具の正転は、図中の時計回りであり、工具の開口部2が対象物Aを捕らえずに空回りする工具の逆転は、図中の反時計回りとなる。
このようにして、ラチェット機能の方向を切換えられる。
このように爪3を回転することで、隣り合う2辺Nよりも遠く位置する角h2のうち正転方向または逆転方向の角h2を、択一的に捕らえ、これにより、ラチェット機能の方向を切換えできる。したがって、ラチェット機能の方向を切換えるために、工具を抜差しする作業はいらなくなる。
[第二実施形態]
この発明の第二実施形態を、図6,図7に示す。
基本的な思技術的思想と構成は、第一実施形態と同じであり、図中、共通する部分には共通する符号を付す。以下、異なる点を中心に説明する。
[全体概略]
図6(A)に示すように、大きく異なる点は、主に、爪3が2個設けられ、各爪3に駆動機構Lが備えられる点である。すなわち、同じ回転中心としてスライドしながら正転および逆転して回転可能な爪3が2個設けられる(図6(B)(C))。これらの爪3は、各々、対象物Aの6角形の角h2を捕らえるための形状を先端に有し、この先端を外側にして隣り合って配置される。各駆動機構Lは、2個の爪3を手動により、同じ方向への回転、すなわち正転や逆転を各々行うことで、6角形の角h2のうち正転方向または逆転方向の角h2を、択一的に捕らえることができる。これにより、工具を抜差しする作業なしでラチェット機能の方向を切換えできる。
このとき、図6(C)では、爪3は2Aa、3Abのポイントで対象物Aに接触し、回転力を伝える状態になる。
また、各駆動機構Lは、正転方向および逆転方向の角h2を2つともに、同時に捕らえることができ(図6(D))、これにより、ラチェット機能を停止して対象物Aを確実に保持し、通常のスパナのように、あるいはそれ以上の確実さで、対象物Aを両方向に回転できる。このとき、爪3は3Aa、2Aa、3Ab、2Abの4箇所のポイントで対象物Aに接触し、回転力を伝える状態になる。
図6の使用方法では、固定支持部Sは、対象物Aの6角形を構成する6辺のうち隣り合う2辺Nを対称に支持する。
図7の使用方法では、固定支持部Sは、対象物Aの6角形を構成する6辺のうち、他の1辺Mを挟んで隣り合う2辺Nを対称に支持する。
[爪]
2つの爪3は、第一実施形態の略C型の爪3が、中央で2つに分割した弓形の形状を有する。2つの爪3は、第一実施形態と同様の略C型のスライド溝Tの中に、先端を外側にして、対称な状態で隣り合って配置され、スライド自在に嵌合される。
[駆動機構]
駆動機構Lは、各爪3に、第一実施形態とほぼ同じ駆動機構Lが、それぞれ備えられる。2つの駆動機構Lは、平行に、配置される。各爪3の先端付近には、リンク4の一端がピン結合され、他端がブロック5にピン結合される。第一実施形態とほぼ同じに、このブロック5は直方体をなし、グリップ部7の前後方向に形成された長めの直方体の溝5Tに、長手方向へスライド可能に嵌合する。
「第二実施形態の作用・効果」
この第二実施形態の作用・効果は、第一実施形態とほぼ同じであり、以下、異なる点を中心に説明する。
各駆動機構Lは、第一実施形態と同じに、爪3を、手動により、正転や逆転させることができる。そして、2つの駆動機構Lは、爪3を、同じ方向への回転、すなわち正転や逆転を、各々、行うことで、第一実施形態と同じ作用効果を得る。すなわち、例えば図6(B)(C)では、対象物Aの6角形の角h2のうち正転方向または逆転方向の角h2を、択一的に捕らえることができる。これにより、工具を抜差しする作業なしでラチェット機能の方向を切換えできる。
また、2つの駆動機構Lは、爪3を、別の方向への回転することで、各爪3の先端をともに前方に突出ができ、隣り合う2辺Nよりも遠く位置する2つの角h2を、両方ともに、同時に捕らえることができる(図6(D))。すなわち、図中上の駆動機構Lは、爪3の先端をともに前方に突出させ、隣り合う2辺Nよりも遠く位置する2つの角h2のうち、図中上の角h2を、捕らえる。同時に、図中下の駆動機構Lは、下の爪3を、逆転することで、爪3の先端を前方に突出させ、隣り合う2辺Nよりも遠く位置する2つの角h2のうち、図中下の角h2を、捕らえる。
これにより、ラチェット機能を停止して対象物Aを確実に保持し、通常のスパナのように、あるいはそれ以上の確実さで、対象物Aを両方向に回転できる。
(使用方法)
図6の使用方法では、固定支持部Sは、対象物Aの6角形を構成する6辺のうち、直に隣り合う2辺Nを対称に支持する。この場合、隣り合う2辺Nよりも遠く位置する5つの角のうち、最も遠い角の次に遠い2つの角h2が、択一的に、爪3によって捕らえられる。
しかし、そのような使用方法に限らず、図7の使用方法のように、対象物Aの姿勢を変え、固定支持部Sは、6角形を構成する6辺のうち、他の1辺Mを挟んで間接的に隣り合う2辺Nを対称に支持する対称に支持することもできる。
図7(E)に示すように、姿勢を変えた対象物Aは、間接的に隣り合う2辺Nよりも遠く位置する角は、4つ有る。これら4つの角のうち、最も遠い角h4が2つ、次に遠い角h5が2つである。この実施形態の工具では、次に遠い2つの角h5が、択一的に、爪3によって捕らえられる。
これにより、径の若干異なる対象物Aにも、開口部2をフィットさせ、力をうまく伝えることができる。なお、この場合、隣り合う2辺Nよりも遠く位置する5つの角のうち、その次に遠い2つの角h5が、すなわち最も近い2つの角h5が、択一的に、爪3によって捕らえられる。
このとき、図7(B)では、爪3は3Bc、2Bdのポイントで対象物Aに接触し、回転力を伝える状態になる。図7(C)では、爪3は2Bc、3Bdのポイントで対象物Aに接触し、回転力を伝える状態になる。図7(D)では、爪3は3Bc、2Bc、3Bd、2Bdの4箇所のポイントで対象物Aに接触し、回転力を伝える状態になる。
なお、このような図6,図7のように対象物Aの姿勢を30度変えた使用方法は、この第二実施形態に限らず、前述の第一実施形態、後述する第三実施形態にも、適用できる。
(爪の形状)
図6に対して図7の爪3の形状や固定指示部Sの形状は異なる。図6の爪3には、対象物Aの角h2を捕らえるための小さな三角形の凹み3Tがあったが、図7の爪3にはそのような凹みはない。凹みはなくても、角h5を捕らえる事ができる。さらに三角形のスペース3Sを取る事により空回り方向が滑らかになる。
[第三実施形態]
この発明の第三実施形態を、図8に示す。
基本的な思技術的思想と構成は、第一実施形態と同じであり、図中、共通する部分には共通する符号を付す。以下、異なる点を中心に説明する。
[全体概略]
図8(A)に示すように、前述の第一実施形態とこの第三実施形態とで大きく異なる点は、主に、開口部2とグリップ部7との位置関係である。すなわち、第一実施形態では開口部2の向く方向とグリップ部7の延びる方向は、逆方向であったが、この第三実施形態では、同方向である。つまり、第一実施形態では、開口部2の背側にグリップ部7が連続し、開口部2の口が向く方向とグリップ部7の延びる方向は、逆方向である。しかし、この第三実施形態では、開口部2の有する両端部のうち、一方の端部にグリップ部7が連続し、開口部2の口が向く方向と同じ方向にグリップ部7が延びる。このようにして、工具全体は、言わば「J」の字状になる。
図8(B)に示すように、圧縮スプリング8aを用いブロック5を押すように動かせると、各部が図中の矢印方向に動き、時計回りが優先の状態になる。その際、2Ce、3Cfのポイントで接触し、回転力を伝える状態になる。
図8(C)に示すように、回転方向を反転させたい時、ノブ6を矢印方向に動かす事で、内部のC型の爪3がスライド回転し、現在の回転方向に必要なボルトの角への接触を解除しつつ、同時に反対の回転方向に必要な逆側のボルトの角を捕らえ直すことが出来、反対方向への回転が可能な状態になる。その際、3Ce、2Cfのポイントで接触し、回転力を伝える状態になる。
このようにして、工具全体が言わば「J」の字状になることから、対象物Aの直前にスペースがなく、対象物Aの背後にスペースがある場合などには、第三実施形態の工具が使用しやすい。
「他の実施形態」
本発明は以上述べた実施形態に限定されるものではく、他の種々の実施形態が可能である。
例えば、以上の実施形態では、駆動機構Lは、手動によりリンク機構を用いて駆動を行うものであったが、他の実施形態では、エアシリンダーなど直動の原動力、モータ等の回転の原動力など様々な動力と機構でも可能である。
また、圧縮スプリング8aは使い勝手により優先方向を変えるために入れ替える事も出来る。すなわち、以上の実施形態の図2(B)では、スプリングスペースA8に圧縮スプリング8aが納められ、ブロック5を後方へ付勢するが、他の実施形態では、スプリングスペースB9に圧縮スプリング8aを納め、ブロック5を前方へ付勢することができる。
この明細書において、スパナ形状工具とは、実際の呼称がスパナやレンチであるか否かにかかわらず、対象物に嵌合する部分が、開いた開口部2となっている工具をいう ものとする。
この発明の工具は、手動で用いる工具としてだけではなく、他の色々な産業機械の一部として利用されることも考えられる。また、この工具を産業ロボットに持たせれば、ロボットは工具を対象物に嵌合し、工具の正転と逆転を繰り返して、対象物を同じ方向へ回転できるが、このとき、ラチェット機能の方向の切換えは、工具に備わった駆動機構Lの切換機構にまかせればよく、スパナ抜いたりを差したりする切換え作業は不要にでき、従来ロボット化出来なかった作業も自動化し易くなる。
1・・工具本体、
2・・開口部、
3・・爪、
3a・・爪接触箇所、
3c・・爪回転中心、
4・・リンク、
5・・ブロック
6・・ノブ、
7・・グリップ部、
8・・スプリングスペースA、
8a・・圧縮スプリング、
9・・スプリングスペースB、
A・・対象物(6角ボルトや6角ナットなど)
Ac・・対象物の回転中心、
Ad・・対象物の前側の辺、
B・・中心線、
C・・爪がスライド回転する円、
h1〜h5・・角
h2,h5・・爪で捕らえられる角
L・・駆動機構、
M・・他の1辺、
N・・隣り合う2辺、
S・・固定支持部、
Sa・・固定支持部の角部、
T・・スライド溝、
5T・・ブロックの溝。

Claims (2)

  1. 6角形の対象物をラチェット機能を伴って回転させる為に使用され開口部を有するスパナ形状の工具であって、前記開口部の内周の中央に設けられ、前記対象物の6角形を構成する6辺のうち隣り合う2辺を対称に支持する、または他の1辺を挟んで隣り合う2辺を対称に支持する固定支持部と、この固定支持部の回りで前記支持された対象物の中心より離れた位置を回転中心としてスライドしながら正転および逆転して回転可能であり、前記6角形を構成して前記隣り合う2辺よりも遠く位置する角を捕らえるための形状を両端に有する略C型の爪と、この爪を手動によりまたは動力を使い前記正転および逆転を行うことで前記角のうち正転方向または逆転方向の角を択一的に捕らえる駆動機構と、を有することにより、前記工具を抜差しする作業なしでラチェット機能の方向を切換えできることを特徴とする双方向ラチェットスパナ形状工具。
  2. 6角形の対象物をラチェット機能を伴って回転させる為に使用され開口部を有するスパナ形状の工具であって、前記開口部の内周の中央に設けられ、前記対象物の6角形を構成する6辺のうち隣り合う2辺を対称に支持する、または他の1辺を挟んで隣り合う2辺を対称に支持する固定支持部と、この固定支持部の回りで前記支持された対象物の中心より離れた位置を回転中心としてスライドしながら正転および逆転して回転可能であり、前記6角形を構成して前記隣り合う2辺よりも遠く位置する角を捕らえるための形状を先端に有し、この先端を外側にして隣り合って配置される2個の爪と、これらの爪を手動によりまたは動力を使い前記正転および逆転を各々行うことで、前記角のうち正転方向または逆転方向の角を択一的に捕らえ、さらには、前記角のうち正転方向および逆転方向の角を同時に捕らえる駆動機構と、を有することにより、前記工具を抜差しする作業なしでラチェット機能の方向を切換えでき、さらには、ラチェット機能を停止して対象物を確実に保持し両方向に回転できることを特徴とする双方向ラチェットスパナ形状工具。
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