JP2014007142A - Led照明の分光分布設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】視感評価実験の結果により忠実で、色の鮮やかさと明るさを総合的に評価できる演色評価方法を規定し、かつこの演色評価方法に基づくLED照明の分光分布設計方法を提供する。
【解決手段】LED照明の分光分布設計方法は、青色発光素子と黄色蛍光体とによって構成される白色LEDと、青色LEDと、青緑色LEDと、緑色LEDと、赤色LEDを用い、前記白色、青色、青緑色、緑色、赤色それぞれのLEDからの光を加法混色して白色光を得る方法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、LED照明の分光分布設計方法に関する。
従来、一般的に、光源の演色性(色みえ)の評価には演色評価数を用いている。しかし、この演色性評価方法は、基準光源に対する色みえの忠実性を表す指標で、色みえの鮮やかさや明るさを評価するには十分ではなく、LED光源については、基準光源との色みえの差を評価した視感評価実験との相関が十分ではないとの指摘もあった。色みえの鮮やかさは、例えば特許文献1に示されているような色域面積比によって評価することができるが、色みえの明るさについては評価できない。
特開2011−204659号公報
本発明では、視感評価実験の結果により忠実で、色の鮮やかさと明るさを総合的に評価できる演色評価方法を規定し、かつこの演色評価方法に基づくLED照明の分光分布設計方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のLED照明の分光分布設計方法は、青色発光素子と黄色蛍光体とによって構成される白色LEDと、青色LEDと、青緑色LEDと、緑色LEDと、赤色LEDを用い、前記白色、青色、青緑色、緑色、赤色それぞれのLEDからの光を加法混色して白色光を得る方法であって、次式の係数k1〜k4を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(1)で表したとき、
P(λ)=Pw(λ)+k1*Pb(λ)+k2*Pbg(λ)+k3*Pg(λ)+k4*Pr(λ)・・・(1)
のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSの色差△E’1〜△E’15の積和またはL表色系の色差ΔEab 1〜ΔEab 15の積和が最小となるようにすることを特徴とする。
上記式において、
P(λ):求めたい白色光の分光分布
Pw(λ):白色LEDの分光分布
Pb(λ):青色LEDの分光分布
Pbg(λ):青緑色LEDの分光分布
Pg(λ):緑色LEDの分光分布
Pr(λ):赤色LEDの分光分布
λ:波長380nm〜780nm
k1:青色LEDの強度(光束比)
k2;青緑色LEDの強度(光束比)
k3:緑色LEDの強度(光束比)
k4:赤色LEDの強度(光束比)
である。
また、本発明のLED照明の分光分布設計方法は、青色発光素子と黄色蛍光体とによって構成される白色LEDと、青色LEDと、青緑色LEDと、緑色LEDと、赤色LEDを用い、前記白色、青色、青緑色、緑色、赤色それぞれのLEDからの光を加法混色して白色光を得る方法であって、
次式の係数k1〜k4を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(1)で表したとき、
P(λ)=Pw(λ)+k1*Pb(λ)+k2*Pbg(λ)+k3*Pg(λ)+k4*Pr(λ)・・・(1)
のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSのブライトネス差△Q1〜△Q15、カラフルネス差△M1〜△M15から計算した△Yn=a△Qn+a△Mn(n=1〜15)のいずれかを最大かつCIECAM02-UCSの色相差△h1〜△h15の積和を任意の値以下とする、またはL表色系のCIE1976明度差ΔL、abクロマ差ΔCab から計算したYn’=a’ΔLn+a’ΔCab n(n=1〜15)のいずれかを最大かつL表色系のab色相角の差Δhab1〜Δhab15の積和を任意の値以下とすることを特徴とする。
上記式において、
P(λ):求めたい白色光の分光分布
Pw(λ):白色LEDの分光分布
Pb(λ):青色LEDの分光分布
Pbg(λ):青緑色LEDの分光分布
Pg(λ):緑色LEDの分光分布
Pr(λ):赤色LEDの分光分布
λ:波長380nm〜780nm
k1:青色LEDの強度(光束比)
k2:青緑色LEDの強度(光束比)
k3:緑色LEDの強度(光束比)
k4:赤色LEDの強度(光束比)
、a、a’、a’:回帰定数
である。
また、本発明のLED照明の分光分布設計方法は、青色LEDと、青緑色LEDと、青色LEDと緑色蛍光体とによって構成される緑色LEDと、青色LEDと黄色蛍光体とによって構成される黄色LEDと、青色LEDと赤色蛍光体1とによって構成される赤色LED1と、青色LEDと赤色蛍光体2とによって構成される赤色LED2を用い、前記、青色、青緑色、緑色、黄色、赤色1、赤色2それぞれのLEDからの光を加法混色して白色光を得る方法であって、
次式の係数k1〜k5を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(2)で表したとき、
P(λ)=Pb(λ)+k1*Pbg(λ)+k2*Pg(λ)+k3*Py(λ)+k4*Pr1(λ)+k5*Pr2(λ)・・・(2)
のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSの色差△E’1〜△E’15の積和またはL表色系の色差ΔEab 1〜ΔEab 15の積和が最小となるようにすることを特徴とする。
上記式において、
P(λ):求めたい白色光の分光分布
Pb(λ):青色LEDの分光分布
Pbg(λ):青緑色LEDの分光分布
Pg(λ):緑色LEDの分光分布
Py(λ):黄色LEDの分光分布
Pr1(λ):赤色LED1の分光分布
Pr2(λ):赤色LED2の分光分布
λ:波長380nm〜780nm
k1:青緑色LEDの強度(光束比)
k2:緑色LEDの強度(光束比)
k3:黄色LEDの強度(光束比)
k4:赤色LED1の強度(光束比)
k5:赤色LED2の強度(光束比)
である。
また、本発明のLED照明の分光分布設計方法は、青色LEDと、青緑色LEDと、青色LEDと緑色蛍光体とによって構成される緑色LEDと、青色LEDと黄色蛍光体とによって構成される黄色LEDと、青色LEDと赤色蛍光体1とによって構成される赤色LED1と、青色LEDと赤色蛍光体2とによって構成される赤色LED2を用い、前記、青色、青緑色、緑色、黄色、赤色1、赤色2それぞれのLEDからの光を加法混色して白色光を得る方法であって、
次式の係数k1〜k5を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(2)で表したとき、
P(λ)=Pb(λ)+k1*Pbg(λ)+k2*Pg(λ)+k3*Py(λ)+k4*Pr1(λ)+k5*Pr2(λ)・・・(2)
のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSのブライトネス差△Q1〜△Q15、カラフルネス差△M1〜△M15から計算した△Yn=a△Qn+a△Mn(n=1〜15)のいずれかを最大かつCIECAM02-UCSの色相差△h1〜△h15の積和を任意の値以下とする、またはL表色系のCIE1976明度差ΔL、abクロマ差ΔCab から計算したYn’=a’ΔLn+a’ΔCab n(n=1〜15)のいずれかを最大かつL表色系のab色相角の差Δhab1〜Δhab15の積和を任意の値以下とすることを特徴とする。
上記式において、
P(λ):求めたい白色光の分光分布
Pb(λ):青色LEDの分光分布
Pbg(λ):青緑色LEDの分光分布
Pg(λ):緑色LEDの分光分布
Py(λ):黄色LEDの分光分布
Pr1(λ):赤色LED1の分光分布
Pr2(λ):赤色LED2の分光分布
λ:波長380nm〜780nm
k1:青緑色LEDの強度(光束比)
k2:緑色LEDの強度(光束比)
k3:黄色LEDの強度(光束比)
k4:赤色LED1の強度(光束比)
k5:赤色LED2の強度(光束比)
、a、a’、a’:回帰定数
である。
また、本発明のLED照明の分光分布設計方法は、青色LEDと、緑色蛍光体と黄色蛍光体と赤色蛍光体1と赤色蛍光体2とを混合して得られる混合蛍光体とによって構成される白色LEDを用いて白色光を得る方法であって、
次式の係数k1〜k4を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(3)で表したとき、
P(λ)=Pb(λ)+k1*Pg(λ)+k2*Py(λ)+k3*Pr1(λ)+k4*Pr2(λ)・・・(3)
のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSの色差△E’1〜△E’15の積和またはL表色系の色差ΔEab 1〜ΔEab 15の積和が最小となるようにすることを特徴とする。
上記式において、
P(λ):求めたい白色光の分光分布
Pb(λ):青色LEDの分光分布
Pg(λ):緑色蛍光体の分光分布
Py(λ):黄色蛍光体の分光分布
Pr1(λ):赤色蛍光体1の分光分布
Pr2(λ):赤色蛍光体2の分光分布
λ:波長380nm〜780nm
k1:緑色蛍光体の強度(光束比)
k2:黄色蛍光体の強度(光束比)
k3:赤色蛍光体1の強度(光束比)
k4:赤色蛍光体2の強度(光束比)
である。
また、本発明のLED照明の分光分布設計方法は、青色LEDと、緑色蛍光体と黄色蛍光体と赤色蛍光体1と赤色蛍光体2とを混合して得られる混合蛍光体とによって構成される白色LEDを用いて白色光を得る方法であって、
次式の係数k1〜k4を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(3)で表したとき、
P(λ)=Pb(λ)+k1*Pg(λ)+k2*Py(λ)+k3*Pr1(λ)+k4*Pr2(λ)・・・(3)
のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSのブライトネス差△Q1〜△Q15、カラフルネス差△M1〜△M15から計算した△Yn=a△Qn+a△Mn(n=1〜15)のいずれかを最大かつCIECAM02-UCSの色相差△h1〜△h15の積和を任意の値以下とする、またはL表色系のCIE1976明度差ΔL、abクロマ差ΔCab から計算したYn’=a’ΔLn+a’ΔCab n(n=1〜15)のいずれかを最大かつL表色系のab色相角の差Δhab1〜Δhab15の積和を任意の値以下とすることを特徴とする。
上記式において、
P(λ):求めたい白色光の分光分布
Pb(λ):青色LEDの分光分布
Pg(λ):緑色蛍光体の分光分布
Py(λ):黄色蛍光体の分光分布
Pr1(λ):赤色蛍光体1の分光分布
Pr2(λ):赤色蛍光体2の分光分布
λ:波長380nm〜780nm
k1:緑色蛍光体の強度(光束比)
k2:黄色蛍光体の強度(光束比)
k3:赤色蛍光体1の強度(光束比)
k4:赤色蛍光体2の強度(光束比)
、a、a’、a’:回帰定数
である。
本発明によれば、基準光源との色みえの差が小さい分光分布を得ることができる、または、ある特定の色を鮮やかでかつ明るく見せる分光分布を得ることが可能となる。
視覚評価実験の結果を示す図である。 CIECAM02-UCSによるモデルの計算手順を示す図である。 実験結果とCIECAM02-UCSによる予測値と従来法(U色空間の式差)による予測値を比較して示す図である。 実験結果とL*a*b*表色系による予測値を示す図である。 CIECAM02-UCSによる色差計算値と実験値の相関を示す図である。 表色系による色差計算値と実験値の相関を示す図である。 色空間による色差計算値と実験値の相関を示す図である。 第1主成分(鮮やか、明るい)得点の重回帰分析の結果を示す図である。 第1主成分(鮮やか、明るい)得点のL*a*b*表色系による重回帰分析の結果を示す図である。 CIECAM02による回帰式の結果と実験値の相関を示す図である。 表色系による回帰式の結果と実験値の相関を示す図である。 回帰係数a、aを決定する方法を説明するための図である。 白色、赤、緑、青緑、青LEDの分光分布例を示す図である。 第1のLED照明の分光分布の設計例における各LEDの分光分布例を示す図である。 ΔE’を低減させる様子を示す図である。 色相差と彩度差を低減させる様子を示す図である。 第2のLED照明の分光分布の設計例における各LEDの分光分布例を示す図である。 赤色・緑色の第1主成分(明るさ・鮮やかさ・好ましさ)を増大させる様子を示す図である。 色票番号1〜8の色相変化を小さくさせる様子を示す図である。 赤色(色票番号9)・緑色(色票番号11)の彩度を増大させ、かつ色票番号9〜12の色相変化を小さくさせる様子を示す図である。 第1及び第2の構成例のLED素子配置例を示す図である。 分光分布設計例による試作品の実験結果(SD法による“違って見える”評定値)を示す図である。 分光分布設計例による試作品の実験結果(SD法による“鮮やかさ”および“明るさ”評定値)を示す図である。
以下、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本発明では、視感評価により忠実なLED照明の分光分布設計方法を実現する。前述のように、LEDを照明用として用いたときの色の見え方(演色性)に問題点が指摘されている。すなわち、従来は、色の鮮やかさを評価する提案はなされていたが、色の鮮やかさと明るさを同時に十分に評価することは実現されていなかった。さらにLED光源については、基準光源との色みえの差を評価した視感評価実験との相関が十分ではないとの指摘もあった。
そこで本発明では、視感評価実験によるLED照明下での色みえの印象評価を行い、色みえモデル(CIECAM02-UCS、L表色系)による予測値を比較し、同モデルを使った、視感評価により忠実なLED照明の分光分布設計を行う。
本発明によるLED照明の分光分布設計では、青色発光素子と黄色蛍光体とによって構成される白色LEDと、青色LEDと、青緑色LEDと、緑色LEDと、赤色LEDを用い、前記白色、青色、青緑色、緑色、赤色それぞれのLEDからの光を加法混色して白色光を得る。
そして、次式の係数k1〜k4を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(1)で表したとき、
P(λ)=Pw(λ)+k1Pb(λ)+k2Pbg(λ)+k3Pg(λ)+k4Pr(λ)・・・(1)
のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No,15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSの色差△E’1〜△E’15の積和またはL表色系の色差ΔEab 1〜ΔEab 15の積和が最小となるようにする。
ここで、上記式(1)おいて、
P(λ):求めたい白色光の分光分布
Pw(λ):白色LEDの分光分布
Pb(λ):青色LEDの分光分布
Pbg(λ):青緑色LEDの分光分布
Pg(λ):緑色LEDの分光分布
Pr(λ):赤色LEDの分光分布
λ:波長380nm〜780nm
k1:青色LEDの強度(光束比)
k2;青緑色LEDの強度(光束比)
k3:緑色LEDの強度(光束比)
k4:赤色LEDの強度(光束比)
である。
また、本発明では、青色発光素子と黄色蛍光体とによって構成される白色LEDと、青色LEDと、青緑色LEDと、緑色LEDと、赤色LEDを用い、前記白色、青色、青緑色、緑色、赤色それぞれのLEDからの光を加法混色して白色光を得る方法であって、
次式の係数k1〜k4を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(1)で表したとき、
P(λ)=Pw(λ)+k1*Pb(λ)+k2*Pbg(λ)+k3*Pg(λ)+k4*Pr(λ)・・・(1)
のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSのブライトネス差△Q1〜△Q15、カラフルネス差△M1〜△M15から計算した△Yn=a△Qn+a△Mn(n=1〜15)のいずれかを最大かつCIECAM02-UCSの色相差△h1〜△h15の積和を任意の値以下、またはL表色系のCIE1976明度差ΔL、abクロマ差ΔCab から計算したYn’=a’ΔLn+a’ΔCab n(n=1〜15)のいずれかを最大かつL表色系のab色相角の差Δhab1〜Δhab15の積和を任意の値以下とする。
上記式において、
P(λ):求めたい白色光の分光分布
Pw(λ):白色LEDの分光分布
Pb(λ):青色LEDの分光分布
Pbg(λ):青緑色LEDの分光分布
Pg(λ):緑色LEDの分光分布
Pr(λ):赤色LEDの分光分布
λ:波長380nm〜780nm
k1:青色LEDの強度(光束比)
k2:青緑色LEDの強度(光束比)
k3:緑色LEDの強度(光束比)
k4:赤色LEDの強度(光束比)
、a、a’、a’:回帰定数
である。a、a:回帰定数の求め方については後述する。
知覚される色の見えの各属性を定量化させる色の見えモデルとして、CIECAM02-UCSが提案されている。ここで、色の見えの属性としては、色相角(H)、ブライトネス(Q)、明るさ(J)、カラフルネス〔鮮やかさ〕(M)、クロマ(C)、飽和度(s)、色相(h)等がある。
また、L表色系は、CIEが1976年に推奨した均等色空間であり、物体色の表示に広く用いられている。色のみえの属性としては、CIE1976明度(L)、abクロマ(C ab)、ab色相角(hab)等がある。
前記式(1)は、視感評価実験によるLED照明下での色みえの印象評価の結果に基づいてその忠実性を確認して求めたものである。ここで、視感評価実験について述べる。
視感評価実験は、3種類のLED(A、B、C)と電球形蛍光ランプと白熱電球の5種類の光源を用い、試料光源用ブース(間口0.5m、奥行き0.5m、高さ1.2m)と基準光源用ブース(同サイズ)を併設させたセットで行った。基準光源としてはD65蛍光ランプを用い、一対比較により評価を行った。両ブースに同じ評価用色票(15色)を1枚ずつ提示し、被験者は、その見えを比較して評価した。色票の載置面の照度は500lxに設定した。評価の方法はSD法(semantic differential method)で行い、相対的な見えの印象の程度を20個の形容詞に関して、「全くそう思わない(1)」〜「非常にそう思う(7)」の7段階で被験者に答えさせた。形容詞:違って見える、鮮やか、明るい、赤みが強い、緑みが強い、自然である、好ましい、・・・等である。例えば、「右側の色と比べて、左側の色の方が、明るい」等の評価である。被験者は、大学生45名(男22名、女23名)とした。
実験結果は、「(基準光源と)違って見える」評定値の光源による差異とした。その結果を図1に示す。
前記5種類の光源についての全ての色票について分散分析を行ったところ、3種類のLED(A、B、C)については、色票No.2、3、5、9、11、13、15では有意な差が生じなかったが、それ以外のケースでは分光分布による色みえの印象の違いが生じていた。
ここで、CIECAM02-UCSによる色みえ予測について述べると、この予測モデルは、CIE(国際照明委員会)の提案している色みえモデルCIECAM02-UCSに基づいた均等色空間を利用するもので、英国Leeds大学が提案している。本モデルの計算手順を、図2に示す。
三刺激値X,Y,Z、白色点の三刺激値Xw,Yw,Zwと、順応輝度L,順応の程度D,周囲の条件を求め、色順応,非線形特性,反対色を計算して、色の見えの属性(H,J,C,Q,M,sなどを求め、均等色空間への変換を行った後、色差ΔE’を算出する。
図3−1に、実験結果とCIECAM02-UCSによる予測値と従来法(U色空間の式差)による予測値を比較して示す。図3−1において、順応の程度D=0(色順応をしていない)として計算してある。
図3−1より、CIECAM02-UCSによる予測値は、従来法(U色空間の式差)に比べて実験値との良い相関を示していることが分かる。
また、図3−2に、実験結果とL表色系による予測値を示す。L表色系では、色差をΔE abで表す。L表色系による予測値も実験値との良い相関を示していることが分かる。
主成分分析による実験データの評価について考察してみると、主成分分析により、形容詞間の関係を把握し、その評価次元を明らかにすることができる。これにより観察者が、どのような観点で各光源で照明された色票を評価しているのかを知ることができる。分析の結果、主成分として、以下のものが抽出される。
・第1主成分(鮮やか・明るい・好ましい・快い・華やかな・清潔)
・第2主成分(自然である・気がやすまる・やわらかな・落ち着いた・しっとりした・まろやかな)
・第3主成分(青みが強い・黄みが強い(−))
・第4主成分(重い)
・第5主成分(赤みが強い(−)・緑みが強い)
この結果によると、たとえば、鮮やかさ、明るさ、好ましさなどの形容詞については、第1主成分であらわされる評価次元で色票を評価していると分析できる。
ここで、第1主成分(鮮やか、明るい、好ましい、・・・)に着目し、CIECAM02のブライトネス(明るさ)Q、カラフルネス(鮮やか)Mまたは、L表色系のCIE1976明度(L)、abクロマ(C ab)を説明変数、主成分得点Yを目的変数とする重回帰分析を行った。主成分得点Yは下記式で表される。
Yn=a+a・ΔQn+a・ΔMn・・・(2)
Yn’=a’+a’・ΔLn+a’・ΔC abn・・・(2)’
(上記式中a,a,a,a’,a’,a’は回帰係数であり主成分得点への寄与を表し、ΔQnは色票番号n(n=1〜15)に対する基準光源とのブライトネスの差、ΔMnは色票番号nに対する基準光源とのカラフルネスの差、ΔLnは色票番号n(n=1〜15)に対する基準光源とのCIE1976明度の差、ΔC abnは色票番号nに対する基準光源とのabクロマの差である。Yn、Yn’、ΔQn、ΔMn、ΔLn、ΔC abnは、規格化を行った。ここで規格化とは、S1〜S15(Sは、Y、ΔQ、ΔM、ΔLまたはΔC abを表す)の平均値Saveと標準偏差Sσを算出し、S’n=(Sn−Save)/Sσの操作を施すことである。
CIECAM02を使った回帰式によって、第1主成分を次式で再現することができる。
LED A: Yn=0.40ΔQn+0.26ΔMn・・・(3)
LED B: Yn=0.42ΔQn+0.28ΔMn・・・(4)
LED C: Yn=0.36ΔQn+0.21ΔMn・・・(5)
電球形蛍光ランプ: Yn=0.75ΔQn+0.01ΔMn・・・(6)
電球: Yn=0.43ΔQn+0.39ΔMn・・・(7)
また、L表色系を使った回帰式によって、第1主成分を次式で再現することができる。
LED A: Yn=0.51ΔLn+0.12ΔC abn・・・(3)’
LED B: Yn=0.69ΔLn+0.03ΔC abn・・・(4)’
LED C: Yn=0.60ΔLn+0.03ΔC abn・・・(5)’
電球形蛍光ランプ: Yn=0.64ΔLn−0.003ΔC abn・・・(6)’
電球: Yn=0.67ΔLn+0.11ΔC abn・・・(7)’
CIECAM02による第1主成分(鮮やか、明るい)得点の重回帰分析の結果を図4−1に示す。第1主成分得点は実験値であり、回帰式は計算値である。図4−1で示すように、色票番号9〜15(鮮やかな赤、黄、緑、青、肌色、木の葉の色、日本人の肌色に対応)に限定すると、実験値との良い相関を示している。また、上記と同様にL表色系のL、C abによる重回帰分析の結果を図4−2に示す。CIECAM02による回帰式と同様に、色票番号9〜15について、実験値との良い相関を示している。
この結果を用い、CIECAM02-UCSの色差(ΔEn’)、ブライトネスの差(ΔQn)、カラフルネスの差(ΔMn)を指標とした分光分布設計を行った。ここで、ΔEn’を最小とすると、基準光源(CIE昼光)の色みえに近い光源が実現でき、a△Qn+a△Mnを最大とすると、特定の色の明るさ、鮮やかさを増した光源が実現できる。
設計条件は、次のように設定することができる。
・白色LED(青色LED+黄色蛍光体)と単色LED(赤、緑、青緑、青色)の混合光源
・相関色温度は、例えば、5000K(昼白色)に保つ
・色の変化(色相差Δh)をなるべく小さく抑える
・上記の条件で、「ΔE’を最小」、または「ΔYn=a△Qn+a△Mnを最大」となるように最適化計算を行う。最適化手法としては、たとえば、Excel(登録商標)ソルバーで用いられている一般化簡約勾配(GRG)法などを利用することができます。
回帰係数a、aを決定する方法は、例えば、次の2通り方法のいずれかを選択できることができる。
(1)LED A、LED B、LED Cの第一主成分得点を重回帰分析した結果の回帰係数の平均値を用いる。
LED Aの回帰式は、0.40ΔQ+0.26ΔM
LED Bの回帰式は、0.42ΔQ+0.28ΔM
LED Cの回帰式は、0.36ΔQ+0.21ΔM
であるので、a=(0.40+0.42+0.36)/3≒0.39
=(0.26+0.28+0.21)/3≒0.25
となる。
(2)LED A、LED B、LED Cのうち、目的とする色票のΔYn値が最大であるLEDの回帰係数を用いる。
図5の例では、n=9(鮮やかな赤)のΔYn値を目的としているので、ΔY9の最大値を持つLED Cの回帰係数a1=0.36、a2=0.21となる。
白色、赤、緑、青緑、青LEDの分光分布例を図6に示す。
この例では、a=0.39、a=0.25としている。
第1のLED照明の分光分布の設計例では、白色LED(青色LED+黄色蛍光体)+赤色LED+青緑LEDを用い、昼光(D50)との色差ΔE’を市販されている高効率LED(青色LED+黄色蛍光体)の例に比べて低減させた(自然光の見え方に近い)。また、市販されている高演色LED(青色LED+RG蛍光体)の例に対しても色票番号12(鮮やかな青)の色差ΔE’を低減している。各LEDの分光分布例を図7に示す。また、ΔE’を低減させる様子を図8に示す。色相差と彩度差を低減させる様子を図9に示す。
第2のLED照明の分光分布の設計例では、白色LED(青色LED+黄色蛍光体)+RGB−LEDを用い、赤色・緑色の第1主成分(明るさ・鮮やかさ・好ましさ)を増大させ、色相変化をごくわずかとした。各LEDの分光分布例を図10に示す。赤色(色票番号9)・緑色(色票番号11)の第1主成分(明るさ・鮮やかさ・好ましさ)を市販高効率LEDの例と市販高演色LEDの例と比較して増大させる様子を図11に示す。赤色(色票番号9)・緑色(色票番号11)の彩度を市販高効率LEDの例と市販高演色LEDの例と比較して増大させ、かつ色票番号1〜12のD50(同じ相関色温度の自然光)に対する色相変化を市販高効率LEDの例と比較して小さくさせる様子を図12、図13に示す。
上記設計例によるLED照明の試作を行い、視感評価を行った結果を図15および図16に示す。視感評価実験の方法は、上記で述べた方法と同じである。
図15は第1のLED照明の分光分布の設計例による試作品の評価結果である。図15から、本設計方法によるLED照明は、市販高効率LEDと比較して、概ね"違って見える”評定値が小さくなっている、すなわち、基準光(昼光)との色見えに近いことが確認できる。
図16は第2のLED照明の分光分布の設計例による試作品の評価結果である。図16から、本設計方法によるLED照明は、市販高効率LEDと比較して、色票番号9(鮮やかな赤)に関する"鮮やかさ”および”明るさ”評定値が大きくなっている、すなわち、赤に関して第1主成分(明るさ・鮮やかさ)を増大させることが確認できる。
以上より、本発明によるLED照明の分光分布設計による効果が確認される。
次に、上記のLED照明の分光分布設計方法によるLED照明器具の作製例を述べる。
作製したLED照明器具の種類はダウンライト型である。LEDの構成は次の2通りである。
1)白色LED(黄色+YAG蛍光体)+赤、緑、青色LEDタイプ
2)白色LED(黄色+YAG蛍光体)+赤、青緑LEDタイプ
1)は、次のようなLEDの組み合わせで構成することができる。
白色LED:GSPW1643JTE−50X(スタンレー製)3個
定格順方向電流350mA、定格順方向電圧3V、全光束140lm、Ra70)
赤、緑、青色LED:ARGB1311GSE(スタンレー製)RGBトリカラー54個
(順方向電流23mA(赤、緑)、14mA(青)、発光波長:472nm、525nm、622nm、光度:250mcd(赤)、1150mcd(緑)、600mcd(青))
2)は、次のようなLEDの組み合わせで構成することができる。
白色LED:GSPW1643JTE−50X(スタンレー製)3個
(順方向電流350mA、順方向電圧3V、全光束140lm、Ra70)
青緑色LED:NS6EO83A(日亜化学製)3個
(順方向電流300mA、順方向電圧3.8V、発光波長495nm、全光束48lm)
赤、緑、青色LED:ARGB1311GSE(スタンレー製)RGBトリカラー18個
(順方向電流23mA(赤、緑)、14mA(青)、発光波長:472nm、525nm、622nm、光度:250mcd(赤)、1150mcd(緑)、600mcd(青))
上記第1及び第2の構成例のLED素子配置例を図14(a)、(b)に示す。

Claims (6)

  1. 青色発光素子と黄色蛍光体とによって構成される白色LEDと、青色LEDと、青緑色LEDと、緑色LEDと、赤色LEDを用い、前記白色、青色、青緑色、緑色、赤色それぞれのLEDからの光を加法混色して白色光を得る方法であって、
    次式の係数k1〜k4を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(1)で表したとき、
    P(λ)=Pw(λ)+k1*Pb(λ)+k2*Pbg(λ)+k3*Pg(λ)+k4*Pr(λ)・・・(1)
    のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSの色差△E’1〜△E’15の積和またはL表色系の色差ΔEab 1〜ΔEab 15の積和が最小となるようにすることを特徴とするLED照明の分光分布設計方法。
    上記式において、
    P(λ):求めたい白色光の分光分布
    Pw(λ):白色LEDの分光分布
    Pb(λ):青色LEDの分光分布
    Pbg(λ):青緑色LEDの分光分布
    Pg(λ):緑色LEDの分光分布
    Pr(λ):赤色LEDの分光分布
    λ:波長380nm〜780nm
    k1:青色LEDの強度(光束比)
    k2:青緑色LEDの強度(光束比)
    k3:緑色LEDの強度(光束比)
    k4:赤色LEDの強度(光束比)
    である。
  2. 青色発光素子と黄色蛍光体とによって構成される白色LEDと、青色LEDと、緑色LEDと、赤色LEDを用い、前記白色、青色、青緑色、緑色、赤色それぞれのLEDからの光を加法混色して白色光を得る方法であって、
    次式の係数k1〜k4を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(1)で表したとき、
    P(λ)=Pw(λ)+k1*Pb(λ)+k2*Pbg(λ)+k3*Pg(λ)+k4*Pr(λ)・・・(1)
    のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSのブライトネス差△Q1〜△Q15、カラフルネス差△M1〜△M15から計算した△Yn=a△Qn+a△Mn(n=1〜15)のいずれかを最大かつCIECAM02-UCSの色相差△h1〜△h15の積和を任意の値以下とする、またはL表色系のCIE1976明度差ΔL、abクロマ差ΔCab から計算したYn’=a’ΔLn+a’ΔCab n(n=1〜15)のいずれかを最大かつL表色系のab色相角の差Δhab1〜Δhab15の積和を任意の値以下とすることを特徴とするLED照明の分光分布設計方法。
    上記式において、
    P(λ):求めたい白色光の分光分布
    Pw(λ):白色LEDの分光分布
    Pb(λ):青色LEDの分光分布
    Pbg(λ):青緑色LEDの分光分布
    Pg(λ):緑色LEDの分光分布
    Pr(λ):赤色LEDの分光分布
    λ:波長380nm〜780nm
    k1:青色LEDの強度(光束比)
    k2:青緑色LEDの強度(光束比)
    k3:緑色LEDの強度(光束比)
    k4:赤色LEDの強度(光束比)
    、a、a’、a’:回帰定数
    である。
  3. 青色LEDと、青緑色LEDと、青色LEDと緑色蛍光体とによって構成される緑色LEDと、青色LEDと黄色蛍光体とによって構成される黄色LEDと、青色LEDと赤色蛍光体1とによって構成される赤色LED1と、青色LEDと赤色蛍光体2とによって構成される赤色LED2を用い、前記、青色、青緑色、緑色、黄色、赤色1、赤色2それぞれのLEDからの光を加法混色して白色光を得る方法であって、
    次式の係数k1〜k5を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(2)で表したとき、
    P(λ)=Pb(λ)+k1*Pbg(λ)+k2*Pg(λ)+k3*Py(λ)+k4*Pr1(λ)+k5*Pr2(λ)・・・(2)
    のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSの色差△E’1〜△E’15の積和またはL表色系の色差ΔEab 1〜ΔEab 15の積和が最小となるようにすることを特徴とするLED照明の分光分布設計方法。
    上記式において、
    P(λ):求めたい白色光の分光分布
    Pb(λ):青色LEDの分光分布
    Pbg(λ):青緑色LEDの分光分布
    Pg(λ):緑色LEDの分光分布
    Py(λ):黄色LEDの分光分布
    Pr1(λ):赤色LED1の分光分布
    Pr2(λ):赤色LED2の分光分布
    λ:波長380nm〜780nm
    k1:青緑色LEDの強度(光束比)
    k2:緑色LEDの強度(光束比)
    k3:黄色LEDの強度(光束比)
    k4:赤色LED1の強度(光束比)
    k5:赤色LED2の強度(光束比)
    である。
  4. 青色LEDと、青緑色LEDと、青色LEDと緑色蛍光体とによって構成される緑色LEDと、青色LEDと黄色蛍光体とによって構成される黄色LEDと、青色LEDと赤色蛍光体1とによって構成される赤色LED1と、青色LEDと赤色蛍光体2とによって構成される赤色LED2を用い、前記、青色、青緑色、緑色、黄色、赤色1、赤色2それぞれのLEDからの光を加法混色して白色光を得る方法であって、
    次式の係数k1〜k5を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(2)で表したとき、
    P(λ)=Pb(λ)+k1Pbg(λ)+k2Pg(λ)+k3Py(λ)+k4Pr1(λ)+k5Pr2(λ)・・・(2)
    のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSのブライトネス差△Q1〜△Q15、カラフルネス差△M1〜△M15から計算した△Yn=a△Qn+a△Mn(n=1〜15)のいずれかを最大かつCIECAM02-UCSの色相差△h1〜△h15の積和を任意の値以下とする、またはL表色系のCIE1976明度差ΔL、abクロマ差ΔCab から計算したYn’=a’ΔLn+a’ΔCab n(n=1〜15)のいずれかを最大かつL表色系のab色相角の差Δhab1〜Δhab15の積和を任意の値以下とすることを特徴とするLED照明の分光分布設計方法。
    上記式において、
    P(λ):求めたい白色光の分光分布
    Pb(λ):青色LEDの分光分布
    Pbg(λ):青緑色LEDの分光分布
    Pg(λ):緑色LEDの分光分布
    Py(λ):黄色LEDの分光分布
    Pr1(λ):赤色LED1の分光分布
    Pr2(λ):赤色LED2の分光分布
    λ:波長380nm〜780nm
    k1:青緑色LEDの強度(光束比)
    k2:緑色LEDの強度(光束比)
    k3:黄色LEDの強度(光束比)
    k4:赤色LED1の強度(光束比)
    k5:赤色LED2の強度(光束比)
    、a、a’、a’:回帰定数
    である。
  5. 青色LEDと、緑色蛍光体と黄色蛍光体と赤色蛍光体1と赤色蛍光体2とを混合して得られる混合蛍光体とによって構成される白色LEDを用いて白色光を得る方法であって、
    次式の係数k1〜k4を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(3)で表したとき、
    P(λ)=Pb(λ)+k1*Pg(λ)+k2*Py(λ)+k3*Pr1(λ)+k4*Pr2(λ)・・・(3)
    のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSの色差△E’1〜△E’15の積和またはL表色系の色差ΔEab 1〜ΔEab 15の積和が最小となるようにすることを特徴とするLED照明の分光分布設計方法。
    上記式において、
    P(λ):求めたい白色光の分光分布
    Pb(λ):青色LEDの分光分布
    Pg(λ):緑色蛍光体の分光分布
    Py(λ):黄色蛍光体の分光分布
    Pr1(λ):赤色蛍光体1の分光分布
    Pr2(λ):赤色蛍光体2の分光分布
    λ:波長380nm〜780nm
    k1:緑色蛍光体の強度(光束比)
    k2:黄色蛍光体の強度(光束比)
    k3:赤色蛍光体1の強度(光束比)
    k4:赤色蛍光体2の強度(光束比)
    である。
  6. 青色LEDと、緑色蛍光体と黄色蛍光体と赤色蛍光体1と赤色蛍光体2とを混合して得られる混合蛍光体とによって構成される白色LEDを用いて白色光を得る方法であって、
    次式の係数k1〜k4を負数とならない範囲で任意に変化させたときの白色光の分光分布P(λ)を下記式(3)で表したとき、
    P(λ)=Pb(λ)+k1*Pg(λ)+k2*Py(λ)+k3*Pr1(λ)+k4*Pr2(λ)・・・(3)
    のうち、JIS演色評価試験色No.1〜No.15を前記白色光で照らしたときと前記JIS演色評価試験色No.1〜No.15を基準光で照らしたときのCIECAM02-UCSのブライトネス差△Q1〜△Q15、カラフルネス差△M1〜△M15から計算した△Yn=a△Qn+a△Mn(n=1〜15)のいずれかを最大かつCIECAM02-UCSの色相差△h1〜△h15の積和を任意の値以下とする、またはL表色系のCIE1976明度差ΔL、abクロマ差ΔCab から計算したYn’=a’ΔLn+a’ΔCab n(n=1〜15)のいずれかを最大かつL表色系のab色相角の差Δhab1〜Δhab15の積和を任意の値以下とすることを特徴とするLED照明の分光分布設計方法。
    上記式において、
    P(λ):求めたい白色光の分光分布
    Pb(λ):青色LEDの分光分布
    Pg(λ):緑色蛍光体の分光分布
    Py(λ):黄色蛍光体の分光分布
    Pr1(λ):赤色蛍光体1の分光分布
    Pr2(λ):赤色蛍光体2の分光分布
    λ:波長380nm〜780nm
    k1:緑色蛍光体の強度(光束比)
    k2:黄色蛍光体の強度(光束比)
    k3:赤色蛍光体1の強度(光束比)
    k4:赤色蛍光体2の強度(光束比)
    、a、a’、a’:回帰定数
    である。
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